JP2018041879A - インプリント装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リトロー角で回折光を取り込むアライメント検出系及び、リレー光学系を用いたアライメント検出系を用いずに、マスクと基板のアライメント精度を向上できる一括インプリント装置を提供すること。【解決手段】インプリント装置は、基板上に転写するパターンを有するマスクと、マスクを保持し、基板上にマスクを押し付けるインプリントヘッドと、基板を載置する基板ステージ上にマスクに対して基板ステージの位置を校正するために使用する基準マークとマスクと基板に照明光を照射する照明系を有する。そして、マスクの照明領域外部にマークを設け、基板ステージ上の基準マークとの相対位置をマスクと基板に照明光を照射中に検出するアライメント検出系を備えている。【選択図】 図1
Description
本発明は、基板上のインプリント材にマスクのパターンを転写するインプリント装置における基板とマスクのアライメントに関する。
半導体デバイスの微細化要求が進み、従来のフォトリソグラフィ技術以外に、マスクに形成された微細なパターンと基板上に供給されたインプリント材とを接触させる(押印する)ことでパターンを形成するインプリント技術が注目を集めている。
インプリント技術の一例として、光インプリント方式について説明する。まず、基板(例えば半導体ウエハ)上に光硬化樹脂(以下、インプリント樹脂)からなる層を形成する。次にこのインプリント樹脂と所望の微細な凹凸構造(パターン)が形成されたマスクを接触させる。次にインプリント樹脂とマスクを接触させたまま、紫外線を照射することでインプリント樹脂を硬化させる。インプリント樹脂を硬化させた後、インプリント樹脂とマスクを引き離すことで基板上にパターンを形成する。
インプリント装置では、マスクとインプリント樹脂とを接触させる前に、ショットごとにアライメントを行う。インプリント装置のアライメントではマスクと基板に形成されたマークを同時に検出してアライメントできるスルー・ザ・マスク検出系(以下、TTM検出系)を使っていた。特許文献1には、マスクの上部からマスクを透過して紫外線を樹脂層に照射するための照明系がマスクの上部に配置されており、照明系を避けるようにTTM検出系が配置されているインプリント装置が記載されている。特許文献2には、マスクの上部に配置した照明系の一部を共用したリレー光学系を設けて、マスク及び基板上のマークをリレー光学系とTTM検出系の間で結像させることで、照明系を避けてTTM検出系が配置できるインプリント装置が記載されている。
しかし、従来のインプリント装置は、基板上のショットごとにインプリント樹脂を供給した後、インプリント樹脂とマスクを接触させ、紫外線を照射することでインプリント樹脂を硬化させるため、従来の露光装置と比較すると生産性に関して課題があった。その課題を解決する手法として、基板全面を一回でインプリントするインプリント装置(以下、一括インプリント装置)が提案されている。
しかし、一括インプリント装置の場合、基板全面に紫外線を照射するため、莫大な照度が必要になり、従来のインプリント装置より照射時間を延ばしてインプリント樹脂を硬化させる必要がある。しかし、照射時間が延びると、紫外線の照射による熱や基板やマスクを支持しているステージの駆動系による熱の影響により、紫外線の照射前にアライメントしておいた基板とマスクの相対位置がずれてしまうことが考えられる。
背景技術で紹介した先行技術では、TTM検出系が照明光束との干渉を避けた配置であるため、紫外線の照射中もマスク上と基板上のマークを検出することが可能である。しかし、一括インプリント装置の場合は、照明光束が大きくなるため、以下の課題がある。
特許文献1では、照明系や照明光束との干渉を避けるようにTTM検出系を照明系の光軸に対して傾けて配置し、リトロー角で回折した光を取り込む事で信号を検出する。しかし、照明光束が大きくなると、照明系及び照明光の照明光束との干渉を避けるために、TTM検出系をマスク及び基板から離れた配置にする必要がある。TTM検出系がマスク及び基板から離れると、取り込む光束の広がりによりTTM検出系が大型化してしまう。TTM検出系の大型化を抑えるためには、検出開口数(以下、NA)を小さくする必要がある。しかし、NAを小さくすると検出光量が少なくなり、アライメント精度が低下してしまうと言った問題があった。
特許文献2では、照明光束の大きさに伴い、リレー光学系も大型化する。リレー光学系は、マスク上と基板上のマークの結像性能を向上させるため、光学収差を抑えた設計になっている。そのため、照明する大きさがウエハ径である300mm、さらに将来的に450mmになると光学設計難易度が高くなるだけではなく、レンズ径の大型化に伴い、リレー光学系を製造することが困難になると言った問題があった。
そこで、本発明は、リトロー角で回折光を取り込むTTM検出系及び、リレー光学系を用いたTTM検出系を用いずに、マスクと基板のアライメント精度を向上できる一括インプリント装置を提供することを目的とする。
その目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント装置は、基板上に転写するパターンを有するマスクと、マスクを保持し、基板上にマスクを押し付けるインプリントヘッドと、基板を載置する基板ステージ上にマスクに対して、基板ステージの位置を校正するために使用する基準マークと、マスクと基板に照明光を照射する照明系を有するインプリント装置において、マスクの照明領域外部にマークを設け、基板ステージ上の基準マークとの相対位置をマスクと基板に照明光を照射中に検出するアライメント検出系を備えたことを特徴とする。
本発明により、リトロー角で回折光を取り込むTTM検出系及び、リレー光学系を用いたTTM検出系を用いずに、マスクと基板のアライメント精度を向上できる一括インプリント装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
〔第1実施形態〕
図7は従来のインプリント装置の構成を概略的に示す図である。インプリント装置は図7に示すように、インプリント樹脂を硬化させるために照明光3(主に紫外線)を照射する照明系2と、型としてのマスク5を保持するインプリントヘッド4、基板としてのウエハ8を保持するウエハステージ9を備える。さらにインプリント装置は、TTM検出系7、樹脂塗布機構6、制御部10を備える。
図7は従来のインプリント装置の構成を概略的に示す図である。インプリント装置は図7に示すように、インプリント樹脂を硬化させるために照明光3(主に紫外線)を照射する照明系2と、型としてのマスク5を保持するインプリントヘッド4、基板としてのウエハ8を保持するウエハステージ9を備える。さらにインプリント装置は、TTM検出系7、樹脂塗布機構6、制御部10を備える。
TTM検出系7は、マスク5に形成されたマーク(不図示)とウエハ8に形成されたマーク(不図示)を検出することができる。両マークの検出結果に基づいて、マスク5とウエハ8の位置合わせをする事ができる。TTM検出系7は、内部に設けられた光源を用いて、マスク上のマークとウエハ上のマークに検出光11(主に可視光や赤外線)を照射し、その反射光を検出する。TTM検出系7には反射光を検出する為の受光素子21として光電変換素子(例えばCCD)などを搭載している。
この時、マスク上のマークとウエハ上のマークの位置・フォーカスを合わせることで、マスク5とウエハ8の相対位置関係(X、Y、Z)を合わせることができる。TTM検出系7の検出結果は制御部10に出力され、制御部10はTTM検出系7の検出結果に基づいてウエハステージ9もしくはインプリントヘッド4をXY方向に制御することで、マスク5もしくはウエハ8のXY方向における位置を調整することができる。
TTM検出系7によるマスク5とウエハ8の位置検出では、ウエハに形成されたマーク上部にインプリント樹脂が供給されるため、単色光では干渉縞が発生してしまう。そのため、アライメント信号に干渉縞の信号が加算された状態で検出され、高精度に検出できなくなる。また、検出光11に紫外線領域の光を用いると、今度はウエハ上のマーク上部に供給されたインプリント樹脂が感光してしまう。従って、一般的にこうしたTTM検出系7の照明光源としては、広帯域かつ非露光光の波長を持つものが使用され、干渉縞の少ない信号として検出する。ここで、非露光光とはインプリント樹脂を硬化させるために照射する光とは異なる波長を持つ光のことを示す。
マスク5とウエハ8のアライメントが終わると、マスク5に形成されたパターンの転写が行われる。樹脂塗布機構6を用いてウエハ8にインプリント樹脂を供給する。インプリントヘッド4はマスク5を保持しながら移動して、ウエハ8に供給されたインプリント樹脂と、マスク5に形成されたパターンを接触させる(押印)。この状態で、インプリント樹脂を硬化させる為に、照明系2から照明光3(紫外線)が照射される。インプリント樹脂が硬化したら、マスク5と硬化したインプリント樹脂とを引き離す(離型)。
インプリント装置を用いたインプリント技術によるパターン転写方法について図6を用いて説明する。マスク5にはウエハ8上のインプリント樹脂14に転写するパターン13が形成されている。
まずは図6(a)に示すように、樹脂塗布機構6がインプリント材としてのインプリント樹脂14をウエハ8上に供給する。インプリント樹脂14は、光を照射することで硬化する光硬化樹脂を使用している。インプリント樹脂14が供給されたウエハ8を、図6(b)のようにマスク5の真下に来るようにウエハステージ9が移動する。マスク5の真下にインプリント樹脂14が供給されたウエハ8が来たら、図6(c)のようにマスク5をウエハ8上のインプリント樹脂14に押し付ける。ここでは、マスク5をインプリント樹脂14に対して押し付ける場合を説明したが、ウエハチャック(不図示)が移動してウエハ8に供給されたインプリント樹脂14をマスク5に対して押し付けるようにしても良い。また、マスク5とウエハ8を互いに押し付け合うようにしても良い。
マスク5を押し付けた状態で、照明系2からインプリント樹脂14を硬化させる為の紫外線15が照射される。インプリント樹脂14が硬化したら、図6(d)のようにマスク5をインプリント樹脂14から引き離す。すると、マスク5に形成されたパターン13がインプリント樹脂14に転写され、パターン13と反転したパターン16を形成する事ができる。
そして、ウエハステージ9を移動させて、次のショットにインプリント樹脂を供給してパターンの転写を行う。このようにウエハ上の各ショットに対して押印と離型を繰り返すことで、ウエハ8上の全てのショットに微細なパターン16を形成することができる。
しかし、このマスク5の押印と離型により、ウエハ8に力が加わる。力が加わる事によって、ウエハステージ9に対してウエハ8の位置がずれてしまうことがある。これは、従来の光露光装置とは異なり、マスク5とウエハ8上に供給されたインプリント樹脂14とが接触するためである。ウエハ8がウエハステージ9に対してずれた状態で、次のショットでマスクの押印を行えば、下地のパターンとの重ね合わせが上手くいかず、デバイスの歩留まり低下の原因となってしまう。
そこで、ショットに対してマスクの押印と離型を行い、次のショットの押印の前に、そのショットのマークを検出することで、ウエハのずれを補正するアライメント手法(ダイ・バイ・ダイアライメント)が必要になってくる。ダイ・バイ・ダイアライメントでは、ショットごとにショットのマークを検出し、ウエハ8のずれを補正する事で、マスクの押印と離型によるウエハのずれの影響を低減することができる為、下地のパターンと高精度に重ね合わせることができる。
このため、ダイ・バイ・ダイアライメントを行うTTM検出系7は、図7に示したように照明系2と照明光3の照明光束を避けるように配置されている。
しかし、本発明のウエハ全面を1回でインプリントする一括インプリント装置では、ウエハ全面に照明光を照射するため、従来のショットごとインプリントする装置と比較すると、照射する面積比の照度が必要になる。300mm径のウエハと1ショット(26×33mm)の面積比は約82倍である。この照度を光源ランプの出力を向上させることだけで対応することは厳しいため、照射時間を延ばして必要な照度を得る必要がある。しかし、照射時間が延びると、照明光の熱やウエハやマスクを支持しているウエハステージ、インプリントヘッドの駆動系の熱の影響により、照射前にアライメントしたウエハとマスクの相対位置がずれてしまうことが考えられる。
従来のショットごとインプリントする装置の場合は、上述したように、TTM検出系が照明光束との干渉を避けた配置であるため、照明光の照射中もTTM検出系でマスク上とウエハ上のマークを検出し続けることができる。そのため、TTM検出系の検出結果に基づいてウエハまたはマスクの相対位置をインプリントヘッドまたはウエハステージを用いて調整することが可能である。しかし、一括インプリント装置の場合は、照明光束が大きくなるため、次の課題がある。図7に示したTTM検出系7は、照明系2の光軸に対して傾けてリトロー角で回折した光を取り込む事で信号を検出する。
しかし、照明光束が大きくなると、照明系及び照明光の照明光束との干渉を避けるために、TTM検出系をマスク及び基板から離れた配置にする必要がある。TTM検出系がマスク及び基板から離れると、取り込む光束の広がりにより、TTM検出系が大型化してしまう。TTM検出系の大型化を抑えるためには、NAを小さくする必要がある。しかし、NAを小さくすると検出光量が少なくなり、アライメント精度が低下してしまう。
そこで本発明では、一括インプリント装置で、図7のような照明系の光軸に対して傾けて配置したTTM検出系を構成しなくても、照明光の照射中にマスクとウエハの相対位置を検出でき、マスクとウエハの相対位置を調整することができる一括インプリント装置を提供することである。
図1は、第1実施形態に係るインプリント装置の構成を概略的に示す図である。図1に示すように、マスク5と照明系2の間に水平方向(X-Y方向)に移動可能なTTM検出系1を構成することを特徴とするインプリント装置を示している。他の構成としては、従来のインプリント装置と同様に、ウエハ8を保持するウエハステージ9とマスク5を保持するインプリントヘッド4、樹脂塗布機構6、制御部10を備えている。樹脂塗布機構6に関しては、ショットごとでは、ウエハ8全面にインプリント樹脂を供給できるものである。
TTM検出系1は、基本的な構成は、従来のインプリント装置に配置されているものと同じだが、照明系2の光軸に対して平行に配置している。このため、リトロー角で回折光を取り込む必要がないため、照明光束が大きくなってもNAを小さくすることなく、アライメント精度が低下してしまう問題はない。ただし、本実施形態では、マスクと照明系の狭い空間に配置しているため、光軸の途中でミラーを用いて折り曲げて受光素子21までの光学系はマスクと平行に配置している。
また、TTM検出系1は、マスク5と照明系2の間を水平方向(X-Y方向)に移動するステージ23上に設けられている。こうして、TTM検出系1は、マスク上の全域を検出することが可能となり、ウエハ8に照明光3を照射する前は、照明領域内のマークを検出し、照明光3を照射する際は、照明光束から退避することができる。
マスク5は、図4に示すように、照明光3を照射するウエハ8と同じ形状の照明領域であるパターン領域17があり、パターン領域外部には、マーク18が配置されている。パターン領域外部のマーク18は、ウエハ8に対してウエハステージ9上の基準マーク19と同じ位置に配置されている。このため、照明光3の照射時にマスク5とウエハ8を重ね合わせた際に、両マークは、TTM検出系1の検出視野内に納まり、TTM検出系1または、ウエハステージ9の移動なしに、相対位置を検出することが可能である。なお、マスク5と基準マーク19の相対位置ずれは、シフト成分だけでなく、回転成分、倍率成分も検出できるように、マスク5のパターン領域外部のマーク18及びウエハステージ9上の基準マーク19は複数箇所に配置されている。
次に、ウエハ8へのインプリント樹脂の供給や、マスクと硬化したインプリント樹脂とを引き離す離型に関しては、従来のインプリント装置と同じ内容であるため、説明を省略し、押印及び照明光の照射時のTTM検出系を用いたアライメント方法について説明する。
まず、TTM検出系1は、ウエハ8に照明光3を照射する前に、マスク5とウエハ8の形成されたマークの相対位置を検出する。次に、TTM検出系1は、照明系2の照明光束を退避できるマスク5のパターン領域外部のマーク18及びウエハステージ9の基準マーク19上に移動する。この際に、TTM検出系1は、ウエハ中心付近のマークから周辺部のマークへと基準マーク19の方向に移動しながらマスク5とウエハ8に形成されたマークの相対位置を検出する。
こうして、TTM検出系7が移動しながら検出した複数箇所の検出結果に基づいて、マスク5とウエハ8の位置調整を行うために、TTM検出系7の検出結果を基に制御部10にてウエハステージ9またはインプリントヘッド4の位置を制御する。マスク5とウエハ8の位置調整後、TTM検出系1は、マスクのパターン領域外部のマーク18と基準マーク19の相対位置を検出し、照明光3を照射中も検出を続ける。
なお、TTM検出系1は、基準マーク19の配置場所に対応して複数個所に設けられており、複数個所の基準マーク19を検出する際も、各基準マーク間を移動することなく検出することができる。
照明光3の照射中に、マスクのパターン領域外部のマーク18と基準マーク19の相対位置が変化した場合は、TTM検出系1の検出結果に基づいて、制御部10にてウエハステージ9及びインプリントヘッド4の位置制御を行う。但し、検出結果が、シフト及び回転成分の場合は、ウエハステージ9及びインプリントヘッド4で位置調整できるが、倍率成分が変化した場合は、位置制御では調整できない。そこで、倍率成分が変化した場合は、ウエハステージ9に設けた温調機構によって調整を行う。温調機構は図5に示すように、ウエハステージの内部に温度調整した液体が流れる管22が埋め込まれており、温度調整した液体を流すことでウエハ8の温度を調整し、熱変形させることで倍率成分を調整する。
なお、温調機構は、ウエハステージ9ではなく、インプリントヘッド4に設けて、マスクを熱変形させて調整してもよいが、マスクの材質は熱膨張率が小さい石英であるため、ウエハと比較して温度変化に対して鈍感である。なお、この倍率調整の他の方法としては、インプリントヘッド4にマスク5の端部に外力を加える機構を設けて、マスクを変形させてもよい。
以上のように、照明光の照射時間が延びても、インプリント樹脂が硬化するまでマスク5とウエハ8の位置合わせを行うことができる。よって、本実施形態のウエハ全面を一括インプリントする装置でも、マスク5のパターンをウエハ8の下地パターンに高精度で重ね合わせすることができる。
本実施形態のインプリント装置のTTM検出系1は、マスク5と照明系2との間に配置し、水平方向に移動可能である。そのため、マスク5のパターン領域内部のマークとウエハ8に形成されたマークの相対位置を検出した後に、照明光束を避けるために移動すると同時に、マスクのパターン領域外部のマーク18とウエハステージ9上の基準マーク19の位置で相対位置を検出することができる。よって、照明光3を照射する前に、マスク5とウエハ8の相対位置を検出するTTM検出系1と照明光3の照射中にマスクのパターン領域外部のマーク18とウエハステージ9上の基準マーク19の相対位置を検出するTTM検出系7を共用することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態のインプリント装置の構成について説明する。図2は本発明の第2実施形態のインプリント装置の構成を概略的に示す図である。図2に示すように、ウエハステージ9上の基準マーク19の上部に、ウエハ8に形成されたマークを検出するTTM検出系1(以下、第1のTTM検出系)とは別に基準マーク19を検出するTTM検出系(以下、第2のTTM検出系)31を構成することを特徴とする。他の構成としては、第1実施形態のインプリント装置と同様に、マスク5と照明系2の間に水平方向に移動可能な第1のTTM検出系7、ウエハ8を保持するウエハステージ9とマスク5を保持するインプリントヘッド4、樹脂塗布機構6、制御部10を備えている。
次に、本発明の第2実施形態のインプリント装置の構成について説明する。図2は本発明の第2実施形態のインプリント装置の構成を概略的に示す図である。図2に示すように、ウエハステージ9上の基準マーク19の上部に、ウエハ8に形成されたマークを検出するTTM検出系1(以下、第1のTTM検出系)とは別に基準マーク19を検出するTTM検出系(以下、第2のTTM検出系)31を構成することを特徴とする。他の構成としては、第1実施形態のインプリント装置と同様に、マスク5と照明系2の間に水平方向に移動可能な第1のTTM検出系7、ウエハ8を保持するウエハステージ9とマスク5を保持するインプリントヘッド4、樹脂塗布機構6、制御部10を備えている。
第2実施形態の特徴である第2のTTM検出系31の基本的な構成は、第1実施形態で説明したTTM検出1と同じであるが、マスクのパターン領域外部のマーク18と基準マーク19の相対位置のみを検出するため、固定配置になっている。そして、この第2のTTM検出系31が基準マーク19の配置位置に対応して複数箇所に配置されている。この第2のTTM検出系31の役割としては、第1のTTM検出系1でマスク5とウエハ8に形成されたマークを検出している間も、常時、マスクのパターン領域外部のマーク18と基準マーク19の相対位置を検出できることである。
第1実施形態の場合、マスク5のパターン領域内部のマークとウエハ8に形成されたマークの相対位置を検出した後に、TTM検出系1を移動してマスクのパターン領域外部のマーク18と基準マーク19の相対位置を検出する。このため、一時的に、マスク5のパターン領域内部のマークとウエハ8に形成されたマークの相対位置、及びマスクのパターン領域外部のマーク18と基準マーク19の相対位置を検出できない時間が生じてしまう。
この間に、ウエハステージ9及びインプリントヘッド4の熱変動や、第1のTTM検出系1が移動する際の振動により、マスク5とウエハ8及び基準マーク19の関係が変化した場合には、マスク5とウエハ8の相対位置がずれてしまう。第2実施形態のインプリント装置は、第1実施形態に対して、上述の問題を解決するために、第2のTTM検出系31を構成したことである。他は、第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態のインプリント装置の構成について説明する。図3は本発明の第3実施形態のインプリント装置の構成を概略的に示す図である。図3に示すように、ウエハ8に形成されたマークとウエハステージ9上の基準マーク19の相対位置を検出するウエハアライメント検出系32がマスク5の外部空間に構成されていることを特徴とする。他の構成は、実施形態2から第1のTTM検出系1を削除した構成であり、基準マーク19を検出する第2のTTM検出系31とウエハ8を保持するウエハステージ9とマスク5を保持するインプリントヘッド4、樹脂塗布機構6、制御部10を備えている。
次に、本発明の第3実施形態のインプリント装置の構成について説明する。図3は本発明の第3実施形態のインプリント装置の構成を概略的に示す図である。図3に示すように、ウエハ8に形成されたマークとウエハステージ9上の基準マーク19の相対位置を検出するウエハアライメント検出系32がマスク5の外部空間に構成されていることを特徴とする。他の構成は、実施形態2から第1のTTM検出系1を削除した構成であり、基準マーク19を検出する第2のTTM検出系31とウエハ8を保持するウエハステージ9とマスク5を保持するインプリントヘッド4、樹脂塗布機構6、制御部10を備えている。
第3実施形態では、ウエハアライメント検出系32を用いて、マスク5の外部空間でウエハ8に形成されたマークとウエハステージ9上の基準マーク19の相対位置を検出する。
相対位置を検出する際は、ウエハアライメント検出系32が固定されているため、ウエハステージ9でウエハ8に形成されたマークと基準マーク19をウエハアライメント検出系32の検出位置に移動して相対位置を検出する。検出精度を上げるために、ウエハステージ9は干渉計(不図示)にて位置制御されていることが望ましい。ウエハアライメント検出系32の構成としては、TTM検出系と同様に、検出するマークの反射光を、受光素子21で検出する。受光素子21としては光電変換素子(例えばCCDカメラ)などが用いられる。
ウエハアライメント検出系32で検出した後、樹脂塗布機構6にてウエハ8にインプリント樹脂を供給し、ウエハステージ9は、マスク5の下にウエハ8を移動する。移動後に、マスクのパターン領域外部に設けたマーク18と基準マーク19の相対位置を第2のTTM検出系31で検出する。検出する際は、ウエハアライメント検出系32で検出したウエハ8に形成されたマークと基準マーク19の検出結果と予め寸法管理されたマスク5のパターンとパターン領域外部のマーク18の相対位置データに基づいて相対位置の目標値を決定する。
そして、第2のTTM検出系31の検出結果が決定された目標値になるように、制御部10により、ウエハステージ9及びインプリントヘッド4の位置を制御する。位置を調整した後は、第1及び第2実施形態と同様に、ウエハ8に照明光3を照射し、照射中もマスクとウエハの相対位置がずれないように、第2のTTM検出系31でマスクのパターン領域外部のマーク18と基準マーク19の相対位置を検出し続ける。
効果としては、第1実施形態、第2実施形態と比較すると、第1のTTM検出系1でマスク5とウエハ8の相対位置を検出し、照明光3を照射する前に第1のTTM検出系1を照明光束から退避させる動作を省略することができるため、生産性を向上することができる。なお、ウエハステージを複数構成しておけば、1つのウエハステージでインプリント動作をしている間に、別のウエハステージのウエハをウエハアライメント検出系で検出しておけば、さらに効果的である。
1 TTM検出系
2 照明系
3 照明光
4 インプリントヘッド
5 マスク
8 ウエハ
9 ウエハステージ
18 パターン領域外部のマーク
19 基準マーク
2 照明系
3 照明光
4 インプリントヘッド
5 マスク
8 ウエハ
9 ウエハステージ
18 パターン領域外部のマーク
19 基準マーク
Claims (11)
- 基板上に転写するパターンを有するマスクと
前記マスクを保持し、前記基板上にマスクを押し付けるインプリントヘッドと
前記基板を載置する基板ステージ上に前記マスクに対して
前記基板ステージの位置を校正するために使用する基準マークと
前記マスクと前記基板に照明光を照射する照明系
を有するインプリント装置において、
前記マスクの照明領域外部にマークを設け、
前記基板ステージ上の前記基準マークとの相対位置を
照明光の照射中も検出可能なアライメント検出系を備えた
ことを特徴とするインプリント装置。 - 前記アライメント検出系は、前記マスクの照明領域内部のマークと
前記基板上のマークの相対位置を検出した後に
前記基板ステージ上の前記基準マークの位置に移動し、
前記マスク上の照明領域外部のマークと前記基準マークの相対位置を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。 - 前記アライメント検出系は、
前記基板の中央部のマークから周辺部のマークへ順次検出しながら、
前記基準マークの位置に移動する
ことを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。 - 照明領域外部のマークと照明領域内部のパターンの相対位置が
予め測定されているマスクと、
前記基板上のマークと前記基板ステージ上の前記基準マークの相対位置を検出する
第2のアライメント検出系を備え、
前記第2のアライメント検出系の検出結果に基づいて、
前記マスクの照明領域外部のマークと前記基準マークの相対位置を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。 - 前記マスク上の照明領域外部に設けたマークと
前記基板ステージ上の前記基準マークと
前記アライメント検出系は、
複数箇所設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のインプリント装置。 - 前記マスク上の照明領域外部に設けたマークと
前記基板ステージ上の前記基準マークは、
前記マスクと前記基板に照明光を照射中に、
前記アライメント検出系の検出視野内に入るように配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のインプリント装置。 - 前記アライメント検出系により、
前記マスクの照明領域外部に設けたマークと
前記基板ステージ上の前記基準マークの検出結果に基づいて
前記マスク及び前記基準マークの相対位置を調整する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインプリント装置。 - 前記マスクと前記基準マークの相対位置の調整は、
前記インプリントヘッド及び前記基板ステージの位置を調整する
ことを特徴とする請求項7に記載のインプリント装置。 - 前記マスクと前記基準マークの相対位置の調整は、
前記マスク及び前記基板を変形させる
ことを特徴とする請求項7に記載のインプリント装置。 - 前記マスク及び前記基板の変形は、
前記マスク及び前記基板を温調する
ことを特徴とする請求項9に記載のインプリント装置。 - 前記マスクの変形は
前記インプリントヘッドから前記マスクに外力を加える
ことを特徴とする請求項9に記載のインプリント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016176019A JP2018041879A (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | インプリント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016176019A JP2018041879A (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | インプリント装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018041879A true JP2018041879A (ja) | 2018-03-15 |
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ID=61626401
Family Applications (1)
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JP2016176019A Pending JP2018041879A (ja) | 2016-09-09 | 2016-09-09 | インプリント装置 |
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JP (1) | JP2018041879A (ja) |
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2016
- 2016-09-09 JP JP2016176019A patent/JP2018041879A/ja active Pending
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