JP2018044602A - 冠型保持器及び玉軸受 - Google Patents

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吉田 直弘
Naohiro Yoshida
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Abstract

【課題】強度を増すために、樹脂製保持器の保持器断面高さを大きくする必要がなく、また、軸受空間に多くのグリースが封入できてグリースの焼付け寿命の長寿命化させる玉軸受を提供する。【解決手段】JIS規格に準拠する608玉軸受1に組み込まれ、玉4を案内するポケットQを備えた冠型保持器6であって、材料がポリエーテルエーテルケトンで、かつ、前記ポケットQの底厚部断面積は0.4から0.7mm2である。また、冠型保持器6を組み込んだ玉軸受1の軸受空間容積は600mm3から630mm3である。JIS規格に準拠する608玉軸受であって、内輪2と、外輪3と、玉4とを備え、玉4を転動自在に保持する冠型保持器6を用いた玉軸受である。【選択図】図1

Description

本発明は、小型精密機器や装置に使用される冠型保持器及び玉軸受に関する。
小型精密機器や装置には、図2(a)に示すような内輪2及び外輪3、内輪2と外輪3の対向面間に配される玉4と、内輪2と外輪3間で玉4を案内する冠型保持器5とで構成された深溝玉軸受が一般的に使用されている。
また、冠型保持器5は、図2(b)に示すように、内輪2と外輪3の間に挿入可能な円環状に形成された基部51と、基部51の周方向に所定の間隔で設けられたポケットPとで構成され、そのポケットPの内周面52は、玉4の転動面41の曲率半径よりも大きな曲率半径に形成されるとともに平面視C字型に形成されて軸方向に開口している。
なお、ポケットPの開口にはポケットPの両側から軸方向に延出した一対の爪部53、53が玉4の径よりも狭い開口幅に形成されている。
また、軽量化、低騒音化及び高速化等の観点からポリアミド系樹脂のナイロン66材で成形された保持器が使用されている。このような樹脂製保持器において、ナイロン66材に強度を増すために、例えば、特許文献1では、ガラス繊維10%が含有されている。
ところが、ナイロン66材を採用する保持器では、軸受空間を大きくする為に保持器の保持器断面高さ(肉厚)を減らすことには限界がある。一定値以上の保持器断面高さを維持しないと、保持器の強度が不足となる虞がある。
特開2008−169936公報
本発明の目的は、前記課題を解決するべく、一定な保持器強度を維持しながら、保持器の断面高さをなるべく小さくすることで、軸受空間により多くのグリースが封入し、グリースの焼付き寿命を長寿命化させることである。
上記の問題点を解決するために第1の発明は、JIS規格に準拠する608玉軸受に組み込まれ、玉を案内するポケットを備えた冠型保持器であって、材料がポリエーテルエーテルケトンで、かつ、前記ポケットの底厚部断面積は0.4から0.7mmである。
第2の発明は、第1の発明において、前記冠型保持器を組み込んだ玉軸受の軸受空間容積が600から630mmであることを特徴とする。
第3の発明は、JIS規格に準拠する608玉軸受であって、内輪と、外輪と、玉とを備え、前記玉を転動自在に保持する第1の発明または第2の発明の冠型保持器を更に備えたことを特徴とする玉軸受である。
本発明によれば、PEEK材で作製された樹脂製保持器の保持器断面高さを小さくすることで、軸受空間容積を大きくし、これにより、軸受空間に多くのグリースが封入できてグリースの焼付き寿命を長寿命化させる冠型保持器及び玉軸受を提供することができる。
(a)は、本発明の実施形態の玉軸受の一例を示す側面図で、(b)は、その玉軸受で用いられる冠型保持器の一部切断斜視図である。 (a)は、従来の実施形態の玉軸受の一例を示す側面図で、(b)は、その玉軸受で用いられる冠型保持器の一部切断斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る冠型保持器及び608玉軸受について、添付図面に基づいて説明する。なお、図1と図2の共通する構成部分の符号は同じ符号を用い、相異する冠型保持器については異なる符号を用いることとする。
玉軸受1は、JIS 規格(例えばJIS B 1512)に準拠している608玉軸受で、図1(a)に示すように、相対回転可能に対向して配置された内輪2及び外輪3と、内輪2の外径面21に形成された内輪軌道溝2aと外輪3の内径面31に形成された外輪軌道溝3aとの間に転動自在に組み込まれた複数の玉4と、内輪2の外径面21と外輪3の内径面31との間で玉4を案内する冠型保持器6とを備えている。
冠型保持器6は、図1(b)に示すように、内輪2と外輪3の間に挿入可能な円環状に形成された基部61と、基部61の周方向に所定の間隔で設けられたポケットQとで構成され、そのポケットQの内周面62は、玉4の転動面41の曲率半径よりも大きな曲率半径に形成されるとともに平面視C字型に形成されて軸方向に開口している。
なお、ポケットQの開口にはポケットQの両側から軸方向に延出した一対の爪部63、63が玉4の径よりも狭い開口幅に形成されている。
また、冠型保持器6は樹脂材料で形成され、本実施形態では、強度が0.093GPaのポリエーテルエーテルケトン樹脂(以下、PEEK材という。)を使用している。このPEEK材は、耐熱性、機械的強度、耐薬品性などに優れた熱可塑性高機能樹脂である。
表1は、出願人が行った、冠型保持器6にナイロン66材とPEEK材とを用いた比較結果を示している。なお、表1中、「608軸受」とは、玉軸受のJIS B 1512に記載されている呼び番号をいう。また、表1に示すポケット底厚部破断荷重と材料強度とは、いずれも計算値である。
Figure 2018044602
この表1に示すように、608軸受において、同じ形状の冠型保持器を用いた場合、従来のナイロン66材の強度「0.080GPa」で、ポケット底厚部破断荷重「6.4kgf」に対し、PEEK材の強度の計算値が「0.093GPa」で、ポケット底厚部破断荷重の計算値が「7.4kgf」となって、材料強度が高いことが分る。
さらに、図1(b)、図2(b)に示すように、従来の608軸受の冠型保持器5の底厚の長さS1(0.5mm)と本実施形態の冠型保持器6の底厚の長さT1(0.5mm)は、同じ長さ(S1=T1)であるが、従来の冠型保持器5の底厚部の断面高さS2(1.6mm)よりも本実施形態の冠型保持器6の底厚部の断面高さT2(1.367mm)を小さく(S2>T2)している。
その結果、本実施形態の冠型保持器6のポケット底厚部断面積は、従来の冠型保持器5のポケット底厚部断面積よりも小さく形成される。
このことは、表1に示す比較結果のとおり、従来のナイロン66材と同等のポケット底厚部破断荷重「6.4kgf」と同じ強度にて、従来の冠型保持器5にPEEK材を使用すると、ナイロン66材のポケット底厚部断面積が「0.8mm」から、PEEK材のポケット底厚部断面積が「0.688mm」と薄くすることができる。
したがって、本発明によれば、ポケット底厚部断面積は、0.4mm〜0.7mmの範囲で、保持器断面高さT2を小さくでき、本実施形態の冠型保持器5に同じ剛性を持たせた場合、従来の冠型保持器5よりも断面を薄くして軽量化できる。
また、本実施形態の保持器断面高さT2を小さくすることで、ボール4と保持器ポケットQ面との間で発生する滑り摩擦抵抗を低減することが可能となり、軸受トルクを低減させる効果がある。
さらに、表1に示されるように、本実施形態の保持器断面高さT2が小さくなると、従来の608軸受の軸受空間容積が580mmであったものが、本実施形態の608軸受の軸受空間容積Yが「622mm」と容積も大きくなる。
本発明によれば、ポケット底厚部断面積を、0.4mm〜0.7mmと保持器断面高さT2を小さくすることにより、軸受空間容積Yについても、600mm〜630mmと大きくなる。
1 玉軸受
2 内輪
21 内輪外径面
2a 内輪軌道溝
3 外輪
31 外輪内径面
3a 外輪軌道溝
4 玉
5、6 冠型保持器

Claims (3)

  1. JIS規格に準拠する608玉軸受に組み込まれ、玉を案内するポケットを備えた冠型保持器であって、
    材質がポリエーテルエーテルケトンで、かつ、前記ポケットの底厚部断面積は0.4mmから0.7mmであることを特徴とする冠型保持器。
  2. 前記冠型保持器を組み込んだ玉軸受の軸受空間容積が600mmから630mmであることを特徴とする請求項1に記載の冠型保持器。
  3. JIS規格に準拠する608玉軸受であって、内輪と、外輪と、玉とを備え、前記玉を転動自在に保持する請求項1または請求項2の保持器を更に備えたことを特徴とする玉軸受。
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