JP2018051681A - シール部材のスリット加工機及び加工方法 - Google Patents
シール部材のスリット加工機及び加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018051681A JP2018051681A JP2016190152A JP2016190152A JP2018051681A JP 2018051681 A JP2018051681 A JP 2018051681A JP 2016190152 A JP2016190152 A JP 2016190152A JP 2016190152 A JP2016190152 A JP 2016190152A JP 2018051681 A JP2018051681 A JP 2018051681A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slit
- seal member
- cylinder
- air cylinder
- tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Nonmetal Cutting Devices (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
【課題】シール部材のスリット加工を精度良く連続的に自動で加工できる技術を提供する。【解決手段】エアチャック14を有し、該エアチャック14により掴んだチップシール12を所定距離だけ送る送り用エアシリンダ16と、エアチャック14で掴んでシール部材カット台18に載置されたチップシール12の上面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具(刃)20aをシリンダ20bの先端に有し、カット後に後退動作により工具(刃)20aを戻す上面スリット用エアシリンダ20と、チップシール12の側面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具(刃)22aをシリンダ22bの先端に有し、カット後に後退動作により工具(刃)22aを戻す側面スリット用エアシリンダ22を備え、エアチャック14を解除することによりチップシール12を離し、送り用エアシリンダ16を上記所定距離だけ後退させる動作を繰り返す。【選択図】図1
Description
本発明は、シール部材のスリット加工機及び加工方法に関する。
従来、例えば、潤滑剤を用いないタイプのスクロールコンプレッサ等では、潤滑剤の代わりに摺動部にシール部材を、溝加工されたスクロール歯の先端に装着し、このシール部材により相手材との摺動を受けるようにしているものがある。また、かかるシール部材は、摺動部に関してのみ必要なものであるため、細長い形状に形成されたシール部材に、所要の加工を施して構成されており、それを螺旋状に丸めてスクロール歯の溝等に装着するようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、上述した従来のスクロールコンプレッサでは、細長い形状に形成されたシール部材に、所要の加工を施した上でスクロール歯の溝等に装着する必要があるので、その加工にも熟練した技術が必要であり、かかるシール部材の加工を精度良く連続的に自動で加工できる技術の開発が待たれていた。
本発明は上述のような事情から為されたものであり、その目的は、シール部材の、例えばスリット加工を精度良く連続的に自動で加工できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明者は、種々検討を重ねた結果、シール部材をエアチャックにより掴んで送るエアシリンダと、シール部材の上面、側面をそれぞれカットしてスリットを入れる工具を有するカッター用シリンダを、シール部材の上面側、側面側にそれぞれ斜めに取り付けることで、上述したようにシール部材を精度良く連続的に自動でスリット加工することが可能となることを見出した。
即ち、本発明の第1の様相によれば、加工対象物としてのシール部材を掴むエアチャックと、該エアチャックによりシール部材を掴んだまま所定距離だけシール部材を送る送り用エアシリンダと、前記エアチャックで掴んでシール部材カット台に載置されたシール部材の上面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具をシリンダ軸の先端に有し、カット後にシリンダの後退動作により工具を戻す上面スリット用エアシリンダと、シール部材の側面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具をシリンダ軸の先端に有し、カット後にシリンダの後退動作により工具を戻す側面スリット用エアシリンダを備え、前記送り用エアシリンダが前記所定距離だけシール部材を送り、前記エアチャックを解除することによりシール部材を離し、前記送り用エアシリンダを前記所定距離だけ後退させる動作を繰り返し実行することを特徴とするシール部材のスリット加工機が得られる。これにより、シール部材を精度良く連続的に自動でスリット加工することが可能となる。
また、本発明の第2の様相によれば、加工対象物としてのシール部材をエアチャックにより掴む第1の工程と、前記エアチャックで掴んでシール部材カット台に載置されたシール部材の上面を、上面スリット用エアシリンダのシリンダ軸の先端に有する工具により斜め上方向からカットしてスリットを入れる第2の工程と、カット後に上面スリット用エアシリンダの後退動作により工具を戻す第3の工程と、シール部材の側面を、側面スリット用エアシリンダのシリンダ軸の先端に有する工具により斜め上方向からカットしてスリットを入れる第4の工程と、カット後に側面スリット用エアシリンダの後退動作により工具を戻す第5の工程と、シール部材をエアチャックにより掴んだまま送り用エアシリンダにより所定距離だけシール部材を送る第6の工程と、前記エアチャックを解除することによりシール部材を離す第7の工程と、前記送り用エアシリンダを前記所定距離だけ後退させる第8の工程とを有し、前記第1の工程から第8の工程までの動作を繰り返し実行することを特徴とするシール部材のスリット加工方法が得られる。この方法によっても、シール部材を精度良く連続的に自動でスリット加工することが可能となる。
本発明によれば、シール部材のスリット加工を精度良く連続的に自動で加工できる加工機及び加工方法が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るシール部材のスリット加工機の概念図である。図2は、そのスリット加工機の正面図、図3は、そのスリット加工機による加工方法を説明するための図である。図1及び図2に示すように、本実施形態のシール部材のスリット加工機10は、加工対象物としてのシール部材であるチップシール12を掴むエアチャック14によりチップシール12を掴んだまま所定距離だけチップシール12を送る送り用エアシリンダ16と、エアチャック14で掴んでシール部材カット台18に載置されたチップシール12の上面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具(刃)20aをシリンダ20bの先端に有し、カット後にシリンダ20bの後退動作により工具(刃)20aを戻す上面スリット用エアシリンダ20と、チップシール12の側面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具(刃)22aをシリンダ22bの先端に有し、カット後にシリンダ22bの後退動作により工具(刃)22aを戻す側面スリット用エアシリンダ22とを備え、送り用エアシリンダ16を上記所定距離だけチップシール12を送り、エアチャック14を解除することによりチップシール12を離し、送り用エアシリンダ16を上記所定距離だけ後退させる動作を繰り返し実行するように構成されている。
上記の所定距離、即ち、送り、戻しの寸法は、シリンダのストロークの範囲内で任意に設定することができる。上面スリット用エアシリンダ20によるチップシール12をカットする力、側面スリット用エアシリンダ22によるチップシール12をカットする力は、それぞれ圧力で設定可能になっている。送り用エアシリンダ16、上面スリット用エアシリンダ20、側面スリット用エアシリンダ22におけるシリンダの前進と後退のスピードは、スピードコントローラで調整できるようになっている。
上述した図2の正面図に示したように、本実施形態のシール部材のスリット加工機10では、水平に設置されたシール部材カット台18に対し、カッター用のシリンダである上面スリット用エアシリンダ20と側面スリット用エアシリンダ22は、斜めになるように取り付けている。これは、本実施形態のシール部材のスリット加工機10による加工方法では、図3(a)に示すように、チップシール12の面に垂直に切る切り方を採用している。チップシール12の面に対し水平に切ると切り口が反り返ってしまうのに対し、チップシール12の面に垂直に切ると切り口が反り返らずに済むからである。従って、工具(刃)20a又は22aを立て、斜めに切りこみを入れる。また、図3(b)に示すように、工具(刃)20a又は22aを斜めに入れないとチップシール12に工具(刃)20a又は22aが入った後、後半チップシールの硬さに負けて工具(刃)20a又は22aが反り返り、最後までカットできないからである。この点を改善するため、工具(刃)20a又は22aを斜めに入れることにしたが、図3(c)に示すように、これにより工具(刃)20a又は22aが反り返っても最後まで切れるようになった。かかる方法を可能とするため、2つのスリットカッター用エアシリンダ(上面スリット用エアシリンダ20と側面スリット用エアシリンダ22)を斜めに付けるようにしている(図2参照)。
以下、図3を参照して、本実施形態に係るシール部材のスリット加工機の加工制御方法を説明する。図3は、本実施形態に係るシール部材のスリット加工機の加工制御方法のフローチャートである。本実施形態に係るシール部材のスリット加工機10では、動作開始SWがONすると(S501)、t1秒カウントした(S502)、上で、エアチャック用電磁弁をONにする(S503)ことにより、ワーク(加工対象物)としてのチップシール12をエアチャック14で掴む(S504)。この後、t2秒カウントし(S505)、側面スリット用エアシリンダ20用の電磁弁をON(S506)にすることで、上面スリット用エアシリンダ20でチップシール12をカットする(S507)。続いて、t3秒カウントし(S508)、上面スリット用エアシリンダ20用の電磁弁をOFFにする(S509)ことで、上面スリット用エアシリンダ20のシリンダ20bが縮退して工具20aが戻る(S510)。この後、t4秒カウントし(S511)、側面スリット用エアシリンダ22用の電磁弁をON(S512)にすることで、側面スリット用エアシリンダ22でチップシール12をカットする(S513)。続いて、t5秒カウントし(S514)、側面スリット用エアシリンダ22用の電磁弁をOFFにする(S515)ことで、側面スリット用エアシリンダ22のシリンダ22bが縮退して工具22aが戻る(S516)。この後、t6秒カウントし(S517)、送り用エアシリンダ16用の電磁弁をON(S518)にすることで、送り用エアシリンダ16が所定距離Xmm移動する(S519)。続いて、t7秒カウントし(S520)、エアチャック14用の電磁弁をOFFにする(S521)ことで、エアチャック14による掴みを解除する(S522)。この後、t8秒カウントし(S523)、送り用エアシリンダ16用の電磁弁をOFF(S524)にすることで、送り用エアシリンダ16が所定距離Xmm戻る(S525)。以上のステップを動作開始SW がON(S501)の間は繰り返し実行する。以上のフローにおいて、t1〜t8のタイマ設定時間は任意に変更可能である。
以上に述べたように、本実施形態のシール部材のスリット加工機10及びその加工方法によれば、シール部材としてのチップシール12に所望のスリット加工を精度良く自動で行うことができるようになる。
以上に述べた実施形態では、本発明をシール部材としてのチップシールにスリットを連続的に加工する例に適用したが、このような加工には限られないのは、勿論である。
本発明は、シール部材に、例えばスリットを連続的に加工するものであれば、広く適用することができる。
10 スリット加工機、 12 チップシール、 14 エアチャック、
16 送り用エアシリンダ、 18 シール部材カット台、
20 上面スリット用エアシリンダ、 20a 工具(刃)、20b シリンダ、
22 側面スリット用エアシリンダ、 22a 工具(刃)、 22b シリンダ
16 送り用エアシリンダ、 18 シール部材カット台、
20 上面スリット用エアシリンダ、 20a 工具(刃)、20b シリンダ、
22 側面スリット用エアシリンダ、 22a 工具(刃)、 22b シリンダ
Claims (2)
- 加工対象物としてのシール部材を掴むエアチャックと、該エアチャックが取付けられ該エアチャックによりシール部材を掴んだまま所定距離だけシール部材を送る送り用エアシリンダと、前記エアチャックで掴んでシール部材カット台に載置されたシール部材の上面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具をシリンダ軸の先端に有し、カット後にシリンダの後退動作により工具を戻す上面スリット用エアシリンダと、シール部材の側面を斜め上方向からカットしてスリットを入れる工具をシリンダ軸の先端に有し、カット後にシリンダの後退動作により工具を戻す側面スリット用エアシリンダとを備え、前記送り用エアシリンダを前記所定距離だけシール部材を送り、前記エアチャックを解除することによりシール部材を離し、前記送り用エアシリンダを前記所定距離だけ後退させる動作を繰り返し実行することを特徴とするシール部材のスリット加工機。
- 加工対象物としてのシール部材をエアチャックにより掴む第1の工程と、
前記エアチャックで掴んでシール部材カット台に載置されたシール部材の上面を、上面スリット用エアシリンダのシリンダ軸の先端に有する工具により斜め上方向からカットしてスリットを入れる第2の工程と、
カット後に上面スリット用エアシリンダの後退動作により工具を戻す第3の工程と、
シール部材の側面を、側面スリット用エアシリンダのシリンダ軸の先端に有する工具により斜め上方向からカットしてスリットを入れる第4の工程と、
カット後に側面スリット用エアシリンダの後退動作により工具を戻す第5の工程と、
シール部材をエアチャックにより掴んだまま送り用エアシリンダにより所定距離だけシール部材を送る第6の工程と、
前記エアチャックを解除することによりシール部材を離す第7の工程と、
前記送り用エアシリンダを前記所定距離だけ後退させる第8の工程とを有し、
前記第1の工程から第8の工程までの動作を繰り返し実行することを特徴とするシール部材のスリット加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016190152A JP2018051681A (ja) | 2016-09-28 | 2016-09-28 | シール部材のスリット加工機及び加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016190152A JP2018051681A (ja) | 2016-09-28 | 2016-09-28 | シール部材のスリット加工機及び加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018051681A true JP2018051681A (ja) | 2018-04-05 |
Family
ID=61833282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016190152A Pending JP2018051681A (ja) | 2016-09-28 | 2016-09-28 | シール部材のスリット加工機及び加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018051681A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396065U (ja) * | 1986-12-15 | 1988-06-21 | ||
JPH0311101A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Iwata Tosouki Kogyo Kk | スクロール流体機械 |
JPH08294895A (ja) * | 1995-04-25 | 1996-11-12 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | チューブの定尺カット装置 |
JP2007270762A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Hitachi Ltd | シール部材の製造方法 |
JP2013000826A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Murata Mfg Co Ltd | カット刃、電子部品の製造方法、及び電子部品の製造装置 |
-
2016
- 2016-09-28 JP JP2016190152A patent/JP2018051681A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6396065U (ja) * | 1986-12-15 | 1988-06-21 | ||
JPH0311101A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-18 | Iwata Tosouki Kogyo Kk | スクロール流体機械 |
JPH08294895A (ja) * | 1995-04-25 | 1996-11-12 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | チューブの定尺カット装置 |
JP2007270762A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Hitachi Ltd | シール部材の製造方法 |
JP2013000826A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-01-07 | Murata Mfg Co Ltd | カット刃、電子部品の製造方法、及び電子部品の製造装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2018115670A (ru) | Способ обработки металлической заготовки путем точения | |
CN203765039U (zh) | 一种变速箱操纵体钻铰孔夹具 | |
JP2018051681A (ja) | シール部材のスリット加工機及び加工方法 | |
JP2014226737A (ja) | 切削加工方法 | |
US9669449B2 (en) | Method for producing a through hole in a metallic body | |
JP6486746B2 (ja) | 薄肉部品の製造方法及び切削装置 | |
CN105965071A (zh) | 一种具有控制毛刺形态的整体圆弧刃阶梯钻头 | |
CN203751446U (zh) | 一种切削机 | |
JP5173362B2 (ja) | 追い抜き加工方法及び同方法に使用するパンチプレス | |
CN204194843U (zh) | 用于可调镗刀的镗杆 | |
CN204108568U (zh) | 一种锯片焊接机片体定位装置 | |
JP6751571B2 (ja) | エンドミルを用いた穴加工方法 | |
JP2008307621A (ja) | 荒切削用クリスマスカッタ | |
MX2019002583A (es) | Procedimientos y herramienta para la fabricacion de piezas constructivas de chapa. | |
MX2018002600A (es) | Metodo de mecanizado de ensanchamiento de agujeros, herramienta de moldeo y metodo de moldeo y mecanizado. | |
CN106238569A (zh) | 一种汽车悬臂支承板加工工艺 | |
CN106891019A (zh) | 棒料切削设备及棒料切削方法 | |
MY181615A (en) | Processing method for workpiece | |
CN215702305U (zh) | 一种冲击型手动打孔器 | |
JP2009202258A (ja) | 曲面形状の仕上加工方法及び装置 | |
CN204194805U (zh) | 一种生产粉末冶金汽车零件铁环的仪表车床 | |
CN203109311U (zh) | 一种去除孔口毛刺的改制刀具 | |
CN203817999U (zh) | 一种可适应多种孔径的合金刀 | |
JP2012171016A (ja) | シャープエッジの加工方法 | |
CN203956116U (zh) | 一种深孔再加工刀具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190911 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201102 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210511 |