JP2018044977A - 疑似体験提供装置、疑似体験提供方法、疑似体験提供システム、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施の形態の概要を述べる。実施の形態に係る疑似体験提供システムは、事故の状況等の危険な環境をVR技術を用いて仮想的に再現し、被験者である利用者に提示するためのシステムである。映像や音声等を用いて状況を再現するため、利用者の安全を確保しつつ被験者に種々の状況を追体験させることができる。特に、HMD(Head Mounted Display)等を用いて映像を提示することによって利用者に強い没入感を与えることができるので、危険な状況の学習や回避の訓練効果を高めることが期待できる。
以下、処理の手順を(1)、(2)、(3)及び(4)で説明するが、その説明は図1中の(1)、(2)、(3)及び(4)と対応する。
図2は、本発明の実施の形態に係る疑似体験提供システム1の構成例を模式的に示す図である。図2は、図1に示す疑似体験提供システム1の例とは異なり、複数の疑似体験提供装置100を連携させて複数の利用者Uに疑似体験を提示するシステムを図示している。
図3は、本発明の実施の形態に係る疑似体験提供装置100の機能構成を模式的に示す図である。疑似体験提供装置100は、制御部110と記憶部120とを備える。制御部110は、選択部111、提示部112、生体情報取得部113、強度調整部114、設定部115、及びデータベース生成部116を備える。また記憶部120は、シナリオ格納部121、刺激強度格納部122、及び刺激強度データベース123を備える。
ここで、疑似体験の刺激強度の初期設定について説明する。
実施の形態に係る疑似体験提供システム1は、利用者Uの生体情報に基づいて利用者Uに提示する疑似体験の刺激強度を選択する。このため、利用者Uに疑似体験を提示する前は利用者Uの生体情報が取得できないので、疑似体験提供システム1は疑似体験の刺激強度を選択できない。そこで、疑似体験提供システム1は、利用者Uに関する先見情報に基づいて、刺激強度の初期値を設定する設定部115を備えている。
続いて、選択部111が実行する刺激強度に基づくシーンの選択について説明する。
図5は、刺激強度に基づくシーンの組み合わせを表形式で示す図である。以下本明細書においては、疑似体験提供システム1が利用者Uに提示する疑似体験の主題を「シナリオ」と記載する。例えば図5は、交通安全訓練を主題とする「シナリオ1」を構成するシーンを図示している。図5に示す表は、シナリオ格納部121に格納されている。
図7は、本発明の実施の形態に係る疑似体験提供システム1が実現する主要機能の関係を示す図であり、刺激強度の更新を説明するための図である。具体的には、疑似体験提供システム1は、設定部115が主に実行する刺激強度初期値設定機能F0、選択部111及び提示部112が主に実行する疑似体験提示機能F1、生体情報取得部113が主に実行する生体情報計測機能F2、及び強度調整部114が主に実行する刺激強度調整機能F3と緊急停止機能F4を少なくとも有する。
図8は、本発明の実施の形態に係る強度調整部114の機能構成を模式的に示す図であり、特に疑似体験の提示を緊急停止するための機能構成を示す図である。強度調整部114は、生体情報解析部1140、停止閾値記憶部1141、比較部1142、及び論理和演算部1143を備える。
図9は、本発明の実施の形態に係る疑似体験提供システム1が実行する疑似体験提供処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば疑似体験提供装置100の電源が投入されたときに開始する。
特に、疑似体験提供システム1は疑似体験の提示を受けている利用者Uの生体情報に基づいて利用者Uに提示する疑似体験の刺激強度をリアルタイムに変更するため、訓練を通して適切な刺激強度で利用者Uに疑似体験を提示することができる。
例えば疑似体験提供システム1は、上記のような交通安全訓練の他、構造理解・機能説明、学習用マニュアル、施設保守・保全管理、危険予知予防学習、対応手順学習、セキュリティー訓練、技能向上・対処訓練等、種々の訓練学習に利用可能である。
上記では、疑似体験提供システム1の利用者Uが1人の場合について主に説明した。すなわち、疑似体験提供システム1の利用者Uが1人の場合、選択部111は、利用者Uに設定された刺激強度に基づいて利用者Uに提示するシーンの順序を変更する場合について説明した。
上記では、利用者Uの生体情報に基づいて強度調整部114が刺激強度を調整する場合について主に説明した。これに加えて、疑似体験提供システム1のオペレータがモニタ600に表示される利用者Uの生体情報や表情等を観察して、手動で刺激強度を調整したり、提示するシーンの順序を変更したりしてもよい。これは例えば疑似体験提供装置100に接続されたキーボードやポインティングデバイス等の図示しないユーザインタフェースを介し、疑似体験提供システム1のオペレータが提示部112や設定部115を操作することができるようにすることで実現できる。
100・・・疑似体験提供装置
110・・・制御部
111・・・選択部
112・・・提示部
113・・・生体情報取得部
114・・・強度調整部
115・・・設定部
116・・・データベース生成部
120・・・記憶部
121・・・シナリオ格納部
122・・・刺激強度格納部
123・・・刺激強度データベース
200・・・ヘッドマウントディスプレイ
250・・・聴覚再現装置
300・・・計測装置
400・・・姿勢検知センサ
500・・・カメラ
600・・・モニタ
700・・・触覚再現装置
800・・・中継装置
900・・・停止スイッチ
1140・・・生体情報解析部
1141・・・停止閾値記憶部
1142・・・比較部
1143・・・論理和演算部
Claims (10)
- 疑似体験提供装置であって、
前記疑似体験提供装置の利用者に設定された刺激強度に基づいて、前記利用者に提示する疑似体験を構成するシーンを選択する選択部と、
前記選択部が選択したシーンを前記利用者に提示する提示部と、
前記利用者の生体情報を計測する計測装置が計測した生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記生体情報取得部が取得した生体情報に基づいて前記刺激強度を再設定する強度調整部と、
を備える疑似体験提供装置。 - 前記選択部は、前記強度調整部が前記刺激強度を再設定した場合、再設定後の刺激強度に基づいて前記利用者に提示する疑似体験を構成するシーンを選択する、
請求項1に記載の疑似体験提供装置。 - 前記利用者に関する先見情報に基づいて、前記刺激強度の初期値を設定する設定部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の疑似体験提供装置。 - 前記疑似体験提供装置を利用した複数の利用者のそれぞれが前記疑似体験提供装置の利用前に作成したアンケートの結果及び利用後に作成した前記疑似体験に関する評価結果と、前記疑似体験提供装置の利用中に前記複数の利用者それぞれに設定した前記刺激強度とに基づいて、前記アンケートの結果及び前記評価結果と、前記刺激強度との関係を対応づけて格納する刺激強度データベースを生成するデータベース生成部をさらに備え、
前記設定部は、前記疑似体験提供装置の利用前に前記利用者が回答したアンケートの結果に基づいて前記刺激強度データベースを参照することにより、前記刺激強度の初期値を設定する、
請求項3に記載の疑似体験提供装置。 - 前記生体情報取得部は、前記計測装置が計測した前記利用者の血流量を取得し、
前記強度調整部は、前記血流量の変化に基づいて前記利用者に設定する刺激強度を変更する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の疑似体験提供装置。 - 疑似体験提供装置の利用者に設定された刺激強度に基づいて、前記利用者に提示する疑似体験を構成するシーンを選択するステップと、
選択した前記シーンを前記利用者に提示するステップと、
前記利用者の生体情報を計測する計測装置が計測した生体情報を取得するステップと、
取得した前記生体情報に基づいて前記刺激強度を再設定するステップと、
をプロセッサが実行する疑似体験提供方法。 - コンピュータに、
疑似体験提供装置の利用者に設定された刺激強度に基づいて、前記利用者に提示する疑似体験を構成するシーンを選択する機能と、
選択した前記シーンを前記利用者に提示する機能と、
前記利用者の生体情報を計測する計測装置が計測した生体情報を取得する機能と、
取得した前記生体情報に基づいて前記刺激強度を再設定する機能と、
を実現させるプログラム。 - 1又は複数の利用者のそれぞれに疑似体験を提供する1又は複数の疑似体験提供装置と、
前記1又は複数の利用者のそれぞれに装着させる1又は複数のヘッドマウントディスプレイと、
前記1又は複数の利用者のそれぞれの生体情報を計測する1又は複数の計測装置と、
を含む疑似体験提供システムであって、
前記1又は複数の疑似体験提供装置のそれぞれは、
前記利用者に設定された刺激強度に基づいて、前記利用者に提示する疑似体験を構成するシーンを選択する選択部と、
前記選択部が選択したシーンを前記利用者に提示する提示部と、
前記計測装置が計測した生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記生体情報取得部が取得した生体情報に基づいて前記刺激強度を再設定する強度調整部と、を備える、
疑似体験提供システム。 - 前記疑似体験を構成するシーンのそれぞれは、前記刺激強度に対応する複数の表現形態を含み、
前記選択部は、前記刺激強度に基づいて前記利用者に提示するシーンの表現形態を選択する、
請求項8に記載の疑似体験提供システム。 - 前記選択部は、(1)前記疑似体験提供システムの利用者が1人の場合、前記刺激強度に基づいて前記利用者に提示するシーンの順序を変更し、(2)前記疑似体験提供システムの利用者が複数の場合においてそれぞれの利用者に共通する疑似体験を同時に提供する場合、前記刺激強度に基づく前記シーンの順序変更を禁止する、
請求項9に記載の疑似体験提供システム。
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