JP2018050154A - 画像合成装置および画像合成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はベース画像の情報が欠落することを抑制しつつ、ベース画像上にオーバーレイ画像を合成する画像合成装置および画像合成方法の提供を目的とする。【解決手段】画像合成装置100は、ベース画像が入力されるベース画像入力部1と、オーバーレイ画像が入力されるオーバーレイ画像入力部2と、ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換えるクロマキーパターン置換部3と、を備え、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、ベース画像上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成するオーバーレイ画像合成部4と、オーバーレイ画像合成部4により合成された合成画像を出力する画像出力部5と、をさらに備える。【選択図】図1
Description
本発明は画像合成装置に関し、特にクロマキーを利用した画像合成装置および画像合成方法に関する。
ベース画像上の任意の領域にオーバーレイ画像を合成する方法として、クロマキーオーバーレイ方式が知られている。クロマキーオーバーレイ方式において、ベース画像上にはクロマキー色の領域が配置され、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像が合成される(例えば、特許文献1、2を参照)。
従来のクロマキーオーバーレイ方式においては、ベース画像上のオーバーレイ画像を配置する領域(オーバーレイ領域)をクロマキー色で塗りつぶす。そして、ベース画像上のクロマキー色の部分をオーバーレイ画像で置き換える。
この従来のクロマキーオーバーレイ方式においては、ベース画像上のオーバーレイ領域はオーバーレイ画像により覆い隠されてしまい、隠された部分のベース画像の情報が欠落してしまう問題があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、ベース画像の情報が欠落することを抑制しつつ、ベース画像上にオーバーレイ画像を合成する画像合成装置および画像合成方法の提供を目的とする。
本発明に係る画像合成装置は、少なくとも1つのベース画像が入力されるベース画像入力部と、少なくとも1つのオーバーレイ画像が入力されるオーバーレイ画像入力部と、ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換えるクロマキーパターン置換部と、を備え、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、ベース画像上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成するオーバーレイ画像合成部と、オーバーレイ画像合成部により合成された合成画像を出力する画像出力部と、をさらに備える。
また、本発明に係る画像合成方法は、(a)ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換える工程を備え、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、(b)ベース画像上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する工程をさらに備える。
本発明に係る画像合成装置においては、ベース画像上のオーバーレイ画像を配置する領域を、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったクロマキーパターンで置き換える。そして、ベース画像上のクロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する。従って、合成後の画像においてオーバーレイ画像がベース画像を透過するため、オーバーレイ画像に覆い隠されてベース画像の情報が欠落することを抑制することが可能である。
また、本発明に係る画像合成方法においては、ベース画像上のオーバーレイ画像を配置する領域を、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったクロマキーパターンで置き換える。そして、ベース画像上のクロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する。従って、合成後の画像においてオーバーレイ画像がベース画像を透過するため、オーバーレイ画像に覆い隠されてベース画像の情報が欠落することを抑制することが可能である。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1における画像合成装置100のブロック図である。また、図2は画像合成装置100と前後段の装置との接続を示すブロック図である。
図1は、本実施の形態1における画像合成装置100のブロック図である。また、図2は画像合成装置100と前後段の装置との接続を示すブロック図である。
図1に示すように、画像合成装置100は、ベース画像入力部1と、オーバーレイ画像入力部2と、クロマキーパターン置換部3と、オーバーレイ画像合成部4と、画像出力部5を備える。
ベース画像入力部1には少なくとも1つのベース画像が入力される。オーバーレイ画像入力部2には少なくとも1つのオーバーレイ画像が入力される。クロマキーパターン置換部3は、ベース画像上の予め定められた領域を、後述するクロマキーパターンで置き換える。
オーバーレイ画像合成部4は、ベース画像上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する。画像出力部5は、オーバーレイ画像合成部4により合成された合成画像を出力する。
図2に示すように、ベース画像入力部1には例えばベースPC(personal computer)20からベース画像が入力される。例えば、ベースPC20上でマウス入力機能を有するオペレーティングシステムが動作している場合は、デスクトップ画像上にマウスカーソル等も表示され、デスクトップ画像がベースPC20から出力されるベース画像となる。
また、ベースPC20は、ベース画像上におけるオーバーレイ画像の表示位置、サイズ、(優先順位)を示す情報を画像合成装置100に通知する。また、オーバーレイ画像の表示位置、サイズ、(優先順位)を示す情報は、画像合成装置100自体に予め記憶されていてもよい。
図2に示すように、ベース画像入力部1には例えばオーバーレイ画像出力装置30からオーバーレイ画像が入力される。また、画像出力部5が出力する合成画像は表示装置40に表示される。表示装置40の表示方式は、例えば液晶表示方式、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を利用したプロジェクタ方式などである。
なお、本明細書において、例えばベース画像が入力されるとは、ベース画像の画像信号が入力されることを意味する。オーバーレイ画像についても同様である。また、本明細書において、例えば合成画像が出力されるとは、合成画像の画像信号が出力されることを意味する。また、本明細書において、ベース画像、オーバーレイ画像、合成画像は静止画像に限らず、映像(即ち動画)であってもよい。
図3は、画像合成装置100のハードウェア構成を示す図である。ベース画像入力部1はベース画像入力インターフェースHW1により実現される。オーバーレイ画像入力部2はオーバーレイ画像入力インターフェースHW2により実現される。画像出力部5は画像出力インターフェースにより実現される。ベース画像入力インターフェースHW1、オーバーレイ画像入力インターフェースHW2および画像出力インターフェースHW5は、例えばDVIケーブル等に対応したインターフェース、LAN(local area network)インターフェースなどである。
クロマキーパターン置換部3およびオーバーレイ画像合成部4は、処理回路HW3およびメモリHW4により実現される。処理回路HW3は、専用のハードウェアであっても、メモリHW4に格納されるプログラムを実行するCPU(central processing unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路HW3が専用のハードウェアである場合、処理回路HW3は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路HW3がCPUの場合、クロマキーパターン置換部3およびオーバーレイ画像合成部4の機能はソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリHW4に格納される。処理回路HW3は、メモリHW4に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、クロマキーパターン置換部3およびオーバーレイ画像合成部4の機能を実現する。また、このプログラムは、クロマキーパターン置換部3およびオーバーレイ画像合成部4の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリHW4とは、例えば、RAM、SDRAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、クロマキーパターン置換部3およびオーバーレイ画像合成部4の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
<動作>
本実施の形態1における画像合成装置100の動作を説明する。図4は、画像合成装置100の動作を示すフローチャートである。また、図5は、ベース画像入力部1に入力されるベース画像IMG1の模式図である。図6は、オーバーレイ画像入力部2に入力されるオーバーレイ画像IMG2の模式図である。
本実施の形態1における画像合成装置100の動作を説明する。図4は、画像合成装置100の動作を示すフローチャートである。また、図5は、ベース画像入力部1に入力されるベース画像IMG1の模式図である。図6は、オーバーレイ画像入力部2に入力されるオーバーレイ画像IMG2の模式図である。
まず、ベース画像入力部1にはベース画像IMG1が入力され、オーバーレイ画像入力部2には、オーバーレイ画像IMG2が入力される(図4のステップS1)。
図5に示すように、ベース画像IMG1上には、オーバーレイ画像の表示位置、サイズを示す情報に基づいてオーバーレイ領域R3が規定される。オーバーレイ画像の表示位置、サイズを示す情報は、ベースPC20から通知されてもよいし、例えばクロマキーパターン置換部3に予め記憶されていてもよい。
クロマキーパターン置換部3は、ベース画像IMG1上のオーバーレイ領域R3をクロマキーパターンで置き換える(図4のステップS2)。図7は、クロマキーパターンの一例を示す図である。図7に示すように、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域R1と、ベース画像が露出する透明領域R2とが混ざり合ったパターンである。クロマキー色の領域R1と透明領域R2の少なくとも一方の領域は、1画素単位で均一に分散して他方の領域に混ざっている。
本実施の形態1において、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域R1と透明領域R2とが1画素ごとに交互に繰り返す市松模様のパターンである。市松模様はチェックパターン、チェックカーボードパターンとも呼ばれる。
ベース画像の画像データが8bitのRGB映像である場合、例えばクロマキー色は(R,G,B)=(200,200,200)である。オーバーレイ領域R3のサイズが200画素×100ラインの場合、オーバーレイ領域IMG1には水平、垂直方向に対して1画素毎にクロマキー色と透明色が交互に表示される。
オーバーレイ画像合成部4は、ベース画像IMG1上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域R1にオーバーレイ画像IMG2を合成する(図4のステップS3)。つまり、オーバーレイ画像合成部4は、ベース画像上のオーバーレイ領域R3のサイズに合わせてオーバーレイ画像を拡大又は縮小する。そして、オーバーレイ画像合成部4は、ベース画像上のクロマキー色の領域R1の画素をオーバーレイ画像の画素で置き換え、ベース画像上の透明領域R2の画素はベース画像の画素のままとする。そして、画像出力部5はオーバーレイ画像合成部4により合成された合成画像を表示装置40に対して出力する(図4のステップS4)。
図8は、オーバーレイ画像合成部4が合成した合成画像IMG3の模式図である。図8に示すように、オーバーレイ領域R3において、オーバーレイ画像IMG2がベース画像IMG1を疑似的に透過している。つまり、オーバーレイ領域R3においてベース画像IMG1の情報が部分的に維持される。
図9は、ベース画像IMG1上のオーバーレイ領域R3をクロマキー色のみで塗りつぶした場合の合成画像IMG4の模式図である。図9に示すように、オーバーレイ領域R3において、ベース画像IMG1はオーバーレイ画像IMG2に完全に覆い隠されてしまっている。つまり、オーバーレイ領域R3においてベース画像IMG1の情報が欠落してしまう。これは、オーバーレイ画像IMG2は透過度0%でベース画像IMG1に合成されることを意味する。
クロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域R1と、透明領域R2の面積比を変化させることにより、オーバーレイ画像の透過度を変化させることができる。クロマキーパターンとして市松模様のパターン(図7)を用いる場合、クロマキー色の領域R1と、透明領域R2の面積比は1:1となるので、オーバーレイ画像IMG2は透過度50%でベース画像IMG1に合成される。
図10は、オーバーレイ画像の透過率が比較的高いクロマキーパターンの一例を示す図である。図10においては、クロマキー色の領域R1と、透明領域R2の面積比は1:8である。従って、オーバーレイ画像IMG2は透過度88.9%でベース画像IMG1に合成される。
また、図11は、オーバーレイ画像の透過率が比較的低いクロマキーパターンの一例を示す図である。図11においては、クロマキー色の領域R1と、透明領域R2の面積比は8:1である。従って、オーバーレイ画像IMG2は透過度11.1%でベース画像IMG1に合成される。
なお、クロマキーパターンは図7、図10、図11に示した例に限定されず、クロマキー色の領域R1と透明領域R2とが混ざり合ったパターンであればよい。
<効果>
本実施の形態1における画像合成装置100は、少なくとも1つのベース画像が入力されるベース画像入力部1と、少なくとも1つのオーバーレイ画像が入力されるオーバーレイ画像入力部2と、ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換えるクロマキーパターン置換部3と、を備え、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、ベース画像上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成するオーバーレイ画像合成部4と、オーバーレイ画像合成部4により合成された合成画像を出力する画像出力部5と、をさらに備える。
本実施の形態1における画像合成装置100は、少なくとも1つのベース画像が入力されるベース画像入力部1と、少なくとも1つのオーバーレイ画像が入力されるオーバーレイ画像入力部2と、ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換えるクロマキーパターン置換部3と、を備え、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、ベース画像上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成するオーバーレイ画像合成部4と、オーバーレイ画像合成部4により合成された合成画像を出力する画像出力部5と、をさらに備える。
本実施の形態1における画像合成装置100においては、ベース画像上のオーバーレイ画像を配置する領域(オーバーレイ領域)をクロマキー色で塗りつぶすのではなく、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったクロマキーパターンで置き換える。そして、ベース画像上のクロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する。従って、合成後の画像においてオーバーレイ画像がベース画像を透過するため、オーバーレイ画像に覆い隠されてベース画像の情報が欠落することを抑制することが可能である。
また、本実施の形態1における画像合成方法は、(a)ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換える工程を備え、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、(b)ベース画像上のクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する工程をさらに備える。
本実施の形態1における画像合成方法においては、ベース画像上のオーバーレイ画像を配置する領域(オーバーレイ領域)をクロマキー色で塗りつぶすのではなく、クロマキー色の領域とベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったクロマキーパターンで置き換える。そして、ベース画像上のクロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する。従って、合成後の画像においてオーバーレイ画像がベース画像を透過するため、オーバーレイ画像に覆い隠されてベース画像の情報が欠落することを抑制することが可能である。
また、本実施の形態1における画像合成装置100におけるクロマキーパターンにおいて、クロマキー色の領域と透明領域の少なくとも一方の領域は1画素単位で均一に分散して他方の領域に混ざっている。従って、オーバーレイ画像がベース画像をムラなく透過することが可能である。
また、本実施の形態1における画像合成装置100において、クロマキーパターンは、クロマキー色の領域と透明領域とが1画素ごとに交互に繰り返す市松模様のパターンである。従って、クロマキーパターンを市松模様のパターンとすることにより、クロマキー色の領域と、透明領域の面積比が1:1となるので、オーバーレイ画像を透過度50%でベース画像に合成することが可能である。
<実施の形態2>
<構成>
図12は、本実施の形態2における画像合成装置200のブロック図である。画像合成装置200は、画像合成装置100(図1)に対して、クロマキーパターン記憶部6、透過度設定部8およびクロマキーパターン変更部7をさらに備える。画像合成装置200のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。
<構成>
図12は、本実施の形態2における画像合成装置200のブロック図である。画像合成装置200は、画像合成装置100(図1)に対して、クロマキーパターン記憶部6、透過度設定部8およびクロマキーパターン変更部7をさらに備える。画像合成装置200のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。
クロマキーパターン記憶部6、透過度設定部8およびクロマキーパターン変更部7は、図3に示した処理回路HW3およびメモリHW4により実現される。
クロマキーパターン記憶部6は、クロマキー色の領域R1と透明領域R2の面積比率が異なる複数のクロマキーパターンを記憶する。ここで、複数のクロマキーパターンとは例えば、図7、図10、図11に示したクロマキーパターンである。
透過度設定部8には、オーバーレイ画像の透過度が設定される。オーバーレイ画像の透過度は、例えばベースPC20からの情報に基づいて設定される。ここで、透過度は0%以上100%以下の範囲で設定される。また、透過度は「低」、「中」、「高」のように段階的に設定されてもよい。
クロマキーパターン変更部7は、透過度設定部8に設定された透過度に基づいて、クロマキーパターン置換部3が用いるクロマキーパターンを変更する。透過度が数値で設定された場合、クロマキーパターン変更部7は、クロマキーパターン記憶部6に記憶されているクロマキーパターンのうち、設定された透過度に最も近い透過度を有するクロマキーパターンをクロマキーパターン置換部3に設定する。
例えば、透過度が「50%」又は「中」に設定された場合、クロマキーパターン変更部7は図7に示すクロマキーパターンをクロマキーパターン置換部3に設定する。また、透過度が「80%」又は「高」に設定された場合、クロマキーパターン変更部7は、図10に示すクロマキーパターンをクロマキーパターン置換部3に設定する。
クロマキーパターン置換部3は、ベース画像上の予め定められた領域を、クロマキーパターン置換部3により設定されたクロマキーパターンで置き換える。オーバーレイ画像合成部4および画像出力部5の動作は実施の形態1と同じため、説明を省略する。
<効果>
本実施の形態2における画像合成装置200は、クロマキー色の領域と透明領域の面積比率が異なる複数のクロマキーパターンを記憶するクロマキーパターン記憶部6と、オーバーレイ画像の透過度が設定される透過度設定部8と、透過度設定部8に設定された透過度に基づいて、クロマキーパターン置換部3が置換するクロマキーパターンを変更するクロマキーパターン変更部7と、をさらに備える。
本実施の形態2における画像合成装置200は、クロマキー色の領域と透明領域の面積比率が異なる複数のクロマキーパターンを記憶するクロマキーパターン記憶部6と、オーバーレイ画像の透過度が設定される透過度設定部8と、透過度設定部8に設定された透過度に基づいて、クロマキーパターン置換部3が置換するクロマキーパターンを変更するクロマキーパターン変更部7と、をさらに備える。
従って、本実施の形態2における画像合成装置200によれば、透過度の異なるクロマキーパターンを複数用意して使い分けることにより、オーバーレイ画像の透過度を変化させることが可能である。
<実施の形態3>
図13は、本実施の形態3における画像合成装置300のブロック図である。画像合成装置300は、画像合成装置100(図1)に対して、透過度設定部8および輝度調整部9をさらに備える。画像合成装置300のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。透過度設定部8および輝度調整部9は、図3に示した処理回路HW3およびメモリHW4により実現される。
図13は、本実施の形態3における画像合成装置300のブロック図である。画像合成装置300は、画像合成装置100(図1)に対して、透過度設定部8および輝度調整部9をさらに備える。画像合成装置300のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。透過度設定部8および輝度調整部9は、図3に示した処理回路HW3およびメモリHW4により実現される。
実施の形態2においては、クロマキーパターンのクロマキー色の領域と透明領域の面積比率を変化させることにより、透過度を変更した。本実施の形態3においては、ベース画像とオーバーレイ画像の相対的な輝度を変化させることにより、透過度を疑似的に変更する。
本実施の形態3においては、クロマキーパターン置換部3は、実施の形態2のようにクロマキーパターンを変更せず、図7に示すクロマキー色の領域と透明領域の面積比率が1:1のクロマキーパターンを用いるとする。
透過度設定部8には、オーバーレイ画像の透過度が設定される。オーバーレイ画像の透過度は、例えばベースPC20からの情報に基づいて設定される。ここで、透過度は0%以上100%以下の範囲で設定される。また、透過度は「低」、「中」、「高」のように段階的に設定されてもよい。
輝度調整部9は、透過度設定部8に設定された透過度に基づいて、ベース画像又はオーバーレイ画像の少なくとも一方の輝度を調整する。輝度とは一般に、光源の単位面積あたりの光度を表し、光源の明るさを示す量として知られている。単位はcd/m2(カンデラ毎平方メートル)で示される。
映像において、輝度が最も暗い部分と明るい部分の幅をコントラストとよび、その比をコントラスト比と呼ぶ。このコントラスト比が大きいほど、映像がくっきりとした画質となる。
図14は、輝度調整部9の動作を説明するための図である。透過度設定部8に設定された透過度が例えば、「80%」又は「高」の場合、輝度調整部9は、図14に示すように、オーバーレイ画像の輝度をベース画像の輝度よりも小さくする。オーバーレイ画像の輝度をベース画像の輝度に対して相対的に小さくすることにより、合成画像を表示装置40に表示させた際に、オーバーレイ領域が発する全光量のうち、ベース画像の光量に対してオーバーレイ画像の光量が少なくなる。従って、オーバーレイ画像の透過度を疑似的に大きくすることが可能である。
なお、輝度調整部9は、オーバーレイ画像の輝度とベース画像の輝度の両方を調整してもよいし、どちらか一方の輝度を調整してもよい。
また、輝度調整部9は、オーバーレイ画像合成部4が出力する合成画像に対して、ピクセル単位で輝度の調整を行うことにより、オーバーレイ画像又はベース画像の輝度の調整を行ってもよい。
<効果>
本実施の形態3における画像合成装置300は、透過度が設定される透過度設定部8と、透過度設定部8に設定された透過度に基づいて、ベース画像又はオーバーレイ画像の少なくとも一方の輝度を調整する輝度調整部9と、をさらに備える。
本実施の形態3における画像合成装置300は、透過度が設定される透過度設定部8と、透過度設定部8に設定された透過度に基づいて、ベース画像又はオーバーレイ画像の少なくとも一方の輝度を調整する輝度調整部9と、をさらに備える。
従って、本実施の形態3における画像合成装置300によれば、ベース画像又はオーバーレイ画像の少なくとも一方の輝度を調整することにより、オーバーレイ画像の透過度を疑似的に変化させることが可能である。
クロマキーパターンの面積比を変更することによりオーバーレイ画像の透過度を変化させる場合、表示面積が少ない方の画像の情報の欠落が大きくなる可能性がある。そこで、クロマキーパターンの面積比を固定して、ベース画像又はオーバーレイ画像の少なくとも一方の輝度を調整することにより、ベース画像又はオーバーレイ画像の情報の欠落を増大させることなく、透過度を疑似的に変化させることが可能である。また、ベース画像又はオーバーレイ画像の少なくとも一方の輝度を調整することにより、広い範囲で透過度を変化させることが可能である。
<実施の形態4>
図15は、本実施の形態4における画像合成装置400のブロック図である。画像合成装置400は、画像合成装置100(図1)に対して、ベース画像入力部1および画像出力部5の動作が異なる。画像合成装置400のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。
図15は、本実施の形態4における画像合成装置400のブロック図である。画像合成装置400は、画像合成装置100(図1)に対して、ベース画像入力部1および画像出力部5の動作が異なる。画像合成装置400のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。
本実施の形態4において、ベース画像入力部1には複数のベース画像が入力される。複数のベース画像は、例えばベースPC20から入力される。ベースPC20は元となるベース画像を水平方向および垂直方向に各々2分割し、4つのベース画像として出力する。
本実施の形態4において、ベース画像入力部1はベース画像統合部10を備える。ベース画像統合部10は、ベース画像入力部1に入力される複数のベース画像をつなぎ合わせて1つのベース画像を生成する。つまり、ベース画像統合部10はベースPC20の分割前のベース画像を仮想的に再構成する。これにより、画像合成装置400は、ベースPC20の元となるベース画像の全領域に対して信号処理をすることができる。ベース画像統合部10は、図3に示した処理回路HW3およびメモリHW4により実現される。
本実施の形態4における画像合成装置400の画像出力部5は、複数の表示装置に対して合成画像を出力する。これら複数の表示装置の画面を組み合わせて1つの画面が構成される。画像出力部5は、オーバーレイ画像合成部4により合成された合成画像を分割して、個々の表示装置に出力する。
なお、本実施の形態4において、オーバーレイ画像入力部2に複数のオーバーレイ画像が入力されてもよい。この場合、クロマキーパターン置換部3は、例えば、ベース画像上の複数の領域をクロマキーパターンで置き換える。そして、オーバーレイ画像合成部4は、複数のクロマキー色の領域のそれぞれにオーバーレイ画像を合成する。なお、複数のオーバーレイ画像を合成する領域が互いに重なる場合は、予め定められた優先順位がより高いオーバーレイ画像がより手前側に合成される。
<効果>
また、本実施の形態4における画像合成装置400において、ベース画像入力部1に入力される少なくとも1つのベース画像は複数であり、ベース画像入力部1は、複数のベース画像をつなぎ合わせて1つのベース画像を生成するベース画像統合部10を備え、クロマキーパターン置換部3は、ベース画像統合部10が統合したベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換える。
また、本実施の形態4における画像合成装置400において、ベース画像入力部1に入力される少なくとも1つのベース画像は複数であり、ベース画像入力部1は、複数のベース画像をつなぎ合わせて1つのベース画像を生成するベース画像統合部10を備え、クロマキーパターン置換部3は、ベース画像統合部10が統合したベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換える。
従って、本実施の形態4における画像合成装置400は複数の画面を統合した大画面のベース画像を処理することが可能である。
本実施の形態4における画像合成装置400において、画像出力部5は、複数の画面を組み合わせて1つの画面を構成する表示装置のそれぞれに表示される画像に対応するように合成画像を分割して出力する。
従って、本実施の形態4における画像合成装置400は複数の画面を組み合わせて1つの画面を構成する表示装置に対して、合成画像を出力することが可能である。
<実施の形態5>
図16は、本実施の形態5における画像合成装置500のブロック図である。画像合成装置500は、画像合成装置100(図1)に対して、表示装置異常検出部11をさらに備える。画像合成装置500のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。表示装置異常検出部11は、図3に示した処理回路HW3およびメモリHW4により実現される。
図16は、本実施の形態5における画像合成装置500のブロック図である。画像合成装置500は、画像合成装置100(図1)に対して、表示装置異常検出部11をさらに備える。画像合成装置500のその他の構成は画像合成装置100と同じため、説明を省略する。表示装置異常検出部11は、図3に示した処理回路HW3およびメモリHW4により実現される。
本実施の形態5における画像合成装置500の画像出力部5は、例えば2台の表示装置に対して画像を出力する。表示装置異常検出部11は表示装置に異常が生じているか否かを常時監視している。また、ベースPC20などが表示装置に異常が生じているか否かを常時監視し、表示装置に異常が生じた場合に表示装置異常検出部11に通知を行ってもよい。
表示装置異常検出部11が2台の表示装置の異常を検出していない場合、即ち、2台の表示装置が正常に稼働している場合、画像合成装置500はベース画像とオーバーレイ画像を個別に表示装置に出力する。
表示装置異常検出部11が2台の表示装置のいずれかの異常を検出した場合、画像合成装置500はベース画像にオーバーレイ画像を合成して、異常が生じていない表示装置に合成画像を出力する。ベース画像にオーバーレイ画像を合成する動作は実施の形態1と同様である。
<効果>
本実施の形態5における画像合成装置500は、画像出力部5の出力先の複数の表示装置の異常を検出する表示装置異常検出部11をさらに備え、表示装置異常検出部11が複数の表示装置の異常を検出していない場合は、ベース画像とオーバーレイ画像は個別に複数の表示装置に出力され、表示装置異常検出部11が複数の表示装置のいずれかの異常を検出した場合は、クロマキーパターン置換部3およびオーバーレイ画像合成部4によりベース画像にオーバーレイ画像が合成されて、異常が生じていない表示装置に出力される。
本実施の形態5における画像合成装置500は、画像出力部5の出力先の複数の表示装置の異常を検出する表示装置異常検出部11をさらに備え、表示装置異常検出部11が複数の表示装置の異常を検出していない場合は、ベース画像とオーバーレイ画像は個別に複数の表示装置に出力され、表示装置異常検出部11が複数の表示装置のいずれかの異常を検出した場合は、クロマキーパターン置換部3およびオーバーレイ画像合成部4によりベース画像にオーバーレイ画像が合成されて、異常が生じていない表示装置に出力される。
一般に、画像合成装置の出力先である複数の表示装置のいずれかが故障した場合、故障した表示装置に表示していた画像を正常な表示装置に退避させて表示するなどの縮退運転がなされる。本実施の形態5の画像合成装置500によれば、正常に動作する表示装置に表示されている画像(即ちベース画像)に、異常が生じた表示装置にもともと表示されていた画像(即ちオーバーレイ画像)を合成して表示させる縮退運転が可能である。本実施の形態5の画像合成装置500は、オーバーレイ画像がベース画像を透過するように合成を行うため、オーバーレイ画像に覆い隠されてベース画像の情報が欠落することを抑制することが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ベース画像入力部、2 オーバーレイ画像入力部、3 クロマキーパターン置換部、4 オーバーレイ画像合成部、5 画像出力部、6 クロマキーパターン記憶部、7 クロマキーパターン変更部、8 透過度設定部、9 輝度調整部、10 ベース画像統合部、11 表示装置異常検出部、20 ベースPC、30 オーバーレイ画像出力装置、40 表示装置、100,200,300,400,500 画像合成装置。
Claims (11)
- 少なくとも1つのベース画像が入力されるベース画像入力部と、
少なくとも1つのオーバーレイ画像が入力されるオーバーレイ画像入力部と、
前記ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換えるクロマキーパターン置換部と、
を備え、
前記クロマキーパターンは、クロマキー色の領域と前記ベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、
前記ベース画像上の前記クロマキーパターンにおいて、前記クロマキー色の領域に前記オーバーレイ画像を合成するオーバーレイ画像合成部と、
前記オーバーレイ画像合成部により合成された合成画像を出力する画像出力部と、
をさらに備える、
画像合成装置。 - 前記クロマキーパターンにおいて、前記クロマキー色の領域と前記透明領域の少なくとも一方の領域は1画素単位で均一に分散して他方の領域に混ざっている、
請求項1に記載の画像合成装置。 - 前記クロマキーパターンは、前記クロマキー色の領域と前記透明領域とが1画素ごとに交互に繰り返す市松模様のパターンである、
請求項2に記載の画像合成装置。 - 前記クロマキー色の領域と前記透明領域の面積比率が異なる複数のクロマキーパターンを記憶するクロマキーパターン記憶部と、
前記オーバーレイ画像の透過度が設定される透過度設定部と、
前記透過度設定部に設定された前記透過度に基づいて、前記クロマキーパターン置換部が置換する前記クロマキーパターンを変更するクロマキーパターン変更部と、
をさらに備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像合成装置。 - 透過度が設定される透過度設定部と、
前記透過度設定部に設定された前記透過度に基づいて、前記ベース画像又は前記オーバーレイ画像の少なくとも一方の輝度を調整する輝度調整部と、
をさらに備える、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像合成装置。 - 前記ベース画像入力部に入力される少なくとも1つのベース画像は複数であり、
前記ベース画像入力部は、複数の前記ベース画像をつなぎ合わせて1つのベース画像を生成するベース画像統合部を備え、
前記クロマキーパターン置換部は、前記ベース画像統合部が統合した前記ベース画像上の予め定められた領域を前記クロマキーパターンで置き換える、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像合成装置。 - 前記画像出力部は、複数の画面を組み合わせて1つの画面を構成する表示装置のそれぞれに表示される画像に対応するように前記合成画像を分割して出力する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像合成装置。 - 前記画像出力部の出力先の複数の表示装置の異常を検出する表示装置異常検出部をさらに備え、
表示装置異常検出部が前記複数の表示装置の異常を検出していない場合は、前記ベース画像と前記オーバーレイ画像は個別に前記複数の表示装置に出力され、
表示装置異常検出部が前記複数の表示装置のいずれかの異常を検出した場合は、前記クロマキーパターン置換部および前記オーバーレイ画像合成部により前記ベース画像に前記オーバーレイ画像が合成されて、異常が生じていない前記表示装置に出力される、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像合成装置。 - (a)ベース画像上の予め定められた領域をクロマキーパターンで置き換える工程を備え、
前記クロマキーパターンは、クロマキー色の領域と前記ベース画像が露出する透明領域とが混ざり合ったパターンであり、
(b)前記ベース画像上の前記クロマキーパターンにおいて、前記クロマキー色の領域にオーバーレイ画像を合成する工程をさらに備える、
画像合成方法。 - 前記クロマキーパターンにおいて、前記クロマキー色の領域と前記透明領域の少なくとも一方の領域は1画素単位で均一に分散して他方の領域に混ざっている、
請求項9に記載の画像合成方法。 - 前記クロマキーパターンは、前記クロマキー色の領域と前記透明領域とが1画素ごとに交互に繰り返す市松模様のパターンである、
請求項10に記載の画像合成方法。
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2016
- 2016-09-21 JP JP2016183931A patent/JP2018050154A/ja active Pending
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