JP2017099100A - スイッチング回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】高電位配線の電位に応じてスイッチング速度を変更可能なスイッチング回路を小型化する技術を提供する。【解決手段】スイッチング回路は、高電位配線と低電位配線の間に接続されているスイッチング素子54と、一次コイル60aと二次コイル60bを有する絶縁トランス60と、周期的に変化する第1変動電圧を前記一次コイルに印加するとともに前記高電位配線の電位に基づいて前記第1変動電圧の周波数を変化させる変動電圧源と、前記二次コイルに生じる第2変動電圧を直流電圧に変換する変換回路と、前記直流電圧の印加を受けて動作し、前記スイッチング素子のゲート電圧を制御し、前記第2変動電圧の周波数に応じて前記スイッチング素子のスイッチング速度を変更するゲート制御回路40を有する。【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、スイッチング回路に関する。
特許文献1に、高電位配線と低電位配線の間に直列に接続された複数のスイッチング素子を備えるインバータ回路が開示されている。各スイッチング素子のゲートに、ゲート制御回路が接続されている。ゲート制御回路は、スイッチング素子毎に設けられている。また、インバータ回路は、各ゲート制御回路に信号を送る制御装置を有している。各ゲート制御回路は高電圧で動作し、制御装置は低電圧で動作する。ゲート制御回路と制御装置の間で基準電位の差が大きい。したがって、このインバータ回路では、フォトカプラを介して制御装置から各ゲート制御回路に信号を送信する。
特開2011−244521号公報
高電位配線の電位に応じてスイッチング素子のスイッチング速度を変更する技術が存在する。このようなスイッチング回路では、電位検出器が、高電位配線の電位を検出し、その電位の情報を各ゲート制御回路に送信する。この場合に、フォトカプラ等の絶縁素子(入力側と出力側との間の電気抵抗が極めて高く、これらの間が実質的に絶縁されている素子)が用いられる。各ゲート制御回路の間で基準電位が大きく異なるため、電位検出器を各ゲート制御回路に電気的に接続することができないためである。しかしながら、絶縁素子は十分な絶縁性を確保する必要があるため、サイズが大きい。絶縁素子を採用すると、スイッチング回路が大型化する。したがって、本明細書では、高電位配線の電位に応じてスイッチング速度を変更可能なスイッチング回路を小型化する技術を提供する。
本明細書が開示するスイッチング回路は、高電位配線と低電位配線の間に接続されているスイッチング素子と、一次コイルと二次コイルを有する絶縁トランスと、周期的に変化する第1変動電圧を前記一次コイルに印加するとともに前記高電位配線の電位に基づいて前記第1変動電圧の周波数を変化させる変動電圧源と、前記二次コイルに生じる第2変動電圧を直流電圧に変換する変換回路と、前記直流電圧の印加を受けて動作し、前記スイッチング素子のゲート電圧を制御し、前記第2変動電圧の周波数に応じて前記スイッチング素子のスイッチング速度を変更するゲート制御回路を有する。
なお、高電位配線と低電位配線の間に、複数のスイッチング素子が直列に接続されていてもよい。
このスイッチング回路では、変動電圧源が絶縁トランスの一次コイルに第1変動電圧を印加する。すると、二次コイルに第2変動電圧が生じる。変換回路は、第2変動電圧を直流電圧に変換してゲート制御回路に供給する。つまり、変動電圧源、絶縁トランス及び変換回路によって、ゲート制御回路に直流電圧を供給する電源が構成されている。また、絶縁トランスの一次コイルと二次コイルは絶縁されている。このため、一次コイルに接続されている変動電圧源と、二次コイルに接続されている回路(すなわち、変換回路及びゲート制御回路)は、異なる基準電圧で動作する。さらに、このスイッチング回路では、変動電圧源が、高電位配線の電位に基づいて第1変動電圧の周波数を変化させる。つまり、第1変動電圧の周波数が、高電位配線の電位の値を表す信号として用いられる。第1変動電圧の周波数が変化すると、第2変動電圧の周波数が変化する。したがって、高電位配線の電位を示す情報が、絶縁トランスを介して一次コイル側から二次コイル側に送られる。ゲート制御回路は、第2変動電圧の周波数に基づいて、スイッチング素子のスイッチング速度を変更する。したがって、ゲート制御回路は、高電位配線の電位に基づいて、スイッチング素子のスイッチング速度を変更することができる。以上に説明したように、このスイッチング回路では、変動電圧の周波数を変化させることで、ゲート制御回路用の電源の一部として機能する絶縁トランスを介して、ゲート制御回路に高電位配線の電位を示す信号を送信する。このように、絶縁トランスに、電源としての機能に加えて信号送信機能を持たせることで、ゲート制御回路に信号を送信する専用の絶縁素子を削減することができる。したがって、この構成によれば、スイッチング回路を小型化することができる。
モータ駆動回路10の回路図。 電源回路50の回路図。 変換回路58とゲート制御回路40の回路図。 電位VHとパルス電圧VP1の変化を示すグラフ。 電位VHとパルス電圧VP1の変化を示すグラフ。 パルス電圧VP2のサージとノイズを示すグラフ。 変形例のゲート制御回路40の回路図。 パルス電圧VP2の微分値を示すグラフ。
図1に示すモータ駆動回路10は、バッテリ12の直流電圧を三相交流電圧に変換してモータ14、16に供給する。モータ駆動回路10は、コンバータ回路20、第1インバータ回路22、第2インバータ回路24を有している。バッテリ12とコンバータ回路20は、第1高電位配線26と低電位配線28によって接続されている。コンバータ回路20と第1インバータ回路22は、第2高電位配線30と低電位配線28によって接続されている。コンバータ回路20と第2インバータ回路24は、第2高電位配線30と低電位配線28によって接続されている。
コンバータ回路20は、平滑化コンデンサ32、リアクトル34、2つのRC−IGBT(Reverse Conducting Insulated Gate Bipolar Transistor)36、平滑化コンデンサ38を有している。リアクトル34は、第1高電位配線26に介装されている。平滑化コンデンサ32は、リアクトル34よりもバッテリ12側の部分の第1高電位配線26と低電位配線28の間に接続されている。各RC−IGBT36は、IGBT36aとダイオード36bによって構成されている。IGBT36aのコレクタがダイオード36bのカソードに接続されており、IGBT36aのエミッタがダイオード36bのアノードに接続されている。2つのRC−IGBT38は、コレクタが第2高電位配線30側を向く向きで、第2高電位配線30と低電位配線28の間に直列に接続されている。2つのRC−IGBT38の間の配線に、リアクトル34よりも下流側の部分の第1高電位配線26が接続されている。平滑化コンデンサ38は、第2高電位配線30と低電位配線28の間に接続されている。コンバータ回路20は、各RC−IGBT36(すなわち、各IGBT36a)をスイッチングさせることで、バッテリ12の直流電圧を昇圧して、第2高電位配線30と低電位配線28の間に出力する。
第1インバータ回路22は、RC−IGBT36の直列回路を3つ有している。各直列回路は、第2高電位配線30と低電位配線28の間に直列に接続された2つのRC−IGBT36を備えている。各RC−IGBT36は、コレクタが第2高電位配線30側を向く向きで接続されている。なお、第1インバータ回路22の各RC−IGBT36の構成は、コンバータ回路20の各RC−IGBT36の構成と等しい。各直列回路において、2つのRC−IGBT36の間の配線に、出力配線31が接続されている。各出力配線31は、モータ14に接続されている。第1インバータ回路22は、各RC−IGBT36(すなわち、各IGBT36a)をスイッチングさせることで、第2高電位配線30と低電位配線28の間の直流電圧(コンバータ回路20の出力電圧)を三相交流電圧に変換する。三相交流電圧は、出力配線31によってモータ14に供給される。
第2高電位配線30と低電位配線28は、一部で分岐しており、その分岐した部分に第2インバータ回路24が設置されている。第2インバータ回路24の構成は、第1インバータ回路22の構成と等しい。第2インバータ回路24は、各RC−IGBT36(すなわち、各IGBT36a)をスイッチングさせることで、三相交流電圧をモータ16に供給する。
モータ駆動回路10は、第2高電位配線30の電位VHを検出する検出器42を有している。検出器42は、検出した電位VHの値を、絶縁素子44(例えば、フォトカプラ)を介して、電源回路50に送信する。電源回路50の受信部は、検出器42よりもはるかに低い電圧で動作する回路である。このため、絶縁素子44を介して検出器42から電源回路50に電位VHの値が送信される。電源回路50については、後に詳述する。
各RC−IGBT36のIGBT36aのゲートに、ゲート制御回路40が接続されている。ゲート制御回路40は、IGBT36a毎に設けられている。ゲート制御回路40は、IGBT36aのゲートの電位を制御することで、IGBT36aをスイッチングさせる。各ゲート制御回路40は、電源回路50から直流電圧の供給を受けて動作する。また、後に詳述するが、各ゲート制御回路40には、第2高電位配線30の電位VHの情報が送信される。各ゲート制御回路40は、第2高電位配線30の電位VHに応じて、IGBT36aのスイッチング速度を変化させる。
図2に示すように、電源回路50は、パルス電圧源52、NMOS54、複数の絶縁トランス60及び複数の変換回路58を有している。
パルス電圧源52は、大きさが周期的に変動するパルス電圧VP1を出力する。なお、パルス電圧源52は、第2高電位配線30よりもはるかに低い電圧で動作する。パルス電圧源52には、絶縁素子44を介して検出器42から第2高電位配線30の電位VHの値が定期的に送信される。パルス電圧源52は、電位VHが基準値Vthよりも高いか否かに応じて、パルス電圧VP1の周波数を変化させる。パルス電圧源52は、電位VHが基準値Vthより低い場合は周波数h1を有するパルス電圧VP1を出力し、電位VHが基準値Vth以上の場合は周波数h1よりも低い周波数h2を有するパルス電圧VP2を出力する。
NMOS54のゲートは、パルス電圧源52に接続されている。NMOS54のゲートに、パルス電圧VP1が印加される。NMOS54のソースはグランドに接続されている。NMOS54のドレインは、分岐配線56に接続されている。
図2では一部を省略しているが、電源回路50は、14個の絶縁トランス60と14個の変換回路58を有している。分岐配線56は、NMOS54に接続されている部分から複数に分岐し、各絶縁トランス60に接続されている。各絶縁トランス60に、1つの変換回路58が接続されている。各変換回路58に、1つのゲート制御回路40が接続されている。絶縁トランス60と変換回路58によって、ゲート制御回路40に直流電圧が供給される。なお、絶縁トランス60、変換回路58及びゲート制御回路40の各セットの構成は同じである。したがって、以下では、1セットの絶縁トランス60、変換回路58及びゲート制御回路40について説明する。
図3は、1セットの絶縁トランス60、変換回路58及びゲート制御回路40の回路図を示している。絶縁トランス60は、一次コイル60aと二次コイル60bを有している。一次コイル60aと二次コイル60bは、電気的に互いから絶縁されている。分岐配線56は、絶縁トランス60の一次コイル60aを介して、配線66に接続されている。配線66には、電位V+が印加されている。絶縁トランス60の二次コイル60bは、高電位出力配線68と低電位出力配線70に接続されている。
変換回路58は、ダイオード62と平滑化コンデンサ64を有している。ダイオード62は、高電位出力配線68に介装されている。ダイオード62のアノードが、二次コイル60bに接続されている。平滑化コンデンサ64は、ダイオード62のカソード側の部分の高電位出力配線68と低電位出力配線70との間に接続されている。
パルス電圧源52からNMOS54のゲートにパルス電圧VP1が印加されると、NMOS54がオンとオフを繰り返す。NMOS54がオンすると、配線66から一次コイル60aとNMOS54を介してグランドへ電流が流れる。このため、一次コイル60aの両端に電圧が発生する。NMOS54がオフすると、電流が停止し、NMOS54に電圧V+が印加される。この場合、一次コイル60aの両端は略同電位となる。このため、パルス電圧源52がNMOS54のゲートにパルス電圧VP1を印加すると、一次コイル60aの両端に、パルス電圧VP1と略同じ波形のパルス電圧が印加される。一次コイル60aの両端にパルス電圧が印加されると、一次コイル60aと二次コイル60bの相互インダクタンスによって、二次コイル60bの両端にも一次コイル60aに印加されているパルス電圧と略同じ波形のパルス電圧VP2が発生する。二次コイル60bに生じるパルス電圧VP2が高電圧である期間に、ダイオード62を介して平滑化コンデンサ64に電流が流れる。このため、平滑化コンデンサ64が充電される。パルス電圧VP2によって平滑化コンデンサ64が繰り返し充電されることで、平滑化コンデンサ64の両端に直流電圧が発生する。すなわち、ダイオード62の下流側の高電位出力配線68と低電位出力配線70の間に直流電圧が発生する。このように、変換回路58は、二次コイル60bの両端に生じるパルス電圧VP2を、直流電圧に変換する。変換回路58が出力する直流電圧は、ゲート制御回路40に供給される。
なお、一次コイル60aと二次コイル60bは、互いから絶縁されている。また、低電位出力配線70は、IGBT36aのエミッタに接続されている。したがって、絶縁トランス60の二次側の回路(すなわち、変換回路58とゲート制御回路40)は、IGBT36aのエミッタの電位を基準として動作する。また、図2に示すように、分岐配線56には、複数セットの絶縁トランス60、変換回路58及びゲート制御回路40が接続されている。各セットにおいて、二次側の回路は、IGBT36aのエミッタの電位を基準として動作する。各IGBT36aのエミッタ電位は動作状況によって変化するので、各セットの二次側の回路の基準電位は互いに異なる。また、絶縁トランス60の一次側の回路(パルス電圧源52とNMOS54)は、二次側の回路よりも低い電位を基準として動作する。図2、3に示す回路によれば、絶縁トランス60が介在することで、一次側の回路から、基準電位が互いに異なる複数のゲート制御回路40に直流電圧を供給することができる。
図3に示すように、ゲート制御回路40は、変換回路58の高電位出力配線68と低電位出力配線70に接続されている。また、上述したように、ゲート制御回路40は、IGBT36aのゲートに接続されている。ゲート制御回路40は、定電流回路72、スイッチ74、スイッチ76、定電流回路78及び制御装置80を有している。高電位出力配線68とIGBT36aのゲートの間に、定電流回路72とスイッチ74が直列に接続されている。定電流回路72は、高電位出力配線68からIGBT36aのゲートに向かって電流を流すことができる。制御装置80は、定電流回路72が流す電流の大きさを変更することができる。スイッチ74は、定電流回路72とIGBT36aのゲートの間に接続されている。スイッチ74は、制御装置80によって制御される。スイッチ74がオンすると、高電位出力配線68からIGBT36aのゲートに向かって電流が流れる。低電位出力配線70とIGBT36aのゲートの間に、定電流回路78とスイッチ76が直列に接続されている。定電流回路78は、IGBT36aのゲートから低電位出力配線70に向かって電流を流すことができる。制御装置80は、定電流回路78が流す電流の大きさを変更することができる。スイッチ76は、IGBT36aのゲートと定電流回路78の間に接続されている。スイッチ76は、制御装置80によって制御される。スイッチ76がオンすると、IGBT36aのゲートから低電位出力配線70に向かって電流が流れる。
IGBT36aをオンさせるときは、制御装置80が、スイッチ74をオンするとともにスイッチ76をオフする。すると、定電流回路72とスイッチ74を介して、高電位出力配線68からIGBT36aのゲートにゲート電流が流れる。これによって、IGBT36aのゲートが充電され、IGBT36aがオンする。このとき、定電流回路72に設定されている電流値と略同じ大きさのゲート電流が流れる。制御装置80が定電流回路72の電流値を大きい値に設定すると、大きいゲート電流が流れ、IGBT36aが高速でオンする。制御装置80が定電流回路72の電流値を小さい値に設定すると、小さいゲート電流が流れ、IGBT36aが低速でオンする。このように、制御装置80は、IGBT36aがオンするときの速度を変更することができる。
IGBT36aをオフさせるときは、制御装置80が、スイッチ74をオフするとともにスイッチ76をオンする。すると、スイッチ76と定電流回路78を介して、IGBT36aのゲートから低電位出力配線70にゲート電流が流れる。これによって、IGBT36aのゲートが放電され、IGBT36aがオフする。このとき、定電流回路78に設定されている電流値と略同じ大きさのゲート電流が流れる。制御装置80が定電流回路78の電流値を大きい値に設定すると、大きいゲート電流が流れ、IGBT36aが高速でオフする。制御装置80が定電流回路72の電流値を小さい値に設定すると、小さいゲート電流が流れ、IGBT36aが低速でオフする。このように、制御装置80は、IGBT36aがオフするときの速度を変更することができる。
また、制御装置80には、二次コイル60bとダイオード62の間の配線の電位VP2(すなわち、二次コイル60bの両端に生じる電圧VP2)が入力される。上述したように、二次コイル60bの両端に生じる電圧VP2は、パルス電圧源52が出力するパルス電圧VP1と略同じ波形のパルス電圧VP2である。制御装置80は、パルス電圧VP2から、その周波数を検出する。制御装置80は、検出した周波数に応じて、定電流回路72、78の電流値を変更する。
次に、IGBT36aのスイッチング速度を変更する動作についてより詳細に説明する。第2高電位配線30の電位VHは、モータ14、16の動作状況によって変化する。モータ14、16の電力消費量が大きいほど電位VHが低くなり、モータ14、16が発電していると電位VHが高くなる。図4の期間T1のように電位VHが基準値Vthよりも低いと、パルス電圧源52は、高い周波数h1を有するパルス電圧VP1を出力する。すると、一次コイル60aにも周波数h1を有するパルス電圧が印加され、二次コイル60bの両端に周波数h1を有するパルス電圧VP2が発生する。二次コイル60bの両端に発生するパルス電圧VP2の周波数(この場合、周波数h1)は、制御装置80によって検出される。制御装置80は、周波数h1が検出されている間は、定電流回路72、78の電流値を大きい値に設定する。このため、期間T1の間は、IGBT36aが高速でスイッチング(オン及びオフ)する。つまり、第2高電位配線30の電位VHが低い間は、IGBT36aが高速でスイッチングする。IGBT36aがスイッチングすると、サージが発生する。IGBT36aのスイッチング速度が速いほど、大きいサージが発生する。他方、許容されるサージは、電位VHが低いほど大きい。期間T1では、電位VHが低いので、許容されるサージが大きい。したがって、IGBT36aを高速でスイッチングさせても、サージは問題とならない。また、このようにIGBT36aを高速でスイッチングさせることで、スイッチング損失を低減することができる。
図4では、期間T1の後に、電位VHが上昇して基準値Vthを超える。すると、パルス電圧源52は、低い周波数h2を有するパルス電圧VP1を出力する。すると、一次コイル60aにも周波数h2を有するパルス電圧が印加され、二次コイル60bの両端にも周波数h2を有するパルス電圧VP2が発生する。このため、周波数h2が制御装置80によって検出される。制御装置80は、周波数h2が検出されている間は、定電流回路72、78の電流値を小さい値に設定する。このため、期間T2の間は、IGBT36aが低速でスイッチング(オン及びオフ)する。つまり、第2高電位配線30の電位VHが高い間は、IGBT36aが低速でスイッチングする。期間T2では、電位VHが高いので、許容されるサージが小さい。したがって、IGBT36aのスイッチング速度を低くすることで、許容値を超えるサージの発生を防止する。
また、図5の期間T3に示すように、電位VHが再び基準値Vthより小さい値まで低下すると、パルス電圧源52が、再び、高い周波数h1を有するパルス電圧VP1を出力するようになる。すると、IGBT36aが高速でスイッチングするようになり、スイッチング損失が低減される。
以上に説明したように、電位VHに応じてIGBT36aのスイッチング速度を変化させることで、許容値を超えるサージの発生を防止しながら、スイッチング損失を低減することができる。
また、パルス電圧源52は、パルス電圧VP1の周波数を変化させるが、パルス電圧VP1のデューティ比は変化させない。したがって、パルス電圧VP1の周波数が周波数h1の場合でも周波数h2の場合でも、ゲート制御回路40に安定的に直流電圧を供給することができる。
また、上記のように、このモータ駆動回路10では、パルス電圧源52が、第2高電位配線30の電位VHに応じた周波数のパルス電圧VP1を出力する。そして、パルス電圧VP1と同じ周波数のパルス電圧が、絶縁トランス60の一次コイル60aと二次コイル60bに発生する。すなわち、パルス電圧の周波数を変化させることで、電位VHの大きさを示す信号が、絶縁トランス60を介して一次コイル60aから二次コイル60bに伝達される。したがって、ゲート制御回路40は、二次コイル60bのパルス電圧VP2の周波数に応じてスイッチング速度を変更することで、電位VHに応じてスイッチング速度を変更することができる。このように、実施例のモータ駆動回路10によれば、信号伝達用の絶縁素子を用いることなく、電力供給用の絶縁トランス60を介してゲート制御回路40に電位VHを示す信号を送ることができる。絶縁トランス60はゲート制御回路40に直流電圧を供給するための素子であるが、上記の構成によれば、絶縁トランス60に電位VHを示す信号を送信する機能を付加することができる。したがって、この構成によれば、信号伝達用の絶縁素子を用いる場合に比べて、スイッチング回路を小型化することができる。特に、図1のモータ駆動回路10は、ゲート制御回路40を16個有している。信号伝達用の絶縁素子を用いる場合、ゲート制御回路40毎に絶縁素子が必要になるので、合計で16個の絶縁素子が必要となる。これに対し、上述した実施例では、これらの絶縁素子が不要になる。16個の絶縁素子を削減することで、回路の大幅な小型化が可能となる。
なお、図6は、制御装置80で検出されるパルス電圧VP2(二次コイル60bの両端の電圧)を示している。図6に示すように、パルス電圧VP2の立ち上がりにおいて、スイッチングサージVsが生じる場合がある。また、パルス電圧VP2の立ち下がり後において、共振によるノイズVnが生じる場合がある。パルス電圧VP2の立ち上がりエッジの検出により周波数を検出する場合、図6のようにサージVsやノイズVnが生じると、パルス電圧VP2の立ち上がりエッジを検出するための数値範囲Xが狭くなり、サージVsやノイズVnの大きさによっては立ち上がりエッジの検出が困難となる場合がある。このような場合には、図7に示すように、微分回路82を追加してもよい。微分回路82は、配線84と、コンデンサ86と、抵抗88を有している。配線84の一端は、二次コイル60bとダイオード62の間の位置で高電位出力配線68に接続されており、配線84の他端は、低電位出力配線70に接続されている。コンデンサ86と抵抗88は、配線84に介装されている。抵抗88がコンデンサ86よりも低電位出力配線70側に設置されている。制御装置80は、コンデンサ86と抵抗88の間の位置で配線84の電位を検出する。このような構成によれば、制御装置80で、図8に示す微分波形(図6のパルス電圧VP2を微分した波形)が検出される。図8のグラフでは、サージVsやノイズVnによるピーク値Ps、Pnに比べて、パルス電圧VP2の立ち上がりエッジによるピーク値P1が十分に大きく出る。このため、立ち上がりエッジを検出するために広い数値範囲(図8の範囲Y)を用いることが可能であり、正確に立ち上がりエッジを検出することができる。したがって、パルス電圧VP2の周波数をより正確に検出することができる。
また、上述した実施例では、電位VHが小さい場合に高い周波数h1のパルス電圧VP1を出力し、電位VHが大きい場合に低い周波数h2のパルス電圧VP1を出力した。しかしながら、電位VHが大きい場合に高い周波数のパルス電圧VP1を出力し、電位VHが小さい場合に低い周波数のパルス電圧VP1を出力してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例をさまざまに変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:モータ駆動回路
12:バッテリ
14、16:モータ
20:コンバータ回路
22:第1インバータ回路
24:第2インバータ回路
26:第1高電位配線
28:低電位配線
30:第2高電位配線
31:出力配線
32:平滑化コンデンサ
34:リアクトル
36:RC−IGBT
36a:IGBT
36b:ダイオード
38:平滑化コンデンサ
40:ゲート制御回路
42:検出器
44:絶縁素子
50:電源回路
52:パルス電圧源
54:NMOS
56:分岐配線
58:変換回路
60:絶縁トランス
62:ダイオード
64:平滑化コンデンサ
68:高電位出力配線
70:低電位出力配線
72、78:定電流回路
74、76:スイッチ
80:制御装置

Claims (1)

  1. 高電位配線と低電位配線の間に接続されているスイッチング素子と、
    一次コイルと二次コイルを有する絶縁トランスと、
    周期的に変化する第1変動電圧を前記一次コイルに印加し、前記高電位配線の電位に基づいて前記第1変動電圧の周波数を変化させる変動電圧源と、
    前記二次コイルに生じる第2変動電圧を直流電圧に変換する変換回路と、
    前記直流電圧の印加を受けて動作し、前記スイッチング素子のゲート電圧を制御し、前記第2変動電圧の周波数に応じて前記スイッチング素子のスイッチング速度を変更するゲート制御回路、
    を有するスイッチング回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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