JP2018037146A - 高電圧スイッチ回路、及びx線装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】X線管装置用の高電圧スイッチ回路で、絶縁対策や電界に依存しない信号の受送信を不要とすることにより、小型、低コスト化を図る。【解決手段】アノードとアースの間、及びアースとカソードの間に接続され、それぞれ直列接続される複数の半導体スイッチS(1)〜S(n)からなる二段の半導体スイッチ群と、複数の半導体スイッチ各々に並列接続される第一のコンデンサCb(1)と〜Cb(n)、第一のコンデンサ毎に直列接続される第一の電流制限手段Rg(1)〜Rg(n)と、半導体スイッチ群各々の複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチを導通制御することで、半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチの導通を制御する半導体スイッチ制御回路である波尾遮断制御回路14を備え、アノードとアースの間及びアースとカソードの間に接続される半導体スイッチ群各々を、PチャネルおよびNチャネルのMOSFETで構成する。【選択図】図4
Description
本発明は、高電圧スイッチ回路とそれを用いたX線装置に係り、特に半導体スイッチ素子のターンオン時の急峻な電圧変化の抑制技術に関する。
近年、X線装置のX線検出器には、半導体を材料とするフラットパネルディテクタ(FPD)が多く用いられている。FPDではX線曝射後にX線検出データを読み出すための読出期間が必要である。このX線検出データの読出期間を確保するため、X線源からのX線の照射を断続するパルスX線と称するX線照射方式が採用されている。パルスX線照射方式では、X線源へ供給される高電圧電源の電圧(以降「管電圧」と称する)の波形がパルス状となる。
このパルスX線では、X線の照射状態から停止状態へ切り替わっても暫くの間、X線源への電圧供給が完全に断たれる事がなく、低エネルギーのX線を照射し続ける「波尾」と称する現象が起こることが知られている。「波尾」現象の長時間化は、被検体への無効被曝、X線画像の画質低下などの影響が懸念される。そこで、波尾を出来るだけ早期に遮断する技術として波尾遮断回路を用いる技術が採用される。このX線源の波尾遮断回路の一例は、例えば、特許文献1に開示される。
上述した波尾を高速に遮断するための波尾遮断回路では、その電力用半導体スイッチ素子にMOSFET(Metal Oxide Silicon Field Effect Transistor)を使用することが多く、一般的なNチャネルMOSFETのみを使用して波尾遮断回路を構成している。しかしながら、NチャネルMOSFETの特性上、低電圧から高電圧に向かってスイッチング動作を行わなければならず、X線源のカソード側などのマイナスの高電圧に対しては、高電圧側からのスイッチング動作が必要になる。そのため、NチャネルMOSFETのゲート駆動回路用の絶縁用トランスおよび光ファイバーなどの絶縁対策や電界の影響を受けない信号の送信が必要となり、実装するためのスペースや費用などが掛かってしまう。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、半導体スイッチ素子のターンオン時の急峻な電圧変化を抑制することを可能とする、小型で低コストの高電圧スイッチ回路、及びそれを用いたX線装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明においては、X線管装置のアノードとカソードの間に接続される高電圧スイッチ回路であって、アノードとアースの間、及びアースとカソードの間に接続され、それぞれ直列接続される複数の半導体スイッチからなる半導体スイッチ群と、複数の半導体スイッチ各々に並列接続される第一のコンデンサと、第一のコンデンサ毎に直列接続される第一の電流制限手段と、半導体スイッチ群各々の複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチを導通制御することで、半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチの導通を制御する高電圧スイッチ制御回路を備え、アノードとアースの間及びアースとカソードの間に接続される半導体スイッチ群は、動作の異なる半導体スイッチで構成される構成の高電圧スイッチ回路を提供する。
また、上記の目的を達成するため、本発明においては、X線管装置のアノードとカソードの間に接続される高電圧スイッチ回路であって、アノードとアースの間、及びアースとカソードの間に接続され、それぞれ直列接続される複数の半導体スイッチからなる半導体スイッチ群と、複数の半導体スイッチ各々に並列接続される第一のコンデンサと、第一のコンデンサ毎に直列接続される第一の電流制限手段と、半導体スイッチ群各々の複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチを導通制御することで、半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチの導通を制御する高電圧スイッチ制御回路を備え、高電圧スイッチ制御回路は、アノードとアースの間に接続された半導体スイッチ群と、アースとカソードの間に接続された半導体スイッチ群における半導体スイッチの導通の波尾遮断動作のタイミングが異なるときに自動調整を行う構成の高電圧スイッチ回路を提供する。
更に、上記の目的を達成するため、本発明においては、単相交流電源に接続され、交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、変換された直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ回路と、変換された高周波交流電圧を昇圧する高電圧変圧器と、昇圧された高周波交流高電圧を直流高電圧に変換する高電圧整流器と、変換された直流高電圧が供給されるX線管装置と、高電圧整流器に並列接続され、上記の高電圧スイッチ回路を含む波尾遮断回路と、X線管装置のX線曝射信号に基づき波尾遮断回路を制御する制御回路を備え、高電圧スイッチ回路の高電圧スイッチ制御回路は、制御回路からX線曝射信号を受信する構成のX線装置を提供する。
本発明によれば、安価で部品点数が削減しても品質の高い高電圧スイッチ回路、及びそれを用いたX線装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための種々の実施例を図面に従い説明する。異なる図面中の同一の数番は同一物を示している。まず、本発明の理解を図るため、図1−図3を用いて、各実施例の高電圧スイッチ回路が共通して利用されるX線装置、及び波尾遮断回路高電圧スイッチ回路の構成、及び従来の波尾遮断回路の一例を説明する。
インバータ式のX線装置はX線管装置など次に示す各構成要素から構成される。図1に示すように整流器1は、単相交流電源2に接続され、単相交流電源2から供給される商用の交流電圧を直流電圧に変換する。整流器1に接続される平滑コンデンサ3は、整流器1によって変換された直流電圧に含まれる脈動成分を除去し、平滑化する。平滑コンデンサ3に接続されるインバータ回路4は、平滑コンデンサ3によって平滑化された直流電圧を高周波交流電源に変換する。インバータ回路4に接続される高電圧変圧器5は、インバータ回路4によって変換された高周波交流電圧を昇圧する。高電圧変圧器5に接続される高電圧整流器6は、高電圧変圧器5によって昇圧された高周波交流電圧を整流して直流高電圧に変換する。高電圧整流器6に接続される高電圧コンデンサ8は、高電圧整流器6によって変換された直流高電圧に含まれる脈動成分を除去し、平滑化する。
X線管装置9は高電圧コンデンサ8と接続され、高電圧コンデンサ8によって平滑化された直流高電圧が供給され、X線を曝射する。制御回路10は、インバータ回路4にX線曝射を指令するものである。ここでは、X線曝射指令の信号であるX線曝射信号が制御回路10からインバータ回路4に出力される。管電圧検出回路7は高電圧整流器6に並列に接続され、高電圧整流器6によって出力された直流高電圧を分圧し低電圧に変換した信号を制御回路10にフィードバックする。波尾遮断回路11は高電圧コンデンサ8に並列接続され、制御回路10からのX線曝射信号に基づき、インバータ回路4の停止後に高電圧コンデンサ8に充電された直流高電圧を高速に遮断、すなわち波尾を遮断する。
図2に、図1のX線装置中の波尾遮断回路11の一構成例を示す。波尾遮断回路11は、高電圧スイッチ回路13を備え、上述したように半導体スイッチは、一般的にNチャネルMOSFETスイッチが複数段直列接続されて形成されている。複数段直列接続される半導体スイッチをS(1)〜S(n)(nは正の整数)とする。スイッチS(1)は、X線管装置9のカソード(K)側に配置され、スイッチS(1)のゲート、ソース間に駆動回路12を介して波尾遮断制御回路14から制御信号が与えられ、スイッチS(1)の導通が制御される。この制御信号は、上述したX線曝射信号に基づき波尾遮断制御回路14で生成される。スイッチS(2)は、スイッチS(1)のドレイン側に直接接続され、スイッチS(3)は、スイッチS(2)のドレイン側に直接接続され、・・・スイッチS(n)は、スイッチS(n−1)のドレイン側に直接接続される。このように、スイッチS(2)〜スイッチS(n)は、スイッチS(1)の動作に追従動作するように制御される。波尾遮断制御回路14と駆動回路12は、高電圧スイッチ回路13の複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチS(1)を導通制御することで、半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチS(2)〜S(n)の導通を制御する波尾遮断開始手段として機能する高電圧スイッチ制御回路とを構成する。
なお図2では、駆動回路12及び波尾遮断制御回路14からなる高電圧スイッチ制御回路を波尾遮断回路11の外部に図示したが、駆動回路12及び波尾遮断制御回路14からなる高電圧スイッチ制御回路を含めて、波尾遮断回路と呼ぶ場合がある。また、波尾遮断制御回路14をX線装置の制御回路10に一体化して構成しても良い。制御回路10や高電圧スイッチ制御回路である波尾遮断制御回路14は、ハードウェアで実現可能であり、また、中央処理部(CPU)によるプログラム実行によって実現することもできる。
ツェナーダイオードDza(2)〜Dza(n)は、スイッチS(1)に順次直列接続された他の各スイッチS(2)〜スイッチS(n-1)のソース、ゲート間にそれぞれ接続される。第一の電流制限手段である抵抗Rg(1)〜Rg(n)には、X線管装置9のアノード(A)側がスイッチS(2)〜スイッチS(n)のゲート側になるように、ダイオードDa(1)〜Da(n)を並列接続している。第一のコンデンサCb(1)〜Cb(n)には、各スイッチに印加される電圧が分圧されるようにバランス抵抗Rb(1)〜Rb(n)が並列接続される。ダイオードDLは、スイッチS(n)のアノード(A)側に直列接続され、逆流電流を防止する。そして、放電抵抗RD、RD’はこの場合、ダイオードDLの更にアノード(A)と、カソード(K)に直接接続され、X線管装置9からの放電電流を消費する。また、スイッチS(1)〜S(n)のドレイン、ソース間には、第二のコンデンサCs(1)〜Cs(n)と第二の電流制限手段である抵抗Rs(1)〜Rs(n)とからなる直列回路が接続される。それぞれ同様の記号で示されたS、Cb、Cs、Rg、Rb、Da、Dzaなどの素子の電気特性は、それぞれほぼ同一である。
次に、図2の波尾遮断回路11に含まれる高電圧スイッチ回路13の動作について説明する。スイッチS(1)は、そのゲート、ソース間に与えられる駆動信号12が正でないとき、遮断状態である。他のスイッチS(2)〜S(n)は、スイッチS(1)に追従して動作するため、スイッチS(1)と同様に遮断状態である。つまり、スイッチS(1)〜S(n)がすべて遮断状態であるため、高電圧スイッチ回路13はオフ状態である。オフ状態の高電圧スイッチ回路13は、X線管装置のアノード(A)―カソード(K)間に電圧が印加されると、バランス抵抗Rb(1)〜Rb(n)によって印加された電圧が分圧されて、それぞれのコンデンサCb(1)〜Cb(n)にはほぼ均等に電圧が充電される。スイッチS(1)〜S(n)にもほぼ均等に電圧が分担される。
次に、スイッチS(1)のゲート、ソース間に与えられる駆動回路12からの駆動信号が正とすると、スイッチS(1)は導通が開始される。この導通開始により第一のコンデンサCb(1)の電荷は、第一の電流制限手段Rg(1)、スイッチS(2)のゲート、ソース、及びスイッチS(1)のドレイン、ソースを介して放電が開始される。第二のコンデンサCs(1)の電荷は、放電開始されると第二の電流制限手段Rs(1)、スイッチS(1)のゲート、ソース、を介して放電が開始される。この放電開始により、スイッチS(2)のゲート、ソース間には、スイッチS(2)が導通開始するために必要十分な電圧が印加される。この電圧の印加により、スイッチS(2)は導通が開始される。なお、ツェナーダイオードDza(2)はスイッチS(2)のゲート、ソース間の電圧を所定値以下に抑制する。スイッチS(3)〜S(n)は、スイッチS(2)と同様に順次導通が開始され、スイッチS(1)〜S(n)は、全てオン状態となる。
スイッチS(1)のゲート、ソース間に与えられる駆動回路12からの駆動信号を負にすると、スイッチS(1)は遮断状態となって電流が流れなくなる。このとき、アノード(A)―カソード(K)間に電圧が印加されると、電流がスイッチS(2)のゲート、ソースとダイオードDa(1)〜Da(n)及び第一のコンデンサCb(1)と、第二の電流制限手段である抵抗Rs(1)及び第二のコンデンサCs(1)を通して流れる。スイッチS(2)のゲート、ソース間に蓄えられた電荷は放電されるとスイッチS(2)は遮断状態となる。スイッチS(3)〜S(n)は、スイッチS(2)と同様にして順次遮断状態となり、スイッチS(1)〜S(n)は、オフ状態となる。
図3は、上述した波尾遮断回路11の従来の一構成を示す図である。X線高電圧装置15は図1で説明した整流器1、平滑コンデンサ3、インバータ回路4、高電圧変圧器5、高電圧整流器6、管電圧検出回路7、高電圧コンデンサ8、そして制御回路10から構成されているものとする。図2、図3で使われている半導体スイッチは高速かつ一般的なNチャネルMOSFETであるが、一つ一つは管電圧に対して非常に低い耐電圧のため、例えば二百個程度の数を使用する必要がある。このため、図2のようにアノード―カソード間に一貫して接続すると、半導体スイッチが全てONするまでの時間が長くなってしまう。そこで、従来は図3に示す構成により、半導体スイッチ群をアース(接地)を挟んだアノードアース間、およびアースカソード間の二段構成とし、各段に対してそれぞれ波尾遮断制御回路14に接続された駆動回路からなる波尾遮断開始手段である高電圧スイッチ制御回路を用意することで、全ての半導体スイッチがONするまでの時間を半分にするよう構成している。
しかしNチャネルMOSFETをON状態にするためにはゲート―ソース間に正の電位を与えなければならない特性上、図3の矢印である各半導体スイッチ群のスイッチ点弧順序に示したように、それぞれ低電位から高電位に向かってスイッチ動作をさせなければならない。そして、例えば、アノード−カソード間に15万Vの電圧を掛ける場合、アースカソード間のカソード側に対しては、−7.5万Vといったマイナスの高電圧側からスイッチ動作をする必要がある。その場合、カソード側の駆動回路12はカソード側と同じ電位に帯電する必要があり、発生器側に対して絶縁をする必要があるため、カソード側の駆動回路12に電源を供給する際に絶縁トランス17を接続しなければならない。また高電圧に帯電しているカソード側の駆動回路12に低電圧の信号線を接続することは不具合の原因になりかねないため、電界の影響を受けない光ファイバー16を接続する構成にする必要がある。
一方、アノードアース間のアノード側の波尾遮断開始手段として機能する高電圧スイッチ制御回路を構成する駆動回路12は、アース側に接続されているため、理論的には光ファイバーおよび絶縁トランスを接続する必要はない。しかしながら、波尾遮断動作のスイッチタイミングのバランスをアノードアース間、アースカソード間で取るために、アノードアース間の駆動回路も光ファイバーおよび絶縁トランスに接続している。
このように、従来の波尾遮断回路においては、波尾遮断動作開始直後の過電流を制限するための放電抵抗RDをアースとの間に接続する場合は半導体スイッチが順番に点弧している過程で高電圧に帯電していくため、図3に示すように、光ファイバー16および絶縁トランス17がカソード側とアノード側の両極とも必要となり、回路構成の大型化、部品コストの高額化をもたらしている。それに対し、以下順次説明する本発明の各実施例の構成によれば、光ファイバーおよび絶縁トランスの設置数を低減することにより、安価で部品点数が削減しても品質の高い高電圧スイッチ回路、及びそれを用いたX線装置を提供することができる。
実施例1は、アノード側およびカソード側に各々動作の異なる半導体スイッチ素子として、NチャネルおよびPチャネルの2種類のMOSFETを接続する構成の波尾遮断回路用の高電圧スイッチ回路の実施例であり、特にカソード側に接続されているMOSFETとしてPチャネルを用いる構成の実施例である。すなわち、X線管装置のアノードとカソードの間に接続される高電圧スイッチ回路であって、アノードとアース間、及びアースとカソード間に接続され、それぞれ直列接続される複数の半導体スイッチからなる半導体スイッチ群と、複数の半導体スイッチ各々に並列接続される第一のコンデンサと、第一のコンデンサ毎に直列接続される第一の電流制限手段と、半導体スイッチ群各々の複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチを導通制御することで、半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチの導通を制御する高電圧スイッチ制御回路を備え、アノードとアース間及びアースとカソード間に接続される半導体スイッチ群は、動作の異なる半導体スイッチで構成される構成の高電圧スイッチ回路の実施例である。
また、実施例1は、単相交流電源に接続され、交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、変換された直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ回路と、変換された高周波交流電圧を昇圧する高電圧変圧器と、昇圧された高周波交流高電圧を直流高電圧に変換する高電圧整流器と、変換された直流高電圧が供給されるX線管装置と、高電圧整流器に並列接続され、上記の高電圧スイッチ回路を含む波尾遮断回路と、X線管装置のX線曝射信号に基づき波尾遮断回路を制御する制御回路を備え、高電圧スイッチ回路の高電圧スイッチ制御回路は、制御回路からX線曝射信号を受信するX線装置の実施例である。
図4は、本実施例の高電圧スイッチ回路を使った波尾遮断回路の一構成例を示す図である。同図に明らかなように、カソード側に接続されている半導体スイッチ群のMOSFETをNチャネルからPチャネルに変更している。動作の異なる半導体スイッチとしてのNチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETの違いは、スイッチをON状態にするためにNチャネルMOSFETはゲートに正の電圧を必要とするが、PチャネルMOSFETはゲートに負の電圧を必要とする。この特性によりカソード側は高電位から低電位に向かってスイッチ動作を行うことが可能となる。その結果、図3に示したような絶縁トランスや光ファイバー等の利用が不要となり、回路構成の大型化、部品コストの高額化を防ぐことができる。なお、図4の波尾遮断回路の高電圧スイッチ回路の動作機能については図2で説明したものと同等であるのでここでは説明を省略する。
図5は、本実施例の動作の異なる半導体スイッチであるNチャネル、Pチャネルの2種類のMOSFETで構成された波尾遮断回路11におけるアノード側、カソード側の管電圧と波尾遮断制御の信号、及びインバータ制御の信号を示す図である。PチャネルMOSFETはON状態の動作条件がNチャネルMOSFETと正反対の関係にあるが、耐電圧、スイッチング時間などの仕様が異なるため、アノード側とカソード側で使用するNチャネル、PチャネルMOSFETの数量が異なる場合がある。その場合使用するMOSFETの数によっては、アノード側とカソード側とでスイッチタイミングを合わせられない状況が想定される。
図3の従来構成で説明したNチャネルMOSFETのみを使用した場合、同じ仕様のものを複数個使用しているのでアノード側もカソード側も1本の制御信号を2本に分岐させて同時にスイッチング動作を開始させ、ほぼ同じ時間にスイッチング動作を終了させることができる。しかしながら、アノード側、カソード側それぞれで、Nチャネル、PチャネルのMOSFETを使用する場合、同時にスイッチング動作を開始しても終了するタイミングがずれてしまう現象が発生する可能性がある。タイミングがずれてしまうと波尾遮断動作がアノード側およびカソード側でアンバランスの状態で行われる。
X線装置の一つである中性点タイプのX線診断装置では、X線曝射中のアノード側およびカソード側の管電圧のバランスを監視しており、片極の放電などでアンバランスが起きる場合に、制御回路10によりインバータ回路4を停止する機能が備えられていることが一般的であり、波尾遮断動作がアンバランス状態で行われると、アノード側とカソード側で管電圧のアンバランスとなるその差分が閾値を超えると、制御回路10が誤認により上記の機能を使って図1のインバータ回路4を停止してしまう。波尾遮断動作は主にパルス透視術式で行われているため、術式が中断されてしまうなどの不具合が起きてしまう。それを回避するために図4の構成においてアノード側とカソード側でスイッチング動作のタイミングを操作する必要がある。
そのため本実施例の高電圧スイッチ回路では、制御回路10からのX線曝射信号を受け、波尾遮断制御回路14は波尾遮断信号を二個生成し、波尾遮断信号線をアノード側およびカソード側で各々一本ずつ接続する構成とした。通常、アノード側とカソード側でスイッチング動作開始のタイミングである波尾遮断制御は、図5の左側の波形に示すように、インバータ制御の信号であるX線曝射信号の立下り後に同時に始まって同時に終わるが、カソード側の終了時間が時間差分18だけ遅かった場合、アノード側から波尾遮断動作20が開始するので、波尾遮断動作中の管電圧のアンバランスが発生してしまう。
そこで、本実施例の構成においては、アノードの管電圧とカソードの管電圧のスイッチング動作時間19の終了時間を合わせるために、図5の右側の波形に示すように、スイッチング動作時間19の早い方をX線曝射信号の立下りからみて遅くする。なお、遅い方を早くする場合、インバータ回路停止時の立下り時間、波尾遮断制御信号の立ち上がり時間が重なってしまうと、別の不具合が発生する恐れがあるため、早い方をX線曝射信号の立下りからみて遅くする構成とした。
なお、アノード側およびカソード側のスイッチング動作時間19の時間差分18については、管電圧のフィードバックから管電圧が立下り始める時間などを記録して算出することができる。MOSFETの仕様上、スイッチング時間が把握できれば、計算的に決まったタイミングでスイッチング動作を行うことによりタイミングを合わせることは可能であるが、半導体スイッチング素子のバラつきや温度特性などで変化してしまう場合、使用するスイッチング半導体の数だけタイミングがズレ、計算のみの制御では対応できなくなる可能性がある。そこで好適には、以下に説明する自動で調整する機能を備えるよう構成すると良い。
図6は、実施例1の高電圧スイッチ回路において、アノード側およびカソード側でスイッチタイミングがずれてしまった場合に自動補正するための動作のフローチャートを示す。なお、この自動制御の動作フローは、波尾遮断制御回路14や制御回路10で実現される。
まず、図4の実施例の構成において、アノード・カソードの管電圧のアンバランスが検出されたときに(S601)調整モードに移行する(S602)。制御回路10や波尾遮断制御回路14は、アノード側およびカソード側の管電圧のフィードバックデータより両極の各管電圧遮断開始までの時間を検出し(S603)、遮断開始時間がずれているか否かを判定する(S604)。ずれている場合、スイッチング動作時間19の時間差分18を検出し(S605)、所定の閾値を超えていないか判定する(S607)。遮断開始時間がずれていない、すなわち時間差分18がゼロであれば、他の箇所で管電圧のアンバランスの要因となる不具合が発生したと判断し警告を出力する(S606)。
時間差分18があった場合、算出された時間差分18に対してスイッチング動作時間19の早い側の波尾遮断制御信号をずれた時間分遅く発信する(S608)。それにより、アノード側およびカソード側のスイッチング動作時間24に終了時間を同時に合わせることができるのでパルス透視ONとすることができる(S609)。ただし、パルス透視で管電圧のフードバック波形においてパルス幅は管電流値に依存しているため、本提案によるスイッチタイミングの調整方法で大幅に調整された際に管電流の実測値が設定値と異なると、画質などに影響が出る可能性がある。そのため、時間差分18に対して閾値を設けると共に、管電流の実測値が設定値とすれているか否かを判定し(S610)、管電流の実測値が設置値とずれている場合(Yes)、補正不能、要装置交換を警告する(S611)。ずれていない場合(No)は装置復旧(S612)として、自動補正を終了する。
以上説明した実施例1の構成により、それぞれNチャネルMOSFET、PチャネルMOSFETを利用した高電圧スイッチ回路に波尾遮断制御信号を送信する際に、絶縁用トランスおよび光ファイバーを不要として、安価で部品点数が削減しても品質の高い高電圧スイッチ回路、及びそれを用いたX線装置を提供することができる。更に、パルス透視術式のX線装置の管電流値に影響を及ぼさないことが可能となり、想定外の不具合に対処することができる。
実施例2は、実施例1の構成と異なり、NチャネルMOSFETのみを使用し、且つアノード側の光ファイバーおよび絶縁トランスを削除して安価で部品点数を削減した波尾遮断回路の実施例である。すなわち、X線管装置のアノードとカソードの間に接続される高電圧スイッチ回路であって、アノードとアース間、及びアースとカソード間に接続され、それぞれ直列接続される複数の半導体スイッチからなる半導体スイッチ群と、複数の半導体スイッチ各々に並列接続される第一のコンデンサと、第一のコンデンサ毎に直列接続される第一の電流制限手段と、半導体スイッチ群各々の複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチを導通制御することで、半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチの導通を制御する高電圧スイッチ制御回路とを備え、高電圧スイッチ制御回路は、アノードとアース間に接続された半導体スイッチ群と、アースとカソード間に接続された半導体スイッチ群における半導体スイッチの導通の波尾遮断動作のタイミングが異なるときに自動調整を行う構成の高電圧スイッチ回路の実施例である。
図7は、本実施例の波尾遮断回路11の一構成例を示す図である。本実施例の構成は、図3に示したNチャネルMOSFETのみを使用した波尾遮断回路と比較し、アノード側の光ファイバーおよび絶縁トランスを削除し、カソード側の光ファイバーおよび絶縁トランスのみを利用することにより、光ファイバーおよび絶縁トランスをカソード側とアノード側の両極に設置する必要がなくなるため、部品点数を削減し、原価の低額化を図ることができる。
しかしながら本構成においても、図5を用いて説明したアノード側、カソード側の波尾遮断開始手段として機能する高電圧スイッチ制御回路のスイッチタイミングのアンバランスが発生する。これは、スイッチング動作時間19の影響は半導体スイッチ素子のバラつきや温度特性だけでなく、光ファイバー16と駆動回路および絶縁トランス17も同様に温度などの特性で時間にバラつきが出る可能性があるためである。そこで、本実施例の波尾遮断回路の構成においても、図5および図6で説明したスイッチング動作時間19の自動調整制御を波尾遮断制御回路14で構成される高電圧スイッチ制御回路に適用する。これにより、二段構成の中性点接地型の高電圧スイッチ回路において、片極の光ファイバーや絶縁トランスなどの部品を削除してアンバランスな回路構成とした場合でも、スイッチングタイミングのアンバランスに対応することが可能となり、安価で部品点数が削減しても品質の高い高電圧スイッチ回路、及びそれを用いたX線装置を提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。アノードとカソードで動作の異なる半導体スイッチ素子として、NチャネルMOSFETとPチャネルMOSFETを用いる場合を説明したが、動作の異なる半導体スイッチ素子をソリッドステートリレーなどで実現しても良い。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
更に、上述した各構成、機能、制御回路等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を説明したが、それらの一部又は全部を例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。すなわち、制御回路の全部または一部の機能は、プログラムに代え、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路などにより実現してもよい。
1 整流器
2 単相交流電源
3 平滑コンデンサ
4 インバータ回路
5 高電圧変圧器
6 高電圧整流器
7 管電圧検出回路
8 高電圧コンデンサ
9 X線管装置
10 制御回路
11 波尾遮断回路
12 駆動回路
13 高電圧スイッチ回路
14 波尾遮断制御回路
15 X線高電圧装置
16 光ファイバー
17 絶縁トランス
18 時間差分
19 スイッチング動作時間
20 波尾遮断動作
2 単相交流電源
3 平滑コンデンサ
4 インバータ回路
5 高電圧変圧器
6 高電圧整流器
7 管電圧検出回路
8 高電圧コンデンサ
9 X線管装置
10 制御回路
11 波尾遮断回路
12 駆動回路
13 高電圧スイッチ回路
14 波尾遮断制御回路
15 X線高電圧装置
16 光ファイバー
17 絶縁トランス
18 時間差分
19 スイッチング動作時間
20 波尾遮断動作
Claims (7)
- X線管装置のアノードとカソードの間に接続される高電圧スイッチ回路であって、
前記アノードとアースの間、及び前記アースと前記カソードの間に接続され、それぞれ直列接続される複数の半導体スイッチからなる半導体スイッチ群と、
前記複数の半導体スイッチ各々に並列接続される第一のコンデンサと、
前記第一のコンデンサ毎に直列接続される第一の電流制限手段と、
前記半導体スイッチ群各々の前記複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチを導通制御することで、前記半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチの導通を制御する高電圧スイッチ制御回路と、を備え、
前記アノードと前記アースの間及び前記アースと前記カソードの間に接続される前記半導体スイッチ群は、動作の異なる半導体スイッチで構成される、
ことを特徴とする高電圧スイッチ回路。 - 請求項1記載の高電圧スイッチ回路であって、
前記アノードと前記アースの間に接続された前記半導体スイッチ群の前記動作の異なる半導体スイッチはNチャネルMOS型FETであり、
前記アースと前記カソードの間に接続された前記半導体スイッチ群の前記動作の異なる半導体スイッチはPチャネルMOS型FETである、
ことを特徴とする高電圧スイッチ回路。 - 請求項1記載の高電圧スイッチ回路であって、
前記複数の半導体スイッチは、放電用抵抗を介して前記アノードと前記カソードに接続される、
ことを特徴とする高電圧スイッチ回路。 - 請求項1に記載の高電圧スイッチ回路であって、
前記高電圧スイッチ制御回路は、前記アノードと前記アースの間に接続された前記半導体スイッチ群と、前記アースと前記カソードの間に接続された前記半導体スイッチ群における前記半導体スイッチの導通の波尾遮断動作のタイミングが異なるときに自動調整を行う、
ことを特徴とする高電圧スイッチ回路。 - X線管装置のアノードとカソードの間に接続される高電圧スイッチ回路であって、
前記アノードとアースの間、及び前記アースと前記カソードの間に接続され、それぞれ直列接続される複数の半導体スイッチからなる半導体スイッチ群と、
前記複数の半導体スイッチ各々に並列接続される第一のコンデンサと、
前記第一のコンデンサ毎に直列接続される第一の電流制限手段と、
前記半導体スイッチ群各々の前記複数の半導体スイッチの内の一つの半導体スイッチを導通制御することで、前記半導体スイッチ群各々の他の半導体スイッチの導通を制御する高電圧スイッチ制御回路と、を備え、
前記高電圧スイッチ制御回路は、前記アノードと前記アースの間に接続された前記半導体スイッチ群と、前記アースと前記カソードの間に接続された前記半導体スイッチ群における前記半導体スイッチの導通の波尾遮断動作のタイミングが異なるときに自動調整を行う、
ことを特徴とする高電圧スイッチ回路。 - 請求項5記載の高電圧スイッチ回路であって、
前記アノードと前記アースの間、及び前記アースと前記カソードの間に接続された前記半導体スイッチ群の半導体スイッチはNチャネルMOS型FETである、
ことを特徴とする高電圧スイッチ回路。 - 単相交流電源に接続され、交流電圧を直流電圧に変換する整流器と、
変換された直流電圧を高周波交流電圧に変換するインバータ回路と、
変換された高周波交流電圧を昇圧する高電圧変圧器と、
昇圧された高周波交流高電圧を直流高電圧に変換する高電圧整流器と、
変換された直流高電圧が供給されるX線管装置と、
前記高電圧整流器に並列接続され、請求項1乃至6のいずれか一項記載の高電圧スイッチ回路を含む波尾遮断回路と、
前記X線管装置のX線曝射信号に基づき前記波尾遮断回路を制御する制御回路と、を備え、
前記高電圧スイッチ制御回路は、前記制御回路から前記X線曝射信号を受信する、
ことを特徴とするX線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016166675A JP2018037146A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 高電圧スイッチ回路、及びx線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016166675A JP2018037146A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 高電圧スイッチ回路、及びx線装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018037146A true JP2018037146A (ja) | 2018-03-08 |
Family
ID=61565933
Family Applications (1)
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JP2016166675A Pending JP2018037146A (ja) | 2016-08-29 | 2016-08-29 | 高電圧スイッチ回路、及びx線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018037146A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110793981A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-14 | 新鸿电子有限公司 | 分时复用控制装置和系统 |
CN112655144A (zh) * | 2019-03-14 | 2021-04-13 | 欧姆龙株式会社 | 用于半导体器件的电压平衡电路 |
-
2016
- 2016-08-29 JP JP2016166675A patent/JP2018037146A/ja active Pending
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CN110793981A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-14 | 新鸿电子有限公司 | 分时复用控制装置和系统 |
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