JP2018046871A - 遅効性グルコースを含むソフトビスケット - Google Patents

遅効性グルコースを含むソフトビスケット Download PDF

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Abstract

【課題】遅効性グルコースを含むソフトビスケットを提供すること。【解決手段】約0.4以上の水分活性と、穀物製品100g当たり約15g超のSAG含有量と、を有する穀物製品に関する方法及び製品。(a)ドウを調製することと、(b)前記ドウを成形してドウ片を準備することと、(c)前記ドウ片を焼成して、焼成穀物製品を準備し、前記焼成穀物製品が、前記焼成穀物製品約100g当たり少なくとも約15gの焼成SAG含有量と、約0.4以上の水分活性と、を有するようにすることと、を含む、焼成穀物製品の調製方法。【選択図】なし

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、米国特許仮出願第61/886,996号(2013年10月4日出願、発明の名称「Soft Biscuit with Slowly Available Glucose」)の優先権を主張するものであり、参照することによりその全体が本願に組み込まれる。
本発明は、遅効性グルコースを含む、柔らかい食感の食品に関する。
本発明のいくつかの実施形態によると、穀物製品は、約0.4以上の水分活性と、穀物製品100g当たり約15g超のSAG含有量と、を有する。いくつかの実施形態では、穀物製品は焼成されている。いくつかの実施形態では、穀物製品は種子を含む。この穀物製品は、ソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットを含んでよい。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、約0.4〜約0.9の水分活性を有する。特定の実施形態では、穀物製品は、約5重量%以上又は約5重量%〜約40重量%の含水量を有する。
特定の実施形態では、穀物製品は柔らかい食感を有する。穀物製品は、焼成穀物製品のマトリクスの食感から識別できる食感を有する含有物を含んでよい。これらの含有物は、焼成穀物製品の保存可能期間、例えば、少なくとも6か月などにわたってその食感を維持してよい。
いくつかの実施形態では、含有物は、穀物及び/又は種子を含む。いくつかの実施形態では、含有物は、ソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットなどソバを含む。
特定の実施形態では、穀物製品はドウベースであってよい。いくつかの実施形態では、ドウは、約16重量%以上の含水量を有する。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、未焼成SAG含有量と、焼成SAG含有量と、を有し、焼成SAG含有量は、未焼成SAG含有量よりも約40%未満低い。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、クラスト部分と、クラム部分と、を有し、クラスト部分はクラム部分を囲い込む。クラスト部分のSAG含有量は、クラスト部分100g当たり15g超、好ましくはクラスト部分100g当たり約18g超、好ましくはクラスト部分100g当たり15〜23g、より好ましくは18〜22g、最も好ましくは19〜21gであってよい。クラム部分のSAG含有量は、クラム部分100g当たり約15g超、好ましくはクラム部分100g当たり15〜20g、より好ましくは17〜19gであってよい。いくつかの実施形態では、クラム部分100g当たりのクラム部分のSAG含有量は、クラスト部分100g当たりのクラスト部分のSAG含有量の少なくとも70%、好ましくはクラスト部分100g当たりのクラスト部分のSAG含有量の80〜95%、より好ましくは85〜90%である。
いくつかの実施形態では、クラスト部分は、0.5〜6mm、好ましくは1〜5mm、より好ましくは約4mmの厚さを有する。クラム部分は、6〜14mm、好ましくは8〜12mm、より好ましくは約10mmの穀物製品の平面内での厚さを有してよい。
特定の実施形態では、クラスト部分及びクラム部分は、それぞれLange数を有し、クラスト部分のLange数はクラム部分のLange数よりも少なくとも5低く、好ましくは5〜15低く、好ましくは7〜13低い。
いくつかの実施形態では、焼成直後のクラスト部分は、クラスト部分の重量の4〜10重量%、好ましくは4〜8重量%の含水量を有する。焼成直後のクラム部分は、クラム部分の重量の8〜14重量%、好ましくは10〜14重量%の含水量を有する。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、9〜15重量%、より好ましくは9〜13重量%、更により好ましくは10〜13重量%、最も好ましくは約11重量%の含水量を有する。
本発明のいくつかの実施形態によると、焼成穀物製品の調製方法は、ドウを調製することと、ドウを成形してドウ片を準備することと、ドウ片を焼成して焼成穀物製品を準備し、焼成穀物製品が焼成穀物製品約100g当たり少なくとも約15gの焼成SAG含有量と、約0.4以上の水分活性と、を有するようにすることと、を含む。
本発明のいくつかの実施形態によると、食品バーは、約0.4以上の水分活性と、食品バー100g当たり約15g超のSAG含有量と、熱処理可能な結合剤と、食品バーの約15重量%以上の量のソバと、を含む。いくつかの実施形態では、ソバは、ソバの粗挽き、引き割り、及び/又はカットを含む。
本発明のいくつかの実施形態によると、食品バーの調製方法は、約77℃(170°F)以上の温度まで結合剤を加熱することと、結合剤をソバと混合することと、冷却して食品バーを形成し、冷却後に、食品バーが、食品バーの約15重量%以上の量のソバと、約0.4以上の水分活性と、食品バー100g当たり約15g超のSAG含有量と、を有するようにすることと、を含む。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
約0.4以上の水分活性と、
穀物製品100g当たり約15g超のSAG含有量と、を含む、穀物製品。
(項目2)
前記穀物製品が焼成穀物製品である、項目1に記載の穀物製品。
(項目3)
約0.4〜約0.9の水分活性を含む、項目1に記載の穀物製品。
(項目4)
約5重量%以上の含水量を含む、項目1に記載の穀物製品。
(項目5)
約5重量%〜約40重量%の含水量を含む、項目1に記載の穀物製品。
(項目6)
柔らかい食感を含む、項目1に記載の穀物製品。
(項目7)
前記焼成穀物製品のマトリクスの食感から識別できる食感を有する含有物を含む、項目2に記載の穀物製品。
(項目8)
前記含有物が、前記焼成穀物製品の保存可能期間にわたってその食感を維持する、項目7に記載の穀物製品。
(項目9)
前記含有物が少なくとも約6か月間はその食感を維持する、項目7に記載の穀物製品。(項目10)
前記含有物が穀物を含む、項目7に記載の穀物製品。
(項目11)
前記含有物がソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットを含む、項目7に記載の穀物製品。
(項目12)
ソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットを含む、項目1に記載の穀物製品。
(項目13)
種子を含む、項目1に記載の穀物製品。
(項目14)
前記穀物製品がドウベースである、項目1に記載の穀物製品。
(項目15)
前記ドウが約16重量%以上の含水量を含む、項目14に記載の穀物製品。
(項目16)
前記穀物製品が、未焼成SAG含有量と、焼成SAG含有量と、を有し、前記焼成SAG含有量が前記未焼成SAG含有量よりも約40%未満低い、項目2に記載の穀物製品。(項目17)
前記穀物製品がクラスト部分と、クラム部分と、を含み、前記クラスト部分が前記クラム部分を囲い込み、
前記クラスト部分のSAG含有量が、クラスト部分100g当たり15g超、好ましくはクラスト部分100g当たり約18g超、クラスト部分100g当たり好ましくは15〜23g、より好ましくは18〜22g、最も好ましくは19〜21gであり、及び/又は
前記クラム部分のSAG含有量が、クラム部分100g当たり約15g超、クラム部分100g当たり好ましくは15〜20g、より好ましくは17〜19gである、項目1に記載の穀物製品。
(項目18)
前記穀物製品がクラスト部分と、クラム部分と、を含み、前記クラスト部分が前記クラム部分を囲い込み、
クラム部分100g当たりの前記クラム部分のSAG含有量が、クラスト部分100g当たりの前記クラスト部分のSAG含有量の少なくとも70%、クラスト部分100g当たりの前記クラスト部分のSAG含有量の好ましくは80〜95%、より好ましくは85〜90%である、項目1に記載の穀物製品。
(項目19)
(a)ドウを調製することと、
(b)前記ドウを成形してドウ片を準備することと、
(c)前記ドウ片を焼成して、焼成穀物製品を準備し、前記焼成穀物製品が、前記焼成穀物製品約100g当たり少なくとも約15gの焼成SAG含有量と、約0.4以上の水分活性と、を有するようにすることと、を含む、焼成穀物製品の調製方法。
(項目20)
前記焼成穀物製品が約0.4〜約0.9の水分活性を含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記焼成穀物製品が約5重量%以上の含水量を含む、項目19に記載の方法。
(項目22)
前記焼成穀物製品が約5重量%〜約40重量%の含水量を含む、項目19に記載の方法。
(項目23)
前記焼成穀物製品が柔らかい食感を含む、項目19に記載の方法。
(項目24)
前記焼成穀物製品が、焼成穀物製品のマトリクスの食感から識別できる食感を有する含有物を含む、項目19に記載の方法。
(項目25)
前記含有物が、前記焼成穀物製品の保存可能期間にわたってその食感を維持する、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記含有物が少なくとも約6か月間はその食感を維持する、項目24に記載の方法。
(項目27)
前記含有物が全粒を含む、項目24に記載の方法。
(項目28)
前記含有物がソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットを含む、項目24に記載の方法。
(項目29)
前記焼成穀物製品がソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットを含む、項目19に記載の方法。
(項目30)
前記焼成穀物製品が種子を含む、項目19に記載の方法。
(項目31)
前記ドウが未焼成SAG含有量を有し、前記焼成穀物製品が焼成SAG含有量を有し、前記焼成SAG含有量が前記未焼成SAG含有量よりも約40%未満低い、項目19に記載の方法。
(項目32)
前記ドウが、前記ドウの約16重量%〜約40重量%の含水量を有する、項目19に記載の方法。
(項目33)
前記焼成穀物製品がクラスト部分と、クラム部分と、を含み、前記クラスト部分が前記クラム部分を囲い込み、
前記クラスト部分のSAG含有量が、クラスト部分100g当たり15g超、好ましくはクラスト部分100g当たり約18g超、クラスト部分100g当たり好ましくは15〜23g、より好ましくは18〜22g、最も好ましくは19〜21gであり、及び/又は
前記クラム部分のSAG含有量が、クラム部分100g当たり約15g超、クラム部分100g当たり好ましくは15〜20g、より好ましくは17〜19gである、項目19に記載の方法。
(項目34)
前記焼成穀物製品がクラスト部分と、クラム部分と、を含み、前記クラスト部分が前記クラム部分を囲い込み、
クラム部分100g当たりの前記クラム部分のSAG含有量が、クラスト部分100g当たりの前記クラスト部分のSAG含有量の少なくとも70%、クラスト部分100g当たりの前記クラスト部分のSAG含有量の好ましくは80〜95%、より好ましくは85〜90%である、項目19に記載の方法。
(項目35)
(a)約0.4以上の水分活性と、
(b)食品バー100g当たり約15g超のSAG含有量と、
(c)熱処理可能な結合剤と、
(d)前記食品バーの約15重量%以上の量のソバと、を含む、食品バー。
(項目36)
前記ソバが、ソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットを含む、項目35に記載の食品バー。
(項目37)
(a)約77℃(170°F)以上の温度まで結合剤を加熱することと、
(b)前記結合剤をソバと混合することと、
(c)冷却して食品バーを形成し、冷却後に、前記食品バーが、前記食品バーの約15重量%以上の量のソバと、約0.4以上の水分活性と、食品バー100g当たり約15g超のSAG含有量と、を有するようにすることと、を含む、食品バーの調製方法。
(項目38)
前記ソバがソバの粗挽き、ひき割り、及び/又はカットを含む、項目37に記載の方法。
本発明のいくつかの実施形態の方法及び組成物は、望ましい濃度の遅効性グルコース(「SAG」)を含有する柔らかい食感の穀物製品に関し、概してより低湿性の製品に関連する。SAGとは、ヒト小腸での時間をかけた吸収に使用できる可能性が高い(例えば、マルトデキストリンなど糖分及び澱粉から)グルコースの量を指す。本開示の一実施形態では、遅消化性澱粉(「SDS」)含有量は、SAG含有量と等しい。これは、澱粉、すなわち、SDS以外のSAG供給源は存在しないためである。急効性グルコース(RAG)とは、ヒト小腸での急速な吸収に使用できる可能性が高いグルコースの量を指す。
本明細書で使用するとき、SAGは、(例えば、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる、「Rapidly Available Glucose in Foods:An In Vitro Measurement that Reflects the Glycaemic Response」,Englyst et al.,Am.J.Clin.Nutr.,1996(3),69(3),448〜454、「Glycaemic Index of Cereal Products Explained by Their Content of Rapidly and Slowly Available Glucose」,Englyst et al.,Br.J.Nutr.,2003(3),89(3),329〜340、及び「Measurement of Rapidly Available Glucose(RAG)in Plant Foods:A Potential In Vitro Predictor of the Glycaemic Response」,Englyst
et al.,Br.J.Nutr.,1996(3),75(3),327〜337に記載されるように)Englyst法に従って定義され、測定される。
穀物製品のSAG含有量は、穀物製品の処方及び穀物製品の調製に含まれる加工条件によって制御されてよい。いくつかの実施形態では、所望の濃度のSAGを含む穀物製品は、長時間にわたって血中グルコース濃度を維持することに有益な効果をもたらす。本明細書で使用するとき、未焼成穀物製品は、焼成に先立って調製され、成形されたドウを指す。未焼成SAGは、未焼成穀物製品中のSAG含有量を指す。焼成SAGは、焼成穀物製品中のSAG含有量を指す。本明細書で使用するとき、焼成穀物製品は、焼成、乾燥、又は加工のある側面として熱を使用する他のプロセスによって調製された穀物製品を指す。本明細書で使用するとき、穀物製品は、下記のように穀物及び/又は疑似穀物を含む食品を指す。
焼成製品中のSAG含有量は、未ゼラチン化澱粉の存在と関係していてよい。穀物製品の加工中に、澱粉のゼラチン化によってSAG含有量が減少してよい。澱粉のゼラチン化は、水分の存在によって大幅に加速するため、焼成製品中のSAGを増加させる、ある確立した方法は、穀物製品の処方において最小限の水を使用すること(通常、柔らかい焼成食品を製造しない方法)であり、より少量の水を使用すると、より低レベルの澱粉のゼラチン化が生じ、したがって、より高濃度のSAGが最終製品中に存在する。
しかしながら、驚くべきことに、本発明の実施形態の処方及び方法は、高いSAG含有量を維持しつつも、柔らかい食感を有する製品など、より高い水分を含む焼成製品をもたらす。例えば、本発明のいくつかの実施形態の柔らかい食感の焼成穀物製品は、焼成穀物製品100g当たり約15g超のSAG含有量と併せて、約0.4超の水分活性(「A」)及び/又は約5重量%以上の含水量を有してよい。いくつかの実施形態では、柔らかい食感の焼成穀物製品は、焼成穀物製品の全体的な柔らかい食感とは異なる食感を有し、穀物製品の保存可能期間中にわたってその異なる食感を維持する(又は実質的に維持する)含有物を含んでよい。いくつかの実施形態では、この含有物は、所望の食感属性をもたらし、かつ焼成穀物製品のSAG含有量に寄与してよい。本発明の実施形態の処方及び方法は、以下で更に詳述する。
特に断りのない限り、本明細書に記載の穀物製品のすべての測定値は、実質的に焼成直後に冷却した穀物製品から取得した。
穀物製品
本発明のいくつかの実施形態の穀物製品は、最終製品中に所望のSAG濃度及び所望の柔らかい食感を含むように処方されてよい。いくつかの実施形態では、穀物製品は、所望の割合の炭水化物、脂肪、及びタンパク質を含む。いくつかの実施形態では、より高いSAG値は、未ゼラチン化澱粉の存在に関係する。澱粉のゼラチン化により、澱粉はより容易に分解されることができ、したがって、最終製品中のSAGを減少させてよい。いくつかの実施形態では、特定の成分を含めることにより、焼成製品におけるSAGの増加及び所望の食感をもたらしてよい。
本発明の実施形態による穀物製品は、ビスケット、小型ビスケット、クッキー、サンドイッチ型クッキー、アイスクッキー、ケーキ、パン、ロール、ペストリー、バー、又は他の焼成食品が挙げられるが、これらに限定されない、任意の好適な形態であり得る。
炭水化物
炭水化物は、糖分、糖アルコール、オリゴ糖、澱粉画分及び非澱粉ポリサッカライドなどポリサッカライドの形態で穀物製品中に存在してよい。特定の炭水化物成分は、柔らかい食感の焼成穀物製品においてでも所望の濃度のSAGをもたらすことが判明している。いくつかの実施形態では、特定の炭水化物成分は、柔らかい食感の焼成穀物製品中の所望の濃度のSAGに加えて、所望の食感をもたらす。
いくつかの実施形態では、炭水化物は、様々な穀物又は疑似穀物、例えば、小麦、オート麦、トウモロコシ、ライ麦、大麦、スペルト小麦、キビ、ソルガム、カムート、ライ小麦、ソバ、キヌア、及び/又はアマランスの粉末、フレーク、粗挽き、カットが挙げられるが、これらに限定されない原材料から提供される。いくつかの実施形態では、炭水化物は全粒から提供される。すべての穀物又は疑似穀物は全粒であってよく、全粒は、例えば、粉末、フレーク、粗挽き、又はカットなど様々な形態で使用されてよい。すべての穀粒、疑似穀物、及びその様々な形態の組み合わせは、処方に含められてよい。
穀粉及び疑似穀粉の完全なリストは、AACC International Whole Grain Task Forceに基づいた「全粒」の定義に見ることができる。参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる、AACC Internationalのwww.aacc.net.org/definitions/wholegrainを参照されたい。この定義は、「穀物は、一般に、イネ科(Poaceae)(イネ
科(Gramineous)の同義語)の植物の種子と考えられる。疑似穀物は、イネ科に属さず、マメ科植物又は油糧種子を含まない、多数の異なる種類の植物の種子である。Task Forceは、疑似穀物は穀物に含まれるべきであると決定した。これは、疑似穀物の穀類が、パン、澱粉の主食及び副食の製造など穀物が使用される伝統的な方法と同一の方法で使用されるためである。加えて、穀物及び疑似穀物の全体的な主要栄養素の組成(炭水化物、タンパク質、及び脂肪の割合)は類似している」と述べている。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の約40重量%〜約95重量%、穀物製品の約45重量%〜約90重量%、穀物製品の約50重量%〜約90重量%、穀物製品の約55重量%〜約85重量%、穀物製品の約60重量%〜約80重量%、穀物製品の約65重量%〜約75重量%、穀物製品の約50重量%、穀物製品の約55重量%、穀物製品の約60重量%、穀物製品の約65重量%、穀物製品の約70重量%、穀物製品の約80重量%、穀物製品の約85重量%、穀物製品の約90重量%、又は穀物製品の約95重量%の量の炭水化物を含む。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の少なくとも約10重量%、穀物製品の少なくとも少なくとも約15重量%、穀物製品の少なくとも約20重量%、穀物製品の少なくとも約30重量%、穀物製品の少なくとも約35重量%、穀物製品の少なくとも約40重量%、穀物製品の少なくとも約45重量%、穀物製品の少なくとも約50重量%、穀物製品の少なくとも約55重量%、穀物製品の少なくとも約60重量%、穀物製品の少なくとも約65重量%、穀物製品の少なくとも約70重量%、穀物製品の少なくとも約75重量%、穀物製品の約10重量%〜約75重量%、穀物製品の約10重量%〜約65重量%、穀物製品の約10重量%〜約55重量%、穀物製品の約10重量%〜約50重量%、穀物製品の約10重量%〜約45重量%、穀物製品の約15重量%〜約45重量%、穀物製品の約20重量%〜約45重量%、穀物製品の約25重量%〜約45重量%、又は穀物製品の約30重量%〜約40重量%の量の澱粉を含む。
いくつかの実施形態では、穀物製品は粉末を含む。好適な粉末は、精粉及び/又は全粒粉などであってよい。いくつかの実施形態では、好適な粉末は、熱処理した粉末である。全粒粉は、胚乳、ふすま、及び胚芽を含む全粒の穀物から直接又は間接的に製造された粉末を意味すると理解される。全粒粉はまた、ふすま及び胚芽をまだ有する穀粒から直截製造された全粒粉と同じ組成に再構成された全粒粉をもたらす割合で、胚乳、ふすま、及び胚芽からそれぞれ別個に製造された粉末から再構成されてよい。精粉は、穀物の胚乳のみから製造された粉末を意味すると理解される。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、小麦粉、グラハム粉、ソバ粉、オート麦粉、トウモロコシ粉、ライ麦粉、大麦粉、スペルト小麦粉、キビ粉、テフ粉、ライ小麦粉、アマランス粉、キヌア粉、薄力粉、強力粉、デュラム小麦粉、カムート粉、タピオカ粉、サゴ粉、及びひよこ豆粉など豆粉など任意の好適な全粒粉及び/又は精粉を含んでよい。
薄力粉は、軟質の非精白小麦粉(red flour)及び/又は軟質の精白小麦粉を含んでよい。用語「薄力」及び「強力」は、小麦の種類ではなく、粉末の製造に使用されるコムギの穀粒の硬さを指す。穀粒の硬さは、胚乳細胞の密度によるものであってよい。軟質の小麦胚乳はより低い密度を有する。これは、より弱い澱粉とタンパク質との結合と一致する。その結果として、軟質の小麦穀粒は、粉砕されて細粒となり、硬質の小麦穀粒よりも少ない澱粉を損傷する。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、約20重量%〜約95重量%、約20重量%〜約90重量%、穀物製品の約20重量%〜約80重量%、穀物製品の約25重量%〜約75重量%、穀物製品の約30重量%〜約70重量%、穀物製品の約35重量%〜約65重量%、穀物製品の約40重量%〜約60重量%、穀物製品の約45重量%〜約55重量%、穀物製品の約20重量%、穀物製品の約25重量%、穀物製品の約30重量%、穀物製品の約35重量%、穀物製品の約40重量%、穀物製品の約45重量%、穀物製品の約50重量%、穀物製品の約55重量%、穀物製品の約60重量%、穀物製品の約65重量%、穀物製品の約70重量%、穀物製品の約75重量%、穀物製品の約80重量%の量の精粉を含む。
いくつかの実施形態では、好適な精粉は、薄力粉、少量の損傷澱粉を含む小麦粉、及び/又は熱処理された小麦粉など熱処理された粉末を含んでよい。少量の損傷澱粉を含む小麦粉とは、粉末重量の5.5%よりも低い損傷澱粉を含有する粉末を意味する。損傷澱粉含有量は、製粉作業中に物理的に損傷した澱粉粒の割合である。これは、AACC 76−31.01法によって測定されてよい。熱処理された小麦粉の例は、多種の加熱及び冷却サイクルで処理されたか、アニールされた小麦粉であってよい。アニールとは、結晶成長を向上させ、澱粉鎖間の相互作用を促進することにより、澱粉の物理化学的特性を変化させる水熱処理である。
いくつかの実施形態では、精白小麦粉は、NF−ISO−5530−1基準に従ってBrabender(登録商標)Farinograph(登録商標)によって測定したときに55%未満の超低吸水率を有する小麦粉など、特別に選択された製粉画分で製造されてよい。いくつかの実施形態では、選択された製粉画分は、小粒径、すなわち、40μm未満の細粒の割合が50%を上回る。反対に、ひき割り、粗挽き、又はカットなど他の穀物画分は、より大きい粒径、例えば約1〜2mmを有してよい。製粉画分の選択は、製粉中の粒度分布分析(レーザー粒度分布又はメッシュ径)によって補助されてよい。Brabender(登録商標)Farinograph(登録商標)による測定値は、NF−ISO−5530−1基準下で正規化される。この基準において、吸水率は、500UFの最大稠度のドウを有するために必要な14重量%の含水率における、粉末100g当たりの含水量として定義される。稠度は、基準で指定された一定速度において、Farinograph(登録商標)内での捏ね上げ中の、任意の単位(ファリノグラフ単位のUF)で表現される、ドウの抵抗である。まず、粉末の含水率を測定する。次いで、粉末に水を加える。水の量は、ドウの稠度が500UF(480UF〜520UF)に近づくように計算する。次いで、粉末及び水を合わせて捏ね上げ、2つのドウボウルに対して測定値を記録する。吸水率の値は、これらの稠度/抵抗測定値と、ドウを形成するために粉末に添加された水分量との組み合わせから得る。
いくつかの実施形態では、穀物製品は全粒粉を含む。特定の実施形態では、全粒粉は、少なくとも2種類の全粒粉を含む。好適な種類の全粒粉としては、全粒小麦粉、全粒大麦粉、全粒ライ麦粉、全粒スペルト小麦粉、全粒ソバ粉、全粒オート麦粉、全粒米粉、全粒トウモロコシ粉、全粒キビ粉、全粒カムート粉、全粒モロコシ粉、全粒テフ粉、全粒ライ小麦粉、並びにアマランス粉及びキヌア粉など疑似穀物粉、並びにこれらの混合物が挙げられてよい。いくつかの実施形態では、穀物製品は、約20重量%〜約95重量%、約20重量%〜約90重量%、穀物製品の約20重量%〜約80重量%、穀物製品の約25重量%〜約75重量%、穀物製品の約30重量%〜約70重量%、穀物製品の約35重量%〜約65重量%、穀物製品の約40重量%〜約60重量%、穀物製品の約45重量%〜約55重量%、穀物製品の約20重量%、穀物製品の約25重量%、穀物製品の約30重量%、穀物製品の約35重量%、穀物製品の約40重量%、穀物製品の約45重量%、穀物製品の約50重量%、穀物製品の約55重量%、穀物製品の約60重量%、穀物製品の約65重量%、穀物製品の約70重量%、穀物製品の約75重量%、穀物製品の約80重量%の量の全粒粉を含んでよい。
いくつかの実施形態では、穀物製品はフレークを含む。フレークは、小麦、ライ麦、ソバ、オート麦、大麦、スペルト小麦、ライ小麦、テフ、キビ、ソルガム、キヌア、アマランス、カムート、デュラム小麦、及びこれらの組み合わせなど任意の好適な穀粒から、又はひよこ豆フレーク若しくはトウモロコシ、タピオカ、若しくはサゴフレークなど任意の好適なマメ科植物から形成されてよい。フレークの調製プロセス及び特定のプロセス条件は、フレークが由来する植物によって異なり得る。ライ麦又は大麦又は小麦など一部のフレークは、水加、及び/又は蒸気処理、及び/又は加熱並びに圧延を行い、それによって板状になり、穀粒フレークになる穀粒を意味すると理解されてよい。フレークは、全粒オート麦フレーク、中粒オート麦フレーク、早炊きオート麦など全粒種で構成されてよいか、更に製粉してサイズを低減してよい。いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の約0.1重量%〜約50重量%、穀物製品の約0.5重量%〜約40重量%、穀物製品の約1重量%〜約35重量%、穀物製品の約5重量%〜約30重量%、穀物製品の約10重量%〜約20重量%、穀物製品の約0.1重量%、穀物製品の約1重量%、穀物製品の約5重量%、穀物製品の約10重量%、穀物製品の約15重量%、穀物製品の約20重量%、穀物製品の約25重量%、穀物製品の約30重量%、穀物製品の約35重量%、又は穀物製品約40重量%の量のフレークを含む。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、ひき割り、粗挽き、及び/又はカットを含む。ひき割り、粗挽き、及び/又はカットは、オート麦、ソバ、キヌア、アマランス、キビ、小麦、大麦、スペルト小麦、カムート、ライ小麦、ソルガム、トウモロコシ、又はライ麦、及びこれらの組み合わせなど、任意の好適な穀粒又は種子から形成されてよい。いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の約1重量%〜約50重量%、穀物製品の約1重量%〜約45重量%、穀物製品の約1重量%〜約40重量%、穀物製品の約2重量%〜約35重量%、穀物製品の約3重量%〜約30重量%、穀物製品の約4重量%〜約27重量%、穀物製品の約5重量%〜約25重量%、穀物製品の約6重量%〜約20重量%、穀物製品の約7重量%〜約19重量%、穀物製品の約8重量%〜約18重量%、穀物製品の約9重量%〜約17重量%、穀物製品の約10重量%〜約16重量%、穀物製品の約1重量%、穀物製品の約2重量%、穀物製品の約3重量%、穀物製品の約4重量%、穀物製品の約5重量%、穀物製品の約6重量%、穀物製品の約7重量%、穀物製品の約8重量%、穀物製品の約9重量%、穀物製品の約10重量%、穀物製品の約11重量%、穀物製品の約12重量%、穀物製品の約13重量%、穀物製品の約14重量%、穀物製品の約15重量%、穀物製品の約16重量%、穀物製品の約17重量%、穀物製品の約18重量%、穀物製品の約19重量%、穀物製品の約20重量%、穀物製品の約25重量%、穀物製品の約27重量%、穀物製品の約30重量%、穀物製品の約35重量%、穀物製品の約40重量%、穀物製品の約45重量%、又は穀物製品の約50重量%の量のひき割り、粗挽き、及び/又はカットを含む。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の少なくとも約1重量%、穀物製品の少なくとも約5重量%、穀物製品の少なくとも約10重量%、穀物製品の少なくとも約15重量%、穀物製品の少なくとも約20重量%、穀物製品の少なくとも約25重量%、穀物製品の少なくとも約30重量%、穀物製品の少なくとも約35重量%、穀物製品の少なくとも約40重量%、穀物製品の少なくとも約45重量%、穀物製品の少なくとも約50重量%、穀物製品の少なくとも約55重量%、穀物製品の少なくとも約60重量%、穀物製品の少なくとも約65重量%、穀物製品の少なくとも約70重量%、穀物製品の少なくとも約75重量%、穀物製品の少なくとも約80重量%、穀物製品の少なくとも約85重量%、穀物製品の少なくとも約90重量%、穀物製品の約1重量%〜約90重量%、穀物製品の約5重量%〜約90重量%、穀物製品の約5重量%〜約95重量%、穀物製品の約10重量%〜約80重量%、穀物製品の約15重量%〜約75重量%、穀物製品の約20重量%〜約70重量%、穀物製品の約25重量%〜約65重量%、穀物製品の約30重量%〜約60重量%、穀物製品の約35重量%〜約55重量%、又は穀物製品の約40重量%〜約50重量%の量の全粒を含む。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の約0.1重量%〜約50重量%、穀物製品の約1重量%〜約30重量%、穀物製品の約1重量%〜約25重量%、穀物製品の約1重量%〜約20重量%、穀物製品の約5重量%〜約15重量%、穀物製品の約0.1重量%、穀物製品の約1重量%、穀物製品の約5重量%、穀物製品の約10重量%、穀物製品の約15重量%、穀物製品の約20重量%、穀物製品の約25重量%、穀物製品の約30重量%、穀物製品の約30重量%、穀物製品の約35重量%、穀物製品の約40重量%、穀物製品の約45重量%、又は穀物製品の約50重量%の量の糖分(モノ及びジサッカライド)を含む。いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の最大約10重量%、穀物製品の最大約15重量%、又は穀物製品の最大約20重量%の量のフルクトースを含む。いくつかの実施形態では、穀物製品中の総炭水化物の約25%以下がフルクトースに由来する。
タンパク質
本発明の穀物製品はまた、タンパク質を含んでよい。好適なタンパク質源としては、デュラム小麦若しくはカムートの粉末若しくはフレークなど高タンパク質小麦粉若しくはフレーク、ひよこ豆の粉末若しくはフレーク、エンドウ豆の粉末若しくはフレーク、大豆の粉末若しくはフレークなどマメ科植物の粉末若しくはフレーク、ホエータンパク質濃縮物若しくは分離物、大豆濃縮物若しくは分離物、カゼイン濃縮物若しくは分離物、乳タンパク質濃縮物及び分離物、グルテン、加水分解グルテン(hydrolized gluten)、又は卵タンパク質が挙げられてよいが、これらに限定されない。タンパク質は、粉末として、又はタンパク質クリスプの形態で処方されてよく、クリスプは、任意のタンパク質又はタンパク質の組み合わせ、及び場合によっては追加成分から調製されて、米クリスプに類似のパリパリした含有物を形成する。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の約0.1重量%〜約30重量%、穀物製品の約0.1重量%〜約25重量%、穀物製品の約0.1重量%〜約20重量%、穀物製品の約1重量%〜約15重量%、穀物製品の約1重量%〜約10重量%、穀物製品の約0.1重量%、穀物製品の約1重量%、穀物製品の約5重量%、穀物製品の約10重量%、穀物製品の約15重量%、穀物製品の約20重量%、又は穀物製品の約35重量%の量のタンパク質を含んでよい。
脂肪
本発明の穀物製品は、所望の量の脂肪を含んでよい。脂肪としては、ショートニング及び油が挙げられるが、これらに限定されない、任意の好適な原材料から穀物製品に添加されてよい。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の約0.1重量%〜約40重量%、穀物製品の約0.1重量%〜約25重量%、穀物製品の約0.1重量%〜約20重量%、穀物製品の約1重量%〜約15重量%、穀物製品の約1重量%〜約10重量%、穀物製品の約0.1重量%、穀物製品の約1重量%、穀物製品の約5重量%、穀物製品の約10重量%、穀物製品の約15重量%、穀物製品の約20重量%、穀物製品の約35重量%、又は穀物製品の約40重量%の量の脂肪を含んでよい。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、菜種油、高オレイン酸菜種油、ヤシ油、大豆油、ヒマワリ油、ベニバナ油(sufflower oil)、綿実油、水素化油、エステル交換油、又はこれらの組み合わせを含む。油性分の選択は、穀物製品の所望の食感及び栄養特性成分によって異なってよい。

いくつかの実施形態では、柔らかい食感の穀物製品を製造するには、十分な水分量を使用することが望ましい。いくつかの実施形態では、処方に含まれる水分量は、最終製品に所望の湿潤性をもたらすために必要な量によって決定される。
水は、ドウの約1重量%〜約20重量%、ドウの約2重量%〜約18重量%、ドウの約3重量%〜約16重量%、ドウの約4重量%〜約14重量%、ドウの約5重量%〜約14重量%、ドウの約5重量%〜約12重量%、ドウの約6重量%〜約10重量%、ドウの約7重量%〜約8重量%、ドウの約1重量%、ドウの約2重量%、ドウの約3重量%、ドウの約4重量%、ドウの約5重量%、ドウの約6重量%、ドウの約7重量%、ドウの約8重量%、ドウの約9重量%、ドウの約10重量%、ドウの約11重量%、ドウの約12重量%、ドウの約13重量%、ドウの約14重量%、ドウの約15重量%、ドウの約16重量%、ドウの約17重量%、ドウの約18重量%、ドウの約19重量%、又はドウの約20重量%の量でドウに添加されてよい。
いくつかの実施形態では、ドウは、ドウの約5重量%〜約50重量%、ドウの約7重量%〜約50重量%、ドウの約8重量%〜約50重量%、ドウの約10重量%〜約50重量%、ドウの約12重量%〜約48重量%、ドウの約14重量%〜約46重量%、ドウの約16重量%〜約44重量%、ドウの約16重量%〜約40重量%、ドウの約18重量%〜約40重量%、ドウの約18重量%〜約42重量%、ドウの約20重量%〜約40重量%、ドウの約22重量%〜約38重量%、ドウの約24重量%〜約36重量%、ドウの約26重量%〜約34重量%、ドウの約28重量%〜約32重量%、ドウの約5重量%、ドウの約6重量%、ドウの約7重量%、ドウの約8重量%、ドウの約10重量%、ドウの約12重量%、ドウの約14重量%、ドウの約16重量%、ドウの約18重量%、ドウの約20重量%、ドウの約22重量%、ドウの約24重量%、ドウの約26重量%、ドウの約28重量%、ドウの約30重量%、ドウの約32重量%、ドウの約34重量%、ドウの約36重量%、ドウの約38重量%、ドウの約40重量%、ドウの約42重量%、ドウの約44重量%、ドウの約46重量%、ドウの約48重量%、又はドウの約50重量%の含水量を有する。
いくつかの実施形態では、未焼成穀物片は、未焼成穀物片の約18重量%〜約40重量%、未焼成穀物片の約20重量%〜約40重量%、未焼成穀物片の約22重量%〜約38重量%、未焼成穀物片の約24重量%〜約36重量%、未焼成穀物片の約26重量%〜約34重量%、未焼成穀物片の約28重量%〜約32重量%、未焼成穀物片の約18重量%、未焼成穀物片の約20重量%、未焼成穀物片の約22重量%、未焼成穀物片の約24重量%、未焼成穀物片の約26重量%、未焼成穀物片の約28重量%、未焼成穀物片の約30重量%、未焼成穀物片の約32重量%、未焼成穀物片の約34重量%、未焼成穀物片の約36重量%、未焼成穀物片の約38重量%、又は未焼成穀物片の約40重量%の含水量を有する。
いくつかの実施形態では、焼成穀物製品は、焼成穀物製品の約5重量%〜約40重量%、焼成穀物製品の約10重量%〜約40重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約35重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約30重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約25重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約20重量%、焼成穀物製品の約7重量%〜約18重量%、焼成穀物製品の約8重量%〜約16重量%、焼成穀物製品の約9重量%〜約14重量%、焼成穀物製品の約10重量%〜約13重量%、焼成穀物製品の約5重量%、焼成穀物製品の約6重量%、焼成穀物製品の約7重量%、焼成穀物製品の約8重量%、焼成穀物製品の約9重量%、焼成穀物製品の約10重量%、焼成穀物製品の約11重量%、焼成穀物製品の約12重量%、焼成穀物製品の約13重量%、焼成穀物製品の約14重量%、焼成穀物製品の約15重量%、焼成穀物製品の約16重量%、焼成穀物製品の約17重量%、焼成穀物製品の約18重量%、焼成穀物製品の約19重量%、焼成穀物製品の約20重量%、焼成穀物製品の約22重量%、焼成穀物製品の約24重量%、焼成穀物製品の約26重量%、焼成穀物製品の約28重量%、焼成穀物製品の約30重量%、焼成穀物製品の約32重量%、焼成穀物製品の約34重量%、焼成穀物製品の約36重量%、焼成穀物製品の約38重量%、又は焼成穀物製品の約40重量%の含水量を有する。
いくつかの実施形態では、焼成穀物製品は、約0.4以上、約0.5以上、約0.4〜約0.9、約0.4〜約0.8、約0.5〜約0.9、約0.5〜約0.8、約0.6〜約0.7、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、又は約0.9の水分活性を有する。
含有物
本発明の穀物製品は、好適な含有物を含んでよい。含有物は、食感、審美性、及び栄養上の利益をもたらしてよい。本発明のいくつかの実施形態の穀物製品では、含有物は、グルテン又はドウマトリクスの一部とはならない、穀物製品の成分として理解される。かかる含有物は、穀物製品内の実体として視覚的に、又は触覚的に区別できてよい。いくつかの実施形態では、穀物製品は、果実、マメ科植物、穀粒、疑似穀粒、並びに/又は種子、例えば、オート麦、ソバ、ライ麦、大麦、スペルト小麦、カムート、小麦、スペルト小麦、ソバ、キビ、ソルガム、カムート、ライ小麦、キヌア、及び/若しくはアマランスなどを含んでよい。これらの含有物は、例えば、ひき割り、粗挽き、カット、フレーク、米クリスプ、タンパク質クリスプ(ホエー、大豆、カゼイン、又は組み合わせ)及び/若しくはチョコレートチップ、ヌガー、カラメル含有物、クリスプ(タンパク質、米など)、任意の他の好適な含有物、又はこれらの組み合わせなど様々な形態であってよい。好適な穀粒含有物は、上記の炭水化物の項に記載した量でこれらの穀粒及び種子を含んでよい。好適な果実含有物としては、ブルーベリー、イチゴ、ラズベリー、バナナ、モモ、レーズン、クランベリーなどが挙げられてよいが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本発明の処方及び方法により、焼成穀物製品中の高SAG含有量を維持しつつ、高濃度の特定の含有物が可能になる。これは、かかる含有物がSAG含有量をほとんど有さないか、全く有さなくても可能である。例えば、果実は、SAG含有量をほとんど有さないか、全く有さなくてよい。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、穀物製品の約5重量%以上、穀物製品の約10重量%以上、穀物製品の約15重量%以上、穀物製品の約5重量%〜約30重量%、穀物製品の約5重量%〜約25重量%、穀物製品の約7重量%〜約23重量%、穀物製品の約10重量%〜約20重量%、穀物製品の約12重量%〜約18重量%、穀物製品の約5重量%、穀物製品の約7重量%、穀物製品の約10重量%、穀物製品の約12重量%、穀物製品の約15重量%、穀物製品の約18重量%、穀物製品の約20重量%、穀物製品の約23重量%、穀物製品の約25重量%、又は穀物製品の約30重量%の量の含有物を含む。
いくつかの実施形態では、含有物は、焼成穀物製品のSAG含有量に寄与してよい。いくつかの実施形態では、含有物は、高SAG値、及び焼成穀物製品の加工中にSAG含有量を維持できる機能のために選択されてよい。小麦など一部の穀粒は、高初期SAG含有量を有してよいが、加工条件のために、加工中にSAGの相当量を失ってよい。例えば、焼成穀物製品の調製でドウ内の高濃度の水分及び熱が使用される場合、かかる条件により高天然SAG含有量を有する澱粉粒のゲル化が生じ、したがって、低SAG含有量を有する最終製品を製造する。しかしながら、特定の穀粒及び種子は、高い水分濃度及び熱での加工中でも、より高い割合のSAG含有量を維持できることが判明している。例えば、ソバ、ライ麦、及びスペルト小麦は、焼成ドウ片の調製中も実質的に維持される、高い初期SAG値を有する。かかる穀粒及び/又は種子は、ひき割り、粗挽き、カット、フレークなど任意の好適な形態で含まれてよい。
いくつかの実施形態では、含有物は、焼成穀物製品の食感に寄与してよい。いくつかの実施形態では、含有物は、焼成穀物製品の全体的な柔らかい食感から区別される含油物の食感をもたらすために、選択されてよい。例えば、過剰に硬かったり、歯詰まりしたりすることなく、サクサクした、パリパリした、又は歯応えのある食感をもたらす含有物を選択することが望ましいことがある。かかる食感は、それ以外の焼成製品のマトリクスの柔らかい食感と対照的であり、したがって、2種類の食感経験をもたらしてよい。いくつかの実施形態では、製品のマトリクスから水分を吸収して、場合によっては、製品を乾燥させ、砕けやすくしつつ、望ましくない程度まで歯応えがあるようにする含有物を避けることが望ましいことがある。例えば、ソバの粗挽きは、焼成穀物製品からの水分移動に抵抗し、サクサクした食感を維持してよい。いくつかの実施形態では、好ましい含有物は、少なくとも約1か月、約2か月、約3か月、約6か月、約9か月、約1年、約1.5年、又は約2年の保存可能期間など焼成穀物製品の保存可能期間にわたって焼成穀物製品のその独特の食感及び/又は2種類の食感を維持する。独特のサクサクした食感をもたらす含有物の例としては、粗挽きソバ粉、ソバのひき割り、全粒ソバのカット、脱穀した全粒キビが挙げられる。オート麦カットもまた許容範囲内であり、サクサクした食感というよりも歯応えのある/密な食感をもたらし得る。
いくつかの実施形態では、含有物の粒径が、含有物の食感に影響することがある。例えば、いくつかの実施形態では、望ましい食感は、約85%の粒子が約1mm〜約2mmの粒径範囲内である含有物に関係している。
いくつかの実施形態では、含有物は、SAG含量に寄与し、かつ望ましい食感をもたらしてよい。例としては、粗挽きソバ粉、ソバのひき割り、全粒ソバのカット、及び/又は脱穀した全粒キビが挙げられるが、これらに限定されない。
追加成分
いくつかの実施形態の穀物製品はまた、乳化剤、緩衝剤、膨張剤、調味料、保存料、及び甘味料など成分を含む。好適な膨張剤としては、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、又はこれらの混合物が挙げられてよいが、これらに限定されない。一実施形態では、穀物製品は、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、及び酸性ピロリン酸ナトリウムの組み合わせを含む。別の実施形態では、穀物製品は、重炭酸ナトリウム及び酸性ピロリン酸ナトリウムの組み合わせを含む。
追加成分としては、ビタミンB1、B2、B3、B6、B12、鉄分、マグネシウム、カルシウム、又はこれらの混合物などビタミン又はミネラルが挙げられてよい。穀物製品はまた、塩、バニラなど香味剤、粉末ココア、乳及び乳製品派生物、蜂蜜を含んでよい。
充填剤
本発明の穀物製品はまた、例えば、充填剤の層を有する穀物製品、つまりサンドイッチ型スナックを製造するために、充填剤を含んでよい。甘味又は香味を有する充填剤など任意の好適な充填剤が含まれてよい。いくつかの実施形態では、好適な充填剤は、脂肪ベース又は糖分ベースであってよい。いくつかの実施形態では、好適な充填剤は、サンドイッチ型穀物スナックに所望の栄養特性、食感特性、及び/又は風味特性をもたらすように処方される。充填剤は、任意の好適な方法で穀物製品に添加されてよく、いくつかの実施形態では、充填剤は、穀物製品の焼成後に添加される。
いくつかの実施形態では、サンドイッチ型穀物スナックは、約18重量%〜約40重量%の充填剤、約20重量%〜約40重量%の充填剤、約25重量%〜約35重量%の充填剤、約28重量%〜約30重量%の充填剤、約18重量%の充填剤、約20重量%の充填剤、約25重量%の充填剤、約28重量%の充填剤、約30重量%の充填剤、約35重量%の充填剤、又は約40重量%の充填剤を含む。
調製
いくつかの実施形態では、本発明の穀物製品は、最終製品で所望のSAG濃度を維持しつつも、伝統的なビスケット調製で使用される方法など任意の好適な方法に従って調製されてよい。いくつかの実施形態では、本発明の穀物製品は、最終穀物製品で所望の濃度のSAG及び水分を達成するのに好適な条件に従って調製されてよい。いくつかの実施形態では、より高いSAG含有量は、低せん断加工条件及び/又は低温加工条件を使用して達成される。いくつかの実施形態では、加工条件は、穀物製品の処方において、澱粉に対する損傷を最小化するように選択される。いくつかの実施形態では、本発明の穀物製品は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる、国際公開第2012/155154号に記載の方法に従って調製されてよい。
いくつかの実施形態では、ドウの調製後に、ドウは、ドウ片に形成されてよい。特定の実施形態では、ドウ片は、型を使用した焼成、ワイヤー切断、往復式カッター(reciprocal cutter)を使用したシート化及び切断など任意の好適な方法で形成されてよい。ドウ片は、ベルトコンベヤーへ、更に焼成のためのオーブン又は乾燥のためのドライヤーへと移されてよい。加工後、穀物製品は、次いで包装されてよい。
形成されたドウ片は、所望の含水量まで焼成されるか、乾燥されてよい。いくつかの実施形態では、焼成穀物片の含水量は、所望の柔らかい食感をもたらすように選択される。いくつかの実施形態では、焼成穀物製品は、焼成穀物製品の約5重量%以上、焼成穀物片の約7重量%以上、焼成穀物片の約10重量%以上、焼成穀物製品の約5重量%〜約40重量%、焼成穀物製品の約10重量%〜約40重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約35重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約30重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約25重量%、焼成穀物製品の約5重量%〜約20重量%、焼成穀物製品の約7重量%〜約18重量%、焼成穀物製品の約8重量%〜約16重量%、焼成穀物製品の約9重量%〜約14重量%、焼成穀物製品の約10重量%〜約13重量%、焼成穀物製品の約5重量%、焼成穀物製品の約6重量%、焼成穀物製品の約7重量%、焼成穀物製品の約8重量%、焼成穀物製品の約9重量%、焼成穀物製品の約10重量%、焼成穀物製品の約11重量、焼成穀物製品の約12重量%、焼成穀物製品の約13重量%、焼成穀物製品の約14重量%、焼成穀物製品の約15重量%、焼成穀物製品の約16重量%、焼成穀物製品の約17重量%、焼成穀物製品の約18重量%、焼成穀物製品の約19重量%、焼成穀物製品の約20重量%、焼成穀物製品の約22重量%、焼成穀物製品の約24重量%、焼成穀物製品の約26重量%、焼成穀物製品の約28重量%、焼成穀物製品の約30重量%、焼成穀物製品の約32重量%、焼成穀物製品の34重量%、焼成穀物製品の約36重量%、焼成穀物製品の約38重量%、又は焼成穀物製品の約40重量%の含水量を有する。
いくつかの実施形態では、形成されたドウ片は、所望の水分活性まで焼成されるか、乾燥される。いくつかの実施形態では、焼成穀物製品は、約0.4以上、約0.5以上、約0.4〜約0.9、約0.4〜約0.8、約0.5〜約0.9、約0.5〜約0.8、約0.6〜約0.7、約0.4、約0.5、約0.6、約0.7、約0.8、又は約0.9の水分活性を有する。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、焼成又は乾燥以外であるが、加工のある側面として加熱を含むプロセスによって調製されてよい。例えば、穀物製品は、穀物製品の他の成分と混合する前に高温で加熱されてよい結合剤を使用して、冷間圧縮によって調製されてよい。いくつかの実施形態では、結合剤は、穀物製品で一般に使用される多くの穀粒のゼラチン化温度を上回る温度まで加熱されてよい。例えば、結合剤は、約77℃〜約82℃(約170°F〜約180°F)、又は更には約93℃(約200°F)以上の温度で使用されてよい。本明細書で使用するとき、用語「焼成穀物製品」は、焼成又は乾燥以外であるが、ある側面において加熱を含む、かかるプロセスによって形成された穀物製品も含むと理解される。
SAG
上記のように、焼成穀物製品中のSAG含有量は、処方及び穀物製品の調製条件に応じて異なってよい。
上述のように、SAGとは、ヒト小腸での時間をかけた吸収に使用できる可能性が高い(マルトデキストリンなど澱粉から)グルコースの量を指す。急効性グルコース(RAG)とは、ヒト小腸での急速な吸収に使用できる可能性が高いグルコースの量を指す。Englyst法では、ビスケットなど食品試料は、1枚又は2枚以上の代表試料のビスケットを手動で粗挽きすることによって、又は咀嚼を模倣する動作によってビスケットを微粒子にすることによって調製する。次いで、標準条件下において、インベルターゼ、膵α−アミラーゼ及びアミログルコシダーゼの存在下でインキュベートすることにより、食品試料を酵素消化させた。pH、温度(37℃)、粘度、及び機械的混合などパラメータは、胃腸条件を模倣するように調整した。20分の酵素消化時間後にグルコースを測定し、RAGと標識を付けた。更に100分(合計120分)の酵素消化後、グルコースを再測定し、使用可能グルコース(AV)(AG)と標識を付けた。SAGは、(AV)(AG)からRAGを減じて得る(SAG=AV AG−RAG)。しがたって、SAGは、20分目と120分目との間に放出されたグルコース画分に対応する。SAGはSDSに等しい。遊離グルコース及びスクロースから放出されたグルコースなど遊離糖グルコース(FSG)及びマルトースは、別個の分析によって得られる。次いで、易消化性澱粉(「RDS」)は、RAGからFSG及びマルトースを減じたものとして得られる(RDS=RAG−FSG−マルトース)。
いくつかの実施形態では、本発明の穀物製品は、未焼成穀物製品100g当たり約5g以上、未焼成穀物製品100g当たり約10g以上、未焼成穀物製品100g当たり約15g以上、未焼成穀物製品100g当たり約15.8g以上、未焼成穀物製品100g当たり約16g以上、未焼成穀物製品100g当たり約17g以上、未焼成穀物製品100g当たり約18g以上、未焼成穀物製品100g当たり約19g以上、未焼成穀物製品100g当たり約20g以上、未焼成穀物製品100g当たり約21g以上、未焼成穀物製品100g当たり約22g以上、未焼成穀物製品100g当たり約23g以上、未焼成穀物製品100g当たり約24g以上、未焼成穀物製品100g当たり約25g以上、未焼成穀物製品100g当たり約26g以上、未焼成穀物製品100g当たり約27g以上、未焼成穀物製品100g当たり約28g以上、未焼成穀物製品100g当たり約29g以上、未焼成穀物製品100g当たり約30g以上、未焼成穀物製品100g当たり約31g以上、未焼成穀物製品100g当たり約32g以上、未焼成穀物製品100g当たり約33g以上、未焼成穀物製品100g当たり約34g以上、未焼成穀物製品100g当たり約35g以上、未焼成穀物製品100g当たり約35g以上、未焼成穀物製品100g当たり約37g、未焼成穀物製品100g当たり約38g、未焼成穀物製品100g当たり約39g、未焼成穀物製品100g当たり約40gの量の未焼成SAGを含む。
いくつかの実施形態では、本発明の穀物製品は、穀物製品100g当たり約5g以上、穀物製品100g当たり約10g以上、穀物製品100g当たり約15g以上、穀物製品100g当たり約15.8g以上、穀物製品100g当たり約16g以上、穀物製品100g当たり約17g以上、穀物製品100g当たり約18g以上、穀物製品100g当たり約19g以上、穀物製品100g当たり約20g以上、穀物製品100g当たり約21g以上、穀物製品100g当たり約22g以上、穀物製品100g当たり約23g以上、穀物製品100g当たり約24g以上、穀物製品100g当たり約25g以上、穀物製品100g当たり約26g以上、穀物製品100g当たり約27g以上、穀物製品100g当たり約28g以上、穀物製品100g当たり約29g以上、穀物製品100g当たり約30g以上、穀物製品100g当たり約31g以上、穀物製品100g当たり約32g以上、穀物製品100g当たり約33g以上、穀物製品100g当たり約34g以上、穀物製品100g当たり約35g以上、穀物製品100g当たり約35g以上、穀物製品100g当たり約37g、穀物製品100g当たり約38g、穀物製品100g当たり約39g、穀物製品100g当たり約40gの量の焼成SAGを含む。
いくつかの実施形態では、本発明の穀物製品は、少なくとも約31重量%、少なくとも約35重量%、少なくとも約38重量%、又は少なくとも約40重量%の遅消化性澱粉/使用可能澱粉の合計比(SDS/(SDS+RDS))を含む。使用可能澱粉の合計は、SDSと、RDSと、を含む。上記のように、SAGは、本明細書においてSDSと同じ意味で使用されてよい。一実施形態では、使用可能澱粉の合計と澱粉の合計との違いは、使用可能な澱粉の合計が、消化不能である、すなわち、小腸における消化を免れる、難消化性澱粉を含まないことである。
いくつかの実施形態では、未焼成SAG含有量は、処方における各成分のSAG含有量及び穀物製品中の各成分の重量%に基づいて計算される。いくつかの実施形態では、成分の性質及び/又は焼成穀物製品を調製するための加工条件は、澱粉に対する損傷及び澱粉ゼラチン化を最小化し、したがって、未焼成処方から焼成穀物製品に最小限のSAG含有量の減少をもたらすことなどによって、加工中ずっとSAG濃度を維持できる。いくつかの実施形態では、穀物製品の焼成SAG含有量は、未焼成SAGの約50%未満、未焼成SAGの約45%未満、未焼成SAGの約40%未満、未焼成SAGの約35%未満、未焼成SAGの約30%未満、未焼成SAGの約25%未満、未焼成SAGの約24%未満、未焼成SAGの約23%未満、未焼成SAGの約22%未満、未焼成SAGの約21%未満、未焼成SAGの約20%未満、未焼成SAGの約19%未満、未焼成SAGの約18%未満、未焼成SAGの約17%未満、未焼成SAGの約16%未満、未焼成SAGの約15%未満、未焼成SAGの約14%未満、未焼成SAGの約13%未満、未焼成SAGの約12%未満、未焼成SAGの約11%未満、未焼成SAGの約10%未満、未焼成SAGの約9%未満、未焼成SAGの約8%未満、未焼成SAGの約7%未満、未焼成SAGの約6%未満、未焼成SAGの約5%未満、未焼成SAGの約4%未満、未焼成SAGの約3%未満、未焼成SAGの約2%未満、未焼成SAGの約1%、又は未焼成SAGとほぼ同じである。特定の実施形態では、穀物製品の焼成後SAG含有量は、未焼成SAGよりも高くてよい。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、クラスト部分と、クラム部分と、を含み、クラスト部分は、以下で更に詳述するようにクラム部分を囲い込む。
いくつかの実施形態では、クラスト部分のSAG含有量は、クラスト部分100g当たり12g超、クラスト部分100g当たり15g超、好ましくはクラスト部分100g当たり約18g超、好ましくはクラスト部分100g当たり15〜23g、より好ましくは18〜22g、最も好ましくは19〜21gである。いくつかの実施形態では、クラム部分のSAG含有量は、クラム部分100g当たり約8g超、クラム部分100g当たり約15g超、クラム部分100g当たり約10〜20g、クラム部分100g当たり約12〜18g、好ましくはクラム部分100g当たり15〜20g、より好ましくはクラム部分100g当たり17〜19gである。これらの濃度のSAGは、全体的に高いSAG含有量をもたらす。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、クラスト部分と、クラム部分と、を含み、クラスト部分はクラム部分を囲い込み、クラム部分100g当たりのクラム部分のSAG含有量は、クラスト部分100g当たりのクラスト部分のSAG含有量の少なくとも70%、好ましくはクラスト部分100g当たりのクラスト部分のSAG含有量の80〜95%、より好ましくは85〜90%である。つまり、クラムによって形成された中心部分は、澱粉含有物の大部分をSAGとして保持する。
感覚特性
本発明の穀物製品は、望ましい栄養及び感覚特性を含むように処方されてよい、及び/又は調製されてよい。例えば、本発明の穀物製品は、これらの所望の栄養及び感覚特性をなお維持しつつも高いSAG含有量を含むように処方されてよい、及び/又は調製されてよい。所望の栄養は、本明細書に記載のように、特定濃度の全粒、脂肪、繊維、タンパク質、ビタミン、及び/又は糖分を含んでよい。感覚特性としては、2種類の食感を有するビスケットにおける、サクサクした含有物を含む柔らかい食感など食感特性を含んでよい。高SAG、望ましい栄養、及び望ましい感覚特性の組み合わせは、特に柔らかい食感の製品において予想外である。高SAG値及び/又は望ましい栄養特性を備える製品は、多くの場合、過剰に硬い、又は乾燥した食感など望ましくない感覚特性を伴う。しかしながら、本発明の実施形態の製品は、柔らかい、しっとりした食感を含み、かつ製品の保存可能期間にわたってサクサクした含有物を含んでよい。
クラムとクラスト
いくつかの実施形態では、穀物製品は、クラスト部分と、クラム部分と、を含み、クラスト部分はクラム部分を囲い込む。クラスト部分は外側部分であり、クラム部分は内側部分である。これらの用語は当技術分野の用語であり、当業者は、穀物製品のクラストか、クラムかを区別できる。クラストは穀物製品の外側部分であり、焼成条件によってより濃く、硬い食感を有する。クラムは、クラストによって保護された、より柔らかく、明るい内側部分、つまり中央部分である。
いくつかの実施形態では、製品は、クラスト及びクラムの2つの部分と見なされてよい。クラストは、SAG(又はSDS)含有量に対する多大な影響を有する。理論に束縛されるものではないが、高SDSは、外側表面がすぐに乾燥し、クラストを形成するので、澱粉ゼラチン化に使用できる水分が少ないためであると考えられる。更に、このクラストは絶縁体として機能し、製品内の温度上昇の制限に役立つ。クラストは、鮮やかな金色をもたらし、(メイラード反応により)味全体を向上させる。
加えて、クラストは、焼成中の製品内部での水分維持(しっとりした食感)に役立つ。これによりクラムが形成され、クラムもSDSに対する良好な影響を有する。クラムは、内部温度管理により、高SDSを有する。
いくつかの実施形態では、クラスト部分は、0.5〜6mm、より好ましくは1〜5mm、なおより好ましくは約4mmの厚さを有する。いくつかの実施形態では、クラム部分は、6〜14mm、好ましくは8〜12mm、より好ましくは約10mmの穀物製品の平面での厚さを有してよい。クラストとクラムとのバランスは、クラストが、クラムを隔離し、水分の蒸散を防ぐことによって内側のクラムを十分に保護できるようにする。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、クラスト部分と、クラム部分と、を含み、クラスト部分はクラム部分を囲い込み、クラスト部分及びクラム部分はそれぞれLange数を有し、クラスト部分のLange数は、クラム部分のLange数よりも少なくとも5低く、好ましくは5〜15低く、好ましくは7〜13低い。いくつかの実施形態では、穀物製品の表面は、40〜60、好ましくは44〜50、好ましくは45〜48、より好ましくは46〜47のLange数を有する。本明細書に記載したように、Lange数は穀物製品のLange数を指し、穀物製品とは異なるLange数を有し得る含有物は考慮しない。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、クラスト部分と、クラム部分と、を含み、クラスト部分はクラム部分を囲い込み、クラスト部分は、40〜60、好ましくは44〜50、好ましくは45〜48、より好ましくは46〜47のLange数を有し、クラム部分は、50〜70、好ましくは52〜58、より好ましくは54〜56のLange数を有する。本明細書において、Lange数は、クラスト又はクラム部分のLange数をそれぞれ指し、クラスト又はクラムとは異なるLange数を有し得る含有物は考慮しない。
いくつかの実施形態では、穀物製品は、クラスト部分と、クラム部分と、を含み、クラスト部分はクラム部分を囲い込み、焼成直後のクラスト部分の含水量は、クラストの重量の4〜10重量%、好ましくは4〜8重量%、焼成直後のクラム部分の含水量は、クラムの重量の8〜14重量%、好ましくは10〜14重量%である。いくつかの実施形態では、穀物製品の水分は、9〜15重量%、より好ましくは9〜13重量%、なおより好ましくは10〜13重量%、最も好ましくは約11重量%である。
以下の実施例では、そうでないと指示しない限り、すべての部、割合、及び比率は重量によるものであり、すべての温度は°F単位であり、これらの実施例は、本発明のいくつかの実施形態を例示するものである。
(実施例1)
穀物製品は、以下の処方に従って調製した。
上記の処方は、処方においてフレークブレンドの一部の代わりに粗挽きソバ粉を使用すると、SAG含有量が13%から17.3%へと増加したように、焼成製品中のSAG含有量が著しく向上することを示す。
(実施例2)
穀物製品は、以下の処方に従って調製した。
上記の処方は、処方において小麦粉の一部の代わりに粗挽きソバ粉を使用すると、SAG含有量が3.1%から8.4%へと増加したように、焼成製品中のSAG含有量が著しく向上することを示す。製品は、13〜15重量%の含水量及び0.6〜0.7の水分活性を有する。
(実施例3)
3種類のソフトビスケットを調製した。これらの処方では、含有物の種類のみが異なった。含有物は、ソフトビスケットの約15重量%の量で存在した。ある処方では粗挽きソバ粉、ある処方ではライ麦カット(粗挽きソバ粉と同一粒径の全粒ライ麦カット)、ある処方ではスペルト小麦カット(粗挽きソバ粉と同一粒径の全粒スペルト小麦ライ麦カット)を使用して調製した。
以下の処方に従って、粗挽きソバ粉及び米クリスプを含む、更なる種類のソフトビスケットを調製した。
ビスケットの製造後7か月が経過した時点で、圧縮法を使用して食感を分析した。ビスケットは、TAXT Plusテキスチャーアナライザー(Stable Micro Systems,UK)を使用して圧縮率99%までそれぞれ圧縮した。試験条件は以下の通りであった。5mm径の円筒プローブ、試験速度0.1mm/秒、元試料の高さの99%に圧縮ビスケットは、9か所で調査した。圧縮率99%を達成するのに必要な力及び圧縮率97%〜99%の力(グラム)対時間(秒)の勾配のプロットを各地点において記録した。
各種類の含有物に対して2枚のビスケット(各ビスケットで9回の調査)での平均測定値は以下の通りである。
この結果では、粗挽きソバ粉を含む処方(米クリスプを含む、又は含まない)は、スペルト小麦カット又はライ麦カットを使用した処方よりも著しくサクサクした食感を有することを示し、粗挽きソバ粉は、ソフトビスケット全体において、より高いレベルの独特のサクサクした食感をもたらすことを示す。この粗挽きソバ粉の食感は、長期間にわたって維持された(試験したビスケットは、製造後7か月が経過していた)。ソフトビスケット処方に含まれる前には、ライ麦及びスペルト小麦は粗挽きソバ粉よりも硬い初期食感を有するために、これらの結果は特に顕著であった。理論に束縛されるものではないが、粗挽きソバ粉は、ソフトビスケット処方からの水分吸収に抵抗し、したがって、場合によっては、水分バリアとして機能できる外殻のおかげでサクサクした食感を維持できると考えられる。それに対して、ライ麦カット及びスペルト小麦カットは、粗挽きソバ粉よりも硬い初期食感を有していたにもかかわらず、ソフトビスケット処方に含有されると、硬く、歯応えのある食感をもたらした。
(実施例4)
穀物製品は、それぞれ異なる種類の含有物を使用して調製した。以下の表は、ドウ中の各含有物の量、各含有物のSDS、計算された製品のSDS、及び測定された製品のSDSを示す。
以下の表は、ドウ中の各含有物の量、ドウのSAG、焼成製品のSAG、及び焼成後のSDSの割合を示す。
表の値は、含有物を使用することにより、穀物製品に高いSAGをもたらすことができることを示す。穀粒及び種子は、ドウ段階と最終製品との間において高い割合のSAG(79%以上)を維持できた。
(実施例5)
穀物製品は、以下の一般的な処方に従って調製した。
他の変種も調製した。変更できるものとしては、化工澱粉、ホエークリスプ、チョコレートチップ、果実含有物、様々なスクロース濃度、上記の組み合わせ、及びより高濃度のグリセリンが挙げられる。各処方は、約15%〜約23%の範囲の望ましいSAG濃度を有し、独特の、好ましいサクサクした食感を有する含有物を含む、柔らかい食感のビスケットをもたらした。
本発明の説明の少なくともいくつかは、当業者であれば本発明の一部を構成し得ると十分に認識するであろう他の要素を明確化のために省略しつつ、本発明の明確な理解に関係する要素に注目するために簡略化されていることを理解されたい。
本明細書で使用するとき、用語「約」は、参照した値の±10%を意味すると理解される。例えば「約45%」は、40.5%〜49.5%を文字通り意味すると理解される。

Claims (1)

  1. 明細書に記載の発明。
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