JP2018040677A - 蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラム - Google Patents

蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電デバイスの特性を精度よく測定することができる蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムを提供する。【解決手段】蓄電デバイス特性測定装置1Aは、車載用の蓄電デバイス10の特性を測定する装置であって、蓄電デバイス10に電流を入力する電流源20と、電流源20から出力される電流量を制御する制御部30と、蓄電デバイス10の端子間電圧を測定する電圧センサ40と、蓄電デバイス10に入力される電流の大きさを測定する電流センサ50と、を備える。制御部30は、定電流放電状態、定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む電流波形を電流源20から出力させる。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムに関するものである。
特許文献1には、電池モデル同定方法が記載されている。この方法では、電池に入力される電流波形を電流センサを用いて測定し、電池の端子電圧の電圧波形を電圧センサを用いて測定する。そして、システム同定演算部が、これらの電流波形及び電圧波形に基づいて、電池モデルのパラメータ同定を行う。電流波形は方形波であり、電流の振幅は一定値である。
特開2016−3963号公報
現在、車載用蓄電デバイスとして、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタといった様々な蓄電デバイスが用いられている。そして、これらの電池を組み合わせて、様々な種類のハイブリッド方式が実用化されている。例えば、メイン蓄電池とは別に、減速の際のエネルギー回生及びアイドリングストップ後のセルモータの駆動のためのサブ蓄電池を設ける、いわゆるμHEV方式が近年特に有用とされている。
一方、従来より、車両の燃費シュミレーションにおいては、エンジン及び蓄電デバイスといった様々な動力源並びに負荷をモデル化し、規定の走行パターンを該モデルに入力して燃費を算出することが行われている。そのようなモデルにおいて、ハイブリッド方式における複雑化した蓄電デバイス構成を正確にモデル化することは、燃費を精度よく算出するために極めて重要である。蓄電デバイスをモデル化する際には、所定の電流波形を実際の蓄電デバイスに入力し、その端子間電圧及び入力電流を測定して蓄電デバイスの電流−電圧特性を得、その後、得られた実際の蓄電デバイスの特性と蓄電デバイスモデルによる推定特性とを比較することにより、蓄電デバイスモデルのパラメータを同定する。従って、正確な蓄電デバイスモデルを得るためには、実際の蓄電デバイスの特性を精度よく測定することが重要である。
例えば特許文献1に記載されたような従来のパラメータ同定方法では、ある一定のピーク値を有する方形波状の電流を蓄電デバイスに繰り返し入力し、蓄電デバイスの端子間電圧の変化を測定する。しかしながらこのような方法では、蓄電デバイスの電流−電圧特性を正確に測定することは難しい。なぜなら、蓄電デバイスの電流−電圧特性は厳密には非線形であり、入力電流の大きさによって特性が変化するからである。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、蓄電デバイスの特性を精度よく測定することができる蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の蓄電デバイス特性測定装置は、車載用の蓄電デバイスの特性を測定する装置であって、蓄電デバイスに電流を入力する電流源と、電流源から出力される電流量を制御する制御部と、蓄電デバイスの端子間電圧を測定する電圧センサと、蓄電デバイスに入力される電流の大きさを測定する電流センサと、を備え、制御部が、定電流放電状態、定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む電流波形を電流源から出力させることを特徴とする。
また、本発明の蓄電デバイス特性測定方法は、車載用の蓄電デバイスの特性を測定する方法であって、電流源からの電流を蓄電デバイスへ入力しながら、蓄電デバイスの端子間電圧、及び蓄電デバイスに入力される電流の大きさを測定するステップを含み、ステップにおいして、定電流放電状態、定電流放電後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む電流波形を電流源から出力することを特徴とする。
また、本発明の蓄電デバイス特性測定用プログラムは、車載用の蓄電デバイスの特性を測定する装置において、蓄電デバイスに電流を入力する電流源から出力される電流量を制御する制御部を動作させるプログラムであって、定電流放電状態、定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む電流波形を電流源から出力させるように制御部を動作させることを特徴とする。
上記の蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムでは、電流源から出力される電流波形が、定電流放電状態、定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む。すなわち、現実の車両の走行パターンにおける蓄電デバイスへの入力電流の変化、具体的には定電流放電状態、定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電状態後の休止状態を全て包含した電流波形を蓄電デバイスに入力する。これにより、非線形である蓄電デバイスの特性を精度よく測定することができる。
また、上記の蓄電デバイス特性測定装置は、電流波形が、定電流放電状態後のクランキング状態を模擬する期間を少なくとも1回、更に含むことを特徴としてもよい。これにより、アイドリングストップ後の再始動における蓄電デバイスへの入力電流の変化を更に含めて、蓄電デバイスの特性をより精度よく測定できる。
また、上記の蓄電デバイス特性測定装置は、制御部が、定電流放電状態を模擬する期間及び定電圧充電状態を模擬する期間のうち少なくとも一方における電流量を充電率に応じて変化させることを特徴としてもよい。蓄電デバイスの特性は充電率によって異なるので、制御部がこのような動作を行うことにより、充電率に応じたより正確な蓄電デバイス特性を測定することができる。
また、上記の蓄電デバイス特性測定装置は、電流波形が、定電流放電状態を模擬する期間を複数回含み、該複数回の期間のうち少なくとも2回の期間の電流量が互いに異なることを特徴としてもよい。これにより、様々な電流量に対する蓄電デバイスの特性に関するデータを収集し、蓄電デバイスの特性をより精度よく測定することができる。
また、上記の蓄電デバイス特性測定装置は、電流波形が、定電圧充電後の休止状態を模擬する期間を複数回含み、該複数回の期間のうち少なくとも2回の期間の長さが互いに異なることを特徴としてもよい。これにより、様々な休止時間後の蓄電デバイスの特性に関するデータを収集し、蓄電デバイスの特性をより精度よく測定することができる。
本発明による蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムによれば、蓄電デバイスの特性を精度よく測定することができる。
本発明の一実施形態による蓄電デバイス特性測定装置の構成を示す図である。 電流源から出力される電流波形の一例を示すグラフである。 (a)図2のA部を拡大して示すグラフである。(b)図2のB部を拡大して示すグラフである。 本発明の一実施形態による蓄電デバイス特性測定方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明による蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、蓄電デバイス特性測定用プログラムの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。なお、以下の説明において、蓄電デバイスへの入力電流とは、蓄電デバイスに入力される充電電流および蓄電デバイスから出力される放電電流の双方を指し、入力電流の符号が正である場合は充電を表し、入力電流の符号が負である場合は放電を表す。
図1は、本発明の一実施形態による蓄電デバイス特性測定装置1Aの構成を示す図である。本実施形態の蓄電デバイス特性測定装置1Aは、車載用の蓄電デバイス10の特性を測定する装置である。ここで、車載用の蓄電デバイス10とは、例えば鉛蓄電池、リチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタ、等を指す。特に、μHEV方式の車両においては、メイン電池として鉛蓄電池が用いられ、サブ電池として鉛蓄電池、リチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタなどが用いられる。図1に示されるように、この蓄電デバイス特性測定装置1Aは、電流源20と、電流源20を制御する制御部30と、電圧センサ40と、電流センサ50とを備えている。
電流源20は、蓄電デバイス10に電流を入力する電気回路である。通常、車両の電流源はエンジンの回転を動力源として発電する三相交流発電機であり、オルタネータと呼ばれる。オルタネータの両端は全波整流回路に接続されており、オルタネータからの出力電流は全波整流回路によって直流電流に変換される。ここでは、オルタネータ及び全波整流回路を模擬する直流電流源が電流源20として用いられる。電流源20の正極22は蓄電デバイス10の一方の端子11と電気的に接続され、電流源20の負極23は蓄電デバイス10の他方の端子12と電気的に接続される。
制御部30は、電流源20が有する制御端子21と電気的に接続されており、該制御端子21に電気信号を送ることによって、電流源20から出力される電流量を制御する。制御部30は、例えばCPU及びメモリを有するコンピュータによって構成され、予め記録されたプログラムに従って動作する。なお、制御部30の詳細な動作については後述する。
電圧センサ40は、蓄電デバイス10の端子間電圧を測定する。電圧センサ40の一端41は蓄電デバイス10の一方の端子11に電気的に接続され、電圧センサ40の他端42は蓄電デバイス10の他方の端子12に電気的に接続される。電圧センサ40によって測定された蓄電デバイス10の端子間電圧は、蓄電デバイス10の特性の一部を示す時系列データとして記録装置60に記録される。
電流センサ50は、蓄電デバイス10に入力される電流の大きさを測定する。電流センサ50の一端51は蓄電デバイス10の他方の端子12(または一方の端子11)に電気的に接続され、電流センサ50の他端52は電流源20の負極23(または正極22)に電気的に接続される。電流源20から出力される電流量は制御部30によって制御されるが、電流源20と蓄電デバイス10との間に存在する電気抵抗等により、蓄電デバイス10に入力される電流量はわずかに変動する。電流センサ50は、蓄電デバイス10に入力される電流量を正確に測定する。電流センサ50によって測定された蓄電デバイス10への入力電流量は、蓄電デバイス10の特性の一部を示す時系列データとして記録装置60に記録される。なお、電流センサ50により測定された電流量は、制御部30にフィードバックされてもよい。
ここで、制御部30の動作について詳細に説明する。図2は、本実施形態の電流源20から出力される電流波形の一例を示すグラフである。図3(a)は、図2のA部を拡大して示すグラフである。図3(b)は、図2のB部を拡大して示すグラフである。これらの図において、縦軸は蓄電デバイス10に入力される電流量を示し、横軸は経過時間を示す。電流量は、蓄電デバイス10への充電の場合は正の数値、放電の場合は負の数値として表される。制御部30は、例えば図2に示される電流波形を電流源20から出力させる。
図3(a)及び図3(b)に示されるように、この電流波形は、第1期間D1、第2期間D2、第3期間D3、第4期間D4、及び第5期間D5を、所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む。所定の測定時間は、例えば1200秒である。基本的には、図3(a)に示されるように、第1期間D1、第2期間D2、第3期間D3、及び第4期間D4が連続して一つの単位波形を構成する。また、図3(b)に示されるように、第1期間D1及び第5期間D5が連続して一つの単位波形を構成することもある。そして、この電流波形においては、これらの単位波形が、時間方向に任意の順序で配置される。前者の単位波形の出現頻度は、後者の単位波形の出現頻度よりも多い。なお、期間D1〜D5の並び順はこれらの図に示されたものに限られず、期間D1〜D5がランダムに配置されてもよい。
第1期間D1は、定電流放電状態を模擬する期間である。この第1期間D1は、アイドリングストップによりエンジンが停止してオルタネータの発電が不足し、居室内外の電気設備のための電力を蓄電デバイス10から放電する状態を模擬する。このときの放電電流量は時間に対して一定とされる。この第1期間D1において制御部30により制御される要素は、期間の長さ及び電流量である。第1期間D1の長さは、例えば10秒以上であることが望ましい。
図2に示される電流波形は、第1期間D1を複数回含んでいる。この場合、複数回の第1期間D1のうち少なくとも2回の期間の電流量が互いに異なっていることが望ましい。例えば、初回の第1期間D1では10(A)、2回目の第1期間D1では20(A)、3回目の第1期間D1では30(A)、4回目の第1期間D1では40(A)といったように、第1期間D1の電流量を次第に上げていき、n回目(nは3以上の整数)の第1期間D1で最初の10(A)に戻してもよい。このように、放電電流を変化させることにより、複数の第1期間D1毎に時定数を定めることができる。その場合、複数回の第1期間D1のうち少なくとも1回は、電流量を蓄電デバイス10若しくはオルタネータの最大定格電流とすることが好ましい。なお、第1期間D1の電流量が複数の第1期間D1ごとに変化する場合、その後に続く第3期間D3での電流量も複数の第3期間D3ごとに変化する。
第2期間D2は、定電流放電状態後のクランキング状態を模擬する期間である。すなわち、この第2期間D2は、エンジンが再始動する際にセルモータを駆動させるための電力を蓄電デバイス10から放電する状態を模擬する。このときの放電電流量も時間に対して略一定であるが、第1期間D1と比べてその時間は極めて短く、電流量の絶対値は大きい。この第2期間D2において制御部30により制御される要素は、期間の長さ及び電流量である。
第3期間D3は、定電圧充電状態を模擬する期間である。この第3期間D3は、エンジンが再始動した後、エンジンの回転を動力源としてオルタネータが発電し、蓄電デバイス10を充電する状態を模擬する。このとき、オルタネータからの出力電流が急激に上昇し、それに伴って電圧も上昇するが、蓄電デバイス10及び他の電気装備の保護のため電圧の上限が一定値に制限される。従って、この第3期間D3は定電圧充電となり、蓄電デバイス10に入力される電流量は時間の経過とともに次第に低下する。この第3期間D3において制御部30により制御される要素は、ピーク電流量及び時定数である。第3期間D3の長さは、第3期間D3における総充電量が第1期間D1及び第2期間D2における総放電量と等しくなるように定められる。但し、そのように定めた場合に10秒未満となってしまう場合には、当該長さを10秒に設定することが望ましい。
第4期間D4は、定電圧充電状態後の休止状態を模擬する期間である。この第4期間D4は、蓄電デバイス10が充電されたのち、オルタネータの電力が電気設備によって全て消費され、蓄電デバイス10が充電も放電も行わない状態を模擬する。この第4期間D4において電流量はゼロであり、制御部30により制御される要素は期間の長さのみである。
図2に示される電流波形は、第4期間D4を複数回含んでいる。この場合、複数回の第4期間D4のうち少なくとも2回の期間の長さが互いに異なってもよい。例えば、第4期間D4の長さを次第に長くし、n回目(nは3以上の整数)の第4期間D4で最初の長さに戻してもよい。
第5期間D5は、定電流放電状態後の休止状態を模擬する期間である。この第5期間D5は、アイドリングストップによりエンジンが停止して電気設備のための電力を蓄電デバイス10から供給した後、電気設備が全て停止され、蓄電デバイス10が充電も放電も行わない状態を模擬する。この第4期間D4において電流量はゼロであり、制御部30により制御される要素は期間の長さのみである。
電流波形は、第5期間D5を複数回含んでもよい。この場合、複数回の第5期間D5のうち少なくとも2回の期間の長さが互いに異なってもよい。例えば、第5期間D5の長さを次第に長くし、n回目(nは3以上の整数)の第5期間D5で最初の長さに戻してもよい。
制御部30は、第1期間D1、第2期間D2、及び第3期間D3の各電流量を充電率(State Of Charge;SOC)に応じて変化させてもよい。例えば、充電率が大きい場合には、小さい場合に比べて充電電流値を小さくすることが望ましい。なお、一回の測定における充電率の変化量が所定の閾値(例えば3%)以下となるように、第1期間D1、第2期間D2及び第3期間D3における放電量及び充電量が設定される。
図4は、本実施形態の蓄電デバイス特性測定方法を示すフローチャートである。制御部30を動作させるプログラムは、図4に示されるフローチャートに従って制御部30を動作させる。
まず、第1ステップS11として、測定対象の蓄電デバイス10に電流源20、電圧センサ40及び電流センサ50を接続し、電圧センサ40及び電流センサ50からの出力の記録を開始する。次に、第2ステップS12として、制御部30によって波形が制御された電流の供給を開始する。ここで供給される電流の波形は、図2に示された波形、すなわち上述した第1期間D1ないし第5期間D5を含むものである。その後、電流源20からの電流を蓄電デバイス10へ入力しながら、蓄電デバイス10の端子間電圧、及び蓄電デバイス10に入力される電流の大きさを測定する(第3ステップS13)。
以上に説明した本実施形態の蓄電デバイス特性測定装置1A、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムによって得られる効果について説明する。例えば特許文献1に記載されたような従来のパラメータ同定方法では、ピーク値が一定である方形波状の電流を蓄電デバイスに繰り返し入力し、蓄電デバイスの端子間電圧の変化を測定する。しかしながらこのような方法では、蓄電デバイスの特性を正確に測定することは難しい。蓄電デバイスの特性が線形であれば問題ないが、実際には蓄電デバイスの特性(特に分極特性)は非線形であり、充放電の電流の大きさによって特性が変化するからである。これに対し、本実施形態の蓄電デバイス特性測定装置1A、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムでは、電流源20から出力される電流波形が、定電流放電状態を模擬する第1期間D1、定電圧充電状態を模擬する第3期間D3、定電圧充電後の休止状態を模擬する第4期間D4、及び定電流放電後の休止状態を模擬する第5期間D5を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む。すなわち、現実の車両の走行パターンにおける蓄電デバイス10への入力電流の変化、具体的には定電流放電状態、定電流放電後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電後の休止状態を全て包含した電流波形を蓄電デバイス10に入力する。これにより、走行パターンにおける様々な電流入力状況を網羅し、非線形である蓄電デバイス10の特性を精度よく測定することができる。また、休止状態を含むので、休止時の電圧戻り(戻り分極)を再現することができ、蓄電デバイス10の特性を更に精度よく測定することができる。
また、本実施形態のように、電流源20から出力される電流波形は、定電流放電後のクランキング状態を模擬する第2期間D2を少なくとも1回含んでもよい。これにより、特に鉛蓄電池の特性測定の際に、アイドリングストップ後の再始動(セルスタート)における蓄電デバイス10への入力電流の変化を電流波形に更に含め、蓄電デバイス10の特性をより精度よく測定できる。
また、前述したように、制御部30は、定電流放電状態を模擬する第1期間D1及び定電圧充電状態を模擬する第3期間D3のうち少なくとも一方の電流量を充電率(SOC)に応じて変化させてもよい。蓄電デバイス10の特性は充電率によって異なるので、制御部30がこのような動作を行うことにより、充電率に応じたより正確な蓄電デバイス特性を測定することができる。
また、前述したように、電流源20から出力される電流波形が、定電流放電状態を模擬する第1期間D1を複数回含み、該複数回の第1期間D1のうち少なくとも2回の期間の電流量が互いに異なってもよい。これにより、様々な電流量に対する蓄電デバイス10の特性に関するデータを収集し、蓄電デバイス10の特性をより精度よく測定することができる。
また、前述したように、電流源20から出力される電流波形が、定電圧充電後の休止状態を模擬する第4期間D4を複数回含み、該複数回の第4期間D4のうち少なくとも2回の期間の長さが互いに異なってもよい。これにより、様々な休止時間後の蓄電デバイス10の特性に関するデータを収集し、蓄電デバイス10の特性をより精度よく測定することができる。
本発明による蓄電デバイス特性測定装置、蓄電デバイス特性測定方法、及び蓄電デバイス特性測定用プログラムは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では定電流放電状態、クランキング状態、定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を電流波形に含めているが、これら以外の期間を更に含めてもよい。また、上記実施形態ではクランキング状態を模擬する期間を電流波形に含めているが、例えばリチウムイオン電池またはリチウムイオンキャパシタといった鉛蓄電池以外の蓄電デバイスの特性を測定する際には、クランキング状態を模擬する期間を省いてもよい。
1A…蓄電デバイス特性測定装置、10…蓄電デバイス、11,12…端子、20…電流源、21…制御端子、22…正極、23…負極、30…制御部、40…電圧センサ、50…電流センサ、60…記録装置、D1…第1期間、D2…第2期間、D3…第3期間、D4…第4期間、D5…第5期間。

Claims (7)

  1. 車載用の蓄電デバイスの特性を測定する装置であって、
    前記蓄電デバイスに電流を入力する電流源と、
    前記電流源から出力される電流量を制御する制御部と、
    前記蓄電デバイスの端子間電圧を測定する電圧センサと、
    前記蓄電デバイスに入力される電流の大きさを測定する電流センサと、
    を備え、
    前記制御部が、定電流放電状態、前記定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び前記定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む電流波形を電流源から出力させることを特徴とする、蓄電デバイス特性測定装置。
  2. 前記電流波形が、前記定電流放電状態後のクランキング状態を模擬する期間を少なくとも1回、更に含むことを特徴とする請求項1に記載の蓄電デバイス特性測定装置。
  3. 前記制御部が、前記定電流放電状態を模擬する期間及び前記定電圧充電状態を模擬する期間のうち少なくとも一方における電流量を充電率に応じて変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電デバイス特性測定装置。
  4. 前記電流波形が、前記定電流放電状態を模擬する期間を複数回含み、該複数回の期間のうち少なくとも2回の期間の電流量が互いに異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電デバイス特性測定装置。
  5. 前記電流波形が、前記定電圧充電後の休止状態を模擬する期間を複数回含み、該複数回の期間のうち少なくとも2回の期間の長さが互いに異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電デバイス特性測定装置。
  6. 車載用の蓄電デバイスの特性を測定する方法であって、
    電流源からの電流を前記蓄電デバイスへ入力しながら、前記蓄電デバイスの端子間電圧、及び前記蓄電デバイスに入力される電流の大きさを測定するステップを含み、
    前記ステップにおいて、定電流放電状態、前記定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び前記定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む電流波形を前記電流源から出力することを特徴とする、蓄電デバイス特性測定方法。
  7. 車載用の蓄電デバイスの特性を測定する装置において、前記蓄電デバイスに電流を入力する電流源から出力される電流量を制御する制御部を動作させるプログラムであって、
    定電流放電状態、前記定電流放電状態後の休止状態、定電圧充電状態、及び前記定電圧充電状態後の休止状態をそれぞれ模擬する期間を所定の測定時間内に少なくとも1回ずつ含む電流波形を前記電流源から出力させるように前記制御部を動作させることを特徴とする、蓄電デバイス特性測定用プログラム。
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