JP2018052226A - ソレノイド制御装置及び診断方法 - Google Patents

ソレノイド制御装置及び診断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018052226A
JP2018052226A JP2016188553A JP2016188553A JP2018052226A JP 2018052226 A JP2018052226 A JP 2018052226A JP 2016188553 A JP2016188553 A JP 2016188553A JP 2016188553 A JP2016188553 A JP 2016188553A JP 2018052226 A JP2018052226 A JP 2018052226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid
normal
state
current value
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016188553A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6460072B2 (ja
Inventor
弘喜 味間
Hiroyoshi Ajima
弘喜 味間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016188553A priority Critical patent/JP6460072B2/ja
Priority to US15/702,256 priority patent/US10161984B2/en
Publication of JP2018052226A publication Critical patent/JP2018052226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6460072B2 publication Critical patent/JP6460072B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T17/00Component parts, details, or accessories of power brake systems not covered by groups B60T8/00, B60T13/00 or B60T15/00, or presenting other characteristic features
    • B60T17/18Safety devices; Monitoring
    • B60T17/22Devices for monitoring or checking brake systems; Signal devices
    • B60T17/221Procedure or apparatus for checking or keeping in a correct functioning condition of brake systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K37/00Special means in or on valves or other cut-off apparatus for indicating or recording operation thereof, or for enabling an alarm to be given
    • F16K37/0025Electrical or magnetic means
    • F16K37/0041Electrical or magnetic means for measuring valve parameters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/72Testing of electric windings
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/005Testing of electric installations on transport means
    • G01R31/006Testing of electric installations on transport means on road vehicles, e.g. automobiles or trucks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Indication Of The Valve Opening Or Closing Status (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

【課題】ソレノイドの正常判定の精度を高めること。【解決手段】ソレノイドバルブを作動させるためのソレノイドに流れる電流の検出値が異常範囲内にある場合、前記ソレノイドが異常と判定し、前記ソレノイドが異常と判定された異常状態において、前記ソレノイドバルブが作動しない第1の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させ、検出された電流値が第1の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが仮正常と判定し、前記ソレノイドが仮正常と判定された仮正常状態において、電流値範囲が第1の正常範囲よりも高く且つ前記ソレノイドバルブが作動する第2の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させ、検出された電流値が第2の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが正常と判定する、診断方法。【選択図】図3

Description

本発明は、ソレノイド制御装置及び診断方法に関する。
従来、ブレーキ装置において、ソレノイドバルブが作動しない程度の比較的電流値の低い電流をソレノイドに流すことによって、ソレノイドが異常であるか正常であるかを判断する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この技術は、ソレノイドに流す電流がソレノイドバルブが作動しない程度の電流となるようなデューティ比で、ソレノイドを駆動するトランジスタをオン/オフ制御する。そして、ソレノイドに流れるモニタ電流値が、ソレノイドバルブが作動しない程度の電流値に一致する場合、正常であると判定される。
特開2010−70139号公報
しかしながら、ソレノイドバルブが作動しない程度の比較的電流値の低い電流を流すことによってソレノイドが正常と判断された場合でも、ソレノイドバルブが作動する程度の比較的電流値の高い電流では、ソレノイドバルブが正常に作動するとは限らない。
そこで、本発明は、ソレノイドの正常判定の精度を高めることができるソレノイド制御装置及び診断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様では、
ブレーキ液の流れを制御するソレノイドバルブと、
前記ソレノイドバルブを作動させるためのソレノイドに流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、
前記電流検出部により検出された電流値が異常範囲内にある場合、前記ソレノイドが異常と判定する異常判定部と、
前記ソレノイドが異常と判定された異常状態において、前記ソレノイドバルブが作動しない第1の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第1の指令デューティ比を出力する第1の指令部と、
前記第1の指令デューティ比が出力されている状態において、前記電流検出部により検出された電流値が前記第1の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが仮正常と判定する仮正常判定部と、
前記ソレノイドが仮正常と判定された仮正常状態において、電流値範囲が前記第1の正常範囲よりも高く且つ前記ソレノイドバルブが作動する第2の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第2の指令デューティ比を出力する第2の指令部と、
前記第2の指令デューティ比が出力されている状態において、前記電流検出部により検出された電流値が前記第2の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが正常と判定する正常判定部とを備える、ソレノイド制御装置が提供される。
本ソレノイド制御装置によれば、前記ソレノイドが異常と判定された異常状態において、前記電流検出部により検出された電流値が、前記ソレノイドバルブが作動しない第1の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが仮正常と一旦判定される。そして、前記ソレノイドが仮正常と判定された仮正常状態において、前記電流検出部により検出された電流値が、電流値範囲が前記第1の正常範囲よりも高く且つ前記ソレノイドバルブが作動する第2の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが正常と判定される。したがって、ソレノイドバルブが作動しない程度の比較的電流値の低い電流でも、ソレノイドバルブが作動する程度の比較的電流値の高い電流でも、ソレノイドが正常であることを確認することができるので、ソレノイドの正常判定の精度を高めることができる。
また、本ソレノイド制御装置によれば、仮正常の判定を経由してから最終的な正常の判定が行われる。これにより、ソレノイドが異常と判定された後に正常と最終的に確定していない段階で、ブレーキ液の流れ度合いがソレノイドバルブの作動により変動する不都合を防ぐことができる。つまり、このような不都合を防ぐため、異常と判定されたソレノイドが正常品に交換されたり修理されたりした場合、最初にソレノイドバルブが作動しない程度の電流値でソレノイドを通電させて仮正常の判定が行われる。そして、仮正常の判定で仮正常と判定されてから、ソレノイドバルブが作動する程度の電流値でソレノイドを通電させて、最終的な正常の判定が行われる。
また、上記目的を達成するため、本発明の他の一態様では、
ブレーキ液の流れを制御するソレノイドバルブを作動させるためのソレノイドに流れる電流の電流値を検出し、
検出された電流値が異常範囲内にある場合、前記ソレノイドが異常と判定し、
前記ソレノイドが異常と判定された異常状態において、前記ソレノイドバルブが作動しない第1の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第1の指令デューティ比を出力し、
前記第1の指令デューティ比が出力されている状態において、検出された電流値が前記第1の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが仮正常と判定し、
前記ソレノイドが仮正常と判定された仮正常状態において、電流値範囲が前記第1の正常範囲よりも高く且つ前記ソレノイドバルブが作動する第2の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第2の指令デューティ比を出力し、
前記第2の指令デューティ比が出力されている状態において、検出された電流値が前記第2の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが正常と判定する、診断方法が提供される。
本診断方法についても、上記のソレノイド制御装置と同様に、ソレノイドバルブが作動しない程度の比較的電流値の低い電流でも、ソレノイドバルブが作動する程度の比較的電流値の高い電流でも、ソレノイドが正常であることを確認することができる。よって、ソレノイドの正常判定の精度を高めることができる。また、上記のソレノイド制御装置と同様に、ソレノイドが異常と判定された後に正常と最終的に確定していない段階で、ブレーキ液の流れ度合いがソレノイドバルブの作動により変動する不都合を防ぐことができる。
また、本発明の一態様に係るソレノイド制御装置において、
第1の警告灯及び第2の警告灯を点灯又は消灯させる警告灯制御部を備え、
前記警告灯制御部は、前記異常状態において、前記第1の警告灯及び前記第2の警告灯を点灯させ、前記仮正常状態において、前記第1の警告灯を消灯させ且つ前記第2の警告灯を点灯させ、前記ソレノイドが正常と判定された正常状態において、前記第1の警告灯及び前記第2の警告灯を消灯させる。
これにより、ソレノイドの現在の状態が、異常状態であるのか仮正常状態であるのか正常状態であるのかを、乗員や作業者等のユーザに視覚的に識別させることができる。
また、本発明の一態様に係るソレノイド制御装置において、
前記ソレノイドが、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ前記ソレノイドが正常と判定された正常状態において、前記ソレノイドに流れる電流の電流値に応じて、前記ソレノイドバルブの開弁量を変化させるリニアソレノイドであり、
前記第2の指令部は、前記イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでに生じるブレーキ操作に従って、前記第2の指令デューティ比を前記仮正常状態において出力し、前記ブレーキ操作が無ければ、所定のパターンに従って前記第2の指令デューティ比を前記イグニッションスイッチのオフ状態且つ前記仮正常状態において出力する。
前記ソレノイドが上記のようなリニアソレノイドの場合、前記第2の指令デューティ比が出力されると、ブレーキ液の流れ度合いがソレノイドバルブの作動により変動する。したがって、ユーザの関与なく前記第2の指令デューティ比が出力されると、ブレーキ液の流れ度合いの変動によってブレーキペダルの操作感が変化するなどの現象が不意に発生し、ユーザに違和感を与える可能性がある。
そこで、イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでにブレーキ操作が生じれば、前記第2の指令部は、当該ブレーキ操作に従って、前記第2の指令デューティ比を前記仮正常状態において出力する。これにより、当該ブレーキ操作に応じた電流値でソレノイドが通電するので、イグニッションスイッチのオン状態でも、ユーザに違和感を与えずに、最終的な正常の判定を行うことができる。また、イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでにブレーキ操作が生じなくても、前記第2の指令部は、所定のパターンに従って前記第2の指令デューティ比を前記イグニッションスイッチのオフ状態且つ前記仮正常状態において出力する。これにより、イグニッションスイッチのオフ状態において所定のパターンに従ってソレノイドが通電するので、ユーザに違和感を与えずに、最終的な正常の判定を行うことができる。
また、本発明の一態様に係るソレノイド制御装置において、
前記ソレノイドが、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ前記ソレノイドが正常と判定された正常状態では、常時通電されることで、前記ソレノイドバルブを閉弁状態又は開弁状態に保持するカットソレノイドであり、
前記第2の指令部は、前記イグニッションスイッチのオン状態において、前記カットソレノイドに起動電流を流してから前記起動電流よりも低い保持電流を流すパターンに従って、前記第2の指令デューティ比を前記仮正常状態において出力する。
前記ソレノイドが上記のようなカットソレノイドの場合、当該カットソレノイドは、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ前記ソレノイドが正常と判定された正常状態では常時通電されることで、前記ソレノイドバルブを閉弁状態又は開弁状態に保持する。したがって、ユーザの関与なく前記第2の指令デューティ比が出力されても、ブレーキ液の流れ度合いの変動によってブレーキペダルの操作感が変化するなどの現象が不意に発生せず、ユーザに違和感を与えない。
そこで、前記第2の指令部は、前記イグニッションスイッチのオン状態において、前記カットソレノイドに起動電流を流してから前記起動電流よりも低い保持電流を流すパターンに従って、前記第2の指令デューティ比を前記仮正常状態において出力する。これにより、前記イグニッションスイッチのオン状態において、ユーザに違和感を与えずに、最終的な正常の判定を行うことができる。
本発明の態様によれば、ソレノイドの正常判定の精度を高めることができる。
ブレーキシステムの構成の一例を示す図である。 ソレノイド制御装置の構成の一例を示す図である。 ソレノイドを通電させる際の指令デューティ比と、ソレノイドに流れる電流との関係の一例を示す図である。 ソレノイドの異常診断方法の一例を示すフローチャートである。 ソレノイドの正常診断方法の一例を示すフローチャートである。 イグニッションスイッチがオンしてから、イグニッションスイッチのオフによりECUが停止するまでのタイムチャートの一例である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、ブレーキシステムの構成の一例を示す図である。図1に示されるブレーキシステム1は、車両に搭載されるブレーキシステムの一例であり、ブレーキ液を作動液として使用して車輪の回転を抑制する。ブレーキシステム1は、ブレーキシリンダ10、マスタシリンダ20、ABS(Antilock Brake System)30、油圧源40、レギュレータ50、増圧リニア弁60、減圧リニア弁70、連通弁80、遮断弁90、ストロークシミュレータ110、ECU(Electronic Control Unit)200を備える。
ブレーキシリンダ10は、4つの車輪それぞれに設けられ、加圧されたブレーキ液が供給されることによりブレーキ力を発生させる。
マスタシリンダ20は、ブレーキペダルの操作が入力されるとともに、加圧されたブレーキ液を各々のブレーキシリンダ10に供給する。
ABS30は、マスタシリンダ20と4つのブレーキシリンダ10との間に配置され、車輪のロックが継続することを防止するための装置である。ABS30は、保持弁、減圧弁、ポンプ、ポンプモータ等の周知の構成を有する。
油圧源40は、ブレーキ液を低圧源であるリザーバタンク21から汲み上げて加圧することにより、高圧のブレーキ液を供給する高圧源である。
レギュレータ50は、油圧源40から供給されるブレーキ液を調圧してマスタシリンダ20に供給する機械式の調圧器である。
増圧リニア弁60及び減圧リニア弁70は、それぞれ、レギュレータ50から供給されるブレーキ液の圧力を調節するソレノイドバルブの一例である。増圧リニア弁60は、油圧源40とレギュレータ50との間に配設された常閉型の電磁式リニアソレノイドバルブである。増圧リニア弁60のリニアソレノイドに通電される励磁電流が大きくなるほど、開度(閉弁状態から開弁状態への開弁度合い)が大きくなり、開弁量が多くなる。一方、減圧リニア弁70は、レギュレータ50とリザーバタンク21との間に配設された常開型の電磁式リニアソレノイドバルブである。減圧リニア弁70のリニアソレノイドに通電される励磁電流が大きくなるほど、開度(閉弁状態から開弁状態への開弁度合い)が小さくなり、開弁量が少なくなる。
連通弁80は、ドライバーのブレーキ操作により発生する油圧をストロークシミュレータ110に供給するソレノイドバルブの一例である。連通弁80は、レギュレータ50とストロークシミュレータ110との間に配設された常閉型の電磁式カットソレノイドバルブである。連通弁80は、非励磁状態で閉弁状態となり、励磁状態で開弁状態となる。
遮断弁90は、一又は複数のソレノイドが異常と判定された状態を含むシステム故障状態において、ストロークシミュレータ110内の圧力をリザーバタンク21に開放するソレノイドバルブの一例である。遮断弁90は、ストロークシミュレータ110とリザーバタンク21との間に配設された常開型の電磁式カットソレノイドバルブである。遮断弁90は、非励磁状態で開弁状態となり、励磁状態で閉弁状態となる。
ストロークシミュレータ110は、レギュレータ50からのブレーキ液をストロークシミュレータ110内部のシリンダに導入することで、ブレーキペダル踏力に応じた自然なペダルストロークを発生させる。
ECU200は、増圧リニア弁60、減圧リニア弁70、連通弁80、遮断弁90等の動作を制御する制御部の一例である。
図2は、ソレノイド制御装置の構成の一例を示す図である。図2に示されるソレノイド制御装置2は、ブレーキシステム1内のソレノイドバルブ100に設けられたソレノイド101の駆動を制御する。ソレノイドバルブ100は、ブレーキ液の流れを制御するソレノイドバルブの一例である。ソレノイドバルブ100は、増圧リニア弁60、減圧リニア弁70、連通弁80、遮断弁90のうちのいずれか一つである。図2は、一つのソレノイド101を駆動する場合を示すが、複数のソレノイド101を駆動する場合、図2に示されるECU200内の各構成と同様の構成が、複数のソレノイド101のそれぞれに対して設けられる。
ソレノイド制御装置2は、ソレノイドバルブ100と、ソレノイドバルブ100内のソレノイド101の駆動を制御するECU200とを備える。ソレノイドバルブ100とECU200は、一体に構成されてもよいし、別体に構成されてもよい。ソレノイド制御装置2には、給電を行うバッテリ300が+B端子を介して接続されている。
バッテリ300は、車両に搭載された電源の一例である。バッテリ300のバッテリ電圧は、通常、車両の電気負荷やエンジンの動作状態等によって変化する。
ソレノイド101は、コイルに電流を流すことによって発生する電磁力によって、コイル内に設置された可動鉄心を直線運動させる。
ECU200は、ソレノイド101に対するバッテリ300からの給電を遮断可能なソレノイドリレー210を備える。ECU200は、マイコン220と、出力IC(Integrated Circuit)230とを備える。
マイコン220は、運転者によるブレーキペダルの踏み込みによって入力されるユーザ指令に基づいて、ソレノイド101を駆動させるための指令デューティ比Doを生成する。出力IC230は、指令デューティ比Doに従ってソレノイド101を駆動しつつ、ソレノイド101に流れる電流をモニタする。
マイコン220は、例えば、ブレーキペダルが踏み込まれるなどによって、その踏み込み量や踏み込み速さ等に応じたユーザ指令が入力されると、このユーザ指令に応じてソレノイド101に供給すべき目標電流Irが目標電流設定部221によって設定される。
マイコン220は、目標電流Irに基づいて、ソレノイド101をPWM(パルス幅変調)駆動する際の指令デューティ比Doを通電指令部222によって算出する。通電指令部222は、例えば、ソレノイド101の温度と、バッテリ300によりソレノイド101に印加される電圧との少なくとも一方に応じて補正された指令デューティ比Doを出力する。
マイコン220から駆動指令として指令デューティ比Doを示す信号が出力されると、出力IC230では、PWM駆動部231によって、この指令デューティ比Doに応じた駆動パルスが生成される。この生成された駆動パルスによってトランジスタ(例えば、Pチャネル型FET)232がオン/オフ駆動される。これにより、ソレノイドリレー210を介して給電されているバッテリ電圧が、トランジスタ232のオン/オフタイミングに同期して、ソレノイド101に印加される。その結果、指令デューティ比Doに対応した電流(平均電流)が、ソレノイド101に供給される。
ソレノイド101に供給された電流は、出力IC230のもう一方のトランジスタ(例えば、Nチャネル型FET)233を介してグランド(GND)へ流れる。出力IC230は、ソレノイドバルブ100を作動させるためのソレノイド101に流れる電流の電流値を検出する電流検出部237を備える。電流検出部237は、例えば、トランジスタ233、電圧/電流変換部234、A/D変換部235、デジタルフィルタ236とを有する。
正常時、出力IC230は、マイコン220からの指令信号に従って、トランジスタ233を常時オンしている。ソレノイド101に供給された電流は、トランジスタ233の内部抵抗に比例した電圧値として、トランジスタ233に取り込まれる。そして、この取り込まれた電圧値が電圧/電流変換部234を介して電流値に変換される。この変換された電流値は、A/D変換部235にて量子化されるとともに、デジタルフィルタ236により一定時間(一定期間)毎の移動平均値に変換される。この求められたモニタ電流の移動平均値が、ソレノイド101に供給された電流のモニタ値であるモニタ電流Iyとして、マイコン220に入力される。
マイコン220では、この入力されたモニタ電流Iyと目標電流Irとが比較される。そして、マイコン220では、通電指令部222がこの比較結果に基づいてPI制御又はPID制御を実行することにより、モニタ電流Iyを目標電流Irに早期に一致させる指令デューティ比Doを生成する。マイコン220及び出力IC230によりこのようなフィードバック制御系が構成されることにより、ユーザ指令に基づき設定される目標電流Irに追従する電流がソレノイド101に流れる。
マイコン220は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを備えたマイクロコンピュータの一例である。マイコン220は、その機能部として、目標電流設定部221、通電指令部222、判定部226、警告灯制御部241、リレー制御部242を備える。目標電流設定部221、通電指令部222、判定部226、警告灯制御部241、リレー制御部242のそれぞれの機能は、CPUにより実現される。通電指令部222は、指令部223〜225を有する。判定部226は、異常判定部227、仮正常判定部228、正常判定部229を有する。
指令部223は、モニタ電流Iyが目標電流Irに一致するようにトランジスタ232を駆動してソレノイド101を通電させる通常指令デューティ比を指令デューティ比Doとして出力する。
異常判定部227は、電流検出部237により検出された電流値が異常範囲内にある場合、ソレノイド101が異常と判定する異常判定部の一例である。異常判定部227は、例えば、通常指令デューティ比が出力されている状態において、電流検出部237により検出された電流値が所定の異常範囲内にある場合、ソレノイド101が異常と判定する。所定の異常範囲の具体例として、図3に示される異常範囲1及び異常範囲2が挙げられる(詳細は後述)。
指令部224は、第1の指令部の一例である。指令部224は、ソレノイド101が異常と判定された異常状態において、ソレノイドバルブ100が作動しない第1の正常範囲内の電流値でソレノイド101を通電させる第1の指令デューティ比を出力する。指令部224は、当該異常状態において、第1の指令デューティ比を指令デューティ比Doとして出力する。所定の第1の正常範囲の具体例として、図3に示される正常範囲1が挙げられる(詳細は後述)。
仮正常判定部228は、第1の指令デューティ比が出力されている状態において、電流検出部237により検出された電流値が第1の正常範囲内にある場合、ソレノイド101が仮正常と判定する仮正常判定部の一例である。
指令部225は、第2の指令部の一例である。指令部225は、ソレノイド101が仮正常と判定された仮正常状態において、電流値が第1の正常範囲よりも高く且つソレノイドバルブ100が作動する第2の正常範囲内の電流値でソレノイド101を通電させる第2の指令デューティ比を出力する。指令部225は、当該仮正常状態において、第2の指令デューティ比を指令デューティ比Doとして出力する。所定の第2の正常範囲の具体例として、図3に示される正常範囲2が挙げられる(詳細は後述)。
正常判定部229は、第2の指令デューティ比が出力されている状態において、電流検出部237により検出された電流値が第2の正常範囲内にある場合、ソレノイド101が正常と判定する正常判定部の一例である。
図3は、ソレノイドを通電させる際の指令デューティ比と、ソレノイドに流れる電流との関係の一例を示す図である。横軸の出力Dutyは、指令デューティ比Doを表す。「異常1」「異常2」は、いずれも、異常範囲を表す。異常範囲1は、ソレノイド101に流れる電流が指令デューティ比Doに対して設計値よりも過小となる異常状態(例えば、ソレノイド101が断線又はハーフショートしている状態)を表す。異常範囲2は、ソレノイド101に流れる電流が指令デューティ比Doに対して設計値よりも過大となる異常状態(例えば、ソレノイド101がショート又はハーフショートしている状態)を表す。「正常1」「正常2」は、いずれも、正常範囲を表す。正常範囲1は、ソレノイドバルブ100が作動しない第1の正常範囲の一例である。正常範囲2は、電流値範囲が第1の正常範囲よりも高く且つソレノイドバルブ100が作動する第2の正常範囲の一例である。
閾値電流Ith以上の電流がソレノイド101に流れると、ソレノイドバルブ100の作動により油圧が変動する。したがって、車両走行時の非ブレーキ操作時には、閾値電流Ith以上の電流をソレノイド101に流すことはできない。
図4は、ソレノイドの異常診断方法の一例を示すフローチャートである。図4は、MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値(例えば、3)以上である場合にECU200のマイコン220が実行する異常診断の流れを示す。MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値以上である場合、MIL40の消灯が許可される。MIL消灯カウンタ及びMIL40の詳細については後述する。図2及び3を参照して、図4の各ステップについて以下説明する。
マイコン220は、イグニッションスイッチのオン状態が検出されると、MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値以上か否かを確認する(ステップS10)。マイコン220は、MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値以上である場合、リレー制御部242からリレーオン信号を出力することによって、ソレノイドリレー210をオンさせる(ステップS15)。これにより、ソレノイド101の通電が可能となる。また、ステップS15にて、マイコン220は、指令部223から通常指令デューティ比を出力することによって、正常範囲1又は正常範囲2内の電流値でソレノイド101が通電するように指令する。
ステップS20にて、マイコン220は、電流検出部237に検出された電流値が異常範囲1又は異常範囲2内にあるか否かを異常判定部227により判定する。異常判定部227は、電流検出部237に検出された電流値が異常範囲1又は異常範囲2内にない場合、ソレノイド101が異常とは判定しない。マイコン220は、ソレノイド101が異常判定部227により異常と判定されない場合、ステップS50の処理を実施する。一方、異常判定部227は、電流検出部237に検出された電流値が異常範囲1又は異常範囲2内にある場合、ソレノイド101が異常と判定する。マイコン220は、ソレノイド101が異常判定部227により異常と判定された場合、ステップS30の処理を実施する。
ステップS30にて、マイコン220は、警告灯制御部241から点灯制御信号を出力することによって、ブレーキ警告ランプ410及びMIL(Malfunction Indication Lamp)420を点灯させる。これにより、他のECU400は、点灯制御信号に従って、ブレーキ警告ランプ410及びMIL420を点灯させる。これにより、ソレノイド101の現在の状態が異常状態であることをユーザに視認させることができる。
ブレーキ警告ランプ410は、ソレノイド101の異常状態で点灯し、ソレノイド101の仮正常状態及び正常状態で消灯する第1の警告灯の一例である。ブレーキ警告ランプ410の具体例として、赤色のブレーキ警告灯、黄色のブレーキ警告灯、ABS警告灯、スリップインジケータランプなどが挙げられる。ブレーキ警告ランプ410の点灯状態では、これらの一部又は全てが点灯し、ブレーキ警告ランプ410の消灯状態では、これらの全てが消灯する。
MIL420は、ソレノイド101の異常状態及び仮正常状態で点灯し、ソレノイド101の正常状態で消灯する第2の警告灯の一例である。MIL420の具体例として、チェックエンジンランプが挙げられる。
ブレーキ警告ランプ410及びMIL420は、運転席前側に設置されたメータに設置される。他のECU400の具体例として、運転席前側に設置されたメータの表示等を制御するメータECUが挙げられる。なお、マイコン220が、他のECU400を経由せずに直接、ブレーキ警告ランプ410及びMIL420を点灯又は消灯させてもよい。
ステップS40にて、マイコン220は、リレー制御部242からリレーオフ信号を出力することによって、ソレノイドリレー210をオフさせる。これにより、ソレノイド101の通電が不能となる。なお、ステップS30とステップS40は、同時に実行されてもよいし、逆の順序で実行されてもよい。
ステップS50にて、マイコン220は、イグニッションスイッチのオフ状態が検出されたか否かを判定し、オフ状態が検出されなければステップS20の処理を実行し、オフ状態が検出されれば、異常診断を終了させる。
図5は、ソレノイドの正常診断方法の一例を示すフローチャートである。図5は、MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値未満である場合にECU200のマイコン220が実行する正常診断の流れを示す。MIL消灯カウンタの詳細については後述する。図2及び3を参照して、図5の各ステップについて以下説明する。
マイコン220は、イグニッションスイッチのオン状態が検出されると、MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値以上か否かを確認する(ステップS60)。マイコン220は、MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値未満である場合、リレー制御部242からリレーオン信号を出力することによって、ソレノイドリレー210をオンさせる(ステップS70)。これにより、ソレノイド101の通電が可能となる。また、ステップS70にて、マイコン220は、警告灯制御部241から点灯制御信号を出力することによって、ブレーキ警告ランプ410及びMIL420を点灯させる。
ステップS80にて、マイコン220は、指令部224から第1の指令デューティ比を出力することによって、正常範囲1内の電流値でソレノイド101が通電するように指令する。そして、ステップS80にて、マイコン220は、第1の指令デューティ比を出力している状態で、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲1内にあるか否かを仮正常判定部228により判定する(第1の正常判定)。
ステップS80にて、仮正常判定部228は、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲1内にない場合、ソレノイド101の異常状態が継続していると判定し、仮正常状態とは判定しない。マイコン220は、ソレノイド101が仮正常判定部228により仮正常状態と判定されない場合、リレー制御部242からリレーオフ信号を出力することによって、ソレノイドリレー210をオフさせる(ステップS90)。この際、ブレーキ警告ランプ410及びMIL420は点灯したままである。マイコン220は、ステップS90の処理後、ステップS150の処理を実施する。
一方、ステップS80にて、仮正常判定部228は、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲1内にある場合、ソレノイド101が仮正常状態と判定する。マイコン220は、ソレノイド101が仮正常判定部228により仮正常状態と判定された場合、ステップS100の処理を実施する。
ステップS100にて、マイコン220は、警告灯制御部241から、ブレーキ警告ランプ410の消灯制御信号を出力することによって、ブレーキ警告ランプ410を消灯させる。この際、MIL420は点灯したままである。これにより、ソレノイド101の現在の状態が仮正常状態であることをユーザに視認させることができる。
ステップS110にて、マイコン220は、ソレノイド101がリニアソレノイドかカットソレノイドであるかに応じて、正常判定の実施方法を切り替える。
ソレノイド101が、増圧リニア弁60又は減圧リニア弁70のリニアソレノイドである場合、マイコン220は、ステップS160の処理を実行する。増圧リニア弁60のリニアソレノイドは、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ当該リニアソレノイドの正常状態では、当該リニアソレノイドに流れる電流の電流値に応じて、増圧リニア弁60の開弁量を変化させる。減圧リニア弁70のリニアソレノイドは、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ当該リニアソレノイドの正常状態では、当該リニアソレノイドに流れる電流の電流値に応じて、減圧リニア弁70の開弁量を変化させる。
ステップS160にて、マイコン220は、ブレーキ操作が検出されるか否かを判定し、ブレーキ操作が検出されればステップS120の処理を実行する。この場合、ステップS120にて、マイコン220は、当該検出されたブレーキ操作に従って指令部225から第2の指令デューティ比を出力することによって、正常範囲2内の電流値でソレノイド101が通電するように指令する。そして、ステップS120にて、マイコン220は、当該検出されたブレーキ操作に従った第2の指令デューティ比を出力している状態で、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲2内にあるか否かを正常判定部229により判定する。
一方、ステップS160にて、マイコン220は、ブレーキ操作が検出されるか否かを判定し、ブレーキ操作が検出されなければステップS170の処理を実行する。ステップS170にて、マイコン220は、イグニッションスイッチのオフ状態が検出されたか否かを判定し、オフ状態が検出されなければステップS160の処理を実行し、オフ状態が検出されれば、ステップS180の処理を実行する。
ステップS180にて、マイコン220は、所定のパターンに従って指令部225から第2の指令デューティ比を出力することによって、正常範囲2内の電流値でソレノイド101が通電するように指令する。そして、ステップS120にて、マイコン220は、所定のパターンに従った第2の指令デューティ比を出力している状態で、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲2内にあるか否かを正常判定部229により判定する。
このように、イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでにブレーキ操作が生じれば、指令部225は、当該ブレーキ操作に従って、第2の指令デューティ比を仮正常状態において出力する。これにより、当該ブレーキ操作に応じた電流値でソレノイドが通電するので、イグニッションスイッチのオン状態でも、ユーザに違和感を与えずに、最終的な正常の判定をステップS120で行うことができる。また、イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでにブレーキ操作が生じなくても、指令部225は、所定のパターンに従って第2の指令デューティ比を仮正常状態において出力する。これにより、イグニッションスイッチのオフ状態において所定のパターンに従ってソレノイドが通電するので、ユーザに違和感を与えずに、最終的な正常の判定をステップS120で行うことができる。
一方、ステップS110にて、ソレノイド101が、連通弁80又は遮断弁90のカットソレノイドである場合、マイコン220は、ステップS160の処理を実行せずに、ステップS120の処理を実行する。連通弁80のカットソレノイドは、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ当該カットソレノイドの正常状態では、常時通電されることで、連通弁80を開弁状態に保持する。遮断弁90のカットソレノイドは、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ当該カットソレノイドの正常状態では、常時通電されることで、遮断弁90を閉弁状態に保持する。
ソレノイド101がカットソレノイドである場合、マイコン220は、カットソレノイドに起動電流を流してから当該起動電流よりも低い保持電流を流すパターン(起動パターン)に従って指令部225から第2の指令デューティ比を出力する(ステップS115)。そして、ステップS120にて、マイコン220は、当該起動パターンに従った第2の指令デューティ比を出力している状態で、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲2内にあるか否かを正常判定部229により判定する。よって、ソレノイド101がカットソレノイドである場合、ブレーキ操作やイグニッションスイッチのオフ状態を待つことなく、イグニッションスイッチのオン状態において、ユーザに違和感を与えずに、最終的な正常の判定をステップS120で行うことができる。
ステップS120にて、マイコン220は、第2の指令デューティ比を出力している状態で、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲2内にあるか否かを正常判定部229により判定する(第2の正常判定)。
ステップS120にて、正常判定部229は、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲2内にない場合、ソレノイドバルブ100を作動させる比較的高い電流領域でソレノイド101の異常状態が継続していると判定し、正常状態とは判定しない。マイコン220は、ソレノイド101が正常判定部229により正常状態と判定されない場合、リレー制御部242からリレーオフ信号を出力することによって、ソレノイドリレー210をオフさせる(ステップS125)。
そして、ステップS140にて、警告灯制御部241は、MIL消灯カウンタを零にリセットする。これにより、ブレーキ警告ランプ410は消灯したままであるが、MIL420は点灯したままである。マイコン220は、ステップS140の処理後、ステップS150の処理を実施する。
一方、ステップS120にて、正常判定部229は、電流検出部237に検出された電流値が正常範囲2内にある場合、ソレノイド101が正常状態と判定する。マイコン220は、ソレノイド101が正常判定部229により正常状態と判定された場合、ステップS130の処理を実施する。
ステップS130にて、警告灯制御部241は、MIL消灯カウンタをインクリメントする。ステップS130でMIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値未満であれば、ブレーキ警告ランプ410は消灯したままであるが、MIL420は点灯したままである。一方、ステップS130でMIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値以上になれば、警告灯制御部241は、MIL420も消灯させる。これにより、ブレーキ警告ランプ410とMIL420は共に消灯するので、ソレノイド101の現在の状態が正常状態であることをユーザに視認させることができる。
ステップS150にて、マイコン220は、イグニッションスイッチのオフ状態が検出されたか否かを判定し、オフ状態が検出されれば、正常診断を終了させる。
このように、ソレノイドバルブが作動しない程度の比較的電流値の低い電流でも、ソレノイドバルブが作動する程度の比較的電流値の高い電流でも、ソレノイドが正常であることを確認することができるので、ソレノイドの正常判定の精度を高めることができる。また、仮正常の判定を経由してから最終的な正常の判定が行われる。これにより、ソレノイドが異常と判定された後に正常と最終的に確定していない段階で、ブレーキ液の流れ度合いがソレノイドバルブの作動により変動する不都合を防ぐことができる。
また、MIL消灯カウンタに関して、カウンタ閾値が例えば3である場合、正常と判定される結果が3トリップ連続すれば、MIL40を消灯させることができる。警告灯制御部241は、MIL消灯カウンタの値をECU200内の不揮発性メモリに格納する。これにより、MIL消灯カウンタの値が、イグニッションスイッチがオフされても保持される。
図6は、イグニッションスイッチがオンしてから、イグニッションスイッチのオフによりECUが停止するまでのタイムチャートの一例である。イグニッションスイッチのオン後、ECU200に電源が投入されるとECU200が起動する。ECU200が起動してから、ECU200が停止するまでの時間を1トリップとする。ECU200は、イグニッションスイッチのオフ後、所定の終了処理を完了させた後、ECU200の電源は遮断されてECU200が停止する。
マイコン220は、ECU200が起動してからECU200の所定のチェックが完了するまでのチェック期間に、前トリップが異常である場合、仮正常の判定(図5のステップS80の第1の正常判定)を行う。マイコン220は、MIL消灯カウンタが所定の正のカウンタ閾値未満であれば、前トリップが異常であると判定する。マイコン220は、第1の正常判定を行うため、ソレノイドバルブ100が作動しない程度の電流値でソレノイド101を通電させる第1の指令デューティ比を出力する。
マイコン220は、ソレノイド101がカットソレノイドである場合、ソレノイド101が第1の正常判定で仮正常と判定されると、ブレーキ操作の発生やイグニッションスイッチのオフ状態を待たずに、図5のステップS120の第2の正常判定を行う。マイコン220は、第2の正常判定を行うため、カットソレノイドに起動電流を流してから当該起動電流よりも低い保持電流を流すパターン(起動パターン)に従った第2の指令デューティ比を出力する。カットソレノイドは、その起動時に起動電流として大きな電流を必要とするものの、一旦起動された後は、この起動電流よりも小さい電流である保持電流が供給されることでその駆動状態を維持することができる。マイコン220は、図示の場合、起動電流から保持電流まで電流値を段階的に変化させる起動パターンに従って、第2の指令デューティ比を出力する。
一方、マイコン220は、ソレノイド101がリニアソレノイドである場合、ソレノイド101が第1の正常判定で仮正常と判定されると、ブレーキ操作状態又はイグニッションスイッチのオフ状態で、図5のステップS120の第2の正常判定を行う。
マイコン220は、イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでにブレーキ操作が生じれば、第2の正常判定を行うため、当該ブレーキ操作に従って、第2の指令デューティ比を仮正常状態において出力する。マイコン220は、図示の場合、ブレーキ操作の踏み込み度合いに応じた電流値で第2の指令デューティ比を出力する。
あるいは、マイコン220は、イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでにブレーキ操作が生じなくても、第2の正常判定を行うため、所定のパターンに従って第2の指令デューティ比を仮正常状態において出力する。マイコン220は、図示の場合、イグニッションスイッチのオフから所定の待機時間経過後に、段階的に所定のパターンで変化させた電流値で第2の指令デューティ比を出力する。
以上、ソレノイド制御方法及び診断方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
1 ブレーキシステム
2 ソレノイド制御装置
10 ブレーキシリンダ
20 マスタシリンダ
21 リザーバタンク
30 ABS
40 油圧源
50 レギュレータ
100 ソレノイドバルブ
101 ソレノイド
110 ストロークシミュレータ
200 ECU
222 通電指令部
226 判定部
227 異常判定部
228 仮正常判定部
229 正常判定部
237 電流検出部
241 警告灯制御部

Claims (5)

  1. ブレーキ液の流れを制御するソレノイドバルブと、
    前記ソレノイドバルブを作動させるためのソレノイドに流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部により検出された電流値が異常範囲内にある場合、前記ソレノイドが異常と判定する異常判定部と、
    前記ソレノイドが異常と判定された異常状態において、前記ソレノイドバルブが作動しない第1の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第1の指令デューティ比を出力する第1の指令部と、
    前記第1の指令デューティ比が出力されている状態において、前記電流検出部により検出された電流値が前記第1の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが仮正常と判定する仮正常判定部と、
    前記ソレノイドが仮正常と判定された仮正常状態において、電流値範囲が前記第1の正常範囲よりも高く且つ前記ソレノイドバルブが作動する第2の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第2の指令デューティ比を出力する第2の指令部と、
    前記第2の指令デューティ比が出力されている状態において、前記電流検出部により検出された電流値が前記第2の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが正常と判定する正常判定部とを備える、ソレノイド制御装置。
  2. 第1の警告灯及び第2の警告灯を点灯又は消灯させる警告灯制御部を備え、
    前記警告灯制御部は、前記異常状態において、前記第1の警告灯及び前記第2の警告灯を点灯させ、前記仮正常状態において、前記第1の警告灯を消灯させ且つ前記第2の警告灯を点灯させ、前記ソレノイドが正常と判定された正常状態において、前記第1の警告灯及び前記第2の警告灯を消灯させる、請求項1に記載のソレノイド制御装置。
  3. 前記ソレノイドが、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ前記ソレノイドが正常と判定された正常状態では、前記ソレノイドに流れる電流の電流値に応じて、前記ソレノイドバルブの開弁量を変化させるリニアソレノイドであり、
    前記第2の指令部は、前記イグニッションスイッチがオン状態になってからオフ状態になるまでに生じるブレーキ操作に従って、前記第2の指令デューティ比を前記仮正常状態において出力し、前記ブレーキ操作が無ければ、所定のパターンに従って前記第2の指令デューティ比を前記イグニッションスイッチのオフ状態且つ前記仮正常状態において出力する、請求項1又は2に記載のソレノイド制御装置。
  4. 前記ソレノイドが、イグニッションスイッチがオン状態であり且つ前記ソレノイドが正常と判定された正常状態では、常時通電されることで、前記ソレノイドバルブを閉弁状態又は開弁状態に保持するカットソレノイドであり、
    前記第2の指令部は、前記イグニッションスイッチのオン状態において、前記カットソレノイドに起動電流を流してから前記起動電流よりも低い保持電流を流すパターンに従って、前記第2の指令デューティ比を前記仮正常状態において出力する、請求項1又は2に記載のソレノイド制御装置。
  5. ブレーキ液の流れを制御するソレノイドバルブを作動させるためのソレノイドに流れる電流の電流値を検出し、
    検出された電流値が異常範囲内にある場合、前記ソレノイドが異常と判定し、
    前記ソレノイドが異常と判定された異常状態において、前記ソレノイドバルブが作動しない第1の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第1の指令デューティ比を出力し、
    前記第1の指令デューティ比が出力されている状態において、検出された電流値が前記第1の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが仮正常と判定し、
    前記ソレノイドが仮正常と判定された仮正常状態において、電流値範囲が前記第1の正常範囲よりも高く且つ前記ソレノイドバルブが作動する第2の正常範囲内の電流値で前記ソレノイドを通電させる第2の指令デューティ比を出力し、
    前記第2の指令デューティ比が出力されている状態において、検出された電流値が前記第2の正常範囲内にある場合、前記ソレノイドが正常と判定する、診断方法。
JP2016188553A 2016-09-27 2016-09-27 ソレノイド制御装置及び診断方法 Active JP6460072B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188553A JP6460072B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 ソレノイド制御装置及び診断方法
US15/702,256 US10161984B2 (en) 2016-09-27 2017-09-12 Solenoid control apparatus and diagnosis method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016188553A JP6460072B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 ソレノイド制御装置及び診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018052226A true JP2018052226A (ja) 2018-04-05
JP6460072B2 JP6460072B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=61686084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016188553A Active JP6460072B2 (ja) 2016-09-27 2016-09-27 ソレノイド制御装置及び診断方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10161984B2 (ja)
JP (1) JP6460072B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102213250B1 (ko) * 2019-12-04 2021-02-08 주식회사 현대케피코 솔레노이드 밸브 구동 회로

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2583697B (en) * 2019-04-08 2023-12-27 Haldex Brake Prod Ab Control and monitoring method for a valve
CN110094565B (zh) * 2019-05-08 2020-08-07 合肥工业大学 一种减少高速开关电磁阀关闭时延的控制方法
CN114152429B (zh) * 2021-11-30 2024-02-02 东风商用车有限公司 H桥驱动阀预诊断方法、装置、设备及可读存储介质

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000161532A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Unisia Jecs Corp 電磁弁の異常検出装置
JP2006287043A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Fujitsu Ten Ltd リニアソレノイド駆動装置の異常検出方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6957870B2 (en) * 1999-12-24 2005-10-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Braking pressure control apparatus capable of switching between two brake operating states using power-operated and manually operated pressure sources, respectively
JP2010070139A (ja) 2008-09-22 2010-04-02 Hitachi Automotive Systems Ltd ソレノイドバルブおよびブレーキ装置
DE102012014800A1 (de) * 2012-07-26 2014-05-15 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Schaltungsanordnung zur Erfassung einer Art eines Magnetventils

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000161532A (ja) * 1998-11-24 2000-06-16 Unisia Jecs Corp 電磁弁の異常検出装置
JP2006287043A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Fujitsu Ten Ltd リニアソレノイド駆動装置の異常検出方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102213250B1 (ko) * 2019-12-04 2021-02-08 주식회사 현대케피코 솔레노이드 밸브 구동 회로

Also Published As

Publication number Publication date
US20180088166A1 (en) 2018-03-29
US10161984B2 (en) 2018-12-25
JP6460072B2 (ja) 2019-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6460072B2 (ja) ソレノイド制御装置及び診断方法
JP6071307B2 (ja) 増圧弁の機能状態を規定するための方法および液圧式ブレーキブースタ装置の増圧弁のための機能監視装置
EP1873029B1 (en) Vehicle-use brake device
JP5631937B2 (ja) 制動力発生装置
JP2006111251A (ja) ブレーキ制御装置
US20160236661A1 (en) Brake system
US20170349153A1 (en) Motor drive control unit
JP5373509B2 (ja) ブレーキ制御装置
JP2015063194A (ja) 制動装置のバルブシステム
JPH1035466A (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP5033443B2 (ja) 電源回路及びこの電源回路を備えたブレーキ制御装置
JP2004331010A (ja) 電源制御装置
JP2016147645A (ja) ブレーキシステム
JP5240123B2 (ja) 液圧制御装置
JP2010070139A (ja) ソレノイドバルブおよびブレーキ装置
JP2018047871A (ja) ブレーキ制御装置
JP6299035B2 (ja) ブレーキ装置の駆動回路
JP2011189905A (ja) ブレーキ装置
JP2016147644A (ja) ブレーキシステム
JP2011111126A (ja) 車両用ブレーキシステム
JP2005119426A (ja) ブレーキ制御装置
JP6245655B2 (ja) ブレーキシステム
JP6338111B2 (ja) ブレーキシステム
CN114423652B (zh) 车辆用制动装置
JP2014076690A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6460072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151