JP2018038018A - 車両間通信システムおよび通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効果的に通信途切れを抑制できる車両間通信システムを提供する。
【解決手段】指向性を有する無線を用いて車両間通信を行う車両間通信システム1であって、連続する車両10の間に設けられ、互いに対向する一対の通信装置20を備え、一対の通信装置20のうちの一方の通信装置20は、無線通信を行うアンテナ部2010と、車両10の速度を取得する情報取得部2020と、アンテナ部2010から送信される情報の変調レートを制御する変調レート制御部2041と、を備え、変調レート制御部2041は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度以上から所定の速度未満に変化した場合、アンテナ部2010における変調レートを低くする。
【選択図】図7
【解決手段】指向性を有する無線を用いて車両間通信を行う車両間通信システム1であって、連続する車両10の間に設けられ、互いに対向する一対の通信装置20を備え、一対の通信装置20のうちの一方の通信装置20は、無線通信を行うアンテナ部2010と、車両10の速度を取得する情報取得部2020と、アンテナ部2010から送信される情報の変調レートを制御する変調レート制御部2041と、を備え、変調レート制御部2041は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度以上から所定の速度未満に変化した場合、アンテナ部2010における変調レートを低くする。
【選択図】図7
Description
本発明は、車両間通信システムおよび通信装置に関するものである。
従来、車両間の通信ネットワーク環境をイーサネット(登録商標)ケーブルや、光ファイバーケーブルなどの有線によって構築する方法がある。しかし、この方法では、車両間を有線で接続することで、通信ネットワーク環境を構築しなければならず、設置やメンテナンスに手間が掛かる。この改善策として、車両間の通信を無線化することが考えられる。
しかしながら、この場合、通信途切れの問題が生じる。特に、車両間の通信を無線化した列車は、曲線線路または分岐線路を走行する際に、通信途切れが生じ易い。そのため、特許文献1には、列車の位置情報を取得し、取得した位置情報に対応する曲率情報に基づいてアンテナの指向方向を調整する車両間通信システムに関する技術が開示されている。
本開示は、効果的に通信途切れを抑制できる車両間通信システムを提供する。
本開示における車両間通信システムは、無線を用いて車両間通信を行う車両間通信システムであって、連続する車両間に設けられ、互いに対向する一対の通信装置を備え、前記一対の通信装置のうちの一方の通信装置は、無線通信を行うアンテナ部と、前記車両が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報である線路情報を取得する情報取得部と、前記アンテナ部から送信されるデータの変調レートを制御する変調レート制御部と、を備え、前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記アンテナ部における前記変調レートを低くする。
また、本開示における通信装置は、連続する車両の間で使用するための通信装置であって、無線通信を行うアンテナ部と、前記車両が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報である線路情報を取得する情報取得部と、前記アンテナ部から送信されるデータの変調レートを制御する変調レート制御部と、を備え、前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記アンテナ部における前記変調レートを低くする。
本開示における車両間通信システムは、効果的に通信途切れを抑制することができる。
(本開示の一態様を得るに至った経緯)
車両間の通信を無線化した列車において、通信途切れが生じる場合と、通信途切れが生じないように無線電波を制御した場合について、図1〜図3を用いて説明する。
車両間の通信を無線化した列車において、通信途切れが生じる場合と、通信途切れが生じないように無線電波を制御した場合について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、列車が曲線線路または分岐線路を走行する時に通信途切れが生じる場合について説明するための図である。図2は、列車が曲線線路または分岐線路を走行する時にビーム幅のみを図1の状態から変化させた場合について説明するための図である。図3は、列車が曲線線路または分岐線路を走行する時に変調レートのみを図1の状態から変化させた場合について説明するための図である。図1〜図3は、連続して互いに連結されている2両の列車の間の部分を拡大した図である。なお、図1〜図3では、列車の進行方向側を前側とし、進行方向側とは反対側を後側とする。
図1および図2に示すように、2両の列車のうちの前側の車両10の後側の対向面に通信装置20が設けられ、後側の車両10の前側の対向面に他の通信装置20が設けられている。
後側の車両10に配置されている送信側の他の通信装置20は、無線電波の送信が可能な範囲である送信可能範囲A1を有する。図1に示すように、列車が曲線線路または分岐線路を走行している場合、前側の車両10に配置されている受信側の通信装置20は、送信側の他の通信装置20の送信可能範囲A1に含まれないことがある。このため、2つの通信装置20間の通信において、通信途切れが生じる可能性がある。
通信途切れを防ぐために通信装置20の電波強度を強くすることで通信距離を伸ばすことができるが、消費電力が大きくなるため、効果的に通信途切れを抑制することはできない。そこで、電波強度を変化させずに通信途切れを防ぐために、他の通信装置20の無線電波のビーム幅を広げることによって、無線電波の放射角度を広げた形状の送信可能範囲A2に調整することが考えられる。しかしながら、無線電波のビーム幅を広げる制御をした場合、無線電波の放射角度は変化するが、送信可能範囲の広さは送信可能範囲A1と送信可能範囲A2とではあまり変わらない。すなわち、通信装置20の送信可能範囲は、ビーム幅を広げる制御をしただけでは、横には広がるものの縦には縮まってしまう。そのため、例えば図2の破線に示すように前側の車両10の通信装置20が後側の車両10の通信装置20から大きく離間した場合、ビーム幅を広げる制御を行うだけでは通信途切れを効果的に抑制できない。
ここで、本発明者は、車両間通信システムにおいて、図2に示すようにビーム幅を制御するのではなく、図3に示すようにデータ送信にかかる変調レートを低くすることで、範囲を広げた形状の送信可能範囲Bに調整することを見出した。このように、変調レートを低くすることで、送信側の電波強度を変化せずに受信側に必要なC/Nを低くし、送信可能範囲を大きく変化させることができ、受信側の通信装置20が送信可能範囲B内に留めることができる。このため、送信側の通信装置20は、受信側の通信装置20に対してデータを送信可能となる。
そこで、車両10が曲線線路または分岐線路を走行する時に、効果的に通信途切れを抑制できる車両間通信システムについて説明する。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図4〜図15を用いて、実施の形態1を説明する。
以下、図4〜図15を用いて、実施の形態1を説明する。
[1−1.構成]
図4は、実施の形態1に係る車両間通信システム1の外観の一例を示す側面図である。図4では、車両10の進行方向側を前側とし、進行方向側とは反対側を後側とする。
図4は、実施の形態1に係る車両間通信システム1の外観の一例を示す側面図である。図4では、車両10の進行方向側を前側とし、進行方向側とは反対側を後側とする。
車両間通信システム1は、ミリ波帯(30GHzから300GHzの周波数帯域)の電波を用いて車両10間の無線通信を行うシステムである。ミリ波帯の電波を用いた無線通信としては、具体的には60GHz帯のIEEE802.11ad(WiGig(登録商標):Wireless Gigabit)の規格の無線通信がある。WiGigを用いた無線通信では、理論上最大約7Gbpsの高速通信が実現可能であり、大容量のデータ転送が可能である。また、WiGigを用いた無線通信における通信距離は数m以下程度となっている。本実施の形態においてミリ波帯の電波は小電力で指向性を有する。なお、本実施の形態ではWiGigを用いて説明するが、車両間通信システム1における無線通信とは、小電力で指向性を有する無線通信を指す。
図4に示すように、通信装置20は、2両の車両10のうち一方の車両10までの距離が近い領域である各車両10が互いに対向している対向面30に設けられる。対向面30は、各車両10が互いに対向する領域であり、車両10の後方端および前方端の領域である。なお、通信装置20は、車両10が最先頭車両である場合には、後方端の対向面30にのみに設けられてもよい。また、通信装置20は、車両10が最後尾車両である場合には、前方端の対向面30にのみに設けられてもよい。
なお、本実施の形態による車両10とは、他の車両と連結されており、線路のような軌道に沿って走行する鉄道車両などを指す。
また、一例として、通信装置20は、車両10の天井側(つまり上側)に設けられる。通信装置20を車両10の天井側に配置することで、車両10間を人が通行する際に、人が通信装置20の通信を妨げるなどの通信の障壁を軽減できる。なお、通信装置20は、車両10の天井側に限らずに、進行方向に向いた場合の右端側または左端側に設けられてもよいし、下端側に設けられてもよい。つまり、通信装置20は、車両10間を人が通行した場合であっても、人によって無線電波が遮られない位置に配置されていればよい。
また、小電力で指向性を有する無線通信として、例えば赤外線を用いてもよい。ただし、赤外線は、回折を起こし難い性質があるため、通信装置20間の通信に赤外線を用いる場合には、通信装置20間の指向性、通信範囲などを正確に制御する必要がある。そのため、車両間通信システム1における連続する2両の車両10間の通信では、赤外線ほど正確な制御を必要としないWiGigを用いる方が好ましい。
図5は、実施の形態1に係る車両間通信システム1の外観の一例を示す上面図である。図5では、車両10の進行方向側を前側とし、進行方向側とは反対側を後側とし、車両10の進行方向側を向いたときの右側を右側とし、左側を左側とする。
図5に示すように、実施の形態1では、誤作動や誤動作などの障害が発生した場合でも安全に制御できるように車両10間に2つの無線経路が設けられる。そのため、車両間通信システム1は、対向する車両10間の対向面30において、一方の車両10の対向面30に2つの通信装置20が設けられる。また、他方の車両10の対向面30には、一方の車両10に設けられた通信装置20と対向する位置に2つの通信装置20が設けられる。
具体的には、1つ目の通信装置20は、図5に示される車両10の中心仮想線C1よりも右側に設けられる。また、車両10の中心仮想線C1よりも左側に2つ目の通信装置20が設けられる。
このように車両間通信システム1は、一方の車両10に設けられた1つの通信装置20と、他方の車両10に設けられた1つの通信装置20とが対向する位置に設けられる。これにより、車両間通信システム1は、2つの無線経路を有し、2つの無線経路のうち、いずれか1つの無線経路を用いて車両10間の通信を行う。
なお、実施の形態1では、各車両10の一方側の対向面30に設けられる通信装置20を2個としたが、各車両10の一方側の対向面30に設けられる通信装置20の個数は、2個に限定されるものではなく、1個であってもよいし、3個以上であってもよい。
次に、車両間通信システム1の具体的な構成について図6を用いて説明する。
図6は、実施の形態1に係る車両間通信システム1の一例を示す構成図である。
車両間通信システム1は、各車両10に通信装置20を備える。車両間通信システム1は、さらに、制御装置40を備えてもよい。
実施の形態1に係る車両間通信システム1において、各車両10に設けられた通信装置20は、当該通信装置20に対向する通信装置20に対してデータ(パケット)の送信を行う。
制御装置40は、通信装置20に接続されており、通信装置20の制御を行う。制御装置40は、例えばイーサーネット・フレームからWiGig(USB)パケットへの変換、通信装置20の電源の制御などを行う。
なお、制御装置40は、例えば各車両10が備える記憶部(図示せず)に記憶された制御プログラムを実行するプロセッサ等により実現されるが、マイクロコンピュータまたは専用回路等により実現されてもよい。
図7は、実施の形態1に係る通信装置20の一例を示す構成図である。
通信装置20は、アンテナ部2010と、情報取得部2020と、判定部2030と、制御部2040とを備える。
アンテナ部2010は、無線通信を行う。アンテナ部2010は、具体的には、指向性を有するアンテナを備え、当該アンテナを用いた無線通信によって、当該通信装置20に対向する通信装置20に対してデータ(パケット)の送信を行う。
なお、アンテナ部はデータ(パケット)の送信だけでなく、送受信を行ってもよい。
情報取得部2020は、車両10が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報である線路情報として、通信装置20が配置される車両10の速度を取得する。列車が曲線線路または分岐線路を走行する際、列車は曲線線路または分岐線路の手前から速度を落とすため、車両10の速度は車両10が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報とすることができる。情報取得部2020は、例えば、車両10に設けられた速度計測器が計測した車両10の速度を取得する。なお、情報取得部2020は、車両10の速度の計測を行うことで車両10の速度を取得してもよい。
また、線路情報は車両10の速度以外に後述する車両10の傾斜角度を用いた情報、バリスにおける情報等でもよい。つまり、情報取得部2020は、車両10が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報であればよい。
判定部2030は、情報取得部2020において取得した線路情報を用いて車両10が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの判定を行う。具体的には、判定部2030は情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度以上から所定の速度未満に変化したか否かを判定する。情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度以上から所定の速度未満に変化したとき、判定部2030は車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定する。
また、判定部2030は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度未満から所定の速度以上に変化したか否かを判定してもよい。これにより、判定部2030は、車両10が直線線路を走行すると判定する。
情報取得部2020と同様、判定部2030は、車両10の速度以外に車両10の傾斜角度を用いた情報、バリス式によって得られた情報、曲線線路または分岐線路における曲率情報等によって、車両10が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかを判定すればよい。つまり、判定部2030は、線路情報を用いて曲線線路または分岐線路を走行するかどうかを判定すればよい。
制御部2040は、判定部2030の判定に基づいてアンテナ部2010の制御を行う。また、制御部2040は、変調レート制御部2041と、変復調部2042と、周波数変換部2043とを有する。また、制御部2040は、さらに、ビーム幅制御部2044を有していてもよい。
変調レート制御部2041は、判定部2030における判定に応じて、アンテナ部2010から送信されるデータの変調レートを制御する。本実施の形態において、変調レートの制御はインデックスを用いる。そのインデックスの例としてMCS(Modulation and Coding Scheme)を用いる。MCSとは、変調方式、符号化率などの組み合わせをインデックス化したものである。WiGigにおいて、MCSは0〜9の10段階を有し、0から順に大きくなるほど変調レートは高く、MCSが9の場合が最も変調レートは高い。変調レート制御部2041は、具体的には、情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度以上から所定の速度未満に変化したと判定部2030に判定された場合、アンテナ部2010における変調レートを低くする。また、変調レート制御部2041は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度未満から所定の速度以上に変化したと判定部2030に判定された場合、アンテナ部2010における変調レートを高くしてもよい。
変復調部2042は、他の通信装置20へ送信する電波の変調及びアンテナ部2010で受信した電波の復調を行う。本実施の形態では、変復調部2042は、変調レート制御部2041から指示されたMCSに基づいて変復調を行う。なお、変復調部2042に用いるパラメータは、MCSのようなインデックスではなく、変調レートそのままでもよい。
周波数変換部2043は、制御装置40から受信したデータの周波数の変換を行う。また、周波数変換部2043は、制御装置40へ送信するデータの周波数の変換も行う。
なお、変調レート制御部2041は、車両10の速度に応じて、変調レートを制御するとしたが、車両10が曲線線路または分岐線路を走行するか否かに応じて変調レートを制御する構成であればよい。つまり、変調レート制御部2041は、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定された場合、アンテナ部2010における変調レートを低くしてもよい。また、変調レート制御部2041は、車両10が直線線路を走行すると判定された場合、アンテナ部2010における変調レートを高くしてもよい。したがって、変調レート制御部2041は、例えば、車両10の傾斜角度に応じて変調レートを制御する構成であってもよい。
ビーム幅制御部2044は、判定部2030における判定に応じて、アンテナ部2010におけるビーム幅を制御する。ビーム幅制御部2044は、具体的には、情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度以上から所定の速度未満に変化したと判定部2030に判定された場合、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くする。また、ビーム幅制御部2044は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が、所定の速度未満から所定の速度以上に変化したと判定部2030に判定された場合、アンテナ部2010におけるビーム幅を狭くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、調整指示すべきビーム幅の放射角度を示す信号を、アンテナ部2010に電気信号として送信することで制御できる。つまり、アンテナ部2010は、受信した電気信号に応じたビーム幅の放射角度で、無線電波を放出する。
なお、ビーム幅制御部2044は、車両10の速度に応じて、ビーム幅を制御するとしたが、車両10が曲線線路または分岐線路を走行するか否かに応じてビーム幅を制御する構成であればよい。つまり、ビーム幅制御部2044は、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定部2030に判定された場合、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くしてもよい。また、ビーム幅制御部2044は、車両10が直線線路を走行すると判定部2030に判定された場合、アンテナ部2010におけるビーム幅を狭くしてもよい。したがって、ビーム幅制御部2044は、例えば、車両10の傾斜角度に応じてビーム幅を制御する構成であってもよい。さらに、ビーム切り替えについて、ビーム幅を電気的に切り替えるのではなく、ビーム幅の異なる2つのアンテナ部(または、通信装置全体)を装備しておき、2つのアンテナ部のどちらに接続するかを物理的に切り替えてもよい。
[1−2.動作]
以上のように構成された車両間通信システム1について、その動作を以下に説明する。
以上のように構成された車両間通信システム1について、その動作を以下に説明する。
図8は、実施の形態1に係る通信装置20の通信モードの一例を示す対応表である。
実施の形態1に係る通信装置20は2つの通信モードを有する。2つの通信モードは、低速モードおよび高速モードである。図8に示すように、低速モードは、アンテナ部2010における変調レートが低く、かつ、ビーム幅が広い通信モードである。高速モードは、アンテナ部2010における変調レートが高く、かつ、ビーム幅が狭い通信モードである。
ここで、変調レートの高低、または、ビーム幅の広狭は、他の通信モードと比較したときの高低または広狭を指す。そのため、例えば、「低速モード」では、変調レートとしてMCSを5とし、ビーム幅として放射角度を±50°とする。また、例えば、「高速モード」では、変調レートとしてMCSを9とし、ビーム幅として放射角度を±30°とする。これにより、各通信モードは、上記2つの通信モードの条件を満たす。
なお、変調レートは、低くすれば送信可能範囲を広げられるものの、通信速度が低下してしまうというトレードオフの関係がある。そのため、例えばMCSが5の場合では、MCSが9の場合よりも送信可能範囲は広いが、MCSが9の場合よりも通信速度は遅くなる。
また、通信装置20の通信モードにおいて、MCSとビーム幅の放射角度とは、上記の数値に限定されない。また、変調レートの制御は、MCSを調整することにより行っているが、変調レートを制御できればよいため、MCSを調整することに限定されない。
次に、図9は、実施の形態1に係る通信装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部2040は、変調レート制御部2041およびビーム幅制御部2044から通信装置20の通信モードを特定する(S201)。ここでは、制御部2040は、通信装置20の通信モードが高速モードでおよび低速モードのいずれの通信モードであるかを判定する。
[1−2−1.通信装置20の通信モードが高速モードである場合]
制御部2040が通信装置20の通信モードが高速モードであると判定した場合(S201で「高速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S202)。
制御部2040が通信装置20の通信モードが高速モードであると判定した場合(S201で「高速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S202)。
次に、判定部2030は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が所定の速度未満であるか否かを判定する(S203)。なお、判定部2030は、所定の速度未満で車両10が走行している場合、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定する。実施の形態1においては、所定の速度は、例えば30km/hとする。
車両10の速度が30km/h未満であると判定部2030により判定された場合(S203でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを低速モードに変更する(S204)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを低くする。変調レート制御部2041は、例えば、図8に示すように高速モードにおけるMCSが9であれば、MCSを低速モードにおける5に変更することで変調レートを低くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図8に示すように高速モードにおけるビーム幅の放射角度が±30°であれば、ビーム幅の放射角度を低速モードにおける±50°に変更することでビーム幅を広くする。
ステップS204において通信モードが低速モードに変更されるため、ステップS204が行われると、通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合のステップS205に進む。
一方、車両10の速度が30km/h未満ではないと判定部2030により判定された場合(S203でNo)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを変更しない。すなわち、この場合、制御部2040は、通信装置20の通信モードを高速モードから変更せずに、高速モードのまま維持する。
そして、再び情報取得部2020は、車両10の速度を取得するステップS202に戻る。
[1−2−2.通信装置20の通信モードが低速モードである場合]
制御部2040が通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合(S201で「低速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S205)。
制御部2040が通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合(S201で「低速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S205)。
次に、判定部2030は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が所定の速度以上であるか否かを判定する(S206)。なお、判定部2030は、所定の速度以上で車両10が走行している場合、車両10が直線線路を走行すると判定する。
車両10の速度が30km/h以上であると判定部2030により判定された場合(S206でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを高速モードに変更する(S207)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを高くする。変調レート制御部2041は、例えば、図8に示すように低速モードにおけるMCSが5であれば、MCSを高速モードにおける9に変更することで変調レートを高くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を狭くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図8に示すように低速モードにおけるビーム幅の放射角度が±50°であれば、ビーム幅の放射角度を高速モードにおける±30°に変更することでビーム幅を狭くする。
ステップS207の後で、通信装置20の通信モードが高速モードであると判定した場合のステップS202に移行する。
一方、車両10の速度が30km/h以上ではないと判定部2030により判定された場合(S206でNo)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを変更しない。すなわち、この場合、制御部2040は、通信装置20の通信モードを低速モードから変更せずに、低速モードのまま維持する。
そして、再び情報取得部2020は、車両10の速度を取得するステップS205に戻る。
なお、実施の形態1に係る通信装置20は、通信装置20の電源がオフにされた場合、動作を終了する。しかしながら、通信装置20は、電源がオフにされなくても、上記動作を終了してもよい。
[1−3.効果等]
以上のように、実施の形態1における通信装置20は、情報取得部2020において取得した車両10の速度が所定の速度未満である場合、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを低くする。また、実施の形態1における通信装置20は、情報取得部2020において取得した車両10の速度が所定の速度以上である場合、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010の変調レートを高くする。
以上のように、実施の形態1における通信装置20は、情報取得部2020において取得した車両10の速度が所定の速度未満である場合、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを低くする。また、実施の形態1における通信装置20は、情報取得部2020において取得した車両10の速度が所定の速度以上である場合、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010の変調レートを高くする。
図10は、実施の形態1に係る通信装置20の変調レートの変更に応じた送信可能範囲の一例を示す説明図である。
通信装置20は、変調レートが高い場合、送信可能範囲D1を有し、変調レートが低い場合、送信可能範囲D2を有する。送信可能範囲D1は、送信可能範囲D2と比較して広い送信可能範囲を有する。一方、送信可能範囲D1は、送信可能範囲D2と比較して範囲が狭いものの、送信可能範囲D1においては、送信可能範囲D2においてよりも速い通信速度で通信が行われる。
図11は、実施の形態1に係る車両10が曲線線路または分岐線路の走行する時における通信装置20の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が曲線線路または分岐線路などを走行する時、車両10の脱線を防止するために、車両10は、走行速度を遅くする。その際、対向する車両10間の位置関係が変化するため、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間で通信途切れが起こり易い。そこで、図9のS204に示すように、車両10の速度が一定の速度未満である場合、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを低くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を送信可能範囲D1(破線)から送信可能範囲D2(実線)に変更する。これにより、通信途切れが起こり易い曲線線路または分岐線路などを車両10が走行する時には、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を広くすることができ、受信側の通信装置20を送信側の通信装置20の送信可能範囲内に留めることができる。これにより、通信装置20は、アンテナの指向方向を制御しなくても通信途切れを抑えることができる。よって、通信装置20は、効果的に通信途切れを抑制することができる。
図12は、実施の形態1に係る車両10が直線線路の走行する時における通信装置20の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が直線線路を走行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間の通信途切れが起こり難い。また、車両10が直線線路を走行する時、車両10の走行に障害となる状況が想定され難いため、車両10は、走行速度を速くする。そこで、図9のS207に示すように、車両10の速度が一定の速度以上である場合、車両10が直線線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを高くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を送信可能範囲D2(破線)から送信可能範囲D1(実線)に変更する。これにより、車両10が直線線路を走行する時、対向する通信装置20では、当該通信装置20の間の通信速度を向上させることができる。
図13は、実施の形態1に係る通信装置20の各通信モードに応じた送信可能範囲の一例を示す説明図である。つまり、図13は、通信装置20において変調レートおよびビーム幅が制御された場合の送信可能範囲の一例を示す説明図である。
通信装置20は、高速モードの場合、送信可能範囲E1を有し、低速モードの場合、送信可能範囲E2を有する。送信可能範囲E2は、送信可能範囲E1と比較して広い送信可能範囲を有する。また、送信可能範囲E2は、変調レートのみ制御した送信可能範囲である送信可能範囲D2(破線)よりも広い。一方、送信可能範囲E1は、送信可能範囲E2と比較して範囲が狭いものの、送信可能範囲E1においては、送信可能範囲E2においてよりも速い通信速度で通信が行われる。また、送信可能範囲E1は、変調レートのみ制御した送信可能範囲である送信可能範囲D2(破線)よりも狭い。
図14は、実施の形態1に係る車両10が曲線線路または分岐線路の走行する時における通信装置20の通信モードの状態の一例を示す説明図である。
車両10が曲線線路または分岐線路などを走行する時、車両10の脱線を防止するために、車両10は、走行速度を遅くする。その際、対向する車両10間の位置関係が変化するため、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間で通信途切れが起こり易い。そこで、図9のS204に示すように、車両10の速度が一定の速度未満である場合、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを低くし、かつ、ビーム幅を広くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を送信可能範囲E1(破線)から送信可能範囲E2(実線)に変更する。これにより、通信途切れが起こり易い曲線線路または分岐線路などを車両10が走行する時には、送信側の通信装置20は、変調レートのみ制御する場合よりも送信可能範囲を左右方向にさらに広くすることができる。このため、送信側の通信装置20は、変調レートのみ制御する場合ほど、変調レートを低くしなくても、受信側の通信装置20を送信側の通信装置20の送信可能範囲内に留めることができる。これにより、通信装置20は、通信速度をあまり落とさずに通信途切れをより抑えることができる。
図15は、実施の形態1に係る車両10が直線線路の走行する時における通信装置20の通信モードの状態の一例を示す説明図である。
車両10が直線線路を走行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間で通信途切れが起こり難い。また、車両10が直線線路を走行する時、車両10の走行に障害となる状況が想定され難いため、車両10は、走行速度を速くする。そこで、図9のS207に示すように、車両10の速度が一定の速度以上である場合、車両10が直線線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを高くし、かつ、ビーム幅を狭くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を送信可能範囲E2(破線)から送信可能範囲E1(実線)に変更する。これにより、通信途切れが起こりにくい直線線路を車両10が走行する時には、対向する通信装置20では、当該通信装置20の間の通信速度を向上させることができる。
(実施の形態2)
以下、図16〜図25を用いて、実施の形態2を説明する。
以下、図16〜図25を用いて、実施の形態2を説明する。
[2−1.構成]
実施の形態2に係る車両間通信システム1の構成は、実施の形態1と同様である。すなわち、実施の形態2に係る車両間通信システム1の構成は、図4〜図7と同様の構成である。
実施の形態2に係る車両間通信システム1の構成は、実施の形態1と同様である。すなわち、実施の形態2に係る車両間通信システム1の構成は、図4〜図7と同様の構成である。
[2−2.動作]
図16は、実施の形態2に係る通信装置20の通信モードの一例を示す対応表である。
図16は、実施の形態2に係る通信装置20の通信モードの一例を示す対応表である。
実施の形態2に係る通信装置20は3つの通信モードを有する。3つの通信モードは、低速モード、中速モードおよび高速モードである。図16に示すように、低速モードは、高速モードおよび中速モードよりもアンテナ部2010における変調レートが低く、かつ、高速モードおよび中速モードよりもビーム幅が広い通信モードである。中速モードは、低速モードよりもアンテナ部2010における変調レートが高く、かつ、低速モードよりもアンテナ部2010におけるビーム幅が狭い通信モードである。高速モードは、中速モードよりもアンテナ部2010における変調レートが高く、かつ、中速モードよりもアンテナ部2010におけるビーム幅が狭い通信モードである。
例えば、「低速モード」では、変調レートとしてのMCSを5とし、ビーム幅としての放射角度を±50°とする。また、例えば、「中速モード」では、変調レートとしてのMCS、ビーム幅としての放射角度を±40°とする。また、例えば、「高速モード」では、変調レートとしてのMCSを9とし、ビーム幅としての放射角度を±30°とする。これにより、各通信モードは、上記3つの通信モードの条件を満たす。
次に、図17は、実施の形態2に係る通信装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部2040は、変調レート制御部2041およびビーム幅制御部2044から通信装置20の通信モードを特定する(S401)。ここでは、制御部2040は、通信装置20の通信モードが高速モード、中速モードおよび低速モードのいずれの通信モードであるかを判定する。
[2−2−1.通信装置20の通信モードが高速モードである場合]
制御部2040が通信装置20の通信モードが高速モードであると判定した場合(S401で「高速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S402)。
制御部2040が通信装置20の通信モードが高速モードであると判定した場合(S401で「高速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S402)。
次に、判定部2030は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が第1の所定の速度未満であるか否かを判定する(S403)。なお、判定部2030は、第1の所定の速度未満で車両10が走行している場合、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定する。また、判定部2030は、第2の所定の速度以上で車両10が走行している場合、車両10が直線線路を走行すると判定する。実施の形態2においては、第1の所定の速度は例えば30km/hとし、第2の所定の速度は例えば100km/hとする。
車両10の速度が30km/h未満であると判定部2030により判定された場合(S403でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを低速モードに変更する(S404)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを低くする。変調レート制御部2041は、例えば、図16に示すように高速モードにおけるMCSが9であれば、MCSを低速モードにおける5に変更することで変調レートを低くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図16に示すように高速モードにおけるビーム幅の放射角度が±30°であれば、ビーム幅の放射角度を低速モードにおける±50°に変更することでビーム幅を広くする。
ステップS404において通信モードが低速モードに変更されるため、ステップS404が行われると、通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合のステップS412に進む。
一方、判定部2030は、車両10の速度が所定の速度が30km/h未満ではないと判定した場合(S403でNo)、車両10の速度が第1の所定速度(30km/h)以上かつ第2の所定の速度(100km/h)未満であるか否かを判定する(S405)。
車両10の速度が30km/h以上100km/h未満であると判定部2030により判定された場合(S405でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを中速モードに変更する(S406)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを低くする。変調レート制御部2041は、例えば、図16に示すように高速モードにおけるMCSが9であれば、MCSを中速モードにおける7に変更することで変調レートを低くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図16に示すように高速モードにおけるビーム幅の放射角度が±30°であれば、ビーム幅の放射角度を中速モードにおける±40°に変更することでビーム幅を広くする。
一方、車両10の速度が100km/h以上であると判定部2030により判定された場合(S405でNo)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを変更しない。すなわち、この場合、制御部2040は、通信装置20の通信モードを高速モードから変更せずに、高速モードのまま維持する。
そして、再び情報取得部2020は、車両の速度を取得するステップS402に戻る。
[2−2−2.通信装置20の通信モードが中速モードである場合]
制御部2040が通信装置20の通信モードが中速モードであると判定した場合(S401で「中速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S407)。
制御部2040が通信装置20の通信モードが中速モードであると判定した場合(S401で「中速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S407)。
次に、判定部2030は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が第1の所定の速度未満であるか否かを判定する(S408)。
車両10の速度が30km/h未満であると判定部2030により判定された場合(S408でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを低速モードに変更する(S409)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを低くする。変調レート制御部2041は、例えば、図16に示すように中速モードにおけるMCSが7であれば、MCSを低速モードにおける5に変更することで変調レートを低くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図16に示すように高速モードにおけるビーム幅の放射角度が±40°であれば、ビーム幅の放射角度を低速モードにおける±50°に変更することでビーム幅を広くする。
ステップS409において通信モードが低速モードに変更されるため、ステップS404が行われると、通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合のステップS412に進む。
一方、判定部2030は、車両10の速度が所定の速度が30km/h未満ではないと判定した場合(S408でNo)、車両10の速度が第2の所定の速度(100km/h)未満であるか否かを判定する(S410)。
車両10の速度が100km/h以上であると判定部2030により判定された場合(S410でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを高速モードに変更する(S411)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを高くする。変調レート制御部2041は、例えば、図16に示すように中速モードにおけるMCSが7であれば、MCSを高速モードにおける9に変更することで変調レートを高くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図16に示すように中速モードにおけるビーム幅の放射角度が±40°であれば、ビーム幅の放射角度を高速モードにおける±30°に変更することでビーム幅を狭くする。
一方、車両10の速度が30km/h以上100km/h未満であると判定部2030により判定された場合(S410でNo)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを変更しない。すなわち、この場合、制御部2040は、通信装置20の通信モードを中速モードから変更せずに、中速モードのまま維持する。
そして、再び情報取得部2020は、車両の速度を取得するステップS407に戻る。
[2−2−3.通信装置20の通信モードが低速モードである場合]
制御部2040が通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合(S401で「低速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S412)。
制御部2040が通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合(S401で「低速モード」)、情報取得部2020は、車両10の速度を取得する(S412)。
次に、判定部2030は、情報取得部2020において取得された車両10の速度が第1の所定の速度未満であるか否かを判定する(S413)。
車両10の速度が30km/h以上100km/h未満であると判定部2030により判定された場合(S413でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを中速モードに変更する(S414)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを高くする。変調レート制御部2041は、例えば、図16に示すように低速モードにおけるMCSが5であれば、MCSを中速モードにおける7に変更することで変調レートを高くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を狭くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図16に示すように低速モードにおけるビーム幅の放射角度が±50°であればビーム幅の放射角度を中速モードにおける±40°に変更することでビーム幅を広くする。
ステップS414において通信モードが中速モードに変更されるため、ステップS414が行われると、通信装置20の通信モードが低速モードであると判定した場合のステップS407に進む。
一方、判定部2030は、車両10の速度が所定の速度が30km/h以上100km/h未満ではないと判定した場合(S414でNo)、車両10の速度が100km/h以上であるか否かを判定する(S415)。
車両10の速度が100km/h以上であると判定部2030により判定された場合(S415でYes)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを高速モードに変更する(S416)。すなわち、変調レート制御部2041は、アンテナ部2010における変調レートを高くする。変調レート制御部2041は、例えば、図16に示すように低速モードにおけるMCSが5であれば、MCSを高速モードにおける9に変更することで変調レートを高くする。また、ビーム幅制御部2044は、アンテナ部2010におけるビーム幅を広くする。ビーム幅制御部2044は、例えば、図16に示すように低速モードにおけるビーム幅の放射角度が±50°であれば、ビーム幅の放射角度を高速モードにおける±30°に変更することでビーム幅を狭くする。
一方、車両10の速度が30km/h未満であると判定部2030により判定された場合(S415でNo)、制御部2040は、通信装置20の通信モードを変更しない。すなわち、この場合、制御部2040は、通信装置20の通信モードを低速モードから変更せずに、低速モードのまま維持する。
そして、再び情報取得部2020は、車両の速度を取得するステップS412にもどる。
また、実施の形態2に係る通信装置20は、実施の形態1と同様、通信装置20の電源がオフにされた場合、動作を終了する。しかしながら、通信装置20は、電源がオフにされなくても、上記動作を終了してもよい。
[2−3.効果等]
以上のように、実施の形態2に係る通信装置20は、実施の形態1よりも車両10の速度に応じて変調レートの選択肢を増やすことができる。また、実施の形態1よりもさらに車両10の速度に応じたビーム幅の選択肢を増やすことができる。
以上のように、実施の形態2に係る通信装置20は、実施の形態1よりも車両10の速度に応じて変調レートの選択肢を増やすことができる。また、実施の形態1よりもさらに車両10の速度に応じたビーム幅の選択肢を増やすことができる。
図18は、実施の形態2に係る通信装置の変調レートの変更に応じた送信可能範囲の一例を示す説明図である。
通信装置20は、高速モードに対応する変調レートの場合、送信可能範囲F1を有し、中速モードに対応する変調レートの場合、送信可能範囲F2を有し、低速モードに対応する変調レートの場合、送信可能範囲F3を有する。図18に示すように、送信可能範囲F3は、他の送信可能範囲F1、F2と比較して範囲が広く、送信可能範囲F1は、他の送信可能範囲F2、F3と比較して範囲が狭い。送信可能範囲F1は、送信可能範囲F2、F3と比較して範囲が狭いものの、送信可能範囲F1においては、送信可能範囲F2、F3よりも速い通信速度で通信が行われる。
図19は、実施の形態2に係る車両10が曲線線路または分岐線路を第1の所定の速度未満の速さで走行する時の通信装置の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が曲線線路または分岐線路などを走行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間で通信途切れが起こり易い。また、車両10が曲線線路または分岐線路などを走行する時、車両10の脱線を防止するために、車両10は、走行速度を遅くする。そこで、図17のS404またはS409に示すように、車両10の速度が第1の速度未満である場合、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを低くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を、送信可能範囲F1(破線)から送信可能範囲F3(実線)、または、送信可能範囲F2(破線)から送信可能範囲F3(実線)に変更する。これにより、通信途切れが起こり易い曲線線路または分岐線路などを車両10が走行する時には、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を広くすることができ、受信側の通信装置20を送信側の通信装置20の送信可能範囲内に留めることができる。これにより、通信装置20は、アンテナの指向方向を制御しなくても通信途切れを抑えることができる。よって、通信装置20は、効果的に通信途切れを抑制することができる。
図20は、実施の形態2に係る車両10が直線線路を第1の所定の速度以上であり第2の所定の速度未満の速さで走行する時における通信装置20の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が曲線線路または分岐線路の走行から直線線路の走行へ移行する時、または、直線線路の走行から曲線線路または分岐線路の走行へ移行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間の通信途切れが曲線線路または分岐線路を走行している時よりも起こり難く、かつ、直線線路を走行している時よりも起こり易い。
そのため、図17のS406に示すように、取得した速度の直前の車両10の速度が第2の所定の速度以上であった場合(つまり高速モードであった場合)、変調レートを低くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を、送信可能範囲F1(破線)から送信可能範囲F2(実線)に変更する。これにより、通信装置20は、通信速度を考慮しつつ受信側の通信装置20を送信可能範囲内に留めることができる。
また、図17のS414に示すように、取得した速度の直前の車両10の速度が第1の所定の速度未満であった場合(つまり低速モードであった場合)、変調レートを高くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を、送信可能範囲F3(破線)から送信可能範囲F2(実線)に変更する。これにより、車両10が曲線線路または分岐線路の走行から直線線路の走行へ移行する時において、通信速度を向上させることができる。
図21は、実施の形態2に係る車両10が直線線路を第2の所定の速度以上の速さで走行する時における通信装置20の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が直線線路を走行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間の通信途切れが起こり難い。また、車両10が直線線路を走行する時、車両10の走行に障害となる状況が想定され難いため、車両10は、走行速度を速くする。そこで、図17のS411またはS416に示すように、車両10の速度が第2の所定の速度以上である場合、車両10が直線線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを高くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を送信可能範囲F2(破線)から送信可能範囲F1(実線)または送信可能範囲F3(破線)から送信可能範囲F1(実線)に変更する。これにより、車両10が直線線路を走行する時、対向する通信装置20では、当該通信装置20の間の通信速度を向上させることができる。
図22は、実施の形態2に係る通信装置20の各通信モードに応じた送信可能範囲の一例を示す説明図である。通信装置20は、高速モードの場合、送信可能範囲G1を有し、中速モードの場合、送信可能範囲G2を有し、低速モードの場合、送信可能範囲G3を有する。
図23は、実施の形態2に係る車両10が曲線線路または分岐線路を第1の所定の速度未満の速さで走行する時の通信装置の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が曲線線路または分岐線路などを走行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間で通信途切れが起こり易い。また、車両10が曲線線路または分岐線路などを走行する時、車両10の脱線を防止するために、車両10は、走行速度を遅くする。そこで、図17のS404またはS409に示すように、車両10の速度が第1の速度未満である場合、車両10が曲線線路または分岐線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを低くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を、送信可能範囲G1(破線)から送信可能範囲G3(実線)、または、送信可能範囲G2(破線)から送信可能範囲G3(実線)に変更する。これにより、通信途切れが起こり易い曲線線路または分岐線路などを車両10が走行する時には、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を広くすることができ、受信側の通信装置20を送信側の通信装置20の送信可能範囲内に留めることができる。これにより、通信装置20は、効果的に通信途切れを抑えることができる。
図24は、実施の形態2に係る車両10が直線線路を第1の所定の速度以上であり第2の所定の速度未満の速さで走行する時における通信装置20の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が曲線線路または分岐線路の走行から直線線路の走行へ移行する時、または、直線線路の走行から曲線線路または分岐線路の走行へ移行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間の通信途切れが曲線線路または分岐線路を走行している時よりも起こり難く、かつ、直線線路を走行している時よりも起こり易い。
そのため、図17のS406に示すように、取得した速度の直前の車両10の速度が第2の所定の速度以上であった場合(つまり高速モードであった場合)、変調レートを低くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を、送信可能範囲G1(破線)から送信可能範囲G2(実線)に変更する。これにより、通信装置20は、通信速度を考慮しつつ受信側の通信装置20を送信可能範囲内に留めることができる。
また、図17のS414に示すように、取得した速度の直前の車両10の速度が第1の所定の速度未満であった場合(つまり低速モードであった場合)、変調レートを高くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を、送信可能範囲G3(破線)から送信可能範囲G2(実線)に変更する。これにより、車両10が曲線線路または分岐線路の走行から直線線路の走行へ移行する時において、通信速度を向上させることができる。
図25は、実施の形態2に係る車両10が直線線路を第2の所定の速度以上の速さで走行する時における通信装置20の変調レートの状態の一例を示す説明図である。
車両10が直線線路を走行する時、対向する2つの通信装置20では、当該2つの通信装置20の間の通信途切れが起こり難い。また、車両10が直線線路を走行する時、車両10の走行に障害となる状況が想定され難いため、車両10は、走行速度を速くする。そこで、図17のS411またはS416に示すように、車両10の速度が第2の所定の速度以上である場合、車両10が直線線路を走行すると判定し、アンテナ部2010における変調レートを高くする。すなわち、送信側の通信装置20は、送信可能範囲を送信可能範囲G2(破線)から送信可能範囲G1(実線)または送信可能範囲G3(破線)から送信可能範囲G1(実線)に変更する。これにより、車両10が直線線路を走行する時、対向する通信装置20では、当該通信装置20の間の通信速度を向上させることができる。
なお、実施の形態2では、高速モードから低速モードへの変更する動作があるが、高速モードから中速モードに一旦変更した後に、中速モードから低速モードに変更する動作が望ましい。
以上のように、通信装置20の通信モードについて、実施の形態1に係る通信装置20では2つの通信モード、実施の形態2に係る通信装置20では3つの通信モードとしたが、通信装置の通信モードの数はこれに限定されない。
(他の実施形態)
通信装置20は、変調レートを変更した場合、次のような動作をすることで受信側の通信装置20の変調レートを同一にしてもよい。
通信装置20は、変調レートを変更した場合、次のような動作をすることで受信側の通信装置20の変調レートを同一にしてもよい。
まず、送信側の通信装置20は、通信モードを変更後、受信側の通信装置20へデータ(パケット)を送信する。
次に、受信側の通信装置20は、送信側の通信装置20からデータ(パケット)を受信する。受信側の通信装置20は、データ(パケット)のヘッダ部分から変調レートが変更されているかどうかを判断する。そして、受信側の通信装置20の変調レート制御部2041は、送信側の通信装置20の変調レートと同一の変調レートに変更する。
例えば、以下のような動作を行う。
送信側の通信装置20の通信モードが高速モードから低速モードへ変更された場合、送信側の通信装置20では、変調レート制御部2041によってMCSが9から5に変更されている。このため、送信側の通信装置20は、MCSが5であることを示す情報をデータ(パケット)のヘッダに格納し、当該データ(パケット)を受信側の通信装置20へ送信する。
受信側の通信装置20は、送信側の通信装置20からデータ(パケット)受信し、データ(パケット)のヘッダに格納されている情報からMCSが5に変更されたことを判断する。そして、受信側の通信装置20の変調レート制御部2041は、送信側の通信装置20の変調レートと同一のMCSである5に変更する。
また、上記実施の形態1、2では、通信装置20は、車両10の速度を取得することにより、車両10の速度に応じて車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているか、直線線路を走行しているかを判定しているが、この判定に限らない。例えば、車両10の速度だけでなく車両10の傾斜角度に応じて、車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているか、直線線路を走行しているかを判定してもよい。具体的には、車両10の傾斜角度が鉛直方向から例えば10度未満から10度以上に変化すると判定したとき、車両10が分岐線路を走行しているとし、また、車両10の傾斜角度が鉛直方向から例えば10度以上から10度未満に変化すると判定したとき、車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているとすればよい。なお、車両10の傾斜角度を用いる場合には、車両10が曲線線路または分岐線路に進入した時に制御を行う。
一方で、車両10の速度を用いる場合は、車両10が曲線線路または分岐線路を走行する前に曲線線路または分岐線路を予見できるため、曲線線路または分岐線路に進入するよりも前に制御を行う。
また、線路の曲率に応じて、車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているか、直線線路を走行しているかを判定してもよい。具体的には、線路の曲率が時間変化に応じて大きくなると判定したとき、車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているとし、また、線路の曲率が時間変化に応じて小さくなると判定したとき、車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているとしてもよい。なお、線路の曲率を用いる場合には、車両10が曲線線路または分岐線路に進入した時に制御を行う。
また、GPSなどの衛星測位システムを用いて車両10の位置を検知し、車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているか、直線線路を走行しているかを判定してもよい。すなわち、GPSなどの衛星測位システムを用いて列車が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかを曲線線路または分岐線路に進入するよりも前に取得し、取得した情報によって車両10が曲線線路または分岐線路を走行するか、直線線路を走行しているかを判定してもよい。
また、バリスと呼ばれる検知器の通信によって車両10の位置を検知し、車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているか、直線線路を走行しているかを判定してもよい。線路脇に質問器及び地上応答器、車両10に車上応答器が設置されており、質問器及び地上応答器との間を車両10が通過するとき、設置された車上応答器から地上応答器に対して情報を送信することで、車両10の現在位置を把握することができる。これにより位置から現在地を把握し、予め車両10が曲線線路または分岐線路を走行しているか、直線線路を走行しているかを判定してもよい。
また、上記実施の形態1、2では、車両の速度が所定の速度未満となる、駅への進入時または停車時においても、変調レートが低く、ビーム幅が広い状態となる。しかし、駅の停車位置の線路の状態が直線型である場合、変調レートは高く、ビーム幅も狭くした方が通信速度は速い状態にでき、さらに他の電波との干渉も起こし難くすることができる。そのため、この場合の通信装置20は、速度を取得する前に駅の構造が曲線型の駅であるかどうかを駅から配信される駅情報などから取得する。そして、通信装置20は、駅情報に基づいて駅が曲線型か直線型かどうかを判断してもよい。通信装置20は、この判断によって駅の構造が直線型である駅に進入または停車する時には、通信装置20の変調レートを高くし、ビーム幅を狭くしてもよい。またバリスを用いることで車両10の現在位置を把握できるため、直線型の駅に進入する前において通信装置20に対して例えば管制から駅に進入することの情報を受信した場合は、通信装置20の変調レートを高くし、ビーム幅を狭くするとしてもよい。これにより、通信装置20は、直線型の駅への進入時および停車時には、通信速度を向上することが可能である。
なお、駅情報から駅が曲線型か直線型かを通信装置が行わなくてもよく、例えば、実施の形態1、2に記載した制御装置40が行ってもよい。
また、本開示は変調レート等の制御を行うために、指向方向の制御を行うための複数のアンテナを用いることがなく、またアンテナを駆動させるための駆動部を用いて指向方向の制御を行わないため、簡易な構成で実現することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、車両間通信を行う車両に適用可能である。具体的には、電車、新幹線または汽車等に本開示は適用可能である。
1 車両間通信システム
10 車両
20 通信装置
30 対向面
40 制御装置
2010 アンテナ部
2020 情報取得部
2030 判定部
2040 制御部
2041 変調レート制御部
2042 変復調部
2043 周波数変換部
2044 ビーム幅制御部
10 車両
20 通信装置
30 対向面
40 制御装置
2010 アンテナ部
2020 情報取得部
2030 判定部
2040 制御部
2041 変調レート制御部
2042 変復調部
2043 周波数変換部
2044 ビーム幅制御部
本開示における車両間通信システムは、無線を用いて車両間通信を行う車両間通信システムであって、連続する車両間に設けられ、互いに対向する一対の通信装置を備え、前記一対の通信装置のうちの一方の通信装置は、無線通信を行うアンテナ部と、前記車両が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報である線路情報を取得する情報取得部と、前記アンテナ部から送信されるデータの変調レートを制御する変調レート制御部と、を備え、前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記送信されるデータの送信可能範囲が、前記一対の通信装置のうちの他方の通信装置を含みつつ、他の電波と干渉を起こさないように、前記アンテナ部における前記変調レートを低くする。
また、本開示における通信装置は、連続する車両の間で使用するための通信装置であって、無線通信を行うアンテナ部と、前記車両が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報である線路情報を取得する情報取得部と、前記アンテナ部から送信されるデータの変調レートを制御する変調レート制御部と、を備え、前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記送信されるデータの送信可能範囲が、車両間で対向する通信装置を含みつつ、他の電波と干渉を起こさないように、前記アンテナ部における前記変調レートを低くする。
Claims (12)
- 無線を用いて車両間通信を行う車両間通信システムであって、
連続する車両間に設けられ、互いに対向する一対の通信装置を備え、
前記一対の通信装置のうちの一方の通信装置は、
無線通信を行うアンテナ部と、
前記車両が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報である線路情報を取得する情報取得部と、
前記アンテナ部から送信されるデータの変調レートを制御する変調レート制御部と、
を備え、
前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記アンテナ部における前記変調レートを低くする
車両間通信システム。 - 前記一方の通信装置は、前記連続する車両のうちの一方の車両の対向面に設けられ、
前記一対の通信装置のうちの他方の通信装置は、前記一方の車両と対向する他方の車両の対向面に設けられる
請求項1に記載の車両間通信システム。 - 前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行していないと判定した場合、前記アンテナ部における前記変調レートを高くする
請求項2に記載の車両間通信システム。 - 前記車両間通信システムは、
前記アンテナ部におけるビーム幅を制御するビーム幅制御部、をさらに備え、
前記ビーム幅制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記アンテナ部における前記ビーム幅を広くする
請求項2に記載の車両間通信システム。 - 前記ビーム幅制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行していないと判定した場合、前記アンテナ部における前記ビーム幅を狭くする
請求項4に記載の車両間通信システム。 - 前記線路情報は、前記車両の速度であり、
前記車両の速度が所定の速度以上から所定の速度未満に変化した場合、前記アンテナ部における変調レートを低くし、
前記車両の速度が所定の速度未満から所定の速度以上に変化した場合、前記アンテナ部における変調レートを高くする
請求項1から5のいずれか1項に記載の車両間通信システム。 - 連続する車両の間で使用するための通信装置であって、
無線通信を行うアンテナ部と、
前記車両が曲線線路または分岐線路を走行するかどうかの情報である線路情報を取得する情報取得部と、
前記アンテナ部から送信されるデータの変調レートを制御する変調レート制御部と、
を備え、
前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記アンテナ部における前記変調レートを低くする
通信装置。 - 前記通信装置は、前記連続する車両のうちの一方の車両の対向面に設けられ、他方の車両の対向面に設けられる他の通信装置と対向して設けられる
請求項7に記載の通信装置。 - 前記変調レート制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行していないと判定した場合、前記アンテナ部における前記変調レートを高くする
請求項8に記載の通信装置。 - 前記通信装置は、
前記アンテナ部のビーム幅を変更するビーム幅制御部、をさらに備え、
前記ビーム幅制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行すると判定した場合、前記アンテナ部における前記ビーム幅を広くする
請求項8に記載の通信装置。 - 前記ビーム幅制御部は、前記情報取得部によって取得された前記線路情報を用いて前記車両が曲線線路または分岐線路を走行していないと判定した場合、前記アンテナ部における前記ビーム幅を狭くする
請求項10に記載の通信装置。 - 前記線路情報は、前記車両の速度であり、
前記車両の速度が所定の速度以上から所定の速度未満に変化した場合、前記アンテナ部における変調レートを低くし、
前記車両の速度が所定の速度未満から所定の速度以上に変化した場合、前記アンテナ部における変調レートを高くする
請求項7から11のいずれか1項に記載の通信装置。
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