JP2018046335A - 画像読取装置、及びシェーディング補正方法 - Google Patents

画像読取装置、及びシェーディング補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基準白色板の状態に係りなく正確なシェーディングデータを取得してシェーディング補正が可能な画像読取装置を提供することにある。【解決手段】その光を照射する光源と複数の光電変換素子を予め定められた第1の方向に配列した撮像部とを含む読取手段により、原稿台に載置された原稿の画像を光学的に読取りシェーディング補正を施す画像読取装置において、次の処理を行う。即ち、読取手段により原稿台に設けられた基準白色板に光を照射し、その基準白色板からの反射光を受光してシェーディング補正のための画像データを取得する。次に、前記取得された画像データが表わす輝度値に基づいて、高い輝度値を示す画像データを選択し、その選択された画像データに基づいて前記シェーディング補正のための基準データを生成する。そして、前記生成された基準データに基づいて、前記読取手段により原稿の画像を読取ることにより得られた画像データにシェーディング補正を施す。【選択図】 図3

Description

本発明は画像読取装置、及びシェーディング補正方法に関し、特に、例えば、原稿台上に載置された原稿に記録された画像を光学的に読取る画像読取装置、及びそのシェーディング補正方法に関する。
複写機、ファクシミリ、複写機能とファクシミリ機能を備えた複合機などでは原稿読取の際に一般に、原稿台上に読取面が下向きになるよう原稿を載置する。そして、原稿に光を照射し、原稿によって反射された光を読取ユニットを走査させながら受光し、これを光電変換して得られた画像信号を出力することにより画像読取を実行する。
従来より、画像読取前に、画像信号のバラつきを調整するために白シェーディングが実行されている。白シェーディングとは基準白色板の読取値を用いた白校正処理である。白シェーディングを実行することで、読取画像全体が平均的に一様な明るさとなるように補正することができる。具体的には、基準白色板のある一定領域に光源を点灯させた状態で読取を行い白レベルの補正データを生成する。そして、画像読取時には、白レベルの補正データを用いて、読取画像の画像信号の白レベルを補正する。
また、シェーディングには固定シェーディングと移動シェーディングとがある。固定シェーディングとは白レベルの補正データを得るための読取動作を基準白色板内の1箇所で行う処理である。一方、移動シェーディングとは読取ユニットを原稿の幅方向(主走査方向)と直交する方向(副走査方向)に移動させながら、読取動作を基準白色板内の複数箇所で行い、その読取で得られた画像信号の平均値を補正データとする処理である。特に、移動シェーディングは、読取ユニットを移動させながら読取を行うので、基準白色板は一定以上の走査幅が必要になる。
図8はイメージセンサユニットに実装された読取センサの読取領域と基準白色板との位置関係を示す図である。
図8(a)に示すように、白レベルの補正データを得るために用いる基準白色板の長手方向が読取センサの読取領域に対して平行に設置されている場合、読取領域は基準白色板内に収まるので、正常な補正データを得ることができる。しかしながら、図8(b)に示すように、基準白色板が読取センサの読取領域に対して斜めに取り付けられていると、読取領域の一部が基準白色板の外側になってしまい、その補正データは基準白色板を反映しないものとなる。その結果、白シェーディングを正しく行えなくなる。
そのため、従来より、基準白色板の位置を確認し、その位置で正しく基準白色板を読取り、その読取データによって正しい白シェーディングを行う方法が提案されている。例えば、基準白色板を読取り、その白基準レベルの最大値及び最小値と、適正な白基準レベルの最大値及び最小値とを比較する。そして、その比較結果により基準白色板の位置が適正な位置にあるかどうかを判断し、適正な位置にない場合は読取位置を読取ユニットの移動方向に移動して再度判断するのである(特許文献1参照)。
また、基準白色板の取付けの傾きを算出し、その傾きに応じて適切なシェーディング基準データを取得する方法がある(特許文献2参照)。
特開平10−98616号公報 特開2015−82700号公報
しかしながら、引用文献1が提案する方法は基準白色板の位置の確認のために時間を要するのと、読取ユニットを移動しても基準白色板の読取が可能であるために基準白色板がある程度の幅をもつ必要がある。これはシェーディングに時間が要することを装置が大型化するという問題がある。また、特許文献2が提案する方法では、たとえ基準白色板取付けの傾きを考慮したとしても、その取付を行う両面テープの貼り付けの傾きを考慮している訳ではない。
図9はイメージセンサユニットに実装された読取センサの読取領域と基準白色板と両面テープとの位置関係を示す図である。
図9に示されるように、基準白色板を取付けるための両面テープの貼付方向が基準白色板に対し平行にならず、両面テープそのものが基準白色板の裏側で斜めに貼りけられてしまうことがある。このような場合、たとえ、基準白色板の長手方向が読取センサの読取領域に対して平行になるように設置されたとしても、読取センサが基準白色板の裏側に貼り付けられた両面テープを読取ってしまうことにある。その結果、取得されるシェーディング用の補正データは正確なものにならないという問題がある。
また、特許文献2のように基準白色板の傾きを考慮してシェーディング用の読取領域を決定したとしても、基準白色板の裏側に貼り付けられた両面テープの傾きを考慮している訳でないので、読取った基準白色板の位置に両面テープが存在する場合もある。この場合にも、読取センサが基準白色板の裏側に貼り付けられた両面テープを読取ってしまうことがある。その結果、やはりその結果、取得されるシェーディング用の補正データは正確なものにならないという問題がある。実際のところ、図9に示したような場合、正確な補正データが取得できる基準白色板の領域は限定されてしまう。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、シェーディング補正が可能な画像読取装置、及びシェーディング補正方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の画像読取装置は次のような構成からなる。
即ち、原稿へ光を照射し、前記原稿による反射光を受光することによって前記原稿の画像を読み取り可能な読取手段と、前記読取手段により基準部材へ光を照射し、その反射光から取得される読取データのうち、相対的に輝度値が高い所定の読取データを用いてシェーディング補正のための基準データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された基準データに基づいて、前記読取手段に対してシェーディング補正を行う補正手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、良好なシェーディング補正ができるという効果がある。
本発明の代表的な実施例である光学的に原稿の画像を読取る画像読取装置の構成を示す側断面図である。 図1に示す画像読取装置の制御構成を示すブロック図である。 デジタル処理部の詳細な構成を示すブロック図である。 降順並び替え回路が実行するデータ並び替え処理を示すフローチャートである。 データ選択部及び平均化処理部の処理を示すフローチャートである。 白板データ記憶領域に格納された画像データの輝度値と副走査位置の関係を示した図である。 降順並び替え回路から出力された画像データの輝度値と降順に並び替えられた輝度値順位との関係を示した図である。 イメージセンサユニットに実装された読取センサの読取領域と基準白色板との位置関係を示す図である。 イメージセンサユニットに実装された読取センサの読取領域と基準白色板と両面テープとの位置関係を示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「シート(又は、記録媒体)」とは、一般的な画像読取装置で用いられる画像の原稿用紙や印画紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム(OHP)、金属板、木材、皮革等、画像の記録が可能な媒体を含むものである。
<画像読取装置の概要(図1〜図2)>
図1は本発明の代表的な実施例である光学的にカット紙などの原稿の画像を読取る画像読取装置1の概略構成を示す側断面図である。画像読取装置1はCISユニット13を使用して光を原稿に照射し、原稿による反射光を受光し、これを光電変換して電気信号を生成することにより、原稿の画像を読取り画像データを生成する。
図1に示すように、CISユニット13は照明部131と光学レンズ133と撮像部134とにより構成され、原稿の載置側とは反対側に原稿台ガラス14に密着するように配置される。照明部131は光源として赤色LED、緑色LED及び青色LEDの3つを備えた白色タイプの導光管を含み、原稿台ガラス14に対して所定角度だけ傾斜する方向から原稿を照明する。原稿台ガラス14の上部にはプラテンカバー(不図示)が備えられる。
また、光学レンズ133はセルフォックレンズ(登録商標)等から構成され、照明部131から照射され原稿面にて反射された光を、所定の結像位置へと導き、原稿からの反射光を等倍で読み取る。
撮像部134は複数の光電変換素子等から構成され、光学レンズ133により所定の結像位置へと導かれた光を撮像する。この実施例では、撮像部134はCMOSセンサであるとする。撮像部134で撮像された原稿から生成された画像データは、画像記憶部(後述)に格納される。このような構成のCISユニット13は駆動ベルト16に装着され、ガイドレール17に沿って副走査方向にスキャナモータ18の駆動力が駆動ベルト16を介して伝達されることにより移動する。
画像読取装置1は、CISユニット13をスキャナモータ18の駆動力により副走査方向(矢印H方向)に移動させながら、CISユニット13を紙面とは垂直(一般には交差)方向(主走査方向)に電気的に走査することにより原稿15の画像を読取る。また、主走査方向とは複数の光電変換素子が配列され延在する方向でもある。一般的に、スキャナモータ18にはステッピングモータやDCモータ等が用いられる。また、画像読取時には、原稿台ガラス14の端部に設けられた基準白色板11に光を照射して、その反射光からシェーディング補正を行うための基準信号を得る。ここで、CISユニット13が基準白色板11に光を照射し、基準白色板11による反射光を受光して生成したデータを特に、読取データということもある。また、基準白色板11の横にはユーザが原稿15を先端基準位置に突き当てるための原稿突き当て板12が取り付けられている。原稿突き当て板12は原稿台ガラス14の上面に配置される。
以上の構成において、原稿台ガラス14に載置された原稿の画像読取を行う際には、予め基準白色板11を用いたシェーディング補正が行われる。
なお、矢印Fが副走査方向の前進方向を指し、矢印Bがその後進方向を指す。
図2は図1に示した画像読取装置1の制御構成を示すブロック図である。
CISユニット13はLED駆動回路(ドライバ)3により主走査方向に1ライン毎に照明部131の光量調整で行った点灯時間に合わせ、原稿15の画像を読取る。LED駆動回路3は照明部131を任意のPWMのデューティで点灯させることが可能である。
さらに、CISユニット13の照明部131は青色LED1311、緑色LED1312、及び赤色LED1313の3つの光源を備え、これら3つの光源により白色光を生成することができる。
増幅器(AMP)21はCISユニット13より出力された電気信号を増幅し、A/D変換回路22はその増幅された電気信号をA/D変換して、例えば、各画素を16ビットの輝度値として表現するデジタル画像データを出力する。なお、A/D変換回路22を含め、A/D変換のために必要な構成をまとめて変換部という。CISユニット13が出力する1ライン分の画像信号は、青色LED1311、緑色LED1312、赤色LED1313を順次点灯することにより得られ、1ラインずつ線順次で主走査同期信号に同期してA/D変換回路22に入力される。
A/D変換回路22により出力されたデジタル画像データ(以下、画像データ)はデジタル処理部6に入力され、デジタル処理部6はその画像データを画像処理する。デジタル処理部6に含まれるメモリ61は、画像データを記憶し、インクジェットプリンタや電子写真方式を用いたレーザビームプリンタ等の印刷装置、さらには他の外部装置とのインタフェースに接続し画像転送を行うことができる。このインタフェースには、例えば、USB等のシリアルインタフェース、有線/無線ネットワークのネットワークインタフェースがある。画像読取装置1は、インタフェースを介して接続される外部装置からの指示に応じて、画像読取動作を実行する。あるいは、画像読取装置1に備わる操作部(不図示)に対するユーザ操作に応じて画像読取動作を実行する。
なお、その操作部はディスプレイ等の表示部と入力キー等の入力操作部を備え、ユーザインタフェースとしての機能を提供する。その表示部のディスプレイには、機器の状態をユーザに通知したり、ユーザに入力操作を案内するためのメッセージが表示される。また、ユーザは入力キーを操作して必要な指示を入力する。
タイミング発生回路4はCPU5の設定に応じて、主走査方向に1ライン毎のPWMデューティを変化させて、LED駆動回路3にLEDの点灯ON/OFFの制御信号を送信することでLEDの光量調整を可能にしている。具体的には、LED駆動回路3に照明部131に含まれる青色LED1311、緑色LED1312、赤色LED1313の点灯ON/OFFの制御信号を送信することで、LEDの光量調整を可能している。
なお、CPU5が画像読取装置1の全体を制御する。そのため、CPU5はROM52に格納された制御プログラムをRAM51を作業領域として用いて実行することで、その制御を実行する。
また、デジタル処理部6のメモリ61は、画像データとシェーディング基準データを記憶する。デジタル処理部6のシェーディング基準データ抽出部62はメモリ61に格納されたデータに基づき適正なシェーディング基準データを生成し、その生成したシェーディング基準データをメモリ61に格納する。また、デジタル処理部6のシェーディング補正部63はメモリ61に格納されているシェーディング基準データに基づきA/D変換回路22によって変換された画像データにシェーディング補正を施す。
次に、以上の構成の画像読取装置1が実行するシェーディング補正方法について説明する。
図3はデジタル処理部6の信号の詳細な構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、A/D変換回路22から出力された画像データはデジタル処理部6への入力データとしてメモリ61に含まれる白板データ記憶領域611とシェーディング補正部63に入力される。
シェーディング基準データ抽出部62に含まれる降順並び替え回路621は白板データ記憶領域611に格納された画像データを、その画像データが表わす輝度の高いデータを上位、低いデータを下位になるように並び替える。降順並び替え回路621によって並び替えられた画像データはデータ選択部622に入力され、予め設定されている基準値Nに基づいて高輝度の画像データから順に上位N画素分の画像データを取り出し、これを平均化処理部623に出力する。
平均化処理部623は入力された画像データの輝度値を加算し、加算された輝度値の合計と基準値Nの商を求めることで平均輝度値を求める。そして、その平均輝度値のデータはシェーディング基準データとして、メモリ61に含まれるシェーディング基準データ記憶領域612に格納される。
一方、シェーディング補正部63は、格納されたシェーディング基準データを入力し、A/D変換回路22から入力された画像データをシェーディング基準データに基づいて、シェーディング補正処理を施す。そして、その補正された画像データは、シェーディング補正部63からメモリ61に含まれる原稿データ記憶領域613へと出力されて格納される。
ここで、降順並び替え回路621が実行する画像データの降順並び替えの詳細について説明をする。
図4は画像データの降順並び替え処理を示すフローチャートである。
シェーディング補正処理が実行されると、CISユニット13を副走査方向に移動させながら基準白色板11を読取り、その読取りにより得られた画像データは白板データ記憶領域611に格納される。そして、その画像データは降順並び替え回路621に入力される。具体的には、CISユニット13を図1に示す矢印B方向に基準白色板11の左端(一端)まで移動させた後、CISユニット13を図1に示す矢印F方向に基準白色板11の副走査方向の幅分だけその右端(他端)まで移動させながら基準白色板11を読取る。
ステップS101では、CISユニット13の主走査方向の読取領域での座標の最大値を変数aに代入する。ここでは一例として、解像度600dpiで、A3サイズの原稿の短手方向の長さ(297mm)に相当する7016画素を読取時、0を含む座標最大値“7015”をaに代入する。次に、ステップS102では画像データを並び替え後の座標となる変数dに初期値として“0”を代入する。
ステップS103では、最大輝度値を変数cに代入する。ここでは、各色成分1画素8ビットの画像データを扱うため、“255”が最大輝度値となる。このため、変数cに“255”を代入する。ステップS104では、基準白色板11を読取って得られた画像データの副走査方向の画素の座標の最大値を変数bに代入する。ここでは一例として、変数bには副走査方向に128ライン分の画像データを読取った時の“0”を含む最大座標値“127”を代入する。
ステップS105では、白板データ記憶領域611に格納された主走査方向の座標値aと副走査方向の座標値bとにより特定される画素の輝度値であるP1(a,b)と変数cの値が等しいかどうかを調べる。ここで、P1(a,b)=cである場合、処理はステップS106に進み、P1(a,b)≠cである場合、処理はステップS111に進む。
ステップS111では副走査方向の座標値bを“−1”デクリメントし、処理はステップS112に進み、副走査方向の座標値bの値が0未満であるかどうか調べる。ここで、b≧0(bの値が0以上)であると判定された場合、処理はステップS105に戻るが、b<0(bの値が0未満)であると判定された場合、処理はステップS113に進む。ステップS113では最大輝度値cを“−1”デクリメントし、その後、処理はステップS104に戻る。このようにして、主走査方向の座標値aの画像データの中で、変数cと同じ輝度値を持った画像データが副走査方向のどの座標にあるかを確認する。この処理は、副走査方向の座標値bが“0”になるまで繰り返され、その座標値bが0未満になったタイミングで、変数cをデクリメントし、変数bに再度“127”を代入する。即ち、輝度値を示す変数cの値が変化する度に変数bの値は127に戻り処理が繰り返される。
さて、ステップS106では、輝度値P1(a,b)を並び替え後のデータとしてP2(a,d)に代入する。さらに、ステップS107では、副走査方向の座標値bが0と等しいかどうかを調べる。ここで、b=0であると判定された場合、処理はステップS108に進み、b≠0であると判定された場合、処理はステップS110に進む。ステップS110では変数dの値を“+1”インクリメントし、処理はステップS111に戻る。
ステップS108では、変数cが0と等しいかどうかを調べる。ここで、c=0であると判定された場合、処理はステップS109に進み、c≠0であると判定された場合、処理はステップS114に進む。ステップS114では変数dの値を“+1”インクリメントし、処理はステップS113に戻る。
ステップS107における判定を含めるとステップS108の判定では、{b=0、かつ、c=0}の条件を満たすなら、主走査方向の座標値aの画像データの並び替えが全て終了した場合のみ、処理はステップS109に進む。
ステップS109では、変数aが“0”と等しいかどうかを調べる。ここで、a=0であると判定されれば、入力した画像データの全ての座標において並び替えが完了したと判断し、降順並び替えの処理は終了する。これに対して、a≠0であると判定された場合、処理はステップS115に進み、変数aの値を“−1”デクリメントし、処理はステップS102に戻る。
以上のようにして、降順並び替えの処理が終了すると、基準白色板11を読取って得られた画像データに関し、主走査方向の座標値aが同じ位置の画像データをその輝度値が大きい順に並び替えた配列データP2(a,d)が得られる。このデータは降順並び替え回路621に一時的に格納される。
次にデータ選択部622と平均化処理部623が実行する処理について説明をする。
図5はデータ選択部と平均化処理部の実行する処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS201ではステップS101と同様に主走査方向の読取領域での座標の最大値を変数aに代入する。次に、ステップS202では並び替え後の副走査方向の座標値を示す変数dに“0”を代入する。さらに、ステップS203では主走査方向の座標値aのシェーディング基準データS(a)に初期値として、“0”を代入する。
ステップS204では、降順並び替え回路621における降順並び替えによって得られた配列データP2(a,d)をS(a)に加算し、その値をS(a)に代入する。ステップS205では、予め設定されている基準値Nと変数dの値が等しいかどうかを調べる。ここで、d=Nであれば、処理はステップS206に進み、d≠Nであれば、処理はステップS208に進む。ステップS208で変数dを“=1”インクリメントし、処理はステップS204に戻る。基準値Nは平均化の対象としたい画素数を示しており、必要な画素数に変数dの値が達するまでステップS204→S205→S208のループが繰り返される。ここでは、配列データP2(a,d)が示す輝度値を上位1番目からN+1番目までのN+1個を全て加算している
次に、ステップS206では、加算したデータより平均値を求めるためにS(a)をN+1で割った値をS(a)に代入する。このようにして、主走査方向の座標値aに関して画像データの平均化処理が終了する。
さらにステップS207では、変数aが0と等しいかどうかを調べる。ここで、a=0である場合、主走査方向の全ての座標値において平均化が完了したと判断し、データ選択及び平均化処理は終了する。これに対して、a≠0である場合、処理はステップS209に進み、変数aを“−1”デクリメントし、処理はステップS202に戻る
ここで平均化されたデータは前述したように、シェーディング基準データ記憶領域612に格納され、原稿読取時のシェーディング補正の計算に使用される。
最後に、シェーディング基準データ抽出部62で処理される画像データについて説明する。
図6は白板データ記憶領域611に格納された画像データの主走査方向の座標値aにおける輝度値と副走査方向の座標値bの関係を示した図である。
図6に示すように、基準白色板11の領域に付着した異物や両面テープ等の貼り付け部材とともに、基準白色板11の読取を行うと、その読取により得られた画像データの輝度値は、本来読取りたい基準白色板11から読取で期待される輝度値よりも低くなる。一般的に、基準白色板は異物や両面テープ等の貼り付け部材よりも輝度値の高い部材が使用されるため、このような結果になるのである。
図7は降順並び替え回路621から出力された画像データの主走査方向の座標値aにおける輝度値と画像データを降順に並び替え後の座標dとの関係を示した図である。
図7に示すように、降順並び替え回路621から出力された画像データは輝度値順位に対応する座標値dが大きいほど輝度値は小さくなる。図6からも示唆されるように、基準白色板に異物や両面テープ等の貼り付け部材などが付着した領域を読取って得られた画像データはその輝度値が低い。即ち、そのような画像データの輝度値順位に対応する座標値dは大きい値となる。
この実施例では、図7に示されるように、主走査方向の座標値aに関し、輝度値の大きい画像データを上位から(N+1)画素分選択し、これを有効データとする。これにより、輝度値の小さい異物や両面テープ等の貼り付け部材が付着した領域を読取った画像データをシェーディング補正に用いる画像データからは除外することができる。このようにして正確なシェーディングデータを得ることができる。
また、従来例ではシェーディングデータに異常を示すような値が含まれていた場合、その原因が異物によるものか、或いは、センサや光源の異常によるものかの判別が難しかった。一方、実施例によれば、異物や両面テープ等の貼り付け部材の影響を受けた画像データを除外することが可能であるため、有効なシェーディングデータからセンサや光源に関するCISユニット13の異常を検知することが可能となる。
従って以上説明した実施例に従えば、基準白色板が傾いて取付られた場合や基準白色板に異物や両面テープの貼り付け部材などが付着した領域を読取った場合であっても、適切なシェーディングデータを取得することができる。さらに、CISユニットの異常を基準白色板に付着した異物等の影響を受けず正確に検知することができるため、ユーザへ異常を報知することが可能となる。
さらに、上述した実施例では、単機能の画像読取装置(スキャナ装置)を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。本発明は、例えば、画像読取装置(スキャナ装置)と画像形成装置(LBP)とADF装置が一体化した複写機システムにも適用できるし、さらに複写機システムにファクシミリ機能を加えた複合システムとしても良い。そして、これらシステムの画像形成部には電子写真方式に従うプリンタエンジンのみならず、インクジェット記録方式を採用したプリンタエンジンを備えても良い。
1 画像読取装置、3 LED駆動回路、4 タイミング発生回路、5 CPU、
6 デジタル処理部、11 基準白色板、12 原稿突き当て板、
13 CISユニット、14 原稿台ガラス、15 原稿、16 駆動ベルト、
17 ガイドレール、18 モータ、21 増幅器(AMP)、22 A/D変換回路、
61 メモリ、62 シェーディング基準データ抽出部、63 シェーディング補正部、
133 光学レンズ、134 撮像部、611 白板データ記憶領域、
612 シェーディング基準データ記憶領域、613 原稿データ記憶領域、
621 降順並び替え回路、622 データ選択部、623 平均化処理部

Claims (10)

  1. 原稿へ光を照射し、前記原稿による反射光を受光することによって前記原稿の画像を読み取り可能な読取手段と、
    前記読取手段により基準部材へ光を照射し、その反射光から取得される読取データのうち、相対的に輝度値が高い所定の読取データを用いてシェーディング補正のための基準データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された基準データに基づいて、前記読取手段に対してシェーディング補正を行う補正手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記読取手段を、前記反射光を受光する受光部が延びる第1の方向とは異なる第2の方向に移動させる移動手段をさらに有し、
    前記読取手段は、前記移動手段により移動させられながら、前記読取データを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記基準部材は、前記第2の方向に予め定められた幅をもっており、
    前記読取手段に取得された読取データは、前記第1の方向に関する第1の座標と前記第2の方向に関する第2の座標により各画素が特定されることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記読取手段は、前記移動手段により前記基準部材としての基準白色板の一端から他端まで移動させられ、前記予め定められた幅分の読取りを行うことで前記読取データを取得することを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記生成手段は、前記第1の座標の各座標値により特定される読取データを、前記各画素の輝度値に従って降順に並び替え、該並び替えられた読取データのうち、高い輝度値から順に予め定められた画素の数の読み取りデータを有効データとして前記基準データを生成することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記生成手段は、前記有効データの平均値を算出し、該平均値を前記第1の座標の当該座標値に対する前記基準データとすることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記予め定められた画素の数は、前記生成手段に用いられる前記有効データが示す輝度値が、前記基準白色板に付着した異物や貼り付け部材を反映した低い値とならないように定められることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像読取装置。
  8. 前記生成手段によって用いられる有効データに基づいて、前記画像読取装置に異常が発生したかどうかを検知する検知手段をさらに有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 前記検知手段により検知される異常は、前記読取手段の光源やセンサの異常を含むことを特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 原稿へ光を照射し、前記原稿による反射光を受光することによって前記原稿の画像を読取り可能な読取手段を備えた画像読取装置におけるシェーディング補正方法であって、
    前記読取手段により基準部材へ光を照射し、その反射光から取得される読取データのうち、相対的に輝度値が高い所定の読取データを用いてシェーディング補正のための基準データを生成する生成工程と、
    前記生成工程において生成された基準データに基づいて、前記読取手段に対してシェーディング補正を行う補正工程とを有することを特徴とするシェーディング補正方法。
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