JP2018042330A - 振動発電装置 - Google Patents

振動発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018042330A
JP2018042330A JP2016173223A JP2016173223A JP2018042330A JP 2018042330 A JP2018042330 A JP 2018042330A JP 2016173223 A JP2016173223 A JP 2016173223A JP 2016173223 A JP2016173223 A JP 2016173223A JP 2018042330 A JP2018042330 A JP 2018042330A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
mass
coil
rubber member
vibration mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016173223A
Other languages
English (en)
Inventor
隆廣 岡本
Takahiro Okamoto
隆廣 岡本
康 綱
Yasushi Tsuna
康 綱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2016173223A priority Critical patent/JP2018042330A/ja
Publication of JP2018042330A publication Critical patent/JP2018042330A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

【課題】振動発電装置において高効率な発電を実現すること。【解決手段】振動体と、第1の振動マスと、前記振動体と前記第1の振動マスとを連結する第1のゴム部材と、磁石を有する第2の振動マスと、前記第1の振動マスと前記第2の振動マスとを連結する第2のゴム部材と、前記第2の振動マスに近接配置され、前記振動体に固定された磁性体であるコイル鉄心と、前記コイル鉄心に巻回される第1のコイルと、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、振動発電装置に関するものである。
従来から、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動発電装置が検討されている。例えば、特許文献1には、2自由度系の振動を利用して、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動発電装置が開示されている。具体的には、第1のマス部材が第1のばね部材によって弾性支持される第1の振動系と、第2のマス部材が第2のばね部材によって第1のマス部材に弾性連結された第2の振動系と、第1の振動系に取り付けられた振動部材と、を備え、第2のばね部材に配設された圧電素子が上下方向に激しく振動することにより、1自由度系の振動を利用した場合よりも効率的に発電することが可能な振動発電装置が開示されている。
国際公開第2014/141557号
特許文献1の振動発電装置では、2自由度系の振動を利用することにより、1自由度系の振動モデルの場合に比べて振動に対する共振周波範囲は広くなっているため、発電効率が向上している。今後、さらに広い周波数範囲で共振することにより発電効率を向上させた振動発電装置が望まれている。
また、特許文献1の振動発電装置では、上下方向の振動による振動エネルギーを利用して発電を行っている。上下方向だけではなく左右方向の振動による振動エネルギーも利用して、発電効率を向上させた振動発電装置が望まれている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明における振動発電装置は、振動体と、第1の振動マスと、前記振動体と前記第1の振動マスとを連結する第1のゴム部材と、磁石を有する第2の振動マスと、前記第1の振動マスと前記第2の振動マスとを連結する第2のゴム部材と、前記第2の振動マスに近接配置され、前記振動体に固定された磁性体であるコイル鉄心と、前記コイル鉄心に巻回される第1のコイルと、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明の一実施態様では、前記コイル鉄心は、さらに磁石を有すること、を特徴とする。
また、本発明の一実施態様では、前記第1の振動マスはコの字状、又は、Uの字状の壁部により形成され、前記第2の振動マスは前記第1の振動マスの内部に前記第2のゴム部材を介して連結されていること、を特徴とする。
また、本発明の一実施態様では、前記第1の振動マスに巻回される第2のコイルをさらに備え、前記第1の振動マスは、磁性体であること、を特徴とする。
また、本発明の一実施態様では、前記第1の振動マスは、磁石をさらに有すること、を特徴とする。
本発明によれば、高効率な発電を実現することができるという効果を奏する。
第1の実施の形態に係る振動発電装置の平面図である。 図1の振動発電装置のA−A矢視断面図である。 振動発電装置を説明するための振動モデルを示す図である。 非減衰強制振動の場合の振動マスmにおける振動数比と振幅倍率の関係を示すグラフである。 減衰強制振動の場合の振動マスmにおける振動数比と振幅倍率の関係を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る振動発電装置の概略構成図である。 図6の振動発電装置の平面図である。 図6の振動発電装置の側面図である。 振動マスmと振動マスmの磁路を模式的に表した図である。 変形例に係る振動発電装置の概略構成図である。 図10の振動発電装置の平面図である。 図10の振動発電装置の側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による振動発電装置を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態に係る振動発電装置の平面図である。図2は、図1の振動発電装置のA−A矢視断面図である。これらの図において、符号1は振動発電装置であり、この振動発電装置1は、振動体2に固定されている。振動発電装置1は、振動体2が振動した時に、電磁誘導により発電を行うものである。
ここで、具体的な振動体2としては、例えば、自動車やオートバイの車体、エンジン等が挙げられるが、振動する物体であれば何でも発電に用いることが可能である。本実施の形態では、振動体2は主壁部3と主壁部3から直角に上方へ伸びる側壁部4とを備えている。
振動発電装置1は、振動マスm、第1のゴム部材5、振動マスm、第2のゴム部材6、コイル鉄心7、及び、コイル8を備えている。
振動マスmは、平面視でコの字形状の壁部からなるものであって、一定の高さを有するものである。振動マスmは、主壁部9と主壁部9の両端から側方に伸びる2つの側壁部10で形成されている。振動マスmは、第1のゴム部材5を介して、振動体2と弾性連結している。具体的には、振動体2と第1のゴム部材5、及び、振動マスmと第1のゴム部材5は、接着剤等でそれぞれ接続される。本実施の形態では、振動マスmは、2つの側壁部10の下面部11(2ヵ所)で、第1のゴム部材5を介して、振動体2の主壁部3の上面部12と弾性連結し、コの字形状の主壁部9の側面部13(1ヵ所)で、第1のゴム部材5を介して、振動体2の側壁部4の側面部14と弾性連結している。振動マスmは、例えば、鉄等の高比重の材料で形成されている。
第1のゴム部材5は、直方体の形状をしている。第1のゴム部材5は、例えば、天然ゴム、合成ゴム、又は、天然ゴムと合成ゴムとのブレンドゴムで形成されている。ここで、振動マスmと第1のゴム部材5は、第1の振動系V1を構成する。
振動マスmは、平面視で細い長方形の部分と太い長方形の部分が中心軸を合わせて繋がったものであって、一定の高さを有するものである。振動マスmは、細い直方体である支持部15と太い直方体である本体部16で形成されている。振動マスmは、第2のゴム部材6を介して、振動マスmと弾性連結している。具体的には、振動マスmと第2のゴム部材6、及び、振動マスmと第2のゴム部材6は、接着剤等でそれぞれ接続される。本実施の形態では、振動マスmは、支持部15の側面部17(2ヵ所)で、第2のゴム部材6を介して、振動マスmの2つの側壁部10の側面部18(2ヵ所)と弾性連結している。
振動マスmは、質量部19、及び、磁石20を備えている。そして、質量部19の中に磁石20が埋設されている。本実施の形態では、質量部19の中に3つの直方体形状の磁石20が埋設されているが、発電することができれば、どの様な仕様でも良い。質量部17は、継鉄(ヨーク)の機能を有する磁性体であり、かつ、高比重である。質量部17は、例えば、鉄等の材料で形成されている。また、質量部19が磁石の性質を有していれば、質量部19と磁石20とを区別せずに、一体形成されたものを用いても良い。
第2のゴム部材6は、直方体の形状をしている。第2のゴム部材6は、前述した第1のゴム部材5と同様に、天然ゴム等で形成されている。ここで、振動マスmと第2のゴム部材6は、第2の振動系V2を構成する。
コイル鉄心7は、平面視でコの字形状の壁部からなるものであって、一定の高さを有するものである。コイル鉄心7は、主壁部21と主壁部21の両端から側方に伸びる2つの側壁部22で形成されている。そして、主壁部21と2つの側壁部22に囲まれた部分に、振動マスmの本体部16が一定の距離を確保した状態で収容された状態となっている。すなわち、コイル鉄心7が振動マスmを取り囲んでいる状態となっている。コイル鉄心7は、振動体2と直接接続されている。コイル鉄心7は、鉄心部23、及び、磁石24を備えている。そして、鉄心部23の中に磁石24が埋設されている。本実施の形態では、主壁部21の鉄心部23の中に1つの直方体形状の磁石24が埋設されているが、発電することができれば、どの様な仕様でも良い。鉄心部23は、継鉄(ヨーク)の機能を有する磁性体であれば何でも良いが、例えば、電磁鋼板で形成されている。また、鉄心部23が磁石の性質を有していれば、鉄心部23と磁石24とを区別せずに、一体形成されたものを用いても良い。
コイル8は、振動マスmとコイル鉄心7(振動体2)の相対位置(相対速度)の変化によってコイル鉄心7内の磁束密度が変化することにより、起電力を発生させる。コイル8は、コイル鉄心7に巻かれており、その両端は、整流回路や蓄電装置、センサ等の電力使用機器等(図示せず)に電気的に接続されている。本実施の形態では、コイル8は、コイル鉄心7の側壁部22の一方に巻かれているが、コイル鉄心7において磁力が通過する通路(磁路)のどの部分に巻かれても良い。本実施の形態では、コイル鉄心7と振動マスmにより磁路が形成される。コイル8は、例えば、銅線である。
(振動モデル)
図3は、図1及び図2の様に構成された振動発電装置1を説明するための振動モデルを示す図である。ここでは、振動発電装置1は、2自由度系の振動をすると考える。ここで、第1のゴム部材5は、振動モデルでは、ばねkと減衰器cの2つの要素からなる。よって、第1の振動系V1は、ばねk、減衰器c、及び、振動マスmで構成される。一方、第2のゴム部材6は、振動モデルでは、ばねkと減衰器cの2つの要素からなる。よって、第2の振動系V2は、ばねk、減衰器c、及び、振動マスmで構成される。第1の振動系V1、及び、第2の振動系V2は、それぞれ減衰動吸振器であるため、振動発電装置1は、減衰強制振動する。
ここで、第1の振動系V1に減衰器cがなく、かつ、第2の振動系V2に減衰器cがない場合、すなわち、第1の振動系V1、及び、第2の振動系V2が、それぞれ非減衰動吸振器である非減衰強制振動の場合の振動モデルについて考える。図4は、非減衰強制振動の場合の振動マスmにおける振動数比と振幅倍率の関係を示すグラフである。ここで、振動マスmと振動マスmの質量比は、m/m=1/5であり、振動マスmの固有角振動数νと、振動マスmの固有角振動数νは、同じである。図4をみると、振動マスmと振動マスmが振動するため、2成分が合成されるので、1自由度系の振動モデルの場合に比べて共振周波範囲は広くなっていることがわかる。そして、曲線Aと点線Cに囲まれた範囲が非減衰強制振動の場合の発電可能な領域となる。
次に、第1の振動系V1に減衰器cがあり、かつ、第2の振動系V2に減衰器cがある場合、すなわち、本実施の形態に係る減衰強制振動の場合の振動モデルについて考える。図5は、減衰強制振動の場合の振動マスmにおける振動数比と振幅倍率の関係を示すグラフである。なお、他の条件は、図4の非減衰強制振動の場合と同じである。図5において、曲線Aは、図4の非減衰強制振動の場合を表し、曲線Bは、減衰強制振動の場合を表している。
図5をみると、減衰強制振動では、非減衰強制振動と比べて、共振周波数の間の谷が押し上げられていることがわかる。そして、曲線Bと点線Cに囲まれた範囲が減衰強制振動の場合の発電可能な領域となるので、非減衰強制振動の場合と比べて、発電可能な領域が増えることがわかる。振動発電装置1は、ばね作用と減衰作用の2つの作用を持つゴム部材を用いることにより減衰強制振動するため、広い周波数範囲で共振することにより発電効率を向上させることが可能となる。
(発電の仕組み)
次に、振動発電装置1が発電する仕組みについて説明する。振動発電装置1は、発電要素である、コイル鉄心7(振動体2)と振動マスmの相対位置の変化により発電する。初めに、振動体2が振動すると、振動エネルギーは、第1のゴム部材5を経由して、振動マスmに到達する。第1のゴム部材5は、弾性体の性質により振動体2と振動マスmの間の振動を減衰する。そして、必要以上に振動マスmが振動し、他の部分に接触することを防止する。次に、振動マスmに到達した振動エネルギーは、第2のゴム部材6を経由して、振動マスmに到達する。第2のゴム部材6は、弾性体の性質により振動マスmと振動マスmの間の振動を減衰する。そして、必要以上に振動マスmが振動し、コイル鉄心7に接触することを防止する。
次に、振動マスmに振動エネルギーが到達すると、振動マスmが上下方向及び左右方向(水平方向)に振動する。ここで、振動マスmの重心と第1のゴム部材5の弾性中心、及び、振動マスmの慣性軸と第1のゴム部材5の弾性軸を一致させず、さらに、振動マスmの重心と第2のゴム部材6の弾性中心、及び、振動マスmの慣性軸と第2のゴム部材6の弾性軸を一致させないことにより、振動マスmと振動マスmのそれぞれが並進運動と首振り運動の2つの共振周波数を有するので、さらに広い共振周波範囲を持つことができる。
ここで、振動マスmが振動することにより、振動マスmとコイル鉄心7の相対位置が変化する。次に、振動マスmとコイル鉄心7の相対位置の変化によって発生するコイル鉄心7内の磁束密度が変化することにより、起電力が発生する。この段階で、振動エネルギーは電気エネルギーに変換される。そして、発生した電気はコイル8から電力使用機器へと運ばれる。
このように、第1のゴム部材5及び第2のゴム部材6は、形状、バネ特性、設置位置を調整することにより、上下方向のみならず、左右方向の振動に対しても、有効に共振するようにできる。また、振動マスmと振動マスmは、それぞれ、第1のゴム部材5と第2のゴム部材6と弾性結合されているため、支持構造が簡単であり、ベアリング等の他の構造部材が不要である。
このように、第1の実施の形態に係る振動発電装置によれば、低い周波数から高い周波数までの広い領域に対して共振することができるので、高効率な発電を実現することが可能となる。
また、第1の実施の形態に係る振動発電装置によれば、発電要素である、コイル鉄心7と振動マスmの相対位置の変化を上下方向及び左右方向に大きくできるので、高効率な発電を実現することが可能となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る振動発電装置は、コイル鉄心(振動体)と振動マスmの相対位置の変化により発電しているが、第2の実施の形態に係る振動発電装置は、コイル鉄心(振動体)と振動マスmの相対位置の変化だけでなく、振動マスmと振動マスmの相対位置の変化によっても発電する。第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。第2の実施の形態に係る振動発電装置のうち、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
図6は、第2の実施の形態に係る振動発電装置の概略構成図である。図7は、図6の振動発電装置の平面図である。図8は、図6の振動発電装置の側面図である。これらの図において、符号31は振動発電装置であり、この振動発電装置31は、振動体2に固定されている。振動発電装置31は、振動体2が振動した時に、電磁誘導により発電を行うものである。
本実施の形態では、振動体2は主壁部3を備えている。振動発電装置31は、振動マスm、第1のゴム部材5、振動マスm、第2のゴム部材6、コイル鉄心7、コイル8、及び、コイル32を備えている。
振動マスmは、平面視でコの字形状の壁部からなるものであって、一定の高さを有するものである。振動マスmは、主壁部33と主壁部33の両端から側方に伸びる2つの第1の側壁部34、及び、2つの第1の側壁部34の端部から側方に伸びる2つの第2の側壁部35を備えている。そして、第2の側壁部35は第1の側壁部34より高くなっている。振動マスmは、第1のゴム部材5を介して、振動体2と弾性連結している。本実施の形態では、振動マスmは、2つの側壁部34の下面部11(2ヵ所)で、第1のゴム部材5を介して、振動体2の主壁部3の上面部12と弾性連結している。
振動マスmは、質量部36、及び、磁石37を備えている。そして、質量部36の中に磁石37が埋設されている。本実施の形態では、主壁部33の質量部36中に1つの直方体形状の磁石37が埋設されているが、発電することができれば、どの様な仕様でも良い。質量部36は、継鉄(ヨーク)の機能を有する磁性体であり、かつ、高比重である。質量部36は、例えば、鉄等の材料で形成されている。また、質量部33が磁性体の性質を有していれば、質量部33と磁石37とを区別せずに、一体形成されたものを用いても良い。
振動マスmは、平面視で細い長方形の部分と太い長方形の部分が中心軸を合わせて繋がったものであって、一定の高さを有するものである。振動マスmは、細い直方体である支持部15と太い直方体の部分である本体部16で形成されている。そして、本体部16は支持部15より高くなっている。また、振動マスmの本体部16は、振動マスmの第2の側壁部35に、一定の距離を確保した状態で挟まれている状態となっている。本実施の形態では、振動マスmは、支持部15の側面部17(2ヵ所)で、第2のゴム部材6を介して、振動マスmの2つの第1の側壁部34の側面部18(2ヵ所)と弾性連結している。
振動マスmは、質量部19、及び、磁石20を備えている。そして、質量部19の中に磁石20が埋設されている。
コイル鉄心7は、平面視でコの字形状の壁部からなるものであって、一定の高さを有するものである。コイル鉄心7は、主壁部21と主壁部21の両端から側方に伸びる2つの側壁部22で形成されている。そして、主壁部21と2つの側壁部22に囲まれた部分に、振動マスmの第2の側壁部35が一定の距離を確保した状態で収容された状態となっている。すなわち、コイル鉄心7が振動マスmの第2の側壁部35を取り囲み、さらに、振動マスmの第2の側壁部35が振動マスmの本体部16を挟んでいる状態となっている。コイル鉄心7は、振動体2と直接接続されている。コイル鉄心7は、鉄心部23、及び、磁石24を備えている。そして、鉄心部23の中に磁石24が埋設されている。本実施の形態では、主壁部21の鉄心部23の中に1つの直方体形状の磁石24が埋設されている。
コイル8は、振動マスmとコイル鉄心7(振動体2)の相対位置の変化によって発生する磁界の変化によりコイル鉄心7内の磁束密度が変化することにより、起電力を発生させる。本実施の形態では、コイル8は、コイル鉄心7の側壁部22の一方に巻かれている。
コイル32は、振動マスmと振動マスmの相対位置の変化によって発生する磁界の変化により振動マスm内の磁束密度が変化することにより、起電力を発生させる。コイル32は、振動マスmに巻かれており、その両端は、整流回路や蓄電装置、センサ等の電力使用機器等(図示せず)に電気的に接続されている。本実施の形態では、コイル32は、振動マスmの2つの第1の側壁部34(2ヵ所)に巻かれているが、振動マスmと振動マスmにおいて磁力が通過する通路(磁路)のどの部分に巻かれても良い。図9は、振動マスmと振動マスmの磁路を模式的に表した図である。振動マスmと振動マスmの両方、又は、いずれか一方が磁石を有していれば、振動マスmと振動マスmにより図9のような磁路Mが存在するので、コイル32は、磁路Mが存在する全ての部分に設置することができる。コイル32は、例えば、銅線である。
(発電の仕組み)
次に、振動発電装置31が発電する仕組みについて説明する。振動発電装置31は、発電要素である、コイル鉄心7(振動体2)と振動マスmの相対位置の変化、及び、振動マスmと振動マスmの相対位置の変化により発電する。
初めに、振動体2が振動すると、振動エネルギーは、第1のゴム部材5を経由して、振動マスmに到達する。第1のゴム部材5は、弾性体の性質により振動体2と振動マスmの間の振動を減衰する。そして、必要以上に振動マスmが振動し、振動マスmに接触することを防止する。次に、振動マスmに到達した振動エネルギーは、第2のゴム部材6を経由して、振動マスmに到達する。第2のゴム部材6は、弾性体の性質により振動マスmと振動マスmの間の振動を減衰する。そして、必要以上に振動マスmが振動し、コイル鉄心7に接触することを防止する。
次に、振動マスmに振動エネルギーが到達すると、振動マスmが上下方向及び左右方向に振動する。ここで、振動マスmの重心と第1のゴム部材5の弾性中心、及び、振動マスmの慣性軸と第1のゴム部材5の弾性軸を一致させず、さらに、振動マスmの重心と第2のゴム部材6の弾性中心、及び、振動マスmの慣性軸と第2のゴム部材6の弾性軸を一致させないことにより、振動マスmと振動マスmのそれぞれが並進運動と首振り運動の2つの共振周波数を有するので、広い共振周波範囲を持つことができる。
ここで、振動マスmと振動マスmが振動することにより、振動マスmと振動マスmの相対位置が変化する。次に、振動マスmと振動マスmの相対変位によって振動マスm内の磁束密度が変化することにより、起電力が発生する。この段階で、振動エネルギーは電気エネルギーに変換される。そして、発生した電気はコイル32から電力使用機器へと運ばれる。
さらに、振動マスmが振動することにより、振動マスmとコイル鉄心7の相対位置が変化する。次に、振動マスmとコイル鉄心7の相対変位によってコイル鉄心7内の磁束密度が変化することにより、起電力が発生する。この段階で、振動エネルギーは電気エネルギーに変換される。そして、発生した電気はコイル8から電力使用機器へと運ばれる。
(変形例)
図10は、変形例に係る振動発電装置の概略構成図である。図11は、図10の振動発電装置の平面図である。図12は、図10の振動発電装置の側面図である。変形例では、振動マスmに埋設される磁石37の位置及び数、振動マスmに巻かれるコイル32の位置、コイル鉄心7に埋設される磁石24の位置及び数、及び、コイル鉄心7に巻かれるコイル8の位置がそれぞれ異なっている。
振動発電装置41では、振動マスmの2つの第1の側壁部34に、2つの直方体形状の磁石37が質量部36の中にそれぞれ埋設されている。また、コイル32は、振動マスmの主壁部33に巻かれている。
さらに、振動発電装置41では、コイル鉄心7の2つの側壁部22に、2つの直方体形状の磁石24が鉄心部23の中にそれぞれ埋設されている。また、コイル8は、コイル鉄心7の主壁部21に巻かれている。
そして、このように構成された振動発電装置41も、振動発電装置31と同様に発電することが可能である。
なお、第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態の振動マスm、及び、コイル鉄心7は、平面視でコの字形状の壁部により構成されているが、平面視でUの字形状の壁部により構成されてもよい。
このように、第2の実施の形態に係る振動発電装置によれば、コイル鉄心7と振動マスmの相対位置の変化に加えて、振動マスmと振動マスmの相対位置の変化によっても発電することができるので、第1の実施の形態に係る振動発電装置よりも高効率な発電を実現することが可能となる。
また、第2の実施の形態に係る振動発電装置によれば、低い周波数から高い周波数までの広い領域に対して共振することができるので、高効率な発電を実現することが可能となる。
また、第2の実施の形態に係る振動発電装置によれば、発電要素である、コイル鉄心7と振動マスmの相対位置の変化、及び、振動マスmと振動マスmの相対位置の変化を上下方向及び左右方向に大きくできるので、高効率な発電を実現することが可能となる。
1、31、41 振動発電装置
2 振動体
3、9,21、33 主壁部
4、10、22 側壁部
5 第1のゴム部材
6 第2のゴム部材
7 コイル鉄心
8、32 コイル
11 下面部
12 上面部
13、14、17、18 側面部
15 支持部
16 本体部
19、36 質量部
20、24、37 磁石
23 鉄心部
34 第1の側壁部
35 第2の側壁部
、m 振動マス
、k ばね
、c 減衰器
V1 第1の振動系
V2 第2の振動系
A、B 曲線
C 点線
M 磁路

Claims (5)

  1. 振動体と、
    第1の振動マスと、
    前記振動体と前記第1の振動マスとを連結する第1のゴム部材と、
    磁石を有する第2の振動マスと、
    前記第1の振動マスと前記第2の振動マスとを連結する第2のゴム部材と、
    前記第2の振動マスに近接配置され、前記振動体に固定された磁性体であるコイル鉄心と、
    前記コイル鉄心に巻回される第1のコイルと、
    を備えたこと、を特徴とする振動発電装置。
  2. 前記コイル鉄心は、さらに磁石を有すること、を特徴とする請求項1に記載の振動発電装置。
  3. 前記第1の振動マスはコの字状、又は、Uの字状の壁部により形成され、前記第2の振動マスは前記第1の振動マスの内部に前記第2のゴム部材を介して連結されていること、を特徴とする請求項1または2に記載の振動発電装置。
  4. 前記第1の振動マスに巻回される第2のコイルをさらに備え、
    前記第1の振動マスは、磁性体であること、を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の振動発電装置。
  5. 前記第1の振動マスは、磁石をさらに有すること、を特徴とする請求項4に記載の振動発電装置。
JP2016173223A 2016-09-06 2016-09-06 振動発電装置 Pending JP2018042330A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016173223A JP2018042330A (ja) 2016-09-06 2016-09-06 振動発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016173223A JP2018042330A (ja) 2016-09-06 2016-09-06 振動発電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018042330A true JP2018042330A (ja) 2018-03-15

Family

ID=61624143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016173223A Pending JP2018042330A (ja) 2016-09-06 2016-09-06 振動発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018042330A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110858725A (zh) * 2018-08-24 2020-03-03 中国电力科学研究院有限公司 一种环境取能装置及其智能监测系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005040603A1 (ja) * 2003-10-23 2005-05-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 波力発電装置
JP2010246365A (ja) * 2009-03-19 2010-10-28 Takenaka Komuten Co Ltd 発電装置、発電システム、構造物、及び発電装置の設計方法
JP2011172351A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Takenaka Komuten Co Ltd 振動発電装置
WO2014141557A1 (ja) * 2013-03-13 2014-09-18 東海ゴム工業株式会社 発電装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005040603A1 (ja) * 2003-10-23 2005-05-06 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 波力発電装置
JP2010246365A (ja) * 2009-03-19 2010-10-28 Takenaka Komuten Co Ltd 発電装置、発電システム、構造物、及び発電装置の設計方法
JP2011172351A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Takenaka Komuten Co Ltd 振動発電装置
WO2014141557A1 (ja) * 2013-03-13 2014-09-18 東海ゴム工業株式会社 発電装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110858725A (zh) * 2018-08-24 2020-03-03 中国电力科学研究院有限公司 一种环境取能装置及其智能监测系统
CN110858725B (zh) * 2018-08-24 2021-10-15 中国电力科学研究院有限公司 一种环境取能装置及其智能监测系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6715101B2 (ja) 振動発電機、振動発電ユニット、振動発電モジュールおよび電気機器
JP6036143B2 (ja) 発電装置
JP6184622B2 (ja) ハプティックアクチュエータ
JP5248598B2 (ja) 機械的振動エネルギーを電気エネルギーに変換するための永久磁石による発電機
US10097071B2 (en) Vibration motor
US9553497B2 (en) Horizontal linear vibrator
KR101055508B1 (ko) 선형 진동모터
KR101969438B1 (ko) 선형진동모터
KR101184284B1 (ko) 차량용 능동 동흡진기 장치
US20110018365A1 (en) Horizontal linear vibrator
JP2016538821A (ja) 線形振動発生装置
KR20180038411A (ko) 선형 진동모터
JP6174053B2 (ja) 磁歪式振動発電装置
JP2012013221A (ja) 車両用電動式アクティブ動吸振装置
KR101434264B1 (ko) 햅틱 엑추에이터
US10637339B2 (en) Linear vibration motor
JP2018042330A (ja) 振動発電装置
JP2019041548A (ja) リニア振動モータ及び電子機器
KR20160020593A (ko) 감각신호출력장치
JP2018182941A (ja) 振動発電装置
JP2014050204A (ja) 振動発電機
KR101914530B1 (ko) 진동 발생 장치
Lee et al. Low-frequency driven energy harvester with multi-pole magnetic structure
CN208589900U (zh) 线性振动电机
JP2017184444A (ja) 振動発電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200825

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210302