JP2018038245A - 太陽光発電装置及び直列接続された太陽電池又はその他の電源用の動作点制御回路装置 - Google Patents
太陽光発電装置及び直列接続された太陽電池又はその他の電源用の動作点制御回路装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】出力端子間に直列に接続された複数の電源セル及び/又はコンデンサの各々に対しインダクタを介して直列に接続されたスイッチング素子を周期的に遮断することにより対応する電源セル又はコンデンサより電流を出力端子間へ送出する太陽光発電装置又は動作点制御回路において、全てのスイッチング素子を一渡り遮断する1サイクルの間には全てのスイッチング素子に対する遮断のデューティ比を一律に固定する。
【選択図】図1
Description
Mj…スイッチング素子(MOSFET)
Cj…コンデンサ
Lj…インダクタ
Sj…制御入力
ct…電極用接続端子
Cvj…電圧安定化コンデンサ
CP…スイッチング素子の切換制御装置
本発明の実施形態による太陽光発電装置に於ける太陽電池セルの発電動作点制御回路装置の回路構成は、基本的には、非特許文献1〜3に記載されている多段型の昇降圧チョッパ回路の構成と同様である。具体的には、まず、図2(A)を参照して、n個(nは、正の整数。図では4個。)の太陽電池セルPV1、PV2、…、PVj、…、PVnを直列に接続して太陽電池モジュールが構成される場合には、太陽電池モジュールの両端の一対の出力端子ot+、ot−の間にて、直列に接続された複数の太陽電池セルPVjの各々に対して、電極用接続端子ctを介して、コンデンサCj(C1、C2、…Cn)とスイッチング素子Mj(M1、M2、…Mn)とが並列に接続され、太陽電池セルPVjの各々の電極端子ctとスイッチング素子Mjの端子との間に於いて、インダクタLj(L1、L2…Ln−1)がそれぞれ装入される。即ち、図2(A)の回路構成の場合、n個の直列に接続された太陽電池セルの各々に対してチョッパ回路を接続して成るn段のチョッパ回路が構成される。スイッチング素子Mjは、それぞれ、制御入力Sjを有し、その制御入力Sjの入力に応じて、図中、上下の端子間、即ち、並列に接続された対応する太陽電池セルPVj及びコンデンサCjの両端の端子間、を選択的に導通又は遮断するスイッチング手段であってよく、典型的には、通常の太陽電池セルの発電動作点制御回路装置に於いて利用されているMOSFETなどのスイッチング素子であってよい。コンデンサとインダクタとは、この分野で通常使用されている任意のものであってよい。
図2(A)又は図2(B)に例示された太陽電池モジュールと発電動作点制御回路装置とから成る太陽光発電装置に於いて、スイッチング素子Mjの周期的なON状態とOFF状態との切換は、種々の態様にて実行されてよいところ、特に、本実施形態に於いては、遮断のデューティ比、即ち、所定の1周期(サイクル)の長さ(ON状態からOFF状態へ切換った時から、ON状態に切換えられた後、再びOFF状態に切換る時までの期間の長さ、即ち、OFF状態の期間の長さとON状態の期間の長さの和)に対するOFF状態となる期間の長さの比、が、全てのスイッチング素子Mjについて、一律に固定される(即ち、同一の値に設定される。)。なお、以下、“遮断のデューティ比”を単に「デューティ比」と称する。スイッチング素子MjのON/OFF(導通/遮断)状態の切換制御の具体的な態様の例は、下記のいずれかであってよい。
Vj=Dj・Vout …(1a)
Dj=D …(1b)
ΣDj=1 …(1c)
(総和は、j=1〜n)
D=1/n …(1d)
の関係が成立し、結局、各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)Vjは、
Vj=Vout/n …(1e)
により与えられることとなる。従って、例えば、Vout/nが、受光量の最大の太陽電池セルの最大電力点に於ける発電電圧Vmpp100と等しくなるように、出力端子間電圧Voutを調節すれば、図1に例示されている如く、全ての太陽電池セルの発電電圧が実質的にVmpp100に一致した状態が実現できることとなり、その場合、既に触れた如く、受光量の低下があっても、太陽電池セルの個別のデューティ比の調節を行うことなく、それによる出力低下幅を比較的小さく抑えられることとなる。
ΣVpj=n×Vout/n=Vout …(2a)
(図2(A)の例の場合 Vout=ΣVpj=V1+V2+V3+V4)
となるので、太陽電池セルの発電電圧の総和が出力端子間電圧となる。一方、図2(B)の如く、n段の昇降圧チョッパ回路のうち、太陽電池セルが接続されていない段が存在する場合には、各太陽電池セルの発電電圧Vpjの総和ΣVpjと、太陽電池セルが接続されていない段のコンデンサの保持電圧Vcjの総和ΣVcjとの和がVoutとなるので、結局、
Vout=ΣVpj+ΣVcj …(2a)
(図2(B)の例の場合には、
ΣVpj=V1+V2+V3
ΣVcj=V4[コンデンサC4の保持電圧)
である。)
Vout>ΣVpj …(2b)
が成立する。即ち、太陽電池セルが接続されていない段の回路部分は、太陽電池モジュールの出力電圧間電圧を実際の太陽電池セルの発電電圧の総和よりも昇圧する機能を果たすこととなる。この昇圧機能を果たす回路部分は、以下に説明される回路の全てに於いて同様に適用可能である。
D=1/2=0.5 …(3)
となる。
ΣVj=Vout …(4a)
VjI=VI …(4b)
VjII=VII …(4c)
が成立する。ここで、VjIは、第一の組の各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)Vjであり、VjIIは、第二の組の各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)Vjである。VI、VIIは、それぞれ、第一の組、第二の組の、太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)の電圧値である。そして、出力端子間ot+〜ot−に2k段のチョッパ回路が存在するとき(kは、正の整数)、相1(図5(B))のときにスイッチング素子がOFF状態となる段数と相2(図5(C))のときにスイッチング素子がOFF状態となる段数とがそれぞれk段となり、同数となることから、
VjI=VI=VjII=VII …(4d)
が成立し、結局、各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)Vjは、全て、互いに等しくなるので、
Vj=Vout/2k …(4e)
となる。
Vout=ΣVjI+ΣVjII …(4f)
ΣVjI=kVI=ΣVjII=(k−1)VII=Vout/2 …(4g)
の関係が成立することとなる。かくして、第一の組の太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)VjIと第二の組の太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)VjIIは、
VjI=Vout/2k …(4h)
VjII=Vout/2(k−1) …(4i)
により与えられることとなる。しかしながら、相1と相2との切換えが十分に速い場合(コンデンサCjの容量が十分に大きい場合)には、各チョッパ回路の担持する電圧が均一化され、結局、
Vj=Vout/(2k−1)
が成立することとなる。
[より一般化して、第一の組の段数がx個であり、第二の組の段数がy個である回路構成の場合に、VjI、VjIIは、
VjI=Vout/2x
VjII=Vout/2y
にて与えられることとなる。ただし、xとyとの比が大きくなるほど、各太陽電池セルの発電電圧のずれが大きくなり、出力低下幅を小さく抑えられる利点がえ難くなる。]
太陽電池モジュール内に接続されるセル数が多いときには、それらを幾つかの群に分割し、それぞれの群毎に分割してスイッチング素子の切換制御が実行されてよい。例えば、図6(A)に例示されている如く、出力端子間に接続された複数の太陽電池セルが複数のユニットに分けられ、これら複数のユニットの各々に対し発電動作点制御回路装置が個別に設けられ、各発電動作点制御回路装置が当該ユニットに属するスイッチング素子の切換制御を実行するようになっていてよい。図示の例では、太陽電池セルPV1〜PV8がPV1〜PV4のユニットとPV5〜PV8のユニットに分けられ、それぞれのユニットに対し制御装置CP1、CP2が個別に設けられ、それぞれが当該ユニットに属するスイッチング素子M1〜M4、M5〜M8のON/OFF状態を制御するよう構成されている。また、図6(B)に例示されている如く、出力端子間に接続された複数の太陽電池セルが境界にあるその一つを互に共有する複数のユニットに分けられ、これら複数のユニットの各々に対し発電動作点制御回路装置が別々に設けられ、それぞれが当該ユニットに属するスイッチング素子の切換制御を実行するようになっていてもよい。図示の例では、太陽電池セルPV1〜PV7がPV4を互に共有するPV1〜PV4のユニットとPV4〜PV7のユニットに分けられ、それぞれのユニットに対し制御装置CP1、CP2が個別に設けられ、それぞれが当該ユニットに属するスイッチング素子M1〜M4,M5〜M8のON/OFF状態を制御するようになっている。
既に触れた如く、上記の太陽電池モジュールの出力端子間の電圧は、太陽電池モジュール内の太陽電池セルの発電電圧が所望の値となるようにMPPT制御回路等の電圧/電流制御器により調節制御される。この点に関し、本発明の構成に於いては、上記にも説明されている如く、スイッチング素子のデューティ比が一律に固定されているので、各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)は、出力端子間電圧によってのみ調節される。そして、図1に関連して説明された如く、太陽電池セルの発電電圧を或る一つのセル(例えば、受光量の最大のセル)の最大電力点に於ける発電電圧に調節しようとする場合には、デューティ比が一律に固定値であるので、出力端子間電圧は、結局、一意に決定されることとなる(昇圧機能を果たす回路部分の昇圧幅(コンデンサの保持電圧)も出力端子間電圧とデューティ比とが決定された条件下では一意に決定され、変更できない。)。一方、太陽電池セルの発電電圧が或るセルの最大電力点に於ける発電電圧へ調節するなどした場合の、太陽電池モジュール(追加のコンデンサがある場合を含む。)の出力端子間電圧は、電力の出力先の負荷、例えば、充電器、の動作電圧と一致しているとは限らない。そして、もし出力端子間電圧が負荷の動作電圧とずれていると、出力端子間電圧が変動してしまうなど、太陽電池セルの発電電圧が或るセルの最大電力点に於ける発電電圧へ調節した状態を保つことが困難となり得る。そこで、本発明の太陽光発電装置の出力を負荷へ送出する際には、図7に模式的に示されている如く、太陽電池モジュールの出力端子ot+、ot-は、任意の電圧制御装置を介して、出力先(負荷)T1、T2へ接続され、出力端子間電圧が更に昇降圧されてから電力が送出されるようになっていてよい。かかる構成により、太陽光発電装置に於いて、太陽電池モジュールの出力端子間電圧をその作動に適した電圧に維持し、太陽光発電装置の出力が効率の良い状態を保ちながら、負荷の電圧要求に対応することが可能となる。
図5を再度参照して、n個のスイッチング素子が存在する回路構成に於いて、特に、出力端子の一方、例えば、太陽電池モジュールの陽極側、から数えて奇数番目の段のチョッパ回路に接続されているスイッチング素子M2m−1を第一の組に割り当て、偶数番目の段のチョッパ回路に接続されているスイッチング素子M2mを第二の組に割り当てて、第一の組の全てのスイッチング素子がOFF状態となり、第二の組の全てのスイッチング素子がON状態となる相1(Ph1)と、第一の組の全てのスイッチング素子がON状態となり、第二の組の全てのスイッチング素子がOFF状態となる相2(Ph2)との間で、全てのスイッチング素子の状態が交互に切換えられる構成の場合、スイッチング素子の切換制御が簡単化され、太陽光発電装置の作動に際して調節されるべきパラメータは、出力端子間電圧Voutだけでよくなるので、一連の制御のための時間と労力とが大幅に削減できる点で非常に有用である。かかる構成に関し、更に、各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)を安定化させるために、図8に例示されている如く、直列接続されたスイッチング素子Mjの列に対して、電圧安定化用のコンデンサCvj(Cv1,Cv2,Cv3…Cv2k−1)が接続されてよい。なお、かかるコンデンサを(太陽電池セルに並列に接続されたコンデンサと区別する目的で)以下「電圧安定化コンデンサ」と称する。
V(Cv1)=V(Cv2)…=V(Cv2k−1)=Vout/k …(5a)
の関係が成立することとなる。
Uj=V(Cvj)=Vout/k …(5b)
[ただし、U2k=V(Cv2k−1)]
であり、各スイッチング素子がON状態にあるときに担持する電圧Ujは、
Uj=0 …(5c)
となる。そうすると、各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)Vjについて、対応するスイッチング素子MjがOFF状態にあるとき、
Vj+Lj・∫(dI/dt)=Uj=Vout/k …(5d)
の関係が成立し(積分範囲は、j=2m−1のとき、0〜D・Tsであり、j=2mのとき、D・Ts〜Tsである。)、対応するスイッチング素子MjがON状態にあるとき、
Vj+Lj・∫(dI/dt)=Uj=0 …(5e)
の関係が成立する。ここで、D=1/2であるので、(5d)+(5e)によれば、
2Vj+Lj・∫(dI/dt)[積分範囲が、0〜Ts]=Vout/k
となり、Lj・∫(dI/dt)=0となるので、結局、
Vj=Vout/2k …(5f)
が成立することとなる。ここで、理解されるべきことは、各スイッチング素子がOFF状態にあるときに担持する電圧Ujが、定常状態に於いて、対応する電圧安定化コンデンサCvjにより、安定的に保持され、これにより、各太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)も更に安定的に確定されるという点である。即ち、スイッチング素子の特性に於いて、より大きな公差が許される点で有利となる。
V(Cv1)=V(Cv2)…=V(Cv2k−2)=Vout/(k−1/2) …(6a)
の関係が成立することとなる。各スイッチング素子がOFF状態にあるときに担持する電圧Ujは、同様に、
Uj=V(Cvj)=Vout/(k−1/2) …(6b)
となり、各スイッチング素子がON状態にあるときには、いずれの場合も担持電圧Ujは、
Uj=0 …(6c)
となる。そして、各スイッチング素子Mjに対応する太陽電池セル(又はコンデンサに対しては、ON/OFF状態が均等に相1と相2とに於いて交互に現れることから、結局、太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)Vjは、
Vj=Vout/(2k−1) …(6d)
となる。
上記に於いて、本実施形態の発電動作点制御回路装置では、スイッチング素子列の各スイッチング素子Mjを交互にOFF状態する相1と相2との間にて周期的に切換える構成の場合には、昇降圧チョッパ回路の段数が偶数であるときに、太陽電池セルの発電電圧(又はコンデンサの保持電圧)Vjが、より安定化されるので、昇降圧チョッパ回路の段数が奇数の場合には、太陽電池セルを接続しないチョッパ回路を追加して、段数を偶数にすることが好ましい点を述べた。この点に関し、太陽電池セルを接続しないチョッパ回路の場合、そのスイッチング素子がON状態のときには、そのチョッパ回路部分を通過する全ての電流がスイッチング素子を通ることとなる。例えば、図11(A)に描かれている如く、太陽電池セルを接続しないチョッパ回路(C2k、M2k、L2k−1)が出力端子間ot+〜ot−に追加されていると、スイッチング素子M2kがON状態のときには、出力端子間を流れる電流Ioutの実質的に全てがスイッチング素子M2kを通ることとなる。この場合、スイッチング素子は有意な寄生抵抗を有するので、スイッチング素子M2kに於ける電流Ioutの通過によって、抵抗による出力損失が生ずることとなる。
本実施形態の太陽光発電装置及び/又は発電動作点制御回路装置の一連の構成に於いて、太陽電池セルPVjの電極用接続端子ct又はコンデンサCjの両端子は、インダクタLjを介してスイッチング素子Mjに接続されている。かかるインダクタLjは、昇降圧チョッパ回路の一部として、それぞれ対応するコンデンサCjとスイッチング素子Mjと協働して、スイッチング素子MjのON/OFF状態の切換に際して電流の変化に対して逆起電力を発生する機能を果たす。この点に関し、逆起電力を発生するインダクタは、OFF状態となっているスイッチング素子Mjと、これに対応するコンデンサCjとの間に少なくとも一つ介在していればよく、スイッチング素子Mjの両側に存在していなくてもよい。即ち、端的に述べれば、本実施形態の多段型のチョッパ回路から成る構成に於いて、インダクタは、全段ではなく、一段置きに設けられれば、回路は正常に動作することとなる。また、インダクタは、通常の導線(例えば、直線状の銅線)よりも寄生抵抗が大きいので、数が多くなるほど、抵抗による電力損失が多くなる。かくして、出力端子の一方、例えば、太陽電池モジュールの陽極側、から数えて2i−2番目(iは、2からn/2までの全ての整数)と2i−1番目に接続されたスイッチング素子の間の接続点と該スイッチング素子に対応するコンデンサの接続点との間に接続されているインダクタ(L2、L4、…L2k−2、図8〜図13に於いて、符号が括弧内に記載されているインダクタ)は、通常の導線に置換されてよい。これにより、回路に於ける電力損失の更なる低減が図られることとなる。なお、インダクタL2、L4、…L2k−2が省略されて短絡され、インダクタL1、L3…が残されるのは、太陽電池モジュールの両端と出力端子との間には、インダクタを設けない方が効率的に有利であり、その場合には、インダクタL1、L3…が必要となるからである(換言すると、出力端子から数えて、一段置きにインダクタが設けられる必要があるためである。)。
上記に説明された本実施形態による太陽光発電装置及び/又は発電動作点制御回路装置の一連の構成は、太陽電池の他に、図13に例示されている如く、化学電池セル、蓄電器セル、燃料電池セル(固形酸化物型燃料電池であってもよい。)、熱電発電素子、発電機セル(風力、水力、潮力、エンジン等による任意の発電機であってよい。)など、任意の電源セルを直列接続する際に適用されてよい。直列接続される電源セルの各々の最適な動作電圧が異なっていても、その動作電圧のずれによる出力低下が然程に大きくない場合には、本発明による教示に従って、デューティ比を一律に固定して動作点制御回路装置を利用することにより、出力を大きく低減させずに、動作電圧の調節のための時間と労力とを削減することが可能となる。また、上記の本発明による発電動作点制御回路装置の構成は、直列接続される電源の種類は同じ場合であっても異なる場合であっても適用されてもよい。例えば、図2、図6、図7、図8に例示されている如き本発明による回路構成を有する動作点制御回路装置に於いて、太陽電池セルに換えて、化学電池セル、蓄電器セル、燃料電池セル、熱電発電素子、発電機セル等の任意の電源セルが直列に接続されてよく、図13に例示されている如く、互いに異なる電源セルが直列に接続された状態で使用されてよい。
Claims (20)
- 太陽光発電装置であって、出力端子間に複数の太陽電池セル又は複数の太陽電池セルとコンデンサを直列に接続すると共に各太陽電池セル又は各太陽電池セルとコンデンサに対しインダクタとスイッチング素子を直列に接続して成る発電動作点制御回路装置により前記スイッチング素子の各々を周期的に遮断することにより対応する太陽電池セル又はコンデンサより電流を前記出力端子間へ送出する太陽光発電装置にして、前記発電動作点制御回路装置は前記複数の太陽電池セル又は複数の太陽電池セルとコンデンサの全てに対応する前記スイッチング素子を一渡り遮断する1サイクルの間には全てのスイッチング素子に対する遮断のデューティ比を固定するようになっている装置。
- 請求項1の装置であって、前記1サイクルにおける全てのスイッチング素子に対する遮断の時期は相互に重ならないようになっている装置。
- 請求項1の装置であって、前記1サイクルにおける全てのスイッチング素子に対する遮断の時間的長さの合計が前記1サイクルの時間的長さより大きくされ、前記遮断の時期はその一部が互に隣接する遮断の間で重複されている装置。
- 請求項1の装置であって、前記1サイクルにおける全てのスイッチング素子に対する遮断のうちの或る複数の遮断はその時期が互に同時期とされている装置。
- 請求項1乃至4のいずれかの装置であって、前記複数の太陽電池セル又は複数の太陽電池セルとコンデンサは複数のユニットに分けられ、前記発電動作点制御回路装置はこれら複数のユニットの各々に対し個別に設けられ、それぞれが当該ユニットに属する前記スイッチング素子の遮断を制御するようになっている装置。
- 請求項1乃至4のいずれかの装置であって、前記複数の太陽電池セル又は複数の太陽電池セルとコンデンサは境界にあるその一つを互に共有する複数のユニットに分けられ、前記発電動作点制御回路装置はこれら複数のユニットの各々に対し個別に設けられ、それぞれが当該ユニットに属する前記スイッチング素子の遮断を制御するようになっている装置。
- 請求項1乃至6のいずれかの装置であって、前記複数の太陽電池セル又は複数の太陽電池セルとコンデンサは電圧制御装置を介して前記出力端子間に直列に接続されている装置。
- 直列接続された複数の電源セルのための動作点制御回路装置であって、
一対の出力端子と、
前記一対の出力端子の間にて直列に接続される複数の電源セルの各々の電極端子に接続される複数の電極用接続端子と、
前記一対の出力端子の間にて、前記複数の電源セルの各々に対して、対応する前記電極用接続端子を介して並列に接続されるコンデンサと、
前記一対の出力端子の間にて、前記複数の電源セルの各々に対して、対応する前記電極用接続端子とインダクタとを介して並列に接続されて、前記接続された一対の前記電極用接続端子の間を選択的に互いに導通するスイッチング手段と、
前記スイッチング手段の各々の状態を、それぞれの、一対の電極用接続端子間又は前記コンデンサの一対の端子間に接続された両端子間を導通した導通状態と前記両端子間の導通を遮断した遮断状態との間にて交互に、同一の所定の周期にて、切換える制御手段と
を含み、
前記制御手段によって、常に、少なくとも一部のスイッチング手段が前記遮断状態となり、その他のスイッチング手段が前記導通状態となるように制御され、前記スイッチング手段の全ての前記所定の周期の長さに対する前記遮断状態となる期間の長さの比が互いに同一となるように一律に固定されている装置。 - 請求項8の装置であって、更に、前記一対の出力端子の間に於いて、前記直列接続される複数の電源セルの一方の端側の前記電極用接続端子と前記出力端子の一方との間又は前記直列接続される複数の電源セルのうちの隣接する二つの電源セルの間の二つの前記電極用接続端子の間にて、前記コンデンサに対して直列して追加のコンデンサが接続され、該追加のコンデンサに対して並列に且つ前記スイッチング手段に対して直列して追加のスイッチング手段が接続されている装置。
- 請求項8又は9の装置であって、前記一対の出力端子間にて直列に接続された前記コンデンサに対して直列に更なる追加のコンデンサが接続され、該更なる追加のコンデンサに対して並列に且つ前記一対の出力端子間にて直列に接続された前記スイッチング手段に対して直列に更なる追加のスイッチング手段が接続されている装置。
- 請求項8乃至10のいずれかの装置であって、前記制御手段によって、全ての前記スイッチング手段の前記遮断状態となる時期が互いに異なっているよう前記スイッチング手段の状態が制御される装置。
- 請求項8乃至10のいずれかの装置であって、前記制御手段によって、一時に前記遮断状態となるスイッチング手段が、隣接する二つのスイッチング手段であるよう前記スイッチング手段の状態が制御される装置。
- 請求項8乃至10のいずれかの装置であって、前記制御手段によって、前記スイッチング手段のうち、一時に前記遮断状態となるスイッチング手段が、隣接する二つスイッチング手段であり、前記遮断状態となるスイッチング手段が前記直列に接続された前記スイッチング手段の列の一方の端から他方の端へ一つずつ順々にシフトしていくよう前記スイッチング手段の状態が制御される装置。
- 請求項8乃至10のいずれかの装置であって、前記制御手段によって、前記直列に接続された前記スイッチング手段の列の一方から数えて奇数番目に接続された前記スイッチング手段の全てが前記遮断状態となり、前記スイッチング手段の列の前記一方から数えて偶数番目に接続された前記スイッチング手段の全てが導通状態となる第一の相と、前記スイッチング手段の列の前記一方から数えて奇数番目に接続された前記スイッチング手段が導通状態となり、前記スイッチング手段の列の前記一方から数えて偶数番目に接続された前記スイッチング手段が遮断状態となる第二の相との間で、前記直列に接続された前記スイッチング手段の状態が交互に切換えられる装置。
- 請求項14の装置であって、前記直列に接続されたn個(nは、正の整数)の前記スイッチング手段の列のうち、一方から数えて2m−1番目(mは、1からn/2までの全ての整数)と2m番目に接続された前記スイッチング手段の組の全ての両端の各々に対して並列に電圧安定化コンデンサが接続され、前記一方から数えて2i−2番目(iは、2からn/2までの全ての整数)と2i−1番目に接続された前記スイッチング手段の組の全ての両端の各々に対して並列に電圧安定化コンデンサが接続されている装置。
- 請求項8乃至15のいずれかの装置であって、複数の前記スイッチング手段が複数の群に分けられ、前記複数の群のそれぞれに属する前記スイッチング手段の状態が群毎に別々に制御される装置。
- 請求項16の装置であって、前記一対の出力端子間に於いて、少なくとも一つの電源セルが第一の群の一つのスイッチング手段と第二の群の一つのスイッチング手段との双方に対して並列に接続されている装置。
- 請求項8乃至17のいずれかの装置であって、前記一対の出力端子が該出力端子間の出力電圧を制御する出力電圧制御手段に接続されている装置。
- 請求項8乃至18のいずれかの装置であって、前記直列に接続されたn個(nは、正の整数)の前記スイッチング手段の列に於いて、一方から数えて2m−1番目(mは、1からn/2までの全ての整数)と2m番目に接続された前記スイッチング手段の間の接続点と該スイッチング手段に対応する前記コンデンサの間の接続点との間の全てのそれぞれが前記インダクタを介して接続され、前記一方から数えて2i−2番目(iは、2からn/2までの全ての整数)と2i−1番目に接続された前記スイッチング手段の間の接続点と該スイッチング手段に対応する前記コンデンサの接続点との間の全てのそれぞれが前記インダクタを介さずに接続されている装置。
- 請求項8乃至19のいずれかの装置であって、前記電源セルが太陽電池セル、化学電池セル、燃料電池セル、蓄電器セル、発電機、熱電素子及び/又はこれらの組み合わせである装置。
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