JP2018045666A - 認証装置、認証方法、認証プログラム、及び、機能提供システム - Google Patents

認証装置、認証方法、認証プログラム、及び、機能提供システム Download PDF

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Abstract

【課題】ウェアラブル端末を用いて、MFPに対するログイン及びログアウトの制御を可能とする。【解決手段】ユーザの腕に装着されたウェアラブル端末2の加速度センサ53により、ウェアラブル端末2の移動状態に対応する加速度を検出し、この加速度情報を、ブルートゥース(登録商標)モジュール54により、ユーザ認証用のユーザ情報と共にMFP1に送信する。MFP1は、受信した加速度情報から特定のログイン用のジェスチャを検出した場合、受信したユーザ情報に基づいてユーザ認証処理を行い、正規のユーザである場合にログイン処理を行う。また、MFP1は、受信した加速度情報から特定のログアウト用のジェスチャを検出した場合、一定時間、加速度情報を受信しない場合に、ユーザ認証状態を解除してログアウト処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、認証装置、認証方法、認証プログラム、及び、機能提供システムに関する。
今日において、複数人で共同利用することを前提として、例えば企業内のフロア等に複合機(MFP:Multifunction Peripheral)が設置されることがある。この場合、設置されたMFPは、操作が許可された複数のユーザで共同利用される。このため、不正操作の防止やユーザ毎の利用制限等を行うために、MFPは、ユーザ認証機能を備えている。
ユーザは、MFPを利用する場合、操作部を介してユーザ識別情報(ユーザID)及びパスワード等のユーザ情報の入力するログイン操作を行い、MFPのシステムにログインしたうえで、MFPの所望の機能を利用する。また、ユーザは、機能の利用が終了した際にログアウト操作を行い、MFPのシステムからログアウトする。
一方、特許文献1(特開2015−172884号公報)には、ユーザが装着したウェアラブル端末でコンピュータをタッチ操作した際に、コンピュータのシステムロックを解除する技術が開示されている。また、この特許文献1には、コンピュータに対して所望の文字を入力操作したうえで、ユーザが装着したウェアラブル端末でコンピュータをタッチ操作すると、コンピュータのシステムロックが解除される技術が開示されている。また、この特許文献1には、ウェアラブル端末を装着したユーザが、コンピュータから所定の距離以上離れた場合に、コンピュータをシステムロックの状態に移行させる技術が開示されている。
ここで、特許文献1に開示されている技術において、コンピュータがシステムロックとなっている状態が、MFPのログアウト状態に相当するが、このような技術では、ウェアラブル端末を用いてMFPのシステムからログアウトすることはできても、ウェアラブル端末を装着したユーザが、MFPから所定の距離以上離れる必要があり、例えば複数人で共同利用する共有端末たるMFP等の機器の場合、次に利用するユーザのためにも、速やかにログアウトを完了し、次のユーザの使用(ログイン)に備えることが好ましいが、ログイン及びログアウトをスムーズに制御することは困難である。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、携帯通信機器を用いて、機器に対する、よりスムーズなログイン及びログアウトの制御を可能とした認証装置、認証方法、認証プログラム、及び、機能提供システムの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、携帯通信機器との間で無線通信を行い、携帯通信機器から送信される、ユーザ認証を行うためのユーザ情報、及び、一定の距離内にある携帯通信機器の移動状態を示す移動状態情報を受信する無線通信部と、受信した移動状態情報に基づいて、機能の利用を制限するログアウト用となる携帯通信機器の特定の移動状態を検出する移動状態検出部と、ログアウト時において、無線通信部を介してユーザ情報を受信した場合、受信したユーザ情報に基づいて、ユーザ認証処理を行い、正規のユーザであることを認証した際に、機能を利用の制限を解除するログイン処理を行い、ログイン中において、携帯通信機器のログアウト用となる特定の移動状態が検出されてから、一定時間、移動状態情報を受信しない場合に、ログアウト処理を行う認証処理部とを有する。
本発明によれば、携帯通信機器を用いて、本発明が適用される機器に対するログイン及びログアウトの制御を可能とすることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態の複合機システムのシステム構成図である。 図2は、MFPの操作部に設けられている操作パネルの外観を示す図である。 図3は、MFPのハードウェア構成図である。 図4は、ウェアラブル端末のハードウェア構成図である。 図5は、MFPに設けられているソフトウェアを示す図である。 図6は、ユーザ情報の一例を示す図である。 図7は、ウェアラブル端末に設けられているソフトウェアを示す図である。 図8は、ウェアラブル端末における加速度の検出動作を説明するための図である。 図9は、加速度情報のフィルタリング処理を説明するための図である。 図10は、ログイン時におけるウェアラブル端末の動作の流れを示すフローチャートである。 図11は、ログイン時におけるMFPの動作の流れを示すフローチャートである。 図12は、ログイン時におけるウェアラブル端末の表示動作を説明するための図である。 図13は、ログイン時における、ウェアラブル端末を装着したユーザの腕の動きを説明するための図である。 図14は、ログイン時において、ウェアラブル端末を装着したユーザの腕の動きに応じて検出される加速度情報を説明するための図である。 図15は、ログアウト時におけるウェアラブル端末の動作の流れを示すフローチャートである。 図16は、ログアウト時におけるMFPの動作の流れを示すフローチャートである。 図17は、MFPの操作パネルをユーザが接触操作している様子を示す図である。 図18は、MFPの操作パネルに対する接触操作の有無の判断動作を説明するための状態遷移図である。
以下、実施の形態となる複合機システムの説明をする。
(システム構成)
まず、図1は、実施の形態の複合機システムのシステム構成図である。この図1に示すように複合機システムは、複合機(MFP:Multifunction Peripheral)1、及び、腕時計型のウェアラブル端末2を有している。MFP1は、機能提供機器の一例、ウェアラブル端末2は、携帯通信機器の一例である。
ウェアラブル端末2は、表示部51と、ユーザの腕に巻き付けてウェアラブル端末2を固定するためのバンド52とを有している。また、表示部51の近辺には、ユーザの腕の動き(ジェスチャ)を検出するための加速度センサ53、及び、MFP1との間でブルートゥース(登録商標)通信を行うためのブルートゥース(登録商標)モジュール(BTモジュール)54が設けられている。BTモジュール54は、無線通信部の一例である。
なお、この実施の形態において説明するウェアラブル端末2は、例えば、MFP1に対してブルートゥース(登録商標)通信等の近距離無線通信を介して通信可能な携帯通信機器の一例である。ウェアラブル端末2は、例えばメガネやゴーグルのような頭部、時計のような手首、あるいはネックストライプのような胸部等に装着され得るものが典型であるが、これに限らず、ユーザが所持している物体、例えば帽子やランドセル、カバン等に装着されるものであっても良い。すなわち、この実施の形態において「携帯」とは、ユーザの身体に直接身に付けられる場合と、ユーザの身体に間接的に身に付けられる場合との双方を含みうるものとする。また、ウェアラブル端末2は、衣服のポケット等に入れたままでもよいし、所定の場所(頭、手首や胸など)に身に付けておいてもよく、あるいは手に握っていてもよい。
また、この実施の形態では、ウェアラブル端末2は、ユーザが手首に装着する腕時計型であることとして説明を進めるが、メガネ型、ネックストラップ型、又は、他の部位に装着する型のウェアラブル端末でもよい。
図2は、MFP1に設けられている操作部20の操作パネル27の外観を示す図である。この図2に示すように、MFP1の操作部20には、操作パネル27の外枠部分の一箇所又は複数箇所に、ウェアラブル端末2との間でブルートゥース(登録商標)通信を行うためのブルートゥース(登録商標)モジュール19(BTモジュール)が設けられている。BTモジュール19は、無線通信部の一例である。
なお、この実施の形態の場合、MFP1とウェアラブル端末2との間は、ブルートゥース(登録商標)通信を行うこととして説明を進めるが、赤外線通信又はRF(radio frequency)通信等の他の無線通信を用いてもよい。
(MFPのハードウェア構成)
図3は、MFP1のハードウェア構成図である。この図3に示すように、MFP1は、例えばコピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の各種の機能を備えた本体10と、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける操作部20とを備える。
本体10と操作部20は、専用の通信路30を介して相互に通信可能に接続されている。通信路30は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることもできるが、有線か無線かを問わず任意の規格のものでよい。また、本体10は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の画像生成機能のうち、一つの機能を有していてもよいし又は複数の機能を有していてもよい。
操作部20としては、単独で完結した情報処理を実行可能な電子機器を用いることができる。一例として、操作部20としては、スマートフォン又はタブレット型端末等の情報処理端末を用いることができる。この場合、操作部20として用いられる情報処理端末は、MFP1の操作部として機能する。
より詳しくは、操作部20として用いられる情報処理端末は、従来、MFP1専用の操作部として固定され設置されていた操作パネルの代わりに、MFP1に装着や取り外しが可能に接続される。すなわち、操作部20として用いられる情報処理端末は、例えばMFP1の操作パネルが配置される位置等の所定の位置に取り外し可能(分離可能)ながらも、MFP1と一体的に設置される。従って、操作部20として用いられる情報処理端末及びMFP1は、一台の装置として把握されてもよい。操作部20である情報処理端末は、MFP1から取り外されると、MFP1との間で、例えばBluetooth(登録商標)又は赤外線通信等の無線通信を行い、MFP1の操作部として機能する。
本体10は、操作部20で受け付けた入力に応じた動作を行う。また、本体10は、利用量管理サーバ装置2及び認証サーバ装置3等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作も行う。
(本体のハードウェア構成)
次に、本体10のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、本体10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD(ハードディスクドライブ)14とを備える。また、本体10は、通信I/F(インタフェース)15と、接続I/F16と、エンジン17と、ファクシミリモデム(FAXモデム)19とを備える。各部11〜17及びFAXモデム19は、システムバス18を介して相互に接続されている。
CPU11は、本体10の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12又はHDD14等に格納されたプログラムを実行することで、本体10全体の動作を制御し、上述したコピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。なお、この本体10のHDD14は、フラッシュメモリを用いても、同様に実現可能である。
通信I/F15は、クライアントパーソナルコンピュータ装置等の外部装置と通信するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路30を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。なお、図3において、通信路30は、有線的に図示されているが、上述のように操作部20は、MFP1の本体10に対して装着及び取り外しが可能となっている。このため、操作部20をMFP1に装着しているときには、通信路30は有線通信路として機能し、操作部20をMFP1から取り外したときには、通信路30は無線通信路として機能する。
エンジン17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。エンジン17は、例えば原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ、ファクシミリ通信を行うファクシミリ通信部等を備えている。さらに、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャ及び原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)のような特定のオプションを備えることもできる。
(操作部のハードウェア構成)
次に、操作部20のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、操作部20は、BTモジュール19、CPU21、ROM22、RAM23、フラッシュメモリ24、通信I/F25、接続I/F26及び操作パネル27を備え、これらがシステムバス28を介して相互に接続されている。なお、この操作部20のフラッシュメモリ24は、HDDを用いても同様に実現可能である。
CPU21は、操作部20の動作を統括的に制御する。CPU21は、RAM23をワークエリア(作業領域)としてROM22等に格納されたプログラムを実行することで操作部20全体の動作を制御する。通信I/F25は、ネットワーク40に接続されている。実施の形態の複合機システムの場合、後述するようにウェアラブル端末2に記憶されているユーザ情報に基づいて、操作部20のCPU21がユーザ認証処理を行う。
次に、接続I/F26は、通信路30を介して本体10と通信するためのインタフェースである。操作パネル27は、タッチセンサを備えた液晶表示装置(LCD)で構成される。操作パネル27は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、例えば受け付けた入力に応じた情報、MFP1の動作状況を示す情報、設定状態を示す情報等の各種の情報を表示する。なお、操作パネル27は、タッチセンサを備えた有機EL表示装置で構成してもよい。さらに、これに加えて又はこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部又は発光部等の表示部を設けてもよい。また、BTモジュール19は、図2に示したように、操作パネル27の外枠部分の一箇所又は複数箇所に設けられている。
(ウェアラブル端末のハードウェア構成)
次に、図4は、ウェアラブル端末2のハードウェア構成を示す図である。この図4に示すように、ウェアラブル端末2は、CPU55、ROM56、RAM57、表示部51、加速度センサ53、及び、BTモジュール54を有している。表示部51は、いわゆるタッチパネルとなっており、ホーム画面及びアプリケーションのアイコン等を表示する表示機能、及び、ユーザが接触操作した座標位置を検出する操作位置検出機能を有している。ROM56又はRAM57は、記憶部の一例となっており、ユーザ認証を行うためのユーザ情報が記憶されている。
加速度センサ53は、移動状態検出部の一例である。加速度センサ53は、ユーザの腕に装着されたウェアラブル端末2の動きに応じた加速度を検出し、ウェアラブル端末2のアプリケーションに通知する。BTモジュール54は、図2に示すMFP1のBTモジュール19との間で、MFP1の機能の利用の制限を解除するための(MFP1の機能を利用可能な状態とするための)ログインのためのユーザ情報のブルートゥース(登録商標)通信を行う。
(MFPの本体のソフトウェア構成)
図5に、MFP1に設けられているソフトウェアを示す。この図5に示すように、MFP1の本体10には、認証モジュール65、ユーザ情報管理部66、MFP1のスキャン機能、プリント機能及びコピー機能等を制御するスキャン制御部67、プリント制御部68及びコピー機能制御部69等が記憶されている。スキャン制御部67〜コピー機能制御部69は、機能提供部の一例である。認証モジュール65及びユーザ情報管理部66は、本体10のCPU11が、本体10用のユーザ認証アプリケーションプログラム(本体用ユーザ認証アプリ)を実行することで実現される機能である。また、スキャン制御部67〜コピー機能制御部69は、本体10のCPU11が、スキャンアプリケーションプログラム。印刷アプリケーションプログラム又はコピーアプリケーションプログラムを実行することで実現される機能である。
認証モジュール65〜コピー制御部69の記憶場所は問わない。一例ではあるが、認証モジュール65〜コピー制御部69は、HDD14に記憶されている。ROM12又はRAM13等の記憶部に記憶してもよい。また、認証モジュール65及びユーザ情報管理部66は、本体10用のユーザ認証アプリにより、ソフトウェア的に実現されることとしたが、一部又は全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、本体10用のユーザ認証アプリは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、本体10用のユーザ認証アプリは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、本体10用のユーザ認証アプリは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
ユーザ情報管理部66は、MFP1に正規のユーザとして登録されているユーザ情報を管理する。具体的には、例えばHDD14又はRAM13等の記憶部には、ユーザ情報データベースが設けられている。このユーザ情報データベースに、例えば図6に一例として示すユーザ情報が記憶されている。ユーザ情報としては、ユーザ毎に固有に付された「0013」等の登録番号、「tanaka」等のユーザ識別情報(ユーザID)、「pass1234」等のパスワード、及び、「田中」等のユーザ表示名が記憶される。
また、ユーザ情報としては、MFP1のカラー印刷機能を利用する権限の有無を示すプリント(カラー)権限の情報、MFP1のモノクロ印刷機能を利用する権限の有無を示すプリント(モノクロ)権限の情報、MFP1のカラースキャン機能を利用する権限の有無を示すスキャン(カラー)権限の情報、MFP1のモノクロスキャン機能を利用する権限の有無を示すスキャン(モノクロ)権限の情報が記憶される。
スキャン制御部67及びプリント制御部68等は、ユーザ情報管理部66が管理するユーザの各機能利用権限(上述のプリント(カラー)権限等)に基づいて、ユーザに対する各機能の利用の許否を判別し、権限を有するユーザに対して機能の利用を許可する。
認証モジュール65は、操作部20を介してログイン要求が行われた際に、操作パネル27を介してユーザから入力されたユーザ情報に基づいて、上述のユーザ情報データベースを参照し、正規のユーザであるか否かを判断するユーザ認証処理を行う。正規のユーザであることが認証された場合、認証モジュール65は、MFP1の機能を利用可能な状態とするログイン処理を行う(システムに対するログインを許可する)。
(MFPの操作部のソフトウェア構成)
次に、MFP1の操作部20には、図5に示すように、ログインアプリ61、操作部20用の認証アプリ(操作部用認証アプリ)62、操作処理部63、及び、BT通信制御部64等が記憶されている。ログインアプリ61は、移動状態検出部の一例である。認証アプリ62は、認証処理部の一例である。操作処理部63は、接触操作検出部の一例である。
ログインアプリ61〜BT通信制御部64の記憶場所は問わない。一例ではあるが、ログインアプリ61〜BT通信制御部64は、フラッシュメモリ24に記憶されている。ログインアプリ61〜BT通信制御部64は、ROM22又はRAM23等の他の記憶部に記憶してもよい。また、操作処理部63及びBT通信制御部64は、ログインアプリ61により、ソフトウェア的に実現されることとしたが、いずれか一方又は両方を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、ログインアプリ61及び認証アプリ62等は、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、ログインアプリ61及び認証アプリ62等は、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、ログインアプリ61及び認証アプリ62等は、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
ログインアプリ61は、ユーザがMFP1のシステムにログインする際に、ユーザ情報の入力画面を操作パネル27に表示する。ログインアプリ61は、入力画面を介して入力されたユーザ情報を認証アプリ62に転送して、ユーザ認証要求を行う。認証アプリ62は、ユーザ認証要求が行われると、通信路30を介して、本体10の認証モジュール65にユーザ情報を転送し、ユーザ認証要求を行う。また、認証アプリ62は、本体10の認証モジュール65から得られたユーザ認証結果を、ログインアプリ61等に通知する。
なお、ログインアプリ61、認証アプリ62、認証モジュール65及びユーザ情報管理部66における、このような処理分担等は一例である。ユーザにより入力されたユーザ情報に基づいて、MFP1のログイン処理及び各機能の利用許可等を行う構成であればよい。
ここで、ログインアプリ61は、操作処理部63とBT通信制御部64を利用する。操作処理部63は、操作パネル27を介して行われるユーザの入力操作に対応する座標情報を、認証アプリ62等に通知する。なお、操作処理部68は、ダブルタップ操作、長押し操作、マルチタップ操作、スワイプ操作及びピンチ操作等の入力操作を判定して、認証アプリ62等に通知してもよい。
BT通信制御部64は、ウェアラブル端末2のBTモジュール54との間において、ブルートゥース(登録商標)通信を行うようにBTモジュール19を通信制御する。BT通信制御部64は、ブルートゥース(登録商標)通信によりウェアラブル端末2から得られたユーザ情報等を認証アプリ62等に通知する。
(ウェアラブル端末のソフトウェア構成)
図7に、ウェアラブル端末2のソフトウェア構成を示す。この図7に示すように、ウェアラブル端末2には、ログインアプリ71、BT制御部72、加速度処理部73及びフィルタリング処理部74等が記憶されている。
ログインアプリ71〜フィルタリング処理部74の記憶場所は問わない。一例ではあるが、ログインアプリ71〜フィルタリング処理部74は、図4に示すROM56又はRAM57等の記憶部に記憶されている。なお、ログインアプリ71〜フィルタリング処理部74は、ソフトウェア的に実現されることとしたが、一部又は全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、ログインアプリ71〜フィルタリング処理部74は、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、ログインアプリ71〜フィルタリング処理部74は、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、ログインアプリ71〜フィルタリング処理部74は、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
MFP1のシステムに対するログイン処理を行うログインアプリ71は、ウェアラブル端末2のBTモジュール54とMFP1のBTモジュール19との間のブルートゥース(登録商標)通信を、BT通信制御部72を介して制御する。ログインアプリ71は、ウェアラブル端末2に記憶されているユーザ情報を、ブルートゥース(登録商標)通信により、MFP1に送信する。
次に、図4に示す加速度センサ53は、図8に示すようにウェアラブル端末2の表示部51に対する水平右向き方向をx軸方向、x軸に2次元的に直交する方向をy軸方向、x軸及びy軸に対して3次元的に直交する方向をz軸方向とした三軸方向の加速度を、それぞれ検出する。
図9に加速度センサ53により検出された、いずれかの軸の加速度情報の波形を示す。この図9中、点線の四角で囲った箇所の波形を拡大してみてわかるように、加速度情報は、例えば高周波ノイズが重畳することで、細かく、がたついた波形となる。このため、加速度処理部73は、加速度センサ53から加速度情報が得られると、フィルタリング処理部74に対して、フィルタリング要求を行う。フィルタリング処理部74は、加速度情報に対して、高周波成分をカットするローパスフィルタリング処理を施す。これにより、図9に点線の四角で囲って示すように、がたつきが補正された滑らかな波形の加速度情報を得ることができ、操作部20のログインアプリ61等で加速度情報を取り扱い易くすることができる。加速度処理部73は、ローパスフィルタリング処理後の加速度情報の変化を検出し、この変化の絶対値が、いずれかの軸で一定値以上となった際に、加速度情報に変化が生じたと判定して、他のアプリケーションに通知を行う。
(ログイン動作)
次に、図10及び図11のフローチャートを用いて、実施の形態の複合機システムにおいて、ウェアラブル端末2を用いてMFP1のシステムにログインする動作を説明する。図10は、ウェアラブル端末2が、MFP1のシステムにログインするためのユーザ情報(ログイン情報)を、MFP1に送信するまでの流れを示すフローチャートである。図11は、MFP1が、ウェアラブル端末2から受信したユーザ情報(ログイン情報)に基づいてユーザ認証処理を行うまでの流れを示すフローチャートである。
(ウェアラブル端末のログイン動作)
まず、ウェアラブル端末2は、図12(a)に示すウェアラブル端末2の表示部51に表示されたホーム画面上のログインアプリ71のアイコンを接触操作する。これにより、ウェアラブル端末2のCPU55は、ログインアプリ71のアイコンの接触操作を検出すると、ログインアプリ71を起動制御する。
ウェアラブル端末2のROM56又はRAM57等の記憶部には、ユーザID及びパスワード等のユーザ情報が登録されている。CPU55は、ログインアプリ71を起動制御すると、記憶部を参照することでユーザ情報が登録済みであるか否かを判別する。ユーザ情報が未登録と判別した場合、CPU55は、表示部51に、例えば「ログイン用のユーザ情報を登録してください」等の、ユーザ情報の登録を促すメッセージを表示し、ユーザにより入力されたユーザ情報を記憶部に記憶する。
ユーザ情報が登録済みであると判別した場合、CPU55は、例えば図12(b)に示すように「端末をMFPにかざしてください」等の、ウェアラブル端末2をMFP1の操作部20に近接させる動作を要求するメッセージを表示部51に表示する。このメッセージが表示されると、ユーザは、図13に示すように、ウェアラブル端末2を装着している腕を、MFP1の操作部20に近接させる。
ウェアラブル端末2のログインアプリ71は、ウェアラブル端末2をMFP1の操作部20に近接させる動作を要求するメッセージを表示すると、図10のフローチャートのステップS1において、ブルートゥース(登録商標)の通信状況の確認動作を行う。具体的には、ステップS1では、ログインアプリ71が、BT通信制御部72に対してブルートゥース(登録商標)通信の接続要求を行う。BT通信制御部72は、BTモジュール54を通信制御することで、通信可能範囲に接続可能なブルートゥース(登録商標)通信機器の有無を検索する。
BT通信制御部72は、通信可能範囲に接続可能なブルートゥース(登録商標)通信機器の存在を検出した場合(ステップS2:Yes)、ログインアプリ71に、通信可能なブルートゥース(登録商標)通信機器が存在することを示す通知を行う。BT通信制御部72は、予めMFP1のログインアプリ61との間に取り決められたユニークIDを用いて、MFP1の操作部20との間のブルートゥース(登録商標)通信回線を確立する。そして、BT通信制御部72は、ステップS3において、MFP1に対するログイン情報(ユーザ情報)の送信要求を、BT通信制御部72に対して行う。BT通信制御部72は、ログイン情報(ユーザ情報)をMFP1に送信するように、BTモジュール54を制御する。これにより、MFP1の操作部20に近接しているユーザの腕に装着されたウェアラブル端末2から、MFP1の操作部20に対して、ログイン情報(ユーザ情報)がブルートゥース(登録商標)通信により送信される。
なお、ブルートゥース(登録商標)通信が可能な範囲が広すぎる場合、MFP1とウェアラブル端末2との間の距離が一定の距離以下の場合にブルートゥース(登録商標)通信を行うようにしてもよい。また、ブルートゥース(登録商標)通信可能なMFP1が複数台存在する場合、ウェアラブル端末2は、最も近接したMFP1を通信相手として選択する。
(MFPのログイン動作)
次に、MFP1のログインアプリ61は、MFP1のシステムに対してログインしているユーザが存在しない場合には、図11のフローチャートのステップS11において、例えば「ログイン操作をしてください」等のログインを促すメッセージを表示したログイン画面を操作パネル27に表示する。ログイン画面の表示時に、ウェアラブル端末2からブルートゥース(登録商標)通信されたログイン情報(ユーザ情報)は、ステップS12において、BTモジュール19を介して受信され、BT通信制御部64により取得される。BT通信制御部64は、取得したログイン情報(ユーザ情報)をログインアプリ61に転送する。ログインアプリ61は、ログイン情報(ユーザ情報)を認証アプリ62に転送する。
なお、上述のログイン画面を表示することなく、ウェアラブル端末2から送信されたログイン情報(ユーザ情報)を受信してもよい。また、ログインしているユーザが存在しない場合は、ウェアラブル端末2からのログイン情報(ユーザ情報)を受信してもよい。
次に、認証アプリ62は、ステップS13において、ログイン情報(ユーザ情報)を、本体10側の認証モジュール65に転送し、ログイン要求(ユーザ認証要求)を行う。認証モジュール65は、ログイン要求が行われると、操作パネル27を介してユーザから入力されたユーザ情報に基づいて、上述のユーザ情報データベースを参照し、正規のユーザであるか否かを判断するユーザ認証処理を行う。
正規のユーザであることが認証されなかった場合(ステップS14:No)、認証モジュール65は、操作部20のログインアプリ61に対して、ログイン失敗のユーザ認証結果を通知する。また、認証モジュール65は、操作部20のCPU21に対して、ログイン失敗のメッセージの表示要求を行う(ステップS15)。CPU21は、例えば「ユーザ認証に失敗しました」等のログイン失敗のメッセージを操作パネル27に表示し、MFP1をログイン待ちの状態に移行させる。
これに対して、正規のユーザであることが認証された場合、認証モジュール65は、操作部20のログインアプリ61に対して、ログイン成功のユーザ認証結果を通知する。また、認証モジュール65は、MFP1のシステムに対するログインを許可し、MFP1をログイン状態に移行させる。これにより、ユーザは、権限(図6参照)に応じたMFP1の機能の利用が可能となる。
(ログアウト動作)
ここで、このようにログインしたMFP1のシステムから、MFP1の機能の利用が制限された状態であるログアウトするには、操作部2の操作パネル27にログアウトボタンを表示し、このログアウトボタンをユーザが操作した際に、ログアウト処理を行うことが考えられる。
しかし、このログアウトボタンのように、ソフトウェア制御で表示するソフトウェアボタンは、ハードウェアボタンに比べて誤操作される可能性が高い。また、上述のログイン操作は、「ウェアラブル端末2をMFP1に近接させる」という操作であるため、同様の操作をログアウト操作とすることが好ましい。
実施の形態の複合機システムの場合、ログイン操作に用いるウェアラブル端末2は、ユーザの腕に装着されている。このため、MFP1の操作中においては、ユーザの腕に装着されたウェアラブル端末2が、常に操作部20に近接した状態となり、ユーザが意図することなく、上述のログイン操作と同様の操作が繰り返し行われる可能性が高い。このため、ログアウト操作を、ログイン操作と同様に、「ウェアラブル端末2をMFP1に近接させる」という操作とした場合、MFP1の操作中にもかかわらず、ユーザが意図しないログアウト処理が行われることが懸念される。
このため、実施の形態の複合機システムは、ログイン時と同じくウェアラブル端末2がMFP1に近接され、さらに、図14に示すように手を左右に振るジェスチャが行われた際に、ログアウト処理を実行する。
(ウェアラブル端末のログアウト動作)
図15は、ウェアラブル端末2が、MFP1のシステムからログアウトするまでの流れを示すフローチャートである。MFP1のシステムに対するログインが完了すると、ウェアラブル端末2のログインアプリ71は、MFP1との間のブルートゥース(登録商標)通信状態を確認する(ステップS21、ステップS22)。また、ログインアプリ71は、ステップS23において、加速度処理部73から供給される加速度情報の有無を監視する。すなわち、加速度処理部73は、ローパスフィルタリング処理後の加速度情報の変化を検出し、この変化の絶対値が、いずれかの軸で一定値以上となった際に、加速度情報に変化が生じたことを示す加速度情報を、ログインアプリ71に通知する。
ユーザのジェスチャが、図14に示すように左右の方向に手を振るというジェスチャであった場合、y軸方向の正(+)方向の加速度情報、及び、負(−)方向の加速度情報が、一定時間の間に複数回切り替わる。加速度処理部73は、この切り替わりの現象(ログアウト操作の変化パターン)を検出することで、左右の方向に手を振るというジェスチャを、加速度情報に基づいて検出する。そして、ログアウト操作の変化パターンを検出した場合(ステップS24:Yes)、加速度処理部73はログインアプリ71に通知する。ログインアプリ71は、ログアウト操作の変化パターンの検出通知を受信すると、BT制御部72及びBTモジュールを介して、MFP1にログアウト要求を行う(ステップS25)。
なお、ログアウトの際に、腕を左右に振るジェスチャは、一例である。このため、他のジェスチャでもよい。また、加速度センサ53以外を用いてジェスチャの検出を行ってもよい。
(MFPのログアウト動作)
次に、図16は、MFP1のログアウト動作を示すフローチャートである。MFP1のログインアプリ61は、ユーザのログイン中において(ステップS31)、ウェアラブル端末2からログアウト要求を受信すると(ステップS32)、ステップS33において、一定時間、ウェアラブル端末2からの加速度情報の有無を監視する。すなわち、ログアウト操作が行われた場合、以後、続けて何等かの操作が行われる可能性は低く、加速度情報を受信しない状態となる。このため、ログインアプリ61は、ログアウト用のジェスチャを検出してから、一定時間、加速度情報を受信しない場合に(ステップS33:Yes)、認証アプリ62を介して本体10の認証モジュール65にログアウト要求を行う(ステップS34)。
本体10の認証モジュール65は、ログイン時に認証したユーザの認証状態を解除し、MFP1の機能を利用不可の状態とするログアウト処理を実行し、ログアウト処理結果を、操作部20のログインアプリ61に通知する。本体10の認証モジュール65で、正常にログアウト処理が完了した場合、図16のフローチャートの処理が終了する。また、本体10の認証モジュール65で、ログアウト処理に失敗した場合、操作部20のログインアプリ61は、通知された失敗のログアウト処理結果に基づいて、例えば「ログアウトに失敗しました」等のエラーメッセージを、操作パネル27に表示する(ステップS36)。
(ログアウト操作の誤検出防止動作)
ここで、上述の手を振るジェスチャであるログアウト操作は、ユーザの意図的な操作ではない可能性がある。例えば、図17に示すように操作パネル27の画面を左右にスクロールさせるべく、ユーザが指で左右に操作パネル27を接触操作した場合、上述のログアウト操作が行われた際の加速度情報と、非常に似た加速度情報が検出される可能性が高い。このため、操作パネル27のスクロール操作が、ログアウト操作として誤検出され、ログアウト処理が実行されることが懸念される。
このため、ウェアラブル端末2のログインアプリ71は、ログアウト操作を検出する際に、ウェアラブル端末2の近接検知及びジェスチャ検知に加え、操作パネル27に対する接触判定を組み合わせてログアウト操作の有無を判別している。
すなわち、図14に示したログアウト操作と図17に示したスクロール操作の違いは、操作パネル27の画面上にユーザの指が接触しているか否かである。このため、操作部20のログインアプリ71は、ログアウト操作を認識した際に、操作処理部63を介して、操作パネル27に対するユーザの指の接触の有無を検出する。
図18に、操作パネル27に対する接触操作の有無の判断動作を説明するための状態遷移図を示す。この図18において、操作部20のログインアプリ61は、操作処理部63から操作パネル27に対する接触操作の有無の通知を受信する。ログインアプリ61は、接触操作されたことを示す通知(タッチ検知)を操作処理部63から受信すると、例えば2秒等の一定時間が経過した際にタイムアウトするタイマを設定処理する。ログインアプリ61は、タッチ検知を受信する毎に、タイマをリセットする。そして、タイマによりタイムアウトが検出された際に、操作パネル27に対して、ユーザの指は非接触状態であると判断する。
ログインアプリ71は、操作パネル27に対する接触操作が検出された場合、腕を左右に振るジェスチャに対応する加速度情報は、ログアウト操作による加速度情報ではないものと判断し、本体10の認証モジュールに対するログアウト要求は行わない。これに対して、操作パネル27に対する接触操作が検出されなかった場合、腕を左右に振るジェスチャに対応する加速度情報は、ログアウト操作による加速度情報であると判断し、ログインアプリ71は、本体10の認証モジュールに対してログアウト要求を行う。
このように、ログアウト操作を検出する際に、ウェアラブル端末2の近接検知及びジェスチャ検知に加え、操作パネル27に対する接触判定を組み合わせてログアウト操作の有無を判別することで、ログアウト操作の誤検出を防止できる。
(認証サーバ装置でユーザ認証を行う場合)
ユーザ認証処理は、図3に示すようにネットワーク40に接続されたサーバ装置60(認証サーバ装置)に依頼してもよい。この場合、操作部20からサーバ装置60にユーザ情報を送信する。サーバ装置60は、各ユーザのユーザ情報が記憶されているデータベース内に、操作部20から受信したユーザ情報と一致するユーザ情報が記憶されている場合、正規のユーザであることを示すユーザ認証結果を操作部20に返送する。MFP1は、サーバ装置60から正規のユーザであることを示すユーザ認証結果が得られた際に、MFP1のシステムに対するログインを許可する。これにより、上述と同様の効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように、実施の形態の複合機システムは、ユーザの腕に装着されたウェアラブル端末2の加速度センサ53により、ウェアラブル端末2の移動状態に対応する加速度を検出し、この加速度情報を、ブルートゥース(登録商標)通信により、ユーザ認証用のユーザ情報と共にMFP1に送信する。MFP1は、受信した加速度情報から特定のログイン用のジェスチャを検出した場合、受信したユーザ情報に基づいてユーザ認証処理を行い、正規のユーザであることを認証した際に、コピー機能又はスキャナ機能等の特定の機能を利用可能とするログイン処理を行う。
また、MFP1は、受信した加速度情報から特定のログアウト用のジェスチャを検出した場合、一定時間、加速度情報を受信しない場合に、ユーザ認証状態を解除し、コピー機能又はスキャナ機能等の特定の機能を利用不可とするログアウト処理を行う。これにより、ウェアラブル端末2を用いて、MFP1に対するログイン及びログアウトの制御を可能とすることができる。また、一定時間、加速度情報を受信しない場合にログアウト処理を行うことで、誤動作を防止できる。
また、ログアウト用のジェスチャを検出時において、操作パネル27が接触操作されている場合は、ログイン状態を維持し、操作パネル27が接触操作されていない場合に、ログアウト処理を行う。このように、ログアウト操作を検出する際に、ウェアラブル端末2の近接検知及びジェスチャ検知に加え、操作パネル27に対する接触判定を組み合わせてログアウト操作の有無を判別することで、ログアウト操作の誤検出を防止できる。
最後に、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
すなわち、上述の実施の形態の説明では、ウェアラブル端末2は、腕時計型であることとしたが、腕時計型以外であっても、例えば指輪等のアクセサリ型でもよいし、メガネ型であってもよい。メガネ型のウェアラブル端末とした場合、特定のリズムのまばたきをログイン及びログアウトのジェスチャとして認識することで、上述と同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述の実施の形態の説明では、本体10から操作部20が取り外しや装着が可能なMFP1に本発明を適用することとしたが、本体に操作部が固定されているMFP等の機器であっても、上述と同じ効果を得ることができる。
また、実施の形態におけるMFP1は、本発明を適用する機器の一例である。このため、本発明を、プロジェクタ装置、テレビ会議システム又はデジタルカメラ装置等、各種機能を備える機器であれば、どのような機器に適用してもよい。
また、本発明は、情報処理技術分野における通常の知識を有した技術者であれば、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)や、従来の回路モジュールを接続して構成した装置によって実施することが可能である。
また、上述の実施の形態に記載された各機能は、それぞれ、一又は複数の処理回路(Circuit)によって実現することが可能である。なお、ここで、本明細書における「処理回路」とは、ソフトウェアによって各機能を実行するようプログラムされたプロセッサや、各機能を実行するよう設計されたASICや回路モジュールなどのハードウェアを含むものとする。
1 複合機(MFP)
2 ウェアラブル端末
19 ブルートゥース(登録商標)モジュール
20 操作部
27 操作パネル
51 表示部
52 バンド
53 加速度センサ
54 ブルートゥース(登録商標)モジュール
60 ユーザ認証用のサーバ装置
61 ログインアプリ
62 認証アプリ
63 操作処理部
64 ブルートゥース(登録商標)通信制御部
65 認証モジュール
66 ユーザ情報管理部
67 スキャン制御部
68 プリント制御部
69 コピー制御部
71 ログインアプリ
72 ブルートゥース(登録商標)通信制御部
73 加速度処理部
74 フィルタリング処理部
特開2015−172884号公報

Claims (14)

  1. 携帯通信機器との間で無線通信を行い、前記携帯通信機器から送信される、ユーザ認証を行うためのユーザ情報、及び、一定の距離内にある前記携帯通信機器の移動状態を示す移動状態情報を受信する無線通信部と、
    受信した前記移動状態情報に基づいて、機能の利用を制限するログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態を検出する移動状態検出部と、
    前記ログアウト時において、前記無線通信部を介してユーザ情報を受信した場合、受信した前記ユーザ情報に基づいて、ユーザ認証処理を行い、正規のユーザであることを認証した際に、機能を利用の制限を解除するログイン処理を行い、前記ログイン中において、前記携帯通信機器のログアウト用となる特定の移動状態が検出されてから、一定時間、前記移動状態情報を受信しない場合に、ログアウト処理を行う認証処理部と
    を有する認証装置。
  2. 接触操作部に対するユーザの接触操作の有無を検出する接触操作検出部を、さらに備え、
    前記認証処理部は、前記ログイン中において、前記ログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出された場合は、前記ログイン状態を維持し、前記ログイン中において、前記携帯通信機器の前記ログアウト用となる特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出されない場合に、前記ログアウト処理を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の認証装置。
  3. 前記無線通信部は、前記携帯通信機器のフィルタリング処理部によりローパスフィルタリング処理されて送信される前記移動状態情報を受信すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の認証装置。
  4. 前記認証処理部は、ユーザ認証を行っていないログアウト時において、前記無線通信部を介してユーザ情報を受信した場合、ネットワーク上に設けられた認証サーバ装置に対して前記ユーザ情報を送信してユーザ認証処理を依頼し、前記認証サーバ装置からユーザ認証結果を受信すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の認証装置。
  5. 前記携帯通信機器は、ユーザが装着可能なウェアラブル端末であること
    を特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の認証装置。
  6. 無線通信部が、携帯通信機器との間で無線通信を行い、前記携帯通信機器から送信される、ユーザ認証を行うためのユーザ情報、及び、一定の距離内にある前記携帯通信機器の移動状態を示す移動状態情報を受信する無線通信ステップと、
    移動状態検出部が、受信した前記移動状態情報に基づいて、機能の利用を制限するログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態を検出する移動状態検出ステップと、
    認証処理部が、前記ログアウト時において、前記無線通信部を介してユーザ情報を受信した場合、受信した前記ユーザ情報に基づいて、ユーザ認証処理を行い、正規のユーザであることを認証した際に、機能の利用の制限を解除するログイン処理を行い、前記ログイン中において、前記携帯通信機器のログアウト用となる特定の移動状態が検出されてから、一定時間、前記移動状態情報を受信しない場合に、ログアウト処理を行う認証処理ステップと
    を有する認証方法。
  7. 接触操作検出部が、接触操作部に対するユーザの接触操作の有無を検出する接触操作検出ステップを、さらに備え、
    前記認証処理ステップでは、前記認証処理部が、前記ログイン中において、前記ログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出された場合は、前記ログイン状態を維持し、前記ログイン中において、前記携帯通信機器の前記ログアウト用となる特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出されない場合に、前記ログアウト処理を行うこと
    を特徴とする請求項6に記載の認証方法。
  8. コンピュータを、
    携帯通信機器との間で無線通信を行い、前記携帯通信機器から送信される、ユーザ認証を行うためのユーザ情報、及び、一定の距離内にある前記携帯通信機器の移動状態を示す移動状態情報を受信する無線通信部と、
    受信した前記移動状態情報に基づいて、機能の利用を制限するログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態を検出する移動状態検出部と、
    前記ログアウト時において、前記無線通信部を介してユーザ情報を受信した場合、受信した前記ユーザ情報に基づいて、ユーザ認証処理を行い、正規のユーザであることを認証した際に、機能の利用の制限を解除するログイン処理を行い、前記ログイン中において、前記携帯通信機器のログアウト用となる特定の移動状態が検出されてから、一定時間、前記移動状態情報を受信しない場合に、ログアウト処理を行う認証処理部として機能させること
    を特徴とする認証プログラム。
  9. 前記コンピュータを、
    接触操作部に対するユーザの接触操作の有無を検出する接触操作検出部として、さらに機能させ、
    前記認証処理部は、前記ログイン中において、前記ログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出された場合は、前記ログイン状態を維持し、前記ログイン中において、前記携帯通信機器の前記ログアウト用となる特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出されない場合に、前記ログアウト処理を行うこと
    を特徴とする請求項8に記載の認証プログラム。
  10. 無線通信部と、
    ユーザ認証を行うためのユーザ情報が記憶された記憶部と、
    当該携帯通信機器の移動状態を検出する移動状態検出部と
    を備える携帯通信機器と、
    所定の機能を提供する機能提供部と、
    携帯通信機器との間で無線通信を行い、前記携帯通信機器から送信される、ユーザ認証を行うためのユーザ情報、及び、一定の距離内にある前記携帯通信機器の移動状態を示す移動状態情報を受信する無線通信部と、
    受信した前記移動状態情報に基づいて、機能の利用を制限するログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態を検出する移動状態検出部と、
    前記ログアウト時において、前記無線通信部を介してユーザ情報を受信した場合、受信した前記ユーザ情報に基づいて、ユーザ認証処理を行い、正規のユーザであることを認証した際に、機能の利用の制限を解除するログイン処理を行い、前記ログイン中において、前記携帯通信機器のログアウト用となる特定の移動状態が検出されてから、一定時間、前記移動状態情報を受信しない場合に、ログアウト処理を行う認証処理部と
    を備えた機能提供機器と
    を有する機能提供システム。
  11. 機能提供機器は、接触操作部に対するユーザの接触操作の有無を検出する接触操作検出部を、さらに備え、
    前記認証処理部は、前記ログイン中において、前記ログアウト用となる前記携帯通信機器の特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出された場合は、前記ログイン状態を維持し、前記ログイン中において、前記携帯通信機器の前記ログアウト用となる特定の移動状態が検出され、かつ、前記接触操作検出部でユーザの接触操作が検出されない場合に、前記ログアウト処理を行うこと
    を特徴とする請求項10に記載の機能提供システム。
  12. 前記携帯通信機器は、前記移動状態検出部で検出された当該携帯通信機器の移動状態を示す移動状態情報に対してローパスフィルタリング処理を施すフィルタリング処理部を、さらに備えること
    を特徴とする請求項10又は請求項11に記載の機能提供システム。
  13. 前記認証処理部は、ユーザ認証を行っていないログアウト時において、前記無線通信部を介してユーザ情報を受信した場合、ネットワーク上に設けられた認証サーバ装置に対して前記ユーザ情報を送信してユーザ認証処理を依頼し、前記認証サーバ装置から受信したユーザ認証結果に基づいて、前記ログイン処理を行うこと
    を特徴とする請求項10から請求項12のうち、いずれか一項に記載の機能提供システム。
  14. 前記携帯通信機器は、ユーザが装着可能なウェアラブル端末であること
    を特徴とする請求項10から請求項13のうち、いずれか一項に記載の機能提供システム。
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