JP2018036096A - 分析方法、試料支持フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

分析方法、試料支持フィルムおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる分析方法を提供する。【解決手段】本発明に係る分析方法は、表面に複数の凹部10が設けられた滴下領域2を有する試料支持フィルム100を準備する工程と、滴下領域2に液体試料を滴下し乾燥させて、液体試料の含有成分を析出させる工程と、析出した含有成分を蛍光X線分析法によって測定する工程と、を含み、凹部10の深さは、10μm以下である。【選択図】図6

Description

本発明は、分析方法、試料支持フィルムおよびその製造方法に関する。
蛍光X線分析装置(XRF)は、試料に一次X線を照射し、発生した二次X線(蛍光X線)を検出器で検出して、元素の定性分析や定量分析等を行うための装置である。
蛍光X線分析装置を用いて、ミネラルウォータや、水道水などに含まれるミネラルの分析では、Na、Mg等の軽元素の定量分析精度が求められる。
軽元素の定量精度を高めるためには、分析対象となる液体試料を試料支持フィルム上で乾燥させて測定を行うことが望ましい。
分析対象となる液体試料を乾燥させることで、液体試料の含有成分が濃縮されるため、蛍光X線スペクトルのP/B比(peak−to−background ratio)を向上でき、かつ、当該含有成分に直接X線を照射することができるため高感度な測定が可能となる(例えば特許文献1参照)。
特許第3793829号公報
しかしながら、単に、試料支持フィルム上に分析対象となる液体を滴下し乾燥させた場合、液体試料から析出する析出物は様々な形状で析出するため、析出物の厚みが厚くなってしまう場合がある。
ここで、測定対象物に一次X線を照射して発生した蛍光X線は、測定対象物中で吸収され減衰する。特に、軽元素から発生する蛍光X線は、減衰の割合が大きい。したがって、液体試料から析出した析出物の厚みが厚い場合、蛍光X線分析において、高い定量精度を得ることができない。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる分析方法を提供することにある。また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる試料支持フィルムおよびその製造方法を提供することにある。
(1)本発明に係る分析方法は、
表面に複数の凹部が設けられた領域を有する試料支持フィルムを準備する工程と、
前記領域に液体試料を滴下し乾燥させて、前記液体試料の含有成分を析出させる工程と、
析出した前記含有成分を蛍光X線分析法によって測定する工程と、
を含み、
前記凹部の深さは、10μm以下である。
このような分析方法では、複数の凹部が設けられた領域(滴下領域)に液体試料を滴下し乾燥させて、液体試料の含有成分を析出させる工程において、滴下領域に滴下された液体試料は、面内方向に広がり高さ方向への析出が抑制される。そのため、蛍光X線分析法による測定において、軽元素から発生する蛍光X線の析出物中での減衰を低減することができる。したがって、このような分析方法では、蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる。また、凹部の深さが10μm以下であることにより、凹部内の析出物中の軽元素から発生する蛍光X線は高い確率で外部(例えば真空中)に放出されるため、高い定量精度を得ることができる。
(2)本発明に係る分析方法において、
ファンダメンタルパラメータ法を用いて、前記蛍光X線分析法による測定の結果から定量計算を行う工程を含んでいてもよい。
このような分析方法では、ファンダメンタルパラメータ法を用いて定量計算を行うことができるため、標準試料の準備や検量線の作成等が不要であり、容易に精度よく定量計算を行うことができる。
(3)本発明に係る分析方法において、
前記凹部の深さは、5μm以下であってもよい。
このような分析方法では、凹部の深さが5μm以下であることにより、凹部内の析出物中の軽元素から発生する蛍光X線はより高い確率で外部に放出されるため、より定量精度を高めることができる。
(4)本発明に係る分析方法において、
前記凹部の深さは、2μm以下であってもよい。
このような分析方法では、凹部の深さが2μm以下であることにより、凹部内の析出物中の軽元素から発生する蛍光X線はより高い確率で外部に放出されるため、より定量精度を高めることができる。
(5)本発明に係る分析方法において、
複数の前記凹部は、アレイ状に配置され、
前記凹部の平面形状は、1辺が20μmの正方形であり、
隣り合う前記凹部間の距離は、10μmであってもよい。
このような分析方法では、定量精度を高めることができる。
(6)本発明に係る分析方法において、
前記凹部の深さは、0.1μm以上であってもよい。
このような分析方法では、液体試料を乾燥させて析出した析出物が試料支持フィルムから剥がれ落ちることを防ぐことができる。
(7)本発明に係る分析方法において、
前記含有成分は、ナトリウムであってもよい。
このような分析方法では、液体試料がナトリウムを含有している場合であっても、高い
定量精度を得ることができる。
(8)本発明に係る分析方法において、
前記液体試料は、水溶液であってもよい。
このような分析方法では、蛍光X線分析法による水溶液の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる。
(9)本発明に係る分析方法において、
前記試料支持フィルムは、ポリプロピレンフィルムであってもよい。
(10)本発明に係る試料支持フィルムは、
液体試料を乾燥させ、前記液体試料の含有成分を析出させて蛍光X線分析を行う際に用いられる試料支持フィルムであって、
表面に前記液体試料が滴下される領域を有し、
前記領域には、複数の凹部が設けられ、
前記凹部の深さは、10μm以下である。
このような試料支持フィルムでは、滴下領域に滴下された液体試料は、面内方向に広がり高さ方向への析出が抑制されるため、蛍光X線分析法による測定において、軽元素から発生する蛍光X線の析出物中での減衰を低減することができる。したがって、このような試料支持フィルムでは、蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる。また、凹部の深さが10μm以下であることにより、凹部内の析出物中の軽元素から発生する蛍光X線は高い確率で外部に放出されるため、高い定量精度が得られる。
(11)本発明に係る試料支持フィルムの製造方法は、
液体試料を乾燥させ、前記液体試料の含有成分を析出させて蛍光X線分析を行う際に用いられる試料支持フィルムの製造方法であって、
フィルムを準備する工程と、
前記フィルムの表面に複数の凹部が設けられた領域を形成する工程と、
を含み、
前記凹部の深さは、10μm以下に形成される。
このような試料支持フィルムの製造方法では、蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において高い定量精度を得ることができる試料支持フィルムを製造することができる。
(12)本発明に係る試料支持フィルムの製造方法において、
前記領域を形成する工程では、
前記フィルムにモールドを押しつけて、前記モールドに形成されたパターンを前記フィルムに転写して、前記領域を形成してもよい。
このような試料支持フィルムの製造方法では、蛍光X線分析法による液体試料の定量分析において高い定量精度を得ることができる試料支持フィルムを容易に製造することができる。
(13)本発明に係る試料支持フィルムの製造方法において、
前記領域を形成する工程では、
前記フィルムの表面にレジストを塗布し、当該レジストをリソグラフィーによりパター
ニングして、前記領域を形成してもよい。
このような試料支持フィルムの製造方法では、蛍光X線分析法による液体試料の定量分析において高い定量精度を得ることができる試料支持フィルムを容易に製造することができる。
本実施形態に係る試料支持フィルムを模式的に示す平面図。 本実施形態に係る試料支持フィルムの滴下領域を模式的に示す平面図。 本実施形態に係る試料支持フィルムの滴下領域を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る試料支持フィルムに液体試料が滴下された状態を模式的に示す図。 本実施形態に係る試料支持フィルムに滴下された液体試料を乾燥させている状態を模式的に示す図。 本実施形態に係る試料支持フィルムにおいて液体試料の含有成分が析出している状態を模式的に示す図。 Na(Na−Kα線(1.041KeV))の膜厚ごとの脱出確率を示すグラフ。 本実施形態に係る試料支持フィルムの製造方法の一例を示すフローチャート。 本実施形態に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図。 本実施形態に係る分析方法の一例を示すフローチャート。 蛍光X線分析装置の試料ステージに試料支持フィルムをセットした状態を模式的に示す断面図。 ポリプロピレンフィルムに形成された滴下領域にミネラルウォータを滴下し乾燥させた様子を示す写真。 平滑なポリプロピレンフィルム上にミネラルウォータを滴下し乾燥させた様子を示す写真。 蛍光X線分析装置を用いて析出物を測定した結果を示すスペクトル。 本変形例に係る試料支持フィルムの製造方法の一例を示すフローチャート。 本変形例に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図。 本変形例に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図。 本変形例に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図。 本変形例に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 試料支持フィルム
まず、本実施形態に係る試料支持フィルムについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る試料支持フィルム100を模式的に示す平面図である。
試料支持フィルム100は、蛍光X線分析法によって、液体試料を測定するために用いられる。蛍光X線分析法は、試料にX線を照射し、二次的に発生したX線(蛍光X線)を用いて元素の定性分析および定量分析を行う手法である。試料支持フィルム100を用い
た測定では、液体試料を試料支持フィルム100上に滴下し乾燥させることで、液体試料の含有成分を析出させて測定を行う。
本実施形態において、分析対象となる試料は液体であり、例えば、水溶液である。また、分析対象となる試料に含まれる成分(含有成分)は、例えば、Na、Mg、Ca等である。分析対象となる試料は、例えば、ミネラルウォータや、水道水などである。
試料支持フィルム100は、蛍光X線分析装置で検出できない軽元素(Fよりも原子番号の小さい元素)で構成されたフィルムである。試料支持フィルム100は、例えば、ポリプロピレンフィルムである。試料支持フィルム100の厚さは、例えば、4μm以上50μm以下程度である。なお、試料支持フィルム100の材質や厚さは、分析対象となる試料に応じて適宜変更が可能である。
試料支持フィルム100は、図1に示すように、表面に複数の滴下領域2を有している。滴下領域2は、測定対象となる液体試料が滴下される領域である。滴下領域2の平面形状は、図1に示すように、円である。滴下領域2の直径は、例えば、蛍光X線分析装置から照射されるX線の照射領域の直径と同じである。滴下領域2の直径は、例えば、9mmである。なお、滴下領域2の形状や大きさは、特に限定されない。
図2は、本実施形態に係る試料支持フィルム100の滴下領域2を模式的に示す平面図である。図3は、本実施形態に係る試料支持フィルム100の滴下領域2を模式的に示す図2のIII−III線断面図である。
滴下領域2には、図2および図3に示すように、複数の凹部10が形成されている。複数の凹部10は、滴下領域2の全体に形成されている。複数の凹部10は、アレイ状に配置されている。図示の例では、複数の凹部10は、複数行複数列に配列されている。なお、図示はしないが、複数の凹部10は、滴下領域2において、ランダムに配置されていてもよい。
凹部10の平面形状(試料支持フィルム100の厚さ方向から見た形状)は、例えば、四角形である。図示の例では、凹部10の平面形状は、正方形である。凹部10の幅Wは、例えば、20μmである。すなわち、凹部10の平面形状は、例えば、1辺が20μmの正方形である。隣り合う凹部10間の距離Lは、例えば、10μmである。凹部10の形状は、例えば、直方体である。
凹部10の深さDは、例えば、10μm以下である。凹部10の深さDは、より好ましくは5μm以下であり、さらに好ましくは2μm以下である。凹部10の深さDが10μm以下であることにより、蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる。また、凹部10の深さDが5μm以下であることにより、より高い定量精度を得ることができる。また、凹部10の深さDが2μm以下であることにより、さらに高い定量精度を得ることができる。以下、その理由について説明する。
図4は、試料支持フィルム100に液体試料Sが滴下された状態を模式的に示す図である。図5は、試料支持フィルム100に滴下された液体試料Sを乾燥させている状態を模式的に示す図である。図6は、試料支持フィルム100において液体試料Sの含有成分が析出している状態を模式的に示す図である。
試料支持フィルム100の滴下領域2にマイクロピペット等を用いて液体試料Sを一定量(50μL〜100μL程度)滴下する(図4参照)。滴下された液体試料Sは滴下領
域2内で広がり、乾燥が進むと滴下領域2に設けられた凹部10内に入り混む(図5参照)。凹部10に入り混んだ液体試料Sの含有成分は、凹部10内に析出する(図6参照)。
図7は、Na(Na−Kα線(1.041KeV))の膜厚ごとの脱出確率を示すグラフである。下記表1は、Na(Na−Kα線(1.041KeV))の膜厚ごとの脱出確率を示す表である。なお、脱出確率は、各膜厚の測定対象物(Na)に一次X線を照射し、発生した蛍光X線が真空中に放出される確率を示している。発生した蛍光X線の全部が真空中に放出される場合、脱出確率は1となる。
図7および表1に示すように、Naの膜厚が20μm以上の場合、脱出確率は0.3以下となり、定量精度が低下してしまう。特に、蛍光X線分析装置において一次X線を測定対象物に斜入射し(例えば入射角度45度)、測定対象物から斜め方向(射出角度45度)に射出された蛍光X線を検出する場合、脱出確率はさらに小さくなり、定量精度がより低下してしまう。
これに対して、Naの膜厚が10μm以下の場合には、脱出確率は0.57以上であり、高い定量精度を得ることができる。また、蛍光X線分析装置において一次X線を測定対象物に斜入射し(例えば入射角度45度)、測定対象物から斜め方向(例えば射出角度45度)に射出された蛍光X線を検出する場合であっても、膜厚が10μm以下の場合、脱出確率は0.5程度であり、高い定量精度を得ることができる。
また、Naの膜厚が5.0μmの場合には脱出確率は0.74以上であり、Naの膜厚が10μmの場合と比べて、より高い定量精度を得ることができる。また、Naの膜厚が2.0μmの場合には脱出確率は0.89以上であり、Naの膜厚が5.0μmの場合と比べて、より高い定量精度を得ることができる。
ここで、上述したように、滴下された液体試料Sは、滴下領域2内で広がり、乾燥が進むと滴下領域2に設けられた凹部10内に入り混み凹部10内に析出する。そのため、析出物の厚さは、凹部10の深さに対応する。そのため、凹部10の深さが20μm以上の場合、Naの膜厚ごとの脱出確率を考慮すると、凹部10内の析出物中の軽元素(Na)から発生する蛍光X線が真空中に放出される確率(脱出確率)は低く、高い定量精度は得られない。
これに対して、凹部10の深さDが10μm以下の場合、凹部10内の析出物中の軽元素(Na)から発生する蛍光X線が真空中に放出される確率は高く、高い定量精度を得ることができる。また、凹部10の深さDが5μm以下の場合、凹部10内の析出物中の軽元素(Na)から発生する蛍光X線が真空中に放出される確率は凹部10の深さDが10μm以下の場合よりも高く、より高い定量精度を得ることができる。また、凹部10の深さDが2μm以下の場合、凹部10内の析出物中の軽元素(Na)から発生する蛍光X線が真空中に放出される確率は凹部10の深さDが5μm以下の場合よりも高く、より高い
定量精度を得ることができる。
ここで、Naよりも重い元素はNaよりも高い定量精度が得られると考えられる。これは、Naよりも重い元素の脱出確率は、同じ膜厚のNaの脱出確率よりも大きい傾向があるためである。そのため、凹部10の深さを10μm以下とすることにより、Naよりも重い元素についても、高い定量精度を得ることができる。
凹部10の深さDは、例えば、0.1μm以上である。これにより、液体試料を乾燥させて析出した析出物が試料支持フィルム100から剥がれ落ちることを防ぐことができる。凹部10の深さDが0.1μmよりも小さい場合、液体試料を乾燥させて析出させたときに、析出物が試料支持フィルム100から剥がれて落ちてしまう場合がある。
試料支持フィルム100は、例えば、以下の特徴を有する。
試料支持フィルム100では、表面に液体試料が滴下される滴下領域2を有し、滴下領域2には、複数の凹部10が設けられている。複数の凹部10が設けられることにより、滴下領域2に滴下された液体試料は、面内方向に広がり高さ方向への析出が抑制される。その結果、蛍光X線分析において、軽元素(例えばNa)から発生する蛍光X線の析出物中での減衰を低減することができる。したがって、試料支持フィルム100では、蛍光X線分析法による液体試料の含有成分の定量分析において、高い定量精度を得ることができる。
例えば、試料支持フィルムが複数の凹部10が形成されていない平滑なフィルムであった場合、液体試料から析出する析出物は様々な形状で析出するため、析出物の厚みが厚くなってしまう場合がある。また、例えば、液体試料を濾紙等からなるメンブレンフィルターに染み込ませて乾燥させた場合、濾紙は多孔質体であるため、試料の含有成分が濾紙内部において偏析してしまう場合がある。このような試料では、蛍光X線分析において、高い定量精度を得ることができない。
これに対して、試料支持フィルム100では、滴下領域2に滴下された液体試料は、面内方向に広がり高さ方向への析出が抑制されるため、測定対象物の厚みが厚くなってしまったり、試料の含有成分が偏析してしまったりすることを防ぐことができる。そのため、液体試料の含有成分を薄く、かつ、組成の分布が一様になるように析出させることができる。したがって、試料支持フィルム100では、蛍光X線分析において、高い定量精度を得ることができる。
試料支持フィルム100は、複数の凹部10が設けられた滴下領域2を有しているため、液体試料を滴下する位置の視認性を高めることができる。
試料支持フィルム100では、滴下領域2に複数の凹部10が設けられていることにより、析出物が試料支持フィルム100から剥がれ落ちることを防ぐことができる。例えば、試料支持フィルムとして表面が平滑なフィルムを用いた場合、蛍光X線分析装置において、試料室を真空にするための排気やベントの際に、析出物が剥がれ落ちてしまう場合がある。試料支持フィルム100では、滴下領域2に複数の凹部10が設けられているため、析出物と試料支持フィルムとの間の接触面積を増やすことができ、析出物が試料支持フィルム100から剥がれ落ちることを防ぐことができる。
試料支持フィルム100では、凹部10の深さは、10μm以下である。そのため、上述したように、凹部10内の析出物中の軽元素から発生する蛍光X線は高い確率で真空中に放出されるため、高い定量精度を得ることができる。さらに、試料支持フィルム100
では、凹部10の深さは、5μm以下であることが好ましく、より好ましくは2μm以下である。これにより、上述したように、より高い定量精度を得ることができる。
2. 試料支持フィルムの製造方法
次に、試料支持フィルム100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図8は、本実施形態に係る試料支持フィルム100の製造方法の一例を示すフローチャートである。図9〜図11は、本実施形態に係る試料支持フィルム100の製造工程を模式的に示す断面図である。
本実施形態では、試料支持フィルム100を、ナノインプリント法を用いて製造する。以下、本実施形態に係る試料支持フィルム100の製造方法を詳細に説明する。
図9に示すように、表面が平滑なフィルム101、モールド1000、加圧用基板1010を準備する(ステップS10)。モールド1000には、図1〜図3に示す複数の凹部10が設けられた滴下領域2のネガパターン1001が形成されている。ネガパターン1001は、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術で作製することができる。
図10に示すように、フィルム101をモールド1000と加圧用基板1010とで挟んで熱ナノインプリント装置にセットする(ステップS12)。
図11に示すように、熱ナノインプリント装置において、所定の温度、所定の圧力で、モールド1000をフィルム101に押し当てて(プレスして)、モールド1000に形成されたネガパターン1001をフィルム101に転写する(ステップS14)。これにより、フィルム101にネガパターン1001が転写されて、複数の凹部10が設けられた滴下領域2が形成される。
次に、モールド1000から滴下領域2が形成されたフィルム101(すなわち試料支持フィルム100)を取り外す(ステップS16)。
以上の工程により、試料支持フィルム100を製造することができる。
本実施形態に係る試料支持フィルムの製造方法によれば、フィルム101にモールド1000を押しつけて、モールド1000に形成されたパターンを転写することで、複数の凹部10が形成された滴下領域2を形成することができる。したがって、本実施形態に係る試料支持フィルムの製造方法によれば、蛍光X線分析法による液体試料の定量分析において高い定量精度を得ることができる試料支持フィルムを容易に製造することができる。
3. 分析方法
次に、本実施形態に係る分析方法について説明する。図12は、本実施形態に係る分析方法の一例を示すフローチャートである。以下では、本実施形態に係る分析方法として、蛍光X線分析法により、液体試料の含有成分の定量分析を行う場合について説明する。
まず、滴下領域2を備えた試料支持フィルム100を準備する(ステップS100)。
次に、図4に示すように、試料支持フィルム100の滴下領域2にマイクロピペット等で所定量の液体試料を滴下する(ステップS102)。
次に、試料支持フィルム100の滴下領域2に滴下された液体試料を乾燥させる(ステップS104)。これにより、図6に示すように、試料支持フィルム100の滴下領域2
に液体試料の含有成分が析出する。
次に、液体試料から析出した析出物が固着した試料支持フィルム100を蛍光X線分析装置の試料ステージにセットする(ステップS106)。
図13は、蛍光X線分析装置の試料ステージ1020に試料支持フィルム100をセットした状態を模式的に示す断面図である。
図13に示すように、試料支持フィルム100は、試料ステージ1020に滴下領域2が形成された面が下を向くようにセットされる。試料支持フィルム100の滴下領域2には複数の凹部10が形成されているため、滴下領域2が形成された面が下を向いている場合であっても、析出物は試料支持フィルム100から剥がれ落ちない。なお、図13に示すように、析出物が試料支持フィルム100から剥がれ落ちないように、薄い(例えば4μm以下)プロレンフィルム1030で滴下領域2を覆ってもよい。なお、図示はしないが、試料支持フィルム100の滴下領域2をプロレンフィルム1030で覆わなくてもよい。
次に、蛍光X線分析装置において、試料支持フィルム100に固着した析出物(液体試料の含有成分)に対して、蛍光X線分析法による測定を行う(ステップS108)。具体的には、試料ステージ1020が収容されている試料室を真空排気し、試料支持フィルム100に固着している析出物に対して一次X線を照射し、析出物から射出された蛍光X線を検出する。このとき、一次X線X1を析出物に斜入射(例えば入射角度45度)し、析出物から斜め方向(射出角度45度)に射出された蛍光X線X2を検出してもよい。蛍光X線分析法による測定の結果、蛍光X線スペクトルが得られる。
次に、ファンダメンタルパラメータ法(Fundamental Parameter
Methods、FP法)を用いて、蛍光X線分析法による測定の結果(蛍光X線スペクトル)から定量計算を行う(ステップS110)。
ファンダメンタルパラメータ法は、試料を構成している元素の種類とその組成がすべてわかれば、それぞれの蛍光X線の強度を理論的に計算することができるということを利用して、未知の試料を測定して得られた各元素の蛍光X線の強度に一致するような組成を推定する手法である。FP法による定量分析では、標準試料の準備や検量線の作成等が不要であり、理論計算により定量分析が可能である。
ここで、FP法を用いて高い精度で定量計算を行うためには、試料は薄く、かつ、組成の分布が一様である必要がある。本実施形態では、試料支持フィルム100を用いることで、液体試料の含有成分を薄く、かつ、組成の分布が一様になるように析出させることができる。したがって、本実施形態によれば、FP法を用いて、高い精度で定量計算を行うことができる。
以上の工程により、蛍光X線分析法により、液体試料の含有成分の定量分析を行うことができる。
本実施形態に係る分析方法は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る分析方法は、複数の凹部10が設けられた滴下領域2に液体試料を滴下し乾燥させて、液体試料の含有成分を析出させる工程を含み、凹部10の深さは、10μm以下である。滴下領域2に滴下された液体試料は、面内方向に広がり高さ方向への析出が抑制されるため、軽元素から発生する蛍光X線の析出物中での減衰を低減することが
できる。したがって、本実施形態に係る分析方法によれば、高い定量精度を得ることができる。また、凹部10の深さが10μm以下であることにより、凹部10内の析出物中の軽元素から発生する蛍光X線は高い確率で真空中に放出されるため、高い定量精度を得ることができる。
本実施形態に係る分析方法は、FP法を用いて、蛍光X線分析法による測定の結果から定量計算を行う工程を含む。FP法では、標準試料の準備や検量線の作成等が不要であり、容易に精度よく定量計算を行うことができる。また、本実施形態に係る分析方法では、上述したように、試料支持フィルム100を用いることで、液体試料の含有成分を薄く、かつ、組成の分布が一様になるように析出させることができるため、FP法による定量計算の精度を高めることができる。
本実施形態に係る分析方法では、試料支持フィルム100を用いることにより、液体試料の含有成分を薄く、かつ、組成の分布が一様になるように析出させることができるため、FP法による定量計算が可能である。したがって、本実施形態に係る分析方法は、特に、ミネラルウォータや、水道水などに含まれるミネラルの分析に有効である。
4. 実験例
以下、実験例を挙げて本実施形態を説明するが、本発明はこれによって制限されるものではない。
4.1. 試料作製
まず、ポリプロピレンフィルムにナノインプリント法により、複数の凹部が設けられた滴下領域を形成した。滴下領域の形状は、図1〜図3に示す滴下領域2と同様である。また、凹部の深さDは1μmとし、凹部の平面形状は1辺が20μmの正方形(凹部の幅Wが20μm)とし、隣り合う凹部間の距離Lは10μmとした(深さD、幅W、距離Lは、図2および図3参照)。また、ポリプロピレンフィルムの厚さは、12μmとした。
次に、ポリプロピレンフィルムの滴下領域に、市販のミネラルウォータ(商品名 温泉水99、エスオーシー株式会社製)を50μL滴下した。そして、ポリプロピレンフィルムに形成された滴下領域においてミネラルウォータを乾燥させてミネラルウォータの含有成分を析出させた。
比較例として、平滑なポリプロピレンフィルムに、上記と同じミネラルウォータを50μL滴下した。そして、ポリプロピレンフィルム上においてミネラルウォータを乾燥させてミネラルウォータの含有成分を析出させた。
このようにして作製した2つの試料について、析出物の形状の比較、および蛍光X線分析法による測定を行った。
4.2. 析出物の形状の比較
図14は、ポリプロピレンフィルムの滴下領域にミネラルウォータを滴下し乾燥させた様子を示す写真である。図15は、平滑なポリプロピレンフィルム上にミネラルウォータを滴下し乾燥させた様子を示す写真である。
図14に示すように、ポリプロピレンフィルムの滴下領域に析出した析出物は、図15に示す平滑なポリプロピレンフィルム上に析出した析出物と比べて、面内方向に広がって形成された。具体的には、ポリプロピレンフィルムの滴下領域に析出した析出物の面内方向の大きさ(面積)は、5.2mmであった。これに対して、平滑なポリプロピレンフィルム上に析出した析出物の面内方向の大きさ(面積)は、0.4mmであった。
また、析出物の厚さを走査型白色干渉計(Zygo社製 New View 7300)を用いて測定した。
ポリプロピレンフィルムの滴下領域に析出した析出物の厚さは、析出物の外縁付近で5.0μm以下であり、析出物の中心部では2.0μm以下であった。
これに対して、平滑なポリプロピレンフィルム上に析出した析出物の厚さは外縁付近で20μm以上であった。
これらの結果から、ポリプロピレンフィルムに複数の凹部が設けられた滴下領域を形成することで、析出物を面内方向に広くかつ薄く形成することができることがわかった。
4.3. 蛍光X線分析法による測定の結果
次に、ポリプロピレンフィルムの滴下領域に析出した析出物を蛍光X線分析装置を用いて測定した。また、比較例として、平滑なポリプロピレンフィルム上に析出した析出物を蛍光X線分析装置を用いて測定した。
図16は、蛍光X線分析装置を用いて析出物を測定して得られたNaの蛍光X線スペクトルである。図16において、スペクトルAは、ポリプロピレンフィルムの滴下領域に析出した析出物を測定して得られたNaの蛍光X線スペクトルである。スペクトルBは、平滑なポリプロピレンフィルム上に析出した析出物を測定して得られたNaの蛍光X線スペクトルである。なお、使用したミネラルウォータ(商品名 温泉水99)のNaの含有量は、1リットルあたり50mgである。
図16に示すように、平滑なポリプロピレン上に析出した析出物を測定した場合、Naのピークが明瞭に確認できなかったのに対して、ポリプロピレンフィルムの滴下領域に析出した析出物を測定した場合、Naのピークが高いP/B比で得られた。
5. 変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した試料支持フィルム100では、ナノインプリント法により滴下領域2を形成した。
これに対して、本変形例に係る試料支持フィルムでは、リソグラフィーにより滴下領域2を形成する。
図17は、本変形例に係る試料支持フィルムの製造方法の一例を示すフローチャートである。図18〜図21は、本変形例に係る試料支持フィルムの製造工程を模式的に示す断面図である。以下では、本変形例に係る試料支持フィルムについて、上述した試料支持フィルム100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
図18に示すように、表面が平滑なフィルム101を準備する(ステップS20)。
次に、フィルム101を支持基板2000に固定する(ステップS22)。支持基板2000は、例えば、Si基板である。
図19に示すように、フィルム101の表面にレジスト2010を塗布する(ステップ
S24)。レジスト2010は、例えば、フォトレジスト、永久レジスト(SU−8等)等である。レジスト2010の塗布は、例えば、スピンコート、スプレーコート等により行われる。
図20に示すように、フィルム101上のレジスト2010をリソグラフィーによりパターニングして滴下領域2を形成する(ステップS26)。これにより、フィルム101に複数の凹部10が設けられた滴下領域2が形成される。レジスト2010のリソグラフィーは、例えば、UV露光、レーザー描画、電子線描画などにより行われる。
図21に示すように、支持基板2000から滴下領域2が形成されたフィルム101(すなわち、試料支持フィルム200)を取り外す(ステップS28)。
以上の工程により、試料支持フィルム200を製造することができる。
試料支持フィルム200では、レジスト2010によって凹部10が形成されている。なお、試料支持フィルム200の平面形状は、図1および図2に示す試料支持フィルム100の平面形状と同じであり、その説明を省略する。
本変形例に係る試料支持フィルム200は、上述した試料支持フィルム100と同様の作用効果を奏することができる。
本変形例に係る試料支持フィルムの製造方法によれば、滴下領域2を形成する工程では、フィルム101の表面にレジスト2010を塗布し、当該レジスト2010をリソグラフィーによりパターニングして、滴下領域2を形成することができる。したがって、本実施形態に係る試料支持フィルムの製造方法によれば、蛍光X線分析法による液体試料の定量分析において高い定量精度を得ることができる試料支持フィルムを容易に製造することができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…滴下領域、10…凹部、100…試料支持フィルム、101…フィルム、200…試料支持フィルム、1000…モールド、1001…ネガパターン、1010…加圧用基板、1020…試料ステージ、1030…プロレンフィルム、2000…支持基板、2010…レジスト

Claims (13)

  1. 表面に複数の凹部が設けられた領域を有する試料支持フィルムを準備する工程と、
    前記領域に液体試料を滴下し乾燥させて、前記液体試料の含有成分を析出させる工程と、
    析出した前記含有成分を蛍光X線分析法によって測定する工程と、
    を含み、
    前記凹部の深さは、10μm以下である、分析方法。
  2. 請求項1において、
    ファンダメンタルパラメータ法を用いて、前記蛍光X線分析法による測定の結果から定量計算を行う工程を含む、分析方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記凹部の深さは、5μm以下である、分析方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記凹部の深さは、2μm以下である、分析方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項において、
    複数の前記凹部は、アレイ状に配置され、
    前記凹部の平面形状は、1辺が20μmの正方形であり、
    隣り合う前記凹部間の距離は、10μmである、分析方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記凹部の深さは、0.1μm以上である、分析方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    前記含有成分は、ナトリウムである、分析方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項において、
    前記液体試料は、水溶液である、分析方法。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、
    前記試料支持フィルムは、ポリプロピレンフィルムである、分析方法。
  10. 液体試料を乾燥させ、前記液体試料の含有成分を析出させて蛍光X線分析を行う際に用いられる試料支持フィルムであって、
    表面に前記液体試料が滴下される領域を有し、
    前記領域には、複数の凹部が設けられ、
    前記凹部の深さは、10μm以下である、試料支持フィルム。
  11. 液体試料を乾燥させ、前記液体試料の含有成分を析出させて蛍光X線分析を行う際に用いられる試料支持フィルムの製造方法であって、
    フィルムを準備する工程と、
    前記フィルムの表面に複数の凹部が設けられた領域を形成する工程と、
    を含み、
    前記凹部の深さは、10μm以下に形成される、試料支持フィルムの製造方法。
  12. 請求項11において、
    前記領域を形成する工程では、
    前記フィルムにモールドを押しつけて、前記モールドに形成されたパターンを前記フィルムに転写して、前記領域を形成する、試料支持フィルムの製造方法。
  13. 請求項11において、
    前記領域を形成する工程では、
    前記フィルムの表面にレジストを塗布し、当該レジストをリソグラフィーによりパターニングして、前記領域を形成する、試料支持フィルムの製造方法。
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