JP2018055530A - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018055530A
JP2018055530A JP2016192771A JP2016192771A JP2018055530A JP 2018055530 A JP2018055530 A JP 2018055530A JP 2016192771 A JP2016192771 A JP 2016192771A JP 2016192771 A JP2016192771 A JP 2016192771A JP 2018055530 A JP2018055530 A JP 2018055530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
information code
read
determination
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016192771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6645393B2 (ja
Inventor
太田 裕
Yutaka Ota
裕 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2016192771A priority Critical patent/JP6645393B2/ja
Publication of JP2018055530A publication Critical patent/JP2018055530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6645393B2 publication Critical patent/JP6645393B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

【課題】読み取るべき情報コードを撮像しているか否かを容易に判定し得る構成を提供する。【解決手段】読み取るべき情報コードCtが受光センサ23を用いて撮像された撮像画像Pに含まれているか否かを判定するための判定用情報がメモリ35に予め記憶されており、このメモリ35に記憶される判定用情報に基づいて、撮像された撮像画像Pに読み取るべき情報コードCtが含まれているか否かについて判定される。【選択図】図6

Description

本発明は、光学的情報読取装置に関するものである。
情報コード等を光学的に読み取る光学的情報読取装置としては、把持して使用する携帯型の読取装置と所定の場所に固定して使用する据置型の読取装置との2種類がある。携帯型の光学的情報読取装置は、その読取口を読み取り対象である情報コードにかざしてトリガースイッチを押下することで、その情報コードを撮像して読み取るための処理を行う。一方、据置型の光学的情報読取装置は、一般的に読取口を介して常時撮像し、情報コードが撮像されるとその情報コードを読み取るための処理を行う。そうすると、据置型の光学的情報読取装置では、撮像視野内に読み取るべき情報コードと異なる情報コード(以下、非対象コードともいう)が入り込んでしまうと、その非対象コードを読み取ってしまい、読み取ってはいけない情報を出力等してしまう問題がある。
このような問題に対して、例えば、デコード結果から得られるコード種やコードデータの内容に基づいて読取対象の情報コードであるか否かを判定することも考えられる。しかしながら、読取対象の情報コードと全く同一の非対象コードや、コード種及びコードデータの内容等の条件が読取対象の情報コードのものと合致した非対象コードの場合には、その非対象コードを読み取ってしまう。また、例えば、情報コードが付された製品等が搬送される製造ラインにて読取対象の情報コードを読み取る場合や、移動する車両に付された情報コードを読み取る場合には、外観が同じ情報コードであっても意図しないタイミングではその情報コードを読み取りたくない場合もある。
このような問題に対して、下記特許文献1に開示される情報コード読取装置では、情報コードの特徴パターンを検出するまでは、マーカ光を照射した状態で得られた第1撮像画像によって特徴パターンの検出を試み、特徴パターンが検出された後は、照明光源を駆動して得られた第2撮像画像によって情報コードの処理を行っている。マーカ光を照射した状態で得られた第1撮像画像によって特徴パターンが検出された場合、使用者が意図する方向に情報コードが存在する可能性が高いとして、このような検出結果が得られた場合に照明光源を駆動して撮像した第2撮像画像によって情報コードを解読することで、意図しない情報コードの解読を抑制している。
特開2015−88160号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される情報コード読取装置のような構成では、非対象コードに誤ってマーカ光が照射されてしまうと、その非対象コードを読み取ってしまい、読み取ってはいけない情報が出力されてしまう可能性が有る。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、読み取るべき情報コードを撮像しているか否かを容易に判定し得る構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の光学的情報読取装置(10)は、
情報コードを撮像する撮像部(23)と、
前記撮像部により撮像された前記情報コードを解読する解読部(40)と、
読み取るべき情報コード(Ct)が前記撮像部により撮像された撮像画像(P)に含まれているか否かを判定するための判定用情報が予め記憶される記憶部(35)と、
前記記憶部に記憶される前記判定用情報に基づいて前記撮像部により撮像された撮像画像に前記読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定する判定部(40)と、
を備えることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、読み取るべき情報コードが撮像部により撮像された撮像画像に含まれているか否かを判定するための判定用情報が記憶部に予め記憶されており、この記憶部に記憶される判定用情報に基づいて、撮像部により撮像された撮像画像に読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定部により判定される。
読み取るべき情報コードがどのような状態で撮像されるか容易に予測可能に光学的情報読取装置を利用する場合には、この予測に基づいて生成される判定用情報を予め記憶してこの判定用情報に基づく判定を行うことで、読み取るべき情報コードを撮像しているか否かを容易に判定することができる。
請求項2の発明では、判定用情報は、撮像部により撮像された撮像画像における読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅、ぼけ量及び当該情報コードの移動方向、移動量の少なくともいずれか1つに関する情報である。これにより、撮像画像における読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅、ぼけ量及び当該情報コードの移動方向、移動量の少なくともいずれか1つを考慮して、撮像された撮像画像に読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定できるので、より実状に沿った判定を行うことができる。
請求項3の発明では、判定用情報は、撮像部により撮像された撮像画像における読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅、ぼけ量及び当該情報コードの移動方向、移動量の少なくともいずれか1つの許容範囲に関する情報であって、この許容範囲を調整可能な調整部が設けられている。これにより、撮像画像における読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅、ぼけ量及び当該情報コードの移動方向、移動量の少なくともいずれか1つを考慮して、撮像された撮像画像に読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定できるので、より実状に沿った判定を行うことができる。特に、判定基準となる許容範囲を調整部により調整できるので、撮像環境等に応じて判定基準を変更するように判定を行うことができ、利便性を向上させることができる。
請求項4の発明では、記憶部には、判定用情報に加えて、読み取るべき情報コードを撮像部により撮像した際の撮像画像における当該読み取るべき情報コードの周囲の少なくとも一部に関する情報が背景情報として予め記憶されており、このように記憶部に記憶される判定用情報及び背景情報に基づいて撮像部により撮像された撮像画像に読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定部により判定される。これにより、情報コードの撮像状態だけでなくその周囲の撮像状態も考慮した判定を行うことができ、判定精度を向上させることができる。
請求項5の発明では、背景情報は、読み取るべき情報コードの周囲に付される所定形状のパターンに関する情報であるため、判定基準がより明確になり、判定精度をさらに向上させることができる。
請求項6の発明では、所定形状のパターンは、読み取るべき情報コードと異なる他の情報コードであるため、この他の情報コードを単なるパターンよりも画像認識しやすい判定基準の1つとすることができ、判定精度をより一層向上させることができる。
請求項7の発明では、記憶部には、判定用情報に加えて、解読部により読み取るべき情報コードを解読した際の解読処理に要する処理時間に関する情報が判定用処理時間として予め記憶されており、このように記憶部に記憶される判定用情報及び判定用処理時間に基づいて撮像部により撮像された撮像画像に読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定部により判定される。情報コードを構成する明色系セルと暗色系セルとの明暗差等によっては解読処理に要する処理時間が変化するため、解読処理に要する処理時間を基準に判定することで、明色系セル及び暗色系セルの明暗差等を考慮して読み取るべき情報コードを解読しているか否かを判定でき、判定精度を向上させることができる。
請求項8の発明では、判定部による判定結果が報知部により報知されるため、読み取るべき情報コードと異なる非対象コードが継続して撮像されている場合などその撮像状態を解消するための情報等を容易に報知することができる。
本発明の第1実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。 撮像画像における情報コードの大きさに関する許容範囲の一例を説明する説明図であり、図2(A)は読み取るべき情報コードの大きさの一例を示し、図2(B)は非対象コードの大きさの一例を示す。 撮像画像における情報コードの角度に関する許容範囲の一例を説明する説明図であり、図3(A)は読み取るべき情報コードの角度の一例を示し、図3(B)及び図3(C)は非対象コードの角度の一例を示す。 撮像画像における情報コードの位置に関する許容範囲の一例を説明する説明図であり、図4(A)及び図4(C)は読み取るべき情報コードの位置の一例を示し、図4(B)は非対象コードの位置の一例を示す。 撮像画像における情報コードの外縁形状に関する許容範囲の一例を説明する説明図であり、図5(A)は読み取るべき情報コードの外縁形状の一例を示し、図5(B)及び図5(C)は非対象コードの外縁形状の一例を示す。 第1実施形態において光学的情報読取装置にて行われる読取処理の流れを例示するフローチャートである。 図7(A)は、読み取るべき情報コードが撮像された時の撮像状態を説明する説明図であり、図7(B)は、図7(A)の撮像状態にて撮像された撮像画像を説明する説明図である。 図8(A)は、非対象コードが撮像された時の撮像状態を説明する説明図であり、図8(B)は、図8(A)の撮像状態にて撮像された撮像画像を説明する説明図である。 第1実施形態の変形例において、撮像画像における情報コードの位置に関する許容範囲の一例を説明する説明図であり、図9(A)は読み取るべき情報コードの位置の一例を示し、図9(B)及び図9(C)は非対象コードの位置の一例を示す。 第2実施形態に係る光学的情報読取装置の要部を示す説明図である。 図10の状態にて撮像された撮像画像を例示する説明図である。 第2実施形態において光学的情報読取装置にて行われる読取処理の流れを例示するフローチャートである。 図13(A)は、第2実施形態の第1変形例に係る要部を示す説明図であり、図13(B)は、第2実施形態の第2変形例に係る要部を示す説明図である。 第3実施形態において光学的情報読取装置にて行われる読取処理の流れを例示するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る光学的情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光学的情報読取装置10は、据置型の読取装置であって、撮像方向が固定された撮像視野内に入り込む一次元コード(バーコード等)および二次元コード(QRコード(登録商標)、データマトリックスコード、マキシコード、Aztecコード等)等の情報コードを光学的に読み取るように機能する。
この光学的情報読取装置10は、図1に示すように、情報コードを光学的に読み取るための回路部20を備えており、この回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ23、結像レンズ25等の光学系と、メモリ35、制御回路40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系とを備えている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。なお、照明光Lfがなくても情報コードからの反射光を受光可能な使用環境等であれば、照明光源21を除いた状態で情報コードを撮像するように構成されてもよい。
受光光学系は、受光センサ23、結像レンズ25、反射鏡(図示略)などによって構成されている。受光センサ23は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を二次元に配列したエリアセンサとして構成されるものであり、方形状の受光領域として受光面23aを有するように構成されている。この受光センサ23は、結像レンズ25を介して入射する入射光を受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。結像レンズ25は、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ23の受光面23aに像を結像するように機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが情報コードにて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ25で集光し、受光センサ23の受光面23aにコード像を結像させている。なお、受光センサ23は、「撮像部」の一例に相当し得る。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、通信インタフェース48等から構成されている。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、上述したコード画像情報格納領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。また、ROMには、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。なお、メモリ35は、「記憶部」の一例に相当し得る。
制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンによって構成されており、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有すると共に、情報処理機能を備えており、メモリ35とともに情報処理装置を構成している。通信インタフェース48は、外部装置等(図示略)との間にて、情報コードの読み取りに関するデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御回路40と協働して通信処理を行う構成をなしている。
次に、光学的情報読取装置10の制御回路40で行われる読取処理について説明する。
本実施形態における読取処理では、撮像された情報コードが読み取るべき情報コードであるかそれともこの読み取るべき情報コードと異なる情報コード(非対象コード)であるかを判定して、読み取るべき情報コードを読み取った場合にそのデコード結果(解読結果)を出力する。
本実施形態では、光学的情報読取装置10が据置型であってその撮像視野が固定されており、読み取るべき情報コードが撮像される際の光学的情報読取装置10に対する相対位置が予め決まっているため、その読み取るべき情報コードが受光センサ23を用いて撮像されたときの撮像画像における特徴的撮像状態を特定することができる。このため、上述のように特定される特徴的撮像状態に基づいて、読み取るべき情報コードが受光センサ23を用いて撮像された撮像画像に含まれているか否かを判定するための判定用情報を予め設定することができる。
上記判定用情報は、本実施形態では、撮像画像における読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅及びぼけ量の各判定要素に関する情報として設定されて、予めメモリ35に記憶されている。そして、撮像画像された情報コードに関する全ての判定要素についてそれぞれ許容範囲内である場合に、読み取るべき情報コードが撮像画像に含まれていると判定する。
上述のように撮像視野が固定されており相対位置も決まっているため、読み取るべき情報コードが撮像された場合には、その撮像画像における情報コードの大きさはほぼ一定になる。そこで、撮像画像における情報コードの大きさに関しては、例えば、その情報コードが撮像画像において占める領域の画素数に基づいてその許容範囲を大きさ判定用情報として設定している。このため、撮像画像Pにおいて、例えば、図2(A)に示すように撮像された情報コードCtを、30画素×30画素であるとして、読み取るべき情報コードの大きさであると判定し、図2(B)に示すように撮像された情報コードCnを、60画素×60画素であるとして、非対象コードであると判定することができる。なお、撮像画像における情報コードの特定部分、例えば、読み取るべき情報コードがQRコードであればその位置検出パターン(切り出しシンボル)が撮像画像において占める領域の画素数を判定要素の1つとしてもよい。
また、読み取るべき情報コードが撮像された場合には、その撮像画像における情報コードの角度はほぼ一定になる。そこで、撮像画像における情報コードの角度に関しては、例えば、その情報コードが撮像画像において占める領域の外縁を構成する各辺のうち所定の基準方向に対して一番大きくなる角度に基づいてその許容範囲を角度判定用情報として設定している。このため、例えば、図3における撮像画像Pの左右方向を上記所定の基準方向とするとき、図3(A)に示すように撮像された情報コードCtを、上記所定の基準方向に対して90°であるとして、読み取るべき情報コードの角度であると判定し、図3(B)に示すように撮像された情報コードCnを、上記所定の基準方向に対して45°であるとして、非対象コードであると判定することができる。特に、読み取るべき情報コードがその情報コードの向きを特定可能な構成であればその向きを考慮して角度に関する許容範囲を設定してもよい。例えば、読み取るべき情報コードがQRコードであれば、3つの位置検出パターンの検出に応じて情報コードの向きを特定することで、図3(A)に示すように撮像された情報コードCtを、読み取るべき情報コードの角度であると判定する一方で、図3(C)に示すように90°回転させて撮像された情報コードCnを、非対象コードであると判定することができる。
また、読み取るべき情報コードが撮像された場合には、その撮像画像における情報コードの位置はほぼ一定になる。そこで、撮像画像における情報コードの位置に関しては、例えば、その情報コードが撮像画像において占める領域の座標に基づいてその許容範囲を位置判定用情報として設定している。このため、撮像画像Pにおいて、例えば、図4(A)や図4(C)に示すように撮像された情報コードCtを、四隅の全ての座標が判定領域Sa内であるとして、読み取るべき情報コードの位置であると判定し、図4(B)に示すように撮像された情報コードCnを、四隅の座標の少なくとも一部が判定領域Sa内にないとして、非対象コードであると判定することができる。特に、本実施形態では、判定領域Saは、その搬送方向等を考慮して読み取るべき情報コードCtの移動方向に長くなるように設定することができる。なお、四隅の座標に限らず、他の部位の座標、例えば中心座標が所定の判定領域内にあるか否かに基づいて、読み取るべき情報コードの位置であるか否かについて判定してもよい。
また、読み取るべき情報コードが撮像された場合には、その撮像画像における情報コードの外縁形状はほぼ一定になるため、その許容範囲を外縁形状判定用情報として設定している。このため、撮像画像Pにおける情報コードの外縁形状に関しては、例えば、図5(A)に示すように撮像された情報コードCtを、その外縁形状が下縁よりも上縁が短い台形状であるとして、読み取るべき情報コードの外縁形状であると判定することができる。この場合、図5(B)に示すように撮像された情報コードCnを、その外縁形状が上縁よりも下縁が短い台形状であるとして、非対象コードであると判定し、図5(C)に示すように撮像された情報コードCnを、その外縁形状が上縁と下縁とがほぼ等しい正方形状(長方形状)であるとして、非対象コードであると判定することができる。
また、読み取るべき情報コードが撮像された場合には、その撮像画像における情報コードのマージンの幅はほぼ一定になるため、その許容範囲をマージン幅判定用情報として設定している。このため、撮像画像における情報コードのマージンの幅に関しては、例えば、複数の明色系セル及び暗色系セルから形成されるコード領域の周囲に配置されるマージンの幅が所定セル数(例えば3セル)以上であると、読み取るべき情報コードのマージンの幅であると判定し、マージンの幅が上記所定セル数未満であると、非対象コードであると判定することができる。なお、マージンの幅が所定セル数以下であると、読み取るべき情報コードのマージンの幅であると判定し、マージンの幅が上記所定セル数を超えると、非対象コードであると判定してもよい。
また、情報コードと光学的情報読取装置10との相対距離に応じて撮像画像における情報コードのぼけ量が変化するため、読み取るべき情報コードが撮像された場合には、その撮像画像における情報コードのぼけ量はほぼ一定になり、その許容範囲をぼけ量判定用情報として設定している。このため、撮像画像における情報コードのぼけ量に関しては、複数の明色系セル及び暗色系セルから形成されるコード領域に関してぼけ量を算出し、この算出されたぼけ量が所定値以下であると、読み取るべき情報コードのぼけ量であると判定し、算出されたぼけ量が上記所定値を超えると、非対象コードであると判定することができる。
そして、本実施形態では、さらに、撮像した情報コードのデコード結果から得られる情報に基づいて、そのデコードした情報コードが読み取るべき情報コードであるか否かについて判定する。具体的には、例えば、二次元コードに存在するモード指示子がデコード結果に含まれる場合に、読み取るべき情報コードであると判定する。ここで、二次元コードに存在するモード指示子としては、例えば、データ文字列が数字であることを示す数字モード、データ文字列が英字であることを示す英字モード、データ文字列が漢字であることを示す漢字モード、データがバイナリ形式であることを示すバイナリモード、データ文字列が絵文字であることを示す絵文字モード等を想定することができる。
以下、上述のように予め設定された判定用情報を利用して制御回路40にて実行される読取処理について、図6に示すフローチャートを参照して具体的に詳述する。
なお、以下では、図7(A)に示すように、読み取るべき情報コードCtをそれぞれ付した各読取対象Rが製造ラインのコンベヤ1上を順次搬送されており、規定位置まで読取対象Rが搬送されてくる所定のタイミングにて撮像した際に読取対象Rに付された読み取るべき情報コードCtが撮像されていると、そのデコード結果を出力する場合について説明する。このため、光学的情報読取装置10は、コンベヤ1の所定の位置に固定されることで撮像範囲が一定となり、上記規定位置での読み取るべき情報コードCtが撮像視野に入るように受光センサ23による撮像方向が設定されている。そして、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像したときの撮像画像(図7(B)参照)における特徴的撮像状態に基づいて、上記判定用情報がそれぞれ設定されてメモリ35に予め記憶されているものとする。また、読み取るべき情報コードCtは、QRコードであり、上記判定用情報は、そのデコード結果に上記モード指示子が含まれるように設定されているものとする。
所定の操作等に応じて制御回路40により読取処理が開始されると、まず、図6のステップS101に示す撮像処理がなされる。この処理では、照明光源21から照明光Lfが照射されて、情報コード等からの反射光Lrが受光センサ23にて受光されることで撮像画像が生成される。続いて、ステップS103に示すデコード処理にて、撮像画像に対して情報コードを解読するための公知のデコード処理がなされ、このデコード処理が成功するまでステップS105の判定処理にてNoと判定されて、上記ステップS101からの処理が繰り返される。なお、上記ステップS103の処理を行う制御回路40は、「解読部」の一例に相当し得る。
そして、撮像した情報コードのデコードが成功すると(S105でYes)、ステップS107に示す判定処理にて、撮像した情報コードの大きさが許容範囲内であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、メモリ35に予め記憶されている判定用情報の上記大きさ判定用情報に基づいて、撮像した情報コードの大きさが許容範囲内であると判定されると、ステップS107にてYesと判定される。
そして、ステップS109に示す判定処理にて、撮像した情報コードの角度が許容範囲内であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、メモリ35に予め記憶されている判定用情報の上記角度判定用情報に基づいて、撮像した情報コードの角度が許容範囲内であると判定されると、ステップS109にてYesと判定される。
そして、ステップS111に示す判定処理にて、撮像した情報コードの位置が許容範囲内であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、メモリ35に予め記憶されている判定用情報の上記位置判定用情報に基づいて、撮像した情報コードの位置が許容範囲内であると判定されると、ステップS111にてYesと判定される。
そして、ステップS113に示す判定処理にて、撮像した情報コードの外縁形状が許容範囲内であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、メモリ35に予め記憶されている判定用情報の上記外縁形状判定用情報に基づいて、撮像した情報コードの外縁形状が許容範囲内であると判定されると、ステップS113にてYesと判定される。
そして、ステップS115に示す判定処理にて、撮像した情報コードのマージン幅が許容範囲内であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、メモリ35に予め記憶されている判定用情報の上記マージン幅判定用情報に基づいて、撮像した情報コードのマージン幅が許容範囲内であると判定されると、ステップS115にてYesと判定される。
そして、ステップS117に示す判定処理にて、撮像した情報コードのぼけ量が許容範囲内であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、メモリ35に予め記憶されている判定用情報の上記ぼけ量判定用情報に基づいて、撮像した情報コードのぼけ量が許容範囲内であると判定されると、ステップS117にてYesと判定される。
続いて、ステップS119に示す判定処理にて、上記モード指示子がデコード結果に含まれているか否かについて判定される。ここで、読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、上記ステップS103にてデコードされたデコード結果に上記モード指示子が含まれていると判定されると、ステップS119にてYesと判定される。
このように、撮像画像された情報コードに関する全ての判定要素についてそれぞれ許容範囲内であると判定されると、ステップS121に示す出力処理がなされ、読み取るべき情報コードCtが撮像画像に含まれているとして、上記ステップS103にてデコードされたデコード結果が通信インタフェース48を介して外部装置等に出力される。なお、上記ステップS107等の判定処理を行う制御回路40は、「判定部」の一例に相当し得る。
一方、例えば、意図しない情報コードの移動やいたずら等によって図8(A)に例示するように光学的情報読取装置10の撮像視野に非対象コードCnが入り込んでおり、図8(B)に例示するように非対象コードCnを撮像している場合には、そのデコードが成功しても(S105でYes)、ステップS107〜S119のいずれかにてNoと判定される。この場合には、ステップS123にて、非対象コードCnがデコードされている回数を示す回数Nがインクリメント(N=N+1)される。
そして、ステップS125の判定処理にて、上述のようにインクリメントされた回数Nが所定回数Nth以上であるか否かについて判定され、回数Nが所定回数Nth以上となるまでNoと判定されて、上記ステップS101以降の処理がなされる。
その後、読み取るべき情報コードCtが撮像されずに非対象コードCnが撮像されてデコードされる状態が継続するために回数Nが所定回数Nth以上となると、ステップS125にてYesと判定されて、ステップS127に示す異常結果出力処理がなされる。この処理では、非対象コードCnが継続して撮像されている異常撮像状態を示す異常結果が通信インタフェース48を介して外部装置等に報知のために出力される。そして、この異常結果を受信した外部装置等によって光学的情報読取装置10により非対象コードCnが継続して撮像されていることが報知等されることで、当該光学的情報読取装置10を利用しているユーザ等に対してその異常撮像状態の解消を促すことができる。なお、上記ステップS127の処理を行う制御回路40及び通信インタフェース48は、「報知部」の一例に相当し得る。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、読み取るべき情報コードCtが受光センサ23を用いて撮像された撮像画像Pに含まれているか否かを判定するための判定用情報がメモリ35に予め記憶されており、このメモリ35に記憶される判定用情報に基づいて、撮像された撮像画像Pに読み取るべき情報コードCtが含まれているか否かについて判定される。
据置型の光学的情報読取装置10では、読み取るべき情報コードCtがどのような状態で撮像されるか容易に予測できるので、この予測に基づいて生成される判定用情報を予め記憶してこの判定用情報に基づく判定を行うことで、読み取るべき情報コードCtを撮像しているか否かを容易に判定することができる。
特に、判定用情報は、撮像された撮像画像における読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅及びぼけ量に関する情報である。これにより、撮像画像Pにおける読み取るべき情報コードCtの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅及びぼけ量を考慮して、撮像された撮像画像に読み取るべき情報コードCtが含まれているか否かについて判定できるので、より実状に沿った判定を行うことができる。なお、判定用情報は、上述したように撮像された撮像画像Pにおける読み取るべき情報コードCtの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅及びぼけ量等の全てを考慮するように設定されることに限らず、撮像された撮像画像Pにおける読み取るべき情報コードCtの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅及びぼけ量の少なくともいずれか1つを考慮するように設定されてもよい。
なお、上記判定用情報は、撮像された撮像画像Pにおける読み取るべき情報コードCtの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅及びぼけ量の少なくともいずれか1つの許容範囲に関する情報であるため、外部機器等から入力される指示等に応じてその許容範囲が調整されてもよい。この場合、外部機器等から入力される指示等に応じて制御回路40によってなされる調整処理により、メモリ35に記憶される判定用情報が調整可能に設定される。このように、判定基準となる許容範囲を、調整部として機能する制御回路40の調整処理により調整できるので、撮像環境等に応じて定期的または任意に判定基準を変更するように判定を行うことができ、利便性を向上させることができる。
また、上記判定用情報は、撮像された撮像画像Pにおける読み取るべき情報コードCtに関して上述したような大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅及びぼけ量等の許容範囲のように設定されることに限らず、その撮像環境等に応じて任意に設定されてもよい。例えば、撮像画像Pにおける情報コードの位置に関しては、読み取るべき情報コードCtの移動方向に長くなるように設定される判定領域Saを採用することに限らず、図9(A)〜(C)に例示するように、正方形状の判定領域Sbを採用してもよい。この場合、撮像画像Pにおいて、例えば、図9(A)に示すように撮像された情報コードCtを、四隅の全ての座標が判定領域Sb内であるとして、読み取るべき情報コードの位置であると判定し、図9(B)及び図9(C)に示すように撮像された情報コードCnを、四隅の座標の少なくとも一部が判定領域Sb内にないとして、非対象コードであると判定することができる。
さらに、制御回路40及び通信インタフェース48が報知部として機能することで、上記ステップS127では、非対象コードCnが継続して撮像されている異常撮像状態を示す異常結果が判定結果として報知のために出力されるため、読み取るべき情報コードCtと異なる非対象コードCnが継続して撮像されている場合などその撮像状態を解消するための情報等を容易に報知することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、読み取るべき情報コードの周囲の背景情報も考慮して読み取るべき情報コードが撮像されているか否かについて判定する点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、光学的情報読取装置10は、図10に例示するように、駅のホーム天井2に取り付けられて、移動する車両3のドア4に付された読み取るべき情報コードCtを読み取ることを前提としており、車両3が所定位置にて停止しているタイミングにてドア4等も含めて読み取るべき情報コードCtを撮像する。このため、読み取るべき情報コードCtを撮像した場合、図11に示すように、その撮像画像Pにおいて読み取るべき情報コードCtの周囲には、ドア4等が一定の状態で映り込むこととなる。一方、仮に読み取るべき情報コードCtと同じ構成の非対象コードCnを光学的情報読取装置10の撮像視野内に入り込ませたとしても、その周囲にドア4等が一定の状態で映り込むことはない。
そこで、本実施形態では、上記判定用情報に加えて、読み取るべき情報コードCtを撮像した際の撮像画像Pにおける当該読み取るべき情報コードCtの周囲の少なくとも一部に関する情報を、背景情報としてメモリ35に予め記憶する。図11の例では、読み取るべき情報コードCtの周囲におけるドア4や窓等の位置関係も含めた特徴的情報が背景情報としてメモリ35に記憶される。そして、制御回路40にて実行される読取処理において、メモリ35に予め記憶される判定用情報及び背景情報に基づいて、撮像された撮像画像Pに読み取るべき情報コードCtが含まれているか否かについて判定する。
以下、本実施形態において制御回路40にて実行される読取処理について、図12に示すフローチャートを参照して具体的に詳述する。
制御回路40により読取処理が開始され、図12のステップS101にて撮像された情報コードのデコードが成功すると(S105でYes)、S106に示す判定処理にて、撮像した情報コードの周囲がメモリ35に予め記憶されている背景情報に一致するとみなされる撮像状態であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから図11に例示するような撮像画像Pが生成されており、メモリ35に予め記憶されている背景情報に基づいて、撮像した情報コードの周囲が背景情報に一致するとみなされる撮像状態であると判定されると、ステップS106にてYesと判定される。この場合には、上記第1実施形態と同様にステップS107以降の処理がなされる。
一方、非対象コードCnを撮像しており、車両3のドア4や窓等の背景が撮像されていないことから、撮像した情報コードの周囲が背景情報に一致するとみなされる撮像状態でないと判定されると(S106でNo)、ステップS107以降の判定処理を行うことなくステップS123の処理がなされる。
このように本実施形態では、メモリ35には、判定用情報に加えて上記背景情報が予め記憶されており、このように記憶される判定用情報及び背景情報に基づいて、撮像された撮像画像Pに読み取るべき情報コードCtが含まれているか否かについて判定される。これにより、情報コードの撮像状態だけでなくその周囲の撮像状態も考慮した判定を行うことができ、判定精度を向上させることができる。
図13(A)は、第2実施形態の第1変形例に係る要部を示す説明図であり、図13(B)は、第2実施形態の第2変形例に係る要部を示す説明図である。
本実施形態の第1変形例として、図13(A)に例示するように、読み取るべき情報コードCtの周囲に所定形状のパターンDを付すことで、この所定形状のパターンDに関する情報を上記背景情報として採用してもよい。これにより、判定基準がより明確になり、判定精度をさらに向上させることができる。
さらに、本実施形態の第2変形例として、図13(B)に例示するように、上記所定形状のパターンとして、読み取るべき情報コードCtと異なる他の情報コードCaを採用してもよい。これにより、この他の情報コードCaを単なるパターンよりも画像認識しやすい判定基準の1つとすることができ、判定精度をより一層向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、情報コードを解読した際の解読処理に要する処理時間も考慮して読み取るべき情報コードが撮像されているか否かについて判定する点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
情報コードを構成する明色系セルと暗色系セルとの明暗差や印字条件等によっては解読処理に要する処理時間が変化する。例えば、明色系セル及び暗色系セルの明暗差が大きな情報コードは解読処理に要する処理時間が短くなる傾向にあり、明色系セル及び暗色系セルの明暗差が小さな情報コードは解読処理に要する処理時間が長くなる傾向にある。そこで、本実施形態では、上記判定用情報に加えて(上記判定用情報の一部として)、読み取るべき情報コードCtを解読した際の解読処理に要する処理時間を、判定用処理時間としてメモリ35に予め記憶する。そして、制御回路40にて実行される読取処理において、メモリ35に予め記憶される判定用情報及び判定用処理時間に基づいて、撮像された撮像画像Pに読み取るべき情報コードCtが含まれているか否かについて判定する。
以下、本実施形態において制御回路40にて実行される読取処理について、図14に示すフローチャートを参照して具体的に詳述する。
制御回路40により読取処理が開始され、図14のステップS101にて撮像された情報コードのデコードが成功すると(S105でYes)、S106aに示す判定処理にて、上記ステップS103において解読に要した処理時間がメモリ35に予め記憶されている判定用処理時間にほぼ等しい状態であるか否かについて判定される。ここで、上記規定位置にて読み取るべき情報コードCtを撮像していることから、メモリ35に予め記憶されている判定用処理時間に基づいて、解読に要した処理時間が判定用処理時間にほぼ等しい状態であると判定されると、ステップS106aにてYesと判定される。この場合には、上記第1実施形態と同様にステップS107以降の処理がなされる。
一方、非対象コードCnを撮像していることから解読に要した処理時間が判定用処理時間と大きく異なっていると判定されると(S106aでNo)、ステップS107以降の判定処理を行うことなくステップS123の処理がなされる。
このように本実施形態では、メモリ35には、判定用情報に加えて、読み取るべき情報コードCtを解読した際の解読処理に要する処理時間に関する情報が判定用処理時間として予め記憶されており、このように記憶される判定用情報及び判定用処理時間に基づいて、撮像された撮像画像Pに読み取るべき情報コードCtが含まれているか否かについて判定される。これにより、解読処理に要する処理時間を基準に判定することで、明色系セル及び暗色系セルの明暗差等を考慮して読み取るべき情報コードCtを解読しているか否かを判定でき、判定精度を向上させることができる。
なお、情報コードを解読した際の解読処理に要する処理時間も考慮して読み取るべき情報コードCtが撮像されているか否かについて判定する本実施形態の特徴的構成は、他の実施形態にも適用することができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)本発明は、据置型の光学的情報読取装置10に適用されることに限らず、携帯型の光学的情報読取装置に適用されてもよい。この場合、携帯型の光学的情報読取装置を用いて、上記規定位置の読み取るべき情報コードCtに対して決められた相対位置から決められた撮像方向にて撮像することで、上述した据置型の光学的情報読取装置と同等の効果を得ることができる。
(2)本発明は、製造ラインのコンベヤ1上を順次搬送される読取対象Rに付される情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置や移動する車両3に付された情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置に採用されることに限らず、所定方向に移動する情報コードを光学的に読み取る光学的情報読取装置に採用されてもよい。
特に、製造ラインのコンベヤ1上を順次搬送される読取対象Rに付される情報コードのように、一定方向に所定速度にて移動する情報コードを読み取るべき情報コードCtとして撮像して読み取る場合には、前回撮像した撮像画像と今回撮像した撮像画像とを比較して情報コードの移動方向や移動量等を考慮することで、読み取るべき情報コードCtであるか否かを判定してもよい。特に、情報コードの移動方向や移動量等において判定基準となる許容範囲を上記調整部により調整してもよい。
10…光学的情報読取装置
23…受光センサ(撮像部)
35…メモリ(記憶部)
40…制御回路(解読部,判定部,報知部)
48…通信インタフェース(報知部)
Ct…読み取るべき情報コード
Cn…非対象コード
P…撮像画像

Claims (8)

  1. 情報コードを撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された前記情報コードを解読する解読部と、
    読み取るべき情報コードが前記撮像部により撮像された撮像画像に含まれているか否かを判定するための判定用情報が予め記憶される記憶部と、
    前記記憶部に記憶される前記判定用情報に基づいて前記撮像部により撮像された撮像画像に前記読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記判定用情報は、前記撮像部により撮像された撮像画像における前記読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅、ぼけ量及び当該情報コードの移動方向、移動量の少なくともいずれか1つに関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記判定用情報は、前記撮像部により撮像された撮像画像における前記読み取るべき情報コードの大きさ、角度、位置、外縁形状、マージンの幅、ぼけ量及び当該情報コードの移動方向、移動量の少なくともいずれか1つの許容範囲に関する情報であって、
    前記許容範囲を調整可能な調整部を備えることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記記憶部には、前記判定用情報に加えて、前記読み取るべき情報コードを前記撮像部により撮像した際の撮像画像における当該読み取るべき情報コードの周囲の少なくとも一部に関する情報が背景情報として予め記憶され、
    前記判定部は、前記記憶部に記憶される前記判定用情報及び前記背景情報に基づいて前記撮像部により撮像された撮像画像に前記読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記背景情報は、前記読み取るべき情報コードの周囲に付される所定形状のパターンに関する情報であることを特徴とする請求項4に記載の光学的情報読取装置。
  6. 前記所定形状のパターンは、前記読み取るべき情報コードと異なる他の情報コードであることを特徴とする請求項5に記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記記憶部には、前記判定用情報に加えて、前記解読部により前記読み取るべき情報コードを解読した際の解読処理に要する処理時間に関する情報が判定用処理時間として予め記憶され、
    前記判定部は、前記記憶部に記憶される前記判定用情報及び前記判定用処理時間に基づいて前記撮像部により撮像された撮像画像に前記読み取るべき情報コードが含まれているか否かについて判定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
  8. 前記判定部による判定結果を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
JP2016192771A 2016-09-30 2016-09-30 光学的情報読取装置 Active JP6645393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192771A JP6645393B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 光学的情報読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192771A JP6645393B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 光学的情報読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018055530A true JP2018055530A (ja) 2018-04-05
JP6645393B2 JP6645393B2 (ja) 2020-02-14

Family

ID=61835870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016192771A Active JP6645393B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 光学的情報読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6645393B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7347188B2 (ja) 2019-12-13 2023-09-20 株式会社デンソーウェーブ 読取装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7347188B2 (ja) 2019-12-13 2023-09-20 株式会社デンソーウェーブ 読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6645393B2 (ja) 2020-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230401399A1 (en) Hybrid system and method for reading indicia
US9158953B2 (en) Method and apparatus for scanning with controlled spherical aberration
US9773142B2 (en) System and method for selectively reading code symbols
EP1513095B1 (en) Optical information reading apparatus and related information reading method
US10055625B2 (en) Imaging barcode reader with color-separated aimer and illuminator
JP6645393B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2010086182A (ja) 光学的情報読取装置
EP3467715A1 (en) Two-dimensional code composed of a plurality of types of cells
JP6358057B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP5104713B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2019021165A (ja) 二次元コード及び二次元コード読取装置
JP2011008574A (ja) 光学的情報読取装置
JP6638614B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP5786784B2 (ja) 情報コード読取装置
JP6519445B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2019083062A (ja) 光学的情報読取装置
JP2016170599A (ja) 情報コード読取装置
JP4378491B2 (ja) コード画像出力装置
JP6065719B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2013210697A (ja) 情報コード読取装置
JP2019135572A (ja) バーコード読取装置、及びバーコード読取方法、プログラム
JP2011048561A (ja) 光学的情報読取装置
JP5251854B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP6531572B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2018136854A (ja) 光学的情報読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6645393

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250