JP2018041581A - 二次電池の検査方法 - Google Patents

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陽祐 志村
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友秀 角
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Takanori Tozawa
孝典 兎澤
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Yoshio Matsuyama
嘉夫 松山
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Abstract

【課題】二次電池群についての検査を短時間で正確に行うことができる二次電池の検査方法の提供。
【解決手段】二次電池群200の各二次電池100についてそれぞれインピーダンスを測定する測定工程と,取得したインピーダンスに基づいて良否判定とを行う検査方法。そして,測定工程におけるインピーダンスの測定を,印加導線および測定導線の一方の二又区間に,二次電池100から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた第1の湾曲区間を形成するとともに,他方の二又区間に,第1の湾曲区間から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた第2の湾曲区間を形成した状態で,二次電池群200における隣り合う二次電池100同士が異なるグループに属するように二次電池200群を分けた,複数の分割グループごとに行う二次電池の検査方法。
【選択図】図2

Description

本発明は,二次電池の検査方法に関する。さらに詳細には,高い精度で検査を行うことができるリチウムイオン二次電池の検査方法に関する。
リチウムイオン二次電池などの二次電池は,一般的に,品質等の検査を経て出荷される。すなわち,検査によって不良品を選別し,良品のみが出荷されるようにされている。これにより,不良品が市場に流通してしまうことが抑制されている。
例えば,組み立て後の二次電池は,良品と不良品とで,インピーダンスが異なる。このため,例えば,特許文献1に記載されているように,出荷前にインピーダンスを測定し,そのインピーダンスの測定値に基づいて,二次電池の良否を判定することが可能である。
特開2004−171960号公報
ところで,上記の従来技術においては,二次電池の1つずつについてインピーダンスの測定を行っている。このため,多くの二次電池についてインピーダンスを測定するためには,長い時間を要してしまうという問題があった。
このような問題は,複数の二次電池により二次電池群を構成し,二次電池群の各二次電池について同時にインピーダンスの測定を行うことで解消できるようにも考えられる。しかし,二次電池群について同時にインピーダンスの測定を行った場合,各二次電池のインピーダンスを正確に測定できないおそれがあった。
すなわち,二次電池のインピーダンスの測定時には,二次電池に交流電流を流す導線と,二次電池の電池電圧を測定するための導線とに電流が流れる。また,これらの導線に電流が流れた際には,磁場が形成される。形成される磁場は,導線の取り回し経路によっては,強度の高いものとなってしまう。そして,二次電池群の各二次電池について同時にインピーダンスの測定を行う際に,強度の高い磁場が形成されてしまった場合には,二次電池群における他の二次電池に接続された回路に電磁誘導,誘導電圧によって影響を及ぼしてしまう。このため,各二次電池のインピーダンスを正確に測定できないおそれがあった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点の解決を目的としてなされたものである。すなわちその課題とするところは,二次電池群についての検査を短時間で正確に行うことができる二次電池の検査方法を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の二次電池の検査方法は,並べて配置された複数の二次電池よりなる二次電池群の各二次電池についてそれぞれインピーダンスを測定する測定工程と,測定工程で取得したインピーダンスに基づいて各二次電池について良否判定を行う判定工程とを有する二次電池の検査方法であって,測定工程では,二次電池の正負の外部端子にそれぞれ接続した印加導線を介して二次電池に交流電流を印加しつつ,二次電池の正負の外部端子にそれぞれ接続した測定導線を介して,交流電流が印加されている間の二次電池の電池電圧を取得することでインピーダンスの測定を行い,印加導線および測定導線としてともに,二次電池の正負の外部端子への接続側に,2つの導線に分かれてなる二又区間を有するものを用い,インピーダンスの測定を,印加導線および測定導線の一方の二又区間に,二次電池から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた第1の湾曲区間を形成するとともに,他方の二又区間に,一方の第1の湾曲区間から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた第2の湾曲区間を形成した状態で,二次電池群における隣り合う二次電池同士が異なるグループに属するように二次電池群を分けた,複数の分割グループごとに行うことを特徴とする二次電池の検査方法である。
本発明に係る二次電池の検査方法では,インピーダンスの測定を,第2の湾曲区間を第1の湾曲区間から遠ざかる向きの凸状に形成した状態で行う。このため,強度の高い磁場を発生させることなく,インピーダンスの測定を行うことができる。また,インピーダンスの測定を,隣り合う二次電池同士を異なるグループに振り分けた複数の分割グループごとに行う。このため,二次電池のインピーダンスを,隣の二次電池のインピーダンスの測定時に発生する磁場の影響を受けることなく,測定することができる。これにより,二次電池群についての検査を短時間で正確に行うことができる。
本発明によれば,二次電池群についての検査を短時間で正確に行うことができる二次電池の検査方法が提供されている。
本形態に係る二次電池の斜視図である。 インピーダンスを測定する測定部の斜視図である。 本形態の配線の取り回し経路を説明するための図である。 一般的な配線の取り回し経路を説明するための図である。 本形態におけるインピーダンスの測定中に磁場が形成される領域を示した図である。 実施例と比較するための比較例のインピーダンスの測定結果を示した図である。 図6とは異なる比較例のインピーダンスの測定結果を示した図である。 実施例のインピーダンスの測定結果を示した図である。 実施例のインピーダンスの測定結果を図8よりも広い範囲で示した図である。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に,本形態に係る検査の対象である二次電池100の斜視図を示す。二次電池100は,リチウムイオン二次電池等の二次電池である。また,本形態の二次電池100は,電池ケース110の外形が矩形形状をした扁平型のものである。また,二次電池100は,外面のうちの1つである端子面111に正極端子120と負極端子130とを有している。
正極端子120および負極端子130はともに,二次電池100を外部の回路に接続し,二次電池100を充放電するための外部端子である。また,正極端子120および負極端子130はそれぞれ,最終製品における充放電回路に接続するための柱状部121,131を有している。
本形態では,複数の二次電池100よりなる二次電池群について検査を行う。そして,検査により二次電池群に不良品が含まれている場合には,その不良品を製造工程において除去する。これにより,不良品が市場に流通してしまうことを防止する。また,製造工程より除去された不良品は,解体後に再利用されるか破棄される。
また本形態では,「1.測定工程」と「2.判定工程」とをこの順で行うことにより,二次電池100の検査を行う。以下,「1.測定工程」より順に説明する。
「1.測定工程」では,二次電池100のインピーダンスを測定する。具体的には,交流インピーダンス法によって二次電池100のインピーダンスを測定する。図2に,「1.測定工程」を行う測定部1の斜視図を示している。本形態では,図2に示すように,測定部1の下側に複数の二次電池100よりなる二次電池群200を配置した状態でインピーダンスの測定を行う。
二次電池群200において,複数の二次電池100は厚み方向に並べて配置されている。二次電池群200における二次電池100はいずれも,その正極端子120および負極端子130を,測定部1に向けた状態で配置されている。また,図2には,厚み方向に配列された二次電池群200の各二次電池100について,配置番号SNを付している。つまり,配置番号SNは,図2に示すように,右端の二次電池100から順に,1からm(自然数)の順に付されている。
測定部1には,図2に示すように,電流印加部10および電圧測定部20が複数,設けられている。電流印加部10および電圧測定部20は,二次電池群200の二次電池100の個数mの分だけ,設けられている。また,測定部1は,図2に矢印で示すように,二次電池群200に近づく下向きと二次電池群200から遠ざかる上向きとに移動することができるものである。なお,図2には,測定部1が上昇端まで上昇し,二次電池群200から離れた状態を示している。測定部1は,二次電池群200についてインピーダンスを測定する際には,電流印加部10および電圧測定部20の先端が二次電池100に接触する下降端まで下降する。
図3は,本形態の電流印加部10および電圧測定部20の配線の取り回し経路について説明するための図である。図3は,図2に示す矢印Xから見たときの測定部1である。なお,図3においては,二次電池群200のうち,配置番号SNが1である二次電池100のみを示している。また,図3は,インピーダンスの測定中を示したものであり,測定部1が二次電池群200に向けて下降端まで下降した状態を示している。
電流印加部10は,印加正ピン30,印加負ピン35,印加導線40を有している。印加正ピン30および印加負ピン35はともに,コンタクトプローブであり,測定部1に固定されている。なお,図2には,電流印加部10のうち,印加正ピン30および印加負ピン35のみを示している。
測定部1の下降端を示す図3において,印加正ピン30は,その先端31が,二次電池100の正極端子120に接触している。印加負ピン35は,その先端36が,二次電池100の負極端子130に接触している。
印加導線40は,柔軟性を有する導電性の配線部材である。印加導線40は,印加束区間41,印加正区間43,印加負区間44を有している。印加導線40は,印加正区間43では,一端側が印加正ピン30に接続されており,他端側が分岐箇所42まで延びている。また,印加負区間44では,一端側が印加負ピン35に接続されており,他端側が分岐箇所42まで延びている。そして,印加導線40の印加束区間41では,印加正区間43および印加負区間44にそれぞれ繋がっている2つの導線が束ねられ,1本とされている。つまり,印加導線40は,分岐箇所42よりも二次電池100側に,印加正区間43と印加負区間44との2つに分かれてなる二又区間を有している。
また,電流印加部10は,交流電流を印加することができる交流電源を有している。交流電源は,印加導線40の印加束区間41における分岐箇所42とは反対側に接続されている。
電圧測定部20は,測定正ピン50,測定負ピン55,測定導線60を有している。測定正ピン50および測定負ピン55はともに,コンタクトプローブであり,測定部1に固定されている。なお,図2には,電圧測定部20のうち,測定正ピン50および測定負ピン55のみを示している。
測定部1の下降端を示す図3において,測定正ピン50は,その先端51が,二次電池100の正極端子120に接触している。測定負ピン55は,その先端56が,二次電池100の負極端子130に接触している。
測定導線60は,柔軟性を有する導電性の配線部材である。測定導線60は,測定束区間61,測定正区間63,測定負区間64を有している。測定導線60は,測定正区間63では,一端側が測定正ピン50に接続されており,他端側が分岐箇所62まで延びている。また,測定負区間64では,一端側が測定負ピン55に接続されており,他端側が分岐箇所62まで延びている。そして,測定導線60の測定束区間61では,測定正区間63および測定負区間64にそれぞれ繋がっている2つの導線が束ねられ,1本とされている。つまり,測定導線60についても,印加導線40と同様に,分岐箇所62よりも二次電池100側に,測定正区間63と測定負区間64との2つに分かれてなる二又区間を有している。
また,電圧測定部20は,電池電圧を測定することができる電圧計を有している。電圧計は,測定導線60の測定束区間61における分岐箇所62とは反対側に接続されている。
なお,図3には,二次電池群200のうちの1つの二次電池100についてのみ,電流印加部10および電圧測定部20を示している。しかし,その他の二次電池100に係る電流印加部10および電圧測定部20についても,図3と同様にして設けられている。
そして,本形態では,二次電池100のインピーダンスの測定の際には,電流印加部10の交流電源により,印加正ピン30,印加負ピン35,印加導線40を介して二次電池100に交流電流を印加する。さらに,交流電源が印加されている間の二次電池100の電池電圧を,測定正ピン50,測定負ピン55,測定導線60を介して,電圧測定部20の電圧計によって測定することで取得する。そして,二次電池100に印加した交流電流に係る電流値と電圧値とにより,二次電池群200の各二次電池100についてインピーダンスを取得する。
さらに,本形態では,二次電池100のインピーダンスの測定を,二次電池群200をさらに分割した複数の分割グループごとに行う。分割グループは,少なくとも,二次電池群200における隣り合う二次電池100同士が異なる分割グループに属するように定める。
例えば,二次電池群200を2つに分ける場合には,配置番号SNが奇数の二次電池100を第1の分割グループに定め,配置番号SNが偶数の二次電池100を第2の分割グループに定めることとすればよい。つまり,二次電池群200を2つに分ける場合には,配置番号SNが,Nをゼロ以上の整数として増加させたときの(2×N)+1,(2×N)+2のものをそれぞれ,第1の分割グループ,第2の分割グループに定めることとすればよい。なお,分割グループはいずれも,複数の二次電池100が含まれるように定めるものとする。
そして,定めた分割グループごとに,インピーダンスの測定を行う。すなわち,ある分割グループについてインピーダンスの測定を行っている間,その他の分割グループについては,交流電流が印加されていない状態とする。よって,インピーダンスの測定は,定めた分割グループについてそれぞれ,タイミングをずらして行う。
ここで,本形態の1つ目の特徴は,電流印加部10の印加導線40と電圧測定部20の測定導線60との取り回しの経路にある。具体的に,本形態では,図3に示すように,印加導線40の印加正区間43および印加負区間44に,二次電池100から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた湾曲区間45が形成されるように配線されている。一方,測定導線60においては,その測定負区間64に,印加導線40の湾曲区間45から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた湾曲区間65が形成されるように配線されている。また,本形態では,測定導線60の測定負区間64の湾曲区間65が,印加導線40の湾曲区間45から遠ざかるとともに,二次電池100に近づく向きの凸状に湾曲し形成されている。
これにより,電流印加部10の経路は,二次電池100の正極端子120および負極端子130からそれぞれ,印加正ピン30,印加負ピン35,印加導線40によって,二次電池100から遠ざかる向きに延びるように形成されつつ,閉じられている。一方,電圧測定部20の経路は,二次電池100の正極端子120および負極端子130からそれぞれ,測定正ピン50,測定負ピン55によって,一旦は二次電池100から遠ざかる向きに延びるように形成されている。しかし,電圧測定部20の経路は,測定導線60によって,測定正ピン50および測定負ピン55からそれぞれ,二次電池100へと近づく向きに延びるように形成されつつ,閉じられている。すなわち,上記のように配線された印加導線40と測定導線60とは,それぞれの湾曲区間45,65が並行にはならない経路で配線されている。
図4には,本形態とは異なる一般的な配線の例として,湾曲区間同士を並行に形成したものを示している。すなわち,図4は,図3と測定導線60の取り回しの経路が異なるだけであり,その他は同じである。つまり,二次電池100や,電流印加部310,電圧測定部320に使用している配線用の部材そのものについては,本形態と同じである。また,印加導線40の湾曲区間345についても,その形状が同じである。
しかし,図4では,図3と異なり,測定導線60の湾曲区間365を,印加導線40と同じように,二次電池100から遠ざかる向きの凸状に湾曲するように形成している。このため,図4では,図3と異なり,測定導線60の湾曲区間365が,印加導線40の湾曲区間345と並行に形成されている。このように配線した場合,インピーダンスの測定中,図4に二点鎖線で示す領域Zに,強度の高い磁場が発生する。そして,領域Zに強度の高い磁場が発生してしまった場合,電磁誘導および誘導電圧の影響により,インピーダンスを正確に測定することができない。
これに対し,本形態では,図3に示すように,測定導線60の湾曲区間65を,印加導線40の湾曲区間45から遠ざかる向きの凸状に湾曲するように形成している。そして,本形態においては,測定導線60の取り回しの経路をこのようにしておくことで,インピーダンスの測定中に,図4のような強度の高い磁場が形成されてしまうことがない。
図5には,本形態において,インピーダンスの測定中に磁場が形成される領域Yを示している。ただし,領域Yに形成される磁場は,強度が低く,この後の良否判定が正確に行うことができないほど,インピーダンスの測定値に影響をおよぼしてしまうものではない。また,磁場が形成される領域Yは小さく,他の二次電池100のインピーダンスの測定値に大きな影響をおよぼしてしまうほどのものでもない。なお,図5においては,見やすさのために測定部1側の一部構成を省略して示している。
また,本形態の2つ目の特徴は,インピーダンスの測定を,二次電池群200をさらに分割した複数の分割グループごとに行うことにある。すなわち,インピーダンスの測定時には,図5に領域Yで示すように,強度は低いものの,磁場が形成される。このため,距離が近い,隣り合う二次電池100同士については,同時にインピーダンスの測定を行うと,互いの磁場の影響を受け,わずかながら測定値に誤差が生じるおそれがある。
このような問題に対し,本形態では,隣り合う二次電池100同士が異なるグループに属するように分割グループを定め,定めた分割グループごとに,インピーダンスの測定を行っている。このため,隣り合う二次電池100について同時にインピーダンスの測定が行われることがなく,測定値に誤差が生じてしまうことを抑制することができる。つまり,本形態では,分割グループごとにインピーダンスの測定を行うことで,インピーダンスの測定値を,より正確に取得することができる。
よって,上記の2つの特徴を備える本形態の「1.測定工程」においては,二次電池群200における各二次電池100のインピーダンスを,正確に測定することができる。そして,「1.測定工程」後の,「2.判定工程」では,正確に測定されたインピーダンスの測定値に基づいて,二次電池群200の各二次電池100についての良否判定を行う。
良否判定では,二次電池群200のうち,インピーダンスの測定値が許容範囲内であるものを良品とする。一方,インピーダンスの測定値が許容範囲外であるものを不良品とする。本形態の良否判定は,上記のように各二次電池100について正確に測定されたインピーダンスによって行うため,正確なものである。よって,本形態では,「1.測定工程」と「2.判定工程」とにより,二次電池100の検査を正確に行うことができる。
また,「1.測定工程」では,複数の二次電池100より構成された二次電池群200を対象としている。つまり,測定部1に,複数の二次電池100を1度でセットできる。さらに,二次電池群200を分けて構成する分割グループについても,複数の二次電池100が含まれるように定めている。そして,インピーダンスの測定を,複数の分割グループについて,立て続けに行うことができる。このため,本形態では,二次電池100の検査を,短時間で行うことができる。
次に,上記の実施形態に係る検査方法の実施例について,比較例とともに説明する。比較例としては,上記の実施形態とは異なる比較例1,2,3,4を行った。なお,実施例および比較例ではいずれも,測定対象である二次電池群の各二次電池として,同じ良品のものを用いている。
まず,実施例の測定工程では,インピーダンスの測定を,印加導線および測定導線の取り回し経路を図3で説明した通りとして行った。さらに,実施例では,インピーダンスの測定を,二次電池群を,二次電池群における隣り合う二次電池同士が異なる分割グループに属するように4つに分け,4つの分割グループごとに行った。具体的に,実施例において,二次電池群における配列方向の通し番号である配置番号が,Nをゼロ以上の整数として増加させたときの(4×N)+1,(4×N)+2,(4×N)+3,(4×N)+4のものをそれぞれ,第1から第4の分割グループに定めた。つまり,3つ飛ばしで隣り合う複数の二次電池を,同じ分割グループに定めた。
比較例1の測定工程では,インピーダンスの測定を,上記の実施形態とは異なり,1つの二次電池について行った。このため,比較例1では,他の二次電池のインピーダンスの測定時に発生する磁場による影響を全く受けることがない状態で,二次電池のインピーダンスを測定した。また,比較例1では,インピーダンスの測定を,印加導線および測定導線の取り回し経路を図3で説明した通りとして行った,このため,比較例1は,インピーダンスの測定時に発生する磁場そのものについても,強度の低いものである。なお,比較例1では,インピーダンスの測定を1つの二次電池についてのみ行っているため,多くの二次電池のインピーダンスを短時間で取得することはできない。
比較例2の測定工程では,インピーダンスの測定を,上記の実施形態とは異なり,印加導線および測定導線の取り回し経路を図4で説明した通りとして行った。このため,比較例2では,インピーダンスの測定時に,強度の高い磁場が発生する。さらに,比較例2では,インピーダンスの測定を,二次電池群を分割グループに分けることなく,二次電池群のすべての二次電池について同時に行った。このため,特に隣接する二次電池同士についてのインピーダンスの測定値がそれぞれ,隣の二次電池のインピーダンスの測定によって発生した磁場の影響を受けやすいものである。
比較例3,4の測定工程では,インピーダンスの測定を,上記の実施形態とは異なり,印加導線および測定導線の取り回し経路を図4で説明した通りとして行った。このため,比較例3,4では,インピーダンスの測定時に,強度の高い磁場が発生する。
ただし,比較例3では,インピーダンスの測定を,二次電池群を,二次電池群における隣り合う二次電池同士が異なる分割グループに属するように3つに分け,3つの分割グループごとに行った。具体的に,比較例3では,配列番号が,Nをゼロ以上の整数として増加させたときの(3×N)+1,(3×N)+2,(3×N)+3のものをそれぞれ,第1から第3の分割グループに定めた。つまり,2つ飛ばしで隣り合う複数の二次電池を,同じ分割グループに定めた。また,比較例4では,インピーダンスの測定を,二次電池群を,実施例と同じ4つの分割グループに分けて,4つの分割グループごとに行った。
このため,比較例2,3,4はこの順で,インピーダンスの測定時における,他の二次電池のインピーダンスの測定によって発生した磁場の影響が小さいものである。また,実施例および比較例のうち,比較例1が,インピーダンスを最も正確に取得できる方法で測定工程を行ったものである。一方,比較例2については,発生する磁場の強度が高く,さらに,発生した磁場の影響を最も受けやすい方法で測定工程を行ったものである。
図6から図9に,実施例,比較例の測定結果を示している。これらの図においては,インピーダンスの実数成分を横軸に虚数成分を縦軸にとって示している。
図6には,比較例1,2,3の測定工程により得られたインピーダンスの測定結果をそれぞれ示している。図6に示すように,発生する磁場の強度が高く,さらに発生した磁場の影響を最も受けやすい方法である比較例2においては,最も正確に測定結果を得られている比較例1と大きく異なる結果であることがわかる。そして,他の二次電池の測定時に発生する磁場の影響が比較例2よりも少ない比較例3においては,比較例2の測定結果よりも,比較例1に近い測定結果を得られていることがわかる。
図7には,比較例1,2,4の測定工程により得られたインピーダンスの測定結果をそれぞれ示している。図6と図7とを比較すると,他の二次電池の測定時に発生する磁場の影響が比較例3よりも少ない比較例4においては,比較例3の測定結果よりも,比較例1に近い測定結果を得られていることがわかる。つまり,同時に測定を行う二次電池が離れているほど,測定結果を正確に得られていることがわかる。
図8には,実施例および比較例1,2の測定工程により得られたインピーダンスの測定結果をそれぞれ示している。そして,図8に示すように,実施例においては,比較例1と非常に近い測定結果を得られていることがわかる。つまり,実施例においては,比較例4よりも正確なインピーダンスの測定結果を,比較例1よりも短時間で取得できることが確認された。
図9には,実施例および比較例1,2の測定工程により得られたインピーダンスの測定結果を,図8よりも縦軸および横軸の範囲を広くとって示している。そして,図9から,磁場の影響を大きく受けた状態で測定工程を行った比較例2では,磁場により受ける影響が少ない状態で測定工程を行った比較例1よりも,高周波数側(虚数軸における300Hzよりも下側)の長さが長いことがわかる。これは,比較例2においては,磁場の影響を大きく受けた状態で測定工程を行っていることで,高周波数側の位相変化が生じたためである。一方,実施例では,比較例2よりも,高周波数側の長さが短くなっていることがわかる。これにより,実施例では,磁場により受ける影響が少ない状態で,インピーダンスの測定を実施できていたことがわかる。
すなわち,実施例では,インピーダンスの測定を,インピーダンスの測定時に生じる磁場の影響を低減しつつ,二次電池群の分割グループごとに行うことで,短時間で正確に実施できることが確認された。
以上詳細に説明したように,本実施の形態の二次電池100の検査方法では,測定工程と判定工程とを行う。測定工程では,並べて配置された複数の二次電池100よりなる二次電池群200の各二次電池100についてそれぞれインピーダンスの測定を行う。また,測定工程では,二次電池100の正極端子120,負極端子130にそれぞれ接続された印加導線40を介して二次電池100に交流電流を印加する。さらに,正極端子120,負極端子130にそれぞれ接続された測定導線60を介して,交流電流が印加されている間の二次電池100の電池電圧を取得することでインピーダンスを測定する。印加導線40および測定導線60としてはともに,二次電池100の正極端子120,負極端子130への接続側に,二又区間を有するものを用いる。そして,インピーダンスの測定を,図3に示すように,印加導線40の二又区間に湾曲区間45を形成するとともに,測定導線60の二又区間に湾曲区間65を形成した状態で,二次電池群を複数に分けた分割グループごとに行う。これにより,二次電池群についての検査を短時間で正確に行うことができる二次電池の検査方法が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,上記の実施形態では,測定工程において,印加導線の二又区間に,二次電池から遠ざかる向きに凸状に湾曲させた湾曲区間を形成し,測定導線の二又区間に,印加導線の湾曲区間から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた湾曲区間を形成している。しかし,逆であっても良い。すなわち,測定導線の二又区間に,二次電池から遠ざかる向きに凸状に湾曲させた湾曲区間を形成し,印加導線の二又区間に,測定導線の湾曲区間から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた湾曲区間を形成してもよい。
また,二次電池群における二次電池の数は,4以上であればよい。二次電池群における隣り合う二次電池同士を異なるグループに振り分け,複数の二次電池を含む分割グループを複数,形成することができるからである。これにより,測定工程を短時間で行うことができるからである。
1 測定部
10 電流印加部
20 電圧測定部
40 印加導線
41 印加束区間
43 印加正区間
44 印加負区間
45 湾曲区間(印加導線)
60 測定導線
61 測定束区間
63 測定正区間
64 測定負区間
65 湾曲区間(測定導線)
100 二次電池
120 正極端子
130 負極端子
200 二次電池群

Claims (1)

  1. 並べて配置された複数の二次電池よりなる二次電池群の各二次電池についてそれぞれインピーダンスを測定する測定工程と,
    前記測定工程で取得したインピーダンスに基づいて各二次電池について良否判定を行う判定工程とを有する二次電池の検査方法において,
    前記測定工程では,
    二次電池の正負の外部端子にそれぞれ接続した印加導線を介して二次電池に交流電流を印加しつつ,二次電池の正負の外部端子にそれぞれ接続した測定導線を介して,交流電流が印加されている間の二次電池の電池電圧を取得することでインピーダンスの測定を行い,
    前記印加導線および前記測定導線としてともに,二次電池の正負の外部端子への接続側に,2つの導線に分かれてなる二又区間を有するものを用い,
    インピーダンスの測定を,
    前記印加導線および前記測定導線の一方の前記二又区間に,二次電池から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた第1の湾曲区間を形成するとともに,他方の前記二又区間に,前記一方の前記第1の湾曲区間から遠ざかる向きの凸状に湾曲させた第2の湾曲区間を形成した状態で,
    二次電池群における隣り合う二次電池同士が異なるグループに属するように二次電池群を分けた,複数の分割グループごとに行うことを特徴とする二次電池の検査方法。
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