JP2018053946A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラケット内に配設された取付部材に熱が伝わるのを抑止できる防振装置を提供する。
【解決手段】防振装置1は、筒状の金属ブラケット20、第1取付部材12、第2取付部材11、弾性体13、仕切部材17、およびダイヤフラム19を備える。金属ブラケットは振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結され、第1取付部材は他方に連結される。第2取付部材は金属ブラケット内に挿入されている。ダイヤフラム19は、ダイヤフラムリング18と、ダイヤフラム本体19aと、を備える。ダイヤフラムリングには、金属ブラケットに当接する第1シール部19bが突設されている。第2取付部材の端部は、金属ブラケット内に第2シール部23を介して嵌合されている。第2取付部材の外周面と金属ブラケットの内周面との間は、真空の密封空間S2とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、防振装置に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるような防振装置が知られている。この防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結されるブラケット、および他方に連結される第1取付部材と、ブラケット内に配設された筒状の第2取付部材と、を備えている。第1取付部材と第2取付部材とは、弾性体により連結されている。第2取付部材内の液室には、この液室を主液室と副液室とに区画する仕切部材が配設されている。仕切部材には、主液室と副液室とを連通する制限通路が形成されている。
この防振装置では、振動入力時に、両取付部材が弾性体を弾性変形させながら相対的に変位し、主液室の液圧を変動させて制限通路に液体を流通させることで、振動を吸収および減衰している。
特開2006−64069号公報
ところで、この種の防振装置は、例えば自動車のエンジンの近傍など、高温環境下で用いられる場合がある。この場合、熱がブラケット内の第2取付部材に伝わることにより、第2取付部材内の液室の液体が昇温してキャビテーションが発生したり、第2取付部材と弾性体との接着部が劣化したりするおそれがあった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、ブラケット内に配設された取付部材に熱が伝わるのを抑止できる防振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の金属ブラケット、および他方に連結される第1取付部材と、前記金属ブラケット内に挿入された筒状の第2取付部材と、前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結した弾性体と、前記第2取付部材内の液室を、前記弾性体を隔壁の一部とする主液室と副液室とに区画する仕切部材と、前記副液室の隔壁の一部をなすダイヤフラムと、を備え、前記第2取付部材における軸方向の両端開口部のうち、いずれか一方は前記弾性体により閉塞され、他方は前記ダイヤフラムにより閉塞され、前記ダイヤフラムは、前記第2取付部材における軸方向の他方側の端部内に嵌合されたダイヤフラムリングと、前記ダイヤフラムリング内を閉塞する弾性変形可能なダイヤフラム本体と、を備え、前記ダイヤフラムリングには、その全周にわたって連続して延びるとともに前記金属ブラケットに当接する第1シール部が突設され、前記第2取付部材における軸方向の一方側の端部は、前記金属ブラケット内に第2シール部を介して嵌合され、前記第2取付部材の外周面と、前記金属ブラケットの内周面と、の間において、前記第1シール部と前記第2シール部との間に位置する部分は、真空の密封空間とされていることを特徴とする。
本発明の防振装置によれば、第2取付部材の外周面と、金属ブラケットの内周面と、の間において、第1シール部と第2シール部との間に位置する部分が、真空の密封空間とされていることにより、金属ブラケットから第2取付部材へと熱が伝わるのを抑制することができる。
さらに、第1シール部がダイヤフラム本体ではなく、ダイヤフラムリングに突設されているため、第1シール部を金属ブラケットに強く当接させることができる。これにより、密封空間の真空状態を維持することが可能となり、上記した断熱効果を確実に奏功させることができる。
ここで、前記金属ブラケットは有底筒状に形成され、前記第1シール部は前記ブラケットの内面に当接していてもよい。
この場合、有底筒状に形成された金属ブラケットの内面と、ダイヤフラム本体の外面と、ダイヤフラムリングの全周にわたって延びる第1シール部と、により空気室が画成され、この空気室内の空気がダイヤフラム本体の外面に接する。これにより、例えばダイヤフラム本体が防振装置の外部の空気にさらされている場合と比較して、ダイヤフラム本体の外面に接する空気の成分などを安定させることが可能になり、ダイヤフラム本体の劣化などを抑えることができる。
さらに、例えば空気室の内容積を調整することで、ダイヤフラム本体の変形しやすさを調整することができるため、例えばダイヤフラムの材質などを変更する場合と比較して、入力される振動に対する防振装置の特性を容易にチューニングすることが可能となる。
また、前記ダイヤフラム本体の外面は、前記密封空間内の圧力より高い圧力の気体にさらされていてもよい。
この場合、ダイヤフラム本体の外面が高い圧力の気体にさらされていることにより、例えばこの気体の圧力を調整することで、防振装置の特性を容易にチューニングすることができる。
本発明によれば、ブラケット内に配設された取付部材に熱が伝わるのを抑止できる防振装置を提供することができる。
第1実施形態に係る防振装置の縦断面図である。
以下、本実施形態に係る防振装置の構成を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、防振装置1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の金属ブラケット20、および他方に連結される第1取付部材12と、金属ブラケット20内に挿入された筒状の第2取付部材11と、第1取付部材12と第2取付部材11とを連結した弾性体13と、液体が封入される第2取付部材11内の液室14を、第2取付部材11の中心軸線Oに沿う軸方向に沿って、弾性体13を隔壁の一部とする主液室15、および副液室16に仕切る仕切部材17と、副液室16の隔壁の一部をなすダイヤフラム19と、を備えている。第2取付部材11は、金属ブラケット20を介して、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結されている。
この防振装置1が、例えば自動車のエンジンマウントとして使用される場合、第2取付部材11が振動受部としての車体に金属ブラケット20を介して連結され、第1取付部材12が振動発生部としてのエンジンに連結される。これにより、エンジンの振動が車体に伝達することが抑えられる。このように、防振装置1がエンジンに連結された場合には、エンジンの熱が金属ブラケット20に伝わって金属ブラケット20が高温になる。
ここで、本実施形態では、仕切部材17に対して前記軸方向に沿う主液室15側を上側といい、副液室16側を下側という。また、この防振装置1を前記軸方向から見た平面視において、中心軸線Oに直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
第1取付部材12は、棒状に形成されるとともに、前記中心軸線Oと同軸に配設された取付軸12aと、取付軸12aの下端から径方向外側に向けて延びる円板状の連結板12bと、を備えている。取付軸12aの外周面には、防振装置1を車体などに連結するための雄ネジ部が形成されている。連結板12bの下面は、弾性体13の上端面に加硫接着されている。
第2取付部材11は、中心軸線Oと同軸の筒状に形成された本体筒部11aと、本体筒部11aの上端開口縁から径方向外側に向かうに従い上側に向けて延びる傾斜筒部11bと、傾斜筒部11bの上端部から上方に向けて延びる上筒部11dと、上筒部11dの上端開口縁から径方向外側に向けて突出する環状の上側フランジ部11cと、を備えている。
本体筒部11aの下端開口部は、径方向内側に向けて加締められている。本体筒部11aの内周面は、被覆ゴムにより覆われている。被覆ゴムは、弾性体13と一体に形成されている。上筒部11dは、金属ブラケット20内に嵌合されている。本実施形態では、上筒部11dが金属ブラケット20の上端開口部に圧入されることで、第2取付部材11が金属ブラケット20に対して固定されている。なお、例えば加締め加工などによって、第2取付部材11を金属ブラケット20に対して固定してもよい。
第2取付部材11における軸方向の両端開口部のうち、いずれか一方は弾性体13により閉塞され、他方はダイヤフラム19により閉塞されている。図示の例では、第2取付部材11の上端開口部が弾性体13により閉塞され、下端開口部がダイヤフラム19により閉塞されている。
弾性体13は、ゴムなどの弾性を有する材質により形成されている。弾性体13は、連結板12bの下面から下側に向かうに従い漸次径方向外側に向けて延びている。弾性体13の外周側は、第2取付部材11のうち、上側フランジ部11cの上面の一部と、上筒部11dおよび傾斜筒部11bの内周面と、に加硫接着されている。
弾性体13、ダイヤフラム19、および被覆ゴムにより、液体が封入される第2取付部材11内の液室14が画成される。なお、液体としては、例えば水やエチレングリコールなどを用いることができる。
仕切部材17は、偏平な円盤状に形成され、第2取付部材11内に嵌合されている。これにより、第2取付部材11内の液室14が、弾性体13と仕切部材17とにより画成された主液室15と、ダイヤフラム19と仕切部材17とにより画成された副液室16と、に区画されている。なお、ダイヤフラム本体19aは、副液室16内への液体の流入および流出に伴い拡縮変形する。
仕切部材17には、主液室15と副液室16とを連通する制限通路21が形成されている。制限通路21は、仕切部材17に形成された不図示の主液室側開口および副液室側開口を通じて、主液室15および副液室16に連通している。
防振装置1に軸方向の振動が入力されると、ダイヤフラム本体19aが拡縮変形するとともに、液体が制限通路21を通じて主液室15と副液室16との間を流通する。これにより振動が減衰、吸収される。
金属ブラケット20の材質としては、例えばアルミニウムなどを用いることができる。金属ブラケット20は、中心軸線Oと同軸の有底筒状に形成された収容筒部20aと、収容筒部20aの上端開口縁から径方向外側に向けて突出する下側フランジ部20bと、を備えている。
収容筒部20a内には、第2取付部材11の本体筒部11a、傾斜筒部11b、および上筒部11dが収容されている。下側フランジ部20bは、第2取付部材11の上側フランジ部11cに、下側から当接若しくは近接している。
ここで、本実施形態の金属ブラケット20の上端開口縁には、上側に向かうに従い径方向外側に向けて延びる面取り部20dが形成されている。この面取り部20dと、第2取付部材の上側フランジ部11cおよび上筒部11dと、の間に、ゴムなどからなるOリング(以下、第2シール部23という)が挟まれている。これにより、第2シール部23が略三角形状に弾性変形するとともに、第2取付部材11における上側(軸方向の一方側)の端部が、金属ブラケット20内に第2シール部23を介して気密に嵌合されている。
なお、本実施形態では第2シール部23としてOリングを用いたが、例えばゴムなどを金属ブラケット20若しくは第2取付部材11に加硫接着することで、第2シール部23を形成してもよい。
ダイヤフラム19は、第2取付部材11の下端部(軸方向の他方側の端部)内に、被覆ゴムを介して液密に嵌合された筒状のダイヤフラムリング18と、ダイヤフラムリング18内を閉塞する弾性変形可能な円板状のダイヤフラム本体19aと、を備えている。
ダイヤフラム本体19aは、ゴムなどで形成されており、ダイヤフラムリング18の内周面に加硫接着されている。ダイヤフラムリング18は、第2取付部材11の下端部が径方向の内側に向けて加締められることによって固定されている。
ダイヤフラムリング18は、筒状のリング本体部18aと、リング本体部18aの下端開口縁から径方向内側に向けて延びる環状の圧受け部18bと、を有する。また、ダイヤフラムリング18には、その全周にわたって連続して延びる第1シール部19bが、下側に向けて突設されている。
リング本体部18aおよび圧受け部18bは、例えば金属などの硬度の大きい材質により形成されている。第1シール部19bは、例えばゴムなどの弾性の大きい材質により形成されている。第1シール部19bのうちの少なくとも一部は、圧受け部18bと金属ブラケット20の底壁部とにより、軸方向で挟まれている。なお、本実施形態の第1シール部19bはダイヤフラム本体19aと一体に成形されているが、第1シール部19bとダイヤフラム本体19aとは別体であってもよい。この場合には、第1シール部19bとして、例えばOリングなどを用いてもよい。
収容筒部20aの底壁部における上面と、第1シール部19bの内周面と、ダイヤフラム本体19aの下面と、により、空気室S1が画成されている。第1シール部19bの下端部は、金属ブラケット20の底壁部における内面に気密に当接している。これにより、空気室S1は密封されている。
空気室S1内には、例えば大気圧の空気などが封入されている。これにより、ダイヤフラム本体19aの外面は、大気圧にさらされている。
第2取付部材11の本体筒部11aにおける外径は、金属ブラケット20の収容筒部20aにおける内径よりも小さいため、第2取付部材11と金属ブラケット20との間には隙間が形成されている。そして、この隙間の下端部は第1シール部19bにより閉塞され、上端部は第2シール部23により閉塞されており、かつこの隙間は真空状態になっている。この構成により、第2取付部材11の外周面と、金属ブラケット20の内周面と、の間において、第1シール部19bと第2シール部23との間に位置する部分は、全周にわたって連続して延びる真空の密封空間S2とされている。
なお、ダイヤフラム19の第1シール部19bと、金属ブラケット20の収容筒部20aにおける底壁部と、が気密に接触していることにより、密封空間S2が真空状態であっても、空気室S1内の空気が密封空間S2内に漏れるのを防止することができる。
上記した防振装置1の製造方法としては、例えば液室14内に液体が封入された状態で、第1取付部材12、弾性体13、仕切部材17、第2取付部材11、およびダイヤフラム19を組み立てて、中間ユニットとする。そして、この中間ユニットを真空チャンバ内でプレス機などにより金属ブラケット20内に圧入した後、金属ブラケット20の収容筒部20aにおける底壁部に予め形成した不図示の空気孔から、空気室S1内に空気を注入してもよい。
あるいは、上記中間ユニットを大気圧中で金属ブラケット20内に圧入した後、収容筒部20aの周壁に予め形成した排気孔20cから密封空間S2内の空気を抜くことで、密封空間S2内を真空にしてもよい。このとき、排気孔20cを開放した状態で防振装置1を真空チャンバ内に収容することで密封空間S2内の空気を抜いてもよく、排気孔20cを減圧装置などに接続して密封空間S2内の空気を抜いてもよい。密封空間S2内の空気を抜いた後、排気孔20c内にリベット22の軸部22bを挿入し、リベット22の頭部22aを収容筒部20aの外周面に密着させることで、排気孔20cが閉塞されて密封空間S2内の真空状態を保つことができる。
以上のように構成された防振装置1によれば、第2取付部材11の外周面と、金属ブラケット20の内周面と、の間において、第1シール部19bと第2シール部23との間に位置する部分が、全周にわたって連続して延びる真空の密封空間S2とされていることにより、金属ブラケット20から第2取付部材11へと熱が伝わるのを抑制することができる。
さらに、ダイヤフラム本体19aの外面が大気圧にさらされているため、防振装置1に入力された振動によって副液室16に対して液体が流入および流出するのに伴って、ダイヤフラム本体19aを変形させることで振動の吸収、減衰機能を発揮させることができる。そして、第1シール部19bがダイヤフラム本体19aではなく、硬度の大きいダイヤフラムリング18に突設されているため、第1シール部19bを金属ブラケット20に強く当接させることができる。これにより、ダイヤフラム本体19aに接している空気室S1内の空気が密封空間S2に入り込むのを抑止し、密封空間S2の真空状態を維持することで、上記した断熱効果を確実に奏功させることができる。
また、有底筒状に形成された金属ブラケット20の底壁部における内面と、ダイヤフラム本体19aの外面と、ダイヤフラムリング18の全周にわたって延びる第1シール部と、により空気室S1が画成され、この空気室S1内の空気がダイヤフラム本体19aの外面に接している。このように、密閉された空気室S1内の空気がダイヤフラム本体19aの外面に接する構成とすることで、例えば空気室S1の内圧を大気圧に比べて大きくし、キャビテーションの発生を抑制することができる。また、例えば空気室S1が密閉されていない場合と比較して、防振装置1の周囲の熱せられた空気が防振装置1の内部に入り込むのを抑制して、断熱効果を高めることができる。
さらに、例えば空気室S1の内容積を調整することで、ダイヤフラム本体19aの変形しやすさを調整することができるため、例えばダイヤフラム19の材質などを変更する場合と比較して、入力される振動に対する防振装置1の特性を容易にチューニングすることが可能となる。
また、第1シール部19bのうち、少なくとも一部分が圧受け部18bと金属ブラケット20とにより軸方向で挟まれているため、第1シール部19bが軸方向に圧縮された際に、この圧力を圧受け部18bが受け止めることができる。これにより、例えばダイヤフラム本体19aごと第1シール部19bが変形若しくは変位するのを抑止し、密封空間S2の真空状態を保つことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、収容筒部20aの底壁部と、第1シール部19bと、ダイヤフラム本体19aと、により空気室S1が閉塞されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、収容筒部20aの底壁部に貫通孔が形成されており、この貫通孔を通じて空気室S1内と防振装置1の外部空間とが連通し、ダイヤフラム本体19aが大気圧にさらされる構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、第1シール部19bが金属ブラケット20の底壁部に当接していたが、第1シール部19bが金属ブラケット20の周壁に当接する構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、密封空間S2が真空状態となっていたが、密封空間S2内に空気などの気体や、液体若しくは固体の断熱材などが封入されていてもよい。
また、空気室S1内に封入する気体は大気圧の空気に限られず、密封空間S2内の圧力より高い圧力の気体であればよい。ダイヤフラム本体19aの外面が密封空間S2内の圧力より高い圧力の気体にさらされていることにより、例えばこの気体の圧力を調整することで、防振装置1の特性を容易にチューニングすることができる。
また、第1シール部19bおよび金属ブラケット20の底部の形状は、図1の例に限られない。例えば金属ブラケット20の底部に、上側に突出した凸部を形成し、この凸部を第1シール部19bに当接させてシール性を向上させてもよい。あるいは、径方向内側または径方向外側から第1シール部19bに当接する凸部若しくは凹部を備える金属ブラケット20を採用し、振動入力時に第1シール部19bが変形した際のシール性を確保してもよい。
また、本発明に係る防振装置1は、自動車のエンジンマウントとして使用される場合に限定されず、エンジンマウント以外に適用することも可能である。例えば、建設機械に搭載された発電機のマウントに適用することも可能であり、あるいは、工場などに設置される機械のマウントに適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…防振装置 11…第2取付部材 12…第1取付部材 14…液室 15…主液室 16…副液室 17…仕切部材 18…ダイヤフラムリング 19…ダイヤフラム 19a…ダイヤフラム本体 19b…第1シール部 20…金属ブラケット 23…第2シール部 S1…空気室 S2…密封空間

Claims (3)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の金属ブラケット、および他方に連結される第1取付部材と、
    前記金属ブラケット内に挿入された筒状の第2取付部材と、
    前記第1取付部材と前記第2取付部材とを連結した弾性体と、
    前記第2取付部材内の液室を、前記弾性体を隔壁の一部とする主液室と副液室とに区画する仕切部材と、
    前記副液室の隔壁の一部をなすダイヤフラムと、を備え、
    前記第2取付部材における軸方向の両端開口部のうち、いずれか一方は前記弾性体により閉塞され、他方は前記ダイヤフラムにより閉塞され、
    前記ダイヤフラムは、前記第2取付部材における軸方向の他方側の端部内に嵌合されたダイヤフラムリングと、前記ダイヤフラムリング内を閉塞する弾性変形可能なダイヤフラム本体と、を備え、
    前記ダイヤフラムリングには、その全周にわたって連続して延びるとともに前記金属ブラケットに当接する第1シール部が突設され、
    前記第2取付部材における軸方向の一方側の端部は、前記金属ブラケット内に第2シール部を介して嵌合され、
    前記第2取付部材の外周面と、前記金属ブラケットの内周面と、の間において、前記第1シール部と前記第2シール部との間に位置する部分は、真空の密封空間とされていることを特徴とする、防振装置。
  2. 前記金属ブラケットは有底筒状に形成され、前記第1シール部は前記金属ブラケットの内面に当接していることを特徴とする、請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記ダイヤフラム本体の外面は、前記密封空間内の圧力より高い圧力の気体にさらされていることを特徴とする、請求項1または2に記載の防振装置。
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