JP2018044634A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】直動部に対する回転部の芯ずれや傾きを可及的に抑制して、優れた動力伝達効率を得ることのできる電動アクチュエータを提供する。【解決手段】本発明に係る電動アクチュエータ1は、モータ7と、モータ7の駆動により生じた回転運動を直線運動に変換する運動変換機構11と、運動変換機構11が収容されるケース12とを備え、運動変換機構11は、直動部31と、直動部31の外周に配設される回転部30とを有する。回転部30はその中心線方向に離間して配設される二つの軸受13,14で支持されると共に、二つの軸受13,14は、ケース12の内周に設けられた内径寸法が一定の等径円筒面37に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、電動アクチュエータに関する。
近年、車両等の省力化、低燃費化を目的とした電動化が進んでおり、例えば、自動車の自動変速機やブレーキ、ステアリング等の操作をモータの力で行うシステムが開発され、市場に投入されている。このような用途に使用されるアクチュエータとして、モータの駆動により生じた回転運動を直線方向の運動に変換するボールねじ機構を用いた電動アクチュエータが知られている。
また、ボールねじ機構を用いたアクチュエータの中でも、なるべく出力の小さいモータで所定の出力を得ることを考えた場合、モータとボールねじ機構を直列に配置した構成が好適である(例えば、特許文献1を参照)。このような構成において、ボールねじ機構のねじ軸を軸方向に移動させるには、モータとボールねじ機構のナットを直結し、このナットを軸受で回転自在に支持する構成をとることが考えられる(例えば、特許文献2を参照)。
特開2009−156415号公報 特開2013−234735号公報
ボールねじ機構のナットを回転自在に支持する構造を採用する場合には、特許文献2に記載のように、ナットを回転自在に支持する転がり軸受をその中心線方向に離間して二ヶ所に配置する構成が好ましい。しかしながら、特許文献2に記載のアクチュエータでは、ナットの中心線方向両側にねじ軸が突出している構造をとることもあって、ナットを含むボールねじ機構を収容するケースが複数に分割された形態をとっている。そのため、ナットを回転自在に支持する二個の転がり軸受が別々のケースに取り付けられた状態となる。これでは、ケース同士を組み立てる際の誤差により、各軸受の回転中心がずれてしまい、これら軸受に支持されるナットの回転中心がねじ軸の中心線に対してずれた状態、もしくは傾いた状態となるおそれがある。このようにナット部がねじ軸に対してずれたり傾いたりした状態でアクチュエータを駆動させた場合には、上述したずれや傾きの分だけボールねじ機構の動力伝達効率が低下し、場合によっては(傾きがひどい場合には)、ナットがねじ軸にロックされてスムーズな直線運動が行えないおそれが生じる。
以上の事情に鑑み、本明細書では、直動部に対する回転部の芯ずれや傾きを可及的に抑制して、優れた動力伝達効率を得ることのできる電動アクチュエータを提供することを、解決すべき技術的課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係る電動アクチュエータによって達成される。すなわちこのアクチュエータは、モータと、モータの駆動により生じた回転運動を直線運動に変換する運動変換機構と、運動変換機構が収容されるケースとを備え、運動変換機構は、直動部と、直動部の外周に配設される回転部とを有する電動アクチュエータにおいて、回転部はその中心線方向に離間して配設される二つの軸受で支持されると共に、二つの軸受は、ケースの内周に設けられた内径寸法が一定の等径円筒面に取り付けられている点をもって特徴付けられる。
このように、本発明では、運動変換機構の回転部を二つの軸受で支持すると共に、この二つの軸受を、運動変換機構を収容するケースの内周に設けられた内径寸法が一定の等径円筒面に取り付けるようにした。このように、一個のケースに二つの軸受の取り付け面を設けることで、複数のケースに跨って軸受を取り付ける場合と比べて、組付け誤差等の影響を受けずに済む。さらには、二つの軸受の取り付け面を何れも内径寸法が一定の等径円筒面としたので、例えば段差を介した内径寸法の異なる二つの面をそれぞれ軸受の取り付け面とする場合と比べて、取り付け面の形状精度(加工精度)を容易に高めることができる。よって、各軸受の回転中心を高い精度で一致させて、これら軸受に支持される回転部の回転中心が直動部の中心線に対してずれたり傾いたりする事態を可及的に防止でき、あるいは上述したずれや傾きを極力小さく抑えることができる。これにより、モータから回転部に伝わった駆動力を直動部に効率よく伝達することが可能となる。また直動部の位置精度を高めることでアクチュエータを高精度に制御することが可能となる。
また、本発明に係る電動アクチュエータは、ケースが、金属製の筒状部材を一体的に有すると共に、筒状部材の内周に等径円筒面が設けられているものであってもよい。
この種のアクチュエータのケースは、通常、ボールねじ機構などの運動変換機構を収容するために単純な円筒形状とすることはできず、円筒形状以外の複雑な形状とならざるを得ない。ケースの形状が複雑になるほどその内周面の加工も困難になり、取り付け面を等径円筒形状に仕上げることは難しい。それに対して、取り付け面となる等径円筒面を筒状部材に設けて、この筒状部材をケースと一体的に設けるようにすれば、ケースの形状に影響を受けることなく軸受の取り付け面を等径円筒形状に仕上げることができる。また、この筒状部材を金属製とすることで、圧入嵌合等による変形を最小限に抑えて、軸受を取り付けた後の取り付け面(等径円筒面)の形状精度を維持することができると共に、ケース本体の材質をより量産性に優れた樹脂製にすることができる。よって、位置精度だけでなく加工コストの面でも好適である。
また、本発明に係る電動アクチュエータは、ケースが、等径円筒面よりも内径寸法の小さい小径部を等径円筒面の軸方向一方の側に有し、かつ小径部の内周に、直動部が摺動可能な摺動面が設けられているものであってもよい。
このようにケースに小径部を設けると共に、この小径部の内周に直動部の摺動面を設けることによって、一つの部品(ケース)に回転部の支持部(軸受)と直動部の支持部(摺動面)を設けることができる。これにより、それぞれの支持部を別個のケースに設ける場合と比べて、回転部の回転中心と直動部の中心線とをより高い精度で一致させることができるので、直線運動時の摺動抵抗をより一層小さくして、動力伝達効率の更なる向上を図ることが可能となる。
また、ケースが筒状部材を有する場合、本発明に係る電動アクチュエータは、筒状部材が、その軸方向一方の側から半径方向内側に突出して軸受の軸方向端面を支持する端面支持部を有するものであってもよい。
回転部は二つの軸受で支持されているため、少なくとも一方の軸受を軸方向で支持する端面支持部を設けることによって、回転部の軸方向(回転中心線に沿った方向)の移動を規制することができる。また、この際、軸受の端面支持部を等径円筒面と共に一つの部品(筒状部材)に設けることで、軸受の半径方向の位置決めだけでなく軸方向の位置決めを精度よく行うことができる。よって、軸受に支持される回転部の半径方向及び軸方向の位置精度を高めることが可能となる。
また、ケースが小径部を有する場合、本発明に係る電動アクチュエータは、小径部が、焼結金属製の滑り軸受で構成されており、ケースが、滑り軸受と筒状部材をともにインサート部品とする樹脂成形品であってもよい。
上述のように小径部を焼結金属製の滑り軸受とする場合、例えば滑り軸受に潤滑油、グリースなどの潤滑剤を含浸させることによって、直動部との間の摺動潤滑性をさらに高めることができる。よって、摺動抵抗の更なる低減化を図ることが可能となる。また、この滑り軸受と筒状部材を共にインサート部品としてケースを樹脂で成形することにより、形状精度(剛性)が特に必要な部位のみ金属製として、残りの部分を樹脂製とすることができる。よって、上述した優れた性能を発揮し得るケース全体を軽量化することができる。もちろん、インサート金型への各インサート部品の位置決めを正確に行うことにより、摺動面と等径円筒面との間の中心線を容易かつ高精度に一致させることができる点でも好適である。
また、本発明に係る電動アクチュエータは、摺動面が、その円周方向の一部をなす一つ又は二つ以上の平坦面と、平坦面とつながり円周方向の残部をなす部分円筒面とで構成されると共に、直動部の外周面のうち少なくとも摺動面と摺動する領域は、摺動面を構成する平坦面と部分円筒面とに対応する形状をなしているものであってもよい。
このように摺動面の形状を断面非真円形状にすると共に、直動部の外周面のうち摺動面と摺動する領域の形状を、摺動面に対応する形状とすることによって、直動部の中心線まわりの回転を摺動面によって規制することができる。よって、摺動面のみでもって直動部の回り止めを図りつつも直線運動自在に直動部を支持することが可能となる。
以上のように、本発明に係る電動アクチュエータによれば、直動部に対する回転部の芯ずれや傾きを可及的に抑制して、優れた動力伝達効率を得ることが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る電動アクチュエータの縦断面図である。 図1に示す電動アクチュエータの外観斜視図である。 図1に示す電動アクチュエータの一部分解斜視図である。 図1のA−A線に沿った断面を矢印Aの向きから見た電動アクチュエータの横断面図である。 図1に示す電動アクチュエータの一部分解斜視図である。 図1のB−B線に沿った断面を矢印Bの向きから見た電動アクチュエータの横断面図である。 永久磁石が取り付けられた状態のボールねじ軸の分解斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る電動アクチュエータの縦断面図である。 図8に示す電動アクチュエータの一部分解斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る電動アクチュエータの縦断面図である。 図10に示す電動アクチュエータの一部分解斜視図である。 図11とは斜視方向を変えた電動アクチュエータの一部分解斜視図である。
以下、図1〜図7に基づき、本発明の第一実施形態について説明する。なお、各図面において、実質的に同一の要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにし、一度説明した後ではその詳細な説明を省略する。後述する本発明の第二実施形態以降の説明についても同様の取扱いとする。
図1は、本発明の第一実施形態に係る電動アクチュエータの縦断面図を示している。また、図2は、図1に示す電動アクチュエータの外観斜視図、図3は、図1に示す電動アクチュエータの一部分解斜視図を示している。
図1に示すように、本実施形態に係る電動アクチュエータ1は、駆動力を発生させる駆動部2と、駆動部2からの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構部3と、駆動部2から運動変換機構部3へ駆動力を伝達する駆動力伝達部4と、運動変換機構部3を支持する運動変換機構支持部5と、運動変換機構部3の運動を出力する操作部6とを備える。本実施形態では、駆動部2は駆動力発生用のモータ(駆動用モータ7)を有し、駆動力伝達部4は、駆動部2から受けた駆動力を運動変換機構部3に伝達する駆動力伝達機構としての減速機構部8を有している。
また、上述した電動アクチュエータ1の各要素はそれぞれ、電動アクチュエータ1の外観を構成する複数のケースを有する(図2を参照)。具体的に、駆動部2は、駆動用モータ7を収容するモータケースとしてのモータカバー9を有し、駆動力伝達部4は、減速機構部8(正確には減速機構部8の一部)を収容する減速機構ケース10を有する。また、運動変換機構部3は、運動変換機構としてのボールねじ機構11を収容するボールねじケース12を有する。ボールねじケース12は、運動変換機構支持部5を構成する軸受13,14を収容するためのケースを兼ねている。本実施形態では、駆動部2、駆動力伝達部4、及び運動変換機構部3は、互いにケースごと連結分離可能に構成されている。以下、電動アクチュエータ1を構成する各要素の詳細を説明する。
駆動部2は主に、例えばDCモータなどの駆動用モータ7と、駆動用モータ7を収容するモータカバー9とを有する。モータカバー9は、駆動用モータ7の周囲を覆う有底円筒状のカバー本体15と、カバー本体15の一端開口側(図1でいえば左側)から半径方向外側に突出しているフランジ部16とを有する。
駆動用モータ7は、カバー本体15の一端開口側から内部に挿入された状態にある。この際、カバー本体15の内周面15aは、一端開口側から奥側に向けてテーパ状に縮径しており、駆動用モータ7がカバー本体15内に挿入されると駆動用モータ7の挿入方向奥側がカバー本体15の内周面15aと面当たりを避けた状態で接触するように構成されている。一方、駆動用モータ7の出力側(図1でいえば左側)の突起部7aには、後述するモータ嵌合部17が所定の嵌め合い(例えばインロー)で嵌合しており、これにより、駆動用モータ7は、カバー本体15内に収容された状態で、カバー本体15とモータ嵌合部17とによって支持されている。なお、本実施形態では、駆動用モータ7とカバー本体15の内底面15bとの間にOリング18が介在しており、モータの軸方向のがたつきを抑えつつ駆動用モータ7の出力軸7bからのグリース等の流出を防止している。
また、図4に示すように、駆動用モータ7には、駆動用モータ7を動力電源に接続するための一対のターミナル19,19が取り付けられている。各ターミナル19の一端部19aは駆動用モータ7のターミナル差込み溝7cに差し込むことで接続され、他端部19bは図示しない電線を加締めにより圧着することで、外部電源との電気的接続を図っている。一対のターミナル19,19は、駆動用モータ7の外周に嵌合可能なターミナルホルダ20によって保持されており(図3及び図4を参照)、これにより駆動用モータ7からの抜止めを図っている。また、カバー本体15の底部に設けられた孔15cには、グロメット21が嵌め込まれており(図1及び図3を参照)、このグロメット21に設けられた一対の孔21a,21aを介して図示しない電線を外部に引き出し可能としている。
図1に示すように、駆動力伝達部4は主に、駆動力伝達機構としての減速機構部8と、減速機構部8を収容する減速機構ケース10とで構成されている。減速機構部8は、例えば複数の歯車等からなる遊星歯車減速機構22で構成される。なお、遊星歯車減速機構22の詳細な構成については後述する。
減速機構ケース10は、図3に示すように、概して筒状をなすケース本体23と、ケース本体23から軸方向一端側(図1でいえば左側)に突出してボールねじケース12と嵌合するねじケース嵌合部24と、ケース本体23の軸方向他端側(図1でいえば右側)から半径方向内側に突出して駆動用モータ7の突起部7aと所定の嵌め合い(例えばインロー)で嵌り合うモータ嵌合部17とを一体に有する。上記構成をとる場合、図1に示すように減速機構ケース10をボールねじケース12に取り付けることにより、減速機構ケース10のねじケース嵌合部24がボールねじケース12内に収容される。また、減速機構ケース10にモータカバー9を取り付けることにより、減速機構ケース10のケース本体23の一部とモータ嵌合部17がモータカバー9内に収容された状態となる。上述のように、減速機構ケース10にねじケース嵌合部24とモータ嵌合部17を一体的に設ける場合、駆動用モータ7と、減速機構部8、及び後述する運動変換機構(ボールねじ機構11)とが直列に配置された状態となることから、ねじケース嵌合部24の中心線と、モータ嵌合部17の嵌合孔17aの中心線とは一致していることが好ましい。モータ嵌合部17に駆動用モータ7の突起部7aを固定することで、モータ嵌合部17の嵌合孔17aの中心線と、駆動用モータ7の回転中心線X(図1を参照)とを高い精度で一致させることが可能になり、ひいては後述する共通の取り付け面(等径円筒面37)により駆動用モータ7の回転中心線Xとボールねじナット30の回転中心とを一致させることが可能になるためである。
また、本実施形態では、減速機構ケース10は、ケース本体23から半径方向外側に伸びるフランジ部25を一体に有しており、このフランジ部25と、モータカバー9のフランジ部16、及び後述するボールねじケース12のフランジ部26とを互いに重ね合せた状態で例えばボルト27(図3を参照)によって相互に連結されている。なお、この際、各フランジ部16,25,26の間にOリング28,29(図1及び図3を参照)を介在させてもよい。
運動変換機構部3は、図1に示すように、本実施形態では運動変換機構としてのボールねじ機構11と、ボールねじ機構11を収容するボールねじケース12とを有する。このうちボールねじ機構11は、回転部としてのボールねじナット30と、直線運動する可動部(すなわち直動部)としてのボールねじ軸31と、多数のボール32、及び循環部材としてのこま33とで構成されている。ボールねじナット30の内周面とボールねじ軸31の外周面にはそれぞれ螺旋状溝30a,31aが形成されている。両螺旋状溝30a,31aの間にボール32が充填され、こま33が組み込まれ、これにより2列のボール32が循環する。
ボールねじナット30は、駆動用モータ7で発生させた駆動力を受けて正逆何れかの方向に回転する。一方、ボールねじ軸31は、後述する回り止め機構としての摺動面34(図1中、ボールねじケース12の左端部)によって回転が規制されている。このため、ボールねじナット30が回転すると、ボール32が両螺旋状溝30a,31a及びこま33に沿って循環し、ボールねじ軸31がその軸方向に沿って一方向に直線運動(又は往復直線運動)を行う。図1は、ボールねじ軸31が最も図の右側へ後退した初期位置に配置された状態を示している。このボールねじ軸31は、駆動用モータ7の出力軸7bと平行、さらにいえば各軸31,7bの中心線が一致するように配置されており、駆動力伝達部4を介して駆動用モータ7から伝達された回転運動はボールねじ軸31によって出力軸7bと平行な軸方向の直線運動に変換される。この場合、ボールねじ軸31の前進方向の先端部(図1の左端部)が、操作対象を操作する操作部(アクチュエータヘッド)6として機能する。
ボールねじケース12は概して筒状をなすもので(図2を参照)、ケース本体35と、ケース本体35の軸方向一端側(図1でいえば左側)に位置しケース本体35より外径寸法の小さい小径部36と、ケース本体35の例えば軸方向他端側(図1でいえば右側)に位置するフランジ部26とを有する。また、上記構成のボールねじケース12とボールねじナット30との間には、ケース本体35の中心線方向(図1でいえば左右方向)に離間して二つの軸受13,14が配設されており、これら二つの軸受13,14によってボールねじナット30が回転自在に支持されている。本実施形態では、二つの軸受13,14は何れも転がり軸受で、各々の外輪13a,14aはともに、ケース本体35の内周に設けられた内径寸法が一定の等径円筒面37に所定の嵌め合いで取り付けられている(図1を参照)。
また、減速機構ケース10の軸方向一端側(図1でいえば左側)に突出しているねじケース嵌合部24は、等径円筒面37に所定の嵌め合い(例えばインロー)で取り付けられている。これにより、ねじケース嵌合部24と二つの軸受13,14はともに等径円筒面37を基準にして芯出しされた状態でボールねじケース12に固定されている。なお、このねじケース嵌合部24の取り付けは、例えばフランジ部25,26間のボルト締結(図3を参照)により減速機構ケース10をボールねじケース12に取り付けることで、自動的に行われる。
本実施形態では、ボールねじケース12は、金属製の筒状部材38を一体的に有している。この場合、等径円筒面37は、筒状部材38の内周面で構成されている。よって、筒状部材38の内周面は円筒度などを高精度に仕上げた状態にある。また、筒状部材38は、等径円筒面37の軸方向一端側(図1でいえば左側)から半径方向内側に突出する端面支持部39を一体的に有している。この端面支持部39の内側面39aはボールねじケース12の内側空間に露出していると共に、この内側面39aが二つの軸受13,14のうち、筒状部材38の軸方向一端側(図1でいえば左側)に位置する軸受13に当接している。よって、内側面39aを基準に軸受13の軸方向の位置決めがなされると共に、軸受13が端面支持部39によって軸方向に支持された状態にある。
小径部36には、直動部としてのボールねじ軸31が挿通されている(図1を参照)。また、小径部36の内周には、ボールねじ軸31が摺動可能な摺動面34が設けられている。本実施形態では、小径部36の先端内周部に焼結金属製の滑り軸受40が設けられており、この滑り軸受40の内周に摺動面34が形成されている。なお、この滑り軸受40にグリース、潤滑油などの潤滑剤を含浸させて、摺動面34への上記潤滑剤の継続供給を図るようにしてもかまわない。
また、本実施形態では、摺動面34にボールねじ軸31の回り止め機構が付与されている。具体的に、摺動面34は、図1及び図5に示すように、その円周方向の一部をなす一つの平坦面34aと、平坦面34aとつながり円周方向の残部をなす部分円筒面34bとで構成されている。また、図1及び図5に示すように、ボールねじ軸31の外周面のうち少なくとも摺動面34と摺動する摺動領域31bは、摺動面34を構成する平坦面34aに対応する平坦面部31b1と、部分円筒面34bに対応する部分円筒面部31b2とで構成されている。この場合、ボールねじ軸31の平坦面部31b1は少なくともその最大外径部(部分円筒面部31b2との境界部分)で平坦面34aと接触(係合)するように各々の面31b1,34aの寸法が設定されている。これにより、平坦面34aがボールねじ軸31の中心線まわりの回転を規制する役割を果たす。なお、図1及び図5において符号41で示される部材は止め輪であり、ボールねじ軸31の軸方向所定位置に取り付けることにより、摺動面34を有する部材(ここでは滑り軸受40)と端面同士で当接することで、ボールねじ軸31の軸方向の移動を規制する役割を果たしている。
上述のように、ボールねじケース12が、筒状部材38と滑り軸受40を有する場合、このボールねじケース12は、例えば筒状部材38と滑り軸受40をともにインサート部品とする樹脂成形品とすることが可能である。この際、筒状部材38の軸方向の位置決めを正確に行う目的で、例えば図1及び図5に示すように、ボールねじケース12の樹脂部に筒状部材38の位置決め孔12aを設けてもよい。
軸受13,14には、任意の製品が使用可能であり、例えば深溝玉軸受などの転がり軸受が好適に使用可能である。なお、本実施形態では、図1及び図5に示すように、ボールねじナット30は、その軸方向中間位置に大径部30bを有しており、この大径部30bの両側外周に、二つの軸受(転がり軸受)13,14が取り付けられている。なお、本図示例では、操作部6に近い側(駆動用モータ7から遠い側)の軸受13として、外輪13aと内輪13bを共に具備するものを使用し、操作部6から遠い側(駆動用モータ7に近い側)の軸受14として、外輪14aのみ有し内輪のないものを使用しているが、もちろん、これに限ることなく、軸受14に外輪と内輪の双方を具備するものを使用してもよい。
また、本実施形態では、操作部6に近い側の軸受13は、図1及び図5に示すように、板状の弾性部材42を介して筒状部材38の端面支持部39で軸方向に支持されている。この板状の弾性部材42として、例えば波ワッシャが使用可能である。上述のようにボールねじケース12内が構成されている場合において、減速機構ケース10のねじケース嵌合部24が、図1に示すように、ボールねじケース12の等径円筒面37に嵌合されてボールねじケース12に減速機構ケース10が取り付けられた状態では、ねじケース嵌合部24が駆動用モータ7に近い側の軸受14を軸方向に押圧された状態にある。なお、図1及び図5において符号43で示される部材はスペーサワッシャであり、板状の弾性部材42と軸受13の内輪13bとの干渉を防止する役割を果たしている。
小径部36とボールねじ軸31の間には、ボールねじケース12内への異物侵入を防止するためのブーツ44が取り付けられる(図1を参照)。ブーツ44は樹脂製又はゴム製であり、大径端部44aと小径端部44b、並びにこれら大径端部44aと小径端部44bとをつないで軸方向に伸縮する蛇腹部44cで構成されている。大径端部44aが小径部36の外周面の取付け部位に第一のブーツバンド45によって締め付け固定され、小径端部44bがボールねじ軸31の外周面の取付け部位に第二のブーツバンド46によって締め付け固定される。また、ブーツ44の周囲には、ブーツ44を覆うブーツカバー47が配設されている(図1及び図5を参照)。このブーツカバー47は例えば軸方向に隣接するボールねじケース12に取り付けられる。なお、図示は省略するが、ブーツ44が伸縮した際のブーツ44の内部空間の急激な圧力変動を緩和する目的で、例えばボールねじケース12に通気孔を設けてもよい。
ここで、図1、図3、及び図6に基づき遊星歯車減速機構22について説明する。図3は、遊星歯車減速機構22の分解斜視図、図6は、図1のB−B線に沿った断面を矢印Bの向きから見た横断面図である。
遊星歯車減速機構22は、リングギヤ48と、サンギヤ49と、複数の遊星ギヤ50と、遊星ギヤキャリア51と、遊星ギヤホルダ52とで構成される。リングギヤ48は、例えばボールねじケース12と別体に製作した後、ボールねじケース12に固定してもよいが、上述のように筒状部材38や滑り軸受40をインサート部品とする場合には、例えば金属製のリングギヤ48を筒状部材38等と同じくインサート部品としてボールねじケース12と一体的に成形してもかまわない。もちろん、剛性の面で問題ないようであれば、ボールねじケース12の樹脂部の一部としてリングギヤ48を樹脂で形成してもよい。
図6に示すように、リングギヤ48の中央にサンギヤ49が配置され、サンギヤ49には駆動用モータ7の出力軸7bが圧入嵌合等により連結される(図1を参照)。また、リングギヤ48とサンギヤ49との間には各遊星ギヤ50がこれらリングギヤ48及びサンギヤ49と噛み合うように配置されている(図6を参照)。各遊星ギヤ50は、遊星ギヤキャリア51と遊星ギヤホルダ52によって回転可能に支持されている。遊星ギヤキャリア51はその最外径側に円筒部51aを有し(図3を参照)、この円筒部51aはボールねじナット30の外周面に圧入嵌合等により連結されている(図1を参照)。これにより、駆動用モータ7からの駆動力が遊星ギヤキャリア51を介してボールねじナット30に回転力として伝達可能とされている。
上記の如く構成された遊星歯車減速機構22は、駆動用モータ7が回転駆動すると、駆動用モータ7の出力軸7bに連結されたサンギヤ49が回転し、これに伴って各遊星ギヤ50が自転しながらリングギヤ48に沿って公転する。そして、この遊星ギヤ50の公転運動により遊星ギヤキャリア51が回転する。これより、駆動用モータ7の回転運動が減速されてボールねじナット30に伝達されると共に、駆動力としての回転トルクが増加した状態でボールねじナット30に伝達される。このように、遊星歯車減速機構22を介して駆動力が伝達されることで、ボールねじ軸31に伝達される駆動力、ひいてはボールねじ軸31の出力が大きく得られるようになるので、駆動用モータ7の小型化(出力の小さいモータへの変更)を図ることが可能となる。
電動アクチュエータ1には、ボールねじ軸31に設けられた操作部6の直線移動方向(ストローク方向)の位置を検出するための位置検出装置が搭載される。この位置検出装置は、図1及び図7に示すように、ボールねじ軸31の所定位置に設けられるセンサターゲットとしての永久磁石53(図1を参照)と、ブーツカバー47の所定位置に設けられる位置検出センサとしての磁気センサ54とを有する。
このうち、磁気センサ54は、図1及び図5に示すように、センサ基板55と一体的に形成されており、このセンサ基板55は適当な連結部材56によりセンサケース57に固定されている。そして、このセンサ基板55をセンサケース57に取り付けてなるセンサアセンブリ58を、ブーツカバー47の円周方向所定位置に設けられたセンサ取付け部47aに嵌合等により取り付けることにより、磁気センサ54がブーツカバー47の円周方向所定位置に設置されると共に、ブーツ44及びブーツカバー47を介して永久磁石53と対向した状態となる(図1を参照)。この場合、磁気センサ54は、ブーツカバー47とセンサケース57とで覆われた状態となる(図1を参照)。
磁気センサ54としては、任意のタイプが使用でき、その中でもホールIC、リニアホールICなどホール効果を利用して磁場の向き及び大きさを検出可能なタイプの磁気センサが好適に使用可能である。
また、磁気センサ54の周囲を覆うセンサケース57とブーツカバー47は共に非磁性材料で形成されるのがよく、例えば樹脂で形成される。
一方、センサターゲットとなる永久磁石53は、可動部となるボールねじ軸31に配設されている。詳細には、図1に示すように、ボールねじ軸31のうち操作部6と螺旋状溝31aとの間に永久磁石53が配設されている。
図7は、永久磁石53を含むセンサターゲットユニット59が取り付けられた状態のボールねじ軸31の分解斜視図を示している。図7に示すように、ボールねじ軸31の軸方向所定位置には切欠き部31cが形成されており、この切欠き部31cにセンサターゲットユニット59が取り付けられている。
一方、センサターゲットユニット59は、図7に示すように、永久磁石53と、永久磁石53を保持する第一の磁石ホルダ60及び第二の磁石ホルダ61とを備える。第一の磁石ホルダ60には、ボールねじ軸31の切欠き部31cに嵌合可能な一対又は複数対(図示例では二対)の嵌合爪60aが設けられている。また、嵌合爪60aの突出側と反対の側に、永久磁石53を収容可能な収容部60bが設けられている。
嵌合爪60aは取り付け対象となるボールねじ軸31の外周面に略倣った形状をなしており(図5を参照)、例えば平坦面部31b1の側から第一の磁石ホルダ60を押し込むことで、各対の嵌合爪60aが互いに離間する向きに変形(弾性変形)し、然る後、切欠き部31cの表面に密着する形状に向かって復元するようになっている。
収容部60bの形状は、収容対象となる永久磁石53に準じて設定されている。本図示例では、図7に示すように、円柱形状をなす永久磁石53に準じて円筒状をなす収容部60bが第一の磁石ホルダ60に形成されている。収容部60bはその軸方向一端側のみを開口しており、この開口部60b1の側から永久磁石53を挿入して、この開口部60b1を塞ぐように第二の磁石ホルダ61を切欠き部31cに嵌め込むことで、永久磁石53を所定の軸方向位置で第一及び第二の磁石ホルダ60,61により挟持可能としている。よって、上記構成のセンサターゲットユニット59を切欠き部31cに取り付けることで、ボールねじ軸31上における所定の軸方向位置に永久磁石53が固定された状態となる(図1を参照)。
上記構成の各磁石ホルダ60,61の材質は基本的に任意である。例えば永久磁石53がその周囲に形成する磁場に及ぼす影響を考慮した場合、各磁石ホルダ60,61は非磁性材料で形成するのがよく、嵌合爪60aの弾性変形性を併せて考慮した場合、樹脂製とするのがよい。
また、永久磁石53は、その両端面53a,53b(図1を参照)に直交する向きを着磁方向としている。すなわち、一方の端面53aがN極、他方の端面53bがS極となるように着磁された状態にある。これにより、ボールねじ軸31に取り付けられた状態における永久磁石53の着磁方向が、ボールねじ軸31の直線運動方向に一致するようにしている(図1を参照)。
以上のように構成された位置検出装置において、ボールねじ軸31が進退すると、磁気センサ54に対する永久磁石53の位置が変化し、これに伴って磁気センサ54の配設箇所における磁場も変化する。よって、この磁場(例えば磁束密度の向き及び強さ)の変化を磁気センサ54によって検出することで、永久磁石53のストローク方向位置ひいてはボールねじ軸31の一端側に設けられた操作部6のストローク方向位置を取得することができる。
本実施形態の電動アクチュエータ1の構成および動作については以上の通りである。以下、本実施形態の電動アクチュエータ1に関して、本発明の作用効果を説明する。
上述のように、本実施形態の電動アクチュエータ1は、運動変換機構の回転部としてのボールねじナット30を二つの軸受13,14で支持すると共に、この二つの軸受13,14を、ボールねじ機構11を収容するボールねじケース12の内周に設けられた内径寸法が一定の等径円筒面37に取り付けてなる構成とした。このように、一個のボールねじケース12に各軸受13,14の取り付け面を設けることで、複数のケースに跨って軸受13,14を取り付ける場合と比べて、組付け誤差等の影響を受けずに済む。さらには、二つの軸受13,14の取り付け面を何れも内径寸法が一定の等径円筒面37としたので、例えば段差を介した内径寸法の異なる二つの面をそれぞれ軸受13,14の取り付け面とする場合と比べて、取り付け面の形状精度(加工精度)を容易に高めることができる。よって、各軸受13,14の回転中心を高い精度で一致させて、これら軸受13,14に支持されるボールねじナット30の回転中心が直動部としてのボールねじ軸31の中心線に対してずれたり傾いたりする事態を可及的に防止でき、あるいはずれや傾きを極力小さく抑えることができる。これにより、駆動用モータ7からボールねじナット30に伝わった駆動力をボールねじ軸31に効率よく伝達することが可能となる。またボールねじ軸31の位置精度を高めることで電動アクチュエータ1を高精度に制御することが可能となる。
特に、本実施形態では、ボールねじケース12を、金属製の筒状部材38が一体的に設けられたものとし、かつ筒状部材38の内周に等径円筒面37を設けるようにした。このようにすれば、ボールねじケース12の形状がたとえ複雑であったとしても当該形状に影響を受けることなく軸受13,14の取り付け面のみを等径円筒形状に仕上げることができる。また、この筒状部材38を金属製とすることで、軸受13,14を取り付けた状態においても取り付け面(等径円筒面37)の形状精度を維持することができると共に、ボールねじケース12の材質をより量産性に優れた樹脂製にすることができる。よって、位置精度だけでなく加工コストの面でも好適である。
以下、本発明の第二実施形態を図8及び図9に基づいて説明する。
図8は、本発明の第二実施形態に係る電動アクチュエータ101の縦断面図を示している。また、図9は、図8に示す電動アクチュエータ101の一部分解斜視図を示している。これらの図に示すように、本実施形態に係る電動アクチュエータ101は、減速機構部8を省略した構成をなすものである。図1に示す電動アクチュエータ1と比較すると、減速機構部8(遊星歯車減速機構22)を省略する代わりに、連結部としてのカップリング62を配設し、このカップリング62により、駆動用モータ7とボールねじナット30とを直接連結している。この場合、カップリング62は外周に平坦面62aを有しており、例えばボールねじナット30の軸方向他端側の内周面30c(図8を参照)に嵌め合い等により嵌合固定することによりボールねじナット30との連結、及びトルク伝達を可能としている。
一方、上記以外の構成は、第一実施形態に係る電動アクチュエータ1と同様である。すなわち、本実施形態では、第一実施形態に係る減速機構ケース10を、カップリング62を収容する駆動力伝達機構ケースとしてそのまま使用している。よって、図9に示すように、遊星歯車減速機構22を構成するリングギヤ48は残っているが、減速機構ケース10内に収容される部材はカップリング62と駆動用モータ7の出力軸7bの一部、及びボールねじナット30の一部のみであるから、リングギヤ48と干渉するおそれはない。よって、第一実施形態に係る減速機構ケース10をそのまま駆動力伝達機構ケースとして使用することができる。このように、図1に示す電動アクチュエータ1と図8に示す電動アクチュエータ101とでは、一部の部品(減速機構部8とカップリング62)を取り換えるだけで、その他の多くの部品を共通の部品で構成することができる。これにより、用意すべき部品の種類を減らすことができるので、上述した電動アクチュエータのシリーズ化を低コストに実現できる。
なお、本実施形態においても、ボールねじナット30の回転支持構造は第一実施形態と同様であるから、各軸受13,14の回転中心を高い精度で一致させて、これら軸受13,14に支持されるボールねじナット30の回転中心が直動部としてのボールねじ軸31の中心線に対してずれたり傾いたりする事態を可及的に防止でき、あるいはずれや傾きを極力小さく抑えることができる。従って、駆動用モータ7からボールねじナット30に伝わった駆動力をボールねじ軸31に効率よく伝達することが可能となる。
以下、本発明の第三実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。
図10は、本発明の第三実施形態に係る電動アクチュエータ201の縦断面図を示している。また、図11は、図10に示す電動アクチュエータ201の一部分解斜視図、図12は、図11とは斜視方向を変えた電動アクチュエータ201の要部分解斜視図をそれぞれ示している。これらの図に示すように、本実施形態に係る電動アクチュエータ201は、図1に示す電動アクチュエータ1と比較して、駆動用モータを異なる種類のもの、具体的には第一及び第二実施形態に係る駆動用モータ7よりも出力の大きい駆動用モータ63に変更すると共に、この駆動用モータ63の電源供給構造を変更している。
具体的には、図10に示すように、駆動力伝達機構ケース64は、図1に示す減速機構ケース10と同様、ケース本体23と、ねじケース嵌合部24と、モータ嵌合部17、及びフランジ部25とを一体に有する。一方で、この駆動力伝達機構ケース64には、駆動用モータ63を動力電源に接続するための一対のバスバー65が取り付けられている(内蔵されている)。各バスバー65の一端部65aは、図12に示すように、駆動用モータ63から軸方向に突出している端子63aに対して例えば加締め等に密着させることで接続され、他端部65bはケース本体23(フランジ部25)から外部に露出している(図10〜図12を参照)。これにより、バスバー65を介した駆動用モータ63と動力電源との電気的接続を可能としている。この場合、グロメット21(図3を参照)は不要となるので、モータカバー66の底部に孔は開いていない(塞がっている)。
一方、上記以外の構成は、第二実施形態に係る電動アクチュエータ101と同様である。すなわち、本実施形態では、第二実施形態に係る運動変換機構部3(ボールねじ機構11及びボールねじケース12)と、運動変換機構支持部5と、操作部6、及び駆動用モータ63とボールねじナット30との連結を図る連結部(カップリング62)をそのまま使用している。このように、図8に示す電動アクチュエータ101と図10に示す電動アクチュエータ201とでは、主に一部の部品(減速機構ケース10と駆動力伝達機構ケース64)を取り換えるだけで、その他の多くの部品を共通の部品で構成することができる。これにより、用意すべき部品の種類を減らすことができるので、上述した電動アクチュエータのシリーズ化を低コストに実現できる。なお、電動アクチュエータ1,101,201のシリーズ化に伴う多品種展開の具体例としては、二輪車を含む自動車用のEGRバルブやトランスミッションコントロールバルブなど、従来ソレノイドが使用されている電動機構などを例示することができる。
なお、上記実施形態(第三実施形態)では、バスバー65を有する駆動力伝達機構ケース64を有する一方で、減速機構部8を有しない構成をなすものを例示したが、もちろん駆動力伝達機構ケース64と減速機構部8の両方を有する電動アクチュエータを構成することも可能である。
運動変換機構部3は、ボールねじ機構11に限らず、滑りねじ装置であってもよい。ただし、回転トルクを低減して、駆動用モータ7を小型化する観点からすれば、ボールねじ機構11の方が好適である。また、上述の実施形態では、運動変換機構部3を支持する軸受13,14として、深溝玉軸受を使用した構成を例示したが、これに限らず、例えばアンギュラ玉軸受を使用してもよい。さらにいえば、条件次第では、軸受13,14を、転がり軸受に限らず、滑り軸受など他の種類の軸受を使用することも可能である。
1,101,201 電動アクチュエータ
2 駆動部
3 運動変換機構部
4 駆動力伝達部
5 運動変換機構支持部
6 操作部
7 駆動用モータ
7a 突起部
7b 出力軸
7c ターミナル差込み溝
8 減速機構部
9 モータカバー
10 減速機構ケース
11 ボールねじ機構
12 ボールねじケース
12a 位置決め孔
13,14 軸受
13a,14a 外輪
13b 内輪
15 カバー本体
15a 内周面
15b 内底面
15c 孔
16,25,26 フランジ部
17 モータ嵌合部
17a 嵌合孔
18,28,29 Oリング
19 ターミナル
19a 一端部
19b 他端部
20 ターミナルホルダ
21 グロメット
21a 孔
22 遊星歯車減速機構
23 ケース本体
24 ねじケース嵌合部
27 ボルト
30 ボールねじナット
30a 螺旋状溝
30b 大径部
30c 内周面
31 ボールねじ軸
31a 螺旋状溝
31b 摺動領域
31b1 平坦面部
31b2 部分円筒面部
31c 切欠き部
32 ボール
33 こま
34 摺動面
34a 平坦面
34b 部分円筒面
35 ケース本体
36 小径部
37 等径円筒面
38 筒状部材
39 端面支持部
39a 内側面
40 滑り軸受
41 止め輪
42 板状の弾性部材
43 スペースワッシャ
44 ブーツ
44a 大径端部
44b 小径端部
44c 蛇腹部
45 第一のブーツバンド
46 第二のブーツバンド
47 ブーツカバー
47a センサ取付け部
48 リングギヤ
49 サンギヤ
50 遊星ギヤ
51 遊星ギヤキャリア
51a 円筒部
52 遊星ギヤホルダ
53 永久磁石
53a,53b 端面
54 磁気センサ
55 センサ基板
56 連結部材
57 センサケース
58 センサアセンブリ
59 センサターゲットユニット
60 第一の磁石ホルダ
60a 嵌合爪
60b 収容部
60b1 開口部
61 第二の磁石ホルダ
62 カップリング
62a 平坦面
63 駆動用モータ
63a 端子
64 駆動力伝達機構ケース
65 バスバー
65a 一端部
65b 他端部
66 モータカバー

Claims (6)

  1. モータと、前記モータの駆動により生じた回転運動を直線運動に変換する運動変換機構と、前記運動変換機構が収容されるケースとを備え、前記運動変換機構は、直動部と、前記直動部の外周に配設される回転部とを有する電動アクチュエータにおいて、
    前記回転部はその中心線方向に離間して配設される二つの軸受で支持されると共に、
    前記二つの軸受は、前記ケースの内周に設けられた内径寸法が一定の等径円筒面に取り付けられていることを特徴とする電動アクチュエータ。
  2. 前記ケースは、金属製の筒状部材を一体的に有すると共に、前記筒状部材の内周に前記等径円筒面が設けられている請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記ケースは、前記等径円筒面よりも内径寸法の小さい小径部を前記等径円筒面の軸方向一方の側に有し、かつ前記小径部の内周に、前記直動部が摺動可能な摺動面が設けられている請求項1又は2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記筒状部材は、その軸方向一方の側から半径方向内側に突出して前記軸受の軸方向端面を支持する端面支持部を有する請求項3に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記小径部は、焼結金属製の滑り軸受で構成されており、前記ケースは、前記滑り軸受と前記筒状部材をともにインサート部品とする樹脂成形品である請求項3又は4に記載の電動アクチュエータ。
  6. 前記摺動面は、その円周方向の一部をなす一つ又は二つ以上の平坦面と、前記平坦面とつながり前記円周方向の残部をなす部分円筒面とで構成されると共に、
    前記直動部の外周面のうち少なくとも前記摺動面と摺動する領域は、前記摺動面を構成する前記平坦面と前記部分円筒面とに対応する形状をなしている請求項3〜5の何れか一項に記載の電動アクチュエータ。
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