JP2018044802A - フライアッシュのフロー値比の予測方法、及びフライアッシュの品質評価方法 - Google Patents

フライアッシュのフロー値比の予測方法、及びフライアッシュの品質評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フライアッシュの品質を評価するのに用いるフライアッシュのフロー値比を、簡便かつ的確に予測することのできるフライアッシュの品質評価方法、及びこれから得られるフロー値比を用いるフライアッシュの品質評価方法を提供する。【解決手段】フライアッシュ中の非晶質相に関する特性値(I−1)及び/又は特性値(I−2)、フライアッシュ中のα−石英に関する特性値(I−3)、或いは特性値(I−1)及び特性値(I−3)と、フライアッシュの45μmふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、フライアッシュのフロー値比の予測方法。【選択図】図4

Description

本発明は、コンクリート用混和材やセメント用混合材として用いられるフライアッシュの品質を評価するためのフロー値比を簡便に求めることのできるフライアッシュのフロー値比の予測方法、及びかかる予測方法により得られたフロー値比を用いるフライアッシュの品質評価方法に関する。
石炭火力発電所において、微粉炭を燃焼した際に燃焼ガスから集塵器で採取された石炭灰であるフライアッシュは、微粉炭の燃焼により溶融した灰分が冷却される際に表面張力によって球状となった微粒子である。こうしたフライアッシュをコンクリート用混和材やセメント用混合材等に用いると、ボールベアリング効果によってコンクリートの流動性が改善し、コンクリートの単位水量を低減することができる。
こうしたなか、近年における世界的な石炭需要の急激な増加により、石炭火力発電所で従来使用されてきた水分含有量が少なく発熱量の大きい瀝青炭に加えて、発熱量の低い亜瀝青炭等の低品位炭の使用が求められている。さらに、環境汚染対策として、石炭を燃焼する際におけるNOxの発生を抑制するために、低空気比燃焼法や二段燃焼法、さらに火炎温度を下げる排ガス再循環法等の技術開発も進められている。その一方、このような低品位炭の使用や環境汚染対策技術の進展に伴い、石炭火力発電所の排ガス温度の低下等により、採取される球状のフライアッシュの割合が減少して、不定形なフライアッシュの割合が増加する傾向にあり、コンクリート用混和材等としてのフライアッシュの品質低下を招く要因の一つとなっている。
ところで、コンクリート用フライアッシュの品質規格であるJIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」には、上記フライアッシュの形状に関係する品質項目として、フライアッシュ無混和モルタルのフロー値に対するフライアッシュ混和モルタルのフロー値の比率(%)であるフロー値比が規定されている。かかるフロー値比は、例えば、JIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」のフライアッシュI種では105以上、II種では95以上と規定されているように、球状のフライアッシュの割合が多いフライアッシュほど増大する傾向にある。このような特性を有するフロー値比は、フライアッシュの品質を評価するための指標として有用ではあるものの、フライアッシュ無混和モルタルとフライアッシュ混和モルタルなる2種類ものモルタルフロー値を測定する必要があるため、工程が煩雑化せざるを得ない。
そのため、代替法の提案もなされており、例えば、特許文献1には、フライアッシュ粒子の周囲長に対する該フライアッシュ粒子の包絡周囲長の比(包絡周囲長/周囲長)を用いた、フライアッシュの品質評価方法が開示されている。
特開2015−190949号公報
しかしながら、上記特許文献に記載の方法であっても、光学顕微鏡像等の画像解析という新たなる特別な技術を必要とするものであるため、コンクリート用混和材やセメント用混合材としてフライアッシュを用いる生コンクリート工場やセメント製造工場等のような製造場所において実施するには、依然として困難を伴う状況にある。
したがって、本発明の課題は、フライアッシュの品質を評価するのに用いるフライアッシュのフロー値比を、簡便かつ的確に予測することのできるフライアッシュの品質評価方法、及びこれから得られるフロー値比を用いるフライアッシュの品質評価方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、フライアッシュの球状化が特定のフライアッシュ構成相で生じることに着目し、フロー値比と、それら構成相の存在に関係する特性値及び特定のふるい残分値との間に強い相関があり、これから的確なフロー値比が簡便に予測できることを見出した。
すなわち、本発明は、次のフライアッシュ中の非晶質相に関する特性値(I−1)及び/又は特性値(I−2)、次のフライアッシュ中のα−石英に関する特性値(I−3)、或いは特性値(I−1)及び特性値(I−3)と、次のふるい残分値(II):
(I−1)フライアッシュのAl量とMgO量
(I−2)非晶質相のみからなるフライアッシュ量、非晶質相とムライトとからなるフライアッシュ量、及び非晶質相と酸化鉄とからなるフライアッシュ量の合計フライアッシュ量
(I−3)α−石英のみからなるフライアッシュ量
(II)フライアッシュの45μmふるい残分値
とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、フライアッシュのフロー値比の予測方法を提供するものである。
また、本発明は、上記フライアッシュのフロー値比の予測方法により得られたフロー値比を用い、フライアッシュの品質を評価する、フライアッシュの品質評価方法を提供するものである。
本発明のフライアッシュのフロー値比の予測方法によれば、特定のフライアッシュ構成相に関係する特性値と特定のふるい残分値とから重相関関係を特定するのみで、フライアッシュのフロー値比が的確に予測することができ、かつ簡便な方法であることから、フライアッシュの品質評価方法にも大いに活用することができる。
実施例1におけるフロー値比の予測値と実測値の関係を説明する図である。 実施例2におけるフロー値比の予測値と実測値の関係を説明する図である。 実施例3におけるフロー値比の予測値と実測値の関係を説明する図である。 実施例4におけるフロー値比の予測値と実測値の関係を説明する図である。 実施例5におけるフロー値比の予測値と実測値の関係を説明する図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のフライアッシュのフロー値比の予測方法は、次のフライアッシュ中の非晶質相に関する特性値(I−1)及び/又は特性値(I−2)、次のフライアッシュ中のα−石英に関する特性値(I−3)、或いは特性値(I−1)及び特性値(I−3)と、次のふるい残分値(II):
(I−1)フライアッシュのAl量とMgO量
(I−2)非晶質相のみからなるフライアッシュ量、非晶質相とムライトとからなるフライアッシュ量、及び非晶質相と酸化鉄とからなるフライアッシュ量の合計フライアッシュ量
(I−3)α−石英のみからなるフライアッシュ量
(II)フライアッシュの45μmふるい残分値
とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法である。
本発明のフライアッシュのフロー値比の予測方法に用いる上記特性値(I−1)は、フライアッシュのAl量とMgO量である。例えば、下記参考文献1には、フライアッシュに含まれる粒子が、(1)酸化鉄(ヘマタイトもしくはマグネタイト)と非晶質が混在した粒子、(2)ムライトと非晶質が混在した粒子、(3)α−石英からなる粒子、(4)Al−SiO系非晶質のみからなる粒子、及び(5)Al−SiO−CaO系非晶質のみからなる粒子の5種類の粒子に分類されることが記載されており、さらにそれらのSEM画像から(3)α−石英からなる粒子以外の4種類の粒子が球状であることも記載されている。
参考文献1:高橋晴香 他;SEM-EDS/EBSD及び粒子解析を用いたFAのキャラクタリゼーション、太平洋セメント研究報告、第162号、pp.3-14(2012)
ここで、上記5種類の粒子を構成する主要化学成分は、(1)酸化鉄と非晶質が混在した粒子は、Fe、Al、SiOであり、(2)ムライトと非晶質が混在した粒子は、Al、SiO、CaOであり、(3)α−石英からなる粒子は、SiOであり、(4)Al−SiO系非晶質のみからなる粒子は、Al、SiO、CaOであり、(5)Al−SiO−CaO系非晶質のみからなる粒子は、Al、SiO、CaOである。
すなわち、フライアッシュのAl量は、非定形なフライアッシュ((3)の粒子)の主要成分ではなく、球形のフライアッシュ((1)、(2)、(4)及び(5)の粒子)の主要成分であり、フライアッシュのフロー値比を予測するための主要因子となり得るものである。
さらに、排ガス中の溶融した灰分が凝縮してフライアッシュが生成する際、溶融した灰分からなる液相は、粘性が小さく、表面張力が大きいほどフライアッシュが球状化しやすい。ここで、例えば下記参考文献2に開示されているように、AlやFe等の両性元素からなる液相では、アルカリやアルカリ土類金属などのs−元素酸化物の溶融量が増えると、液相の粘性が上昇し、かつ表面張力が減少することが知られている。
すなわち、上記4種類の球形のフライアッシュを形成することが可能な溶融した灰分内にアルカリ土類金属であるMgO量が増えると、フライアッシュの球状化の程度が低下して、フライアッシュのフロー値比が低下すると想定されることから、フライアッシュのMgO量もフライアッシュのフロー値比を予測するための主要因子となり得るものである。
参考文献2:牧巌;「ポルトランドセメントクリンカー鉱物の生成と顕微鏡組織」、p.48(2004)
上記特性値(I−1)におけるAl量とMgO量の測定は、JIS R 5202「セメントの化学分析方法」、又はJIS R 5204「セメントの蛍光X線分析方法」に準じればよく、測定の簡便性、迅速性の観点から、JIS R 5204に準じて測定するのが好ましい。また、蛍光X線分析法は、セメント製造工場等の製造場所ではフライアッシュの品質評価等に通常用いられていることから、本発明を実施するにあたり、新たな作業を追加することなく、フライアッシュのフロー値比の予測が可能となる。
本発明のフライアッシュのフロー値比の予測方法に用いる上記特性値(I−2)は、非晶質相のみからなるフライアッシュ量、非晶質相とムライトとからなるフライアッシュ量、及び非晶質相と酸化鉄とからなるフライアッシュ量の合計フライアッシュ量である。上述のとおり、フライアッシュ中の(1)酸化鉄と非晶質が混在した粒子、(2)ムライトと非晶質が混在した粒子、(4)Al−SiO系非晶質のみからなる粒子、及び(5)Al−SiO−CaO系非晶質のみからなる粒子は、球状になり得る粒子であることから、フライアッシュに含まれる酸化鉄、ムライト及び非晶質相の合計量、すなわち上記特性値(I−2)は、上記特性値(I−1)と同様、フライアッシュのフロー値比を予測するための主要因子となり得るものである。
上記特性値(I−2)を得るにあたり、フライアッシュの構成相を定量するには、例えば、下記参考文献3に記載されるX線回折−リートベルト法等のような公知の方法を用いればよい。また、通常の品質評価方法に新たなる負荷をかけることのない簡便性を確保する観点から、上記方法のように内部標準物質を用いることなくX線回折定量分析が可能な方法として、リートベルト法の発展的な方法である、下記参考文献4に記載のPONKCS(Partial Or No Known Crystal Structure)法を用いたX線回折−リートベルト法により、フライアッシュの構成相を定量するのが好ましい。
参考文献3:星野清一 他;非晶質混和材を含むセメントの鉱物の定量におけるX線回折/リートベルト法の適用、セメント・コンクリート論文集、No.59、pp.14-21(2005)
参考文献4:引田友幸 他;X線回折/PONKCS法を用いた高炉セメント中のスラグ混合率定量および工場オンライン自動分析システムへの適用、第70回セメント技術大会講演要旨、pp.134-135(2016)
本発明のフライアッシュのフロー値比の予測方法に用いる上記特性値(I−3)は、α−石英からなるフライアッシュ量である。上述のとおり、フライアッシュ粒子は、(1)酸化鉄と非晶質が混在した粒子、(2)ムライトと非晶質が混在した粒子、(3)α−石英からなる粒子、(4)Al−SiO系非晶質のみからなる粒子、及び(5)Al−SiO−CaO系非晶質のみからなる粒子の5種類に分類でき、そして、言い換えるならば上記特性値(I−2)は(3)以外の粒子であることから、(3)のフライアッシュ粒子量、すなわち上記特性値(I−3)は、上記特性値(I−2)と同様、フライアッシュのフロー値比を予測するための主要因子となり得るものである。
また、上記特性値(I−3)を用いれば、フライアッシュ中の非晶質相量等の高度な定量測定を省略することが可能になるため、通常の品質評価方法に新たなる負荷をかけることのない簡便性を容易に確保することができる。
本発明のフライアッシュのフロー値比の予測方法に用いる上記ふるい残分値(II)は、フライアッシュの45μmふるい残分値である。フロー値の大小には、フライアッシュ粒子の形状に加えて、フライアッシュ粒子の粒度分布が影響すると想定される。フライアッシュ粒子の粒度分布に関する品質項目として、JIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」には45μmふるい残分が規定されており、この値をふるい残分値(II)として用いることにより、フライアッシュのフロー値比の予測精度を向上させることができる。
かかるふるい残分値(II)も、セメント製造工場等の製造場所では通常測定されているものであることから、新たな作業を追加することなく、本発明の実施が可能となる。
本発明のフライアッシュのフロー値比の予測方法は、上記特性値(I−1)及び/又は上記特性値(I−2)、上記特性値(I−3)、或いは上記特性値(I−1)及び/又は上記特性値(I−3)と、上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る。すなわち、上記特性値(I−1)と上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法(A)、上記特性値(I−2)と上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法(B)、上記特性値(I−3)と上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法(C)、上記特性値(I−1)及び特性値(I−2)と、上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法(D)、或いは上記特性値(I−1)及び特性値(I−3)と、上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法(E)のいずれであってもよい。
より具体的には、方法(A)として、上記特性値(I−1)と上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法を用いる場合、上記特性値(I−1)であるフライアッシュのAl量(質量%)、MgO量(質量%)と、上記ふるい残分値(II)であるフライアッシュの45μmふるい残分値(質量%)とを説明変数としたフロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(A)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測すればよい。
フロー値比=α×(Al量)−β×(MgO量)
−a×(45μmふるい残分値)+b・・・(A)
上記式(A)中、α、β、及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
また、方法(B)として、上記特性値(I−2)と上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法を用いる場合、上記特性値(I−2)である非晶質相のみからなるフライアッシュ量、非晶質相とムライトとからなるフライアッシュ量、及び非晶質相と酸化鉄とからなるフライアッシュ量の合計フライアッシュ量と、上記ふるい残分値(II)であるフライアッシュの45μmふるい残分値(質量%)とを説明変数としたフロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(B)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測すればよい。
フロー値比=αB×(非晶質相、ムライト、及び酸化鉄の合計量)
−aB×(45μmふるい残分値)+bB・・・(B)
上記式(B)中、α及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
また、方法(C)として、上記特性値(I−3)と上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る方法を用いる場合、上記特性値(I−3)であるα−石英からなるフライアッシュ量と、上記ふるい残分値(II)であるフライアッシュの45μmふるい残分値(質量%)とを説明変数としたフロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(C)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測すればよい。
フロー値比=α×(α−石英の量)
−a×(45μmふるい残分値)+b・・・(C)
上記式(C)中、α及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
さらに、方法(D)として、上記特性値(I−1)及び特性値(I−2)と、上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、上記特性値(I−1)であるフライアッシュのAl量(質量%)、MgO量(質量%)と、上記特性値(I−2)である非晶質相のみからなるフライアッシュ量、非晶質相とムライトとからなるフライアッシュ量、及び非晶質相と酸化鉄とからなるフライアッシュ量の合計フライアッシュ量と、上記ふるい残分値(II)であるフライアッシュの45μmふるい残分値(質量%)とを説明変数として、フロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(D)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測すればよい。
フロー値比=α×(Al量)−β×(MgO量)
+γ×(非晶質相、ムライト、及び酸化鉄の合計量)
−a×(45μmふるい残分値)+b・・・(D)
上記式(D)中、α、β、γ、及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
さらに、方法(E)として、上記特性値(I−1)及び特性値(I−3)と、上記ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、上記特性値(I−1)であるフライアッシュのAl量(質量%)、MgO量(質量%)と、上記特性値(I−3)であるα−石英からなるフライアッシュ量と、上記ふるい残分値(II)であるフライアッシュの45μmふるい残分値(質量%)とを説明変数として、フロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(E)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測すればよい。
フロー値比=αE×(Al量)−β×(MgO量)
+γ×(α−石英の量)
−a×(45μmふるい残分値)+b・・・(E)
上記式(E)中、α、β、γ、及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
なかでも、より精度の高い予測値を得る観点から、評価式(D)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測する方法(D)、又は評価式(E)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測する方法(E)を用いるのが好ましく、また通常の品質評価方法に新たなる負荷をかけることのない簡便性を容易に確保する観点から、評価式(C)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測する方法(C)、又は評価式(E)で表される重相関関係を求め、これを用いてフロー値比を予測する方法(E)が好ましい。
本発明のフライアッシュの品質評価方法は、上記方法(A)、(B)、(C)、(D)、又は(E)のいずれかの方法により得られたフロー値比を用いるため、簡便かつ実情に即した精度の高い品質評価を行うことができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
《使用材料における特性値(I−1)〜(I−3)、及びふるい残分値(II)の測定》
表1に示す、10の石炭火力発電所における15の発電ラインから採取された、28個のフライアッシュ(全ての試料がJIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」のII種に相当する。同一発電ラインからの複数個の試料採取においては、試料毎に採取日を変更した。)について、JIS R 5204「セメントの蛍光X線分析方法」に準拠したAl量及びMgO量の測定、上記参考文献4記載のPONKCS法を用いたX線回折−リートベルト法によるα−石英量、酸化鉄量、ムライト量及び非晶質相量の測定、及びJIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」に準拠した45μmふるい残分を測定した。
測定結果を表1に示す。
《実測値の測定》
表1の28個のフライアッシュについて、JIS A 6201「コンクリート用フライアッシュ」に準拠したフロー値比を測定した。
測定結果を表1に示す。
[実施例1]
表1に示すAl量とMgO量(特性値(I−1))、及び45μmふるい残分値(ふるい残分値(II))を説明変数として、フロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(A)を得た。フロー値比に関する、実測値と評価式(A)による予測値の関係を図1に示す。
得られた評価式(A)の決定係数は0.53であった。
フロー値比=0.52×(Al量)−3.68×(MgO量)
−0.168×(45μmふるい残分値)+96.6・・・(A
[実施例2]
表1に示す酸化鉄量、ムライト量、及び非晶質相量(特性値(I−2))、並びに45μmふるい残分値(ふるい残分値(II))を説明変数として、フロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(B)を得た。フロー値比に関する、実測値と評価式(B)による予測値の関係を図2に示す。
得られた評価式(B)の決定係数は0.65であった。
フロー値比=0.49×(非晶質相、ムライト、及び酸化鉄の合計量)
−0.231×(45μmふるい残分値)+69.9・・・(B
[実施例3]
表1に示すα−石英量(特性値(I−3))、並びに45μmふるい残分値(ふるい残分値(II))を説明変数として、フロー値比(%)の重回帰分析を行い、下記評価式(C)を得た。フロー値比に関する、実測値と評価式(C3)による予測値の関係を図3に示す。
得られた評価式(C)の決定係数は0.63であった。
フロー値比=−0.56×(α−石英の量)
−0.233×(45μmふるい残分値)+113.1・・・(C
[実施例4]
表1に示すAl量とMgO量(特性値(I−1))、酸化鉄量、ムライト量、及び非晶質相量(特性値(I−2))、並びに45μmふるい残分値(ふるい残分値(II))を説明変数として、フロー値比(%)の重回帰分析を行い、以下の評価式(D)を得た。フロー値比に関する、実測値と評価式(D)による予測値の関係を図4に示す。
得られた評価式(D)の決定係数は0.74であった。
フロー値比=0.25×(Al量)−2.35×(MgO量)
+0.39×(非晶質相、ムライト、及び酸化鉄の合計量)
−0.205×(45μmふるい残分値)+69.4・・・(D
[実施例5]
表1に示すAl量とMgO量(特性値(I−1))、α−石英量(特性値(I−3))、並びに45μmふるい残分値(ふるい残分値(II))を説明変数として、フロー値比(%)の重回帰分析を行い、以下の評価式(E)を得た。フロー値比に関する、実測値と評価式(E)による予測値の関係を図5に示す。
得られた評価式(E)の決定係数は0.72であった。
フロー値比=0.23×(Al量)−2.43×(MgO量)
−0.43×(α−石英の量)
−0.204×(45μmふるい残分値)+108.0・・・(E
Figure 2018044802
以上より、本発明によれば、生コンクリート工場やセメント製造工場等のフライアッシュをコンクリート用混和材やセメント用混合材として用いる製造場所における、通常の品質試験値のみを使用して、フライアッシュのフロー値比を精度良く簡便に予測することができる。
フロー値比=α×(Al量)β×(MgO量)
×(45μmふるい残分値)+b・・・(A)
上記式(A)中、α、β、及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
フロー値比=α ×(非晶質相、ムライト、及び酸化鉄の合計量)
×(45μmふるい残分値)+b ・・・(B)
上記式(B)中、α及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
フロー値比=α×(α−石英の量)
×(45μmふるい残分値)+b・・・(C)
上記式(C)中、α及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
フロー値比=α×(Al2O3量)β×(MgO量)
+γ×(非晶質相、ムライト、及び酸化鉄の合計量)
×(45μmふるい残分値)+b・・・(D)
上記式(D)中、α、β、γ、及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。
フロー値比=α ×(Al量)β×(MgO量)
+γ×(α−石英の量)
×(45μmふるい残分値)+b・・・(E)
上記式(E)中、α、β、γ、及びaは偏回帰係数であり、bは定数である。

Claims (8)

  1. 次のフライアッシュ中の非晶質相に関する特性値(I−1)及び/又は特性値(I−2)、次のフライアッシュ中のα−石英に関する特性値(I−3)、或いは特性値(I−1)及び特性値(I−3)と、次のふるい残分値(II):
    (I−1)フライアッシュのAl量とMgO量
    (I−2)非晶質相のみからなるフライアッシュ量、非晶質相とムライトとからなるフライアッシュ量、及び非晶質相と酸化鉄とからなるフライアッシュ量の合計フライアッシュ量
    (I−3)α−石英のみからなるフライアッシュ量
    (II)フライアッシュの45μmふるい残分値
    とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、フライアッシュのフロー値比の予測方法。
  2. 特性値(I−2)と、ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、請求項1に記載のフライアッシュのフロー値比の予測方法。
  3. 特性値(I−1)及び特性値(I−2)と、ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、請求項1に記載のフライアッシュのフロー値比の予測方法。
  4. 特性値(I−1)と、ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、請求項1に記載のフライアッシュのフロー値比の予測方法。
  5. 特性値(I−3)と、ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、請求項1に記載のフライアッシュのフロー値比の予測方法。
  6. 特性値(I−1)及び特性値(I−3)と、ふるい残分値(II)とから特定した重相関関係に基づき、フライアッシュのフロー値比を得る、請求項1に記載のフライアッシュのフロー値比の予測方法。
  7. 特性値(I−2)が、PONKCS法を用いたX線回折−リートベルト法により測定した値である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフライアッシュのフロー値比の予測方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のフライアッシュのフロー値比の予測方法により得られたフロー値比を用い、フライアッシュの品質を評価する、フライアッシュの品質評価方法。
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