JP2018037754A - 表示装置、マルチディスプレイシステム、表示装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

表示装置、マルチディスプレイシステム、表示装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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智久 請川
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Abstract

【課題】表示装置から視聴者までの距離によって音の聴きやすさが異なるという課題を解決する。【解決手段】本発明の一態様は、画像の切り取り範囲を設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部と、入力画像に対して前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づく切り取り処理とスケーリング処理とを実行する画像処理部と、前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する表示部と、音を出力する音出力部と、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する制御部とを備える表示装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置、マルチディスプレイシステム、表示装置の制御方法およびプログラムに関する。
簡単に大画面を提供するシステムとして、複数のディスプレイ(表示装置)を配置して1つの大きな表示画面を構成するマルチディスプレイシステムが知られている。このシステムはスピーカーが内蔵された汎用ディスプレイにより構成することもできる(例えば特許文献1)。
しかし、マルチディスプレイシステムを構成した状態で各々の汎用ディスプレイに設置された内蔵スピーカーからそのままステレオ音声を出力すると、左右の音が混ざり合ってしまい、ステレオ音声とはならず不自然に聞こえる。この課題に対し、特許文献1に記載されているマルチディスプレイシステムでは、配置位置に応じて各ディスプレイで左または右チャネルをミュートすることで違和感なくステレオ音声が再生される。
特開2016−58873号公報
ところで、マルチディスプレイシステムは通常複数の人が滞在する公共の場所等にて使用される。マルチディスプレイから放射される音声はディスプレイに近い人は音量がうるさく聞こえ、ディスプレイから離れた人は前方の人が遮音物となり聞こえにくい状況となる。しかしながら、特許文献1に記載されているマルチディスプレイシステムでは、左右のチャネルを各ディスプレイで選択的に再生するだけなので、このディスプレイから視聴者までの距離によって音の聴きやすさが異なるという課題を解決することはできなかった。
本発明の目的は、上述した課題を解決する表示装置、マルチディスプレイシステム、表示装置の制御方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の一態様は、画像の切り取り範囲を設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部と、入力画像に対して前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づく切り取り処理とスケーリング処理とを実行する画像処理部と、前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する表示部と、音を出力する音出力部と、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する制御部とを備える表示装置である。
また、本発明の一態様は、上記表示装置を複数台備えるマルチディスプレイシステムである。
また、本発明の一態様は、画像の切り取り範囲を設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部と、入力画像に対して前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づく切り取り処理とスケーリング処理とを実行する画像処理部と、前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する表示部と、音を出力する音出力部と、前記音出力部を制御する制御部とを備える表示装置を制御する方法であって、前記制御部によって、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する表示装置の制御方法である。
また、本発明の一態様は、画像の切り取り範囲を設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部と、入力画像に対して前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づく切り取り処理とスケーリング処理とを実行する画像処理部と、前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する表示部と、音を出力する音出力部と、前記音出力部を制御する制御部とを備える表示装置を制御するためのプログラムであって、前記制御部によって、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する処理を実行させるプログラムである。
本発明によれば、表示装置から視聴者までの距離によって音の聴きやすさが異なるという課題を解決することができる。
本発明の第1実施形態に係るディスプレイの基本的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るマルチディスプレイシステムの構成例を示す模式図である。 図2に示すマルチディスプレイシステム1の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態に係るディスプレイの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るマルチディスプレイシステムの構成例を示す模式図である。 図4に示す音声加工部14の動作例を説明するための模式図である。 図4に示すディスプレイ100aの動作例を説明するための模式図である。 図4に示すディスプレイ100aの動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るマルチディスプレイシステムの構成例を示す模式図である。 図9に示すディスプレイ100b−(1)〜(4)の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るディスプレイ(表示装置)100の基本的構成を示すブロック図である。図1(a)に示すディスプレイ100は、設定部110と、記憶部120と、画像処理部130と、表示部140と、音出力部150と、制御部160とを備える。
設定部110は、ユーザの所定の操作等に応じて画像の切り取り範囲を設定する。画像の切り取り範囲とは、ディスプレイ100を複数台用いてマルチディスプレイシステムを構成し、1つの画像を複数のディスプレイ100に分割して表示する場合に当該ディスプレイ100で表示する部分画像の範囲を意味する。例えば、図2に示すように9台のディスプレイ100(ただし、図2ではディスプレイ100−1〜100−9として示す。)でマルチディスプレイシステム1を構成した場合、例えば左下に配置されているディスプレイ100−1における画像の切り取り範囲は、画像を等間隔で3段3列に9分割した場合の左下の領域となる。あるいは、例えば右上に配置されているディスプレイ100−9における画像の切り取り範囲は、画像を9分割した場合の右上の領域となる。なお、図2は、マルチディスプレイシステム1を視聴者側から見た場合のディスプレイ100−1〜100−9の配置例を示す模式図である。
記憶部120は、設定部110によって設定された画像の切り取り範囲を示す範囲情報121を記憶する。範囲情報121は、例えば入力画像に対する水平および垂直の分割数を示す情報と分割された部分画像のうちどれを当該ディスプレイ100で切り取って表示するのかを示す情報とを含んで構成されている。また、範囲情報121は、画像の切り取り範囲を示す情報であるとともに、複数のディスプレイ100間の相対的な位置関係を表す情報でもある。
また、図1(b)に示すように、記憶部120は、音出力部150のスピーカー等の設置高さを算出するための高さ算出情報122をさらに記憶していてもよいし、また、対象とする視聴者の視聴態様を示す視聴態様情報123をさらに記憶していてもよい。高さ算出情報122は、範囲情報121とともにあるいは範囲情報121を参照せずに音出力部150のスピーカー等の設置高さを算出するための情報である。高さ算出情報122は、例えばディスプレイ100の高さ、ディスプレイ100における音出力部150のスピーカーの位置、マルチディスプレイシステム構成した場合の最下段に位置するディスプレイ100の地面、床面等の基準面からの高さ、あるいは、各ディスプレイ100の地面、床面等の基準面からの高さ等の情報を含む。また、視聴態様情報123は、視聴者が立った状態での視聴が基本的なのか、視聴者が座った状態での視聴が基本的なのか等の視聴のありさまを示す情報である。
画像処理部130は、入力画像に対して記憶部120が記憶する範囲情報121に基づく切り取り処理131とスケーリング処理132とを実行する。入力画像は、ディスプレイ100の外部から入力された画像信号、ディスプレイ100内部の図示していない放送受信回路が受信した画像信号、外部から通信回線を介して受信された画像データ、ディスプレイ100内部の記憶装置や記憶媒体から読み出した画像データ等に対応する入力信号である。切り取り処理131は、入力画像から範囲情報121が示す画像の切り取り範囲を切り取って取り出す処理である。また、スケーリング処理132は、切り取り処理131によって切り出された画像を、表示部140の表示画面の解像度に合わせて拡大または縮小する処理である。
表示部140は、液晶パネル、有機エレクトロルミネッセンスパネル等を有する画像表示部であり、画像処理部130によって画像処理された画像を表示する。
音出力部150は、ステレオ、サラウンド等の複数チャネルの音信号(音声信号、音響信号等を含む)を入力音信号として入力し、入力音信号のうち制御部160によって選択されたチャネルの音を、制御部160が決定した音量で出力する。音出力部150は、デジタル信号をアナログ信号に変換する回路、アナログ信号を制御部160が指示した増幅度で増幅する回路、増幅されたアナログ信号を音波に変換するスピーカー等を有する。音出力部150は、複数チャネル分の複数のスピーカーを有するものであってもよいし、1つのスピーカーのみを有するものであってもよい。
制御部160は、音出力部150から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、記憶部120が記憶する範囲情報121に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する。制御部160は、選択したチャネルを示す情報と決定した音量を示す情報を音出力部150へ出力する。
制御部160は、音出力部150から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、記憶部120が記憶する範囲情報121に基づいて、出力する1または複数のチャネルを例えば次のように選択する。例えば音信号がステレオである場合(すなわち左右2チャネルの音信号である場合)、制御部160は、当該制御部160を備えるディスプレイ100が例えば図2に示す左側の列に配置されたディスプレイ100−1、100−4または100−7であるとき、左チャネルの音信号を選択する。また、制御部160は、当該制御部160を備えるディスプレイ100が例えば図2に示す右側の列に配置されたディスプレイ100−3、100−6または100−9であるとき、右チャネルの音信号を選択する。また、制御部160は、当該制御部160を備えるディスプレイ100が例えば図2に示す中央の列に配置されたディスプレイ100−2、100−5または100−8であるとき、左チャネルまたは右チャネルのいずれか一方の音信号を選択したり、音出力部150がステレオスピーカーを有するときには左右両方のチャネルの音信号を選択したり、あるいは選択チャネル無しとしたりすることができる。
また、制御部160は、音出力部150から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、記憶部120が記憶する範囲情報121に基づいて、出力時の音量を例えば次のように決定する。制御部160は、例えば図3(a)に示すように、図2に示す中段のディスプレイ100−4、100−5および100−6の音量を標準の音量に決定する。標準の音量とは、例えばユーザによってリモコン等の操作子を用いて設定された音量である。また、制御部160は、図2に示す上段のディスプレイ100−7、100−8および100−9の音量を標準の音量より大きな音量に決定する。また、制御部160は、図2に示す下段のディスプレイ100−1、100−2および100−3の音量を標準の音量より小さな音量に決定する。なお、図3(a)〜(c)は、図2に示すマルチディスプレイシステム1を模式的に示した側面図である。また、図3(a)〜(c)には白抜きの矢印で各ディスプレイ100が出力する音を示すとともに、矢印の長さで各ディスプレイ100が出力する音の音量の大小を示している。
例えば、図3(b)に示すように、各ディスプレイ100から標準の音量で均一に音を出力すると、ディスプレイ100に近接した視聴者401は音をうるさく感じ、ディスプレイ100から離れた視聴者402は他の視聴者等が遮音物となって音が聞こえにくいという場合が起こり得る。これに対し、図3(a)に示すように、下段のディスプレイ100−1等の音量を下げ、上段のディスプレイ100−7等の音量を上げた場合、ディスプレイ100に近い視聴者401が音量をうるさく感じることを防ぎ、また、ディスプレイ100から離れた視聴者402は遮音物がない上段のディスプレイ100−7等から音が黒矢印で示したようにシャワーのように出力されるので聞こえやすくなる。よって例えば複数の人が滞在する公共の場所等においても、ディスプレイ100に近接したおよび離れた複数の人に一定の音量を届けることができる。
なお、図3(c)に示すように、ディスプレイ100の背面に設置されたスピーカーで前方に音が出力されにくい場合でも、各ディスプレイ100の上下左右から音は回り込み前方に出力されるので、ディスプレイ100に近接したおよび離れた複数の人に一定の音量を届けることができる。
なお、図2に示したマルチディスプレイシステム1では9つのディスプレイ100で一つの大画面を構成しているが、例えば5×5(5段5列)などのより数の多いディスプレイ100で大画面が構成された場合は、下段から上段に向かって各ディスプレイ100の音量を徐々に増加させても良い。
以上のように、第1実施形態では、音出力部150から音を出力する際に、制御部160が、記憶部120が記憶する範囲情報121に基づいて出力時の音量を自動的に決定するので、ディスプレイ100から視聴者までの距離によって音の聴きやすさが異なるという課題を容易に解決することができる。
なお、第1実施形態では、例えば制御部160が、音出力部150から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、記憶部120が記憶する範囲情報121に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに、記憶部120が記憶する範囲情報121と記憶部120が記憶する高さ算出情報122とを用いて算出された設置高さに基づいて出力時の音量を決定するようにしてもよい。この構成では、例えば、各ディスプレイ100の設置の高さが、地面や床面等の視聴者が位置する面の高さより低いような場合に、例えば上段に配置されたディスプレイ100の音量を下げ、下段に配置されたディスプレイ100の音量を上げるといった設定を採用することができる。
また、第1実施形態では、例えば制御部160が、音出力部150から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、記憶部120が記憶する範囲情報121に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに、記憶部120が記憶する範囲情報121と記憶部120が記憶する高さ算出情報122とを用いて算出された設置高さと記憶部120が記憶する視聴態様情報123とに基づいて出力時の音量を決定するようにしてもよい。この構成では、例えば、対象とする視聴者が主に座っている場合と立っている場合のように視聴態様の違いに応じて上段や下段のディスプレイ100の音量の上げ下げの量を変化させることができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の第2実施形態に係るディスプレイ100aの構成例を示すブロック図である。また、図5は、図4に示す9台のディスプレイ100a(ただし、図5ではディスプレイ100a−(1)〜100a−(9)として示す。)で構成したマルチディスプレイシステム1aを視聴者側から見た場合の各ディスプレイ100aの配置例を示す模式図である。図4に示すディスプレイ100aは、映像切取部11と、スケーラー部12と、画像表示部13と、音声加工部14と、左音声出力部15と、右音声出力部16と、映像切取範囲指示部17と、音声制御部18と、制御部19と、メモリ20と、インターフェース21とを備える。図5に示すマルチディスプレイシステム1aは、3段3列に配列された9台のディスプレイ100a−(1)〜100a−(9)で1つの画面を構成する。ディスプレイ100a−(1)〜100a−(9)に対しては、図4に示す音声・映像信号発生装置200が出力した映像・音声信号が分配器によって複製されて同じ信号が入力される。ただし、DisplayPort(ディスプレイポート)等のディジーチェーンのマルチストリーム接続を用いた場合は、各々のディスプレイ100aは分配器を使用せずDisplayPortケーブルを数珠つなぎに接続することで同じ信号を受信することができる。
なお、本願において音声は、人の発する声と声以外の音の両方を含むものとする。すなわち本願においては、第1実施形態で用いた用語「音」と第2実施形態で用いる用語「音声」は同義である。また、第1実施形態で用いた用語「画像」と第2実施形態で用いる用語「映像」は同義である。
また、第1実施形態と第2実施形態の各構成の対応関係は次のとおりである。第1実施形態の設定部110は、第2実施形態のインターフェース21と制御部19に対応する。第1実施形態の記憶部120は、第2実施形態のメモリ20に対応する。第1実施形態の画像処理部130は、第2実施形態の映像切取部11とスケーラー部12に対応する。第1実施形態の表示部140は、第2実施形態の画像表示部13に対応する。第1実施形態の音出力部150は、第2実施形態の音声加工部14と左音声出力部15と右音声出力部16に対応する。第1実施形態の制御部160は、第2実施形態の映像切取範囲指示部17と音声制御部18と制御部19に対応する。
ディスプレイ100aには、音声・映像信号発生装置200から映像信号と複数チャネルの音声信号が入力される。音声・映像信号発生装置200は、例えば、音声・映像信号の撮影装置、受信装置や再生装置である。映像切取部11は、入力された映像信号から映像切取範囲指示部17によって指示された範囲の映像を切り取り、切り取った範囲の映像信号を出力する。スケーラー部12は、映像切取部11が切り取った範囲の映像を画像表示部13の解像度に合わせて拡大または縮小して出力する。画像表示部13は、スケーラー部12が出力した映像信号を表示する。
音声加工部14は、音声制御部18の指示に従い、複数チャネルの音声信号から指示された1または複数のチャネルを選択し、選択したチャネルの音声信号を左音声出力部15または右音声出力部16へ出力する。ここで図6を参照して音声加工部14の動作例について説明する。図6は、図5に示す音声加工部14の動作例を説明するための模式図である。なお、図6に示す動作例では、音声加工部14に対してステレオの音声信号が入力されることとしている。図6(a)に示すケース1では、音声加工部14が左チャネルの音声と右チャネルの音声の両方を選択し、左チャネルの音声を左音声出力部15へ出力し、右チャネルの音声を右音声出力部16へ出力する。この図6(a)に示すケース1の動作状態が初期設定状態(電源起動時の状態)であるとする。図6(b)に示すケース2では、音声加工部14が左チャネルの音声のみを選択し、左チャネルの音声を左音声出力部15と右音声出力部16へ出力する。図6(c)に示すケース3では、音声加工部14が右チャネルの音声のみを選択し、右チャネルの音声を左音声出力部15と右音声出力部16へ出力する。
左音声出力部15は、左スピーカーを有して構成されていて、音声加工部14が出力した音声信号を入力し、音声制御部18によって指示された音量で左スピーカーで音波に変換して出力する。右音声出力部16は、右スピーカーを有して構成されていて、音声加工部14が出力した音声信号を入力し、音声制御部18によって指示された音量で右スピーカーで音波に変換して出力する。なお、図5では、ディスプレイ100a−(1)〜100a−(9)が有する各左音声出力部15を左スピーカー1L〜9Lとして示している。また、ディスプレイ100a−(1)〜100a−(9)が有する各右音声出力部16を右スピーカー1R〜9Rとして示している。以下では、左スピーカー1L〜9Lおよび右スピーカー1R〜9Rをスピーカー1L〜9Lおよびスピーカー1R〜9Rとも呼ぶ。
映像切取範囲指示部17は、制御部19を介して入力したメモリ20に記憶されている所定の設定情報を示す信号等に基づき、映像切取部11に対して映像の切り取り範囲を指示する信号を生成して出力する。音声制御部18は、映像切取範囲指示部17から入力した映像の切り取り範囲を指示する信号と制御部19から入力したメモリ20に記憶されている所定の設定情報を示す信号等に基づき、音声加工部14に対して選択する1または複数のチャネルと選択したチャネルの音声信号の出力先を指示する信号を生成して出力するとともに、左音声出力部15および右音声出力部16に対して音声出力の音量を指示する信号を生成して出力する。
制御部19は、インターフェース21を介して入力したOSD(オンスクリーンディスプレイ)コントロール信号に基づき、マルチディスプレイに関する設定情報を入力し、入力した設定情報をメモリ20に記憶する。メモリ20は、設定情報等を記憶する例えば書き換え可能な不揮発性記憶装置を含んで構成されている。なお、第2実施形態において設定情報は、マルチディスプレイシステム1aを構成する水平ディスプレイ数(列数)と垂直ディスプレイ数(段数)と映像切り取り位置(あるいは映像切り取り範囲)を示す情報を含む。インターフェース21は、例えば制御部19がOSD機能を制御する場合には、ユーザが操作したリモコン等の操作子の操作情報をOSDコントロール信号として入力する。あるいは、インターフェース21は、制御部19とは異なる図示していない他の制御部がOSD機能を制御する場合には、ユーザによる所定の操作子の操作結果に応じて決定されたパラメータの内容を示す情報をOSDコントロール信号として入力する。
ここで、図6を参照してOSDを用いた設定情報の入力動作について説明する。図6は、画像表示部13の表示画面(表示画像)13aの一例を示す図である。図6に示す表示画面13aは、設定メニュー1301を含む。この場合、設定メニュー1301は、マルチディスプレイ設定画面1303を表示させるための項目1302を含む。マルチディスプレイ設定画面1303は、設定メニュー1301から項目1302が選択された場合に表示される。マルチディスプレイ設定画面1303は、水平ディスプレイ数(列数)と垂直ディスプレイ数(段数)と映像切り取り位置を設定するための入力欄1304と、入力欄1304の設定内容を表示する複数のアイコン1305を含む。アイコン1305は、例えばディスプレイ100aを模したイラストである。映像切り取り位置は、当該ディスプレイ100aで表示する映像の切り取り範囲の位置を表す。各アイコン1305は各ディスプレイ100aに対応し、各アイコン1305の配置位置は各ディスプレイ100aにおける映像の切り取り範囲に対応している。また、各アイコン1305は、映像切り取り位置を選択するための表示情報(この例では「(1)」〜「(9)」)を含んでいる。各アイコン1305が含む表示情報は、文字、数字や記号とすることができる。また、当該ディスプレイ100aにおける映像切り取り位置に対応するアイコン1305は、他のアイコン1305から識別できるように強調表示されている。強調表示は、例えば表示色が他のアイコン1305と異なる表示であったり、点滅するような状態での表示であったりする。図6に示す例では、入力欄1304において、水平ディスプレイ数が「3」、垂直ディスプレイ数が「3」、そして、映像切り取り位置が「(5)」と指定されている。このため、マルチディスプレイ設定画面1303は、列数N1が3で、段数N2が3となるように配列された9個のアイコン1305を含んでいる。また、当該ディスプレイ100aでは、入力画像を縦横に各3分割した9個の部分領域の内の中央の部分領域が切り取り範囲に設定されていて、対応する表示情報が「(5)」のアイコンが強調表示されている。なお、列数N1は入力欄1304の水平ディスプレイ数が変更された場合にそれに合わせて増減し、列数N2は入力欄1304の垂直ディスプレイ数が変更された場合にそれに合わせて増減する。また、入力欄1304の映像切り取り位置が変更された場合には、位置が異なるアイコン1305が強調表示される。
次に、図8を参照して、図4に示すディスプレイ100aの動作例について説明する。図8は、図4に示すディスプレイ100aの動作例を示すフローチャートである。なお、ディスプレイ100aは、図5に示すように設置されていて他の複数のディスプレイ100aとともにマルチディスプレイシステム1aを構成しているものとする。また、図8に示す処理は例えばディスプレイ100aの電源起動時に実行される。
まず、各ディスプレイ100aでは、1つの大きな画面を構成するために、図7に示す各ディスプレイ100aのOSDに表示されるマルチディスプレイ設定画面1303にてマルチディスプレイの水平方向のディスプレイの数と、垂直方向のディスプレイの数と、映像を切り取り拡大する範囲の情報(切取範囲情報とも呼ぶ)が設定される(ステップS101)。ステップS101で設定されたこれらの設定情報は制御部19によってメモリ20に記憶される。以後、内容に変更が無い場合には再度のステップS101の設定は省略することができる。
次に、映像切取範囲指示部17が、制御部19を介してメモリ20に記憶されている設定情報を取得し、取得した設定情報に基づいて映像切取部11に対して映像の切り取り範囲を指示する(ステップS102)。以後、映像切取部11は、映像切取範囲指示部17が指示した入力映像の切取範囲に従って映像を切り取る処理を実行する。また、スケーラー部12は、映像切取部11によって切り取られた映像を画像表示部13のパネルの解像度に合わせて拡大または縮小するよう制御部19等によって設定される(ステップS103)。
また、ステップS102およびS103の処理と並行して音声制御部18が、制御部19を介してメモリ20に記憶されている切取範囲情報を入手し(ステップS104)、当該ディスプレイ100aがマルチディスプレイシステム1aにおける上段のディスプレイか否かを判定する(ステップS105)。上段のディスプレイである場合(ステップS105でYesの場合)、音声制御部18は、左音声出力部15および右音声出力部16に対してスピーカーの音量を上げる指示を出力する(ステップS109)。上段のディスプレイでない場合(ステップS105でNoの場合)、音声制御部18は、当該ディスプレイ100aが中段のディスプレイか否かを判定する(ステップS106)。中段のディスプレイである場合(ステップS106でYesの場合)、音声制御部18は、左音声出力部15および右音声出力部16に対してスピーカーの音量を変更しないよう指示する(あるいは音量を変更する指示を出力しない)(ステップS108)。中段のディスプレイでない場合(ステップS106でNoの場合)、音声制御部18は、左音声出力部15および右音声出力部16に対してスピーカーの音量を下げる指示を出力する(ステップS107)。
次に、音声制御部18は、当該ディスプレイ100aがマルチディスプレイシステム1aにおける左側のディスプレイか否かを判定する(ステップS110)。左側のディスプレイである場合(ステップS110でYesの場合)、音声制御部18は、音声加工部14に対して、右スピーカーを左音声に切り替えるよう指示するとともに(ステップS111)、左音声を左右両方のスピーカーから出力するよう指示する(ステップS112)。ステップS111とステップS112における音声制御部18からの指示によって、音声加工部14は、以後、図6(b)に示すケース2の設定状態で音声信号を入出力する。
一方、左側のディスプレイでない場合(ステップS110でNoの場合)、音声制御部18は、当該ディスプレイ100aがマルチディスプレイシステム1aにおける右側のディスプレイか否かを判定する(ステップS113)。右側のディスプレイである場合(ステップS113でYesの場合)、音声制御部18は、音声加工部14に対して、左スピーカーを右音声に切り替えるよう指示するとともに(ステップS114)、右音声を左右両方のスピーカーから出力するよう指示する(ステップS115)。ステップS114とステップS115における音声制御部18からの指示によって、音声加工部14は、以後、図6(c)に示すケース3の設定状態で音声信号を入出力する。
第2実施形態では、図8を参照して説明した動作によって、左音声出力部15および右音声出力部16が発する音量が自動的に切替えられる。具体的にはマルチディスプレイ構成において、下段に設置されたディスプレイ100aの音量が自動的に下げられ、上段に設置されたディスプレイ100aの音声が自動的に上げられる。そうすることで図5に示すように1つの画像を9分割するマルチディスプレイの例では、例えば人の高さに近い下段のディスプレイ100a−(1)、(2)および(3)のスピーカー1L、1R、2L、2R、3Lおよび3Rからは音声出力が自動的に小さく出力される。また、例えば人の高さより高い上段のディスプレイ100a−(7)、(8)および(9)のスピーカー7L、7R、8L、8R、9Lおよび9Rからは音声出力が自動的に大きく出力される。
その結果、図3(a)を参照して上述したように、マルチディスプレイに近い人が音量をうるさく感じることを防ぎ、また、マルチディスプレイから離れた人は遮音物がないマルチディスプレイ上段から音声がシャワーのように出力されるので聞こえやすくなる。よって例えば複数の人が滞在する公共の場所においても、ディスプレイに近接したおよび離れた複数の人に一定の音量を届けることができる。なお、図5に示したマルチディスプレイシステム1aでは9つのディスプレイ100a−(1)〜(9)で大画面を構成しているが、例えば5×5などのより数の多いマルチディスプレイで構成されていた場合は、下段から上段に向かって各ディスプレイの音量を徐々に増加させても良い。
また、図3(c)を参照して上述したように、背面に設置されたスピーカーで前方に音が出力されにくい場合でも、マルチディスプレイの上下左右から音声は回り込み前方に出力されるので、ディスプレイに近接したおよび離れた複数の人に一定の音量を届けることができる。
また、第2実施形態では、図8を参照して説明した動作によって、左音声出力部15および右音声出力部16が発する音声のチャネルが自動的に切替えられる。音声加工部14は、通常は図6(a)に示すケース1の状態である。一方、図5に示すマルチディスプレイ設置状態で左側に設置されたディスプレイ100a−(1)、(4)および(7)では、音声加工部14は図6(b)に示すケース2の状態となる。また、図5において右側に設置されたディスプレイ100a−(3)、(6)および(9)では音声加工部14は図6(c)に示すケース3の状態となる。そうすることで図5に示すように1つの画像を9分割するマルチディスプレイの例では、左側のディスプレイ100a−(1)、(4)および(7)では入力されるステレオ音声の左チャネルの音声が右スピーカー1R、4Rおよび7Rに供給されて左右のスピーカーがともに左チャネルの音声を出力する。また、右側のディスプレイ100a−(3)、(6)および(9)では入力されるステレオ音声の右チャネルの音声が左スピーカー3L、6Lおよび9Lに供給されて左右のスピーカーがともに右チャネルの音声を自動的に出力する。また、中列のディスプレイ100a−(2)、(5)および(8)では入力されるステレオ音声が左右のスピーカーから左チャネルの音声と右チャネルの音声を出力することができる。その結果、マルチディスプレイ設定でも自然なステレオの音声を聞くことができる。なお、図5に示したマルチディスプレイシステム1aでは9つのディスプレイで大画面を構成しているが、2×2または、例えば10×10などのより数の多いマルチディスプレイで構成されても良い。また、縦横奇数のマルチディスプレイに限らず偶数のマルチディスプレイで構成されても良い。
以上のように、第2実施形態では、音声制御部18が、左音声出力部15および右音声出力部16から音声を出力する際に、メモリ20が記憶する設定情報に基づいて出力時の音量を自動的に決定するので、ディスプレイ100aから視聴者までの距離によって音の聴きやすさが異なるという課題を容易に解決することができる。
<第3実施形態>
次に、図9および図10を参照して本発明の第3実施形態に係るディスプレイ100bおよびマルチディスプレイシステム1bの構成例について説明する。図9は、第3実施形態に係るマルチディスプレイシステム1bを視聴者側から見た場合の4台のディスプレイ100b(ただし図9ではディスプレイ100b−(1)〜(4)としている)の配置例を示す模式図である。ディスプレイ100b−(1)は左側下段に配置され、ディスプレイ100b−(2)は右側下段に配置され、ディスプレイ100b−(3)は左側上段に配置され、そして、ディスプレイ100b−(4)は左側上段に配置されている。この場合、中段にはディスプレイは配置されていない。第3実施形態では、第2実施形態の音声加工部14に対応する構成である音声加工部14bの構成および動作と、音声加工部14bを制御する構成である音声制御部18(図9では不図示のため図4を参照)の動作が異なる。なお、第3実施形態においても音声制御部18については第2実施形態と同一符号を用いて説明を行う。
第3実施形態のディスプレイ100bは、第2実施形態のディスプレイ100aと比較して次の点が異なる。すなわち、第2実施形態のディスプレイ100aに対してはステレオの音声信号(2チャネルの音声信号)が入力されるのに対し、第3実施形態のディスプレイ100bに対しては、サラウンドの音声信号(3チャネル以上の音声信号)が入力される。例えば、高精細度マルチメディアインターフェースなどを用いた場合、例えば5.1chサウンドシステムの音声をデジタル信号で伝送することができる。これらの音声信号は左右のサラウンド音声信号と左右のフロント音声信号を持つ。第3実施形態の音声加工部14bは、入力されるデジタル音声信号を、左サラウンド音声LS、左フロント音声LF、右サラウンド音声RS、および右フロント音声RFの4つの音声チャネルに分割する機能を有する。これら分割された音声はマルチディスプレイ構成時に設定される各ディスプレイ100bの位置情報を活用し、図10に示すフローチャートに従い、自動的に音声加工部14bにおける入出力が切替えられ、左音声出力部15および右音声出力部16に対して出力される。
第3実施形態では、図9に示すように、左上に配置されているディスプレイ100b−(3)の音声加工部14bは、入力音声に含まれる左サラウンドスピーカー音声LSを選択して、左音声出力部15および右音声出力部16に対して出力する。左下に配置されているためディスプレイ100b−(1)の音声加工部14bは、入力音声に含まれる左フロントスピーカー音声LFを選択して、左音声出力部15および右音声出力部16に対して出力する。右上に配置されているディスプレイ100b−(4)の音声加工部14bは、入力音声に含まれる右サラウンドスピーカー音声RSを選択して、左音声出力部15および右音声出力部16に対して出力する。右下に配置されているためディスプレイ100b−(2)の音声加工部14bは、入力音声に含まれる右フロントスピーカー音声RFを選択して、左音声出力部15および右音声出力部16に対して出力する。
また、第3実施形態では、図4に示す音声制御部18の一部の処理内容が図10に示すように変更されている。すなわち、図4に示すステップS110〜ステップS115の処理に代えて、第3実施形態の音声制御部18(図4)は、図10に示すステップS201〜ステップS207の処理を実行する。図4と図10において他の処理は同一であるため説明を省略する。
図10においてステップS107、S108またはS109の処理が終了すると、音声制御部18は、当該ディスプレイ100bが左側のディスプレイであるか否かを判定する(ステップS201)。当該ディスプレイ100bが左側のディスプレイである場合(ステップS201でYesの場合)、音声制御部18は、当該ディスプレイ100bが上側のディスプレイであるか否かを判定する(ステップS202)。当該ディスプレイ100bが上側のディスプレイである場合(ステップS202でYesの場合)、音声制御部18は、音声加工部14bに対して、右スピーカーの入力を、音声加工部14bの左音声出力に切り替えて接続し、さらに左サラウンドスピーカー音声LSをその左音声出力から出力することで、左サラウンドスピーカー音声LSのみを左音声出力部15および右音声出力部16へ出力するよう指示する(ステップS203)。当該ディスプレイ100bが上側のディスプレイでない場合(ステップS202でNoの場合)、音声制御部18は、音声加工部14bに対して、右スピーカーの入力を、音声加工部14bの左音声出力に切り替えて接続し、さらに左フロントスピーカー音声LFをその左音声出力から出力することで、左フロントスピーカー音声LFのみを左音声出力部15および右音声出力部16へ出力するよう指示する(ステップS204)。
一方、当該ディスプレイ100bが左側のディスプレイでない場合(ステップS201でNoの場合)、音声制御部18は、当該ディスプレイ100bが上側のディスプレイであるか否かを判定する(ステップS205)。当該ディスプレイ100bが上側のディスプレイである場合(ステップS205でYesの場合)、音声制御部18は、音声加工部14bに対して、左スピーカーの入力を、音声加工部14bの右音声出力に切り替えて接続し、さらに右サラウンドスピーカー音声RSをその右音声出力から出力することで、右サラウンドスピーカー音声RSのみを左音声出力部15および右音声出力部16へ出力するよう指示する(ステップS206)。当該ディスプレイ100bが上側のディスプレイでない場合(ステップS205でNoの場合)、音声制御部18は、音声加工部14bに対して、左スピーカーの入力を、音声加工部14bの右音声出力に切り替えて接続し、さらに右フロントスピーカー音声RFをその右音声出力から出力することで、右フロントスピーカー音声RFのみを左音声出力部15および右音声出力部16へ出力するよう指示する(ステップS207)。
第3の実施形態では、図10に示すように音声制御部18を動作させることで、図9に示す各ディスプレイ100bにおいて、左上のディスプレイ100b−(3)の左右のスピーカーから左サラウンドスピーカー音声LSを音量を上げて出力し、左下のディスプレイ100b−(1)の左右のスピーカーから左フロントスピーカー音声LFを音量を下げて出力する。また、右上のディスプレイ100b−(4)の左右のスピーカーから右サラウンドスピーカー音声RSを音量を上げて出力し、そして、右下のディスプレイ100b−(2)の左右のスピーカーから右フロントスピーカー音声RFを音量を下げて出力することができる。
なお、第3実施形態は4台のディスプレイ100bでマルチディスプレイを構成する例として挙げたが、第3実施形態の音声制御部18の処理内容を一部変更することで、例えば、図5に示すような1つの画像を9分割するマルチディスプレイにおいて次のようにサラウンド音声を再生することができる。すなわち、左下のディスプレイのスピーカー1Lと1Rから5.1chサウンドシステムの左フロントスピーカー音声を出力し、右下のディスプレイのスピーカー3Lと3Rから右フロントスピーカー音声を出力し、左上のディスプレイのスピーカー7Lと7Rから左サラウンドスピーカー音声を出力し、右上のディスプレイのスピーカー9Lと9Rから右サラウンドスピーカー音声を自動的に出力することができる。この場合、視聴者は上段左右のスピーカーから出力されたサラウンド音声を上部または反射により周囲から聞くことができ、また下段左右のスピーカーから出力されるメイン音声を前方から聞くことができ、マルチディスプレイ設定で自然なサラウンド音声を聞くことができる。
以上のように、第3実施形態では、音声制御部18が、左音声出力部15および右音声出力部16から音声を出力する際に、メモリ20が記憶する設定情報に基づいて出力時の音量を自動的に決定するので、ディスプレイ100bから視聴者までの距離によって音の聴きやすさが異なるという課題を容易に解決することができる。
なお、本発明の実施形態は上記のものに限定されない。本発明の実施形態は、例えばマルチディスプレイに関する範囲情報121等の情報の設定を携帯端末、パーソナルコンピュータ等を用いて行うものであってもよい。また、例えば、図1に示す制御部160、図4に示す映像切取範囲指示部17、音声制御部18、制御部19等の構成は、コンピュータとそのコンピュータで実行されるプログラムとを用いて構成することができる。その場合のプログラムの一部または全部はコンピュータ読取可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することができる。
1、1a、1b マルチディスプレイシステム
100、100a、100b ディスプレイ
110 設定部
120 記憶部
121 範囲情報
130 画像処理部
140 表示部
150 音出力部
160 制御部

Claims (6)

  1. 画像の切り取り範囲を設定する設定部と、
    前記設定部によって設定された前記範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部と、
    入力画像に対して前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づく切り取り処理とスケーリング処理とを実行する画像処理部と、
    前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する表示部と、
    音を出力する音出力部と、
    前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する制御部と
    を備える表示装置。
  2. 前記記憶部が、前記音出力部の設置高さを算出するための高さ算出情報をさらに記憶し、
    前記制御部が、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに、前記記憶部が記憶する前記範囲情報と前記記憶部が記憶する前記高さ算出情報とを用いて算出された前記設置高さに基づいて出力時の音量を決定する
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記記憶部が、対象とする視聴者の視聴態様を示す視聴態様情報をさらに記憶し、
    前記制御部が、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに、前記記憶部が記憶する前記範囲情報と前記記憶部が記憶する前記高さ算出情報とを用いて算出された前記設置高さと前記記憶部が記憶する前記視聴態様情報とに基づいて出力時の音量を決定する
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置を複数台備える
    マルチディスプレイシステム。
  5. 画像の切り取り範囲を設定する設定部と、
    前記設定部によって設定された前記範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部と、
    入力画像に対して前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づく切り取り処理とスケーリング処理とを実行する画像処理部と、
    前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する表示部と、
    音を出力する音出力部と、
    前記音出力部を制御する制御部と
    を備える表示装置を制御する方法であって、
    前記制御部によって、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する
    表示装置の制御方法。
  6. 画像の切り取り範囲を設定する設定部と、
    前記設定部によって設定された前記範囲を示す範囲情報を記憶する記憶部と、
    入力画像に対して前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づく切り取り処理とスケーリング処理とを実行する画像処理部と、
    前記画像処理部によって画像処理された画像を表示する表示部と、
    音を出力する音出力部と、
    前記音出力部を制御する制御部と
    を備える表示装置を制御するためのプログラムであって、
    前記制御部によって、前記音出力部から複数チャネルの音信号に基づく音を出力する際に、前記記憶部が記憶する前記範囲情報に基づいて、出力する1または複数のチャネルを選択するとともに出力時の音量を決定する処理を実行させる
    プログラム。
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