JP2018040276A - 船舶の冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】主機の燃費をいっそう改善できる船舶の冷却システムを提供する。
【解決手段】船舶の冷却システムは、清水と海水との間で熱交換を行う熱交換器と、熱交換器を通過する清水の流量とバイパスラインを流れる清水の流量との比率を変更する温度調整弁と、通常時は、バイパスラインに清水が流れないように温度調整弁を制御した上で、清水冷却後温度センサで検出される温度が設定温度に保たれるようにインバータを介して海水ポンプの回転数を制御し、海水ポンプの回転数が最低回転数となり、かつ、清水冷却後温度センサで検出される温度が設定温度よりも低くなったときは、清水冷却後温度センサで検出される温度が設定温度よりも低い下限温度に保たれるように温度調整弁を制御する制御装置と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、船舶の冷却システムに関する。
一般的に、船舶では、主機を冷却するために、主機と熱交換器との間で清水が循環され、前記熱交換器で清水と海水との熱交換が行われる。例えば、特許文献1には、図4に示すような船舶の冷却システム100が開示されている。
具体的に、冷却システム100では、海水が、第1海水ライン151により船体外から熱交換器110へ導かれ、第2海水ライン152により熱交換器110から船体外へ導かれる。第1海水ライン151には、海水ポンプ160が設けられている。また、熱交換器110で海水と熱交換を行う清水は、第1清水ライン131により熱交換器110から主機120へ導かれ、第2清水ライン132により主機120から熱交換器110へ導かれる。
第1清水ライン131および第2清水ライン132には、熱交換器110をバイパスするようにバイパスライン133が接続されている。そして、熱交換器110を通過する清水の流量とバイパスライン133を流れる清水の流量のとの比率が、温度調整弁140により変更される。温度調整弁140は、制御装置170により制御される。
制御装置170は、主機120へ供給される清水の温度が一定となるように、温度調整弁140を制御する。また、制御装置170は、温度調整弁140の熱交換器110側開度が目標開度に近づくように、インバータ175を介して海水ポンプ160の回転数を制御する。
特開2009−274469号公報
ところで、図4に示す冷却システム100では、主機120の燃費にさらなる改善の余地がある。
そこで、本発明は、主機の燃費をいっそう改善できる船舶の冷却システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の発明者らは、鋭意研究の結果、主機がレシプロエンジンである場合には、清水が主機だけでなく過給機から主機へ供給される空気を冷却するエアクーラにも供給されるため、そのエアクーラへ供給する清水の温度を低下させれば、主機の燃費が改善されることに鑑み、それを実現する制御方法を考案した。本発明は、このような観点からなされたものである。
本発明の1つの側面からの船舶の冷却システムは、清水と海水との間で熱交換を行って前記清水を冷却する熱交換器と、船体外から前記熱交換器へ海水を導く、海水ポンプが設けられた第1海水ラインと、前記熱交換器から前記船体外へ海水を導く第2海水ラインと、前記熱交換器から、船舶のレシプロエンジンである主機および過給機から前記主機へ供給される空気を冷却するエアクーラへ清水を導く第1清水ラインと、前記主機および前記エアクーラから前記熱交換器へ清水を導く第2清水ラインと、前記熱交換器をバイパスするように前記第2清水ラインから分岐して前記第1清水ラインに合流するバイパスラインと、前記熱交換器を通過する清水の流量と前記バイパスラインを流れる清水の流量との比率を変更する温度調整弁と、前記バイパスラインの合流点よりも下流側で前記第1清水ラインに流れる清水の温度を検出する清水冷却後温度センサと、通常時は、前記バイパスラインに清水が流れないように前記温度調整弁を制御した上で、前記清水冷却後温度センサで検出される温度が設定温度に保たれるようにインバータを介して前記海水ポンプの回転数を制御し、前記海水ポンプの回転数が最低回転数となり、かつ、前記清水冷却後温度センサで検出される温度が前記設定温度よりも低くなったときは、前記清水冷却後温度センサで検出される温度が前記設定温度よりも低い下限温度に保たれるように前記温度調整弁を制御する制御装置と、を備える、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、通常時は、主機およびエアクーラへ供給される清水の温度が設定温度に保たれる温度一定制御が実行される。一方、海水ポンプが最低回転数となったときは、主機およびエアクーラへ供給される清水の温度が、バイパスラインに清水が流れない場合は設定温度と下限温度の間で成り行きに任され、バイパスラインに清水が流れる場合は下限温度に保たれる。すなわち、海水ポンプが最低回転数となったときは、エアクーラへ供給される清水の温度を設定温度よりも低く抑えることができる。これにより、主機へ供給される空気の温度が低下し、主機の燃費を改善することができる。
本発明の別の側面からの船舶の冷却システムは、清水と海水との間で熱交換を行って前記清水を冷却する熱交換器と、船体外から前記熱交換器へ海水を導く、第1回転数と前記第1回転数よりも大きな第2回転数のどちらかに切り換え可能な海水ポンプが設けられた第1海水ラインと、前記熱交換器から前記船体外へ海水を導く第2海水ラインと、前記熱交換器から、船舶のレシプロエンジンである主機および過給機から前記主機へ供給される空気を冷却するエアクーラへ清水を導く第1清水ラインと、前記主機および前記エアクーラから前記熱交換器へ清水を導く第2清水ラインと、前記熱交換器をバイパスするように前記第2清水ラインから分岐して前記第1清水ラインに合流するバイパスラインと、前記熱交換器を通過する清水の流量と前記バイパスラインを流れる清水の流量との比率を変更する温度調整弁と、前記バイパスラインの合流点よりも下流側で前記第1清水ラインに流れる清水の温度を検出する清水冷却後温度センサと、前記第2清水ラインに流れる清水の温度を検出する清水冷却前温度センサと、前記第1海水ラインに流れる海水の温度を検出する海水流入温度センサと、前記清水冷却後温度センサ、前記清水冷却前温度センサおよび前記海水流入温度センサで検出される温度に基づいて、前記海水ポンプを前記第1回転数としたときに前記熱交換器で清水を設定温度以下まで冷却できるかという低速運転条件を満たすか否かを判定し、前記低速運転条件を満たさないときは、前記海水ポンプが前記第2回転数に切り換えられた場合に前記バイパスラインに清水が流れないように前記温度調整弁を制御し、前記低速運転条件を満たすときは、前記海水ポンプが前記第1回転数に切り換えられた場合に前記清水冷却後温度センサで検出される温度が前記設定温度よりも低い下限温度に保たれるように前記温度調整弁を制御する制御装置と、を備える、ことを特徴とする。
通常、熱交換器は、海水ポンプが第2回転数となったときに清水を設定温度以下まで冷却できるように構成される。従って、上記の構成によれば、主機およびエアクーラへ供給される清水の温度を設定温度と下限温度の間で変化させることができる。つまり、エアクーラへ供給される清水の温度が設定温度よりも低くなれば、主機へ供給される空気の温度が低下する。これにより、主機の燃費を改善することができる。しかも、上記の構成では、インバータを用いる必要がないので、コストを低減することができる。
例えば、前記海水ポンプは、手動で前記第1回転数と前記第2回転数のどちらかに切り換えられるように構成されており、前記制御装置は、前記低速運転条件を満たすか否かを表示器を介して表示してもよい。
あるいは、前記海水ポンプは、電気信号によって前記第1回転数と前記第2回転数のどちらかに切り換えられるように構成されており、前記制御装置は、前記低速運転条件を満たさないときは、前記海水ポンプを前記第2回転数に切り換え、前記低速運転条件を満たすときは、前記海水ポンプを前記第1回転数に切り換えてもよい。
前記制御装置は、前記海水ポンプが前記第2回転数のときに、前記清水冷却後温度センサ、前記清水冷却前温度センサおよび前記海水流入温度センサで検出される温度に基づいて、前記熱交換器の熱交換能力係数を算出し、算出した熱交換能力係数を使用して前記低速運転条件を満たすか否かを判定してもよい。この構成によれば、熱交換器の汚れ等による経年変化を考慮して低速運転条件を満たすか否かを判定することができる。
前記第1清水ラインは、前記熱交換器から前記主機および前記エアクーラだけでなくEGRクーラへも清水を導き、前記第2清水ラインは、前記主機および前記エアクーラだけでなく前記EGRクーラからも前記熱交換器へ清水を導いてもよい。特に、EGRが採用された船舶では、EGRは特定の海域のみでしか使用されない。つまり、EGRが使用されない通常運転時には冷却システムの冷却能力に余裕があるので、主機の燃費の改善という効果をより顕著に得ることができる。
前記第1清水ラインは、前記熱交換器から前記主機および前記エアクーラだけでなく一定温度での冷却が必要な特殊冷却機器へも清水を導き、前記第2清水ラインは、前記主機および前記エアクーラだけでなく前記特殊冷却機器からも前記熱交換器へ清水を導き、上記の冷却システムは、前記特殊冷却機器用の循環回路を形成するように前記第2清水ラインから分岐して前記第1清水ラインに合流する還流ラインをさらに備えてもよい。この構成によれば、特殊冷却機器へ供給される清水を一定温度に保つことができる。
本発明によれば、船舶の主機の燃費をいっそう改善することができる。
本発明の第1実施形態に係る船舶の冷却システムの概略構成図である。 主機の給気および排気に関する系統図である。 本発明の第2実施形態に係る船舶の冷却システムの概略構成図である。 従来の船舶の冷却システムの概略構成図である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る船舶の冷却システム1Aを示す。この冷却システム1Aは、清水および海水を使用して船舶の主機11およびその他の機器を冷却するためのものである。
主機11は、図略のスクリュープロペラを直接的に駆動してもよいし(機械推進)、発電機およびモータを介して駆動してもよい(電気推進)。主機11は、レシプロエンジンであり、シリンダとピストンとで形成される複数の燃焼室を有する。
図2に示すように、主機11は、給気ライン94により過給機91の圧縮機92と接続されているとともに、排気ライン95により過給機91のタービン93と接続されている。給気ライン94には、エアクーラ12が設けられている。エアクーラ12は、過給機91の圧縮機92から主機11へ供給される空気を冷却する。
本実施形態では、排気ライン95からEGR(Exhaust Gas Recirculation)ライン96が分岐しており、このEGRライン96がエアクーラ12の下流側で給気ライン94に合流している。EGRライン96には、上流側から順に、EGRクーラ13およびブロア97が設けられている。
図1に示すように、冷却システム1Aは、清水と海水との間で熱交換を行って清水を冷却する熱交換器21を含む。また、冷却システム1Aは、船体外から熱交換器21へ海水を導く第1海水ライン31と、熱交換器21から船体外へ海水を導く第2海水ライン32を含む。第1海水ライン31には、海水ポンプ33が設けられている。
さらに、冷却システム1Aは、熱交換器21から主機11、エアクーラ12およびEGRクーラ13へ清水を導く第1清水ライン4と、主機11、エアクーラ12およびEGRクーラ13から熱交換器21へ清水を導く第2清水ライン5を含む。本実施形態では、第1清水ライン4が、熱交換器21から一定温度での冷却が必要な特殊冷却機器14へも清水を導き、第2清水ライン5が、特殊冷却機器14から熱交換器21へも清水を導く。特殊冷却機器14は、例えば、発電用エンジンなどである。
より詳しくは、第1清水ライン4は、熱交換器21から延びる1本の主流路41と、主流路41と上述した冷却対象機器(主機11、エアクーラ12、EGRクーラ13および特殊冷却機器14)とをそれぞれ接続する複数本の支流路42を有する。同様に、第2清水ライン5は、熱交換器21から延びる1本の主流路51と、主流路51と冷却対象機器とをそれぞれ接続する複数本の支流路52を有する。
第1清水ライン4および第2清水ライン5には、熱交換器110をバイパスするようにバイパスライン22が接続されている。バイパスライン22は、第2清水ライン5の主流路51から分岐して、第1清水ライン4の主流路41に合流している。第2清水ライン5の主流路51には、バイパスライン22の分岐点よりも上流側に清水ポンプ23が設けられている。
熱交換器21を通過する清水の流量とバイパスライン22を流れる清水の流量との比率は、温度調整弁24により変更される。本実施形態では、温度調整弁24が、第1清水ライン4の主流路41におけるバイパスライン22の合流点に設けられた三方弁(混合弁)である。ただし、温度調整弁24は、第2清水ライン5の主流路51におけるバイパスライン22の分岐点に設けられた三方弁(分配弁)であってもよい。あるいは、温度調整弁24は、主流路41におけるバイパスライン22の合流点よりも上流側部分または主流路51におけるバイパスライン22の分岐点よりも下流側部分に設けられた第1流量制御弁と、バイパスライン22に設けられた第2流量制御弁で構成されてもよい。
第1清水ライン4および第2清水ライン5における主機11用の支流路42,52には、循環ライン61が接続されている。循環ライン61は、主機11用の循環回路を形成するように、第2清水ライン5の支流路52から分岐して、第1清水ライン4の支流路42に合流している。循環ライン61には、主機11用の循環回路に清水を循環させるためのポンプ62が設けられている。ただし、ポンプ62は、支流路52における循環ライン61の分岐点よりも上流側部分または支流路42における循環ライン61の合流点よりも下流側部分に設けられてもよい。
また、主機11用の循環回路には、主機11へ供給される清水の温度を一定に保つための温度調整弁63が設けられている。本実施形態では、温度調整弁63が、支流路42における循環ライン61の合流点に設けられた三方弁(混合弁)であるが、温度調整弁63は、支流路52における循環ライン61の分岐点に設けられた三方弁(分配弁)であってもよい。
同様に、第1清水ライン4および第2清水ライン5における特殊冷却機器14用の支流路42,52には、循環ライン64が接続されている。循環ライン64は、特殊冷却機器14用の循環回路を形成するように、第2清水ライン5の支流路52から分岐して、第1清水ライン4の支流路42に合流している。循環ライン64には、特殊冷却機器14用の循環回路に清水を循環させるためのポンプ65が設けられている。ただし、ポンプ65は、支流路52における循環ライン64の分岐点よりも上流側部分または支流路42における循環ライン64の合流点よりも下流側部分に設けられてもよい。
また、特殊冷却機器14用の循環回路には、特殊冷却機器14へ供給される清水の温度を一定に保つための温度調整弁66が設けられている。本実施形態では、温度調整弁66が、支流路42における循環ライン64の合流点に設けられた三方弁(混合弁)であるが、温度調整弁66は、支流路52における循環ライン61の分岐点に設けられた三方弁(分配弁)であってもよい。
上述した温度調整弁24,63,66は、制御装置7により制御される。また、制御装置7は、上述した海水ポンプ33の回転数をインバータ8を介して制御する。なお、図1では、図面の簡略化のために一部の信号線のみを描いている。一方、清水ポンプ23の回転数は一定である。例えば、制御装置7は、ROMやRAMなどのメモリとCPUを有する。制御装置7は、単一の装置であってもよいし、海水ポンプ33制御用の装置と温度調整弁24,63,66の制御用の複数の装置とに分割されていてもよい。以下、温度調整弁24の制御について詳しく説明する。
第1清水ライン4の主流路41には、バイパスライン22の合流点よりも下流側で、第1清水ライン4に流れる清水の温度を検出する清水冷却後温度センサ71が設けられている。制御装置7が海水ポンプ33制御用の装置と温度調整弁24,63,66の制御用の複数の装置とに分割される場合、清水冷却後温度センサ71として、海水ポンプ制御用の温度センサと、温度調整弁24制御用の温度センサが用いられてもよい。
制御装置7は、通常時、バイパスライン22に清水が流れないように温度調整弁24を制御した上で、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が設定温度Tdに保たれるようにインバータ8を介して海水ポンプ33の回転数を制御する。つまり、通常時は、熱交換器21から流出する清水の温度が一定となるように、海水ポンプ33の回転数が最高回転数N1と最低回転数N2の間で調整される。例えば、設定温度Tdは36℃であり、最高回転数N1および最低回転数N2はそれぞれ1200rpmおよび600rpmである。
例えば、主機11の負荷が高いときは、主機11から流出する清水の温度が高くなるため、海水ポンプ33の回転数が大きくなり、主機11の負荷が低いときは、主機11から流出する清水の温度が低くなるため、海水ポンプ33の回転数が小さくなる。
一方、海水ポンプ33の回転数が最低回転数N2となり、かつ、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が設定温度Tdよりも低くなったときは、制御装置7は、温度一定制御から温度可変制御に移行する。温度一定制御は、冷却対象機器(主機11、エアクーラ12、EGRクーラ13および特殊冷却機器14)へ供給される清水の温度が設定温度Tdに保たれる制御であり、温度可変制御は、冷却対象機器へ供給される清水の温度を設定温度Tdよりも低く抑える制御である。
具体的に、温度可変制御では、制御装置7が、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が設定温度Tdよりも低い下限温度Tlに保たれるように温度調整弁24を制御する。例えば、下限温度Tlは10℃である。北極圏などでは、海水の温度が10℃を下回ることがある。
清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlよりも高い場合は、バイパスライン22に清水が流れると、検出温度がさらに高くなる。従って、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlと設定温度Tdの間にある場合は、制御装置7は、バイパスライン22に清水が流れないように温度調整弁24を制御する。つまり、この場合は、冷却対象機器へ供給される清水の温度が成り行きに任される(正確には、主機11および特殊冷却機器14には、温度調整弁63,66の作用によって一定温度の清水が供給される)。一方、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlを下回った場合は、制御装置7は、バイパスライン22に清水が流れて清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlまで上昇するように温度調整弁24を制御する。
以上説明したように、本実施形態の冷却システム1Aでは、通常時は温度一定制御が実行される。一方、海水ポンプ33が最低回転数N2となったときは、冷却対象機器へ供給される清水の温度が、バイパスライン22に清水が流れない場合は設定温度Tdと下限温度Tlの間で成り行きに任され、バイパスライン22に清水が流れる場合は下限温度Tlに保たれる。すなわち、海水ポンプ33が最低回転数N2となったときは、エアクーラ12へ供給される清水の温度を設定温度Tdよりも低く抑えることができる。これにより、主機11へ供給される空気の温度が低下し、主機11の燃費を改善することができる。
特に、本実施形態のようにEGRが採用された船舶では、EGRは特定の海域のみでしか使用されない。つまり、EGRが使用されない通常運転時には冷却システム1Aの冷却能力に余裕があるので、主機11の燃費の改善という効果をより顕著に得ることができる。
また、本実施形態では、特殊冷却機器14用の循環回路が形成されているので、特殊冷却機器14へ供給される清水を一定温度に保つことができる。
(第2実施形態)
図3に、本発明の第2実施形態に係る船舶の冷却システム1Bを示す。この冷却システム1Bが第1実施形態の冷却システム1Aと異なる点は、海水ポンプ33が第1回転数Naと第1回転数Naよりも大きな第2回転数Nbのどちらかに切り換え可能な点である。例えば、第1回転数Naは600rpmであり、第2回転数Nbは1200rpmである。
本実施形態では、海水ポンプ33が、手動で第1回転数Naと第2回転数Nbのどちらかに切り換えられるように構成されている。そして、制御装置7が表示器9と接続されている。
さらに、本実施形態では、第2清水ライン5の主流路51に清水冷却前温度センサ72が設けられているとともに、第1海水ライン31に海水流入温度センサ73が設けられている。清水冷却前温度センサ72は、第2清水ライン5の主流路51に流れる清水の温度を検出し、海水流入温度センサ73は、第1海水ライン31に流れる海水の温度を検出する。
制御装置7は、清水冷却後温度センサ71、清水冷却前温度センサ72および海水流入温度センサ73で検出される温度に基づいて、低速運転条件を満たすか否かを判定する。低速運転条件は、海水ポンプ33を第1回転数Naとしたときに熱交換器21で清水を設定温度Td以下まで冷却できるかという条件である。制御装置7は、低速運転条件を満たすか否かを表示器9を介して表示する。
表示器9は、画面を有するディスプレイであってもよいし、単なるランプであってもよい。制御装置7は、表示器9を介して表示する際に、低速運転条件を満たすか否かを第1回転数Naと第2回転数Nbのどちらが選択されるべきかという内容で表示してもよい。操船者は、表示器9上の表示を見て、海水ポンプ33を第1回転数Naまたは第2回転数Nbに切り換える。
制御装置7は、低速運転条件を満たさないときは、海水ポンプ33が第2回転数Nbに切り換えられた場合にバイパスライン22に清水が流れないように温度調整弁24を制御する。一方、低速運転条件を満たすときは、制御装置7は、海水ポンプ33が第1回転数Naに切り換えられた場合に清水冷却後温度センサ71で検出される温度が設定温度Tdよりも低い下限温度Tlに保たれるように温度調整弁24を制御する。
低速運転条件を満たすときは、第1実施形態と同様に、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlよりも高い場合は、バイパスライン22に清水が流れると、検出温度がさらに高くなる。従って、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlと設定温度Tdの間にある場合は、制御装置7は、バイパスライン22に清水が流れないように温度調整弁24を制御する。つまり、この場合は、冷却対象機器(主機11、エアクーラ12、EGRクーラ13および特殊冷却機器14)へ供給される清水の温度が成り行きに任される(正確には、主機11および特殊冷却機器14には、温度調整弁63,66の作用によって一定温度の清水が供給される)。一方、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlを下回った場合は、制御装置7は、バイパスライン22に清水が流れて清水冷却後温度センサ71で検出される温度が下限温度Tlまで上昇するように温度調整弁24を制御する。
さらに、本実施形態では、制御装置7が、海水ポンプ33が第2回転数Nbのときに、清水冷却後温度センサ71、清水冷却前温度センサ72および海水流入温度センサ73で検出される温度に基づいて、熱交換器21の熱交換能力係数Kbを算出し、算出した熱交換能力係数Kbを使用して低速運転条件を満たすか否かを判定する。熱交換能力係数Kbは、熱交換面積Sと熱伝達係数kと汚れ係数λをかけ合わせたものである(Kb=S×k×λ)。
一方、海水ポンプ33が第1回転数Naのときは、清水冷却後温度センサ71で検出される温度が設定温度Tb以上となったときが、低速運転条件を満たさなくなったときである。
具体的に、制御装置7は、まず、以下の式1から、熱交換量Qを算出する。
Q=(Tf1−Tf2)×cf×df×Ff ・・・ (式1)
Tf1:清水冷却前温度センサ72で検出される温度
Tf2:清水冷却後温度センサ71で検出される温度
cf:清水の比熱
df:清水の比重
Ff:清水の流量(清水ポンプ23の回転数から換算)
次に、制御装置7は、以下の式2から、海水流出温度Ts2bを算出する。
Ts2b=Ts1+Q/(cs×ds×Fsb) ・・・ (式2)
Ts1:海水流入温度センサ73で検出される温度
cs:海水の比熱
ds:海水の比重
Fsb:第2回転数Nb時の海水の流量
次に、制御装置7は、以下の式3から、第2回転数Nb時の対数平均温度差LMTDbを算出する。
LMTDb=(TD1b−TD2b)/ln(TD1b/TD2b)
・・・ (式3)
TD1b:清水入口側温度差(Tf1−Ts2b)
TD2b:清水出口側温度差(Tf2−Ts1)
最後に、制御装置7は、以下の式4から、熱交換能力係数Kbを算出する。
Kb=Q/LMTDb ・・・ (式4)
次に、制御装置7は、海水ポンプ33を第1回転数Naとしたときに清水流出温度が設定温度Tdとなる仮想の熱交換能力係数Kaを算出する。
まず、制御装置7は、以下の式5から、清水冷却前温度Tf1aを算出する。
Tf1a=Td+Q/(cf×df×Ff) ・・・ (式5)
次に、制御装置7は、以下の式6から、海水流出温度Ts2aを算出する。
Ts2a=Ts1+Q/(cs×ds×Fsa) ・・・ (式6)
Fsa:第1回転数Na時の海水の流量
次に、制御装置7は、以下の式7から、第1回転数Na時の対数平均温度差LMTDaを算出する。
LMTDa=(TD1a−TD2a)/ln(TD1a/TD2a)
・・・ (式7)
TD1a:清水入口側温度差(Tf1a−Ts2a)
TD2a:清水出口側温度差(Td−Ts1)
最後に、制御装置7は、以下の式8から、熱交換能力係数Kaを算出する。
Ka=Q/LMTDa ・・・ (式8)
第2回転数Nb時の熱交換能力係数Kbと第1回転数Naとしたときの仮想の熱交換能力係数Kaの双方を算出した後は、制御装置7はそれらを比較し、Kb>Kaであれば低速運転条件を満たすと判定し、Kb<Kaであれば低速運転条件を満たさないと判定する。
通常、熱交換器21は、海水ポンプ33が第2回転数Nbとなったときに清水を設定温度Td以下まで冷却できるように構成される。従って、本実施形態のような制御であれば、冷却対象機器へ供給される清水の温度を設定温度Tdと下限温度Tlの間で変化させることができる。つまり、エアクーラ12へ供給される清水の温度が設定温度Tdよりも低くなれば、主機11へ供給される空気の温度が低下する。これにより、主機11の燃費を改善することができる。しかも、上記の構成では、インバータ8(図1参照)を用いる必要がないので、コストを低減することができる。
<変形例>
低速運転条件を満たすか否かを判定する際には、算出した熱交換能力係数Kbを使用する代わりに、設計時の熱交換能力係数Kを予め制御装置7に格納しておき、その設計時の熱交換能力係数Kを使用して低速運転条件を満たすか否かを判定してもよい。ただし、前記実施形態のように熱交換器21の熱交換能力係数Kbを算出すれば、熱交換器21の汚れ等による経年変化を考慮して低速運転条件を満たすか否かを判定することができる。
また、熱交換器21の特性として、海水の流量を変化させた時の熱交換能力の変化が既知の場合は、この効果を加味して低速運転条件を満たすか否かを判定してもよい。例えば、海水の流量を減じた時に熱交換能力が2割減ずるのであれば、低速運転条件をKb×0.8>Kaとして判定してもよい。
海水ポンプ33は、電気信号によって第1回転数Naと第2回転数Nbのどちらかに切り換えられるように構成されてもよい。この場合、制御装置7は、低速運転条件を満たさないときは、海水ポンプ33を第2回転数Nbに切り換え、低速運転条件を満たすときは、海水ポンプ33を第1回転数Naに切り換える。
また、第2海水ライン32に海水流出温度センサを設け、この温度センサで直接検出される温度を海水流出温度Ts2bとして使用してもよい。
(その他の実施形態)
本発明は上述した第1および第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、図2において、EGRライン96およびEGRクーラ13が設けられなくてもよい。また、図1,3において、EGRクーラ13だけでなく特殊冷却機器14も採用されずに、第1清水ライン4が熱交換器21から主機11およびエアクーラ12のみへ清水を導いてもよい。
1A,1B 船舶の冷却システム
11 主機
12 エアクーラ
13 EGRクーラ
14 特殊冷却機器
21 熱交換器
22 バイパスライン
24 温度調整弁
31 第1海水ライン
32 第2海水ライン
33 海水ポンプ
4 第1清水ライン
5 第2清水ライン
64 循環ライン
7 制御装置
71 清水冷却後温度センサ
72 清水冷却前温度センサ
73 海水流入温度センサ
8 インバータ
9 表示器

Claims (7)

  1. 清水と海水との間で熱交換を行って前記清水を冷却する熱交換器と、
    船体外から前記熱交換器へ海水を導く、海水ポンプが設けられた第1海水ラインと、
    前記熱交換器から前記船体外へ海水を導く第2海水ラインと、
    前記熱交換器から、船舶のレシプロエンジンである主機および過給機から前記主機へ供給される空気を冷却するエアクーラへ清水を導く第1清水ラインと、
    前記主機および前記エアクーラから前記熱交換器へ清水を導く第2清水ラインと、
    前記熱交換器をバイパスするように前記第2清水ラインから分岐して前記第1清水ラインに合流するバイパスラインと、
    前記熱交換器を通過する清水の流量と前記バイパスラインを流れる清水の流量との比率を変更する温度調整弁と、
    前記バイパスラインの合流点よりも下流側で前記第1清水ラインに流れる清水の温度を検出する清水冷却後温度センサと、
    通常時は、前記バイパスラインに清水が流れないように前記温度調整弁を制御した上で、前記清水冷却後温度センサで検出される温度が設定温度に保たれるようにインバータを介して前記海水ポンプの回転数を制御し、前記海水ポンプの回転数が最低回転数となり、かつ、前記清水冷却後温度センサで検出される温度が前記設定温度よりも低くなったときは、前記清水冷却後温度センサで検出される温度が前記設定温度よりも低い下限温度に保たれるように前記温度調整弁を制御する制御装置と、
    を備える、船舶の冷却システム。
  2. 清水と海水との間で熱交換を行って前記清水を冷却する熱交換器と、
    船体外から前記熱交換器へ海水を導く、第1回転数と前記第1回転数よりも大きな第2回転数のどちらかに切り換え可能な海水ポンプが設けられた第1海水ラインと、
    前記熱交換器から前記船体外へ海水を導く第2海水ラインと、
    前記熱交換器から、船舶のレシプロエンジンである主機および過給機から前記主機へ供給される空気を冷却するエアクーラへ清水を導く第1清水ラインと、
    前記主機および前記エアクーラから前記熱交換器へ清水を導く第2清水ラインと、
    前記熱交換器をバイパスするように前記第2清水ラインから分岐して前記第1清水ラインに合流するバイパスラインと、
    前記熱交換器を通過する清水の流量と前記バイパスラインを流れる清水の流量との比率を変更する温度調整弁と、
    前記バイパスラインの合流点よりも下流側で前記第1清水ラインに流れる清水の温度を検出する清水冷却後温度センサと、
    前記第2清水ラインに流れる清水の温度を検出する清水冷却前温度センサと、
    前記第1海水ラインに流れる海水の温度を検出する海水流入温度センサと、
    前記清水冷却後温度センサ、前記清水冷却前温度センサおよび前記海水流入温度センサで検出される温度に基づいて、前記海水ポンプを前記第1回転数としたときに前記熱交換器で清水を設定温度以下まで冷却できるかという低速運転条件を満たすか否かを判定し、前記低速運転条件を満たさないときは、前記海水ポンプが前記第2回転数に切り換えられた場合に前記バイパスラインに清水が流れないように前記温度調整弁を制御し、前記低速運転条件を満たすときは、前記海水ポンプが前記第1回転数に切り換えられた場合に前記清水冷却後温度センサで検出される温度が前記設定温度よりも低い下限温度に保たれるように前記温度調整弁を制御する制御装置と、
    を備える、船舶の冷却システム。
  3. 前記海水ポンプは、手動で前記第1回転数と前記第2回転数のどちらかに切り換えられるように構成されており、
    前記制御装置は、前記低速運転条件を満たすか否かを表示器を介して表示する、請求項2に記載の船舶の冷却システム。
  4. 前記海水ポンプは、電気信号によって前記第1回転数と前記第2回転数のどちらかに切り換えられるように構成されており、
    前記制御装置は、前記低速運転条件を満たさないときは、前記海水ポンプを前記第2回転数に切り換え、前記低速運転条件を満たすときは、前記海水ポンプを前記第1回転数に切り換える、請求項2に記載の船舶の冷却システム。
  5. 前記制御装置は、前記海水ポンプが前記第2回転数のときに、前記清水冷却後温度センサ、前記清水冷却前温度センサおよび前記海水流入温度センサで検出される温度に基づいて、前記熱交換器の熱交換能力係数を算出し、算出した熱交換能力係数を使用して前記低速運転条件を満たすか否かを判定する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の船舶の冷却システム。
  6. 前記第1清水ラインは、前記熱交換器から前記主機および前記エアクーラだけでなくEGRクーラへも清水を導き、
    前記第2清水ラインは、前記主機および前記エアクーラだけでなく前記EGRクーラからも前記熱交換器へ清水を導く、請求項1〜5のいずれか一項に記載の船舶の冷却システム。
  7. 前記第1清水ラインは、前記熱交換器から前記主機および前記エアクーラだけでなく一定温度での冷却が必要な特殊冷却機器へも清水を導き、
    前記第2清水ラインは、前記主機および前記エアクーラだけでなく前記特殊冷却機器からも前記熱交換器へ清水を導き、
    前記特殊冷却機器用の循環回路を形成するように前記第2清水ラインから分岐して前記第1清水ラインに合流する還流ラインをさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の船舶の冷却システム。
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