JP2018048947A - ケーブル評価装置およびケーブル評価用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】シリアル伝送ケーブルの品質を簡易な処理で精度良く評価することが可能なシリアル伝送ケーブル評価装置を提供する。【解決手段】 シリアル伝送ケーブル評価装置は、伝送特性情報取得部442と比較判定部444とを備える。伝送特性情報取得部442は、接続されたシリアル伝送ケーブルの伝送特性情報として、Eye Height、Eye Width、およびDDjを取得する。比較判定部444は、伝送特性情報取得部442により取得された、第1のシリアル伝送ケーブルと第2のシリアル伝送ケーブルのEye Height、Eye Width、およびDDjそれぞれ比較し、Eye Heightが大きい方のケーブル、Eye Widthが大きい方のケーブル、およびDDjが小さい方のケーブルをそれぞれ選択し、これら3つの要素のうち2つまたは3つで選択されたシリアル伝送ケーブルを、他方よりも高品質であると判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、ケーブル評価装置およびケーブル評価用プログラムに関する。
従来、USBケーブルやイーサネットケーブルには、標準的にシリアル通信で使用されるシリアル伝送ケーブルが用いられている。
シリアル伝送ケーブルをギガbpsの高速通信に用いる場合、転送クロックを上げることによりタイミングマージンが少なくなり、わずかな伝送タイミングのずれや信号の乱れも無視できなくなる。そのため、安定した通信処理を継続的に実行させるには、優れた伝送特性を有する高品質のケーブルを選定して利用する必要がある。
ケーブルの品質を評価する指標の1つとして、電気的適合試験(コンプライアンステスト)がある。シリアル伝送ケーブルのコンプライアンステストでは、決められた認証試験項目について仕様書通りに設計されているかが評価される。その際、指定された伝送帯域全体を評価するために、精度の高い信号発生器を用いる必要がある。
しかし、このような精度の高い信号発生器は高価であるため、コンプライアンステストによるシリアル伝送ケーブルの品質評価はコストが高くなるという問題があった。また、コンピュータなどの情報機器においては、USBとSATA(シリアルATA)のように、一つのハードウェアで、幾つかの種類の伝送フォーマットのインタフェースを持つ物も多く、それぞれのインタフェース用のシリアル伝送ケーブルが必要となる。この場合、伝送フォーマットごとに信号発生器が必要であり、さらにコストが高くなるという問題があった。さらには、複数のシリアル伝送ケーブルにおいて、複雑なコンプライアンステストの品質評価により比較することは、作業者にとって容易ではなかった。
よって本発明は、ケーブルの品質を簡易な処理で精度良く評価し作業者に提示することが可能なケーブル評価装置およびケーブル評価用プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のケーブル評価装置は、接続されているケーブルのアイダイアグラムの開口高さおよび開口幅と、時間軸方向に発生する伝送信号の揺らぎ成分の1つであるジッタとを取得する伝送特性情報取得部と、前記伝送特性情報取得部により取得された、複数のケーブルの前記開口高さ、前記開口幅、又は前記ジッタを用いて、複数のケーブルのうちいずれか1つのケーブルを選択する比較部とを備えることを特徴とする。
また、本発明のケーブル評価プログラムは、コンピュータに、接続されているケーブルのアイダイアグラムの開口高さおよび開口幅と、時間軸方向に発生する伝送信号の揺らぎ成分の1つであるジッタとを取得する伝送特性情報取得ステップと、前記伝送特性情報取得ステップにより取得された、複数のケーブルの前記開口高さ、前記開口幅、又は前記ジッタを用いて、複数のケーブルのうちいずれか1つのケーブルを選択する比較ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明のケーブル評価装置およびケーブル評価用プログラムによれば、ケーブルの品質を簡易な処理で精度良く評価し作業者に提示することができる。
一般的に、シリアル伝送ケーブルのコンプライアンステストでは、ケーブルごとに測定された様々な伝送特性に基づいて、各ケーブルの品質が絶対評価で判定される。しかし、複数のケーブルの中から最も品質の高いものを選定する際には、選定対象のケーブル間で相対的に伝送特性を比較評価できればよい。この場合、ケーブルの伝送特性の測定に用いる信号発生器は高性能の専用機である必要はない。信号発生器は、コンプライアンステストで指定された特定の信号を出力する機能を有するものであれば足りる。このような機能を有する機器としては例えば、テストモードの1つであるBIST(Built In Self Test)モードが搭載された汎用のハードディスク装置(HDD)やハブ等がある。なお、BISTモードとは、USBやSATAのようなインタフェースの物理層の動作を検査するために、コンプライアンステストの対象となる項目に応じて所定の信号を出力するモードである。例えば、コンプライアンステストの対象となる項目が波形の発生タイミングや振幅のずれを評価する場合には、LBP(Lone-Bit Pattern)信号を出力するモードを使用する。LBP(Lone-Bit Pattern)信号は、所定のビットパターンからなる信号であり、例えば、「11010000100011011011」の20ビットパターンからなる信号である。
以下に示す実施形態においては、信号発生器としてHDDを用い、評価処理対象のシリアル伝送ケーブルと、既に評価処理済みの中で最も高品質であると判定されたシリアル伝送ケーブルとを相対的に比較して、どちらの方が高品質であるかを判定するシリアル伝送ケーブルの評価システムについて説明する。
〈一実施形態によるシリアル伝送ケーブル評価装置を利用した評価システムの構成〉
本実施形態によるシリアル伝送ケーブル評価装置を利用した評価システムの構成について、図1を参照して説明する。評価システム1は、評価処理対象のシリアル伝送ケーブル10に接続されるHDD2およびオシロスコープ3と、オシロスコープ3に接続されたシリアル伝送ケーブル評価装置4とを備える。
本実施形態によるシリアル伝送ケーブル評価装置を利用した評価システムの構成について、図1を参照して説明する。評価システム1は、評価処理対象のシリアル伝送ケーブル10に接続されるHDD2およびオシロスコープ3と、オシロスコープ3に接続されたシリアル伝送ケーブル評価装置4とを備える。
HDD2は、コンプライアンステストをクリアしており、BISTモードにより所定の規格に準拠した信号を所定時間間隔で出力する機能を有する。
オシロスコープ3は、HDD2から所定時間間隔で出力される信号に基づいて変化する、シリアル伝送ケーブル10にかかる電圧を測定し、その測定結果を示す波形情報を生成する。そして、生成した波形情報をビット単位で切り離し、重ね合わせてグラフィカルに表示したアイダイアグラムを生成する。
アイダイアグラムは、その表示形状が「目」に見えることからアイダイアグラムまたはアイパターンと呼ばれる。伝送品質が良好な波形情報から生成されたアイダイアグラムは、波形の発生タイミングおよび振幅が複数重なり合って、図2(a)のように、開口(アイ)Aが広く開いた形状になる。逆に、伝送品質が劣る波形情報から生成されたアイダイアグラムは、波形の発生タイミングや振幅にずれが生じ、図2(b)のように、アイAが狭いアイダイアグラムが生成される。つまり、アイAの大きさが、評価処理対象のシリアル伝送ケーブル10の伝送品質を示す。この前提に基づき、オシロスコープ3では、生成したアイダイアグラムから、アイの開口高さを示すEye Height(mV)と、開口幅を示すEye Width(ps)を取得する。
またオシロスコープ3は、生成した波形情報から、時間軸方向に発生する伝送信号の揺らぎ成分(ジッタ)の1つであり、伝送品質のレベルが数値として現れるDDj(Data Dependent Jitter:データ依存性ジッタ)を取得する。DDjは、データ信号列に依存したジッタである。より詳細には、DDjはDCD(Duty Cycle Distortion:デューティ・サイクル歪み)とISI(InterSymbol Interference:シンボル間干渉)を発生原因としている。DCDは、半導体チップ等におけるスレッショルド値の変動などが原因とされる。ISIは、伝送路の帯域幅が十分でないときに、信号の立ち上がり時間や下降時間が制限を受けることが原因とされる。そして、これらのEye Height、Eye Width、およびDDj(ps)を、接続されたシリアル伝送ケーブル10の伝送特性情報として取得する。
シリアル伝送ケーブル評価装置4は、操作部41と、記憶部42と、表示部43と、制御部44とを有する。操作部41は、作業者が評価処理の開始操作を行うためのインタフェースである。記憶部42は、評価処理済みのシリアル伝送ケーブル10に関して、取得された伝送特性情報を記憶する。また記憶部42は、評価処理済みのシリアル伝送ケーブル10の中で、最も高品質のケーブルを示す情報を記憶し、これらの情報の読み出しを行う。記憶部42は比較判定部444の指令に応じて、伝送特性情報又は最も高品質のケーブルを示す情報を記憶する。表示部43は、制御部44で生成される表示情報を表示する。
制御部44は、操作受付部441と、伝送特性情報取得部442と、分類部443と、比較判定部(比較部)444と、表示制御部445とを有する。操作受付部441は、操作部41において実行された操作の情報を受け付ける。伝送特性情報取得部442は、操作受付部441で評価処理の開始操作の情報が受け付けられると、オシロスコープ3に評価処理対象のシリアル伝送ケーブル10の伝送特性情報を要求する。そして、当該要求に基づいてオシロスコープ3で生成された伝送特性情報を取得する。分類部443は、伝送特性情報取得部442で取得された伝送特性情報を、Eye Height、Eye Width、およびDDjに分類する。
比較判定部444は、既に評価処理済みのシリアル伝送ケーブル10のうち、最も高品質なものとして記憶されているシリアル伝送ケーブル10のEye Height、Eye Width、およびDDjを記憶部42から読み出す。そして、取得したシリアル伝送ケーブル10のEye Height、Eye Width、およびDDjと、分類部443で現在評価処理対象としているシリアル伝送ケーブル10のEye Height、Eye Width、およびDDjとを、それぞれ比較する。
比較の結果、(1) Eye Heightが大きい方のケーブル、(2) Eye Widthが大きい方のケーブル、および、(3) DDjが小さい方のケーブル、をそれぞれ選択し、これら3つの要素のうち2つまたは3つすべてが該当するシリアル伝送ケーブル10を、他方よりも高品質であると判定する。ここで、評価処理済みのシリアル伝送ケーブルよりも、評価処理対象のシリアル伝送ケーブル10の方が高品質であると判定したときには、記憶部42に記憶されている最も高品質のケーブルを示す情報(ケーブルの識別情報および伝送特性情報)を、現在評価処理対象としているシリアル伝送ケーブル10の情報で更新する。
表示制御部445は、比較判定部444で、より高品質であると判定したシリアル伝送ケーブル10を明示した表示情報を生成し、表示部43に表示させる。
〈一実施形態によるシリアル伝送ケーブル評価装置を利用した評価システムの動作〉
次に、本実施形態による評価システム1の動作について、図3〜6を参照して説明する。図3は、評価システム1内の各装置で実行される処理を示すシーケンス図である。図4は、評価システム1内のシリアル伝送ケーブル評価装置4で実行される処理を示すフローチャートである。図5は、シリアル伝送ケーブル評価装置4の表示部43に表示された評価処理結果の一例である。図6は、評価システム1を構成するシリアル伝送ケーブル評価装置4の記憶部42に記憶された、各シリアル伝送ケーブルの評価処理結果の一例を示す表である。
次に、本実施形態による評価システム1の動作について、図3〜6を参照して説明する。図3は、評価システム1内の各装置で実行される処理を示すシーケンス図である。図4は、評価システム1内のシリアル伝送ケーブル評価装置4で実行される処理を示すフローチャートである。図5は、シリアル伝送ケーブル評価装置4の表示部43に表示された評価処理結果の一例である。図6は、評価システム1を構成するシリアル伝送ケーブル評価装置4の記憶部42に記憶された、各シリアル伝送ケーブルの評価処理結果の一例を示す表である。
本実施形態において、n本のシリアル伝送ケーブル10−1〜10−nの中から、最も高品質のものを判定する場合について説明する。
まず、1本目のシリアル伝送ケーブル10−1について、品質の評価処理を実行する。作業者は、信号発生源となるHDD2をBISTモードに入れ、テストパターンLBP(Lone-Bit Pattern)信号を連続出力させるように設定する(S1)。次に作業者は、評価処理対象のシリアル伝送ケーブル10−1を、HDD2とオシロスコープ3とにそれぞれ接続する(S2)。シリアル伝送ケーブル10−1がHDD2に接続されると、HDD2からシリアル伝送ケーブル10−1にLBPの信号が出力される。
次に、作業者がシリアル伝送ケーブル評価装置4の操作部41で、評価処理を開始させるための操作を行うと、当該操作が制御部44の操作受付部441で受け付けられる(S3)。操作受付部441は、評価処理を開始させるための操作を受け付けると、伝送特性情報取得部442からオシロスコープ3に対し、現在接続されているシリアル伝送ケーブル10−1の伝送特性情報を要求する(S4)。
オシロスコープ3は、シリアル伝送ケーブル評価装置4から伝送特性情報の要求を取得すると、HDD2から出力される信号に基づいて変化する、シリアル伝送ケーブル10−1にかかる電圧を測定し、その測定結果を波形で示す波形情報を生成する。そして、当該波形情報からアイダイアグラムを生成し、Eye HeightおよびEye Widthを取得する。
また、オシロスコープ3は、生成した波形情報から、DDjを取得する。そして、取得したシリアル伝送ケーブル10−1のEye Height、Eye Width、およびDDjを、シリアル伝送ケーブル10−1の伝送特性情報としてシリアル伝送ケーブル評価装置4に送信する(S5)。
シリアル伝送ケーブル評価装置4は、オシロスコープ3から送信されたシリアル伝送ケーブル10−1の伝送特性情報を、制御部44の伝送特性情報取得部442で取得する。そして、取得した伝送特性情報を、分類部443で、Eye Height、Eye Width、およびDDjの各成分に分類する(S6)。さらに、分類したEye Height、Eye Width、およびDDjを、シリアル伝送ケーブル10−1の識別情報とともに記憶部42に記憶する(S7)。
ここで、現在判定処理対象となっているシリアル伝送ケーブル10−1は1本目の判定処理であり、他に評価処理済みのシリアル伝送ケーブルが未だないため、当該シリアル伝送ケーブル10−1を最も高品質のケーブルとして記憶部42に記憶し、シリアル伝送ケーブル10−1の評価処理は終了する(S8の「NO」)。
次に、作業者が2本目のシリアル伝送ケーブル10−2についての評価処理を実行するために、HDD2およびオシロスコープ3からシリアル伝送ケーブル10−1を外し、新たにシリアル伝送ケーブル10−2を接続させる(S2に戻る)。シリアル伝送ケーブル10−2を接続させた状態で、シリアル伝送ケーブル評価装置4で実行するステップS3〜S6の処理は、上述したとおりであるため省略する。
ステップS6において、シリアル伝送ケーブル10−2のEye Height、Eye Width、およびDDjを取得したときには、既にシリアル伝送ケーブル10−1の評価処理が実行済みである(S8の「YES」)。そのためステップS9に移行して、比較判定部444が、現在評価処理対象としているシリアル伝送ケーブル10−2の伝送特性の各成分と、既に評価処理済みのシリアル伝送ケーブル10−1の伝送特性の各成分とをそれぞれパラメータとして、比較判定処理を実行する(S9)。
ステップS9において実行する比較判定処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、比較判定部444は、評価処理済みのケーブルのうち最も高品質なものとして記憶されているシリアル伝送ケーブル10−1のEye Height、Eye Width、およびDDjを、比較対象として記憶部42から読み出す(S91)。
次に、取得した評価処理済みのシリアル伝送ケーブル10−1のEye Height、Eye Width、およびDDjと、現在評価処理対象としているシリアル伝送ケーブル10−2のEye Height、Eye Width、およびDDjとを、それぞれ比較する。比較の結果、(1) Eye Heightが大きい方のケーブル、(2) Eye Widthが大きい方のケーブル、および、(3) DDjが小さい方のケーブル、をそれぞれ選択する(S92)。そして、これら3つの要素のうち2つまたは3つすべてが該当するシリアル伝送ケーブルを、他方よりも高品質であると判定する。
ここで、評価処理済みのシリアル伝送ケーブル10−1よりも、現在評価処理対象としているシリアル伝送ケーブル10−2の方が高品質であると判定したとき、つまり、上記の3つの要素のうちシリアル伝送ケーブル10−2が2つまたは3つすべてにおいて選択したときには(S93の「YES」)、記憶部42に記憶している最も高品質のケーブルを示す情報を、シリアル伝送ケーブル10−2の情報で更新する(S94)。以上で、比較判定処理の説明を終了する。
図3に戻り、比較判定処理によるシリアル伝送ケーブル10−1とシリアル伝送ケーブル10−2との比較判定結果に基づいて、より高品質であると判定した方を明示した表示情報を表示制御部445で生成し、表示部43に表示する(S10)。
表示部43に表示した比較判定結果の表示情報の一例を、図5に示す。図5の表示情報では、現在評価処理対象としているケーブル10−2のEye Heightを示す「10」、Eye Widthを示す「25」、DDjを示す「30」を表示し、評価処理済みの中で最も高品質のケーブル10−1のEye Heightを示す「20」、Eye Widthを示す「15」、DDjを示す「40」を表示した場合を示している。このうち、Eye Heightが大きい方の値としてケーブル10−1の「20」を強調し、Eye Widthが大きい方の値としてケーブル10−2の「25」を強調し、DDjが小さい方の値としてケーブル10−2の「30」を強調して表示している。また、これら2つのケーブルのうち、Eye Height、Eye Width、およびDDjのうち2つの値が強調されているケーブル10−2が、より高品質であることを示す○印を表示している。
このように情報を表示することにより、作業者は、既に評価処理済みのシリアル伝送ケーブル10−1よりも、現在評価処理対象としているシリアル伝送ケーブル10−2の方が高品質として判定されたことを認識することができる。以上で、シリアル伝送ケーブル10−2の評価処理は終了する。
また、シリアル伝送ケーブル10−3〜10−nについても同様に、作業者の操作によりステップS2〜S10による評価処理を順次実行する。評価処理済みのシリアル伝送ケーブルに関しては、図6に示すように評価処理結果が記憶部42に記憶され、以降に実行されるシリアル伝送ケーブルの評価処理において比較対象として利用される。図6は、シリアル伝送ケーブル10−1〜10−5の評価処理が終了した時点で記憶された情報を示しており、各ケーブルのEye Height、Eye Width、およびDDjの値と、これらのケーブルの中で最も高品質のケーブルがシリアル伝送ケーブル10−4であることを示す○印の情報とを含んでいる。
そして、最後のシリアル伝送ケーブル10−nの評価処理において、より高品質であるとして判定されたケーブルが、すべてのシリアル伝送ケーブル10−1〜10−nの中で最も高品質であるとして作業者が認識することができる。
上述したように評価処理を行うことにより、一般的なアイダイアグラムのアイの大きさによる伝送品質の評価に加え、ギガbpsの高速で高周波成分が伝送される際に時間軸方向に発生する揺らぎ(DDj)も考慮して、高速通信に用いるシリアル伝送ケーブルの評価を精度良く行うことができる。
上記の実施形態においては、各ケーブルのEye Height、Eye Width、およびDDjとを、それぞれ比較し、これら3つの要素のうち2つまたは3つすべてが所定の条件に該当するシリアル伝送ケーブルを、他方よりも高品質であると判定するとしたが、いずか1つの要素が該当するシリアル伝送ケーブルを選択し、高品質であると判定してもよい。
また、上記の実施形態においては、記憶部42がシリアル伝送ケーブル評価装置4内に設置される場合について説明したが、当該記憶部はシリアル伝送ケーブル評価装置4の外部に設置してもよい。例えば、シリアル伝送ケーブル評価装置4は、ケーブルによって記憶部と接続する構成であってもよい。または、シリアル伝送ケーブル評価装置4は、無線LANやネットワークケーブルなどを介して外部機器に接続可能な外部機器接続部を有し、所定のサーバに接続する。この場合、記憶部42は、サーバが有してもよい。
また、上記の実施形態におけるシリアル伝送ケーブル評価装置の機能構成をプログラム化してコンピュータに組み込むことにより、当該コンピュータをシリアル伝送ケーブル評価装置として機能させるシリアル伝送ケーブル評価用プログラムを構築することも可能である。
1 評価システム
2 ハードディスク装置(HDD)
3 オシロスコープ
4 シリアル伝送ケーブル評価装置
10 シリアル伝送ケーブル
41 操作部
42 記憶部
43 表示部
44 制御部
441 操作受付部
442 伝送特性情報取得部
443 分類部
444 比較判定部
445 表示制御部
2 ハードディスク装置(HDD)
3 オシロスコープ
4 シリアル伝送ケーブル評価装置
10 シリアル伝送ケーブル
41 操作部
42 記憶部
43 表示部
44 制御部
441 操作受付部
442 伝送特性情報取得部
443 分類部
444 比較判定部
445 表示制御部
Claims (5)
- 接続されているケーブルのアイダイアグラムの開口高さおよび開口幅と、時間軸方向に発生する伝送信号の揺らぎ成分の1つであるジッタとを取得する伝送特性情報取得部と、
前記伝送特性情報取得部により取得された、複数のケーブルの前記開口高さ、前記開口幅、又は前記ジッタを用いて、複数のケーブルのうちいずれか1つのケーブルを選択する比較部と
を備えることを特徴とするケーブル評価装置。 - 前記比較部は、前記開口高さ、前記開口幅又は前記ジッタを用いて、前記開口高さがもっとも高いケーブル、前記開口幅がもっとも大きいケーブル、前記ジッタがもっとも小さいケーブルのうち2つ又は3つに該当するいずれか1つのケーブルを選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル評価装置。 - 前記伝送特性情報取得部は、所定のテストモードが搭載された装置から所定時間間隔で出力される信号に基づいて、前記開口高さ、前記開口幅、および前記ジッタを取得する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル評価装置。 - 接続されているケーブルの識別情報と、接続されているケーブルのアイダイアグラムの開口高さおよび開口幅と、時間軸方向に発生する伝送信号の揺らぎ成分の1つであるジッタを表示させ、
比較対象のケーブルの識別情報と、比較対象のケーブルの前記開口高さ、前記開口幅、および前記ジッタを表示させ、
前記接続されているケーブルと前記比較対象のケーブルのうち、前記開口高さがもっとも高いケーブル、前記開口幅がもっとも大きいケーブル、前記ジッタがもっとも小さいケーブルのうち2つ又は3つに該当するいずれか一つのケーブルを特定する印を表示させる情報を生成する表示制御部
を備えることを特徴とするケーブル評価装置。 - コンピュータに、
接続されているケーブルのアイダイアグラムの開口高さおよび開口幅と、時間軸方向に発生する伝送信号の揺らぎ成分の1つであるジッタとを取得する伝送特性情報取得ステップと、
前記伝送特性情報取得ステップにより取得された、複数のケーブルの前記開口高さ、前記開口幅、又は前記ジッタを用いて、複数のケーブルのうちいずれか1つのケーブルを選択する比較ステップと
を実行させためのケーブル評価プログラム。
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