JP2018039148A - インクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造でインクパウチ内に収容されたインクの残量を把握すること。
【解決手段】インクカートリッジ60は、インクの量に応じて変形可能なインクパウチ34を収容するケース62と、渦巻き形状と直線形状との間で形状変化が可能なバネ66と、インクパウチ34内に収容されたインクの残量を検出する検出装置68と、を備え、インクパウチ34は、直線形状のバネ66上に配置され、バネ66の他端66Bは、インクパウチ34の第2端部34Dに巻きつくように構成され、バネ66は、直線形状から渦巻き形状に戻ろうとする復元力をインクパウチ34に付加し、インクパウチ34内のインクの減少に応じてインクパウチ34に巻きつくように構成され、検出装置68は、バネ66がインクパウチ34に所定量だけ巻きついたときに、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。
【選択図】図10

Description

本発明は、インクパウチが収容されるインクカートリッジに関する。
従来から、水性インクなどのインクを用いるインクジェット式記録装置が知られている。大型のインクジェット式記録装置においては、インクを大量に消費することが多いため、インクパウチを収容したインクカートリッジの交換頻度が高くなる。この場合、インクカートリッジは高コストであるので、インクカートリッジを交換することは、ユーザーにとってコスト負担が大きくなる。そこで、例えば、特許文献1に示すように、インクカートリッジの交換ではなく、インクパウチの交換のみを行う構成が提案されている。この構成によれば、ユーザーは、インクを使い終えれば、インクパウチのみを購入し、当該インクパウチをインクカートリッジに装着する。これにより、インクカートリッジを再利用することが可能となる。
特開2010−131814号公報
ところで、インクジェット式記録装置では、インクパウチ内に収容されたインクの残量を検出する機構が設けられている。インクの残量が最少となったことが検出されると、インクパウチの交換が行われる。例えば、インクパウチの膨らみ具合に応じて移動するエンド検出板をインクパウチに設けて、エンド検出板の位置を検出することによって、インクの残量を検出する機構が知られている。しかし、エンド検出板を用いる場合には、インクパウチの設置状態によってエンド検出板が設計通りに移動せず、適切にインクの残量を検出できないという問題がある。
また、特許文献1には、インクパウチを使用する前に、カートリッジケースおよび空のインクパウチの重量を測定し、ある程度印刷が行われた後に、インクカートリッジを取り外してインクカートリッジ全体の重量を測定することによって、理論上のインクの残量と実際のインクの残量とに基づいて、インクの残量を正確な値に修正する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、インクカートリッジ等の重量の測定をユーザー自身が行う必要があり、インクカートリッジの本数が多くなるほど、ユーザーへの負担が増大してしまうという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構造でインクパウチ内に収容されたインクの残量を把握することができるインクカートリッジを提供することである。
本発明に係るインクカートリッジは、インクを収容し、インクを供給する供給口を有し、インクの量に応じて変形可能なインクパウチを着脱可能に収容するケースと、渦巻き形状と直線形状との間で形状変化が可能であり、前記ケースに設けられた帯状のバネと、前記ケースに設けられ、前記インクパウチ内に収容されたインクの残量を検出する検出装置と、を備え、前記インクパウチは、前記直線形状の前記バネ上に配置され、前記バネの長手方向の一端は、前記ケースに固定され、前記バネの長手方向の他端は、前記インクパウチのうち前記供給口が設けられた第1端部の反対側に位置する第2端部に巻きつくように構成され、前記バネは、前記バネ上に前記インクパウチが配置されたとき、前記直線形状から前記渦巻き形状に戻ろうとする復元力を前記インクパウチに付加し、前記インクパウチ内のインクの減少に応じて前記インクパウチに巻きつくように構成され、前記検出装置は、前記バネが前記インクパウチに所定量だけ巻きついたときに、前記インクパウチ内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。
本発明のインクカートリッジによると、インクパウチの第2端部に巻きついたバネが、インクパウチ内のインクの減少に応じてインクパウチに巻きついていく。即ち、バネの他端がインクパウチの供給口に近づいていく。これにより、インクパウチ内のインクは、第2端部から第1端部に向けて移動し、インクが第2端部側に残留することを抑制することができる。ここで、インクパウチの第1端部が第2端部より上方に配置されるような場合には、インクパウチ内のインクを最後まで使い切ることが困難であったが、バネの復元力によってインクパウチ内のインクを最後まで絞り出して使い切ることができる。また、検出装置は、バネがインクパウチに所定量だけ巻きついたときに、インクパウチ内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。これにより、ユーザーは、インクパウチ内に収容されたインクの残量を大まかに把握することができる。例えば、所定量として最少の量を設定した場合には、ユーザーは、インクパウチの交換時期を認識することができる。このように、渦巻き形状と直線形状との間で形状変化が可能な帯状のバネを用いることによって、インクパウチ内のインクを効率よく使用しかつインクの残量を把握することができる。また、バネの強度(即ち復元力)を適切に設定することによって、インクパウチが適度に押圧されるため、インクパウチ内のインクを供給口から外部適度に押し出すことができる。このため、場合によってはインクヘッドにインクを供給するポンプを省略することができる。
本発明によれば、簡易な構造でインクパウチ内に収容されたインクの残量を把握することができるインクカートリッジを提供することができる。
一実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るインクジェットプリンタの主要部の正面図である。 一実施形態に係るカートリッジホルダーにインクカートリッジが収容された状態を示す説明図である。 一実施形態に係るカートリッジホルダーの斜視図である。 一実施形態に係るインクカートリッジの斜視図である。 一実施形態に係るインクカートリッジの収容部の斜視図である。 一実施形態に係るインクカートリッジのバネが直線形状に伸ばされた状態を示す斜視図である。 一実施形態に係るインクカートリッジのバネ上に配置されたインクパウチを示す斜視図である。 一実施形態に係るインクパウチの第2端部にバネを巻き付けた状態を示す斜視図である。 一実施形態に係るバネがインクパウチに所定量だけ巻きついた状態を示す斜視図である。 一実施形態に係るバネがインクパウチに所定量だけ巻きついた状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット式記録装置について説明する。本実施形態に係るインクジェット式記録装置は、記録媒体に印刷を行うインクジェットプリンタ(以下、プリンタという。)10である。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。図2は、本実施形態に係るプリンタ10の主要部の正面図である。プリンタ10は、記録媒体5に印刷を行うためのものである。なお、記録媒体5には、普通紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)やポリエステルなどの樹脂材料、アルミニウム、鉄、木材などの各種の材料からなる媒体が含まれる。
以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいる作業者から見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、プリンタ10から上記作業者に近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。後述するインクヘッド20(図2参照)は左方および右方に移動可能である。記録媒体5は、前方および後方に搬送可能である。ただし、これは説明の便宜上の方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではない。
図1に示すように、プリンタ10は、本体部12と、本体部12に設けられたプラテン14とを備えている。プラテン14には記録媒体5が配置される。
図2に示すように、プリンタ10は、本体部12に設けられたガイドレール13を備えている。ガイドレール13は、左右方向に延びている。ガイドレール13には、キャリッジ22が係合している。キャリッジ22は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール13に沿って左右方向(主走査方向)に往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール13の左端側および右端側に配置されたプーリ19aおよびプーリ19bを有している。プーリ19aには、キャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aはプーリ19bに連結されていてもよい。プーリ19aは、キャリッジモータ8aによって駆動される。プーリ19aおよびプーリ19bには、それぞれ無端状のベルト16が巻き掛けられている。キャリッジ22はベルト16に固定されている。プーリ19aおよびプーリ19bが回転してベルト16が走行すると、キャリッジ22が左右方向に移動する。このように、キャリッジ22はガイドレール13に沿って左右方向に移動可能に構成されている。
プラテン14には、上下一対のグリッドローラ(図示せず)およびピンチローラ(図示せず)が設けられている。グリッドローラはフィードモータ(図示せず)に連結されている。グリッドローラはフィードモータによって回転駆動される。記録媒体5がグリッドローラとピンチローラとの間に挟まれた状態でグリッドローラが回転すると、記録媒体5は前後方向(副走査方向)に搬送される。
図2に示すように、プリンタ10は、複数のインクカートリッジ60を備えている。インクカートリッジ60はインクを貯留するタンクである。インクカートリッジ60は、直方体状に形成されている。インクカートリッジ60は、インクが収容されたインクパウチ34を収容する。複数のインクカートリッジ60C、60M、60Y、60Kは、後述するカートリッジホルダー30に着脱自在に装着されている。複数のインクカートリッジ60C、60M、60Y、60Kは、インク経路50の一端52に着脱自在に接続されている。インクカートリッジ60Cには、シアンインクが収容されたインクパウチ34が収容されている。インクカートリッジ60Mには、マゼンタインクが収容されたインクパウチ34が収容されている。インクカートリッジ60Yには、イエローインクが収容されたインクパウチ34が収容されている。インクカートリッジ60Kには、ブラックインクが収容されたインクパウチ34が収容されている。なお、インクパウチ34に収容されるインクは上述したものに限定されない。インクパウチ34は、例えば、ライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアン等のインクや、ホワイトインク、メタルインク、グロスインク等の特色インクを収容してもよい。
図3に示すように、インクパウチ34は、インクを収容する本体部34Aと、本体部34A内のインクを後述するインク経路50に供給する供給口34Bとを備えている。供給口34Bは、インクパウチ34の第1端部34Cに設けられている。インクパウチ34の第2端部34Dは、インクパウチ34が後述するバネ66上に配置されたとき、バネ66の他端66Bに巻きつかれる。第2端部34Dは、第1端部34Cの反対側に位置する。インクパウチ34は、内部に収容されたインクの量に応じて変形可能に構成されている。インクパウチ34は、可撓性を有する材料から形成されている。可撓性を有する材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料や、アルミ箔を積層加工したラミネートフィルム等が挙げられる。
図2に示すように、プリンタ10は、各色のインクが貯留されたインクカートリッジ60ごとにインク供給システム35を有している。インク供給システム35は、インクカートリッジ60に加えて、インクヘッド20と、ダンパー(図示せず)と、インク経路50と、供給ポンプ55とを備えている。インクヘッド20およびダンパー(図示せず)はキャリッジ22に搭載され、左右方向に往復移動する。一方、インクカートリッジ60は、キャリッジ22に搭載されておらず、左右方向に往復移動しない。そのため、キャリッジ22が左右方向に移動してもインク経路50が破損しないように、インク経路50の大部分(少なくとも全長の半分以上)は、左右方向に延びた状態で配置されている。本実施形態では、4種類のインクを利用しているため、合計4本のインク経路50が設けられている。インク経路50は、ケーブル類保護案内装置56で覆われている。ケーブル類保護案内装置56とは、例えばケーブルベア(登録商標)である。
図2に示すように、インクヘッド20は、インクを記録媒体5に吐出する複数のノズル21を備えている。ダンパー(図示せず)は、インクヘッド20に連通し、インクヘッド20にインクを補給する役割を担う。また、ダンパーは、インクの圧力変動を緩和する役割を担う。ダンパーによって、インクヘッド20のインク吐出動作が安定化される。
図2に示すように、インクカートリッジ60とインクヘッド20とは、インク経路50を介して連通している。インク経路50の一端52は、インクカートリッジ60の後述する接続部材38の凸部38A(図3参照)に着脱可能に接続している。インク経路50の他端54は、ダンパー(図示せず)に接続している。インク経路50の他端54は、インクヘッド20に連通している。インク経路50は、インクカートリッジ60からインクヘッド20にインクを導く流路を形成している。インク経路50は、柔軟性や可撓性を有し、弾性変形可能なように構成されている。インク経路50の構成は特に限定されないが、本実施形態では樹脂製の変形容易なチューブである。
図2に示すように、供給ポンプ55は、インク経路50に配置されている。供給ポンプ55は、インクカートリッジ60からインクヘッド20に向かってインクを供給する(送り出す)ことができる。本実施形態の供給ポンプ55は、チューブポンプであるが、これに限定されない。
図4に示すように、カートリッジホルダー30は、後壁30Aと、後壁30Aの右端から前方に延びる右壁30Bと、後壁30Aの下端から前方に延びる下壁30Cと、右壁30Bの上端から左方に延びる上壁30Dと、下壁30Cの左端から上方に延びる左壁30Eとを備えている。右壁30Bと、下壁30Cと、上壁30Dと、左壁30Eとによって、インクカートリッジ60を前方から後方に向けて挿入するための挿入口30Hが形成されている。挿入口30Hは、水平方向に開口している。本実施形態において、「水平方向に開口」とは、開口が水平面に対して、前後方向および/または左右方向に0°以上30°以下の範囲内で傾斜した方向を指向していることを含む。挿入口30Hは、前方に向けて開口している。インクカートリッジ60は、挿入口30Hから挿入される。図3に示すように、カートリッジホルダー30の水平方向に対する傾斜角αは、例えば5°である。これにより、カートリッジホルダー30に収容されたインクカートリッジ60は、前方に向かうにつれて上方に傾斜した状態で配置される。
図4に示すように、カートリッジホルダー30は、接続部材38を備えている。接続部材38は、カートリッジホルダー30の後壁30Aに設けられている。接続部材38は、インク経路50の一端52(図2参照)が接続される凸部38Aと、インクパウチ34の供給口34B(図3参照)に接続される針材38Bとを有している。凸部38Aは、後壁30Aから後方に延びる。凸部38Aは、針材38Bと連通する排出口(図示せず)を備えている。針材38Bは、後壁30Aから前方に延び、内部に流路を有する。インクカートリッジ60に収容されたインクパウチ34の供給口34Bに針材38Bが突き刺さることによって、インクパウチ34内のインクは接続部材38(即ち針材38Bおよび排出口)を介してインク経路50に供給される。
図5に示すように、インクカートリッジ60は、インクパウチ34を着脱可能に収容するケース62と、バネ66と、検出装置68と、スライダ70とを備えている。
図5に示すように、ケース62は、蓋部63と収容部64(図6も参照)とを備えている。蓋部63は、収容部64に着脱自在に形成されている。
図6に示すように、収容部64は、後壁64Aと、後壁64Aの右端から前方に延びる右壁64Bと、後壁64Aの上端から前方に延びる上壁64Cと、後壁64Aの下端から前方に延びる下壁64Dと、右壁64Bの後端と上壁64Cの後端と下壁64Dの後端とに接続された前壁64Eとを備えている。後壁64Aには、インクパウチ34の供給口34Bが挿入される挿入孔64Fが形成されている。上壁64Cには、前後方向に延びる第1開口64Gが形成されている。下壁64Dには、前後方向に延びる第2開口64Hが形成されている。第1開口64Gは、第2開口64Hと対向する位置に形成されている。
図6に示すように、バネ66は、帯状に形成されている。本実施形態のバネ66は、定荷重バネである。なお、バネ66は、定荷重バネに限定されない。バネ66は、ケース62の収容部64に設けられている。バネ66の長手方向の一端66A(図7参照)は、ケース62の収容部64に固定されている。バネ66は、渦巻き形状と直線形状との間で形状変化が可能に構成されている。バネ66は、通常時(バネ66に応力が加わっていない初期状態のとき)は、図6に示すように渦巻き形状である。バネ66は、スライダ70によって伸ばされたときは、図7に示すように、直線形状である。なお、「バネ66が直線形状にある」とは、バネ66の大部分が直線状に伸びていることを意味し、バネ66の長手方向の他端66Bは湾曲していてもよい。図8に示すように、直線形状のバネ66上には、インクパウチ34が配置される。図6に示すように、バネ66の長手方向の他端66Bは、バネ66上にインクパウチ34が配置されていないときは、何にも固定されていない。図9に示すように、バネ66の長手方向の他端66Bは、バネ66上にインクパウチ34が配置されているときは、インクパウチ34の第2端部34Dに巻きつく。他端66Bは、第2端部34Dに固定されているとよい。バネ66は、バネ66上にインクパウチ34が配置されたとき、直線形状から渦巻き形状に戻ろうとする復元力をインクパウチ34に付加し、インクパウチ34内のインクの減少に応じてインクパウチ34に巻きつくように構成されている。バネ66の他端66Bは、インクパウチ34内のインクが減少するにつれて、インクパウチ34の供給口34Bに近づく。
図6に示すように、スライダ70は、ケース62の長手方向に沿ってスライド自在に設けられている。スライダ70は、ケース62の収容部64にスライド自在に設けられている。スライダ70は、収容部64に設けられた第1開口64Gおよび第2開口64Hに沿って、スライド自在に構成されている。図7に示すように、スライダ70は、バネ66上に設けられている。スライダ70とバネ66とは接触している。スライダ70は、バネ66上をバネ66の復元力に抗する向き(図7では前方)に移動することによって、バネ66を伸ばすことができる。スライダ70は、バネ66を渦巻き形状から直線形状に変形させることができる。スライダ70は、通常時は収容部64の挿入孔64Fの近傍に位置する。スライダ70は、ケース62の後部に位置する。スライダ70は、バネ66を直線形状に伸ばすときに挿入孔64Fから離れる方向に移動する。スライダ70は、ケース62の前部に向けて移動する。スライダ70は、収容部64に蓋部63が取り付けられたとき、蓋部63に覆われる。即ち、スライダ70は、蓋部63が取り付けられた状態では、外部に露出しない。
図5に示すように、検出装置68は、蓋部63の内壁のうち収容部64に収容されたインクパウチ34に対向する位置に配置された壁(即ち収容部64の右壁64Bに対向する壁)に設けられている。なお、検出装置68は、収容部64に設けられていてもよい。検出装置68は、インクパウチ34内に収容されたインクの残量を検出する。検出装置68は、バネ66がインクパウチ34に所定量だけ巻きついたときに、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。本実施形態の検出装置68は、インクパウチ34内に収容されたインクの量が最少になったことを検出する。即ち、検出装置68は、インクパウチ34の交換のタイミングを検出する。検出装置68は、バネ66が所定の位置に到達したことを検出することによって、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。検出装置68は、インクパウチ34のバネ66に対する厚み(インクパウチ34内のインクが減少するとインクパウチ34の厚みも小さくなる)が所定の厚みに到達したことを検出することによって、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出してもよい。なお、バネ66のインクパウチ34に対する巻きつきが進行している状態(バネ66が初期状態に戻るまでの状態)では、インクパウチ34のバネ66に対する厚みはほぼ一定である。検出装置68は、例えば、バネ66に接触することによりONまたはOFFとなる接触式のセンサであってもよいし、光学式センサのような非接触式のセンサであってもよい。
次に、インクカートリッジ60にインクパウチ34を装着する方法について説明する。図6に示すように、インクカートリッジ60の収容部64から蓋部63を取り外す。これによりバネ66およびスライダ70が外部に露出する。そして、バネ66上のスライダ70を、バネ66の復元力に抗して、第1開口64Gおよび第2開口64Hに沿って収容部64内を前方に向けてスライド移動させる。これにより、図7に示すように、バネ66は、渦巻き形状から直線形状に伸ばされる。このとき、スライダ70がバネ66の他端66B付近に位置するため、バネ66はスライダ70にその移動を阻止される。即ち、バネ66は、スライダ70によって直線形状が維持される。次に、図8に示すように、直線形状のバネ66上に、インクパウチ34を配置する。そして、図9に示すように、バネ66の他端66Bをインクパウチ34の第2端部34Dに巻き付ける。このとき、インクパウチ34内にはインクが収容されているため、バネ66の移動はインクパウチ内のインクによって阻止される。そして、収容部64に蓋部63を取り付ける。このようにして、インクカートリッジ60にインクパウチ34が装着される。インクパウチが取り付けられたインクカートリッジ60は、カートリッジホルダー30(図2参照)に取り付けられる。
インクヘッド20のノズル21(図2参照)からインクが吐出されると、インクパウチ34内のインクが減少していく。図10に示すように、インクが減少すると、バネ66の復元力によって、バネ66はインクパウチ34に徐々に巻きついていく。そして、図11に示すように、バネ66は、インクパウチ34内のインクが最少となるまでインクパウチ34に巻きついていく。このとき、インクカートリッジ60の蓋部63に設けられた検出装置68は、例えば、バネ66が所定の位置に到達することを検出することによって、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量(ここでは最小の量)に到達したことを検出する。かかる検出結果は、例えばプリンタ10に設けられたディスプレイ等を介してユーザーに通知されるため、ユーザーはインクパウチ34の交換時期を的確に知ることができる。このように、ユーザーはインクカートリッジ60内に収容されたインクパウチ34のみを交換すればよいため、インクカートリッジ60を交換していた場合と比較して、コストの低減が実現される。
以上のように、本実施形態のインクカートリッジ60によると、インクパウチ34の第2端部34Dに巻きついたバネ66が、インクパウチ34内のインクの減少に応じてインクパウチ34に巻きついていく。即ち、バネ66の他端66Bがインクパウチ34の供給口34Bに近づいていく。これにより、インクパウチ34内のインクは、第2端部34Dから第1端部34Cに向けて移動し、インクが第2端部34D側に残留することを抑制することができる。ここで、インクパウチ34の第1端部34Cが第2端部34Dより上方に配置されるような場合は、インクパウチ34内のインクを最後まで使い切ることが困難であったが、バネ66の復元力によってインクパウチ34内のインクを最後まで絞り出して使い切ることができる。また、検出装置68は、バネ66がインクパウチ34に所定量だけ巻きついたときに、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。これにより、ユーザーは、インクパウチ34内に収容されたインクの残量を大まかに把握することができる。例えば、所定量として最少の量を設定した場合には、ユーザーは、インクパウチ34の交換時期を認識することができる。このように、渦巻き形状と直線形状との間で形状変化が可能な帯状のバネ66を用いることによって、インクパウチ34内のインクを効率よく使用しかつインクの残量を把握することができる。また、バネ66の強度(即ち復元力)を適切に設定することによって、インクパウチ34が適度に押圧されるため、インクパウチ34内のインクを供給口34Bからインク経路50に適度に押し出すことができる。このため、場合によってはインクヘッド20にインクを供給する供給ポンプ55を省略することができる。
本実施形態のインクカートリッジ60によると、検出装置68は、バネ66が所定の位置に到達したことを検出することによって、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。このように、バネ66の位置を検出するという比較的容易な方法によって、インクパウチ34内のインクの残量を正確に把握することができる。
また、検出装置68は、インクパウチ34のバネ66に対する厚みが所定の厚みに到達したことを検出することによって、インクパウチ34内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する。このように、インクパウチ34の厚みを検出するという比較的容易な方法によって、インクパウチ34内のインクの残量を正確に把握することができる。
本実施形態のインクカートリッジ60は、ケース62にスライド自在に設けられ、バネ66上を復元力に抗する向きに移動することによって、バネ66を伸ばすスライダ70を備えている。これにより、バネ66を容易に直線形状に変化させることができ、バネ66上にインクパウチ34を容易に配置することができる。
本実施形態のインクカートリッジ60によると、バネ66の他端66Bは、インクパウチ34の第2端部34Dに固定されている。これにより、バネ66の復元力がインクパウチ34に効果的に加わり、バネ66はインクパウチ34に確実に巻きつくことができる。
本実施形態のインクカートリッジ60によると、バネ66は、定荷重バネである。インクパウチ34に加わるバネ66の復元力は一定となるため、インクパウチ34からのインクの供給がより安定する。
上述した実施形態では、インクカートリッジ60は、スライダ70を備えていたが、備えていなくてもよい。この場合、インクカートリッジ60の収容部64にインクパウチ34を配置するとき、ユーザーは、例えば、手によってバネ66を渦巻き形状から直線形状へと変形させ、バネ66を直線形状に固定した状態でバネ66上にインクパウチ34を配置し、バネ66を渦巻き形状へと変形させるとよい。
上述した実施形態では、検出装置68は、蓋部63に1つだけ設けられたが、複数備えていてもよい。各検出装置68が、それぞれインクパウチ34内のインクの残量を検出することができるため、インクの残量を段階的に把握することができる。インクパウチ34内のエンド検出は少なくとも二段階で検出できると好ましい。第一段階で検出装置68によって、インクパウチ34内のインクが残り少なくなったことを把握する。例えば、このタイミングでインクを注文する様にユーザーに通知する。そして、第二段階で検出装置68によって、インクパウチ34内のインクがほぼ空になったことを把握する。例えば、このタイミングでプリンタ10は印刷指令を受け付けなくなる。これにより、印刷の途中でインクが完全に無くなって印刷不良が発生することを防止することができる。
上述した実施形態では、カートリッジホルダー30に収容されたインクカートリッジ60は、前方に向かうにつれて上方に傾斜した状態で配置されているがこれに限定されない。インクカートリッジ60は、前方に向かうにつれて下方に傾斜した状態で配置されていてもよいし、水平に配置されていてもよい。従来のインクカートリッジでは、上記のような構成の場合、インクパウチ34内のインクが第2端部34Dに残存してしまい、インクパウチ34内にインクが多量に残っているにも関わらず、インクパウチ34の交換時期が通知されていた。しかし、インクカートリッジ60によれば、インクパウチ34内のインクが減少すればするほど、バネ66がインクパウチ34に巻きついていく。このため、インクパウチ34内のインクは、第2端部34Dから第1端部34Cへと移動させられるので、インクパウチ34内のインクを確実に使いきることができる。
上述した実施形態では、インクカートリッジ60は、直方体状に形成されており、ケース62と蓋部63とを備えていたが、インクカートリッジの形状は特に限定されない。カートリッジの形状がどのような形状であっても、渦巻き形状と直線形状との間で形状変化が可能な帯状のバネ66を用いることによって、上述した効果が得られる。
上述した実施形態では、インクカートリッジ60は、キャリッジ22に搭載されておらず、左右方向に往復移動しないが、これに限定されない。インクカートリッジが比較的小さい場合には、インクカートリッジはキャリッジ22に搭載されていてもよい。特に、バネ66の強度を適切に設定することによって、供給ポンプ55を省略することができる場合には、プリンタ10がよりコンパクトになる。
上述した実施形態では、インクヘッド20は、インクを記録媒体5に吐出するノズル21を複数備えているが、これに限定されない。インクヘッド20は、単一のノズル21を備えていてもよい。
10 プリンタ(インクジェット式記録装置)
34 インクパウチ
34B 供給口
34C 第1端部
34D 第2端部
60 インクカートリッジ
62 ケース
66 バネ
66A 一端
66B 他端
68 検出装置
70 スライダ

Claims (7)

  1. インクを収容し、インクを供給する供給口を有し、インクの量に応じて変形可能なインクパウチを着脱可能に収容するケースと、
    渦巻き形状と直線形状との間で形状変化が可能であり、前記ケースに設けられた帯状のバネと、
    前記ケースに設けられ、前記インクパウチ内に収容されたインクの残量を検出する検出装置と、を備え、
    前記インクパウチは、前記直線形状の前記バネ上に配置され、
    前記バネの長手方向の一端は、前記ケースに固定され、
    前記バネの長手方向の他端は、前記インクパウチのうち前記供給口が設けられた第1端部の反対側に位置する第2端部に巻きつくように構成され、
    前記バネは、前記バネ上に前記インクパウチが配置されたとき、前記直線形状から前記渦巻き形状に戻ろうとする復元力を前記インクパウチに付加し、前記インクパウチ内のインクの減少に応じて前記インクパウチに巻きつくように構成され、
    前記検出装置は、前記バネが前記インクパウチに所定量だけ巻きついたときに、前記インクパウチ内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する、インクカートリッジ。
  2. 前記検出装置は、前記バネが所定の位置に到達したことを検出することによって、前記インクパウチ内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する、請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記検出装置は、前記インクパウチの前記バネに対する厚みが所定の厚みに到達したことを検出することによって、前記インクパウチ内に収容されたインクの量が所定量に到達したことを検出する、請求項1に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記ケースにスライド自在に設けられ、前記バネ上を前記復元力に抗する向きに移動することによって、前記バネを伸ばすスライダを備えている、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  5. 前記バネの前記他端は、前記第2端部に固定されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記バネは、定荷重バネである、請求項1から5のいずれか一項に記載のインクカートリッジ。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のインクカートリッジを収容するカートリッジホルダーを備えたインクジェット式記録装置。
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