JP2018055004A - 偏光子 - Google Patents

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賀子 藤崎
Yoshiko Fujisaki
賀子 藤崎
内田 智也
Tomoya Uchida
内田  智也
利人 清水
Toshihito Shimizu
利人 清水
鹿島 啓二
Keiji Kashima
啓二 鹿島
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Abstract

【課題】特に赤外光領域において、良好な偏光特性と良好な生産性とを両立することができる偏光子を提供する。【解決手段】偏光子10は、凹状溝11が繰り返し配置された周期構造を備え、透明樹脂材により構成されている透明部材16と、凹状溝11の間の頂部に設けられ、金属材料により構成されている第1の金属線状部12と、凹状溝11の底部に設けられ、金属材料により構成されている第2の金属線状部13とを備え、凹状溝11が繰り返し配置されているピッチPが、透過を制限する波長帯域の最短波長以下であり、最短波長は、780nmである。【選択図】図1

Description

本発明は、偏光子に関するものである。
近年、偏光子を用いた反射光検出装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。特許文献1に記載の反射光検出装置は、2つの偏光子を並べて、一方の偏光子を通して近赤外線領域の偏光光を照射し、観測している物体から反射した近赤外線領域の光をもう一方の偏光子を通して受光している。
また、特許文献2に記載の反射光検出装置は、偏光軸の方向が異なる2つの偏光子を並べて、一方の偏光子から可視領域の偏光光を照射し、観測している物体から反射した可視領域の光をもう一方の偏光子を通して受光する仕組みが想定されている。
ここで、偏光度を高くすれば当然、反射光検出装置のS/N比がよくなることから、より高い偏光度を実現できる偏光子が望まれていた。
US2009/0087192号公報 特開2012−113280号公報
一方、単に偏光度を高めるだけではなく、実際の生産性を良好にするためには、ある程度の製造時のばらつきがあっても、所望の偏光特性を確保できる設計が必要である。従来、可視光領域においては、生産性と所望の偏光特性とを両立する研究が進められているが、赤外光領域については、生産性と所望の偏光特性とを両立することが難しかった。
本発明の課題は、特に赤外光領域において、良好な偏光特性と良好な生産性とを両立することができる偏光子を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、凹状溝(11)が繰り返し配置された周期構造を備え、透明樹脂材により構成されている透明部材(16)と、前記凹状溝(11)の間の頂部に設けられ、金属材料により構成されている第1の金属線状部(12)と、前記凹状溝(11)の底部に設けられ、金属材料により構成されている第2の金属線状部(13)と、を備え、前記凹状溝(11)が繰り返し配置されているピッチPが、透過を制限する波長帯域の最短波長以下であり、前記最短波長は、780nmである、偏光子(10)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の偏光子(10)において、前記ピッチPに対する前記凹状溝(11)の幅Sの比率S/Pが、0.5〜0.6であること、を特徴とする偏光子(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の偏光子(10)において、前記第1の金属線状部(12)の厚さT1は、65nm以上145nm以下であり、前記第2の金属線状部(13)の厚さT2は、20nm以上140nm以下であり、前記第1の金属線状部(12)の延長方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tsが0.04%以下であり、前記第1の金属線状部(12)の繰り返し方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tpが90%以上であること、を特徴とする偏光子(10)である。
第4の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の偏光子(10)において、前記第1の金属線状部(12)の繰り返し方向における前記第1の金属線状部(12)の幅Uは、前記頂部の幅よりも広く構成されており、前記第1の金属線状部(12)の幅Uは、50nm以上90nm以下であり、前記凹状溝(11)の深さDは、80nm以上140nm以下であり、前記第1の金属線状部(12)の延長方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tsが0.04%以下であり、前記第1の金属線状部(12)の繰り返し方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tpが90%以上であること、を特徴とする偏光子(10)である。
本発明によれば、偏光子は、特に赤外光領域において、良好な偏光特性と良好な生産性とを両立することができる。
偏光子10の斜視図である。 偏光子10の製造工程を示すフローチャートである。 偏光子10の製造工程を示す図である。 ロール版30の製造工程を説明する図である。 凹状溝11の変形形態を示す図である。 数値演算に用いた偏光子10のモデルを示す図である。 凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。 凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。 実際に作製された偏光子のSEM写真である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、偏光子10の斜視図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
偏光子10は、ワイヤーグリッド型偏光子であり、入射光のうち、透過軸方向と直交する方向に振動する光を反射するいわゆる反射型の偏光子である。すなわち、偏光子10は、特定の偏光軸の方向(反射される光の振動方向と直交する方向)に振動する光を透過させる。
偏光子10は、透過を制御する波長帯域で透明な透明材料により形成された透明部材16を備えている。この透明部材16の表面には、凹状溝11が一定のピッチPで繰り返して並べて配置されている。この凹状溝11の延長方向と直交する方向へ繰り返し配置されている凹凸形状によって、透明部材16の表面には、周期構造が設けられている。
偏光子10は、凹状溝11間の凸部の頂部に、金属材料が配置されており、これにより凹状溝11に沿って延長する金属材料による第1の金属線状部(凸部金属層)12が形成されている。また、凹状溝11の底面部には、第1の金属線状部12と同一の金属材料が配置されており、凹状溝11に沿って延長する金属材料によって第2の金属線状部(凹部金属層)13が形成されている。偏光子10は、凹状溝11の繰り返しピッチPが、この偏光子10により透過を制御する波長帯域の最短波長λmin以下のピッチP(P≦λmin)となっている。このように、偏光子10は、凹状溝11間の頂部に設けられた第1の金属線状部12と、凹状溝11の底面に設けられた第2の金属線状部13とによる2層構造の金属線状部を備えており、偏光子として機能する。なお、本実施形態において、透過を制御する波長帯域としては、波長が780nm以上、2500nm以下の近赤外光領域を波長帯域としている。
ここで、この凹状溝11の繰り返しによる凹凸形状は、凸部となる平坦な部位を間に挟んで、断面矩形形状の凹状溝11が複数並んで構成される。よって、偏光子10は、凸部の頂部及び凹部の底面部がそれぞれ平坦面に構成される。そして、この頂部及び底面部に一定の厚みT1及びT2となるように金属材料を配置して第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13が形成される。これにより第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13は、それぞれ凸部の頂部形状、凹部の底面部形状に対応して凸部の頂部側及び凹状溝11の底面側が平坦面に形成される。しかし、凸部の頂部及び又は凹部の底面部は、例えば、断面形状を円弧形状等に形成してもよく、種々の形状を広く適用することができる。また、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13は、凸部の頂部形状、凹部の底面部形状に応じた種々の形状を適用することができる。さらに、これに対応して第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13は、凸部の頂部側とは逆側、凹部の底面部側とは逆側についても、種々の形状を適用することができる。
偏光子10は、透明フィルム材を素材とする基材(基材層)15に、透明材料を素材とする透明部材16が支持されて設けられており、この透明部材16の賦型処理により凹状溝11が並んで配置された周期構造が構成される。また、この周期構造が作製された微細な凹凸面上に、蒸着、又は、スパッタリング、又は、電界メッキ、又は、無電解メッキ等により金属層が作製されて第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13が構成される。なお、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13の作製には、上記の他、化学気相成長、原子層堆積法等を用いてもよい。
ここで、この基材15には、樹脂材料を面内の一方向に延伸して作製される透明フィルム材が用いられており、光学的に異方性を備えている。すなわち、基材15に用いられる透明フィルム材は、樹脂材料の延伸による光学異方性の発現により、延伸方向の屈折率が延伸方向と直交する方向に比して増大した又は減少した(すなわち延伸方向(延伸軸方向)が遅相軸方向である又は延伸方向(延伸軸方向)に直交する方向が遅相軸方向である)状態にある。
なお、このような延伸方向(延伸軸方向)が遅相軸方向である樹脂材料は、正の複屈折性を示す樹脂材料であり、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂等である。また、COP(シクロオレフィンポリマー)フィルム、TAC(トリアセチルセルロース)フィルム、ポリイミドフィルム、PEN(ポリエチレンナフタレート)が挙げられる。また、延伸方向(延伸軸方向)に直交する方向が遅相軸方向である樹脂材料は、負の複屈折性を示す樹脂材料であり、例えばPS(ポリスチレン)樹脂等である。
偏光子10は、この基材15の遅相軸方向に対して、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13の延長方向が平行となるように、すなわち、基材15の延伸軸の方向が偏光子10の偏光軸の方向に対して0度の関係を持って配置されている。
このように設定すれば、基材15においては、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13で反射する偏光成分に対して面内方向の屈折率が最も大きい向きであることにより、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13で反射する偏光成分を、最も効率よく反射する向きに基材15が配置されることになる。またこれにより第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13で透過する偏光成分に対しては、界面反射が最も小さくなる向きに基材15が配置されることになり、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13を透過する偏光成分を最も効率よく透過する向きに基材15が配置されることになる。
なお、基材15の延伸軸の方向は、偏光子10の偏光軸の方向に対して90度の関係を持って配置されていてもよい。この90度の関係としても、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13を透過する偏光成分に対して偏光作用を及ぼさないからである。
また、上述した基材15の延伸軸の方向と偏光子10の偏光軸の方向との関係は、0度±1度以内、又は、90度±1度以内、の角度を持って配置されていれば、偏光子10を透過した偏光成分に対して、基材15が偏光作用を及ぼすことによる悪影響を無視できるレベルに抑えることができる。なお、上述の0度及び90度に設けた±1度の範囲を超えてしまうと、急激に偏光状態が乱れるので、上記範囲内に納めることが望ましい。
透明部材16には、賦型処理可能な各種の硬化性樹脂を用いることができるが、本実施形態では、紫外線硬化性樹脂を用いている。なお、基材15を加熱して軟化させた状態で賦型用金型に押圧して賦型処理してもよく、この場合、透明部材16は、基材15により構成されることになる。
第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13に用いる金属材料は、例えば各種の導体に係る金属、合金、金属化合物等を広く適用することができるが、アルミニウム、ニッケル、クロム、銀、のいずれかの金属、又は、これらいずれかの金属を含む合金、又は、これらいずれかの金属の化合物を用いることが望ましい。なお、透過を制限する電磁波(光)を効率よく反射する観点からは、アルミニウム、ニッケル、銀等の反射率の高い金属、又は、これら金属の合金、又は、これら金属の化合物を用いることが望ましく、赤外光や可視光に対しては、特にアルミニウムが好ましい。またこれとは逆に、透過を制限する電磁波の反射を抑圧する観点からは、クロム等の反射率の低い金属、又は、これら金属の合金、又は、これら金属の化合物を用いることが望ましい。
第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13は、複数の層構造となるように作製してもよい。このような層構造により作製することにより、例えば第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13の上下から入射する入射光に対して特性を異ならせ、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13の両面の色合いを異ならせたりすることができる。
次に、偏光子10の製造工程について説明する。
図2は、偏光子10の製造工程を示すフローチャートである。
図3は、偏光子10の製造工程を示す図である。
この製造工程では、ロールに巻き取った長尺透明フィルム材から基材15が提供される。この製造工程は、ロールから基材15を引き出して搬送しながら、凹凸形状作製工程ステップ(以下、単にS)2により、基材15の表面に凹凸形状を作製する。
より具体的には、このS2の凹凸形状作製工程では、図3(A)に示すように、始めに、基材15に紫外線硬化性樹脂の塗工液を塗工した後、周側面に微細凹凸形状が作製されている賦型用金型であるロール版に基材15を押圧して搬送しながら、紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂を硬化させる。その後、硬化した紫外線硬化性樹脂を基材15と一体にロール版より剥離する。この工程では、図3(B)に示すように、ロール版の周側面に形成された微細凹凸形状を転写して、基材15の表面に、凹状溝11の繰り返しによる凹凸形状を作製する。本実施形態では、円周方向に延長する向きに凸条が作製されたロール版30を使用して、基材15の長手方向に延長する凹状溝11を作製する。よって、この基材15の遅相軸方向に対して、凹状溝11の延長方向が平行となり、基材15の遅相軸方向に対して、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13の延長方向が平行となるように形成される。
続いて、金属線状部作製工程S3において、蒸着、又は、スパッタリング等により、図3(C)に示すように、凹状溝11が作製された凹凸形状面の上面(図3中における上面)の全面に、金属材料を堆積させる。ここで、このように凹状溝11が作製された凹凸形状面に金属材料を堆積させる場合、この凹凸形状の凹状溝11間である頂部では、到来する金属材料が順次堆積して第1の金属線状部12が形成される。これに対して凹状溝11に到来する金属材料は、凹状溝11に侵入して底面に堆積し、その結果、第2の金属線状部13が形成される。このようにして、本実施形態では、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13を作製する。
上述のようにして金属材料を堆積して第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13を作製した後、エッチング工程S4により隣接する第1の金属線状部12間の空隙幅Sを拡大する。
上述したように蒸着、又は、スパッタリング等により金属材料を堆積する場合、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13の間の、凹状溝11の壁面にも金属材料が付着することもあるが、この壁面に付着する金属材料は、極めて少量であって厚みが薄く、これにより金属材料層として機能することなく、第1の金属線状部12と第2の金属線状部13とは、互いに繋がることなく間隔を開けて配置されている。よって、第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13は、幅方向について、隣接する第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13との間で絶縁性が担保され、偏光子10においては、偏光面による透過率の選択性が担保される。
しかし、例えば、蒸着により金属材料を堆積させる場合には、図3(D)に示すように、第1の金属線状部12において、厚み方向だけでなく、幅方向にも金属材料が成長し、その結果、第1の金属線状部12間の空隙幅Sが極端に低下するおそれがある。このように空隙幅Sが極端に低下すると、第1の金属線状部12おける開口率(第1の金属線状部12の繰り返し方向に係る空隙幅Sの占める割合)が低下し、その結果、透過率が低下することになる。
そこで、本実施形態では、エッチング液を使用したエッチングにより開口率を増大させるエッチング工程(S4)を行う。
なおエッチング処理では、第1の金属線状部12の厚みTも減少することになるが、この厚みTの減少に比べて空隙幅Sをより多く広げることができる。しかし、エッチング時間が余りにも長いと、第2の金属線状部13の厚みが薄くなって光学特性が劣化し、特に吸収軸方向の反射率Rsが急激に低下する。一方、余りにもエッチング時間が短いと、透過軸方向の透過率Tpが低下する。また、エッチングの進行は、エッチング液の濃度や液温によっても左右される。したがって、エッチングの条件は、エッチング液の濃度、及び、エッチング液の温度、さらに、エッチング時間に関して、適切な条件を設定して行うとよい。
なお、上述したウェットエッチングに代えて、いわゆるドライエッチングにより空隙幅Sを広げるようにしてもよい。また、実用上充分に空隙幅Sが確保されている場合には、エッチング工程を省略してもよい。なお、このエッチング工程により、凹状溝11の壁面に付着した金属材料も全部又は一部が除去され、これにより第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13間の絶縁性を向上して偏光特性を向上することができる。
このようにして第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13を作製すると、この製造工程の最終工程で、例えば、長尺の偏光子10をロールに巻き取って偏光子巻取体が作製される。そして、この偏光子巻取体が続く処理工程に搬送されて切断処理が実行される。
ここで、偏光子10の製造工程中の凹凸形状作製工程S2において用いられるロール版30について説明する。
図4は、ロール版30の製造工程を説明する図である。
ロール版30は、周側面に微細凹凸形状が作製された賦型用金型であり、凹状溝11に対応する凸条である微細凹凸形状が周側面に形成されている。この実施形態において、この凸条は、円周方向に延長するように、凹状溝11の溝幅に対応する幅に形成されている。そして、このロール版30を用いて賦型処理を行い、基材15の長手方向に延長する凹状溝11が作製される。
ロール版30は、切削加工が容易な金属材料を素材とする円筒形状又は円柱形状により母材31が形成されている。本実施形態では、銅のパイプ材が母材31に用いられている。ロール版30の製造工程は、先ず、平滑化工程において、バイト32を使用した母材31の周側面の切削処理により母材31の周側面を平滑化した後、電解溶出作用と、砥粒による擦過作用の複合による電解複合研磨法により母材31の周側面を超鏡面化する。
続いて、ロール版30の製造工程は、切削工程において、母材31を切削装置に装着した後、バイト32の先端を母材31の周側面に押し当て、この状態で矢印Bにより示すように母材31を回転させながら、矢印Cにより示すようにバイト32を母材31の管軸に沿った方向に移動させ、これにより母材31の周側面をらせん状に切削加工する。このようにして、母材31は、その周側面に、円周方向に延長する断面が矩形形状に形成され、凹状溝11に対応する凸条が作製される。なお、バイト32は、同時並列的に複数の凹状溝を作製可能とするために、先端が櫛歯状に形成されており、切削工程では、ロール版30の作製に要する時間を短縮することができる。このような微細な櫛歯形状によるバイト32の作製方法は、特に限定されないが、一般にこれらを達成する微細精密加工法として知られる高エネルギ線加工やリソグラフィ加工、化学的エッチング、又は、精密切削法等を適宜選択してもよいし、また、これらを自由に組み合わせて作製してもよい。
なお、ロール版30に形成される凸条は、らせん状に形成されているが、非常に微細なピッチ、かつ、微小な送り量で形成されているので、透明部材16の表面に賦型される凹状溝11は、直線状に形成されていると見なすことができる。
また、偏光子10の製造工程中の凹凸形状作製工程S2において、上述のロール版30を用いずに、板状版を用いてもよい。
図5は、凹状溝11の変形形態を示す図である。
上記説明では、断面矩形形状の凹状溝を作製する場合について述べたが、図5(A)に示すように、対向する壁面が先細りのテーパ面である断面楔形形状に凹状溝11を作製してもよく、また図5(B)により示すように、全体が正弦波形状である凹凸面形状となる断面形状に凹状溝11を作製してもよく、種々の形状を適用することができる。
次に、赤外光領域において用いられる本実施形態の偏光子10の各部寸法を、どのような値とすることが望ましいかを知るために、各部寸法を変更しながら膨大な寸法の組み合せについて、シミュレーション解析を行った。
図6は、数値演算に用いた偏光子10のモデルを示す図である。
図6に示す各寸法パラメータ(P,S,L,T1,T2,U)を複数種類ずつ設定し、シミュレーション解析は、数万通りの組み合せについて行った。このシミュレーション解析結果の中から、良好な偏光特性を得ることができ、かつ、生産上のバラツキを許容できる寸法の組み合せが得られたので、以下に示す。
なお、シミュレーション解析の条件は、以下のようにした。
波長λ=940nm
第1の金属線状部12及び第2の金属線状部13の屈折率n=1.19、消衰係数k=6.86
透明部材16の屈折率n=1.50、消衰係数k=0
シミュレーション解析の結果、ピッチP=100nm、ピッチPに対する凹状溝11の幅Sの比率S/Pが、0.5とした場合が、良好な偏光特性と生産性を確保できることがわかった。
この条件下で行ったシミュレーション解析の結果から、凹状溝11の深さDを80nm、100nm、120nm、140nmの4種類と、第1の金属線状部12の幅Uを50nm、60nmの2種類とをそれぞれ組み合わせた場合において、良好な結果が得られていた。これらについて、入射光の透過率Tsと入射光の透過率Tpとが、第1の金属線状部12の厚さT1及び第2の金属線状部13の厚さT2によりどのように変化するのかを、以下に示す。なお、入射光の透過率Tsは、第1の金属線状部12の延長方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tsであり、入射光の透過率Tpは、第1の金属線状部12の繰り返し方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tpである。
図7は、凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図8は、凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図7及び図8では、等高線状に各透過率を示しており、また、以下に示す各グラフについても同様である。
ここで、例えば、視線検知等のセンサ用途に用いる場合を想定し、必要な偏光特性として、Tsが0.04%以下と、より厳しい要件のTsが0.02%以下とを設定し、さらにTpが90%以上を設定した。
この条件を満たすことができるT1及びT2の範囲を分かりやすく示すために、図9にこれらのラインをまとめて示すグラフを作図した。
図9は、凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
図9を含め以下に示す同様な図中にハッチングを設けた領域が、Tsが0.04%以下、かつ、Tpが90%以上の条件を満たすことができるT1及びT2の範囲である。この条件下では、T1は、105nm以上145nm以下であり、T2は、10nm以上50nm以下であれば、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる。すなわち、T1及びT2については、上述した範囲でのばらつきが許容されるということであり、この範囲は、製造マージンとして捉えることができ、十分に大量生産を行えるといえる。以下に示す別条件についても同様に、ハッチングを設けて範囲については、この製造マージンとしての捉え方が可能である。
また、Tsが0.02%以下という、さらに厳しい要件を満たすことも、可能である。その場合には、T1及びT2の製造マージンが狭くなる。
上記図7から図9と同様にして、図10から図18には、凹状溝11の深さDが100nm、120nm、140nmの場合について示した。
図10は、凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図11は、凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図12は、凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
これら図10から図12の条件下では、T1は、85nm以上145nm以下であり、T2は、10nm以上100nm以下であれば、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる。
図13は、凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図14は、凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図15は、凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
これら図13から図15の条件下では、T1は、65nm以上145nm以下であり、T2は、20nm以上120nm以下であれば、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる。
図16は、凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図17は、凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図18は、凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが50nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
これら図16から図18の条件下では、T1は、45nm以上125nm以下であり、T2は、30nm以上140nm以下であれば、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる。
上記図7から図18と同様にして、図19から図30には、第1の金属線状部12の幅Uが60nmに広くなっている形態であって、凹状溝11の深さDが80nm、100nm、120nm、140nmの場合について示した。
図19は、凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図20は、凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図21は、凹状溝11の深さDが80nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
これら図19から図21の条件下では、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる範囲は存在していなかった。
図22は、凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図23は、凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図24は、凹状溝11の深さDが100nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
これら図22から図24の条件下では、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる範囲は存在していなかった。
図25は、凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図26は、凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図27は、凹状溝11の深さDが120nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
これら図25から図27の条件下では、T1は、60nm以上90nm以下であり、T2は、60nm以上115nm以下であれば、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる。
図28は、凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)を示すグラフである。
図29は、凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Tp(%)を示すグラフである。
図30は、凹状溝11の深さDが140nm、第1の金属線状部12の幅Uが60nmの場合における入射光の透過率Ts(%)及び入射光の透過率Tp(%)の必要な偏光特性を満たす範囲をまとめて示すグラフである。
これら図28から図30の条件下では、T1は、50nm以上90nm以下であり、T2は、80nm以上140nm以下であれば、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができる。
(実施例)
次に、実際に偏光子10を作製して、各部寸法及び偏光特性を測定したので、その結果を以下に示す。
図31は、実際に作製された偏光子のSEM写真である。
実際に作製された偏光子10の各部寸法を、先に示した図6中の符号に基づいて以下に示す。
L=38nm
S=62nm
P=100nm
U=55nm
T1=91nm
T2=78nm
D=140nm
以上の形状の偏光子10について、日本分光社製のV670分光器用いて、波長940nmにおいて分光測定を行ったところ、Tp=85%、Ts=0.01%という優れた結果を得ることができた。
なお、上記実測寸法を用いて、上述と同様なシミュレーション解析を行った結果、Tp=87.3%、Ts=0.01%という結果が得られた。よって、実測値とシミュレーション解析結果とが略合致していることも確認された。
なお、以上の説明中では、凹状溝11の間に設けられている樹脂凸形状については、矩形形状である例を挙げて説明したが、例えば、先端の幅が狭くなっている先細り形状としてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、赤外光領域において用いられる偏光子10において、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の優れた偏光特性を満たすことができ、かつ、T1及びT2について製造マージンをもって、良好な生産性を確保できる。また、条件を絞り込むことにより、Tsが0.02%以下といったさらに厳しい要件についても、満足することができる。
本発明は、Tsが0.04%以下かつTpが90%以上の極めて偏光特性が高いワイヤーグリッド型偏光子として適用することができ、他にも、光学用途としてヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイ、アイトラッキング等の偏光子、医療用途として静脈読取デバイスの偏光子等、にも適用することが可能である。
10 偏光子
11 凹状溝
12 第1の金属線状部
13 第2の金属線状部
15 基材
16 透明部材
30 ロール版
31 母材
32 バイト

Claims (4)

  1. 凹状溝が繰り返し配置された周期構造を備え、透明樹脂材により構成されている透明部材と、
    前記凹状溝の間の頂部に設けられ、金属材料により構成されている第1の金属線状部と、
    前記凹状溝の底部に設けられ、金属材料により構成されている第2の金属線状部と、
    を備え、
    前記凹状溝が繰り返し配置されているピッチPが、透過を制限する波長帯域の最短波長以下であり、
    前記最短波長は、780nmである、
    偏光子。
  2. 請求項1に記載の偏光子において、
    前記ピッチPに対する前記凹状溝の幅Sの比率S/Pが、0.5〜0.6であること、
    を特徴とする偏光子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の偏光子において、
    前記第1の金属線状部の厚さT1は、65nm以上145nm以下であり、
    前記第2の金属線状部の厚さT2は、20nm以上140nm以下であり、
    前記第1の金属線状部の延長方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tsが0.04%以下であり、
    前記第1の金属線状部の繰り返し方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tpが90%以上であること、
    を特徴とする偏光子。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の偏光子において、
    前記第1の金属線状部の繰り返し方向における前記第1の金属線状部の幅は、前記頂部の幅よりも広く構成されており、
    前記第1の金属線状部の幅Uは、50nm以上90nm以下であり、
    前記凹状溝の深さDは、80nm以上140nm以下であり、
    前記第1の金属線状部の延長方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tsが0.04%以下であり、
    前記第1の金属線状部の繰り返し方向が偏光面である赤外光域の入射光の透過率Tpが90%以上であること、
    を特徴とする偏光子。
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