JP2018046726A - 誤操作防止システム - Google Patents
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Abstract
Description
(1)作業者による開閉操作により開閉する、電力系統に設けられた複数の開閉器。
(2)作業者による複数の開閉器の開閉操作を無効化する開閉無効化部。
(3)複数の開閉器の開閉操作の基準動作が記憶された記憶部。
(4)作業者による複数の開閉器の開閉操作の実作業動作を検出する動作検知器。
(5)動作検知器により検出された前記実作業動作と前記記憶部に記憶された前記基準動作が一致するかを判断する比較演算部。
(6)比較演算部により実作業動作と基準動作が一致しないと判断された場合に、作業者による開閉操作が、開閉無効化部により無効化される。
[1−1.構成]
[1−1−1.システムの全体構成]
図1を参照して本実施形態の一例としての誤操作防止システムについて説明する。
監視装置2の構成について図1を参照して説明する。監視装置2は一例として、データ取得部11、記憶部12、入力部13、比較演算部14、制御部15、出力部16および操作部17を有する。
開閉制御部4の構成について図2を参照して説明する。開閉制御部4は一例として、スイッチ41、42A、42B、42C、電動機43を有する。スイッチ41が請求項の開閉無効化部に相当する。
スイッチ41「閉」 スイッチ42A「閉」 スイッチ42B「閉」 スイッチ42C「開」
スイッチ41「閉」 スイッチ42A「閉」 スイッチ42B「開」 スイッチ42C「閉」
次に、本実施形態の誤操作防止システムの動作の概要を図3〜5に基づき説明する。正しい操作が、図3の手順で行われ、実作業動作が図4の手順で行われた場合について説明する。
最初に、本実施形態の誤操作防止システムのデータ取得部11への基準動作の入力について説明する。
(1)開閉器5Fを遮断する(図3(b))。
(2)開閉器5Eを遮断する(図3(c))。
(1−1)開閉器5Fに対応した開閉制御部4Fの「開閉器選択スイッチ」42Aを押す。
(1−2)開閉制御部4Fの「切スイッチ」42Cを押す。
(2−1)開閉器5Eに対応した開閉制御部4Fの「開閉器名」スイッチ42Aを押す。
(2−2)開閉制御部4Eの「切スイッチ」スイッチ42Cを押す。
次に、本実施形態の誤操作防止システムの開閉制御部4に対する制御動作について図4、5を参照し説明する。
作業者により正しい操作が行われた場合として第一動作が行われた場合の例について以下に説明する。作業者により正しい操作が行われた場合、以下の手順にて監視装置2の制御部15による処理が行われる。
作業者により誤操作が行われた場合として第二動作が行われた場合の例について以下に説明する。作業者により誤操作が行われた場合、以下の手順にて監視装置2の制御部15による処理が行われる。
(1)制御部15は、現在出力部16から、開閉制御部4に対し「動作阻止信号」を出力中であるか、「動作許容信号」を出力中であるかの判断を行う(S53)。前述の通り、「基準動作にかかる映像データ」と「実作業動作にかかる映像データ」の動作が一致しなかったため現段階では出力部16から「動作阻止信号」が出力されている。従って各開閉制御部4のスイッチ41は一括して開状態とされ、作業者による開閉制御部4のスイッチ42A「開閉器選択スイッチ」、スイッチ42C「切スイッチ」への操作は無効化されている。
このため、作業者による開閉制御部4のスイッチ42A「開閉器選択スイッチ」、スイッチ42C「切スイッチ」への操作は、開閉無効化部であるスイッチ41により無効化されず開閉器5Eは遮断される。
(1)本実施形態によれば、誤操作が行われた場合、作業者による開閉操作が無効化され、未然に開閉器の遮断または接続が阻止されるので、開閉操作の人為的ミスによる不測の停電や事故を発生しにくくすることができる。
(1)上記実施形態では、動作検知器1は、複数の開閉制御部4に対し1つ設けられるようにしたが、複数の開閉制御部4ごとに複数設けられていてもよい。
(2)上記実施形態では、開閉制御部4は、電力監視室等に設置されるものとしたが、各系統に設けられた配電盤に設けられるものであってもよい。
[2−1.構成]
第2実施形態にかかる誤操作防止システムの一例について図6を参照して説明する。なお、この第2実施形態の誤操作防止システムの構成において、図1に示す第1実施形態と同一部分は同一符号で示す。
動作検知器1は、作業者によるコントロールパネル6の操作部に対する開閉操作を撮像する。監視装置2の入力部13には、動作検知器1により撮像された作業者の実際のコントロールパネル6の操作部に対する「実作業動作にかかる映像データ」が、入力される。
本実施形態にかかる誤操作防止システムによれば、リモートボックス7は、開閉制御部4の近傍に設置されており、リモートボックス7において、対象となる開閉器5の開閉の有効無効が判断されるので、監視装置2と開閉制御部4が離れて設置されているときの配線を簡略化することができる。
(1)上記実施形態では、コントロールパネル6およびリモートボックス7は、電文にて開閉器5に対する開閉を指示する制御信号を出力するものとしたが、リレー接点出力等のステータス信号を出力するものとしてもよい。
(2)リモートボックス7は、図7に示すように、さらに中央制御室に設置された、遠隔操作部8からの制御信号を受信できるようにしてもよい。遠隔操作部8から「動作阻止信号」、「動作許容信号」をリモートボックス7に送信することにより、遠隔にて開閉器5の開閉動作の有効無効を制御することができる。
[3−1.構成]
第3実施形態にかかる誤操作防止システムの一例について図8を参照して説明する。なお、この第3実施形態の誤操作防止システムの構成において、図1に示す第1実施形態と同一部分は同一符号で示す。
記憶部12には、開閉制御部4に対する「基準動作にかかる映像データ」が記憶されている。制御部15は、動作検知器1から入力部13に入力された「実作業動作にかかる映像データ」を解析し、「基準動作にかかる映像データ」のうち作業者が次に行う開閉操作を抽出する。さらに、制御部15は「基準動作にかかる映像データ」に基づき、次に作業者が開閉操作すべき開閉制御部4を、表示制御部17を介し表示部9に表示させる。
本実施形態にかかる誤操作防止システムによれば、次に開閉操作する開閉制御部4が表示部9に表示されるので、作業者は開閉操作を行う前に、次に開閉操作すべき開閉制御部4を確認することができる。これによりさらに開閉器の誤操作を防止することができ、人為的ミスによる不測の停電や事故を発生しにくくすることができる。
上記実施形態では、表示部9にて次に開閉操作すべき開閉制御部4を図示するものとしたが、レーザーポインタ等を用いて、次に開閉操作すべき実際の開閉制御部4を照射するようにしてもよい。
本発明の変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
(7)記憶部12に記憶される基準動作は、実際に動作検知器1を用いて録画されたものであってもよい。
2・・・監視装置
3・・・制御盤
4・・・開閉制御部
5・・・開閉器
6・・・コントロールパネル
7・・・リモートボックス
8・・・遠隔操作部
9・・・表示部
11・・・データ取得部
12・・・記憶部
13・・・入力部
14・・・比較演算部
15・・・制御部
16・・・出力部
17・・・表示制御部
41、42A、42B、42C・・・スイッチ
43・・・電動機
Claims (6)
- 作業者による開閉操作により開閉する、電力系統に設けられた複数の開閉器と、
作業者による前記複数の開閉器の開閉操作を無効化する開閉無効化部と、
前記複数の開閉器の開閉操作の基準動作が記憶された記憶部と、
作業者による前記複数の開閉器の開閉操作の実作業動作を検出する動作検知器と、
前記動作検知器により検出された前記実作業動作と前記記憶部に記憶された前記基準動作が一致するかを判断する比較演算部と、
を備え、
前記比較演算部により前記実作業動作と前記基準動作が一致しないと判断された場合に、作業者による開閉操作が、前記開閉無効化部により無効化される誤操作防止システム。 - 前記比較演算部により前記実作業動作と前記基準動作が一致しないと判断された場合に、警報を発する警報部を備えた請求項1記載の誤操作防止システム。
- 前記動作検知器は、監視カメラであり、前記動作検知器により検出された前記実作業動作は、作業者による前記複数の開閉器の開閉操作の実作業動作の映像である請求項1乃至2のいずれか1項記載の誤操作防止システム。
- (正常動作を撮像されたものが見本になる)
前記記憶部に記憶された前記基準動作は、作業者による前記複数の開閉器の正しい開閉操作の実作業動作である基準動作にかかる映像データである請求項1乃至3のいずれか1項記載の誤操作防止システム。 - 前記動作検知器は、音声マイクであり、前記動作検知器により検出された前記実作業動作は、作業者による前記複数の開閉器の開閉操作の実作業動作の音声である請求項1乃至2のいずれか1項記載の誤操作防止システム。
- 前記記憶部に記憶された前記複数の開閉器の開閉操作の基準動作に基づき、作業者が次に開閉操作を行うべき開閉器を表示する表示部を備えた請求項1乃至5のいずれか1項記載の誤操作防止システム。
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