JP2018046475A - 画像処理方法、画像処理装置、および撮像装置 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カメラの焦点位置によって画像の倍率が変動する場合であっても、対象物の位置及び大きさを精度よく反映した全焦点画像を生成できる画像処理方法、画像処理装置、及び撮像装置を提供する。【解決手段】焦点位置を光軸に沿って変化させつつ対象物を撮影することにより、複数の撮影画像D1〜D5を取得する。次に、複数の撮影画像D1〜D5の間における倍率変動を取得する。続いて、倍率変動に基づき、複数の撮影画像D1〜D5の間において、互いに対応する画素を特定するとともに、対応する画素同士で、鮮鋭度を比較する。そして、鮮鋭度の比較結果に基づいて、全焦点画像DAの各座標の輝度値として参照すべき撮影画像の番号である画像参照値を決定する。その後、座標毎に、画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、全焦点画像DAを生成する。これにより、対象物の位置及び大きさを精度よく反映した全焦点画像DAを生成できる。【選択図】図15

Description

本発明は、複数の撮影画像に基づいて全焦点画像を生成する画像処理方法、画像処理装置、および撮像装置に関する。
特許文献1には、細胞を高解像度で撮影することによって、細胞の培養状態を観察する装置が記載されている。特許文献1の装置は、容器内に培養液とともに保持された細胞を、カメラで撮影する。このような装置では、1回の撮影で、培養液中の全ての細胞に焦点を合わせることが難しい場合がある。このため、カメラの焦点位置を変えて複数回の撮影を行い、得られた複数の画像を合成することによって、全体に焦点が合ったような全焦点画像を生成する。
特許文献2には、全焦点画像の生成に関する従来の技術が記載されている。特許文献2の装置では、標本から撮像手段までの光学系が非テレセントリックであるため、カメラの焦点位置を変えると画像の倍率が変化する。このため、特許文献2の装置は、画像の倍率を補正により統一した上で、全焦点画像を生成している(特許文献2の図2等参照)。倍率の補正は、予め保存された拡大光学系の設計情報と、標本の位置情報とに基づいて、行われている(特許文献2の段落0054等参照)。
特開2016−14974号公報 特開2011−7872号公報
特許文献1の装置のように、培養液中の細胞を撮影する場合には、表面張力によって、培養液の表面が凹状のメニスカスを形成する。このため、培養液の表面において光が屈折する。その結果、カメラの焦点位置によって、画像の倍率(視野の広さ)が変動する。したがって、全焦点画像の生成にあたっては、複数回の撮影により得られた画像間の倍率変動を考慮しなければならない。
例えば、複数回の撮影により得られた画像間の倍率変動量に応じて、特許文献2のように、各画像の倍率を補正して、全焦点画像を生成することが考えられる。しかしながら、各画像の倍率を補正すると、画像中の細胞の大きさや、複数の細胞の間隔が変化してしまうという問題がある。
特に、異なる視野において得られた複数の全焦点画像を配列して、1つの結果画像を生成する場合には、隣り合う全焦点画像の間で、細胞の位置および大きさを整合させる必要がある。しかしながら、上記のように、画像ごとに倍率を補正すると、隣り合う全焦点画像の間で、細胞の位置および大きさが、精度よく整合しない。このため、結果画像中の全焦点画像の境目において、画像の乱れが生じる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、カメラの焦点位置によって画像の倍率が変動する場合であっても、対象物の位置および大きさを精度よく反映した全焦点画像を生成できる画像処理方法、画像処理装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、複数の撮影画像に基づいて全焦点画像を生成する画像処理方法であって、a)焦点位置を光軸に沿って変化させつつ対象物を撮影することにより、複数の撮影画像を取得する工程と、b)前記複数の撮影画像間における倍率変動を取得する工程と、c)前記倍率変動に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定するとともに、前記対応する画素同士で、鮮鋭度を比較する工程と、d)前記工程c)の比較結果に基づいて、全焦点画像の各座標の輝度値として参照すべき前記撮影画像の番号である画像参照値を決定する工程と、e)座標毎に、前記画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、全焦点画像を生成する工程と、を有する。
本願の第2発明は、第1発明の画像処理方法であって、前記工程b)では、前記複数の撮影画像間における倍率変動量と平行移動量とを取得し、前記工程c)では、前記倍率変動量および前記平行移動量に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定する。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の画像処理方法であって、前記工程c)は、c1)前記複数の撮影画像中の同一の座標に位置する注目画素と、前記注目画素に対応する他の撮影画像中の対応画素とで、鮮鋭度を比較する工程と、c2)前記注目画素ごとに、前記対応画素の鮮鋭度に対する前記注目画素の鮮鋭度の強さを示す評価値を算出する工程と、を有し、前記工程d)では、前記複数の撮影画像中の前記注目画素のうち、前記評価値が最も大きい注目画素が属する撮影画像の番号を、前記画像参照値として決定する。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の画像処方法であって、前記工程d)の後に、f)座標毎に、前記座標自身の鮮鋭度および画像参照値と、前記座標に対して前記倍率変動の方向に倍率変動に対応する距離だけ離れた他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度および画像参照値とを比較し、前記他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度が、前記座標自身の鮮鋭度よりも十分に大きく、かつ、前記座標自身の画像参照値と、前記他の座標の画像参照値との関係が、前記距離と対応している場合、前記座標の画像参照値を、前記他の座標の画像参照値に置き換える工程をさらに有する。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の画像処理方法であって、g)異なる視野において得られた複数の前記全焦点画像を配列して、1つの結果画像を生成する工程をさらに有する。
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれか1発明の画像処理方法であって、前記対象物は、容器内に液体またはゲル状の物質とともに保持される。
本願の第7発明は、第6発明の画像処理方法であって、前記対象物は、前記容器内に、培養液またはゲル状の培地とともに保持される細胞である。
本願の第8発明は、複数の撮影画像に基づいて全焦点画像を生成する画像処理装置であって、焦点位置を光軸に沿って変化させつつ対象物を撮影することにより取得された複数の撮影画像を記憶する画像記憶部と、前記複数の撮影画像間における倍率変動を取得する倍率変動取得部と、前記倍率変動に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定するとともに、前記対応する画素同士で、鮮鋭度を比較することによって、全焦点画像の各座標の輝度値として参照すべき前記撮影画像の番号である画像参照値を決定する画像参照値決定部と、座標毎に、前記画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、全焦点画像を生成する全焦点画像生成部と、を有する。
本願の第9発明は、第8発明の画像処理装置であって、前記倍率変動取得部は、前記複数の撮影画像間における倍率変動量と平行移動量とを取得し、前記画像参照値決定部は、前記倍率変動量および前記平行移動量に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定する。
本願の第10発明は、第8発明または第9発明の画像処理装置であって、前記画像参照値決定部は、1)前記複数の撮影画像中の同一の座標に位置する注目画素と、前記注目画素に対応する他の撮影画像中の対応画素とで、鮮鋭度を比較する処理と、2)前記注目画素ごとに、前記対応画素の鮮鋭度に対する前記注目画素の鮮鋭度の強さを示す評価値を算出する処理と、3)前記複数の撮影画像中の前記注目画素のうち、前記評価値が最も大きい注目画素が属する撮影画像の番号を、前記画像参照値として決定する処理と、を実行する。
本願の第11発明は、第8発明から第10発明までのいずれか1発明の画像処理装置であって、座標毎に、前記座標自身の鮮鋭度および画像参照値と、前記座標に対して前記倍率変動の方向に倍率変動に対応する距離だけ離れた他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度および画像参照値とを比較し、前記他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度が、前記座標自身の鮮鋭度よりも十分に大きく、かつ、前記座標自身の画像参照値と、前記他の座標の画像参照値との関係が、前記距離と対応している場合、前記座標の画像参照値を、前記他の座標の画像参照値に置き換える影除去処理部をさらに有する。
本願の第12発明は、第8発明から第11発明までのいずれか1発明の画像処理装置であって、異なる視野において得られた複数の前記全焦点画像を配列して、1つの結果画像を生成するタイリング処理部をさらに有する。
本願の第13発明は、第8発明から第12発明までのいずれか1発明の画像処理装置であって、前記対象物は、容器内に液体またはゲル状の物質とともに保持される。
本願の第14発明は、第13発明の画像処理装置であって、前記対象物は、前記容器内に、培養液またはゲル状の培地とともに保持される細胞である。
本願の第15発明は、撮像装置であって、第8発明から第14発明までのいずれか1発明の画像処理装置と、前記対象物を撮影するカメラと、前記対象物に向けて光を照射する投光部と、前記カメラの焦点位置を光軸に沿って変化させる移動機構と、を有する。
本願の第1発明〜第15発明によれば、複数の撮影画像間において、倍率変動を考慮して、互いに対応する画素を特定する。そして、対応する画素同士で鮮鋭度を比較することによって、各座標の画像参照値を決める。その後、座標毎に、画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、全焦点画像を生成する。これにより、対象物の位置および大きさを精度よく反映した全焦点画像を生成できる。
特に、本願の第2発明および第9発明によれば、倍率変動の中心が一定でない環境下においても、平行移動量を求めることによって、各撮影画像の対応する画素を、精度よく特定できる。
特に、本願の第3発明および第10発明によれば、座標毎に、画像参照値を適切に選択できる。
特に、本願の第4発明および第11発明によれば、対象物のボケ部分が全焦点画像に採用されてしまった場合に、そのボケ部分を合焦点位置の撮影画像の輝度値に置き換えることができる。これにより、全焦点画像中に生じる影を除去できる。
特に、本願の第5発明および第12発明によれば、隣り合う全焦点画像の間で、対象物の位置および大きさが、精度よく整合する。このため、結果画像中の全焦点画像の境目における画像の乱れを抑制できる。
特に、本願の第6発明および第13発明によれば、液体またはゲル状の物質の表面形状の影響で、撮影画像の倍率変動が生じる。したがって、本発明が特に有用である。
ウェルプレートの一例を示す斜視図である。 撮像装置の構成を示した図である。 制御部と、撮像装置内の各部との接続を示したブロック図である。 制御部内において実現される機能を、概念的に示したブロック図である。 撮影処理の流れを示したフローチャートである。 1つのウェルの断面図である。 複数の撮影画像の例を示した図である。 画像処理の流れを示したフローチャートである。 倍率変動量および平行移動量の算出手順を示したフローチャートである。 2画像間で倍率変動量および平行移動量を求めるときの様子を、概念的に示した図である。 画像参照値を決定するときの処理手順を示したフローチャートである。 画像参照値を決定するときの処理の様子を、概念的に示した図である。 影除去処理の例を示したフローチャートである。 影除去処理の様子を、概念的に示した図である。 5つの撮影画像と、生成される全焦点画像との関係を、概念的に示した図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.撮像装置の構成>
図1は、撮像装置1にセットされるウェルプレート9の一例を示す斜視図である。ウェルプレート9は、複数のウェル(窪部)91を有する略板状の試料容器である。ウェルプレート9の材料には、例えば、光を透過する透明な樹脂が使用される。図1に示すように、複数のウェル91は、ウェルプレート9の上面に、規則的に配列されている。各ウェル91内には、培養液92とともに、撮影対象物となる複数の細胞93が保持される。なお、上面視におけるウェル91の形状は、図1のような円形であってもよく、矩形等の他の形状であってもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る撮像装置1の構成を示した図である。この撮像装置1は、ウェルプレート9内の複数の細胞93を、カメラ40の焦点位置を変化させつつ複数回撮影し、得られた複数の撮影画像を合成して、観察用の合成画像(全焦点画像)を生成する装置である。
撮像装置1は、例えば、医薬品の研究開発分野において、医薬品の候補となる化合物を絞り込むスクリーニング工程に、使用される。スクリーニング工程の担当者は、ウェルプレート9の複数のウェル91に、濃度や組成の異なる化合物を添加する。そして、撮像装置1において、ウェルプレート9の各ウェル91内の細胞93の画像を取得する。その後、得られた画像に基づいて、細胞93の培養状態を比較・分析することにより、培養液92に添加された化合物の効用を検証する。
ただし、撮像装置1は、IPS細胞やES細胞等の多能性幹細胞の研究・開発において、細胞の分化などを観察するために用いられてもよい。
図2に示すように、本実施形態の撮像装置1は、ステージ10、投光部20、投光部移動機構30、カメラ40、焦点移動機構50、カメラ移動機構60、および制御部70を備えている。
ステージ10は、ウェルプレート9を保持する載置台である。撮像装置1内におけるステージ10の位置は、少なくとも撮影時には固定される。ステージ10の中央には、上下に貫通する矩形の開口部11が設けられている。また、ステージ10は、開口部11の縁に、環状の支持面12を有する。ウェルプレート9は、開口部11に嵌め込まれるとともに、支持面12によって水平に支持される。したがって、各ウェル91の上部および下部は、ステージ10に塞がれることなく露出する。
投光部20は、ステージ10に保持されたウェルプレート9の上方に配置されている。投光部20は、LED等の光源を有する。後述する撮影時には、投光部20内の光源が発光する。これにより、投光部20から下方へ向けて、光が照射される。なお、投光部20は、ウェルプレート9に向けて光を照射するものであればよい。したがって、投光部20の光源自体は、ウェルプレート9の上方から外れた位置に配置され、ミラー等の光学系を介して、ウェルプレート9に光が照射される構成であってもよい。
投光部移動機構30は、ステージ10に保持されたウェルプレート9の上面に沿って、投光部20を水平に移動させる機構である。投光部移動機構30には、例えば、モータの回転運動をボールねじを介して直進運動に変換する機構が用いられる。撮像装置1は、投光部移動機構30を動作させることにより、ウェル91の上方の指定された位置に、投光部20を配置することができる。なお、図2では、投光部20の移動方向として、矢印A1の1方向のみが示されている。しかしながら、投光部移動機構30は、投光部20を、ウェルプレート9の上面に沿って2方向(図2中の左右方向および奥行き方向)に移動させるものであってもよい。
カメラ40は、ステージ10に保持されたウェルプレート9の下方に配置されている。カメラ40は、レンズ等の光学系41と、CCDやCMOS等の撮像素子42とを有する。後述する撮影時には、投光部20からウェルプレート9の一部分へ向けて光を照射しつつ、カメラ40が、ウェルプレート9の当該一部分を撮影する。これにより、ウェルプレート9内の細胞93の画像を、デジタルデータとして取得することができる。取得された撮影画像は、カメラ40から制御部70へ入力される。
焦点移動機構50は、カメラ40の焦点位置を変化させる機構である。本実施形態の焦点移動機構50は、カメラ40の光学系41に含まれる一部の光学部品を移動させる。これにより、カメラ40の焦点位置を光軸に沿って変化させる。焦点移動機構50は、ウェルプレート9内の細胞93の付近において、カメラ40の焦点位置を、上下に細かく変化させることができる。焦点移動機構50には、例えば、小型のモータが用いられる。
カメラ移動機構60は、カメラ40の姿勢を維持しつつ、カメラ40の水平方向の位置を変化させる機構である。カメラ移動機構60は、カメラ40および焦点移動機構50を、一体として水平に移動させる。カメラ移動機構60には、例えば、モータの回転運動をボールねじを介して直進運動に変換する機構が用いられる。撮像装置1は、カメラ移動機構60を動作させることにより、ウェル91の下方の指定された位置に、カメラ40を配置することができる。なお、図2では、カメラ移動機構60によるカメラ40の移動方向として、矢印A2の1方向のみが示されている。しかしながら、カメラ移動機構60は、カメラ40を、ウェルプレート9の下面に沿って2方向(図2中の左右方向および奥行き方向)に移動させるものであってもよい。
上述した投光部移動機構30と、カメラ移動機構60とは、同期駆動される。これにより、投光部20とカメラ40とは、上面視において、常に同じ位置に配置される。すなわち、投光部20とカメラ40とは、同じ向きに同じ距離だけ移動し、ある細胞93の下方位置にカメラ40が配置されたときには、必ず、その細胞93の上方位置に投光部20が配置される。
制御部70は、例えば、コンピュータにより構成される。制御部70は、撮像装置1内の各部を動作制御する制御装置としての機能と、カメラ40から入力された複数の撮影画像に基づいて全焦点画像を生成する画像処理装置としての機能と、を有する。図3は、制御部70と、撮像装置1内の各部との接続を示したブロック図である。図3に示すように、制御部70は、上述した投光部20、投光部移動機構30、カメラ40、焦点移動機構50、およびカメラ移動機構60と、それぞれ通信可能に接続されている。
また、図3中に概念的に示したように、制御部70は、CPU等のプロセッサ701、RAM等のメモリ702、およびハードディスクドライブ等の記憶部703を有する。記憶部703内には、撮像装置1内の各部を動作制御するための制御プログラム710と、カメラ40から入力された複数の撮影画像に基づいて全焦点画像を生成するための画像処理プログラム720と、が記憶されている。
図4は、制御部70内において実現される機能を、概念的に示したブロック図である。図4に示すように、制御部70は、撮像制御部71と画像処理部72とを有する。撮像制御部71は、制御プログラム710に従って、投光部20、投光部移動機構30、カメラ40、焦点移動機構50、およびカメラ移動機構60を動作制御する。これにより、ウェルプレート9の各ウェル91に保持された細胞93の撮影処理が進行する。画像処理部72は、カメラ40から入力された複数の撮影画像を、画像処理プログラム720に従って処理することにより、全焦点画像を生成する。
また、図4に示すように、画像処理部72は、画像記憶部721、誤差補正部722、倍率変動取得部723、画像参照値決定部724、影除去処理部725、全焦点画像生成部726、およびタイリング処理部727を有する。これらの各部が行う具体的な処理については、後述する。
<2.撮影処理について>
続いて、上述した撮像装置1の動作について、説明する。図5は、撮像装置1おける撮影処理の流れを示したフローチャートである。図6は、1つのウェル91における撮影処理の様子を示した図である。
撮像装置1のステージ10に、ウェルプレート9がセットされて、制御部70に動作開始の指示が入力されると、制御部70の撮像制御部71は、まず、焦点移動機構50を動作させる。これにより、カメラ40の焦点位置を、所定の高さに合わせる(ステップS1)。図6に示すように、本実施形態では、カメラ40の焦点位置を5段階(第1焦点位置H1〜第5焦点位置H5)に変更できるものとする。撮影処理の開始時には、まず、最も高い第1焦点位置H1に、カメラ40の焦点を合わせる。
また、この撮像装置1では、1つのウェル91を、複数の領域に分けて撮影する。制御部70内には、各領域を撮影するための撮影位置の座標情報が、予め記憶されている。ステップS1が終了すると、制御部70は、当該座標情報に基づいて、投光部移動機構30およびカメラ移動機構60を、動作させる。これにより、カメラ40を、最初に撮影を行うべき第1撮影位置X1に移動させるとともに、投光部20を第1撮影位置X1の上方に移動させる(ステップS2)。
続いて、制御部70は、投光部20およびカメラ40を動作させて、第1撮影位置X1からの撮影を行う(ステップS3)。すなわち、投光部20から下方へ向けて光を照射しつつ、カメラ40による撮影を行う。これにより、第1撮影位置X1から撮影した、第1焦点位置H1の撮影画像が得られる。
続いて、制御部70は、撮影を行うべき次の撮影位置があるか否かを判断する(ステップS4)。次の撮影位置がある場合には(ステップS4においてyes)、投光部移動機構30およびカメラ移動機構60を、動作させる。これにより、カメラ40を次の第2撮影位置X2に移動させるとともに、投光部20を第2撮影位置X2の上方に移動させる(ステップS2)。そして、制御部70は、投光部20およびカメラ40を動作させて、第2撮影位置X2からの撮影を行う(ステップS3)。
このように、制御部70は、投光部20およびカメラ40の移動(ステップS2)と、撮影(ステップS3)とを繰り返す。これにより、予め設定された全ての撮影位置において、第1焦点位置H1の撮影画像を取得する。
やがて、未撮影の撮影位置が無くなると(ステップS4においてno)、制御部70は、カメラ40の焦点位置を変更するか否かを判断する(ステップS5)。ここでは、5つの焦点位置H1〜H5のうち、まだ撮影を行っていない焦点位置が残っていれば、カメラ40の焦点位置を変更すべきと判断する(ステップS5においてyes)。例えば、第1焦点位置H1における撮影処理が終了すると、制御部70は、次の焦点位置である第2焦点位置H2に、カメラ40の焦点位置を変更すべきと判断する。
カメラ40の焦点位置を変更する場合、制御部70は、焦点移動機構50を動作させて、カメラ40の焦点位置を、変更すべき位置に移動させる(ステップS1)。そして、上述したステップS2〜S4の処理を繰り返す。これにより、予め設定された全ての撮影位置において、変更後の焦点位置の撮影画像を取得する。
以上のように、制御部70は、カメラ40の焦点位置の変更(ステップS1)と、複数の撮影位置からの撮影画像の取得(ステップS2〜S4)とを繰り返す。これにより、予め設定された複数の撮影位置のそれぞれにおいて、5つの焦点位置H1〜H5で撮影された5つの撮影画像が得られる。
<3.画像処理について>
続いて、カメラ40から入力された複数の撮影画像に基づいて、全焦点画像を生成するための画像処理について説明する。
上述したステップS1〜S5が終了すると、撮影位置毎に、焦点位置の異なる5つの撮影画像D1〜D5が得られる。ただし、図6に示すように、ウェル91内の培養液92の表面は、表面張力の影響で凹状のメニスカスを形成する。このため、投光部20から照射された光Lは、培養液92の表面を通過する際に屈折して、拡散光となる。したがって、5つの撮影画像D1〜D5は、互いに倍率が異なる。また、光Lの拡散の大きさは、撮影位置毎に異なる。このため、5つの撮影画像D1〜D5の倍率変動量も、撮影位置毎に相違する。
図7は、図6の第2撮影位置X2において撮影された5つの撮影画像D1〜D5を示した図である。図7の第1撮影画像D1〜第5撮影画像D5は、それぞれ、図6の第1焦点位置H1〜第5焦点位置H5における撮影画像である。各撮影画像D1〜D5には、ウェル91内に保持された2つの細胞93のうちの1つまたは2つの画像が含まれている。図中右側の細胞93は、第2焦点位置H2で撮影された第2撮影画像D2において、最も焦点が合っている。図中左側の細胞93は、第4焦点位置H4で撮影された第4撮影画像D4において、最も焦点が合っている。
細胞93の観察は、細胞に焦点が合った合焦点位置で行うことが好ましい。しかしながら、図6のように、1つのウェル91に含まれる複数の細胞93の高さ(光軸方向の位置)が異なる場合、1つの撮影画像で、全ての細胞93に焦点を合わせることはできない。このため、この撮像装置1の制御部70は、複数の撮影画像D1〜D5に含まれる画素の輝度値を組み合わせて、全ての細胞93に焦点が合ったボケの少ない全焦点画像を生成する。
また、上述したメニスカスの影響により、撮影画像D1〜D5の倍率は、焦点位置の高さが低くなるにつれて拡大する。したがって、5つの撮影画像D1〜D5のうち、第1撮影画像D1は最も倍率が小さく、第5撮影画像D5は最も倍率が大きくなる。各撮影画像内における細胞93の位置や細胞93の大きさは、撮影画像の倍率に応じて変化する。撮像装置1の制御部70は、このような倍率変動を考慮して、全焦点画像の生成を行う。
図8は、5つの撮影画像D1〜D5から、1つの全焦点画像を生成するための画像処理の流れを示したフローチャートである。
全焦点画像を生成するときには、まず、制御部70が、上述した撮影処理によって得られた複数の撮影画像D1〜D5を、画像記憶部721に記憶させる(ステップS6)。また、制御部70の誤差補正部722が、各撮影画像D1〜D5の誤差を補正する(ステップS7)。ここでは、撮像装置1の機械的誤差に起因する各撮影画像D1〜D5の位置のばらつきを補正する。例えば、カメラ移動機構60に既知の位置決め誤差がある場合には、その位置決め誤差の分だけ、各撮影画像D1〜D5の位置を補正する。これにより、次のステップS8において、5つの撮影画像D1〜D5の間の倍率変動量および平行移動量を、より正確に算出できる。
次に、制御部70の倍率変動取得部723が、5つの撮影画像D1〜D5の間の倍率変動量および平行移動量を算出する(ステップS8)。ここでは、5つの撮影画像D1〜D5の間で、細胞93の大きさや細胞93の位置が、どれだけ変化しているかを検出する。これにより、培養液92のメニスカスに起因する倍率変動の大きさを算出する。
図9は、ステップS8における処理の例を示したフローチャートである。本実施形態では、5つの撮影画像D1〜D5を焦点位置順に並べた場合の隣り合う2画像ごとに、倍率変動量と平行移動量とを求める。図10は、2つの撮影画像D2,D3について、倍率変動量と平行移動量とを求めるときの処理の様子を、概念的に示した図である。
ステップS8では、まず、2つの撮影画像の一方を、予め設定された倍率ごとに拡大または縮小して、複数の候補画像を作成する(ステップS8a)。図10の例では、2つの撮影画像D2,D3のうち、倍率の大きい(視野が狭い)方の撮影画像D3を、予め設定された倍率ごとに縮小して、複数の候補画像D31,D32,D33,・・・を作成している。
次に、2つの撮影画像の他方と、作成された複数の候補画像のそれぞれとの間で、テンプレートマッチングを行う(ステップS8b)。図10の例では、矢印Tのように、撮影画像D2と、複数の候補画像D31,D32,D33,・・・のそれぞれとの間で、テンプレートマッチングを行う。具体的には、撮影画像D2に対して、各候補画像D31,D32,D33,・・・を平行移動させる。そして、各位置におけるマッチングスコアを算出する。マッチングスコアには、SSD(Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)、NCC(Normalized Cross-Correlation)、ZNCC(Zero-mean Normalized Cross-Correlation)などの既知の手法により算出される、画像の類似度を表す評価値を用いればよい。
倍率変動取得部723は、候補画像D31,D32,D33,・・・ごとに、マッチングスコアの最大値SMと、そのときの平行移動量DMとを求める(ステップS8c)。そして、マッチングスコアの最大値SMが最も大きい候補画像を、その撮影画像D3についての選択画像とする(ステップS8d)。選択画像が決まると、倍率変動取得部723は、選択画像の倍率を、2つの撮影画像D2,D3の間の倍率変動量として決定する。また、選択画像の上記のマッチングスコアが最大値SMとなるときの平行移動量DMを、2つの撮影画像D2,D3の間の平行移動量として決定する(ステップS8e)。
倍率変動取得部723は、5つの撮影画像D1〜D5を焦点位置順に並べた場合の隣り合う2画像ごとに、以上のステップS8a〜S8eの処理を実行する。これにより、2画像ごとに、倍率変動量と平行移動量とを決定する。
2画像間の倍率変動量と平行移動量とが決まると、倍率変動取得部723は、5つの撮影画像D1〜D5のうちの1つ(例えば撮影画像D1)を基準画像として、その基準画像に対する他の撮影画像の倍率変動量と平行移動量とを、算出する(ステップS8f)。例えば、撮影画像D1に対する撮影画像D3の倍率変動量は、2つの撮影画像D1,D2の間の倍率変動量と、2つの撮影画像D2,D3の間の倍率変動量とを、掛け合わせた値とする。また、撮影画像D1に対する撮影画像D3の平行移動量は、2つの撮影画像D1,D2の間の平行移動量と、2つの撮影画像D2,D3の間の平行移動量とを、足し合わせた値とする。
図8に戻る。ステップS8の処理が終わると、次に、制御部70の画像参照値決定部724は、5つの撮影画像D1〜D5の間において、互いに対応する画素を特定する(ステップS9)。ここでは、ステップS8で得られた倍率変動量と平行移動量とに基づいて、各撮影画像D1〜D5において、ウェル91内の同一の位置と判断される画素を、対応する画素として特定する。
続いて、制御部70の画像参照値決定部724が、5つの撮影画像D1〜D5の互いに対応する画素において、それぞれ鮮鋭度を算出する(ステップS10)。鮮鋭度は、その画素付近における画像の明瞭さ(sharpness)を示す指標である。鮮鋭度は、例えば、その画素を中心とする一定の領域における画素の輝度変化に基づいて計算される。ただし、鮮鋭度に、周辺画素の輝度の分散値、輝度の最大値、輝度の最小値、画素そのものの輝度値などが用いられてもよい。
制御部70の画像参照値決定部724は、5つの撮影画像D1〜D5の対応する画素同士で、鮮鋭度を比較する。そして、その比較結果に基づいて、全焦点画像の座標ごとに、画像参照値を決定する(ステップS11)。画像参照値は、全焦点画像の各座標の輝度値として参照すべき撮影画像の番号を示すパラメータである。例えば、全焦点画像のある座標について、第1撮影画像D1の輝度値を参照すべき場合は、画像参照値を「1」とする。
図11は、ステップS11における処理の例を示したフローチャートである。図12は、ステップS11の処理の様子を、概念的に示した図である。ステップS11では、まず、複数の撮影画像中の同一の座標に位置する注目画素Paと、注目画素Paに対応する他の撮影画像中の対応画素Pbとで、鮮鋭度を比較する(ステップS11a)。図12においては、注目画素Paを黒丸で示し、対応画素Pbを白丸で示している。また、図12においては、注目画素Paとそれに対応する他の撮影画像中の対応画素Pbとが、破線で結ばれている。
本実施形態では、1つの撮影位置において、5つの撮影画像D1〜D5が取得される。このため、図12のように、1つの座標に対して、5つの注目画素Paと、20個の対応画素Pbとが設定される。
次に、画像参照値決定部724は、注目画素Paごとに(すなわち、1つの注目画素Paとそれに対応する4つの対応画素Pbとで構成されるグループごとに)、対応画素Pbの鮮鋭度に対する注目画素Paの鮮鋭度の強さを示す評価値を算出する(ステップS11b)。評価値は、例えば、注目画素Paの鮮鋭度を、4つの対応画素Pbの鮮鋭度の合計値で除算することにより算出すればよい。ただし、評価値の算出方法は、これに限定されるものではない。
そして、画像参照値決定部724は、5つの撮影画像D1〜D5中の注目画素Paのうち、評価値が最も大きい注目画素Paが属する撮影画像の番号を、画像参照値とする(ステップS11c)。例えば、図12中に例示した5つの注目画素Paの中で、第4撮影画像D4中に設定された注目画素Paの評価値が最も大きければ、この座標における画像参照値を「4」とする。これにより、1つの座標における画像参照値が決まる。画像参照値決定部724は、このようなステップS11a〜S11cの処理を、座標毎に実行する。その結果、全焦点画像DAの座標毎に、参照すべき撮影画像を示す画像参照値が決定される。
ただし、上記の画像処理は、倍率変動量に基づく座標計算を伴う。このため、ステップS11の画像参照値の決定の際に、ボケ部分の画素を選択してしまうことが起こりやすい。そうすると、後述するステップS13において生成される全焦点画像DA中に、例えば、ピントの合った細胞93の周辺に影のような領域が生じてしまう。
このような問題を解消するために、制御部70の影除去処理部725は、一旦決定された画像参照値を調整する影除去処理を行う(ステップS12)。図13は、影除去処理の例を示したフローチャートである。図14は、影除去処理の様子を、概念的に示した図である。図14の上部には、影除去処理を実行せずに生成した全焦点画像DAの例が示されている。当該全焦点画像DAでは、右側の細胞93の近傍に、本来選択すべきでない第1撮影画像D1中の焦点が合っていない細胞93の画像が現れている。
図13に示すように、影除去処理部725は、まず、座標毎に、座標自身の画像参照値Inおよび鮮鋭度Enと、その座標に対して倍率変動の方向に倍率変動に対応する距離だけ離れた他の座標およびその周辺座標の画像参照値Ipおよび鮮鋭度Epとを比較する(ステップS12a)。図14の上図では、着目する座標Pnの画像参照値Inが「1」、鮮鋭度Enが「25」となっている。これに対し、比較対象となる座標Ppの画像参照値Ipが「2」、鮮鋭度Epが「80」となっている。
影除去処理部725は、まず、着目する座標Pn自身の画像参照値Inと、比較対象となる座標Ppの画像参照値Ipとの関係が、両座標間の距離Mpに対応しているかどうかを判断する(ステップS12b)。具体的には、画像参照値In,Ipによって参照される撮影画像の間における倍率変動量が、両座標間の距離Mpに対応しているかどうかを判断する。そして、対応していないと判断される場合には、着目する座標Pnの画像参照値Inを変更することなく保持する。
一方、ステップS12bにおいて、画像参照値In,Ipの関係が、両座標間の距離Mpに対応していると判断される場合には、影除去処理部725は、次に、比較対象となる座標Ppおよびその周辺座標の鮮鋭度Epが、着目する座標Pn自身の鮮鋭度Enよりも十分に大きいかどうかを判断する(ステップS12c)。具体的には、比較対象となる座標Ppおよびその周辺座標の鮮鋭度Epが、全て、着目する座標自身の鮮鋭度Enよりも、予め設定された閾値以上に大きいかどうかを判断する。そして、鮮鋭度Epが鮮鋭度Enよりも十分に大きくないと判断される場合には、着目する座標Pnの画像参照値Inを変更することなく保持する。
一方、ステップS12dにおいて、比較対象となる座標Ppおよびその周辺座標の鮮鋭度Epが、着目する座標Pn自身の鮮鋭度Enよりも十分に大きいと判断される場合には、着目する座標Pnの画像参照値Inを、比較対象となる座標Ppの画像参照値Ipに置き換える(ステップS12d)。図14の例では、着目する座標Pnの画像参照値Inを、1から2に書き換える。このようにすれば、図14の上図ように、細胞93のボケ部分が全焦点画像DAに採用されてしまう場合に、そのボケ部分を合焦点位置の撮影画像(図14の例では、第2撮影画像D2)の輝度値に置き換えることができる。このような処理を各座標で実行することで、図14の下図のように、全焦点画像DA中に生じる影を除去できる。
なお、ステップS12の影除去処理は、ステップS13において全焦点画像が生成された後に、実行されてもよい。
図8に戻る。各座標の画像参照値が確定すると、続いて、制御部70の全焦点画像生成部726が、全焦点画像を生成する(ステップS13)。ここでは、全焦点画像の各座標について、ステップS11〜S12で決定された画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、輝度値を決定する。全焦点画像の各座標の輝度値は、画像参照値が示す撮影画像の注目画素Paの輝度値そのものであってもよく、注目画素Paの輝度値に基づいて算出される他の値であってもよい。
図15は、5つの撮影画像D1〜D5と、生成される全焦点画像DAとの関係を、概念的に示した図である。図15に示すように、本実施形態の手法では、複数の撮影画像間において、倍率変動を考慮して、互いに対応する画素(例えば、図15において破線で結ばれた画素)が特定される。そして、対応する画素同士で鮮鋭度を比較することによって、全焦点画像DAの座標毎に画像参照値が決定される。その後、座標毎に、画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、全焦点画像を生成する。このようにすれば、複数の撮影画像間に倍率変動がある場合でも、全焦点画像DAを生成できる。また、撮影画像の拡大または縮小を行わないため、細胞93の位置および大きさを精度よく反映した全焦点画像DAを生成できる。
図8に戻る。その後、制御部70のタイリング処理部727が、異なる撮影位置からの撮影により得られた視野の異なる複数の全焦点画像DAを配列(タイリング)する。これにより、ウェル91の全体を表す1つの結果画像を生成する(ステップS14)。上述の通り、本実施形態の画像処理では、細胞93の位置および大きさを精度よく反映した全焦点画像DAを生成できる。このため、タイリングを行うときに、隣り合う全焦点画像DAの間で、細胞93の位置および大きさが、精度よく整合する。したがって、結果画像中の全焦点画像DAの境目における画像の乱れを抑制できる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、ステップS8において、複数の撮影画像間の倍率変動量と平行移動量とを算出していた。しかしながら、撮影画像の倍率変動の中心が、ほぼ一定の位置となる場合には、上述したステップS8において、平行移動量の算出を省略してもよい。ただし、倍率変動の中心位置が変動しやすい場合には、上記の実施形態のように、倍率変動量および平行移動量の双方を算出し、ステップS9において、倍率変動量および平行移動量に基づいて、撮影画像間の対応する画素を特定する方がよい。これにより、各撮影画像の対応する画素を、より精度よく特定できる。
また、上記の実施形態では、5つの撮影画像D1〜D5を焦点位置順に並べた場合の隣り合う2画像ごとに、倍率変動量と平行移動量とを求めていた。しかしながら、互いに離れた2画像の間で、倍率変動量と平行移動量とを求めてもよい。ただし、隣り合う2画像の間では、各撮影画像中の細胞93の変化が小さい。このため、2つの撮影画像の間で、同一の細胞93を対応付けやすい。したがって、ステップS72のテンプレートマッチングによって、倍率変動量と平行移動量とを、より精度よく求めることができる。
また、上記の実施形態では、ステップS8eにおいて、選択画像の倍率および平行移動量の値そのものを、2画像間の倍率変動量および平行移動量としていた。しかしながら、倍率変動量および平行移動量は、パラボラフィッティング等の関数近似によって、より高精度に算出してもよい。
また、上記の実施形態では、ステップS9において、最も倍率の小さい撮影画像D1を基準として、他の撮影画像D2〜D5を縮小していた。このようにすれば、撮影画像D2〜D5の解像度が低下せず、補間処理を行う必要もない。しかしながら、ステップS8にでは、撮影画像D2〜D5のうちのいずれか1つを基準画像として、他の画像を拡大または縮小してもよい。
また、上記のステップS8の処理を行う際に、撮影画像D1〜D5を縮小しておくことによって、制御部70の演算負担を減らすようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、複数の撮影画像の取得後に、撮影画像間の倍率変動量を算出していた。しかしながら、光学系の特性によって撮影画像間の倍率変動が生じる場合などのように、倍率変動量が変化しない場合には、制御部70に、予め倍率変動量が記憶されていてもよい。
また、上記の実施形態では、撮影対象物となる細胞93が、ウェルプレート9の複数のウェル91内に保持されていた。しかしながら、細胞93は、ウェルプレート9以外の容器に保持されていてもよい。例えば、細胞93は、シャーレ内に保持されていてもよい。ただし、上記の実施形態のように、ウェルプレート9を使用する場合には、細胞93が保持される個々のウェル91が、比較的小さい。したがって、培養液92のメニスカスが、より撮影画像に影響しやすくなる。したがって、本発明が特に有用である。
また、上記の実施形態では、ウェルプレート9内に培養液92とともに細胞93が保持されていた。しかしながら、細胞93は、ゲル状の培地とともに保持されていてもよい。ゲル状の培地も、表面形状が一定にはならない。このため、培地の表面形状の影響で、撮影距離に対する撮影画像の倍率変動が生じる。したがって、撮影画像を単純に合成するだけでは、綺麗な全焦点画像が得られない。しかしながら、上記の実施形態と同様に、倍率変動量および平行移動量を求めて逆補正を行えば、各撮影画像中の細胞93の位置を、揃えることができる。したがって、ボケの少ない全焦点画像を生成することができる。
また、上記の実施形態では、単体の細胞93を撮影対象物としていた。しかしながら、撮影対象物は、複数の細胞が立体的に集合した細胞集塊(スフェロイド)であってもよい。また、撮影対象物は、容器内に液体またはゲル状の物質とともに保持される、細胞以外の試料であってもよい。
また、上記の実施形態では、撮影対象物の上方に投光部20が配置され、撮影対象物の下方にカメラ40が配置されていた。しかしながら、撮影対象物の下方に投光部20が配置され、撮影対象物の上方にカメラ40が配置されていてもよい。また、投光部20とカメラ40とが、撮影対象物に対して同じ側に配置され、投光部20から出射された光の反射光が、カメラ40に入射する構成であってもよい。
また、上記の実施形態では、カメラ40の光学系41に含まれる一部の光学部品を移動させることにより、カメラ40の焦点位置を変化させていた。しかしながら、カメラ40全体を昇降移動させることにより、ウェル91内におけるカメラ40の焦点位置を、光軸に沿って変化させてもよい。また、撮影対象物を保持する容器を昇降移動させることにより、容器に対するカメラ40の焦点位置を、相対的に変化させてもよい。すなわち、本発明における「移動機構」は、カメラ40内の一部の光学部品を移動させる機構、カメラ40全体を移動させる機構、および容器を移動させる機構のいずれであってもよい。
また、上記の実施形態では、細胞93を保持する容器の位置が固定され、投光部20およびカメラ40が水平方向に移動していた。しかしながら、投光部20およびカメラ40の位置を固定して、容器を水平方向に移動させてもよい。ただし、撮影の途中で培養液92の表面形状が変化すると、撮影画像の倍率変動量および平行移動量を、正確に算出しにくい。このため、上記の実施形態のように、撮影対象物の位置は、固定されていることが好ましい。
また、上記の実施形態では、カメラ40の焦点位置が5段階に変更可能であり、1つの視野について、5つの撮影画像D1〜D5を取得していた。しかしながら、1つの視野について取得する撮影画像の数は、2〜4つであってもよく、6つ以上であってもよい。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 撮像装置
9 ウェルプレート
10 ステージ
20 投光部
30 投光部移動機構
40 カメラ
50 焦点移動機構
60 カメラ移動機構
70 制御部
71 撮像制御部
72 画像処理部
91 ウェル
92 培養液
93 細胞
710 制御プログラム
720 画像処理プログラム
721 画像記憶部
722 誤差補正部
723 倍率変動取得部
724 画像参照値決定部
725 影除去処理部
726 全焦点画像生成部
727 タイリング処理部
H1〜H5 焦点位置
D1〜D5 撮影画像
DA 全焦点画像

Claims (15)

  1. 複数の撮影画像に基づいて全焦点画像を生成する画像処理方法であって、
    a)焦点位置を光軸に沿って変化させつつ対象物を撮影することにより、複数の撮影画像を取得する工程と、
    b)前記複数の撮影画像間における倍率変動を取得する工程と、
    c)前記倍率変動に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定するとともに、前記対応する画素同士で、鮮鋭度を比較する工程と、
    d)前記工程c)の比較結果に基づいて、全焦点画像の各座標の輝度値として参照すべき前記撮影画像の番号である画像参照値を決定する工程と、
    e)座標毎に、前記画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、全焦点画像を生成する工程と、
    を有する画像処理方法。
  2. 請求項1に記載の画像処理方法であって、
    前記工程b)では、前記複数の撮影画像間における倍率変動量と平行移動量とを取得し、
    前記工程c)では、前記倍率変動量および前記平行移動量に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定する画像処理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理方法であって、
    前記工程c)は、
    c1)前記複数の撮影画像中の同一の座標に位置する注目画素と、前記注目画素に対応する他の撮影画像中の対応画素とで、鮮鋭度を比較する工程と、
    c2)前記注目画素ごとに、前記対応画素の鮮鋭度に対する前記注目画素の鮮鋭度の強さを示す評価値を算出する工程と、
    を有し、
    前記工程d)では、前記複数の撮影画像中の前記注目画素のうち、前記評価値が最も大きい注目画素が属する撮影画像の番号を、前記画像参照値として決定する画像処理方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の画像処方法であって、
    前記工程d)の後に、
    f)座標毎に、前記座標自身の鮮鋭度および画像参照値と、前記座標に対して前記倍率変動の方向に倍率変動に対応する距離だけ離れた他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度および画像参照値とを比較し、前記他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度が、前記座標自身の鮮鋭度よりも十分に大きく、かつ、前記座標自身の画像参照値と、前記他の座標の画像参照値との関係が、前記距離と対応している場合、前記座標の画像参照値を、前記他の座標の画像参照値に置き換える工程
    をさらに有する画像処理方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の画像処理方法であって、
    g)異なる視野において得られた複数の前記全焦点画像を配列して、1つの結果画像を生成する工程
    をさらに有する画像処理方法。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の画像処理方法であって、
    前記対象物は、容器内に液体またはゲル状の物質とともに保持される画像処理方法。
  7. 請求項6に記載の画像処理方法であって、
    前記対象物は、前記容器内に、培養液またはゲル状の培地とともに保持される細胞である画像処理方法。
  8. 複数の撮影画像に基づいて全焦点画像を生成する画像処理装置であって、
    焦点位置を光軸に沿って変化させつつ対象物を撮影することにより取得された複数の撮影画像を記憶する画像記憶部と、
    前記複数の撮影画像間における倍率変動を取得する倍率変動取得部と、
    前記倍率変動に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定するとともに、前記対応する画素同士で、鮮鋭度を比較することによって、全焦点画像の各座標の輝度値として参照すべき前記撮影画像の番号である画像参照値を決定する画像参照値決定部と、
    座標毎に、前記画像参照値が示す撮影画像の輝度値を参照して、全焦点画像を生成する全焦点画像生成部と、
    を有する画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置であって、
    前記倍率変動取得部は、前記複数の撮影画像間における倍率変動量と平行移動量とを取得し、
    前記画像参照値決定部は、前記倍率変動量および前記平行移動量に基づき、前記複数の撮影画像間において、互いに対応する画素を特定する画像処理装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の画像処理装置であって、
    前記画像参照値決定部は、
    1)前記複数の撮影画像中の同一の座標に位置する注目画素と、前記注目画素に対応する他の撮影画像中の対応画素とで、鮮鋭度を比較する処理と、
    2)前記注目画素ごとに、前記対応画素の鮮鋭度に対する前記注目画素の鮮鋭度の強さを示す評価値を算出する処理と、
    3)前記複数の撮影画像中の前記注目画素のうち、前記評価値が最も大きい注目画素が属する撮影画像の番号を、前記画像参照値として決定する処理と、
    を実行する画像処理装置。
  11. 請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    座標毎に、前記座標自身の鮮鋭度および画像参照値と、前記座標に対して前記倍率変動の方向に倍率変動に対応する距離だけ離れた他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度および画像参照値とを比較し、前記他の座標およびその周辺座標の鮮鋭度が、前記座標自身の鮮鋭度よりも十分に大きく、かつ、前記座標自身の画像参照値と、前記他の座標の画像参照値との関係が、前記距離と対応している場合、前記座標の画像参照値を、前記他の座標の画像参照値に置き換える影除去処理部
    をさらに有する画像処理装置。
  12. 請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    異なる視野において得られた複数の前記全焦点画像を配列して、1つの結果画像を生成するタイリング処理部
    をさらに有する画像処理装置。
  13. 請求項8から請求項12までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記対象物は、容器内に液体またはゲル状の物質とともに保持される画像処理装置。
  14. 請求項13に記載の画像処理装置であって、
    前記対象物は、前記容器内に、培養液またはゲル状の培地とともに保持される細胞である画像処理装置。
  15. 請求項8から請求項14までのいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記対象物を撮影するカメラと、
    前記対象物に向けて光を照射する投光部と、
    前記カメラの焦点位置を光軸に沿って変化させる移動機構と、
    を有する撮像装置。
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