JP2018038506A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックアップ電源を盤面側の機構に設けると共に、異なる機種毎の仕様変更を不要とした遊技機を提供すること。【解決手段】主制御装置を備えた遊技盤と、遊技盤に設けられた各種装置に電力を供給する電力供給手段が配設された遊技枠と、を備えた遊技機で、遊技盤は、電力供給手段からの電力供給を行うための遊技盤側コネクタを設けた遊技盤側中継基板を備え、遊技枠は、遊技盤の取り付け時に、遊技盤側コネクタに接続される遊技枠側コネクタを備え、電力供給手段は、遊技枠に遊技盤が取り付けられたとき、接続状態となった遊技枠側コネクタ及び遊技盤側コネクタを介して、主制御装置に電力を供給し、遊技盤中継基板の遊技盤側コネクタから主制御装置への途中に設けられたバックアップ電源生成手段は、遊技盤側コネクタを介して主制御装置に供給される電力の一部を用いて主制御装置用のバックアップ電源を生成する。【選択図】 図21

Description

本発明は遊技機、特にバックアップ電源を備えた遊技機に関する。
現状知られるところの遊技機であるパチンコ機は、停電等により電源が遮断されたとしても、電源遮断直前の遊技中の情報を電源基板に設けられたバックアップ電源により記憶可能としている。これにより、電源復帰した場合に、遮断前の状態から再度、継続して遊技を可能としている。
また、遊技機の概略構成は、盤面側と内枠側の2つの機構により構成されており、盤面側の機構は遊技機の機種変更に際して機種毎に変更するが、内枠側の機構は新たな機種となった場合でも、これに対応して変更されることがなく、つまり異なる機種で共用されるのが一般的であった。
具体的には、遊技の進行を司る主制御基板(主制御装置)と演出を制御するサブ制御基板(サブ制御装置)等の、すなわち遊技機毎で異なる制御を行うための基板を盤面側に設け、一方内枠側には、各種制御基板に向けて電源を供給するための電源基板と、賞球に関する制御を行うための払出制御基板を設けている。このような従来の遊技機では、上述したように、バックアップ電源は電源基板に備えられているのが一般的である。つまり電源基板を備えてなる内枠側に設けられていることになる。
ところで、遊技中において、遊技の進行に係る不具合が発生した場合に、遊技機つまり内枠側の機構から盤面側の機構を取り外して、不具合の原因を究明しなければならない場合がある。しかしこのような場合、バックアップ電源は内枠側に設けられているため、盤面側への電源供給が途絶してしまうこととなる。そうすると、主制御基板に記憶されて且つ、不具合原因の究明対象であるところの、遊技の進行に係る情報は、消失されてしまうこととなり、当該不具合が発生した遊技機で遊技中だった遊技者に対して、大きな損害を与えかねなかった。また、当該損害を遊技者に与えることを回避するために、不具合を放置しておくわけにもいかず、結果的に対処不能となってしまう、という問題があった。
そこで、バックアップ電源を備えてなる電源基板を、内枠側だけでなく、盤面側にも備えることで、盤面側の機構を内枠側の機構から取り外しても、主制御基板にバックアップ電源を供給可能とするもの(例えば、特許文献1参照)がある。
特開2005−185369号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機のように、盤面側に電源基板を備えるということは、当然ながら従来の一般的な構成とは異なる基板を新規に設ける必要が生まれる。この点、近年の遊技機は、盤面側に設けた演出用の可動役物の巨大化、加えて、制御処理量の飛躍的な増加の影響により、サブ制御基板も巨大化の傾向を辿っており、盤面側に新たな基板を設置するためのスペースを確保することは極めて困難であった。
また通常、盤面側の機構は、次々と開発される新たな機種毎で、固有の構成として自由に設計される。よって、各基板の配設位置に関しても、特に制約されることなく、適宜好適な位置の決定が自由に為されてきた。したがって、例えバックアップ電源のみをどこかへ新設するとしても、他の基板の配設位置との関係も考慮しなければならず、基板の配設位置に係る設計について、相当の制約を受けることは容易に予想できた。
このような配設位置の問題を解決するために、主制御基板にバックアップ電源を直接設けるように構成することが、効果的な方策の一つとして考えられる。だが、このような構成では、取り外した盤面側の機構を構成する主制御基板を、予め不正に確変状態等の有利な状態を仕込んだ不正な主制御基板に交換出来てしまう危険性が有り、安易に採用出来る方策とはいえなかった。
そこで、本願発明は上記課題に鑑みなされたものであり、バックアップ電源を盤面側の機構に設けると共に、異なる機種毎の仕様変更を不要とすることを目的とする。
上記課題に鑑みなされた請求項1に記載の発明は、表側に遊技領域が形成されると共に、裏側に遊技の進行を司る主制御装置が配設されてなる遊技盤と、遊技盤が着脱可能に取り付けられると共に、取り付けられた遊技盤に配設された各種装置に電力を供給する電力供給手段が配設された遊技枠と、を備えた遊技機に関するものである。
この遊技機では、遊技盤は、電力供給手段から主制御装置への電力供給を行うための遊技盤側コネクタを設けた遊技盤側中継基板を備え、遊技枠は、該遊技枠に遊技盤が取り付けられた際に、遊技盤側コネクタに接続される遊技枠側コネクタを備え、電力供給手段は、遊技枠に遊技盤が取り付けられたとき、接続状態となった遊技枠側コネクタ及び遊技盤側コネクタを介して、遊技盤に配設された主制御装置に対し電力を供給し、遊技盤中継基板は、主制御装置用のバックアップ電源を生成するためのバックアップ電源生成手段を備え、バックアップ電源生成手段は、遊技盤側コネクタから主制御装置への途中に設けられ、遊技盤側コネクタを介して主制御装置に供給される電力の一部を用いてバックアップ電源を生成する。
このように構成することにより、遊技枠への遊技盤の取り付けによって、遊技枠側コネクタと遊技盤側コネクタが接続状態となることで、遊技枠に配設された電力供給手段から遊技盤に配設された主制御装置に対して、電力の供給を可能とし、さらに、遊技盤に設けられると共に遊技盤側コネクタを設けた遊技盤側中継基板に、主制御装置用のバックアップ電源を生成するためのバックアップ電源生成手段を備えたことで、遊技盤を遊技枠から取り外した場合でも、主制御装置が記憶する情報を保持することができる。
また、バックアップ電源生成手段は、遊技盤側コネクタと、主制御装置との間に設けられて、遊技盤側コネクタを介して主制御装置に供給される電力の一部、すなわち大きさの異なる複数種類の電力の内の何れかを利用して、バックアップ電源を生成するので、バックアップ電源を生成するために特別に何らかの特定の電力を電力供給手段は生成する必要がない。
また、遊技枠における遊技枠側コネクタの配設位置は、遊技機の種別が異なっても概ね固定されるので、該遊技枠側コネクタに接続されることとなる遊技盤側コネクタの位置、延いては該遊技盤側コネクタを具備する遊技盤側中継基板の配設位置や、種別、大きさ等は、自ずと遊技盤の限られた領域内で配置可能な条件に限定される。このため、バックアップ電源生成手段を該遊技盤中継基板に搭載することで、遊技機の開発の都度、バックアップ電源生成手段を搭載する位置や搭載する基板の種別等を逐一検討する煩雑な作業を省略することができ、常にバックアップ電源生成手段の配設位置を固定することができる。
なお、請求項2に記載されているように、請求項1に記載の遊技機において、遊技枠の裏側に賞球に係る制御を実行する払出制御装置を備え、電源遮断時には賞球に係る制御により生成された払出情報を主制御装置にて記憶するようにしても良い。
このように構成することにより、未払出等の賞球に関しての払出情報を、主制御装置が記憶可能としたので、払出制御装置にバックアップ電源を供給しなくても、払出情報を記憶保持することができる。
また、仮に電源遮断時に遊技盤を遊技枠から取り外したとしても、主制御装置はバックアップ電源によりバックアップされることで払出情報を消失することなく保持し、遊技者が不利益を被るおそれがない。
本発明の第1実施形態に係る遊技機の前側斜視図である。 第1実施形態に係る前記遊技機の遊技枠を示す概略正面図である。 第1実施形態に係る前記遊技機の遊技盤の正面図である。 第1実施形態に係る前記遊技盤の裏面図および下方から見た下面図である。 第1実施形態に係る前記弾球遊技機の後側斜視図である。 図2のA−A線に沿う断面図で、第1実施形態に係る遊技枠に遊技盤を組付ける作業を段階的に示す説明図である。 図6に示す第1実施形態に係る遊技枠への遊技盤の組付け作業の要部を表す拡大図である。 第1実施形態に係る遊技枠と遊技盤とを電気的に接続するドロワコネクタを示すもので、その上面図、正面図、側面図である。 図9(a),(b),(c)は移動可能に設けられた第1実施形態に係る前記ドロワコネクタの移動を示す正面図、図9(d),(e),(f)は第1実施形態に係る前記ドロワコネクタの移動を示す側面図である。 第1実施形態に係る前記弾球遊技機の電気構成図である。 第1実施形態に係る電源基板に関する第1の電気配線図である。 第1実施形態に係る電源基板に関する第2の電気配線図である。 第1実施形態に係る電源基板に関する第3の電気配線図である。 第1実施形態に係る主制御基板に関する電気配線図である。 第1実施形態に係るサブ制御基板に関する電気配線図である。 第1実施形態に係るドロワコネクタの接続端子の配置を示す図である。 第1実施形態に係る前記遊技機に複数設けられた前記ドロワコネクタの配置を示す図である。 図17に対応する第1実施形態に係る前記ドロワコネクタの他の配置を示す図である。 第2実施形態に係る電源基板に関する第1の電気配線図である。 第2実施形態に係る電源基板に関する第2の電気配線図である。 第2実施形態に係る主制御基板に関する電気配線図である。 第2実施形態に係るドロワコネクタの接続端子の配置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得る。
なお、以下の各図面を参照した説明において、方向、向き及び位置関係等を示す場合には、遊技機設置島設備に設置されて且つ遊技者に対向して位置するパチンコ機1(図1に示す状態)を基準として、向かって右方向を、右、右側、右側方、右側方向、右方向等として説明する。
また、向かって左方向を、左、左側、左側方、左側方向、左方向等として説明する。
また、パチンコ機1(図1に示す状態)を基準として、天井方向を、上、上側、上方、上方向等として説明する。
また、パチンコ機1(図1に示す状態)を基準として、床方向を、下、下側、下方、下方向等として説明する。
また、パチンコ機1(図1に示す状態)を基準として、遊技者(手前)側の方向を、前、前側、前方、前方向、手前、手前側、手前側方向、表、表側、表方、表方向等として説明する。
また、パチンコ機1(図1に示す状態)を基準として、遊技機設置島設備の内部側の方向を、後、後側、後方、後方向、奥、奥側、奥方、奥方向、裏、裏側、裏方、裏方向等として説明する。
このように、以下の図面説明では、個々に視点および視座が変化しても、該規定した方向に関する用語に基づいて説明を行うものとする。なお、部位の説明において、上記記載の用語に「部」や「面」等の用語を複合して記載した場合でも、方向に関しては、無論上記規定に遵うものである。
[第1実施形態]
本発明を適用した遊技機であるパチンコ機を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。
外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ105,105を介して、パチンコ機前面の意匠枠20および内枠30(遊技枠)が開閉可能に設けられている。意匠枠20の枠内には板ガラス200が嵌め込まれており、板ガラス200の奥には前記内枠30に組付けられた遊技盤40が設けられている。尚、意匠枠20は外枠10に限らず内枠30にヒンジを設けてこれにヒンジ結合される構成でもよい。
意匠枠20の上部には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプや遊技の異常を報知するLED類を備えた装飾部210が設けられている。また意匠枠20の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ部211,212が設けられ、これらは内蔵されたスピーカより出力される遊技音を透過する構成で、前記遊技音により遊技の趣向性を向上させる。
意匠枠20の下半部には、賞球や貸し球として払い出された遊技球を遊技盤40の遊技領域41へ向けて発射する発射待ちの遊技球として貯留する上皿22と下皿23とが一体に形成されている。上皿22には左側に貸出ボタン221、精算ボタン222および残高表示器223が設けられている。また中央には演出ボタン225が設けられている。
下皿23は上皿22から溢れた遊技球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿23に溜まった遊技球を遊技施設に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
下皿23の右側には発射ハンドル24が設けられ、該発射ハンドル24を時計回りに操作することにより発射基板が作動して、上皿22から供給された遊技球が遊技盤40の遊技領域41に向けて発射される。
尚、図中、25は、意匠枠20および内枠30を外枠10にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠25に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠30を開放するようになし、反時計まわりの操作により意匠枠20を開放する。
図2は前記意匠枠20の無い状態における内枠30と、これに組付けた遊技盤40とを示す概略正面図である。遊技盤40を支持する内枠30は金属フレームからなり、上縁および下縁をなす上枠部301、下枠部302と、左右の縦枠部303,304とを備え、その外形寸法は前記外枠10の枠内寸法に合わせてあり、外枠10に一方の縦枠部303(図の左側)が前記ヒンジ105、105によりヒンジ結合されて開閉可能である。
なお、以下の説明において、一方とは、パチンコ機1を前方から視たときの、向かって左方向を意味する。
内枠30はその枠内に組付けた遊技盤40を、一方の縦枠部303の上下に設けられたサポート部材53,53により遊技盤40の一方の側縁403の上下位置を係合保持するとともに、上枠部301および下枠部302に設けられたロック部54,54により他方の縦枠部304(図の右側)寄りの位置で遊技盤40の上縁および下縁をロックする。
なお、以下の説明において、他方とは、パチンコ機1を前方から視たときの、向かって右方向を意味する。
内枠30の上枠部301には、左右両端のコーナー部内に左右一対のスピーカ511,512が設けられている。
内枠30の下枠部302はその上下幅が広く、下枠部302のほぼ中央位置には遊技盤40へ向けて遊技球を発射する発射装置52が設置されている。尚、図略ではあるが、発射装置52の設置位置に応じ、前記上皿22はその左右幅方向の中央より遊技球を取り込んで発射装置52へ送るように構成されている。
また内枠30の下枠部302には前記意匠枠20の上皿22へ賞球又は貸し球としての遊技球を払い出す払出口55と、前記上皿22の満杯時に上皿22から溢れた遊技球を前記下皿23へ流下せしめる流下通路56、および溢れた遊技球を下皿23へ払い出す溢れ球口57が設けられている。尚、払出口55にはこれを開閉可能な仕切板551が、溢れ球口57にはこれを開閉可能な仕切板571が各々設けられており、通常、仕切板551および571は開放しており遊技球供給通路63と上皿22、溢れ球口57と下皿23とが連通している。意匠枠20が開放されると仕切板551および571を閉じて前記払出口55、溢れ球口57から遊技球がこぼれないようにしている。
図3は遊技盤40の正面図であり、遊技盤40には外レール401と内レール402とによって囲まれた略円形の遊技領域41が形成されている。遊技領域41には、その中央部に表示枠飾りたるセンターケース411(装飾役物)が装着され、その内部には大型の演出図柄表示装置412が設置されている。演出図柄表示装置412の左横には普通図柄(以下、単に普図という)の始動口413が設置されている。始動口413は遊技球が通過可能なゲートで構成されている。始動口413は普図の当否抽選を実行する始動口であり、始動口413を遊技球が通過すると普図の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づいて当否判定が行なわれる。
演出図柄表示装置412の直下位置には、遊技球の入球により特別図柄(以下、単に特図という)の当否抽選の起因となる特図始動口414が配設されている。特図始動口414は前記普図の当否抽選が当選したときに開放される普通電動役物(可動役物)からなる。特図始動口414へ遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数は特図の保留記憶として記憶される。そして、これらの乱数に基づいて特図の当否抽選が行われる。
前記特図始動口414の下方位置には、特図の当否抽選が当選となって当り遊技に移行したときに開放される特別電動役物(可動役物)からなる大入賞口415が配設されている。
また特図始動口414の左右両横には、複数の普通入賞口416が配設されている。
遊技盤40の下端の他方の側縁404寄りの位置には内レール402の外周沿いに、普図や特図の保留記憶数、普図の当否、特図の表示、および確変や時短の表示など遊技状態に関する表示等が配設され、遊技の状態を報知する装飾役物たる遊技状態報知装置417が設けられている。
尚、遊技領域41には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口418が設けられている。
図4は遊技盤40の裏面図および下面図を示すもので、遊技盤40の裏面には、その下端部に遊技全般の制御(遊技の進行)を司る主制御基板80が設置され、裏面ほぼ中央にサブ制御基板として前記演出図柄表示装置412を制御する演出図柄制御基板82や、音声、ランプ類の制御等を司るサブ統合基板83、および図示しない遊技盤40を貫通する前記特図始動口、大入賞口などの可動役物や前記センターケース、遊技状態報知装置などの装飾役物の部品類が設置されている。
尚、主制御基板80、演出図柄制御基板82、サブ統合制御基板83はそれぞれ専用の基板ケースに収納された状態で遊技盤40の裏面に取付けられている。またこれ等、遊技盤の40の裏面に設置された基板類や部品類は全体的に合成樹脂からなるカバー部材420で被覆されている。
遊技盤40の裏面下端部の他方の側縁404寄りの位置には、遊技盤40側の主制御基板80、演出制御基板82、サブ統合基板83等と、内枠30側に設けられた後述の電源基板や他の制御基板等とを電気的に接続する盤側第1ドロワコネクタ71A、盤側第2ドロワコネクタ72A、および盤側第3ドロワコネクタ73Aが設けられている。これらのコネクタ71A,72A,73Aは、遊技盤40の幅方向(パチンコ機の幅方向)に沿う横向きの状態でコネクタ支持部701に取付けられ、前記カバー部材420の裏面より後方へ向けて突設されている。
図5はパチンコ機1の裏面側を示す斜視図で、パチンコ機1の裏面側には、内枠30の裏面上端部に球タンク61が設けられている。球タンク61は図略の遊技施設の島設備から供給される遊技球を受ける。球タンク61にはタンクレール62が連結され、該タンクレール62を介して遊技球を、内枠30の裏面の一方の側縁に沿って縦方向に設けられた遊技球供給通路63へ送出すように構成されている。尚、内枠30の裏面上端部には一方の側端部に外部接続端子板60が設置されており、タンクレール62はこれを避けて設けられている。
遊技球供給通路63は、球タンク61からの遊技球を賞球又は貸し球として上皿22へ払い出すものである。遊技球供給通路63はその下半部に、払い出す遊技球を計数するとともに、払出量を制御する払出装置631と、タンクレール62からの遊技球を払出装置631へ流下せしめる球通路とを備えている。遊技球供給通路63は、内枠30の一方の縦枠部303に設けられたベース部31を介して設置されている。
また内枠30の下枠部302の裏面には、電源基板65や前記払出装置63aを制御する図略の払出制御基板やその他の構成部品が設置されている。
内枠30には、遊技盤40に設けられた少なくとも主制御基板80に電力を供給するための電源基板65を備える。
パチンコ機1の裏面の球タンク61の下方および遊技球供給通路63の内側位置で、かつ内枠30の下枠部302裏面の電源基板65等の上方位置には、内枠30に組付けられた遊技盤40の裏面の前記主制御基板、演出図柄制御基板、サブ統合基板、およびこれ等を覆うカバー部材420が収納されている。
また内枠30の裏面には、他方の縦枠部304の裏面側の位置において、前記遊技盤40の裏面の盤側第1、第2および第3ドロワコネクタ(図4の71A,72A,73A)と対応する位置にそれぞれ、内枠30側の枠側第1ドロワコネクタ71B、枠側第2ドロワコネクタ72B、および枠側第3ドロワコネクタ73Bがコネクタ支持部702により支持されている。そして遊技盤40側および内枠側の各コネクタ71A,71B,72A,72B,73A,73Bがそれぞれ、内枠30に遊技盤40が組付けられることで自動的に接続されている。
図6に示すように、遊技盤40の内枠30への組付け作業は、内枠30の枠内にその前方より遊技盤40を組付けることがなされる。先ず、遊技盤40はその一方の側縁403を、内枠30の一方の縦枠部303側の枠内にその斜め前方より挿入し、内枠30に対して遊技盤40が斜めの状態で、前記側縁403を前記縦枠部303に係合せしめる(図6(a)、(b))。前記係合は図2に示した前記サポート部材53、53によりなされる。前記係合の後、係合した部位を回動中心として、遊技盤40の他方の側縁404を矢印G方向に沿って内枠30の他方の縦枠部304側の枠内へ押し込み(図6(c)、(d))、前記ロック部54,54(図2)によりロックせしめる。
図7はサポート部材53により内枠30の一方の縦枠部303に遊技盤40の一方の側縁403を係合せしめる作業を示す。サポート部材53には前記縦枠部303枠内面から突出し断面ほぼV字形に屈曲形成したバネ材531と、該バネ材531よりも後方位置で遊技盤40の裏面に当接せしめる当接突起532が設けられている。
遊技盤40はその一方の側縁403をサポート部材53のバネ材531と当接突起532との間に斜めに挿入して、遊技盤の前記側縁403に設けられた係合溝431に前記バネ材531を嵌合せしめる(図7(a),(b))。そして、遊技盤40の他方の側縁側を後方へ押し込むことで、バネ材531の先端を前記係合溝431内に当接せしめるとともに前記当接突起532を遊技盤40の裏面に当接せしめて、バネ材531と当接突起532とで遊技盤の一方の側縁を前後に挟み付けて係合保持する(図7c))。
このように、遊技盤40は内枠30に取り付けられると共に、上記取り付けプロセスを逆に辿ることで取り外しが可能となっている。すなわち、遊技盤40は内枠30に着脱可能に取り付けられるよう構成されている。
次に盤側第1、第2および第3ドロワコネクタ71A,72A,73Aと枠側第1、第2および第3ドロワコネクタ71B,72B,73Bに関する説明を、図6、図8および図9に基づき、盤側および枠側の第1ドロワコネクタ71A,71Bを中心に説明する。尚、図6には第1ドロワコネクタ71A,71Bのみを記載しており、図4のコネクタ配置とは異なる。
図6に示すように、枠側第1ドロワコネクタ71Bは、内枠30の他方の縦枠部304から後方へこれを延長するように延び、かつ枠内側へ屈曲せしめた断面ほぼL字形の金属厚板からなる前記コネクタ支持部702に支持されている。コネクタ支持部702にはその内面側に、前記遊技盤40の組付け作業の押し込み時、遊技盤40の他方の側縁404側の移動軌跡(矢印G)の延長線とほぼ直交するように設けられ、パチンコ機の前面の横幅方向(組付けられた遊技盤40の前面の横幅方向)に対して他方の側縁側が後方位置となるように所定の角度で傾斜する傾斜状の取付面が設けられている。そして該コネクタ支持部702の取付面には枠側の第1ドロワコネクタ71Bが前記移動軌跡に向け、前記傾斜状に設置されている。尚、図略の枠側第2および第3ドロワコネクタ72B,73Bも第1ドロワコネクタ71Bと同様、前記コネクタ支持部702の取付面に前記傾斜状に設置されている。
内枠30側の枠側第1ドロワコネクタ71Bに対応して遊技盤40の裏面には、前記カバー部材420に設けられた断面ほぼL字形のコネクタ支持部701の後面に、前記内枠30側と同様な傾斜状の取付面が設けられている。そして該取付面には後述の盤枠配線中継端子板(92)が設置固定され、該盤枠配線中継端子板に盤側第1ドロワコネクタ71Aが前記移動軌跡に向け、前記傾斜状に設置されている。尚、図略の盤側第2および第3ドロワコネクタ72A,73Aも第1ドロワコネクタ71Aと同様、前記コネクタ支持部701の盤枠配線中継端子板に前記傾斜状に設置されている。
図8,図9に示すように、遊技盤40側の盤側第1ドロワコネクタ71Aはオス型で、長方形状のベース部711の中央に、接続凸部712を備える。接続凸部712にはその両端に角柱状のガイド部713,713が立設され、両ガイド部713,713間に複数の接続端子(ピン)が並設されている。例えば、第1ドロワコネクタ71Aは、上下2段に8ピンずつの接続端子を備え、合計で16ピンの接続端子を有する。
両ガイド部713,713は先端が前記接続端子より突出しており、ガイド部713,713の先端は先細りのテーパー状をなす。
盤側第1ドロワコネクタ71Aにはベース部711の両端に取付マウント部材714,714が設けられている。これら取付マウント部材714,714は、盤側第1ドロワコネクタ71Aを前記コネクタ支持部701の前記端子板の表面に沿って上下左右に若干移動できるようにフローティイング状態に取付けるものである。これら取付マウント部材714,714にねじ部材をN,Nを貫通せしめて前記支持部701の前記端子板に締結して、これにより盤側第1ドロワコネクタ71Aは前記端子板沿いに上下左右に移動可能に取付けられている(図9の矢印x,y方向)。盤側第1ドロワコネクタ71Aはその長手方向をパチンコ機の横幅方向に沿う横向きとし、上下2段の前記複数の接続端子が横方向に並設する状態に取付けられている。尚、盤側第2および第3ドロワコネクタ72A,73Aも盤側第1ドロワコネクタ71Aと同様である。
一方、内枠30側の枠側第1ドロワコネクタ71Bはメス型で、ベース部721に盤側第1ドロワコネクタ71Aの接続凸部712を嵌入する接続凹部722を備える。接続凹部722内には、盤側第1ドロワコネクタ71Aの複数の接続端子と同数の接続端子が設けられている。枠側第1ドロワコネクタ71Bは盤側のコネクタ71Aに対応して、内枠30側のコネクタ支持部702の取付面締結固定されている。尚、枠側第2および第3ドロワコネクタ72B,73Bも第1ドロワコネクタ71Bと同様である。
このように盤側第1、第2および第3ドロワコネクタ71A,72A,73Aと、枠側第1、第2および第3ドロワコネクタ71B,72B,73Bとは、前記内枠30への遊技盤40の組付け作業の押し込みにより遊技盤40が内枠30の所定位置となったときに自動的に接続されて作業手間が掛からない。
更に、盤側第1、第2および第3ドロワコネクタ71A,72A,73Aと、枠側第1、第2および第3ドロワコネクタ71B,72B,73Bとは、互いに前記遊技盤40の移動軌跡Gに沿う方向に設けたこと、遊技盤40側の盤側第1、第2および第3ドロワコネクタ71A,72A,73Aを上下左右に移動可能に取付けたので接続されるコネクタ間に位置ズレがあってもこの位置ズレが吸収、修正され、遊技盤40側のコネクタの接続凸部712が内枠30側のコネクタの接続凹部722に嵌入する際にこじれが起きたり異常な荷重が生じないため、スムーズな接続ができる。尚、接続凸部712を接続凹部722に嵌入する際、接続凸部712の両ガイド部713,713の先端テーパーがスムーズに嵌入案内する。
遊技盤40側および内枠側30の各コネクタ71A,71B,72A,72B,73A,73Bが接続されることにより、遊技盤40側の主制御基板80、演出図柄制御基板82、サブ統合制御基板83等と、内枠30側の電源基板65、払出制御基板等との間で、電源基板65からの各種電源電圧を供給する電源線や各種の信号線が電気的に接続される。
ところで、盤側および枠側の各コネクタ71A,71B,72A,72B,73A,73Bは横向きに配置したので、遊技盤40を内枠30へ、一方の側縁403を回転中心として組付ける際、接続される各ドロワコネクタ71A,71B,72A,72B,73A,73B内において、前記回転中心側の接続端子と外側の接続端子とでは若干の接続時差が生じる。本実施形態では各ドロワコネクタ71A,71B,72A,72B,73A,73Bを前記傾斜状としたが、十分であるとは言えない。
そこで接続時に安定した電源電圧の供給や安定した信号の送受信を行なうための本実施形態における第1ドロワコネクタ71A,71B、第2ドロワコネクタ72A,72B、第3ドロワコネクタ73A,73B間の配置、および各ドロワコネクタ71A,71B,72A,72B,73A,73B内においての電源線や信号線を接続する接続端子の配置について説明する。
まず、パチンコ機1の電気構成を説明する。図10に示すように、主制御基板80、払出制御基板81、演出図柄制御基板82、サブ統合制御基板83および発射制御基板84においては、詳細の図示は省略するが、これらの制御基板はいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。
主制御基板80は、外部接続端子板を介して遊技施設のホールコンピュータと電気的に接続される。主制御基板80には、遊技盤中継端子板を介して、特図始動口414への入球を検出する特図始動口SW、普図始動口413への入球を検出する普図作動SW、大入賞口415への入球を検出するカウントSW、普通入賞口416への入賞球を検出する一般入賞口SW等の検出信号が入力される。
主制御基板80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御基板81、演出図柄制御基板82およびサブ統合制御基板83にコマンドを出力することにより、遊技機の遊技を統括制御する。
また主制御基板80は図柄表示装置中継端子板を介して特図表示装置、特図保留数表示装置、普図表示装置および普図保留数表示装置の表示制御を行なう。
更に主制御基板80は、大入賞口415の開閉駆動する大入賞口ソレノイドを制御して大入賞口415を開放作動せしめ、特図始動口414を開閉する普通電役ソレノイドの作動を制御する。
遊技盤40側に設置された主制御基板80は内枠30側の払出制御基板81と盤枠配線中継端子板92を介して電気的に接続されている。また図略であるが、主制御基板80への電源やリセット信号やRWMクリア信号も内枠30側の電源基板65から前記盤枠配線中継端子板92を介して供給される。遊技盤40側の演出図柄制御基板82や演出図柄表示装置412、サブ統合制御基板83の電源やリセット信号は主制御基板80を介して供給される。
尚、主制御基板80への電源やリセット信号やRWMクリア信号については前記盤枠配線中継端子板92を介して供給されるが、払出制御基板81を介しても良いし、介さなくても良い。また、リセット信号やRWMクリア信号は払出制御基板81を介し、電源は電源基板65から盤枠配線中継端子板92に直接供給しても良い。リセット信号を演出図柄制御基板82や演出図柄表示装置412、サブ統合制御基板83に主制御基板80を介して供給しているが、演出図柄制御基板82や演出図柄表示装置412、サブ統合制御基板83を盤枠配線中継端子板92を介して直接供給されるように構成しても良い。また、演出図柄制御基板82や演出図柄表示装置412、サブ統合制御基板83にWDT(ウォッチドッグタイマ)を設けて、リセット信号の供給を不要としても良い。
払出制御基板81は、裏配線中継端子板を介して内枠30および意匠枠20が開放しているか否か検出する前面枠(内枠)閉鎖SW(スイッチ)、意匠枠閉鎖SWや球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW等の検出信号が入力され、裏配線中継端子板および払出中継端子板を介して、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW等の検出信号が入力される。
払出制御基板81は、主制御基板80から送られてくるコマンドに応じて払出モータを稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニットと電気的に接続され、精算表示装置223を介して球貸および精算SW221,222による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニットとデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータを稼働させて貸球を払い出させ、CRユニットに挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置84は、発射ハンドルの操作信号、発射停止SW、発射ハンドルに遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW等の検出信号が入力される。払出制御基板81を介して主制御基板80から送られてくるコマンド(タッチSWの信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドルの操作信号および発射停止SWの信号に基づいて発射モータを制御して遊技球を発射および停止させる。
サブ統合制御基板83は、音量調節SWや遊技SWなどの検出信号が入力される。主制御基板80から送られてくるコマンドに応じて、スピーカを駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプの点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御基板82へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御基板82は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置412を構成している。演出図柄制御基板82は、サブ統合制御基板83から送られてくるコマンドに応じてLCDパネルの表示を制御する。
図11ないし図16に基いて内枠30側の電源基板65や払出制御基板81等と、遊技盤40側の主制御基板80や演出図柄制御基板82等との電源線および信号線等の接続の構成を説明する。
図11ないし図13に示したように、電源基板65には、パチンコ機外部の遊技施設側からAC24V電源が、内枠30側に設けられた電源中継基板90および第1中継端子板(中継端子板1)91を介して供給(給電)される。また電源基板65はグランド線(GND)がパチンコ機の板金部に接続してある。
電源基板65は、GND、電源基板65が生成したDC12VA電源、DC5VA電源、DC5VBB電源を払出制御基板81へ給電するとともに、RWM初期化信号および停電検出信号1,2を払出制御基板81へ送信可能に接続されている。
また電源基板65は、GND、電源基板65が生成したDC32VA電源、DC18VB電源、DC12VB電源、DC12VA電源、DC5VA電源、DC5VBB電源を第1中継端子板91へ給電するとともに、RWM初期化信号および停電検出信号1,2を第1中継端子板91へ送信可能に接続されている。
図11ないし図14に示すように、前記各種の電源および前記各種の信号のうち、GND、DC5VA電源、DC5VBB電源、DC12VA電源、DC32VA電源、RWM初期化信号および停電検出信号1,2が第1中継端子板91を介して枠側第1ドロワコネクタ71Bへ接続される。
これらの電源および信号が接続された枠側第1ドロワコネクタ71Bの接続端子のピン配置は図16(a)に示すように構成してある。上下に2段、横方向に8ピンずつ並設された16ピンからなる第1ドロワコネクタ71Bには、遊技盤40を内枠30に組付ける際に回転中心となる一方の側縁403(303)側の端部の上下の1番ピン、2番ピンおよびこれらに隣接する3番ピン、4番ピンにGNDが接続されている。
そしてGNDを除く電源および信号の中では最も前記回転中心寄りとなる上下の5番ピン,6番ピンに主制御基板80のCPU駆動用の電源であるDC5VA電源が接続されている。そして7番ピンにメモリバックアップ用のDC5VBB電源が、8,9番ピンにDC12VA電源が、10,11番ピンにDC32VA電源が接続され、更に12,13,14番ピンにそれぞれRWM初期化信号および停電検出信号1,2が接続され、15,16番ピンにGNDが接続されている。
DC12VA電源は遊技球を検出するためのスイッチ類の電源、保留記憶数や特図、普図を表示するためのLED類の表示用等の電源として使用される。DC32VA電源は特図始動口414を開放するためソレノイドや大入賞口415を開放するためのソレノイド等の電源として使用される。
勿論、枠側第1ドロワコネクタ71Bと接続される盤側第1ドロワコネクタ71Aのピン配置も同様の構成である。
そして図14に示すように、遊技盤40側において盤側第1ドロワコネクタ71Aおよびこれが取付けられた盤枠配線中継端子板92を介して、主制御基板80へ、GND、DC5VA電源、DC5VBB電源、DC12VA電源、DC32VA電源が供給され、RWM初期化信号および停電検出信号1,2が通信可能に接続される。
また主制御基板80は、盤枠配線中継端子板92に取付けられた盤側第2ドロワコネクタ72Aと複数種類の信号を通信可能に接続されている。
盤側第2ドロワコネクタ72Aの接続端子のピン配置は図16(b)に示すように構成してある。上下に2段、横方向に14ピンずつ並設された28ピンを有する盤側第2ドロワコネクタ72Aには、遊技盤40の一方の側縁403側の端部の上下の1番ピン、2番ピンにGNDが接続されている。
そして第2ドロワコネクタ72Aの3番ピンから7番ピンには順に、BD0,1,2,3信号およびBSTB信号が主制御基板80側から送信可能に接続されている。BD0、BD1、BD2、BD3、BSTBは、賞球を払い出すために払出制御基板81に命令を送る信号である。
一方、8番ピンから12番ピンには順に、ガラス枠(意匠枠)開放検出SW信号、遊技枠(内枠)開放検出SW信号、オーバーフローSW信号、シュート球切れSW信号および払出異常ステータス信号を主制御基板80側が受信可能に接続されている。更に13番ピンから22番ピンには順に、情報1,2,3,4,5,6,7,8,9,10信号が主制御基板80側から送信可能に接続され、残りの23番ピンから28番ピンにはGNDが接続されている。
盤側第2ドロワコネクタ72Aと接続される枠側第2ドロワコネクタ72Bのピン配置も同様の構成である。
そして図12ないし図14に示すように前記複数種類の信号は枠側第2ドロワコネクタ72Bを介して前記第1中継端子板91に接続され、更に複数種類の信号のうちのBD0,1,2,3信号、BSTB信号、オーバーフローSW信号、シュート球切れSW信号および払出異常ステータス信号等が払出制御基板81に通信可能に接続されている。
また情報1,2,3,4,5,6,7,8,9,10信号が外部接続端子板60へ通信可能に接続されている。
図13および図15に示すように、電源基板65で生成されたDC12VA電源、DC12VB電源、DC5VA電源、DC18VB電源、DC32VA電源は第1中継端子板91より第2中継端子板93を介して、複数種類の信号とともに枠側第3ドロワコネクタ73Bへ接続されている。
これらの電源および信号が接続された枠側第3ドロワコネクタ73Bの接続端子のピン配置は図16(c)に示すように構成してある。上下に2段、横方向に13ピンずつ並設された26ピンからなる第3ドロワコネクタ73Bには、前記回転中心となる一方の側縁403(303)側の端部の上下の1番ピン、2番ピンGNDが接続されている。これらに隣接する3,4,5番ピンにはDC12VA電源が、6,7,8番ピンにはDC12VB電源が、9,10番ピンにはDC5VA電源が、11,12番ピンにはDC18VB電源が、13,14番ピンにはDC32VA電源が接続されている。そして信号として、15,16番ピンにはそれぞれスピーカ1,2信号が接続され、更に17番ピンから24番ピンには順に演出制御データ1,2,3,4,5,6,7,8信号が接続され、25,26番ピンにはそれぞれGNDが接続されている。
勿論、枠側第3ドロワコネクタ73Bと接続される盤側第3ドロワコネクタ73Aのピン配置も同様の構成である。
そして図15に示すように、遊技盤40側において盤側第3ドロワコネクタ73Aおよびこれが取付けられた盤枠配線中継端子板92を介して、演出図柄制御基板82へ、GND、DC12VA電源、DC12VB電源、DC5VA電源、DC18VB電源、DC32VA電源が供給され、スピーカ1,2信号、演出制御データ1,2,3,4,5,6,7,8信号が通信可能に接続される。
DC12VA電源は演出図柄制御基板82やサブ統合制御基板83のCPUを駆動させるための3.3V電源電圧を生成するのに使用され、DC12VB電源は演出用可動役物の位置を把握するためのスイッチ類、演出用のLED類の電源として使用される。DC5VA電源は演出用LED類を制御するためのIC類の電源に使用され、また、DC18VA電源は演出用LED類の電源として使用され、DC32VA電源は演出用可動役物等を可動させるためのソレノイドやモータ用の電源として使用される。
演出制御データ1,2,3,4,5,6,7,8信号は枠側(意匠枠20に設けられたLED等を制御するためのものである。
次に図17に基いて第1ドロワコネクタ71A(71B)、第2ドロワコネクタ72A(72B)および第3ドロワコネクタ73A(73B)の配置位置を説明する。尚、図17はパチンコ機の正面側から見た第1、第2および第3ドロワコネクタの配置を示す概略図で、図面の左側が、遊技盤40を内枠30に組付けるときの回転中心となる一方の側縁に当たる。
先ず第1ドロワコネクタ71A(71B)と第2ドロワコネクタ72A(72B)とでは、第1ドロワコネクタ71A(71B)が前記一方の側縁403(303)寄りの位置に設置され、第1ドロワコネクタ71A(71B)の右側で、水平方向延長線上に第2ドロワコネクタ72A(72B)が設けられている。
これによれば、遊技盤40を内枠30へ組付けることにより第1ドロワコネクタ71A(71B)の方が第2ドロワコネクタ72A(72B)よりも早く接続されることとなり、主制御基板80へは第1ドロワコネクタ71A(71B)からの各種の電源の方が、第2ドロワコネクタ72A(72B)の信号よりも早く供給されることとなる。
更に第1ドロワコネクタ71A(71B)内においても、各種の電源線の接続端子を信号線の接続端子よりも前記一方の側縁寄りの位置に設けたので電源の方が信号より早く基板へ供給される。
第3ドロワコネクタ72A(72B)は、第1ドロワコネクタ71A(71B)の上方位置に設置され、かつ前記一方の側縁403(303)側の端部の1番、2番ピンが第1ドロワコネクタ71A(71B)の1番、2番ピンと上下方向に同一位置となるように設けられている。
これによれば、第1ドロワコネクタ71A(71B)と第3ドロワコネクタ73A(73B)とは、両者の1番、2番ピンがほぼ同時に接続されることとなる。この場合、第3ドロワコネクタ73A(73B)にはその3番、4番ピンに演出図柄制御基板82のCPU駆動用のDC12VA電源が接続されており、該電源の方が第1ドロワコネクタ71A(71B)の5番、6番ピンの主制御基板80のCPU駆動用のDC5VA電源よりも早く供給される。尚、前記DC12VA電源は演出図柄制御基板82のCPU駆動用の電源電圧を生成するものであり、これから3.3Vの電源電圧を生成して演出図柄制御基板82のCPUを駆動せしめる。
第3ドロワコネクタ73A(73B)内においても、各種の電源線の接続端子を信号線の接続端子よりも前記一方の側縁寄りの位置に設けたので電源の方が信号より早く基板へ供給される。
以上のように構成された本実施形態のパチンコ機によれば、内枠30側から主制御基板80へ電源を供給する第1ドロワコネクタ71A(71B)、内枠30側から主制御基板80へ信号通信を行う第2ドロワコネクタ72A(72B)、内枠30側から演出図柄制御基板82への電源の供給および信号通信を行なう第3ドロワコネクタ73A(73B)はいずれも、内枠30へ遊技盤40を組付ける際の回転中心寄りの1番、2番ピンをGND線としたので、コネクタの接続時にGND線が最初に接続され、各基板80,82では電源電圧および信号電圧のローレベル基準が定まり、その後に電源線や信号線が接続されたときに設計値を超えるような電圧がかかることがなく、安定した電源電圧や信号が供給されるので、主制御基板80や演出図柄制御基板82の破損を防ぐことができる。
主制御基板80においては、電源を供給する第1ドロワコネクタ71A(71B)の方が、信号通信を行なう第2ドロワコネクタ72A(72B)よりも早く接続されて先に電源が供給され、かつ第1ドロワコネクタ71A(71B)内でも信号よりも先に電源が供給されるので、主制御基板80上の各種のIC類が起動した状態でこれらにより確実に各種の信号を送受信することができる。即ち、信号線といっても電気的な信号であるため、電源が供給されていない状態で信号が送信されてしまうと信号が不安定で制御基板の誤動作、故障の原因になるが、信号線よりも先に電源線が接続されるので、各種の信号を安定した状態で通信することができ主制御基板80の誤動作、故障を防ぐことができる。
更に、第1ドロワコネクタ71A(71B)内において複数種類の電源の中で主制御基板80のCUP用の電源を最初に供給するようにしたので、CPUを早く起動させてCPUが安定してから確実な信号の送受信が可能となり、誤動作や故障を防ぐ効果をより向上させることができる。
また第3ドロワコネクタ71A(71B)により電源の供給および信号通信が行なわれる演出図柄制御基板82においても、信号よりも先に電源が供給され、かつ電源の中でもCPU駆動用の電源を最初に供給するので、前記主制御基板80と同様の作用効果を奏する。
更に、主制御基板80と演出図柄制御基板82とでは、演出図柄制御基板82は主制御基板80からの信号を受信する構成である。そして第1および第3ドロワコネクタ71A(71B)、73A(73B)の接続時に、演出図柄制御基板82のCPU駆動用電源の方が主制御基板80のCPU駆動用電源よりも先に供給されるので、演出図柄制御基板82はそのCPUが起動し安定してから主制御基板80からの信号を確実に受信することができる。
特に、主制御基板80側に遅延回路等を設け、主制御基板80よりも演出図柄制御基板82等を早く立ち上げるようにすることが行なわれる場合、遅延回路等の作用と相まってより確実に主制御基板よりも演出図柄制御基板等のサブ制御基板を早く立ち上げ、主制御基板から送られてくる信号を確実に受信させることができる。
また本実施形態では第1、第2および第3ドロワコネクタ71A(71B)、72A(72B)、73A(73B)はそれぞれ、遊技盤40をパチンコ機に組付ける時の押し込み側のコネクタ側端部が、パチンコ機の前面の横幅方向に対して後方位置となるように所定の角度で傾斜する傾斜状に設けられているので、遊技盤40の組付け時に、前記押し込み側のコネクタ側端部側の接続端子から接続される可能性がある。しかし第1、2、3ドロワコネクタ71A(71B)、72A(72B)、73A(73B)はそれぞれ、押し込み側のコネクタ側端部においてもGNDが接続される構成にしたので、万が一、他端側から接続されたとしても、GNDが先に接続され、基板等が破損されることはない。
また、本実施形態の変形例として、例えば、第1、第2および第3ドロワコネクタを図18(a)または図18(b)に示す図例のように配置してもよい。
図18(a)は図17と同様に図面の左側が、遊技盤40を内枠30に組付けるときの回転中心に当たる。本図例では、前記回転中心寄りに第3ドロワコネクタ73A(73B)を設置し、第3ドロワコネクタ73A(73B)の右側で、水平方向延長線上の位置に、順に第1ドロワコネクタ71A(71B)、第2ドロワコネクタ72A(72B)を設けるようにしてもよい。
図18(b)に示す図例は、下方から第1ドロワコネクタ71A(71B)、第2ドロワコネクタ72A(72B)および第3ドロワコネクタ73A(73B)を上下位置に配置する。そして、第1ドロワコネクタ71A(71B)に対して第2ドロワコネクタ72A(72B)は、その1番、2番ピンが第1ドロワコネクタ71A(71B)の主制御基板80のCPU駆動用の電源を供給する5番、6番ピンと上下にほぼ同じ位置又は5番、6番ピンよりも右側にくるように配置する。更に第1ドロワコネクタ71A(71B)に対して第3ドロワコネクタ73A(73B)は、演出図柄制御基板82のCPU駆動用の電源を供給する3番、4番ピンが第1ドロワコネクタ71A(71B)の3番、4番ピン(CPU駆動用の電源の5番、6番ピン)よりも左側で前記回転中心寄りとなるように配置してもよい。
また、コネクタを3つ設けた構成に限らず、2つの構成、4つないしそれ以上の構成に適用してもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、説明する。第2実施形態では、上述した第1実施形態の図11、図12、図14、及び図16に代わって、図19、図20、図21、及び図22を参照して説明し、他の構成は第1実施形態と同様であるので、第1実施形態の図11、図12、図14、及び図16以外の図面及び説明を援用するものとして、ここでの図示及び説明は割愛する。
先ず、上述したように、第2実施形態は、以下に説明する構成において第1実施形態と相違し、他の構成は共通する。本実施形態は、第1実施形態と比較して、遊技盤40側に設けられた主制御基板80に係るバックアップ電源生成手段を、内枠30側に設けられた電源基板65にて生成するのではなく、遊技盤40側の構成である盤枠配線中継端子板92(遊技盤中継基板)に備えた点を第1の特徴とする。
また、電源遮断時における賞球等に関する情報の記憶を、払出制御基板81(払出制御手段)ではなく、主制御基板80(主制御手段)に担わせた点を第2の特徴とする。以下、図示しつつ詳細に説明する。
図19ないし図22に基づいて、内枠30側の電源基板65や払出制御基板81等と、遊技盤40側の主制御基板80や演出図柄制御基板82等との電源線および信号線等の接続の構成を説明する。
図19および図20、加えて図13に示したように、電源基板65には、パチンコ機外部の遊技施設側からAC24V電源が、内枠30側に設けられた電源中継基板90および第1中継端子板(中継端子板1)91を介して供給(給電)される。また電源基板65はグランド線(GND)がパチンコ機の板金部に接続してある。
電源基板65は、GND、電源基板65が生成したDC12VA電源、DC5VA電源、を払出制御基板81へ給電するとともに、RWM初期化信号および停電検出信号1,2を払出制御基板81へ送信可能に接続されている。
また電源基板65は、GND、電源基板65が生成したDC32VA電源、DC18VB電源、DC12VB電源、DC12VA電源、DC5VA電源、を第1中継端子板91へ給電するとともに、RWM初期化信号および停電検出信号1,2を第1中継端子板91へ送信可能に接続されている。
なお、本実施形態では、第1実施形態と異なり、電源基板65はメモリバックアップ用のバックアップ電源としてDC5VBB電源を生成しない構成となっている。
また、電源基板65はメモリバックアップ用のバックアップ電源としてDC5VBB電源を生成しないことで、払出制御基板81に対して、メモリバックアップ用のバックアップ電源を供給しない。したがって、本実施形態の払出制御基板81は、電源が遮断されたとき、遮断時の未払出球数等の払出制御に係る情報を保持することは不能となっている。
図19および図21、加えて図13に示すように、前記各種の電源および前記各種の信号のうち、GND、DC5VA電源、DC12VA電源、DC32VA電源、RWM初期化信号および停電検出信号1,2が第1中継端子板91を介して枠側第1ドロワコネクタ71Bへ接続される。
これらの電源および信号が接続された枠側第1ドロワコネクタ71Bの接続端子のピン配置は図22(a)に示すように構成してある。上下に2段、横方向に8ピンずつ並設された16ピンからなる第1ドロワコネクタ71Bには、遊技盤40を内枠30に組付ける際に回転中心となる一方の側縁403(303)側の端部の上下の1番ピン、2番ピンおよびこれらに隣接する3番ピン、4番ピンにGNDが接続されている。
そしてGNDを除く電源および信号の中では最も前記回転中心寄りとなる上下の5番ピン,6番ピン、および7番ピンに主制御基板80のCPU駆動用の電源であるDC5VA電源が接続されている。そして、8,9番ピンにDC12VA電源が、10,11番ピンにDC32VA電源が接続され、更に12,13,14番ピンにそれぞれRWM初期化信号および停電検出信号1,2が接続され、15,16番ピンにGNDが接続されている。
このように本実施形態では、上記7番ピンには、主制御基板80のCPU駆動用の電源であるDC5VA電源が接続されており、電源基板65からのメモリバックアップ用のバックアップ電源としてDC5VBB電源が接続される構成は採用されていない。
DC12VA電源は遊技球を検出するためのスイッチ類の電源、保留記憶数や特図、普図を表示するためのLED類の表示用等の電源として使用される。DC32VA電源は特図始動口414を開放するためソレノイドや大入賞口415を開放するためのソレノイド等の電源として使用される。
勿論、枠側第1ドロワコネクタ71Bと接続される盤側第1ドロワコネクタ71Aのピン配置も同様の構成である。
本実施形態の盤枠配線中継端子板92には、図21に示すように、盤側第1ドロワコネクタ71Aと、主制御基板80へ接続するための主制御装置供給コネクタ92Aまでの途中に、バックアップ電源生成手段99を備える。主制御装置供給コネクタ92Aは、1番ピン〜16番ピンを具備し、上述した盤側第1ドロワコネクタ71Aの1番ピン〜16番ピンに供給された電源(7番ピンのDC5VAはバックアップ電源生成手段99にてDC5VBBに生成)及び信号を、前記1番ピン〜16番ピンを介して、主制御基板80側の、主制御装置受給コネクタ80Aに供給する。
バックアップ電源生成手段99は、主制御基板80のメモリバックアップ用のバックアップ電源として、DC5VBB電源を生成するための装置である。バックアップ電源生成手段99は、盤枠配線中継端子板92の盤側第1ドロワコネクタ71Aと、主制御装置供給コネクタ92Aとの間に設けられる。バックアップ電源生成手段99は、盤側第1ドロワコネクタ71Aを介して入力されたDC5VA電源、DC12VA電源、DC32VA電源の内の、その一部であるDC5VA電源を利用することで、DC5VBBを生成する。該DC5VBBは、主制御装置供給コネクタ92Aを介して、主制御基板80に供給される。
よって、本実施形態では、図21に示すように、遊技盤40側において盤側第1ドロワコネクタ71Aおよび、バックアップ電源生成手段99が取付けられた盤枠配線中継端子板92を介して、主制御基板80へ、GND、DC5VA電源、DC12VA電源、DC32VA電源、さらにDC5VA電源を利用してバックアップ電源生成手段99で生成されたDC5VBB電源、が供給され、RWM初期化信号および停電検出信号1,2が通信可能に接続される。
より詳述すると、図21に示すように、接続された枠側第1ドロワコネクタ71Bの7番ピンおよび盤側第1ドロワコネクタ71Aの7番ピンを介してDC5VAが入力され、該DC5VAを利用して、盤枠配線中継端子板92に設けられたバックアップ電源生成手段99が、バックアップ電源としてのDC5VBB電源を生成し、該DC5VBB電源を盤枠配線中継端子板92の図示右上部の7番ピンおよび主制御基板80の図示左上部の7番ピンを介して、主制御基板80に送電可能に構成されている。
これにより、例えば遊技中に何らかの不具合が発生して、原因究明のために遊技盤40を内枠30から取り外して調査しなければならなくなり、枠側第1ドロワコネクタ71Bと盤側第1ドロワコネクタ71Aの接続状態が解除されて、内枠30に設けられた電源基板65からの電源が、遊技盤40に設けられた主制御基板80に供給されない状態となった場合であっても、盤側第1ドロワコネクタ71Aが設けられた盤枠配線中継端子板92に、主制御基板80のメモリバックアップ用のバックアップ電源(DC5VBB電源)を生成するバックアップ電源生成手段99を具備しているので、主制御基板80に記憶された情報の揮発を回避することが出来、遊技途中であった遊技者に損害を被らせることを防止できると共に、不具合を放置することなく原因究明を確実に行うことが出来る。
また、バックアップ電源生成手段99を新設するにあたり、固有の新たな基板を備えるのではなく、従来から設けられてきた盤枠配線中継端子板92に設けるようにしたので、狭隘化が進む遊技盤側の領域に、バックアップ電源生成手段99を設けるための新たなスペースを確保する必要がなく、容易にバックアップ電源生成手段99を設けることができる。
また、同様に、バックアップ電源生成手段99を新設するにあたり、固有の新たな基板を備えるのではなく、従来から設けられてきた盤枠配線中継端子板92に設けるようにしたので、遊技盤側に設けられた他の構成との配置関係に制約されることなく、容易にバックアップ電源生成手段99を設けることができる。
さらに、バックアップ電源生成手段99を主制御基板80に直接設けるのではなく、盤枠配線中継端子板92に設けるようにしたので、予め不正に確変状態等の有利な状態を仕込んだ不正な主制御基板に交換出来てしまう危険性がない。
なお、本実施形態の、盤側第2ドロワコネクタ72A、枠側第2ドロワコネクタ72B、盤側第3ドロワコネクタ73A、枠側第3ドロワコネクタ73B、については、第1実施形態と同様の構成である。
なお、図示しないが、本実施形態の主制御基板80へは、遊技盤40の遊技領域41に配設された、各種入賞口等への入賞に起因して発生した賞球に係る払出情報が入力されるよう構成されている。さらに、主制御基板80は、該払出情報を、記憶可能な所定のメモリを具備する。該メモリは、電源遮断時に遊技盤40を内枠30から取り外した際においても、上述したバックアップ電源生成手段99(図21参照)で生成されたDC5VBB電源によって、バックアップ可能となっている。
このように本実施形態では、払出制御基板81の払出制御により生成された払出情報を、主制御基板80にて記憶し、該主制御基板80に対してバックアップ電源(DC5VBB電源)を備えるようにした。また、上述したように、電源基板65は払出制御基板81に対して、メモリバックアップ用のバックアップ電源としてDC5VBB電源を生成しないことで、本実施形態の払出制御基板81は、電源が遮断されたとき、遮断時の未払出球数等の払出制御に係る情報を保持することは不能とした。
これにより、何らかの不具合発生に伴う原因究明のため、遊技中に電源を遮断して、遊技盤40を内枠30から取り外しても、バックアップ電源(DC5VBB電源)によりバックアップされた主制御基板80が、未払出に係る払出情報を記憶保持可能となっているので、遊技者に不利益を被らせるおそれがない。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、これに限定するものではない。例えば、上述した実施形態では、賞球を機外に払い出す構成を例示したが、これに限らず、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
また、第2実施形態において、内枠30側に、枠側第1ドロワコネクタ71Bを備える遊技枠側中継基板を設けるようにしても良い。これにより、枠側第1ドロワコネクタ71Bを内枠30側に設ける上で、内枠30に直接に配設するのではなく、遊技枠側中継基板上に搭載した上で、該基板を内枠30に設けるようにするので、取り付けが容易となる。
また、第2実施形態(図19〜図21参照)において、電源基板65で、DC5VA、DC12VA、およびDC32VAの電源が生成され、該電源が枠側第1ドロワコネクタ71Bと盤側第1ドロワコネクタ71Aを介して、盤枠配線中継端子板92に入力され、DC5VAを利用してバックアップ電源生成手段99がDC5VBBを生成し、該DC5VBBを主制御基板80に送電する構成とした。しかし、この構成に限らず、例えば電源基板65では、少なくともDC12VAを生成し、DC5VAは生成しないようにしても良い。また、バックアップ電源生成手段99は、第2実施形態と同様に、盤枠配線中継端子板92に設けるようにしても良い。さらに、主制御基板80は、電源基板65から盤枠配線中継端子板92を介して、前記DC12VAが入力されて来たら、該DC12VAをDC5VAに変換する処理を行い、該変換して生成されたDC5VAを盤枠配線中継端子板92の前記バックアップ電源生成手段99に供給し、該バックアップ電源生成手段99は供給されたDC5VAを利用してDC5VBBを生成し、該DC5VBBによって主制御基板80はメモリをバックアップするようにしても良い。これにより、電源基板65は、生成する電源の種別を減少させることができ、構成が簡易となることでコストダウンを図ることができる。
また、第2実施形態(図19〜図22参照)において、バックアップ電源生成手段99が生成したDC5VBBを、主制御基板80にのみ供給する構成としたが、この構成に加えて、内枠30側の払出制御基板81にも供給するようにしても良い。このとき、主制御基板80は第2実施形態と異なり、未払出の払出情報を記憶せず、供給されたDC5VBBによって遊技情報の記憶を保持し、対して、払出制御基板81は第2実施形態と異なり、未払出の払出情報を記憶し、供給されたDC5VBBによって該払出情報の記憶を保持するようにしても良い。この際、主制御基板80が記憶する遊技情報とは、例えば、パチンコ機1が制御されている現在の遊技状態の種別(低確率且つ時短無し状態、低確率且つ時短有り状態、高確率且つ時短無し状態、及び高確率且つ時短有り状態、の何れかの種別)や、始動口への入賞に係る情報、保留記憶に係る情報等、の情報である。
このように構成したとき、主制御基板80では払出情報を記憶しないようになるので、遊技中に何らかの不具合により内枠30から遊技盤40を取り外した場合には、払出制御基板81へのDC5VBBが供給されず、払出制御基板81は払出情報を記憶保持することが不能となってしまう。DC5VBBが供給される主制御基板80は、遊技情報を記憶保持しているとしても、内枠30に遊技盤40を再度取り付けた場合に、払出制御基板81が払出情報の記憶を消失してしまった旨を遊技者に報知するようにすることが好適である。
すなわち、内枠30から遊技盤40を取り外すことで発生する状態つまり、主制御基板81の記憶は保持されているが払出制御基板81の記憶は消去されているという状態となった場合、電源復帰時には払出制御基板81の記憶が消失した旨を報知することが好適である。
また、第2実施形態(図19〜図22参照)において、バックアップ電源生成手段99が生成したDC5VBBを、主制御基板80にのみ供給する構成としたが、この構成に加えて、内枠30側に、前記バックアップ電源生成手段99とは別のバックアップ電源生成手段を備えて、該別のバックアップ電源生成手段が生成したDC5VBBを、払出制御基板81にも供給するようにしても良い。このとき、主制御基板80は第2実施形態と異なり、未払出の払出情報を記憶せず、供給されたDC5VBBによって遊技情報の記憶を保持し、対して、払出制御基板81は第2実施形態と異なり、未払出の払出情報を記憶し、供給されたDC5VBBによって該払出情報の記憶を保持するようにしても良い。
このように構成したとき、遊技中に何らかの不具合により内枠30から遊技盤40を取り外した場合であっても、払出制御基板81へは個別のバックアップ電源生成手段が生成したDC5VBBが供給され、払出制御基板81は払出情報を記憶保持することが可能となる。よって、内枠30から遊技盤40を取り外しても、或いは取り外さなかったとしても、パチンコ機1は、払出情報を確実に保持可能な構成となっている。
さらに、上述した第2実施形態では、電源基板65は、主制御基板80のCPU駆動用の電源として、DC5VA電源を、遊技球を検出するためのスイッチ類の電源、保留記憶数や特図、普図を表示するためのLED類の表示用等の電源として、DC12VA電源を、特図始動口414を開放するためのソレノイドや大入賞口415を開放するためのソレノイド等の電源として、DC32VA電源を、さらに、バックアップ電源生成手段99は、主制御基板80のメモリバックアップ用のバックアップ電源として、DC5VBB電源を生成する構成を例示した。しかし、このような各用途に対して生成される各種電源の電圧は、上述した5V、12V、32Vに限定するものではなく、各用途として供給されたときに充分に用途に耐え得る電圧であれば他の電圧であっても良い。例えば、5Vが5.5Vであっても、使用上問題が無ければ良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
主制御基板80が、主制御装置の一例に相当する。
少なくとも主制御基板80が、各種装置の一例に相当する。
電源基板65が、電力供給手段の一例に、内枠30が、遊技枠の一例に、パチンコ機1が、遊技機の一例に相当する。
盤側第1ドロワコネクタ71Aが、遊技盤側コネクタの一例に相当する。
盤枠配線中継端子板92が、遊技盤側中継基板の一例に相当する。
枠側第1ドロワコネクタ71Bが、遊技枠側コネクタの一例に相当する。
メモリバックアップ用のバックアップ電源としてDC5VBB電源が、主制御装置用のバックアップ電源の一例に相当する。
バックアップ電源生成手段99が、バックアップ電源生成手段の一例に相当する。
払出制御基板81が、払出制御装置の一例に相当する。
1 パチンコ機(遊技機)
30 内枠(遊技枠)
40 遊技盤
53 サポート部材
65 電源基板
71A 盤側第1ドロワコネクタ(盤側第1コネクタ)
71B 枠側第1ドロワコネクタ(枠側第1コネクタ)
72A 盤側第2ドロワコネクタ(盤側第2コネクタ)
72B 枠側第2ドロワコネクタ(枠側第2コネクタ)
73A 盤側第3ドロワコネクタ(盤側第3コネクタ)
73B 枠側第3ドロワコネクタ(枠側第3コネクタ)
80 主制御基板
82 演出図柄制御基板(サブ制御基板)

Claims (2)

  1. 表側に遊技領域が形成されると共に、裏側に遊技の進行を司る主制御装置が配設されてなる遊技盤と、
    前記遊技盤が着脱可能に取り付けられると共に、取り付けられた前記遊技盤に配設された各種装置に電力を供給する電力供給手段が配設された遊技枠と、を備えた遊技機において、
    前記遊技盤は、前記電力供給手段から前記主制御装置への電力供給を行うための遊技盤側コネクタを設けた遊技盤側中継基板を備え、
    前記遊技枠は、該遊技枠に前記遊技盤が取り付けられた際に、前記遊技盤側コネクタに接続される遊技枠側コネクタを備え、
    前記電力供給手段は、
    前記遊技枠に前記遊技盤が取り付けられたとき、接続状態となった前記遊技枠側コネクタ及び前記遊技盤側コネクタを介して、前記遊技盤に配設された主制御装置に対し電力を供給し、
    前記遊技盤中継基板は、前記主制御装置用のバックアップ電源を生成するためのバックアップ電源生成手段を備え、
    前記バックアップ電源生成手段は、
    前記遊技盤側コネクタから前記主制御装置への途中に設けられ、前記遊技盤側コネクタを介して主制御装置に供給される前記電力の一部を用いて前記バックアップ電源を生成すること、
    を特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記遊技枠の裏側に賞球に係る制御を実行する払出制御装置を備え、
    電源遮断時には前記賞球に係る制御により生成された払出情報を前記主制御装置にて記憶すること、
    を特徴とする遊技機。
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