JP2018048017A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート詰まりを悪化させることなく、シートの搬送遅延が発生した原因を判定することができる構成を提供する。【解決手段】CPUは、定着センサがONしてから第1所定時間内に、指定した搬送路の第1排出センサがONしなかった場合、シートの搬送遅延が発生したと判定し、定着ローラと加圧ローラを離間させてから更に搬送し、第2所定時間内に指定してない第2排出センサ又は反転センサがONしたか否かを判断する。第2排出センサ又は反転センサがONした場合には、搬送経路を切り換える切換部材に異常が発生している旨を通知する。第2排出センサ又は反転センサがONしない場合には、ジャムが発生したとして、ジャム処理をユーザに促す。【選択図】図4

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、及び、このようなシート搬送装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
従来から、画像形成装置として、シートを搬送する搬送経路を切換手段により2つの搬送路に切り換える構成がある。このような構成で、各搬送路にそれぞれシートを検知するセンサを設けた構成が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の構成の場合、指定した搬送路にシートが所定時間来ていない場合(シートの搬送遅延が発生した場合)、もう一方の搬送路のセンサによるシートの有無の情報から搬送遅延が発生した原因を判断している。即ち、搬送経路内でシートの詰まり(ジャム)が発生したか、切換手段の異常が発生したかを判断している。
特開平9-12176号公報
しかし、特許文献1に記載の構成の場合、シートの搬送遅延が発生した場合、指定していないもう一方の搬送路のセンサによるシートの有無の情報がわかるまでシートの搬送を続けている。このため、シートが搬送ローラ対などの搬送手段で詰まった場合、詰まった状態で更に搬送手段が駆動されるため、シート詰まりが悪化し、シートを除去しにくくなる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑み、シート詰まりを悪化させることなく、シートの搬送遅延が発生した原因を判定することができる構成を提供することを目的とする。
本発明は、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送経路を搬送されるシートの搬送先を第1の搬送経路と第2の搬送経路とで切り換える切換手段と、前記第1の搬送経路に搬送されたシートを検知する第1の検知手段と、前記第2の搬送経路に搬送されたシートを検知する第2の検知手段と、前記第1の検知手段によりシートの搬送遅延が検知された場合に、シート搬送を阻害する所定の状態を変更する変更手段と、前記第2の検知手段の検知結果により、前記変更手段による前記変更後、シートの搬送状態を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とするシート搬送装置である。
本発明によれば、シート詰まりを悪化させることなく、シートの搬送遅延が発生した原因を判定することができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略断面図。 実施形態に係る定着装置の構成を示す概略断面図。 実施形態に係るシート搬送に関する制御の構成を示すブロック図。 実施形態に係る搬送遅延の原因の判断に関するフローチャート。
実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。ます、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置1は、電子写真方式の画像形成装置で、図1の下側(シート搬送方向上流)から上側(シート搬送方向下流)に向かって順に、給送部10、画像形成部20、シート搬送装置としてのシート搬送部30が設けられている。また、画像形成部20の図1の右側には、両面搬送路50が設けられている。また、排出トレイ57の上部には、原稿を読み取る原稿読取装置60が配置されている。
給送部10では、給送カセット10a、10b及び手差しローラ15から取り込まれたシートPを画像形成部20へ給送する。給送カセット10a、10bからのシート給送に関する構成は同じであるため、以下、給送カセット10aに関する構成について説明し、給送カセット10bに関する構成については、符号の添え字を「b」として、詳しい説明は省略する。
給送カセット10aに収納されたシートPは、ピックアップローラ11aが回転することによって分離ローラ対12aへ給送される。シートPが重送している場合は、正転ローラと反転ローラとからなる分離ローラ対12aによって1枚に分離され、実線で示す給送パスPSに搬送される。給送カセット10aから給送されるシートは、給送センサ13aにより検知される。給送パスPSに搬送されたシートPはさらに引き抜きローラ対14aによって搬送され、回転を停止しているレジストレーションローラ対22のニップに先端が倣うことでシートPの斜行が矯正される。
レジ前センサ21は、シートPの先端がレジストレーションローラ対22のニップに到達するタイミングを検知する。斜行が矯正されたシートPは、所定のタイミングで回転するレジストレーションローラ対22によって画像形成部20に搬送される。
画像形成部20は、像担持体としての感光ドラム(感光体)23と、帯電装置としての帯電ローラ27と、露光装置としてのレーザユニット29と、現像装置28と、転写装置としての転写ローラ24とを備える。このような画像形成部20では、感光ドラム23がその表面を帯電ローラ27によって均一に帯電されている。レーザユニット29から画像情報に対応したレーザ光が感光ドラム23の表面に照射される。感光ドラム23のレーザ光が照射された部分は、帯電ローラ27によって帯電されていた電荷が除去され、画像情報に対応した静電潜像が形成される。ここで形成された静電潜像は、現像装置28によって現像剤(トナー)が付着されることで、現像剤像(トナー像)として可視化される。
転写ローラ24は、感光ドラム23との間でシートPを挟持搬送可能な転写ニップ部N1を形成する。感光ドラム23上に形成されたトナー像は、感光ドラム23の回転によって転写ニップ部N1に搬送される。このタイミングに合わせてレジストレーションローラ対22からシートPが転写ニップ部N1に搬送される。搬送されたシートPは、転写ニップ部N1において感光ドラム23と接触する転写ローラ24に挟持搬送されながら、所定の転写バイアスが印加されることで感光ドラム23からトナー像が転写される。
シート搬送部30は、画像形成部20のシート搬送方向下流側に配置され、定着装置25と、定着センサ26と、第1排出部55、第2排出部56及び反転搬送路40を有する。画像形成部20でトナー像が形成されたシートPは、定着装置25に搬送され、定着装置25で加圧、加熱されつつ搬送される。これにより、シートP上にトナー像が定着される。定着装置の詳しい説明については後述する。
定着装置25を抜けたシートPの先端は、定着センサ26に検知され、シートPが第1排出部55又は第2排出部56に搬送されて、排出トレイ57に排出される。シートPの両面に画像を形成する場合は、シートPを反転搬送路40に搬送し、1面目に画像形成されたシートPの先端が定着センサ26を抜けたあと、シートPの後端が反転ローラ対43を抜ける前に反転ローラ対43を一旦停止させる。さらに反転ローラ対43を逆回転させることで、シートPを反転させて両面搬送路50へ搬送する。両面搬送路50へ搬送されたシートPは、両面搬送ローラ対51、52、によって両面搬送路50を搬送され、両面搬送センサ53によって検知される。そして、両面再給送ローラ対54によってレジストレーションローラ対22に搬送される。そして、1面目と同様に、画像形成部20でトナー像が形成され、定着装置25により定着された後、排出トレイ57に排出される。
[シート搬送部]
ここで、上述のシート搬送部30について、図1に加えて図2を用いて説明する。定着手段としての定着装置25は、図2に示すように、1対の回転体である定着フィルム304及び加圧ローラ305と、接離手段としての接離機構300とを有する。定着フィルム304は、無端状のフィルムで、内部にセラミックヒータ302と温度センサ301が配置されている。そして、温度センサ301の検知結果に基づいてセラミックヒータ302が所定温度の範囲内に維持されるように通電制御される。
加圧ローラ305は、定着フィルム304と対向して定着フィルム304に所定圧力で当接して定着ニップ部N2を形成する。変更手段としての接離機構300は、加圧可変カム306、加圧板307、加圧バネ303を備える。加圧可変カム306は、定着モータ204により回転駆動され、定着フィルム304と加圧ローラ305との当接圧力を圧力付与状態(当接)又は圧力解除状態(離間)に切り換える。定着フィルム304を支持する支持板309は、加圧板307で加圧される構成となっている。
加圧板307は、加圧バネ303によって加圧ローラ305側に付勢されている。加圧板307は、加圧可変カム306の回動によって加圧ローラ305側に圧力付与されたり圧力解除されたりするようになっている。即ち、加圧可変カム306の平部306bが加圧板307に当接すると、加圧バネ303の付勢力によって加圧板307が支持板309を加圧ローラ305の方へと付勢する。すると、支持板309が図2の左方へ移動して加圧ローラ305が定着フィルム304を当接する。そして、定着フィルム304が加圧ローラ305を加圧した状態となり、定着ニップ部N2が形成される。
一方、加圧可変カム306の凸部306aが加圧板307に当接すると、加圧板307は加圧ローラ305を定着フィルム304から離間させるように図2の右方へ移動する。そして、加圧バネ303の付勢力が加圧板307や支持板309を介して、加圧ローラ305の方へ伝わらないようになっている。
定着モータ204は、加圧ローラ305を駆動し、加圧ローラ305と当接した定着フィルム304を従動回転させる。これにより、定着ニップ部N2で挟持したシートを搬送する。このような定着モータ204と加圧可変カム306及び加圧ローラ305との間には、例えば、切換装置を設けて、定着モータ204から加圧可変カム306又は加圧ローラ305への駆動を切り換えている。例えば、定着モータ204と加圧可変カム306及び加圧ローラ305との間に、切換装置としてワンウェイクラッチを設ける。そして、定着モータ204を正転させた場合には加圧ローラ305に駆動が伝達され、定着モータ204を逆転させた場合には加圧可変カム306に駆動が伝達されるようにする。
加圧検知手段である加圧検知センサ308は、加圧可変カム306、加圧板307、加圧バネ303が圧力付与状態又は圧力解除状態にしたことを検知するセンサである。加圧可変カム306が回転して加圧ローラ305と定着フィルム304が当接している圧力付与状態の場合には、加圧検知センサ308はONする。加圧可変カム306が回転して加圧ローラ305と定着フィルム304が離間している圧力解除状態の場合には、加圧検知センサ308はOFFする。
上述のように画像形成部20でトナー像が形成されたシートPは、定着装置25の定着ニップ部N2に搬送される。そして、定着ニップ部N2でシートPを挟持搬送しながら加熱及び加圧する。これにより、シートP上にトナー像が定着される。なお、定着装置を構成する1対の回転体は、定着ローラと加圧ローラであっても良い。この場合に、アルミニウムなどで形成された定着ローラ内に、ハロゲンランプなどの熱源を配置し、定着ローラと加圧ローラとで形成される定着ニップ部でシートを加熱するようにしても良い。
定着装置25の定着ニップ部N2で搬送されたシートPの先端は、定着ニップ部N2のシート搬送方向下流に配置された定着センサ26により検知される。定着センサ26は、例えば、回動可能なフラグと、フラグの回動を検知するフォトインタラプタなどの検知部とから構成され、シートPの先端がフラグと当接することでフラグが回動し、それを検知部で検知することによりシートを検知する。なお、定着センサは、その他の構成でも良く、例えば、シート搬送路を挟んで配置された発光部と、発光部から発光された光を受光可能な受光部とを備えた構成でも良い。この構成の場合、シートにより発光部から発光された光を遮ることで、シートを検知する。
定着センサ26を通過したシートPは、搬送ローラ対31、35により、第1排出部55、第2排出部56、反転搬送路40の何れかに搬送される。これらの何れかが第1の搬送路又は第2の搬送路に相当する。搬送ローラ対31の下流側には、シートPの搬送経路を切り換える切換手段としての第1切換部材33、第2切換部材37、反転切換部材42が配置されている。これら各切換部材33、37、42は、例えば、一端部を回動自在に支持された羽根状の部材で、搬送路が分岐する部分に配置される。そして、切換部材が回動することで、一方の搬送路を塞いで他方の搬送路を開放し、シートを他方の搬送路に案内するように搬送経路を切り換える。
第1切換部材33は、搬送ローラ対31により搬送されたシートPの搬送経路を、第1排出部55側と搬送ローラ対35側とに切り換える。第2切換部材37は、搬送ローラ対35により搬送されたシートPの搬送経路を、第2排出部56側と反転搬送路40側とに切り換える。反転切換部材42は、第2切換部材37により反転搬送路40側に搬送されたシートPをまず、反転ローラ対43側に搬送するように切り換える。そして、シートPが反転ローラ対43により搬送され、後端が反転ローラ対43を抜ける前に、反転ローラ対43により逆方向に搬送されたシートPを両面搬送路50に導くように、反転切換部材42を切り換える。
第1排出部55、第2排出部56には、それぞれ排出ローラ対34、38が設けられている。排出ローラ対34、38は、第1切換部材33、第2切換部材37により第1排出部55又は第2排出部56に排出されたシートを搬送して、排出トレイ57上に排出する。また、排出ローラ対34、38の上流側近傍には、それぞれシートを検知可能な第1排出センサ32、第2排出センサ36が設けられている。また、反転ローラ対43の上流側近傍にも、シートを検知可能な反転センサ41が設けられている。これら各排出センサ32、36、反転センサ41の構成、更には他のシートを検知するセンサの構成は、定着センサ26と同じである。
[制御部]
次に、このような画像形成装置1のシート搬送に関する制御の構成について、図3を用いて説明する。制御部200は、CPU201、ROM202、RAM203を有する。ROM202は、画像形成を行うための各種プログラムやデータが書き込まれた読み取り専用の記憶素子である。RAM203は、書き込み、消去が可能な記憶素子であって、ROM202から読み出したプログラムが保持され、シート処理の過程で発生する処理データや演算結果が随時書き込み、消去される。CPU201はパーソナルコンピュータなどの外部端末、原稿読取装置60などから入力された画像情報を、イメージコントローラ212を介して取得し、レーザ光の照射情報に変換する。CPU201は画像情報が入力したタイミングで、シートPを画像形成部20に到達させることで、シートPにトナー像を転写する。
また、CPU201は、各種センサの検知信号に基づいて、各種モータやソレノイドを駆動し、シートPへの画像形成及び搬送などを行う。定着モータ204は、上述のように定着装置25の加圧ローラ305及び加圧可変カム306を駆動する。搬送モータ205は、搬送ローラ対31、35などを駆動する。給送モータ206は、ピックアップローラ11a、11b、分離ローラ対12a、12b、引き抜きローラ対14a、14bなどを駆動する。レジストモータ207は、レジストレーションローラ対22を駆動する。転写モータ208は、転写ローラ24を駆動する。排出モータ209は、排出ローラ対34、38を駆動する。再給送モータ210は、反転ローラ対43、両面搬送ローラ対51、52、両面再給送ローラ対54などを駆動する。ソレノイド211は、各切換部材33、37、42を駆動する。
[シートの搬送遅延の原因の判断]
次に、シートの搬送遅延の原因の判断について説明する。上述のように、定着装置25を通過したシートは、予め指定された排出部又は両面搬送路に搬送されるが、この際、切換部材33、37、42の何れかに異常が発生して、予め指定された経路と異なる経路にシートが搬送される場合がある。一方、搬送経路内でシートの詰まり(ジャム)が発生する場合もある。ここで、例えば、第1排出部55からシートを排出するように予め指定されていた場合、シートの先端が定着センサ26により検知されてから第1所定時間内に排出センサ32により検知されない、即ち、シートの搬送遅延が発生する場合がある。但し、この時点では、シートの搬送遅延がどのような原因で生じたかを特定できない。即ち、ジャムが原因なのか、第1切換部材33の異常が原因なのかを特定できない。
前述の特許文献1では、もう一方の搬送路のセンサによりシートの有無を検知することで、この原因を判断していた。しかしながら、このような構成の場合、もう一方の搬送路のセンサによるシートの有無の情報がわかるまでシートの搬送を続けるため、シートが搬送手段で詰まった場合、詰まった状態で更に搬送手段が駆動されてシート詰まりが悪化する。例えば、シートの詰まりが発生したローラ対などの回転体対にシートが巻き付いてしまう可能性がある。この場合、シートを除去しにくくなる。そこで、本実施形態では、次のような構成により、シート詰まりを悪化させることなく、シートの搬送遅延が発生した原因を判断している。
例えば、シートの先端が定着センサ26により検知されてから第1所定時間内に、指定された搬送路の第1排出センサ32により検知されない、即ち、シートの搬送遅延が発生したとする。このとき、定着装置25の定着フィルム304及び加圧ローラ305を第1搬送手段、その他の搬送ローラ対などのシートを搬送する搬送手段を第2搬送手段とする。
また、第1切換部材33を、第1搬送手段により搬送されるシートの搬送先を切り換える切換手段とする。したがって、第1切換部材33は、シートの搬送経路を第1の搬送経路としての第1排出部55と、第2の搬送経路としての第2排出部56又は反転搬送路40に切り換える。また、第1排出部55でシートを検知する第1排出センサ32を第2の検知手段とし、第2排出部56でシートを検知する第2排出センサ36又は反転搬送路40でシートを検知する反転センサ41を第2の検知手段とする。第2排出センサ36又は反転センサ41は、第1切換部材33よりもシート搬送方向下流でシートを検知する検知手段でもある。
判定手段としてのCPU201は、シートの搬送遅延が発生した場合に、第1搬送手段及び第2搬送手段、即ち、全ての搬送ローラ対などの搬送手段の駆動を停止させる。このとき、CPU201は、一旦、シートの詰まり(ジャム)が発生したと判定する。次いで、CPU201は、変更手段としての接離機構300によりシート搬送を阻害する所定の状態を変更する。この変更は、定着装置25がシートを挟持搬送する少なくとも一部の挟持状態を解除することにより行われる。具体的には、第1搬送手段(定着フィルム304及び加圧ローラ305)の加圧を解除する。これにより第1搬送手段にシートが巻き付いてシート搬送を阻害していたとしても、シート搬送の継続が可能な状態になる。その状態で第2搬送手段の駆動を再開し、指定されていない搬送経路の第2排出センサ36又は反転センサ41の検知結果により、搬送遅延が発生した原因を判定する。即ち、CPU201は、接離機構300による変更後、第2排出センサ36又は反転センサ41によりシートの搬送状態を判定する。具体的には、第2搬送手段の駆動を再開した場合に第2排出センサ36又は反転センサ41がシートを検知した場合に、第1切換部材33に異常が発生したと判定する。一方、第2排出センサ36又は反転センサ41によりシートが検知されなかった場合には、ジャムが発生したと判定する。このようにCPU201により判定した搬送遅延の原因(CPU201により判定されたシートの搬送状態)は、表示部213(図3)に表示される。表示部213は、例えば、画像形成装置1が備える操作パネルである。
このようなシートの搬送遅延の原因の判断の流れについて、図4を用いてより具体的に説明する。まず、ユーザが画像形成装置1の操作パネルなどでシートの搬送路を第1排出部55に指定した場合、CPU201は、第1排出部55からシートPを排出する第1排出ジョブを開始する。この際、CPU201は、ソレノイド211を駆動して、第1切換部材33をシートPが第1排出部55の排出ローラ対34に搬送される位置に切り換えるように動作させる。
画像形成部20でトナー像が形成されたシートPは、定着装置25の定着ニップ部N2に搬送される。そして、CPU201は、定着ニップ部N2を通過したシートPの先端が定着センサ26に検知された(ON)か否かを判断する(S1)。CPU201は、定着センサ26がONになってから第1所定時間内に第1排出センサ32がONになったか否か、即ち、シートPの先端が第1排出センサ32に検知されたか否かを判断する(S2)。第1所定時間内に第1排出センサ32がONになった場合、排出ローラ対34によりシートPを排出トレイ57に排出して(S3)、第1排出ジョブを終了する。
一方、S2で、第1所定時間内に第1排出センサ32がONにならなかった場合、即ち、第1排出センサ32によりシートの搬送遅延が検知された場合、CPU201は、装置内の全モータを停止する(S4)。具体的には、定着モータ204、搬送モータ205、給送モータ206、レジストモータ207、転写モータ208、排出モータ209、再給送モータ210の駆動を停止させる。このとき、CPU201は、一旦、シートの詰まり(ジャム)が発生したと判定し、表示部213にジャムが発生した旨を表示する(S5)。
次いで、判定手段としてのCPU201は、定着モータ204の駆動が接離機構300の加圧可変カム306に伝達されるようにしてから、定着モータ204を駆動する。そして、定着フィルム304と加圧ローラ305の圧力を解除し、定着フィルム304と加圧ローラ305とを離間させる(S6)。即ち、シート搬送を阻害する所定の状態を変更する。
次いで、CPU201は、定着モータ204以外のモータを駆動する(S7)。そして、モータを駆動してから第2所定時間内に第2排出センサ36又は反転センサ41がONになったか否か、即ち、シートPの先端が第2排出センサ36又は反転センサ41に検知されたか否かを判断する(S8)。第2所定時間内に第2排出センサ36又は反転センサ41がONになった場合、第1切換部材33又は第2切換部材37に異常が発生している旨を通知する(S9)。例えば、表示部213に第1切換部材33又は第2切換部材37が異常である旨の表示を行う。なお、このとき、表示部213のジャム表示を解除することが好ましい。そして、第1排出ジョブを終了する。
ここで、第1切換部材33、第2切換部材37、反転切換部材42は、それぞれ1個のソレノイド211により駆動されるとする。そして、第1切換部材33がシートPを排出ローラ対34に搬送する位置に切り換えられた場合、第2切換部材37がシートPを排出ローラ対38に、反転切換部材42がシートPを反転ローラ対43に、それぞれ搬送する位置に切り換えられるとする。
第1切換部材33に異常が発生して、第1切換部材33がシートPを排出ローラ対34に搬送する位置とは逆側、即ち、搬送ローラ対35側にシートPを搬送する位置になっていたとする。この場合、定着ニップ部N2を抜けて搬送ローラ対31により搬送されるシートPは、第2排出センサ36又は反転センサ41に検知され得る。このとき、第2切換部材37が正常に動作していた場合、シートPは第2排出センサ36により検知されるため、第1切換部材33に異常が発生していると判定できる。
一方、第2切換部材37に異常が発生して、第2切換部材37がシートPを反転搬送路40側に搬送する位置になっていた場合、シートPは第2排出センサ36では検知されない。このとき、反転切換部材42が正常の動作していた場合、シートPは反転センサ41により検知されるため、第2切換部材37にも異常が発生していると判定できる。
S8で、第2所定時間内に第2排出センサ36又は反転センサ41がONにならなかった場合、CPU201は、装置内の全モータを停止する(S10)。この時点で、シートPがモータの駆動により搬送されずに、定着ニップ部N2の出口周辺でジャムが発生している可能性が高い。或いは、反転センサ41に異常が発生して、シートPを反転ローラ対43に搬送する位置になっていない場合には、シートPが反転切換部材42に当たって、ジャムが発生している可能性もある。したがって、この場合には、ジャムによりシートの搬送遅延が発生していると判定できるため、ユーザにジャム処理を促すようにする。
この際、表示部213には、ジャムである旨が表示されたままであるため、ユーザにジャム処理を行うことを促すことができる。CPU201は、ユーザが表示部213の表示にしたがってジャム処理を行い、ジャム処理が終了したか否かを判断する(S11)。
例えば、ジャム処理を行うべく、ユーザが装置本体1Aの扉1B(図1参照)を開き、ジャム処理後、その扉を閉めるため、CPU201はその扉の開閉状態を検知する。この扉1Bは、画像形成装置1の装置本体1Aの側面(図1の右側面)に設けられている。扉1Bを開放することで、搬送ローラ対31、35、定着フィルム304と加圧ローラ305、レジストレーションローラ対22、感光ドラム23と転写ローラ24がそれぞれ離間する。したがって、扉1Bを開くことで、ユーザは詰まったシートPを容易に除去(ジャム処理)できる。
CPU201は、扉が閉められたことを検知した後、例えば、何れかのセンサでシートが検知されていない場合に、ジャム処理が終了したと判断する。CPU201は、ジャム処理が終了したと判断した後、表示部213のジャム表示を解除し(S12)、第1排出ジョブを終了する。
このように、本実施形態の場合、定着センサ26がONしてから第1所定時間内に第1の検知手段としての第1排出センサ32によりシートが検知されなかった場合、シートの詰まりが発生したと判断して、全モータを停止させている。そして、定着装置25以外の第2搬送手段の駆動を再開するようにしている。このため、仮に、定着装置25でシートの詰まりが発生していても、シートの詰まりが悪化することはない。
また、定着装置25以外の第2搬送手段の駆動を再開してから第2所定時間内の第2の検知手段としての第2排出センサ36又は反転センサ41の検知結果により、搬送遅延が発生した原因を判断している。即ち、定着モータ204以外のモータを駆動してから第2所定時間内に第2排出センサ36又は反転センサ41でシートが検知されれば、切換部材に異常が発生していると判断でき、検知されなければ、シートの詰まりが発生していると判断できる。
この結果、本実施形態によれば、シートの詰まりを悪化させることなく、シートの搬送遅延が発生した原因を判断できる。また、シートの搬送遅延の判断を行うために、第2所定時間として切換部材の下流側のセンサでシートを検知される時間、第2搬送手段を駆動するだけであるため、前述の特許文献1と比べても、この判断までの時間がかかることを抑制できる。
なお、第2所定時間内に第2排出センサ36又は反転センサ41でシートが検知されない場合、反転センサ41に異常が発生し、シートPが反転切換部材42に当たって、ジャムが発生している可能性もある。但し、この場合には、シートの搬送遅延が発生した時点ではジャムが発生しておらず、第2所定時間、第2搬送手段を駆動することでジャムが発生している。このため、第2所定時間、第2搬送手段を駆動したとしてもシートの詰まりが悪化することはない。
また、上述のフローでは、第1排出部55でシートPを排出する第1排出ジョブを実行した場合について説明した。但し、このようなシートの搬送遅延の原因の判断は、第2排出部56でシートPを排出する第2排出ジョブでも同様である。
第2排出ジョブの場合、排出ローラ対38でシートを排出するため、CPU201は、定着センサ26がONになってから第1所定時間内に第2排出センサ36がONになったか否かを判断する。そして、第2排出センサ36がONになっていない場合に、定着モータ204以外のモータを駆動してから第2所定時間以内に反転センサ41がONになったか否かを判断する。反転センサ41がONになった場合、第2切換部材37に異常が発生していると判断し、反転センサがONにならなかった場合には、ジャムが発生したと判断する。
したがって、第2排出ジョブの場合、第2切換部材37が切換手段に、第2排出センサ36が第1の検知手段に、反転センサ41が第2の検知手段にそれぞれ相当する。
なお、第2排出ジョブを実行した際に、第1切換部材33に異常が発生して、シートPが第1排出部55に搬送された場合、シートPは第1排出センサ32で検知される。したがって、CPU201は、この時点で第1切換部材33に異常が発生していると判断し、表示部213にその旨を表示するようにしても良い。
また、シートPの両面に画像を形成する両面搬送ジョブの場合、所定時間内に反転センサ41がONにならなかった場合、CPU201は、ジャムが発生したと判断する。即ち、定着装置25などのシート搬送経路でジャムが発生した場合には、当然、反転センサ41によりシートPが検知されないため、ジャムが発生したと判断できる。また、反転切換部材42に異常が発生した場合、上述したようにシートPが反転切換部材42に当たってジャムが発生していると判断できる。
なお、両面搬送ジョブを実行した際に、第1切換部材33又は第2切換部材37に異常が発生して、シートPが第1排出部55又は第2排出部56に搬送された場合、シートPは第1排出センサ32又は第2排出センサ36で検知される。したがって、CPU201は、この時点で第1切換部材33又は第2切換部材37に異常が発生していると判断し、表示部213にその旨を表示するようにしても良い。
[他の実施形態]
上述の実施形態では、定着装置25から第1排出部55、第2排出部56及び反転搬送路40までの搬送経路に本発明を適用した場合について説明した。但し、本発明は、その他の搬送経路に適用しても良い。即ち、搬送経路を切り換える切換手段と、この切換手段の下流側でシートを検知する検知手段とを備える部分であれば、本発明を適用可能である。また、このような構成を備えるものであれば、電子写真方式以外に、インクジェット方式など他の方式の画像形成装置にも本発明を適用可能であり、更には画像形成装置以外に、例えば、原稿読取装置などの他の装置にも本発明を適用可能である。
また、上述の実施形態では、定着装置によるシートの搬送と定着装置を構成する1対の回転体の接離を1つのモータで行う例について説明したが、これらを別のモータやソレノイドなどの駆動手段で行うようにしても良い。また、上述の実施形態では、各切換部材33、37、42を1個のソレノイドで駆動する構成について説明したが、各切換部材を駆動する駆動手段はモータであっても良く、各切換部材をそれぞれ別のソレノイドなどの駆動手段で駆動しても良い。更に、上述の実施形態では、定着装置25以外の全ての搬送ローラ対などのシートを搬送する搬送手段を第2搬送手段としたが、第2搬送手段は、少なくとも搬送ローラ対31、35であれば良い。
1・・・画像形成装置/20・・・画像形成部/25・・・定着装置(搬送手段)/30・・・シート搬送部(シート搬送装置)/31、35・・・搬送ローラ対(搬送手段)/32・・・第1排出センサ(第1の検知手段)/33・・・第1切換部材(切換手段)/36・・・第2排出センサ(第2の検知手段)/37・・・第2切換部材(切換手段)/40・・・反転搬送路(第2の搬送経路)/41・・・反転センサ(検知手段、第2の検知手段)/42・・・反転切換部材/55・・・第1排出部(第1の搬送経路)/56・・・第2排出部(第2の搬送経路、第1の搬送経路)/201・・・CPU(判定手段)/213・・・表示部/300・・・接離機構(変更手段)/304・・・定着フィルム(回転体)/305・・・加圧ローラ(回転体)

Claims (5)

  1. シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送経路を搬送されるシートの搬送先を第1の搬送経路と第2の搬送経路とで切り換える切換手段と、
    前記第1の搬送経路に搬送されたシートを検知する第1の検知手段と、
    前記第2の搬送経路に搬送されたシートを検知する第2の検知手段と、
    前記第1の検知手段によりシートの搬送遅延が検知された場合に、シート搬送を阻害する所定の状態を変更する変更手段と、
    前記第2の検知手段の検知結果により、前記変更手段による前記変更後、シートの搬送状態を判定する判定手段と、を備えた
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記変更手段による前記変更は、前記搬送手段が前記シートを挟持搬送する少なくとも一部の前記挟持状態を解除することにより行われる
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記判定手段は、前記変更手段による前記変更後、前記第2の検知手段が前記シートを検知した場合に、前記切換手段に異常が発生したと判定し、
    前記第2の検知手段が前記シートを検知しない場合に、前記シートの詰まりが発生したと判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記判定手段により判定された前記シートの搬送状態を表示する表示部を更に備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のうち何れか1項に記載のシート搬送装置を備え、
    前記搬送手段は、シートに形成されたトナー像を定着しつつ搬送する定着手段を含む
    ことを特徴とする画像形成装置。
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