JP2018037224A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電部材の強度を向上可能とすること。【解決手段】正極導電部材40は、正極タブ31と正極端子15とに接合されているとともに、アルミニウムからなる。正極導電部材40は平板状をなし、正極導電部材40において、正極端子15と接合されている端子接合部42と正極タブ31に接合されている正極タブ接合部41とが、電極の積層方向から見て電極組立体の幅方向Xに延びる同一平面上に位置している。電流遮断部80は、負極端子16と電極組立体14との間に配置され、負極端子16に接合されている。負極導電部材60は、電流遮断部80と負極タブ32とに接合されているとともに、銅からなる。負極導電部材60において、電流遮断部80に接合されている遮断接合部62と負極タブ32に接合されている負極タブ接合部61とが、電極の積層方向から見てクランク状に湾曲した湾曲部63によって繋がれている。【選択図】図6
Description
本発明は、蓄電装置に関するものである。
蓄電装置としての二次電池は、例えば正極電極及び負極電極がセパレータを介して交互に積層された電極組立体と、電極組立体が収容されているケースとを備えているものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、正極電極の端部に存在する正極タブとケースに存在する正極端子とを電気的に接続する正極導電部材と、負極電極の端部に存在する負極タブとケースに存在する負極端子とを電気的に接続する負極導電部材とを有する二次電池が記載されている。
特許文献1に記載の二次電池は、正極導電部材に流れる電流を遮断する電流遮断部を備える。また、正極導電部材が、電流遮断部に接合されている遮断接合部と、正極タブに接合されている正極タブ接合部と、を備えている。負極導電部材が、負極端子に接合されている負極接合部と、負極タブに接合されている負極タブ接合部と、を備えている。そして、特許文献1に記載の二次電池では、各端子の一部がケース内に突出しており、電流遮断部が、ケース内において正極端子と正極タブとの間に配置されている。すなわち、正極端子と、電流遮断部と、正極タブとが横並びに配設されている。
なお、ケース内でのスペースの都合上、各導電部材と各タブとは、ケースにおける各端子が存在する壁部に近接した位置にて接合させることが好ましい。このため、特許文献1に記載の二次電池においては、湾曲部を介して遮断接合部と正極タブ接合部とを繋ぐことにより、正極タブ接合部を遮断接合部よりもケースにおける各端子が存在する壁部寄りに配置させている。
ところで、二次電池においては、電流遮断部を端子の下方に配置させた構成を採用することもある。こうした構成では、端子及び当該端子に接合された電流遮断部等から構成されるユニットの上下方向の寸法が比較的長くなる。そのため、二次電池にこうした構成を採用する場合では、電流遮断部を端子とタブとの間に配置させる構成を採用する特許文献1のような場合と比較して、導電部材における電流遮断部に接合されている遮断接合部がより電極組立体に近づくようになるため、湾曲部によって導電部材を大きく湾曲させる必要がある。
しかしながら、正極導電部材を構成するアルミニウム又はアルミニウム合金は、材質的に強度が比較的弱い。このため、仮に正極端子に電流遮断部を接合させるとともに正極端子の下方に電流遮断部を配置させるようにすると、材質的に強度が比較的弱い正極導電部材を大きく湾曲させることとなり、正極導電部材の強度向上の観点で好ましくない。
本発明の目的は、導電部材の強度を向上可能な蓄電装置を提供することである。
上記目的を達成するための蓄電装置は、正極電極及び負極電極がセパレータを介して交互に積層された電極組立体と、前記電極組立体が収容されているケースと、前記ケースの壁部から外部に露出しているものであって、一部が前記電極組立体に向けて突出している正極端子及び負極端子と、備え、前記正極電極は、該正極電極の端部から突出した形状の正極タブを有し、前記負極電極は、該負極電極の端部から突出した形状の負極タブを有し、前記電極組立体における前記正極タブ及び前記負極タブが存在する端面と、前記正極端子及び前記負極端子が存在する前記壁部とが対向しており、前記正極タブと前記正極端子とに接合されているとともに、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる正極導電部材と、前記負極端子と前記電極組立体との間に配置され、前記負極端子に接合されている電流遮断部と、前記電流遮断部と前記負極タブとに接合されているとともに、銅又は銅合金からなる負極導電部材と、を備え、前記正極導電部材は、前記正極端子に接合されている端子接合部と、前記正極タブに接合されている正極タブ接合部と、を備え、前記正極導電部材は平板状であり、前記正極電極及び前記負極電極の積層方向と、前記壁部の内面及び前記電極組立体の前記端面の対向方向との双方に直交する方向を前記電極組立体の幅方向とすると、前記端子接合部及び前記正極タブ接合部は、前記正極電極及び前記負極電極の積層方向から見て前記電極組立体の幅方向に延びる同一平面上に位置しており、前記負極導電部材は、前記電流遮断部に接合されているとともに、前記端子接合部よりも前記電極組立体寄りに配置されている遮断接合部と、前記遮断接合部よりも前記壁部寄りに配置されているとともに、前記負極タブに接合されている負極タブ接合部と、前記遮断接合部と前記負極タブ接合部とを繋ぐ湾曲部であって、前記正極電極及び前記負極電極の積層方向から見てクランク状に湾曲した湾曲部と、を備えていることを要旨とする。
上記構成によれば、正極端子には電流遮断部が接合されていないため、正極端子及び正極導電部材等から構成される正極ユニットは、上記対向方向における寸法が比較的短いものとなる。したがって、正極導電部材を湾曲させなくとも正極導電部材と正極タブとをケースの壁部に近接した位置にて接合させることができるため、正極導電部材を湾曲させる必要がなくなり、正極導電部材として平板状の部材を採用することができる。そして、アルミニウム又はアルミニウム合金といった、比較的強度の低い材料からなる正極導電部材の湾曲に起因する当該正極導電部材の強度低下を抑制することができる。また、上記構成によれば、負極端子には電流遮断部が接合されているため、負極端子及び電流遮断部等から構成される負極ユニットは、上記対向方向における寸法が比較的長いものとなる。しかしながら、負極導電部材は銅又は銅合金といった比較的強度の高い材料からなるため、負極導電部材を湾曲させても、負極導電部材の強度をある程度確保することができる。したがって、導電部材の強度を向上させることができる。
前記電極組立体の前記端面と、前記対向方向において前記電極組立体の前記端面と対向する前記正極端子の端面との距離は、前記電極組立体の前記端面と、前記対向方向において前記電極組立体の前記端面と対向する前記正極導電部材の端面との距離以上であるように設定することが好ましい。
上記構成によれば、上記対向方向において、正極端子の端面と正極導電部材の端面とが同位置か、もしくは正極端子の端面が正極導電部材の端面よりもケースの壁部寄りの位置に配置されている。このため、ケース内において、上記対向方向において正極端子と電極組立体との間のスペースをより広く確保することができる。
前記正極端子としては、前記対向方向において前記電極組立体の前記端面と対向する前記正極端子の端面の一部であって前記電極組立体の前記端面と平行な第1端面と、前記第1端面に交差する第2端面と、を備える構成を採用可能である。こうした構成を備える正極端子においては、前記第1端面が、前記対向方向において前記壁部の内面と対向している前記端子接合部の端面と接触し、前記第2端面が、前記端子接合部の前記端面に交差する前記端子接合部の側面と接触していることが好ましい。
上記構成によれば、正極端子と正極導電部材とを接合する際に、正極端子の第1端面と端子接合部の端面とを接触させるとともに、正極端子の第2端面と端子接合部の側面とを接触させることにより、正極端子と正極導電部材との位置決めを、正極端子の第1端面に沿う方向と第2端面に沿う方向とで行うことができる。したがって、正極端子と正極導電部材との接合を好適に行うことができる。
上記蓄電装置において、前記蓄電装置の好適な例としては、二次電池を挙げることができる。
本発明によれば、導電部材の強度を向上できる。
以下、蓄電装置の実施形態について図1〜図6を用いて説明する。なお、図4については、各タブ31,32を1点鎖線にて示し、図6においては各溶接部分P1,P2をドットハッチングで示す。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、直方体形状のケース11を備えている。ケース11は、一方に開口した有底筒状のケース本体12と、ケース本体12の開口部分を塞ぐ長方形平板状の蓋13とを備えている。ケース本体12と蓋13とは、溶接などによって接合されている。
二次電池10は、ケース11に収容されている電極組立体14及び電解液(図示略)と、電極組立体14と電力のやり取りを行う正極端子15及び負極端子16とを備えている。各端子15,16は、ケース11の蓋13に位置しており、蓋13を貫通した状態で配置されている。各端子15,16は、蓋13からケース11の外部に露出している。蓋13が、各端子15,16が存在するケース11の壁部に対応する。なお、本実施形態の二次電池10は、例えばリチウムイオン二次電池である。
図2に示すように、電極組立体14は、電極としての正極電極21及び負極電極22が、電気伝導に係るイオンが通過可能な多孔質膜であるセパレータ23を介して交互に積層された構造である。各電極21,22及びセパレータ23は、長方形状のシートである。
正極電極21は、長方形状の正極金属箔(例えばアルミニウム箔)21aと、当該正極金属箔21aの両面にある正極活物質層21bと、を有する。負極電極22は、長方形状の負極金属箔(例えば銅箔)22aと、当該負極金属箔22aの両面にある負極活物質層22bと、を有する。負極電極22は、正極電極21よりも大きく形成されている。このため、電極組立体14を構成している状態においては、正極活物質層21bが負極活物質層22bに覆われている。また、電極組立体14を構成している状態において、各電極21,22はセパレータ23によって覆われている。
図2に示すように、正極電極21は、当該正極電極21の端部21cから突出した形状の正極タブ31を有する。同様に、負極電極22は、当該負極電極22の端部22cから突出した形状の負極タブ32を有する。各電極21,22は、各タブ31,32の同一極性同士が列状に配置されるように積層されている。
図3に示すように、各正極タブ31は、電極21,22の積層方向Yの一方に寄せて集められ、その集められた状態で他方に折り返されている。同様に、各負極タブ32は、電極21,22の積層方向Yの一方に寄せて集められた状態で他方に折り返されている。電極組立体14は、各タブ31,32が存在する端面14aと蓋13の内面13aとが対向する状態でケース11内に収容されている。この場合、端面14aと内面13aとの間には、所定のスペースS1(図6参照)が存在している。
ここで、以降の説明において、電極組立体14の端面14a及び蓋13の内面13aが対向する方向(端面14aと蓋13の内面13aに垂直な線が延びる方向)を対向方向Zとし、当該対向方向Z及び電極21,22の積層方向Yの双方と直交する方向を電極組立体14の幅方向Xとする。
また、説明の便宜上、対向方向Zにおける電極組立体14の端面14aから蓋13の内面13aに向かう方向を単に上方と言い、対向方向Zにおける蓋13の内面13aから電極組立体14の端面14aに向かう方向を下方と言う。この場合、対向方向Zは上下方向とも言える。
図3及び図4に示すように、二次電池10は、正極タブ31と正極端子15とを電気的に接続するのに用いられる正極導電部材40を備えている。正極導電部材40は、スペースS1内、詳細にはケース11の蓋13と電極組立体14との間に存在し、正極タブ31及び正極端子15の双方に接合されている。
正極導電部材40は、一枚の平板状の金属板であり、アルミニウムからなる。そして、正極導電部材40は、正極端子15に接合されている端子接合部42と、正極タブ31に接合されている正極タブ接合部41とを有している。図4に示すように、正極タブ接合部41は、端子接合部42から電極組立体14の幅方向Xの、正極端子15とは反対側に向けて延びた長方形の板状である。そして、電極21,22の積層方向Yから見た場合、正極タブ接合部41と端子接合部42とは、電極組立体14の幅方向Xに延びる仮想面S2上に位置し、正極タブ接合部41と端子接合部42とは同一平面上に位置している。
なお、「正極タブ接合部41と端子接合部42とは同一平面上に位置している」とは、必ずしも「完全に同一の平面上」に位置している場合に限定されるものではない。製造時や組立時の公差によって「完全に同一の平面上」に位置しない場合も含むことは当然である。
図5及び図6に示すように、正極タブ接合部41は、蓋13の内面13aと対向する正極上面44と、電極組立体14の端面14aと対向する正極下面45とを有する。正極上面44及び正極下面45は、電極21,22の積層方向Y及び電極組立体14の幅方向Xに延びた面である。正極下面45は、正極タブ31と接触している。正極導電部材40と正極タブ31とは、正極下面45と正極タブ31との接触箇所が溶接(接合)されていることによって、電気的に接続されている。
正極端子15は、板状の正極頭部51と、正極頭部51の上面51aから上方に向けて延び、且つ、外周面にねじ溝を有する正極軸部52とを備えている。図6に示すように、正極軸部52は、蓋13に有る貫通孔13bを介してケース11外に突出している。正極軸部52は、絶縁性のOリング53と、貫通孔13bに嵌合するものであって絶縁性のフランジ付きリング54とに挿通されている。そして、正極軸部52には、フランジ付きリング54の上からナット55が螺合されており、正極端子15と蓋13とはユニット化されている。なお、フランジ付きリング54は、正極軸部52と蓋13の貫通孔13bの周縁部との間、及び、ナット55と蓋13との間に介在している。
正極頭部51は、ケース11内の空間であるスペースS1内に存在し、蓋13の内面13aから電極組立体14に向けて突出している。また、正極端子15は、正極頭部51の下面51bで囲まれ、且つ下面51bよりも下方(電極組立体14)に向けて突出する突出部51cを備える。突出部51cの突出端面である下面51dは電極組立体14の端面14aに平行である。すなわち、この突出部51cの下面51dと正極頭部51の下面51bとは、それぞれ対向方向Zにおいて電極組立体14の端面14aと対向する正極端子15の端面の一部であり、電極組立体14の端面14aと平行である。また、突出部51cの下面51dと正極頭部51の下面51bとは、突出部51cの下面51dの周縁部から対向方向Zにおける上方に延びる側面51eによって繋がれている。すなわち、側面51eは、突出部51cの下面51d及び正極頭部51の下面51bに交差している。正極頭部51は、下面51bと側面51eとによって段差を有する形状である。
図5及び図6に示すように、正極導電部材40の端子接合部42は、電極21,22の積層方向Yから見て正極タブ接合部41から電極組立体14の幅方向Xに延びた長方形の板状であり、正極頭部51と電極組立体14との間に配置されている。また、上方から見て端子接合部42の一部は正極頭部51からはみ出している。
図6に示すように、正極端子15の第1端面としての正極頭部51の下面51bは、対向方向Zにおいて蓋13の内面13aと対向している端子接合部42の端面としての上面42aと接触している。また、正極導電部材40の端子接合部42には溶接孔42cが存在している。溶接孔42cには突出部51cが嵌合している。そして、正極端子15の第2端面としての突出部51cの側面51eは、端子接合部42の上面42aに交差する端子接合部42の側面としての溶接孔42cの側面42dと接触している。正極端子15と正極導電部材40とは、突出部51cと端子接合部42の溶接孔42cとが溶接(接合)されていることによって、電気的に接続されている。なお、正極端子15と正極導電部材40との溶接部分を正極溶接部分P1という。
図5及び図6に示すように、二次電池10は、正極頭部51の一部を覆うものであって絶縁性を有する第1正極絶縁部材57と、端子接合部42と電極組立体14の端面14aとの間に介在するものであって絶縁性を有する第2正極絶縁部材58とを備えている。
図6に示すように、第1正極絶縁部材57は、蓋13と正極頭部51との接触を規制するものである。第1正極絶縁部材57は、正極頭部51に対して上方から取り付けられており、正極頭部51の上面51a及び正極頭部51の外周面の一部を覆っている。
図5に示すように、第2正極絶縁部材58は、端子接合部42及び突出部51cと電極組立体14の端面14aとの接触を規制するものである。第2正極絶縁部材58は、長方形の板状のベース部58aと、当該ベース部58aから端子接合部42に向けて起立した4つの係止爪58bを有している。係止爪58bは、端子接合部42における正極頭部51の外周面からはみ出した部分に係止している。
図3に示すように、二次電池10は、負極タブ32と負極端子16とを電気的に接続するのに用いられる負極導電部材60を備えている。負極導電部材60は、スペースS1内、詳細にはケース11の蓋13と電極組立体14との間に存在し、負極タブ32と、負極端子16と一体化された電流遮断部80との双方に接合されている。負極導電部材60は一枚の金属板であり、銅からなる。
図6に示すように、負極導電部材60は、電流遮断部80に接合されている遮断接合部62と、遮断接合部62よりも蓋13寄りに配置されたものであって負極タブ32に接合されている負極タブ接合部61とを有している。そして、負極導電部材60は、負極タブ接合部61と遮断接合部62とを繋ぎ、電極21,22の積層方向Yから見てクランク状に湾曲(屈曲)した湾曲部63を有している。湾曲部63は、負極タブ接合部61と連続した曲がり始めの部分から、遮断接合部62と連続した曲がり終わりの部分までである。湾曲部63は、全体として対向方向Zに延びている。
また、図4に示すように、湾曲部63は、電極21,22の積層方向Yにくびれている。詳細には、湾曲部63の電極21,22の積層方向Yの長さである湾曲部63の幅は、負極タブ接合部61の幅よりも狭くなっている。
図5及び図6に示すように、負極タブ接合部61は、湾曲部63から電極組立体14の幅方向Xの、負極端子16とは反対側に向けて延びた長方形の板状である。また、負極タブ接合部61は、蓋13の内面13aと対向する負極上面64と、電極組立体14の端面14aと対向する負極下面65とを有する。負極上面64及び負極下面65は、電極21,22の積層方向Y及び電極組立体14の幅方向Xに延びた面である。負極下面65は、負極タブ32と接触している。負極導電部材60と負極タブ32とは、負極下面65と負極タブ32との接触箇所が溶接(接合)されていることによって、電気的に接続されている。
負極端子16は、負極頭部71と、負極頭部71の上面71aから上方に向けて延び、外周面にねじ溝を有する負極軸部72とを備えている。図6に示すように、負極軸部72は、蓋13に有る貫通孔13bを介してケース11外に突出している。負極軸部72は、絶縁性のOリング73と、貫通孔13bに嵌合するものであって絶縁性のフランジ付きリング74とに挿通されている。そして、負極軸部72には、フランジ付きリング74の上からナット75が螺合されており、負極端子16と蓋13とがユニット化されている。なお、フランジ付きリング74は、負極軸部72と蓋13の貫通孔13bの周縁部との間、及び、ナット75と蓋13との間に介在している。
負極頭部71は、ケース11内の空間であるスペースS1内に存在し、蓋13の内面13aから電極組立体14に向けて突出している。負極頭部71の下面71bには、蓋13(上方)に向けてすり鉢状に凹んだ端子凹部71cが有る。
負極導電部材60の遮断接合部62は、湾曲部63の幅よりも大きい径の円板状であって、負極頭部71よりも電極組立体14寄りに配置されている。遮断接合部62の上面62aと、負極頭部71の下面71bとが対向している。
電流遮断部80は、負極端子16の下方にあって、負極端子16と電極組立体14との間に配置されている。電流遮断部80は、負極端子16と負極導電部材60とを電気的に接続し、且つ、ケース11内の圧力が規定圧を超えた場合に、負極端子16と負極導電部材60との電気的な接続を遮断する。つまり、電流遮断部80は、ケース11内の圧力が規定圧以下である場合において負極端子16及び負極タブ32間の通電経路の一部を構成する一方、ケース11内の圧力が規定圧を超えた場合において上記通電経路を遮断する。
図6に示すように、電流遮断部80は、負極頭部71の下面71bと遮断接合部62の上面62aとに接合されている接点板81を備えている。接点板81は、導電性材料で構成されたダイヤフラムである。接点板81は円板状であって端子凹部71cを下方からオーバーラップして覆っている。接点板81における端子凹部71cからはみ出している外周部と、負極頭部71の下面71bにおける端子凹部71cの周縁部とは、溶接されている。接点板81における端子凹部71cと対向する部分は、通常状態において下方に凸となっており、この凸部分と遮断接合部62の上面62aとが溶接(接合)されている。すなわち、遮断接合部62と負極頭部71とは、接点板81を介して電気的に接続されている。
なお、接点板81の外周部と遮断接合部62の上面62aとの間には、絶縁リング82が存在する。接点板81は、絶縁リング82と負極頭部71の下面71bとの挟持によって支持されている。また、絶縁リング82の外側であって負極頭部71と遮断接合部62との間にはシール部材83がある。
遮断接合部62の下面62bには、蓋13に向けてすり鉢状に凹んだ遮断凹部62cが存在する。遮断凹部62cの底面は、上方から見て接点板81と遮断接合部62との溶接部分である負極溶接部分P2を含む。遮断凹部62cの底面には、負極溶接部分P2を囲む破断溝84が存在する。破断溝84は、例えば円環状である。
電流遮断部80は、遮断接合部62の下方に配置され、ケース11内の圧力によって変形する変形板85を備えている。変形板85は、導電性材料で構成されたダイヤフラムである。変形板85は、円板状であって遮断凹部62cを下方からオーバーラップして覆っており、変形板85の外周部と、遮断接合部62の下面62bとが溶接されている。変形板85は、通常状態において下方に向けて凸となっており、当該凸部分における負極溶接部分P2と対向する箇所には、上方に向けて突出した突起85aが有る。突起85aは、破断溝84で囲まれた負極溶接部分P2と対向している。変形板85は、下方から上方に向けて規定圧よりも大きい圧力が付与された場合には、上方に向けて凸となるように構成されている。
電流遮断部80は、変形板85を下方から支持する支持部材86を備えている。支持部材86は、変形板85と電極組立体14の端面14aとの間に配置されている。支持部材86は略円板状であり、支持部材86の上面には、下方に凸となった変形板85に沿うように凹んだ支持凹部86aが存在する。支持凹部86aの底面における突起85aと対向する箇所には、対向方向Zに貫通したガス孔86bが存在する。
かかる構成によれば、ガス孔86bを介して、ケース11内の圧力が変形板85に付与されている。この場合、ケース11内の圧力が規定圧を超えた場合には、図6の2点鎖線に示すように、変形板85が上方に向けて凸となるように変形する。すると、突起85aが破断溝84で囲まれた負極溶接部分P2に衝突し、その結果、接点板81が上方に向けて凸となるように変形する。この際、遮断接合部62における負極溶接部分P2が破断され、遮断接合部62と負極端子16との電気的接続が物理的に遮断される。
図5及び図6に示すように、二次電池10は、負極頭部71の上面71a及び外周面を覆う絶縁性を有する負極絶縁部材87と、負極絶縁部材87、負極頭部71、絶縁リング82、シール部材83、遮断接合部62、変形板85及び支持部材86をユニット化するカシメ部材88とを備えている。
負極絶縁部材87は、負極頭部71に対して上方から取り付けられるものであって、蓋13と負極頭部71との接触を規制するものである。詳細には、図5に示すように、負極絶縁部材87は、円筒部87a、及び、円筒部87aの軸線方向の上端部に有って径方向内側に延びた鍔部87bを有しており、鍔部87bが負極頭部71の上面71aを覆い、且つ、円筒部87aが負極頭部71の外周面を覆っている。
カシメ部材88は、円筒部88aと、当該円筒部88aの軸線方向の両端部に有って径方向内側に延びた上鍔部88b及び下鍔部88cとを有する。カシメ部材88は、上鍔部88bが負極絶縁部材87に係止し、且つ、下鍔部88cが支持部材86の外周面に存在する段差部に係止することにより、上記各種部材をユニット化している。
ちなみに、図5に示すように、負極絶縁部材87の円筒部87aにおける軸線方向の下端部において上方から見て湾曲部63と重なる位置には第1逃し凹部91が存在する。同様に、カシメ部材88の円筒部88aにおける軸線方向の下端部において上方から見て湾曲部63と重なる位置には第2逃し凹部92が存在する。これら各逃し凹部91,92によって、負極絶縁部材87及びカシメ部材88と、負極導電部材60との干渉が回避されている。
ここで、図6に示すように、対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと正極端子15の突出部51cの下面51dとの距離Z1が、電極組立体14の端面14aと当該端面14aに対向する支持部材86の下面86cとの距離Z2よりも長く設定されている。すなわち、正極端子15及び正極導電部材40等から構成される正極ユニットは、対向方向Zにおける寸法が、負極端子16、負極導電部材60、及び電流遮断部80等から構成される負極ユニットよりも短いものとなっている。
支持部材86の下面86cと、第2正極絶縁部材58の下面58cとは対向方向Zに揃っており、同一平面上に存在する。詳細には、対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと第2正極絶縁部材58の下面58cとの距離Z3と、電極組立体14の端面14aと支持部材86の下面86cとの距離Z2とは、同一に設定されている。
また、対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと突出部51cの下面51dとの距離Z1と、電極組立体14の端面14aと正極導電部材40の端面との距離、すなわち端子接合部42の下面42bとの距離Z5とは、同一に設定されている。このように各距離が設定されていることにより、対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと、正極頭部51の下面51b及び突出部51cの下面51dを含む、対向方向Zにおいて電極組立体14の端面14aと対向する正極端子15の端面との距離は、上記の距離Z5以上となっている。
また、端子接合部42と遮断接合部62とは、対向方向Zにずれて配置されている。詳細には、電極組立体14の端面14aと端子接合部42の下面42bとの距離Z5は、電極組立体14の端面14aと遮断接合部62の下面62bとの距離Z6よりも長く設定されている。このように各距離が設定されていることにより、対向方向Zにおいて、端子接合部42が遮断接合部62よりも蓋13寄りに配置されている。
正極端子15の一部である正極頭部51と正極タブ31とは、電極組立体14の幅方向Xに並んで配置されている。同様に、電流遮断部80及び負極端子16の一部である負極頭部71と、負極タブ32とは、電極組立体14の幅方向Xに並んで配置されている。
図3に示すように、二次電池10は、正極上面44及び負極上面64と、蓋13の内面13aとの間に介在する絶縁カバー100を備えている。絶縁カバー100は、例えば樹脂などで構成されており、絶縁性を有している。また、絶縁カバー100は、長方形の板状の本体部101と、当該本体部101の短手方向の端部から下方に起立した起立部102とを有しており、電極組立体14の幅方向Xから見て逆U字状となっている。
図6に示すように、絶縁カバー100は、正極タブ接合部41及び負極タブ接合部61に跨って配置されている。絶縁カバー100の長手方向の一端部がカシメ部材88の外周面に突き当たり、他端部が第1正極絶縁部材57の外周面に突き当たっている。絶縁カバー100の下面は、正極上面44及び負極上面64の双方に当接している。
なお、図3に示すように、蓋13の中央部には、ケース11内の圧力が開放圧を超えた場合に開放される圧力開放弁103が有り、絶縁カバー100の本体部101における圧力開放弁103と対向する部位には連通孔101aが存在する。圧力開放弁103及び連通孔101aは、上方から見て正極タブ接合部41と負極タブ接合部61との間に配置されている。
本実施形態の二次電池10の製造方法について簡単に説明する。
ナット55の螺合によって正極端子15を蓋13に取り付ける。そして、正極端子15の突出部51cを端子接合部42の溶接孔42cに嵌合し、正極頭部51の下面51bと端子接合部42の上面42aとを接触させるとともに、突出部51cの側面51eと端子接合部42の溶接孔42cの側面42dとを接触させた状態で、突出部51cと端子接合部42の溶接孔42cとを溶接する。これにより、正極端子15及び正極導電部材40等から構成される正極ユニットと蓋13とをユニット化する。また、ナット75の螺合によって負極端子16を蓋13に取り付けることにより、負極端子16、電流遮断部80及び負極導電部材60等から構成される負極ユニットと蓋13とをユニット化する。そして、正極タブ31と正極タブ接合部41とを溶接し、且つ、負極タブ32と負極タブ接合部61とを溶接することによって、正極ユニット、負極ユニット、蓋13及び電極組立体14をユニット化する。そして、正極ユニット、負極ユニット、蓋13及び電極組立体14等から構成されるユニット体を、ケース本体12に挿入することによって、二次電池10が製造される。
ナット55の螺合によって正極端子15を蓋13に取り付ける。そして、正極端子15の突出部51cを端子接合部42の溶接孔42cに嵌合し、正極頭部51の下面51bと端子接合部42の上面42aとを接触させるとともに、突出部51cの側面51eと端子接合部42の溶接孔42cの側面42dとを接触させた状態で、突出部51cと端子接合部42の溶接孔42cとを溶接する。これにより、正極端子15及び正極導電部材40等から構成される正極ユニットと蓋13とをユニット化する。また、ナット75の螺合によって負極端子16を蓋13に取り付けることにより、負極端子16、電流遮断部80及び負極導電部材60等から構成される負極ユニットと蓋13とをユニット化する。そして、正極タブ31と正極タブ接合部41とを溶接し、且つ、負極タブ32と負極タブ接合部61とを溶接することによって、正極ユニット、負極ユニット、蓋13及び電極組立体14をユニット化する。そして、正極ユニット、負極ユニット、蓋13及び電極組立体14等から構成されるユニット体を、ケース本体12に挿入することによって、二次電池10が製造される。
以上詳述した本実施形態によれば以下の作用及び効果を奏する。
(1)正極端子15には電流遮断部80が接合されていないため、正極端子15及び正極導電部材40等から構成される正極ユニットは、対向方向Zにおける寸法が比較的短いものとなる。したがって、正極導電部材40を湾曲させなくとも正極導電部材40と正極タブ31とを蓋13に近接した位置にて接合させることができるため、正極導電部材40を湾曲させる必要がなくなり、正極導電部材40として平板状の部材を採用することができる。そして、アルミニウムといった、比較的強度の低い材料からなる正極導電部材40の湾曲に起因する正極導電部材40の強度低下を抑制することができる。
(1)正極端子15には電流遮断部80が接合されていないため、正極端子15及び正極導電部材40等から構成される正極ユニットは、対向方向Zにおける寸法が比較的短いものとなる。したがって、正極導電部材40を湾曲させなくとも正極導電部材40と正極タブ31とを蓋13に近接した位置にて接合させることができるため、正極導電部材40を湾曲させる必要がなくなり、正極導電部材40として平板状の部材を採用することができる。そして、アルミニウムといった、比較的強度の低い材料からなる正極導電部材40の湾曲に起因する正極導電部材40の強度低下を抑制することができる。
また、負極端子16には電流遮断部80が接合されているため、負極端子16及び電流遮断部80等から構成される負極ユニットは、対向方向Zにおける寸法が比較的長いものとなる。しかしながら、負極導電部材60は銅といった比較的強度の高い材料からなるため、負極導電部材60を湾曲させても、負極導電部材60の強度をある程度確保することができる。したがって、導電部材40,60の強度を向上させることができる。
(2)正極端子15における突出部51cの下面51dと、正極導電部材40における端子接合部42の下面42bとは、対向方向Zにおいて同位置に配置されている。また、正極端子15における正極頭部51の下面51bは、正極導電部材40における端子接合部42の下面42bよりも、対向方向Zにおいて蓋13寄りの位置に配置されている。このため、ケース11内において、対向方向Zにおいて正極端子15と電極組立体14との間のスペースをより広く確保することができる。
(3)正極端子15と正極導電部材40とを接合する際に、端子接合部42の溶接孔42cに突出部51cを嵌合して、正極頭部51の下面51bと端子接合部42の上面42aとを接触させるとともに、突出部51cの側面51eと端子接合部42の溶接孔42cの側面42dとを接触させている。これにより、正極端子15と正極導電部材40との位置決めを、正極頭部51の下面51bに沿う方向と、突出部51cの側面51eに沿う方向とで行うことができる。したがって、正極端子15と正極導電部材40との接合を好適に行うことができる。
(4)正極導電部材40は平板状であるため、例えば正極導電部材が湾曲部を備える場合と比較して、正極導電部材の製造に係る工数の増大を抑制することができる。
(5)電流遮断部80と負極タブ32とは、電極組立体14の幅方向Xに並んで配置されている。正極端子15のうちケース11内にあって電極組立体14に向けて突出している正極頭部51と正極タブ31とは、電極組立体14の幅方向Xに並んで配置されている。これにより、スペースS1の低減を図ることができる。
(5)電流遮断部80と負極タブ32とは、電極組立体14の幅方向Xに並んで配置されている。正極端子15のうちケース11内にあって電極組立体14に向けて突出している正極頭部51と正極タブ31とは、電極組立体14の幅方向Xに並んで配置されている。これにより、スペースS1の低減を図ることができる。
(6)電流遮断部80を、負極端子16の下方ではなく、負極端子16と負極タブ32との間に配置することも考えられる。この場合、電流遮断部80の設置スペースを確保するために、負極タブ32を負極電極22の端部22cの中央部に配置し、負極タブ接合部61の長手方向の寸法を長くすることが考えられる。かかる構成においては、圧力開放弁103の下方に、負極タブ32等が配置されることとなるため、これらがガスの流出を阻害する不都合が生じ得る。これに対して、本実施形態では、電流遮断部80が負極端子16の下方の位置に配置されているため、上記不都合を回避できる。
(7)負極タブ32と負極タブ接合部61との溶接時において、負極タブ接合部61に対して押圧力が付与された場合には、湾曲部63が撓むことによって押圧力に起因する応力が吸収される。これにより、応力が溶接部分P2に伝達されることを抑制できる。よって、溶接部分P2に外圧が付与されることに起因する溶接部分P2の異常、例えば溶接部分P2の電気抵抗の上昇等を抑制できる。
さらに、二次電池10に振動などが付与された場合には、当該振動に対応して湾曲部63が撓むことが想定される。これにより、振動の影響が溶接部分P2に伝わりにくいため、振動等によって生じ得る溶接部分P2の異常を抑制できる。
とくに、各タブ31,32は、電極21,22の積層方向Yに折り曲げられている。この場合、電極21,22の積層方向Y及び対向方向Zの振動は、各タブ31,32にて吸収され易い。一方、各タブ31,32がねじれる方向である電極組立体14の幅方向Xの振動は、各タブ31,32にて吸収されにくい。これに対して、負極導電部材60におけるクランク状に湾曲している部分である湾曲部63は、電極組立体14の幅方向Xに撓みやすい。これにより、湾曲部63が、電極組立体14の幅方向Xの振動を好適に吸収できる。よって、電極組立体14の幅方向Xの振動に対して、より好適に対応できる。
(8)湾曲部63がくびれていることにより、湾曲部63が撓み易くなっている。このため、上記のような湾曲部63による応力緩和をより好適に図ることができ、それを通じて負極溶接部分P2に付与される応力を、より好適に軽減することができる。
とくに、負極溶接部分P2は、電流遮断部80によって破断される関係上、正極溶接部分P1よりも脆弱に構成されている。このため、負極溶接部分P2は、応力等によって異常が発生し易い。これに対して、本実施形態では、電流遮断部80と負極タブ32とに接合されている負極導電部材60の湾曲部63がくびれているため、比較的脆弱な負極溶接部分P2を、より好適に保護することができる。
(9)第2正極絶縁部材58の下面58cと支持部材86の下面86cとは、同一平面上に配置されている。これにより、正極ユニット、負極ユニット、蓋13及び電極組立体14等から構成されるユニット体を、ケース本体12に挿入する際に、力の不均衡が生じにくい。よって、ケース11内にて電極組立体14が傾いたり、電極組立体14に局所的な荷重が付与されたり等の不都合を回避できる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 負極導電部材60として、湾曲部63にくびれのない形状を採用してもよい。
○ 支持部材86の下面86cと、第2正極絶縁部材58の下面58cとが、対向方向Zにずれていてもよい。
○ 負極導電部材60として、湾曲部63にくびれのない形状を採用してもよい。
○ 支持部材86の下面86cと、第2正極絶縁部材58の下面58cとが、対向方向Zにずれていてもよい。
○ 正極端子15や正極導電部材40の形状に応じて、これらの接合の際に接触させる部分は変更可能である。例えば、正極端子15及び正極導電部材40の形状としては、正極端子15が突出部51cを有さないとともに正極頭部51の下面51bから対向方向Zにおける上方に凹む凹部を備え、正極導電部材40が溶接孔42cを有さないとともに端子接合部42の上面42aから対向方向Zにおける上方に突出する突出部を備える形状を採用可能である。この正極端子15において、凹部の上面は対向方向Zにおいて電極組立体14の端面14aと対向している正極端子15の端面の一部であり、凹部の側面は凹部の上面に交差し、対向方向Zにおける下方に延びている。また正極導電部材40において、突出部の上面は対向方向Zにおいて蓋13の内面13aと対向しており、突出部の側面は突出部の上面に交差し、対向方向Zに延びている。そして、こうした形状を採用する場合では、正極端子15の凹部の上面と正極導電部材40の突出部の上面とを接触させるとともに、正極端子15の凹部の側面と正極導電部材40の突出部の側面とを接触させるようにすれば、正極端子15と正極導電部材40との位置決めを行うことができる。なお、こうした形態では、正極端子15において、上記凹部の上面が「第1端面」に対応し、上記凹部の側面が「第2端面」に対応する。
○ 正極端子15と正極導電部材40では、正極頭部51の下面51bと端子接合部42の上面42aとの接触や、突出部51cの側面51eと端子接合部42の溶接孔42cの側面42dとの接触といった、位置決めとして機能するような各面の接触がなくてもよい。
○ 対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと突出部51cの下面51dとの距離Z1が、電極組立体14の端面14aと端子接合部42の下面42bとの距離Z5よりも長くてもよい。すなわち、対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと、正極頭部51の下面51b及び突出部51cの下面51dを含む、対向方向Zにおいて電極組立体14の端面14aと対向する正極端子15の端面との距離が、上記の距離Z5以上となる範囲内で、各距離は変更可能である。
○ 対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと突出部51cの下面51dとの距離Z1を、電極組立体14の端面14aと端子接合部42の下面42bとの距離Z5よりも短く設定してもよい。すなわち、対向方向Zにおいて、電極組立体14の端面14aと、正極頭部51の下面51b及び突出部51cの下面51dを含む、対向方向Zにおいて電極組立体14の端面14aと対向する正極端子15の端面との距離が、上記の距離Z5未満となるように、各距離を設定してもよい。
○ 正極導電部材40としては、アルミニウム合金からなるものを採用してもよい。
○ 負極導電部材60としては、銅合金からなるものを採用してもよい。
○ 電流遮断部80の具体的な構成は、各実施形態のものに限られず、通電経路を遮断することができれば任意である。
○ 負極導電部材60としては、銅合金からなるものを採用してもよい。
○ 電流遮断部80の具体的な構成は、各実施形態のものに限られず、通電経路を遮断することができれば任意である。
○ 各端子15,16が取り付けられる位置は、蓋13に限られず、ケース本体12の5つの壁部のいずれかであってもよい。この場合、電極組立体14は、各タブ31,32が存在する端面14aと、ケース本体12における各端子15,16が取り付けられた壁部とが対向するようにケース11に収容されているとよい。
○ 電極組立体14は、帯状の正極電極と負極電極とが、帯状のセパレータを介して捲回されて積層構造となった捲回型であってもよい。
○ 二次電池10は、車両に搭載して走行に用いてもよいし、定置用の電源として用いてもよい。
○ 二次電池10は、車両に搭載して走行に用いてもよいし、定置用の電源として用いてもよい。
○ ケース11の形状は任意であり、例えば円筒形状であってもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層21bと負極活物質層22bとの間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置として電気二重層キャパシタでもよい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層21bと負極活物質層22bとの間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置として電気二重層キャパシタでもよい。
10…二次電池、11…ケース、12…ケース本体、13…蓋、13a…内面、14…電極組立体、14a…端面、15…正極端子、16…負極端子、21…正極電極、22…負極電極、23…セパレータ、31…正極タブ、32…負極タブ、40…正極導電部材、41…正極タブ接合部、42…端子接合部、60…負極導電部材、61…負極タブ接合部、62…遮断接合部、63…湾曲部、80…電流遮断部。
Claims (4)
- 正極電極及び負極電極がセパレータを介して交互に積層された電極組立体と、
前記電極組立体が収容されているケースと、
前記ケースの壁部から外部に露出しているものであって、一部が前記電極組立体に向けて突出している正極端子及び負極端子と、
を備え、
前記正極電極は、該正極電極の端部から突出した形状の正極タブを有し、
前記負極電極は、該負極電極の端部から突出した形状の負極タブを有し、
前記電極組立体における前記正極タブ及び前記負極タブが存在する端面と、前記正極端子及び前記負極端子が存在する前記壁部とが対向しており、
前記正極タブと前記正極端子とに接合されているとともに、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる正極導電部材と、
前記負極端子と前記電極組立体との間に配置され、前記負極端子に接合されている電流遮断部と、
前記電流遮断部と前記負極タブとに接合されているとともに、銅又は銅合金からなる負極導電部材と、
を備え、
前記正極導電部材は、
前記正極端子に接合されている端子接合部と、
前記正極タブに接合されている正極タブ接合部と、
を備え、
前記正極導電部材は平板状であり、
前記正極電極及び前記負極電極の積層方向と、前記壁部の内面及び前記電極組立体の前記端面の対向方向との双方に直交する方向を前記電極組立体の幅方向とすると、
前記端子接合部及び前記正極タブ接合部は、前記正極電極及び前記負極電極の積層方向から見て前記電極組立体の幅方向に延びる同一平面上に位置しており、
前記負極導電部材は、
前記電流遮断部に接合されているとともに、前記端子接合部よりも前記電極組立体寄りに配置されている遮断接合部と、
前記遮断接合部よりも前記壁部寄りに配置されているとともに、前記負極タブに接合されている負極タブ接合部と、
前記遮断接合部と前記負極タブ接合部とを繋ぐ湾曲部であって、前記正極電極及び前記負極電極の積層方向から見てクランク状に湾曲した湾曲部と、
を備えていることを特徴とする蓄電装置。 - 前記電極組立体の前記端面と、前記対向方向において前記電極組立体の前記端面と対向する前記正極端子の端面との距離は、前記電極組立体の前記端面と、前記対向方向において前記電極組立体の前記端面と対向する前記正極導電部材の端面との距離以上である請求項1に記載の蓄電装置。
- 前記正極端子は、前記対向方向において前記電極組立体の前記端面と対向する前記正極端子の端面の一部であって前記電極組立体の前記端面と平行な第1端面と、前記第1端面に交差する第2端面と、を備え、
前記第1端面は、前記対向方向において前記壁部の内面と対向している前記端子接合部の端面と接触し、
前記第2端面は、前記端子接合部の前記端面に交差する前記端子接合部の側面と接触している請求項1又は2に記載の蓄電装置。 - 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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