JP2018055062A - 反射シート、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置 - Google Patents

反射シート、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶表示装置を長時間使用したとしても破れることが抑制される反射シートを提供する。【解決手段】導光板の一方側に配置され、導光板から出射する光を導光板側に反射可能なバックライト用の反射シート30、130であって、基材層31と、基材層31から間隔を有して配置されるマット層33と、基材層31及びマット層33の間に配置される光反射層32と、を備え、マット層33は、樹脂層34とビーズ粒子35とを含み、ビーズ粒子35の少なくとも一部が樹脂層34から突出するように、ビーズ粒子35が樹脂層34に配置されることにより、微細な凹凸形状が形成されており、樹脂層34の厚みが2.5μm以上4.0μm以下である。【選択図】図4

Description

本発明は反射シート、並びに、該反射シートを備えた面光源装置、映像ユニット、及び液晶表示装置に関する。
液晶テレビ等の液晶表示装置は、映像情報を有する液晶パネルに対してその背面側から面光源装置によって光を照射する。これにより、照射光が液晶パネルを透過して映像情報を得て観察者側に出射され、観察者が映像を視認できるようになる。
面光源装置には、多くの場合、導光板の背面側に反射シートが配置されており、導光板の背面側から出射した光を反射して、再び導光板内に光を入射させることにより、光の利用効率を高めている。
このような反射シートとして、特許文献1には、プラスチックフイルムの片面に、少なくとも、光拡散層、及び金属反射層が順次形成される反射シートが開示されており、上記光拡散層において、透明微粒子の一部分が樹脂膜に埋め込まれ、残りの部分が樹脂膜から突出した状態となっていることが記載されている。
特開2011−197220号公報
一方で、特許文献1に記載の反射シートを用いた液晶表示装置を長時間使用すると、光源等から発生する熱によって反射シートに反り等の変形が生じ、反射シートと面光源装置との接触や、面光源装置と反射シートとの間に入り込んだ異物によって、反射シートの少なくとも一部が破れる問題が生じていた。そして、反射シートの破れにより、液晶表示装置に白点等の欠点が発生する問題も生じた。
そこで、本発明では破れることが抑制される反射シートを提供することを課題とする。また、該反射シートを用いた面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置を提供する。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、導光板(21)の一方側に配置され、導光板から出射する光を導光板側に反射可能なバックライト用の反射シート(30、130)であって、基材層(31)と、該基材層に対して間隔を有して配置されるマット層(33)と、基材層及びマット層の間に配置される光反射層(32)と、を備え、マット層は、樹脂層(34)とビーズ粒子(35)とを含み、ビーズ粒子の少なくとも一部が樹脂層から突出するように、ビーズ粒子が樹脂層に配置されることにより、微細な凹凸形状が形成されており、樹脂層の厚みが2.5μm以上4.0μm以下である、反射シートである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の反射シートにおいて、樹脂層の主成分がアクリル系樹脂である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の反射シートにおいて、樹脂層の主成分がウレタン系樹脂である。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の反射シートにおいて、光反射層が金属薄膜層を含む。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の反射シートにおいて、基材層の導光板側とは反対側の面に樹脂層、又は金属薄膜層が積層されている。
請求項6に記載の発明は、光源(25)と、導光板(21)と、該導光板の一方側に配置される請求項1乃至5のいずれか1項に記載の反射シートと、を具備し、反射シートのマット層が上記導光板と対向するように配置される、面光源装置(20)である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の面光源装置と、該面光源装置の出光側に配置される液晶パネルと、を備えた映像源ユニット(10)である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の映像源ユニットが筐体に収められた液晶表示装置である。
本発明によれば、反射シートが破れることを抑制する。
映像源ユニット10を説明する分解斜視図である。 映像源ユニット10の1つの断面を示す分解図である。 映像源ユニット10の他の断面を示す分解図である。 (a)は反射シート30の断面を示す図である。(b)は金属薄膜層を2層設けた反射シート130の断面を示す図である。 ビーズ粒子35に樹脂成分が被覆されているマット層33を備えた反射シート30の断面を示す図である。 白点試験の状態について説明する図である。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら形態に限定されるものではない。また、当該図面においては、見易さのために各要素の形態を誇張したり拡大したりして表している。
図1は1つの形態を説明する図であり、表示装置に含まれる映像源ユニット10を示した分解斜視図である。また図2には、図1にII−IIで示した線に沿って切断したときの映像源ユニット10の分解断面図の一部、図3には、図1にIII−IIIで示した線に沿って切断したときの映像源ユニット10の分解断面図の一部をそれぞれ表した。表示装置には映像源ユニット10の他、説明は省略するが、映像源ユニットを納める筐体、映像源ユニットを作動させる電源、及び映像源ユニットを制御する電子回路等、表示装置として動作するために必要とされる通常の機器を具備している。以下映像源ユニット10について説明する。
映像源ユニット10は、液晶パネル15、面光源装置20、及び機能性フィルム40を備えている。図1では紙面上方が観察者側となり、紙面下方が背面側となる。
液晶パネル15は、機能性フィルム40側(観察者側)に配置された上偏光板13と、面光源装置20側に配置された下偏光板14と、上偏光板13と下偏光板14との間に配置された液晶層12と、を有している。偏光板13、14は、入射した光を直交する二つの偏光成分(P波およびS波)に分解し、一方の方向(透過軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、P波)を透過させ、当該一方の方向に直交する他方の方向(吸収軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、S波)を吸収する機能を有している。
液晶層12は、複数の画素が層面に沿った方向に縦横に配列されており、一つの画素を形成する領域毎に電界印加できる。そして電界印加された画素の配向が変化する。これにより、面光源装置20側(すなわち入光側)に配置された下偏光板14を透過した透過軸に平行な偏光成分(例えばP波)は、電界印加された画素を通過する際にその偏光方向を90°回転させ、その一方で、電界印加されていない画素を通過する際にその偏光方向を維持する。このため、画素への電界印加の有無によって、下偏光板14を透過した偏光成分(例えばP波)が、出光側に配置された上偏光板13をさらに透過するか、あるいは、上偏光板13で吸収されて遮断されるか、を制御することができる。
このようにして液晶パネル15は、面光源装置20からの光の透過または遮断を画素毎に制御して映像を表現する構造を有している。
液晶パネルはこのような原理により観察者に対して映像を提供することができるように構成されている。従って、液晶パネルの背面側から照明をする際には下偏光板の透過軸に平行な偏光成分を有する光を多く到達させることにより下偏光板を透過させて光の利用効率を高めることができる。
さらに液晶パネルは、その性質上、該液晶パネルの法線方向からの入射光に対しては、出射光のコントラスト、及び効率(透過率)は優れている。しかしながら、液晶パネルの法線方向に対して斜めからの入射光、および観察者による斜め方向からの観察についてはコントラストの低下や効率(透過率)の低さが問題となる。すなわち、光の利用効率を高めるためには液晶パネルの法線方向からの入射光を多くすることも有効である。
液晶パネルの種類は特に限定されることはなく、公知の型の液晶パネルを挙げることができる。これには例えばTN、STN、VA、MVA、IPS、OCB等がある。
また、上偏光板及び下偏光板は公知の構造のものを用いることができ、通常はポリビニルアルコール樹脂(PVA)層の表裏をトリアセチルセルロース樹脂(TAC)による層にて挟むようにして構成されている。
次に面光源装置20について説明する。
面光源装置20は、液晶パネル15に対して観察者側とは反対側に配置され、液晶パネル15に面状の光を出射する照明装置である。図1、図2からわかるように、本形態の面光源装置20は、エッジライト型の面光源装置として構成され、導光板21、光源25、光拡散板26、プリズム層27、反射型偏光板28、及び反射シート30を有している。
導光板21は、図1〜図3よりわかるように、基部22及び裏面光学要素23を有している。導光板21は透光性を有する材料により形成された全体として板状の部材である。本形態で導光板21の観察者側となる一方の板面側は平滑面とされ、これとは反対側である他方の板面側は裏面とされ、当該裏面には複数の裏面光学要素23が配列されている。
基部22、裏面光学要素23をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えば脂環式構造を有する重合体樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリエーテルスルホン等の熱可塑性樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)等を挙げることができる。
基部22は、その内部を光が導光されるとともに、裏面光学要素23のベースとなる部位で、所定の厚さを有する板状である。
裏面光学要素23は、基部22の裏面側(反射型偏光板28が配置される側とは反対側)に形成される突出した要素であり、本形態では三角柱状である。裏面光学要素23は、突出した頂部の稜線が図1の紙面左右方向に延びる柱状であり、複数の裏面光学要素23が当該延びる方向に直交する方向に所定のピッチで並べて配列されている。本形態の裏面光学要素23は断面が三角形であるがこれに限定されることはなく、多角形、半球状、球の一部、レンズ形状等いずれの形状の断面であってもよい。
複数の裏面光学要素23の配列方向は導光方向であることが好ましい。すなわち、光源25から離隔する方向に配列され、光源25が配列される方向、又は1つの長い光源であれば該光源が延びる方向に平行に各裏面光学要素23の稜線が延びている。
なお、本件明細書における「三角形形状」とは、厳密な意味での三角形形状のみでなく、製造技術における限界や成型時の誤差等を含む略三角形形状を含む。また同様に、本件明細書において用いる、その他の形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「楕円」、「円」等の用語も、厳密な意味に縛られることなく、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差を含めて解釈することとする。
このような構成を有する導光板21は、押し出し成型により、又は、基部22上に裏面光学要素23を賦型することにより製造することができる。なお、押し出し成型で製造された導光板21においては、基部22、及び裏面光学要素23が一体的に形成され得る。また、賦型によって導光板21を製造する場合、裏面光学要素23が、基部22と同一の樹脂材料であっても、異なる材料であってもよい。
図1、図2に戻って、光源25について説明する。光源25は、導光板21の基部22が有する側面のうち、複数の裏面光学要素23が配列される方向の一方側の側面に配置される。光源の種類は特に限定されるものではないが、線状の冷陰極管等の蛍光灯、点状のLED(発光ダイオード)、又は白熱電球等の種々の態様で構成できる。本形態では光源25は複数のLEDからなり、不図示の制御装置により各LEDの点灯および消灯、並びに/又は、各LEDの点灯時の明るさを個別に独立して調節できるように構成されている。
なお、本形態では上記のように光源25は一方側の側面に配置される例を示したが、さらにこの側面とは反対側となる側面にも光源が配置される形態であってもよい。なお、この場合には裏面光学要素の形状も公知の例に倣って形成する。
次に光拡散層26について説明する。光拡散層26は、導光板21の出光側に配置され、ここに入射した光を拡散させて出射する機能を有する層である。これにより、導光板21から出射した光をさらに均一性を高め、導光板21に存在する傷を目立たなくすることができる。
光拡散層の具体的態様は、公知の光拡散層を用いることができ、例えば母材の中に光拡散剤を分散させた形態を挙げることができる。
プリズム層27は、図1〜図3よりわかるように、光拡散層26よりも液晶パネル15側に設けられ、該液晶パネル15側に向けて凸である単位プリズム27aを具備する層である。単位プリズム27aは、所定の断面を有して導光板21の導光方向に延びる形態を有している。そして、複数の単位プリズム27aが導光方向とは異なる方向(本形態では平面視で導光方向に直交する方向)に配列されている。
このようなプリズム層の単位プリズムの断面形状は、必要とする機能に応じて公知の形状を適用することができる。当該形状により光をさらに拡散させることもできるし、集光させることもできる。
反射型偏光板28は、入射した光を直交する二つの偏光成分(P波およびS波)に分解し、一方の方向(透過軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、P波)を透過させ、当該一方の方向に直交する他方の方向(反射軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、S波)を反射する機能を有している。このような反射型偏光板の構造は公知のものを適用することができる。
次に反射シート30について説明する。反射シート30は、面光源装置20(バックライト)に用いられ、導光板21の一方側(本形態においては背面側)に配置され、導光板21の一方側から出射した光を反射して、再び導光板21内に光を入射させるための部材である。これにより、導光板から出射される光を観察者側へ反射することができ、光の利用効率を高めることができる。よって、反射シート30は正反射性(鏡面反射性ともいう。)を有することが好ましい。
図4(a)は、反射シート30の断面であり層構成を説明する図である。反射シート30は、少なくとも基材層31と、光反射層32と、マット層33と、を備えている。
図4(a)に示したように、基材層31は光反射層32及びマット層33を支持する平板状のシート状部材である。
基材層31をなす材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリプロピレン樹脂(PP)、トリアセチルセルロース樹脂(TAC)、アクリル樹脂、及びメタクリル樹脂等を挙げることができる。
なお、基材層31は白色等に着色されていてもよいし、透明や半透明、不透明等であってもよい。
光反射層32は、基材層31とマット層33との間に配置されるシート状の層であり、光を反射する機能を有する。すなわち、導光板21の背面側から出射した光を導光板21側に反射することにより、光の利用効率を向上し、観察者側における正面輝度の低下を抑制することができる。
図4(a)に示した通り、本形態の光反射層32は透明基材層32a、及び金属薄膜層32bを備えており、金属薄膜層32bが基材層31に積層されている。ここで、基材層31への積層方法は、例えば接着層を介して積層されることが好ましい。
透明基材層32aは光を透過可能なシート状部材であり、透明であることが好ましい。透明基材層32aをなす材料は基材層31と同様の材料を採用することができる。
金属薄膜層32bは、透明基材層32aの一方側の面に、高い反射率を有する銀やアルミニウム等の金属薄膜を積層することで形成される。金属薄膜層32bを透明基材層32aに積層する方法としては、金属蒸着法が主に用いられる。
光反射層32の反射率は90%以上であることが好ましい。反射率が90%未満であると、反射シート30の反射特性自体が低下してしまう。また、光反射層32の拡散反射率は8%以下であることが好ましい。拡散反射率が8%を超えると、反射シート30の正反射性を低下する虞がある。
ここで「反射率」とは、光拡散層に入射した光に対する全ての反射光の割合である。よって、「反射光」とは正反射光及び拡散反射光を含む概念と言える。また、「拡散反射率」とは、入射した光に対する拡散反射光の割合である。
なお、反射シートの反射率を向上する観点から、図4(b)に示したように、金属薄膜層を2層設ける形態(反射シート130)としてもよい。反射シート130は、上記光反射層32と、金属薄膜を蒸着して金属薄膜層31bを形成した基材層31と、を用いて、接着層等を介して、金属薄膜層が対向するように積層して構成することができる。なお、金属薄膜層を2層設ける形態において、それぞれの金属薄膜層に用いられる金属の種類は同じであってもよいし、異なる金属を用いてもよい。
マット層33は、基材層31に対して間隔を有して配置される層であり、図4(a)、図4(b)に示した通り、本形態では透明基材層32aの導光板21側の面に積層され、かつ、導光板21に対向する面に配置されている。
マット層33は樹脂層34とビーズ粒子35とを含み、マット層33の導光板21に対向する面には、ビーズ粒子35の少なくとも一部が樹脂層34から突出するように、ビーズ粒子35が樹脂層34に配置され、微細な凹凸形状が形成されている。これにより、導光板21と反射シート30との光学的密着が抑制され、不定形の明るいシミ状の光学的なムラであるウェットアウトや、干渉縞(モアレ)を抑制することができる。
なお通常は、マット層33は樹脂層34となる材料及びビーズ粒子35を混合してから成形されるため、図5に示したように、ビーズ粒子35の表面の大部分又は全てが樹脂成分で被覆(配置)されている。ただし、樹脂層34となる材料を透明基材層32aに塗布した後にビーズ粒子を散布し、樹脂層34となる材料を硬化させ樹脂層34とした場合には図4(a)、図4(b)に示したように、樹脂層34から突出するビーズ粒子35の表面は樹脂成分で被覆されていない形態となる。
いずれの場合にも本発明の効果を奏するものとなる。
樹脂層34に用いられる樹脂としては、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂を主成分とすることが好ましい。また、樹脂層34と導光板21との硬度の関係から、アクリル系樹脂又はウレタン系樹脂を主成分とすることがより好ましい。導光板21の硬度よりも樹脂層34の硬度が高すぎると、マット層33と導光板21との接触により、導光板21に傷が付く傾向にある。逆に、導光板21の硬度よりも樹脂層34の硬度が低すぎると、マット層33に傷が付く傾向にある。そのため、導光板21と同等の硬度を有するアクリル系樹脂又はウレタン系樹脂を主成分とする樹脂層34を用いることで、導光板21及びマット層33の両方の傷付きを抑制することができる。なお、アクリル系樹脂に比べて硬度が低いウレタン系樹脂を用いると、樹脂層34からビーズ粒子35の脱落が抑制される傾向にある。一方で、アクリル系樹脂はウレタン系樹脂よりも透明性が高いため、汎用性が高い。
ここで、「主成分とする」とは、ある特定の成分が樹脂層全体のうち50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上の割合で含まれていることを言う。
樹脂層34の厚みは、2.5μm以上が好ましく、3.0μm以上がより好ましく、3.3μm以上が更に好ましい。樹脂層34の厚みを2.5μm以上とすることにより、従来のマット層(厚み1.5μm)に比べ、剛性が向上する。すなわち、本形態の反射シートを備えた液晶表示装置を長時間使用したとしても、マット層は適切な剛性を有することができるため、破れることが抑制される。また、マット層の破れが抑制されることにより、ビーズ粒子の脱落も抑制され、欠点となることを低減できる。なお、材料コストや製造の容易性及びビーズ粒子の大きさの観点から、樹脂層34の厚みは4.0μm以下が好ましい。樹脂層34の厚みが4.0μmを超えると、材料コストが増大し製造の容易性が損なわれ、かつ、ビーズ粒子の大きさによっては、ビーズ粒子が樹脂層34の中に埋没してしまい樹脂層34から突出しないため、上述の光学的密着を防止する効果が小さくなる。
ここで、「樹脂層の厚み」とは、積層されたマット層において、ビーズ粒子が存在しない位置における樹脂層の厚みを指す。
ビーズ粒子35は、上述したようにマット層33の導光板21側の面に微細な凹凸形状を形成させるため、樹脂層34から少なくとも一部が突出するように配置されている。すなわち、ビーズ粒子35の平均粒子径は樹脂層34の厚みよりも大きいことが好ましい。しかしながら、ビーズ粒子35の平均粒子径が樹脂層34の厚みに対して極端に大きいと、ビーズ粒子35が樹脂層34から脱落して欠点となる虞がある。そのため、ビーズ粒子35の平均粒子径は4.0μm以上15μm以下が好ましく、4.0μm以上10μm以下がより好ましい。
ここで、「平均粒子径」とは、レーザー回折式粒子径分布測定装置により得られる粒子径分布におけるメジアン径(d50)のことをいう。
ビーズ粒子35は、ウレタン系樹脂や、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ガラス、シリカ等を含む材料から形成されている。
マット層33全体に対するビーズ粒子35の含有量は特に限定されないが、マット層全体を100質量%としたとき、ビーズ粒子35の含有量を1質量%以上15質量%以下にすることが好ましい。ビーズ粒子35の含有量をこの範囲にすることにより、マット層33の拡散反射率を適切にすることができ、面光源装置から出射する光の輝度を高めることができる。ビーズ粒子35の含有量が15質量%よりも多いと、マット層33の拡散反射率が高くなり、面光源装置から出射する光の輝度が低下する傾向にある。
一方で、ビーズ粒子35の含有量が増加するほどマット層33が硬くなる傾向にあり、マット層33が硬くなりすぎると、導光板21の硬さとの関係から、導光板21に傷が付く虞がある。そのため、マット層33の硬さが導光板21の同程度の硬さになるようにビーズ粒子35の含有量を調節することがよい。マット層全体を100質量%としたときのビーズ粒子35の含有量を1質量%以上15質量%以下にすると、マット層33の硬さを導光板21と同程度の硬さに調節し易くなる。
マット層33の透明基材層32aへの積層方法は、グラビアコーティングやダイコーティング等の公知の方法により行うことができる。
さらに、本形態の反射シートにおいて、基材層の導光板側とは反対側の面に白色に着色した樹脂層、又は金属薄膜層を積層してもよい。これにより、反射シートの反射率が向上する。また、反射シートの腐食を抑制する効果も付与できる。
また、本形態の反射シートにおいて、基材層と金属膜層との間にはプライマー層等の密着保持層を設けてもよく、金属膜層の上に腐食を防止する等の保護層を設けてもよい。
図1〜図3に戻って、機能性フィルム40について説明する。機能性フィルム40は、液晶パネル15の出光側に配置され、映像光の質を向上させたり、映像源ユニット10を保護したりする機能を有する層である。これには例えば反射防止フィルム、防眩フィルム、ハードコートフィルム、色調補正フィルム、光拡散フィルム等を挙げることができ、これらが単独又は複数組み合わされて構成されている。
実施例として、樹脂層を構成する樹脂の種類や厚みが異なる反射シートを作製し、白点試験により、液晶パネルに生じる白点の数、及びマット層の破れの数を評価した。
[反射シートの作成]
厚み50μmのポリエチレンテレフタレート樹脂からなる基材層にアルミニウム薄膜層(金属薄膜層)を金属蒸着法により形成した。次に、厚み75μmのポリエチレンテレフタレート樹脂からなる透明基材層に銀薄膜層(金属薄膜層)を金属蒸着法により形成し、光反射層を作製した。そして、アルミニウム薄膜が形成された基材層及び光反射層を、金属薄膜層同士が対向するように、接着層を介して積層した。
次に、ウレタン系樹脂から形成された平均粒子径6μmのビーズ粒子を4質量%含有した樹脂層を透明基材層上に積層し、マット層を形成した。樹脂層は、アクリル系樹脂又はウレタン系樹脂を主成分とする材料から形成されている。
このように、透明基材層に積層する樹脂層の樹脂の種類及び厚みを変化させて、実施例1〜実施例4、及び比較例1に係る反射シートを作製した。
(反射シートの層構成)
ここで、作製した実施例1〜実施例4、及び比較例1に係る反射シートの層構成を下記に示した。なお、下記においては、導光板側から背面側となるように層構成を記載し、各層の境界を「/」で表した。
(導光板側)マット層/透明基材層/銀薄膜層接着層/アルミニウム薄膜層/基材層(背面側)
[白点試験]
作製した反射シートを6.5インチ液晶表示装置(シャープ株式会社製、LQ65T5GG03)に装着して液晶表示装置とした。具体的には、図6に示したように、紙面下側から液晶パネル、プリズムシート、光源を備えた導光板、反射シートの順に積層し、反射シートの上に粒子径が約500μm〜700μmの粒子を8〜10個配置した。そして、配置した粒子の上にガラス板を設置し、さらにその上に2.5kgの重しを設置し、荷重をかけた。図6に、白点試験の状態図を示した。そして、図6の状態において、70℃で12時間加熱した。
試験後、液晶パネルに生じる白点の数を目視で確認し、また、反射シートの破れの数を顕微鏡で確認した。その結果を表1に示した。
なお、白点とは、マット層に含まれるビーズ粒子の脱落により生じる欠点が液晶パネルに表示されたものである。
Figure 2018055062
比較例1に係るマット層の破れの数は3であったことに対して、実施例1〜実施例4におけるマット層の破れの数は0〜1であり、比較例1の結果と比べて少なく、良好な結果が得られた。すなわち、樹脂層の厚みを2.5μm以上4.0μm以下の範囲とすることにより、従来の反射シート(マット層の厚み1.5μm)に比べて、マット層の破れが抑制される。
なお、実施例4における白点の数は0であることから、実施例4に係る反射シートではマット層からビーズ粒子の脱落が起きていないことが分かる。
上述のように、白点試験においては、敢えて荷重をかけて反射シート及び導光板を接触させているものであるため、通常、白点は生じるものであるが、実施例4の結果から、このような過酷な条件であっても樹脂層にウレタン系樹脂を用いると、白点の原因であるビーズ粒子の脱落を抑制することができる。
10 映像源ユニット
15 液晶パネル
20 面光源装置
21 導光板
25 光源
26 光拡散層
27 プリズム層
28 反射型偏光板
30、130 反射シート
31 基材層
31b 金属薄膜層
32 光反射層
32a 透明基材層
32b 金属薄膜層
33 マット層
34 樹脂層
35 ビーズ粒子

Claims (8)

  1. 導光板の一方側に配置され、該導光板から出射する光を導光板側に反射可能なバックライト用の反射シートであって、
    基材層と、該基材層に対して間隔を有して配置されるマット層と、前記基材層及び前記マット層の間に配置される光反射層と、を備え、
    前記マット層は、
    樹脂層とビーズ粒子とを含み、
    前記ビーズ粒子の少なくとも一部が前記樹脂層から突出するように、前記ビーズ粒子が前記樹脂層に配置されることにより、微細な凹凸形状が形成されており、
    前記樹脂層の厚みが2.5μm以上4.0μm以下である、
    反射シート。
  2. 前記樹脂層の主成分がアクリル系樹脂である請求項1に記載の反射シート。
  3. 前記樹脂層の主成分がウレタン系樹脂である請求項1に記載の反射シート。
  4. 前記光反射層が金属薄膜層を含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の反射シート。
  5. 前記基材層の導光板側とは反対側の面に樹脂層、又は金属薄膜層が積層されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の反射シート。
  6. 光源と、導光板と、該導光板の一方側に配置される請求項1乃至5のいずれか1項に記載の反射シートと、を具備し、
    前記反射シートの前記マット層が前記導光板と対向するように配置される、面光源装置。
  7. 請求項6に記載の面光源装置と、
    該面光源装置の出光側に配置される液晶パネルと、を備えた映像源ユニット。
  8. 請求項7に記載の映像源ユニットが筐体に収められた液晶表示装置。
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