JP2018048607A - 船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】副ガスエンジンへ供給される燃料ガスの圧力を確実に許容範囲内に保つことができるようにする。【解決手段】船舶は、推進用の主ガスエンジンと、液化天然ガスを貯留するタンクと、タンク内で発生するボイルオフガスを圧縮機へ導く送気ラインと、圧縮機から吐出されるボイルオフガスを主ガスエンジンへ導く第1供給ラインと、圧縮機から圧縮途中で抽出された抽出ガスをヘッダーへ導く抽出ラインと、ヘッダーと第2供給ラインにより接続された、船内電源用の副ガスエンジンと、ヘッダーと第3供給ラインにより接続されたGCUと、GCUを制御するGCU制御装置と、ヘッダーからタンクへつながる、流量制御弁が設けられた返送ラインと、流量制御弁を制御する統括制御装置と、を備え、統括制御装置は、GCU制御装置からGCUトリップ信号を受信したときに、流量制御弁の開度を所定量だけ増大させる。【選択図】図1

Description

本発明は、推進用の主ガスエンジンと船内電源用の副ガスエンジンを含む船舶に関する。
従来から、推進用の主ガスエンジンと船内電源用の副ガスエンジンを含む船舶が知られている。例えば、特許文献1には、図3に示すような船舶100が開示されている。
具体的に、船舶100では、液化天然ガスを貯留するタンク110内で発生するボイルオフガスが送気ライン121により圧縮機130へ導かれ、圧縮機130で高温高圧に圧縮される。圧縮機130から吐出されるボイルオフガスは、第1供給ライン122により推進用の主ガスエンジン(MEGIエンジン)へ導かれる。
また、圧縮機130から圧縮途中で抽出された抽出ガスが、第2供給ライン131により船内電源用の副ガスエンジン(DFエンジン)へ導かれるとともに、第3供給ライン132によりGCU(Gas Combustion Unit:ガス燃焼装置)へ導かれる。このため、ボイルオフガスの発生量が主ガスエンジンの消費量を上回るときには、それらの差分の抽出ガスを燃料ガスとして副ガスエンジンおよびGCUへ供給して燃焼することが可能である。
特開2015−505941号公報
ところで、副ガスエンジンへ供給される燃料ガスの圧力は、副ガスエンジンから要求される許容範囲内に保たれる必要がある。しかしながら、抽出ガスが燃料ガスとして副ガスエンジンおよびGCUへ供給されている間にGCUがトリップした場合には、第2供給ライン131の圧力が急上昇し、副ガスエンジンへ供給される燃料ガスの圧力が許容範囲を超えることがある。
そこで、本発明は、副ガスエンジンへ供給される燃料ガスの圧力を確実に許容範囲内に保つことができるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、推進用の主ガスエンジンと、液化天然ガスを貯留するタンクと、前記タンク内で発生するボイルオフガスを圧縮機へ導く送気ラインと、前記圧縮機から吐出されるボイルオフガスを前記主ガスエンジンへ導く第1供給ラインと、前記圧縮機から圧縮途中で抽出された抽出ガスをヘッダーへ導く抽出ラインと、前記ヘッダーと第2供給ラインにより接続された、船内電源用の副ガスエンジンと、前記ヘッダーと第3供給ラインにより接続されたGCUと、前記GCUを制御するGCU制御装置と、前記ヘッダーから前記タンクへつながる、流量制御弁が設けられた返送ラインと、前記流量制御弁を制御する統括制御装置と、を備え、前記統括制御装置は、前記GCU制御装置からGCUトリップ信号を受信したときに、前記流量制御弁の開度を所定量だけ増大させる、船舶を提供する。
上記の構成によれば、抽出ガスがヘッダーを介して副ガスエンジンおよびGCUへ燃料ガスとして供給されている間にGCUがトリップすると、流量制御弁の開度が増大することにより抽出ガスが返送ラインを通じてヘッダーからタンクへ戻される。従って、副ガスエンジンへ供給される燃料ガスの圧力を確実に許容範囲内に保つことができる。
前記返送ラインおよび前記流量制御弁は、それぞれ第1返送ラインおよび第1流量制御弁であり、上記の船舶は、前記タンク内に配置されたポンプから吐出される液化天然ガスを強制気化器へ導く送液ラインと、前記強制気化器にて生成される気化ガスを前記ヘッダーへ導くヘッダー供給ラインと、前記ヘッダー供給ラインから分岐して前記タンクへつながる、第2流量制御弁が設けられた第2返送ラインと、をさらに備え、前記統括制御装置は、前記GCU制御装置からGCUトリップ信号を受信したときに、前記第1流量制御弁の開度を所定量だけ増大させるとともに、前記第2流量制御弁の開度を所定量だけ増大させてもよい。この構成によれば、GCUへ多くの燃料ガスを供給している状況においてGCUがトリップしたとしても、副ガスエンジンへ安定して燃料ガスを供給し続けることができる。
例えば、前記統括制御装置は、GCUトリップ信号を受信する直前の前記GCUへの燃料ガス供給量に基づいて前記所定量を決定してもよい。
本発明によれば、副ガスエンジンへ供給される燃料ガスの圧力を確実に許容範囲内に保つことができる。
本発明の一実施形態に係る船舶の概略構成図である。 変形例の船舶の概略構成図である。 従来の船舶の概略構成図である。
図1に、本発明の一実施形態に係る船舶1を示す。この船舶1は、液化天然ガス(以下、LNGという)を貯留するタンク11と、推進用の主ガスエンジン13と、船内電源用の副ガスエンジン17を含む。
図例では、タンク11が1つだけ設けられているが、タンク11は複数設けられてもよい(例えば、船舶1は、LNG運搬船であってもよい)。また、図例では、主ガスエンジン13および副ガスエンジン17が1つずつ設けられているが、主ガスエンジン13が複数設けられてもよいし、副ガスエンジン17が複数設けられてもよい。
主ガスエンジン13は、スクリュープロペラ(図示せず)を直接的に回転駆動してもよいし(機械推進)、スクリュープロペラを発電機およびモータを介して間接的に回転駆動してもよい(電気推進)。
本実施形態では、主ガスエンジン13が、燃料ガス噴射圧が中圧または高圧のレシプロエンジンである。主ガスエンジン13は、燃料ガスのみを燃焼させるガス専焼エンジンであってもよいし、燃料ガスと燃料油の一方または双方を燃焼させる二元燃料エンジンであってもよい(例えば、MEGIエンジン)。ただし、主ガスエンジン13は、燃料ガス噴射圧が低圧のレシプロエンジンであってもよい。あるいは、主ガスエンジン13は、ガスタービンエンジンであってもよい。
副ガスエンジン17は、燃料ガス噴射圧が低圧のレシプロエンジンであり、発電機(図示せず)と連結されている。副ガスエンジン17は、燃料ガスのみを燃焼させるガス専焼エンジンであってもよいし、燃料ガスと燃料油の一方または双方を燃焼させる二元燃料エンジンであってもよい。
主ガスエンジン13へは、燃料ガスとして、自然入熱によりタンク11内で発生するボイルオフガス(以下、BOGという)が主に供給され、副ガスエンジン17へは、燃料ガスとして、LNGが強制的に気化された気化ガス(以下、VGという)が主に供給される。
具体的に、タンク11は、送気ライン21により圧縮機12と接続されており、圧縮機12は、第1供給ライン22により主ガスエンジン13と接続されている。また、タンク11内には、ポンプ14が配置されており、ポンプ14は、送液ライン31により強制気化器15と接続されている。強制気化器15は、ヘッダー供給ライン32によりヘッダー16と接続されており、ヘッダー16は、第2供給ライン51により副ガスエンジン17と接続されているとともに、第3供給ライン52によりGCU18と接続されている。さらに、ヘッダー16は、抽出ライン43により圧縮機12と接続されている。
送気ライン21は、タンク11内で発生するBOGを圧縮機12へ導く。圧縮機12は、BOGを中圧または高圧に圧縮する。第1供給ライン22は、圧縮機12から吐出されるBOGを主ガスエンジン13へ導く。
送液ライン31は、ポンプ14から吐出されるLNGを強制気化器15へ導く。送液ライン31には、開度が変更可能な流量制御弁36が設けられている。強制気化器15は、LNGを強制的に気化し、VGを生成する。ヘッダー供給ライン32は、強制気化器15にて生成されるVGをヘッダー16へ導く。
ポンプ14は、強制気化器15にて生成されるVGの圧力(つまり、強制気化器15の出口圧力)が副ガスエンジン17の燃料ガス噴射圧よりも高くなるように、LNGを吐出する。ただし、ヘッダー供給ライン32に圧縮機が設けられ、ポンプ14の代わりにその圧縮機がVGの圧力を副ガスエンジン17の燃料ガス噴射圧よりも高くしてもよい。
ヘッダー供給ライン32には、上流側から順に、冷却器33、気液分離器34および加熱器35が設けられている。冷却器33は、強制気化器15にて生成されたVGを冷却する。VG中の重質分の多く(例えば、エタン、プロパン、ブタンなど)は、冷却器33での冷却によって液体となり、気液分離器34で除去されてタンク11へ戻される。これにより、メタン価の高いVGが副ガスエンジン17へ供給される。加熱器35は、気液分離器34を通過したVGを加熱する。
また、ヘッダー供給ライン32は、補給ライン41により送気ライン21と接続されている。図例では、補給ライン41が冷却器33と気液分離器34の間でヘッダー供給ライン32から分岐して送気ライン21に合流しているが、補給ライン41は、気液分離器34と加熱器35の間でヘッダー供給ライン32から分岐してもよい。補給ライン41には、開度が変更可能な流量制御弁42が設けられている。
ヘッダー16は、副ガスエンジン17およびGCU18へ供給される燃料ガスのバッファーとして機能する。ヘッダー16は、容器であってもよいし、配管のうちの拡径された部分で構成されてもよい。
抽出ライン43は、圧縮機12から圧縮途中で抽出された抽出ガス(以下、BGという)をヘッダー16へ導く。抽出ライン43には、開度が変更可能な流量制御弁44が設けられている。流量制御弁44が閉じられるときはヘッダー16内の燃料ガスがVGのみとなり、流量制御弁44が開かれるときはヘッダー16内の燃料ガスがVGとBGの混合ガスまたはBGのみとなる。
第2供給ライン51は、ヘッダー16から燃料ガスを副ガスエンジン17へ導き、第3供給ライン52は、ヘッダー16から燃料ガスをGCU18へ導く。第3供給ライン52には、GCU18への燃料ガス供給量を調整するための流量制御弁53が設けられている。
さらに、本実施形態では、第1返送ライン61および第2返送ライン63が設けられている。第1返送ライン61は、ヘッダー16からタンク11へつながっており、第2返送ライン63は、ヘッダー供給ライン32から分岐してタンク11へつながっている。図例では、第2返送ライン63が気液分離器34と加熱器35の間でヘッダー供給ライン32から分岐しているが、第2返送ライン63は、冷却器33と気液分離器34の間でヘッダー供給ライン32から分岐してもよい。
第1返送ライン61の下流端である放出口は、タンク11内のLNGの液面の上方に位置してもよいし、液面の下方に位置してもよい。同様に、第2返送ライン63の下流端である放出口は、タンク11内のLNGの液面の上方に位置してもよいし、液面の下方に位置してもよい。
第1返送ライン61には、開度が変更可能な流量制御弁62(本発明の第1流量制御弁に相当)が設けられており、第2返送ライン63には、開度が変更可能な流量制御弁64(本発明の第2流量制御弁に相当)が設けられている。これらの流量制御弁62,64および上述した流量制御弁36,42,44は、統括制御装置71により制御される。ただし、図1では、図面の簡略化のために一部の信号線のみを描いている。
例えば、統括制御装置71は、ROMやRAMなどのメモリとCPUを有し、ROMに格納されたプログラムがCPUにより実行される。統括制御装置71は、第1圧力計81および第2圧力計82と電気的に接続されている。第1圧力計81は、送気ライン21に流れるBOGの圧力を検出する。第2圧力計82は、ヘッダー16内の圧力を検出する。
また、統括制御装置71は、主ガスエンジン制御装置72、副ガスエンジン制御装置73およびGCU制御装置74との間で、各種の信号を送受信する。主ガスエンジン制御装置72は、主ガスエンジン13に設けられた燃料噴射弁の開閉などを制御し、副ガスエンジン制御装置73は、副ガスエンジン17に設けられた燃料噴射弁の開閉などを制御する。GCU制御装置74は、GCU18および流量制御弁53を制御する。
統括制御装置71は、主ガスエンジン制御装置72から送信される燃料ガス量要求信号から主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Q1を算出するとともに、副ガスエンジン制御装置73から送信される燃料ガス量要求信号から副ガスエンジン17の燃料ガス消費量Q2を算出する。ただし、統括制御装置71は、主ガスエンジン制御装置72から燃料ガス消費量Q1を直接的に取得してもよいし、副ガスエンジン制御装置73から燃料ガス消費量Q2を直接的に取得してもよい。
また、統括制御装置71は、タンク11内のLNGの量および第1圧力計81で検出されるBOGの圧力に基づいてBOGの利用可能量Qaを算出する。具体的に、統括制御装置71は、第1圧力計81で検出されるBOGの圧力に、送気ライン21の上流端である取込口から第1圧力計81の位置までの圧力損失を加算して、タンク11内のBOGの圧力を算出する。ただし、第1圧力計81は、タンク11に設けられ、タンク11内のBOGの圧力を直接的に検出してもよい。そして、統括制御装置71は、タンク11内のLNGの量およびタンク11内のBOGの圧力から、BOGの利用可能量Qaを算出する。例えば、タンク11がカーゴタンクであって、タンク11の容量が非常に大きい場合は、タンク11内のLNGの量は固定値として扱うことが可能である。一方、タンク11の容量が小さい場合には、タンク11にタンク11内のLNGの量を検出するレベル計が設けられ、タンク11内のLNGの量が変数として扱われてもよい。
BOGの利用可能量Qaを算出後、統括制御装置71は、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Q1と副ガスエンジン17の燃料ガス消費量Q2の合計である燃料ガス総消費量QtとBOGの利用可能量Qaを比較する。Qt>Qaの場合、統括制御装置71は、燃料ガス総消費量QtからBOGの利用可能量Qaを差し引いた不足量のLNGが送液ライン31を通じて強制気化器15へ供給されるように、送液ライン31に設けられた流量制御弁36を制御する。なお、送液ライン31からは流量制御弁36の上流側でLNG返送ライン37が分岐しており、ポンプ14から吐出されたLNGのうち流量制御弁36で制限される分は、LNG返送ライン37を通じてタンク11へ戻される。
さらに、Qt>Qaの場合、統括制御装置71は、BOGの利用可能量Qaを主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Q1と比較する。Qa<Q1の場合、統括制御装置71は、抽出ライン43に設けられた流量制御弁44を全閉とするとともに、補給ライン41に設けられた流量制御弁42を所定の開度に開く。これにより、送気ライン21における補給ライン41の合流点でVGと混合されたBOGが燃料ガスとして主ガスエンジン13へ供給される。一方、副ガスエンジン17へは、燃料ガスとしてVGのみが供給される。一方、Qa>Q1の場合、統括制御装置71は、流量制御弁42を全閉とするとともに、流量制御弁44を所定の開度に開く。これにより、副ガスエンジン17へは、燃料ガスとしてVGとBGの混合ガスが供給される。
逆に、Qt<Qaの場合、統括制御装置71は、強制気化器15の運転を停止した後に、送液ライン31に設けられた流量制御弁36を全閉とする。また、統括制御装置71は、補給ライン41に設けられた流量制御弁42を全閉とするとともに、抽出ライン43に設けられた流量制御弁44を所定の開度に開く。これにより、副ガスエンジン17へは、燃料ガスとしてBGのみが供給される。ただし、流量制御弁36を全閉とする代わりに、強制気化器15の運転を停止せずに、流量制御弁36の開度を強制気化器15の運転が継続可能な最低開度にしてもよい。
さらに、Qt<Qaの場合、統括制御装置71は、GCU18で処理すべき燃料ガスの処理量としてGCU18への燃料ガス供給量Qgを算出し、算出した燃料ガス供給量Qgを表す処理量信号をGCU制御装置74へ送信する。第3供給ライン52には、流量制御弁53の下流側に流量計83が設けられている。GCU制御装置74は、流量計83で検出される流量が統括制御装置71から送信された処理量信号で表される燃料ガス供給量Qgとなるように流量制御弁53を制御する。
また、統括制御装置71は、燃料ガス総消費量QtがBOGの利用可能量Qaよりも大きいか小さいかに拘らず、第1返送ライン61に設けられた流量制御弁62と第2返送ライン63に設けられた流量制御弁64の少なくとも一方を、第2圧力計82により検出されるヘッダー16内の圧力が目標圧力となるようにフィードバック制御により制御する。
GCU制御装置74は、GCU18がトリップしたときに、GCUトリップ信号を統括制御装置71へ送信する。統括制御装置71は、GCU制御装置74からGCUトリップ信号を受信したときに、第1流量制御弁62の開度を所定量αだけ増大させるとともに、第2流量制御弁64の開度を所定量βだけ増大させる。
統括制御装置71は、GCUトリップ信号を受信する直前に算出した燃料ガス供給量Qgに基づいて所定量α,βを決定する。ただし、流量計83で検出された実際の燃料ガス供給量がGCU制御装置74から統括制御装置71へ送信され、統括制御装置71がGCUトリップ信号を受信する直前の実際の燃料ガス供給量に基づいて所定量α,βを決定してもよい。
以上説明したように、本実施形態の船舶1では、BGがヘッダー16を介して副ガスエンジン17およびGCU18へ燃料ガスとして供給されている間にGCU18がトリップすると、第1返送ライン61に設けられた流量制御弁62の開度が増大することによりBGが第1返送ライン61を通じてヘッダー16からタンク11へ戻される。従って、副ガスエンジン17へ供給される燃料ガスの圧力を、副ガスエンジン17から要求される許容範囲内に確実に保つことができる。
また、本実施形態では、統括制御装置71がGCUトリップ信号を受信したときに、第1返送ライン61に設けられた流量制御弁61の開度だけでなく第2返送ライン62に設けられた流量制御弁64の開度も増大するので、GCU18へ多くの燃料ガスを供給している状況においてGCUがトリップしたとしても、副ガスエンジン17へ安定して燃料ガスを供給し続けることができる。
(変形例)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、図2に示すように、船舶1の種類によっては、ポンプ14、送液ライン31、ヘッダー供給ライン32および第2返送ライン63がなくてもよい。この場合、統括制御装置71は、GCU制御装置74からGCUトリップ信号を受信したときに、第1流量制御弁62の開度を所定量αだけ増大させる。
また、図示は所略するが、第1供給ライン22から分岐してタンク11へつながる、膨張装置が設けられたBOG返送ラインが採用されてもよい。このとき、Qa>Q1の場合は、まずそれらの差分の余剰ガスがBOG返送ラインを通じてタンク11へ戻され、タンク11内の圧力が許容値を超えたときに、抽出ライン43に設けられた流量制御弁44が開かれてもよい。
1 船舶
11 タンク
12 圧縮機
13 主ガスエンジン
14 ポンプ
15 強制気化器
16 ヘッダー
17 副ガスエンジン
18 GCU
21 送気ライン
22 第1供給ライン
31 送液ライン
32 ヘッダー供給ライン
43 抽出ライン
51 第2供給ライン
52 第3供給ライン
61 第1返送ライン
62 流量制御弁(第1流量制御弁)
63 第2返送ライン
64 流量制御弁(第2流量制御弁)
71 統括制御装置
74 GCU制御装置

Claims (3)

  1. 推進用の主ガスエンジンと、
    液化天然ガスを貯留するタンクと、
    前記タンク内で発生するボイルオフガスを圧縮機へ導く送気ラインと、
    前記圧縮機から吐出されるボイルオフガスを前記主ガスエンジンへ導く第1供給ラインと、
    前記圧縮機から圧縮途中で抽出された抽出ガスをヘッダーへ導く抽出ラインと、
    前記ヘッダーと第2供給ラインにより接続された、船内電源用の副ガスエンジンと、
    前記ヘッダーと第3供給ラインにより接続されたGCUと、
    前記GCUを制御するGCU制御装置と、
    前記ヘッダーから前記タンクへつながる、流量制御弁が設けられた返送ラインと、
    前記流量制御弁を制御する統括制御装置と、を備え、
    前記統括制御装置は、前記GCU制御装置からGCUトリップ信号を受信したときに、前記流量制御弁の開度を所定量だけ増大させる、船舶。
  2. 前記返送ラインおよび前記流量制御弁は、それぞれ第1返送ラインおよび第1流量制御弁であり、
    前記タンク内に配置されたポンプから吐出される液化天然ガスを強制気化器へ導く送液ラインと、
    前記強制気化器にて生成される気化ガスを前記ヘッダーへ導くヘッダー供給ラインと、
    前記ヘッダー供給ラインから分岐して前記タンクへつながる、第2流量制御弁が設けられた第2返送ラインと、をさらに備え、
    前記統括制御装置は、前記GCU制御装置からGCUトリップ信号を受信したときに、前記第1流量制御弁の開度を所定量だけ増大させるとともに、前記第2流量制御弁の開度を所定量だけ増大させる、請求項1に記載の船舶。
  3. 前記統括制御装置は、GCUトリップ信号を受信する直前の前記GCUへの燃料ガス供給量に基づいて前記所定量を決定する、請求項1または2に記載の船舶。
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