JP2018036001A - クロスフローファン、及びそれを用いた空調機 - Google Patents

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Yusuke Taruki
裕介 樽木
田中 英志
Hideshi Tanaka
英志 田中
竜二 清野
Ryuji Kiyono
竜二 清野
康史 鵜飼
Yasushi Ukai
康史 鵜飼
宏祐 坪井
Kosuke Tsuboi
宏祐 坪井
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Abstract

【課題】本発明の課題は、風量分布に対応した形状対策を施した実用的な熱交換機能付きのクロスフローファンを提供することにある。
【解決手段】クロスフローファン100では、入口部61Aと出口部61Bとの間に第1ブレード64A群と第2ブレード64B群とを配置し、中空フィンプレート65を第1ブレード64A群と第2ブレード64B群との間に配置することによって、仮に第1ブレード64A群で偏流が生じていても、第1ブレード64Aを流れてきた冷却水を一旦集合させて第2ブレード64B群へ冷却水を再分岐させるので、冷却水の偏流を解消する機会が与えられる。さらに、冷却水流路が中空フィンプレート65で拡大するので、それがマフラー効果を発揮して騒音を抑制することもできる。
【選択図】図4A

Description

本発明は、熱交換機能と送風機能とを兼ね備えた熱交換機能付きクロスフローファン、及びそれを用いた空調機に関する。
従来、熱交換器内部を通過する熱媒体と熱交換器外部を通過する空気との熱交換を促進する機器として、羽根車をモータで回転させる送風機が広く普及している。
その一方で、近年、羽根車内部に熱媒体が流通可能な流路を形成して羽根車自体を熱交換器として利用する熱交換機能付き送風機の研究も行われている。
例えば、特許文献1(特開2011−2187号公報)には、羽根部の内部に冷媒が通過可能な流路を備えた熱交換ファンが開示されている。具体的には、羽根車の回転軸の一端部がモータの中心部に挿通され、その軸内部を冷媒が通過して羽根内部の冷媒流路に分流する構成である。
上記の送風機は、気体が羽根車の軸に直角な断面内で通り抜けるクロスフローファン(JIS B 0132)に相当するが、元々、クロスフローファンを通過する風量の分布自体が左右及び中央で不均一であるため、羽根内部に熱媒体が流れた場合には温度も左右及び中央で不均一となる。それゆえ、予め、風量分布がわかっているならば、風量の多い部分に多くの流体を流通させるのが望ましい。
しかしながら、上記の熱交換ファンは、風量分布に対応した形状対策が施されているようには見受けられず、実用的とは言い難い。
本発明の課題は、風量分布に対応した形状対策を施した実用的な熱交換機能付きのクロスフローファンを提供することにある。
本発明の第1観点に係るクロスフローファンは、回転する羽根車を備えるクロスフローファンであって、羽根車が、流体を導入する入口部と、流体を排出する出口部と、第1中空ブレード群及び第2中空ブレード群と、中空部材とを有している。第1中空ブレード群及び第2中空ブレード群は、入口部と出口部との間に配置され流体を内部に通す。中空部材は、第1中空ブレード群と第2中空ブレード群との間に配置され、第1中空ブレード群内を流れてきた流体を集合させ、第2中空ブレード群へ流体を分岐させる。
例えば、入口部から出口部にかけて、一つのブレード群だけが存在した場合、ブレード群への流入時に偏流が生じると、流体は偏流が解消される機会がないまま終端まで到達する。逆に、ブレード群の各ブレードに均一に分流したにもかかわらず、流れの途中で偏流が生じることもある。このような場合、唯でさえ風量分布が不均一であるので、最悪の場合、風量の少ないところに多くの流体が流通することも起こりうる。
これに対し、このクロスフローファンでは、入口部と出口部との間に第1中空ブレード群と第2中空ブレード群とを配置し、中空部材を第1中空ブレード群と第2中空ブレート群との間に配置することによって、仮に第1中空ブレード群で偏流が生じていても、第1中空ブレードを流れてきた流体を集合させて第2中空ブレード群へ流体を分岐させるので、流体の偏流を解消する機会が与えられる。
その結果、一つのブレード群だけが存在する場合に比べて、流体の偏流の発生が抑制され、少なくとも、風量の少ないところに多くの流体が流通するような事態を抑制することができる。
さらに、流体流路が中空部材で拡大するので、それがマフラー効果を発揮して騒音を抑制することもできる。
本発明の第2観点に係るクロスフローファンは、第1観点に係るクロスフローファンであって、中空部材が短円筒形状である。
このクロスフローファンでは、短円筒形状の中空部材に入った流体は、中空部材の回転によって流体に圧力が作用し、粗密なく流体が分布する。それゆえ、流体がブレード群の各ブレードに均等に分流するので、偏流が回避される。
本発明の第3観点に係るクロスフローファンは、第1観点又は第2観点に係るクロスフローファンであって、第1中空ブレード群のブレード数と第2中空ブレード群のブレード数が異なる。
このクロスフローファンでは、例えば、風量が多くなる側にブレード数が多いブレード群を配置することによって、風量が多い領域を通過する流体の分流路が多くなり、その分、熱交換が促進されるので、熱交換性能が高まる。
本発明の第4観点に係るクロスフローファンは、第1観点から第3観点のいずれか1つに係るクロスフローファンであって、羽根車の長手方向中央部で最多のブレード数となるように第1中空ブレード群又は第2中空ブレード群を配置する。
このクロスフローファンでは、クロスフローファンの特徴として、風量は中央が多くなるので、中央に位置するブレード群のブレード数を他のブレード群のブレード数より増やすことによって、中央を流れる流体の分流路が多くなり、その分、熱交換が促進されるので、熱交換性能が高まる。
本発明の第5観点に係るクロスフローファンは、第1観点から第4観点のいずれか1つに係るクロスフローファンであって、第1中空ブレード群又は第2中空ブレード群のブレードを貫通させて支持する連結プレートをさらに備える。
このクロスフローファンでは、連結プレートは、ブレード群のブレードを貫通させる構造であり、各ブレードが連結プレートで支持されることによって、羽根車が全体的に補強される。
本発明の第6観点に係るクロスフローファンは、第1観点から第5観点のいずれか1つに係るクロスフローファンであって、第1中空ブレード群のブレードのスキュー角と第2中空ブレード群のブレードのスキュー角とが異なる。
このクロスフローファンでは、第1中空ブレード群と第2中空ブレード群とでブレードのスキュー角が異なるので、スキュー角が変化しない先行技術(特許文献1)よりも回転音が抑制される。
本発明の第7観点に係るクロスフローファンは、第1観点から第6観点のいずれか1つに係るクロスフローファンであって、第1中空ブレード群および第2中空ブレード群と、中空部材とが、炉中ロウ付けにより接合される。
このクロスフローファンでは、少なくとも手動ロウ付けよりも生産性が高く、合理的である。
本発明の第8観点に係るクロスフローファンは、第1観点から第7観点のいずれか1つに係るクロスフローファンであって、羽根車が、第1中空ブレード群および第2中空ブレード群を含めて少なくとも3個のブレード群を有する。
このクロスフローファンでは、位置に応じてブレード群のブレード数を異ならせた配置が可能となるので、ブレード群ごとに流れる流体流量を設定しておき、風量分布に併せて配置することが可能となり、熱交換性能の向上を図ることができる。
本発明の第9観点に係る空調機は、第1観点から第8観点のいずれか1つに係るクロスフローファンを備えた空調機である。
この空調機では、送風機能と熱交換機能とを兼ね備えたクロスフローファンを採用することにより、空調機のさらなる小形化を実現することができる。
本発明の第1観点に係るクロスフローファンでは、入口部と出口部との間に第1中空ブレード群と第2中空ブレード群とを配置し、中空部材を第1中空ブレード群と第2中空ブレート群との間に配置することによって、仮に第1中空ブレード群で偏流が生じていても、第1中空ブレードを流れてきた流体を集合させて第2中空ブレード群へ流体を分岐させるので、流体の偏流を解消する機会が与えられる。
その結果、一つのブレード群だけが存在する場合に比べて、流体の偏流の発生が抑制され、少なくとも、風量の少ないところに多くの流体が流通するような事態を抑制することができる。
さらに、流体流路が中空部材で拡大するので、それがマフラー効果を発揮して騒音を抑制することもできる。
本発明の第2観点に係るクロスフローファンでは、短円筒形状の中空部材に入った流体は、中空部材の回転によって流体に圧力が作用し、粗密なく流体が分布する。それゆえ、流体がブレード群の各ブレードに均等に分流するので、偏流が回避される。
本発明の第3観点に係るクロスフローファンでは、例えば、風量が多くなる側にブレード数が多いブレード群を配置することによって、風量が多い領域を通過する流体の分流路が多くなり、その分、熱交換が促進されるので、熱交換性能が高まる。
本発明の第4観点に係るクロスフローファンでは、クロスフローファンの特徴として、風量は中央が多くなるので、中央に位置するブレード群のブレード数を他のブレード群のブレード数より増やすことによって、中央を流れる流体の分流路が多くなり、その分、熱交換が促進されるので、熱交換性能が高まる。
本発明の第5観点に係るクロスフローファンでは、連結プレートは、ブレード群のブレードを貫通させる構造であり、各ブレードが連結プレートで支持されることによって、羽根車が全体的に補強される。
本発明の第6観点に係るクロスフローファンでは、第1中空ブレード群と第2中空ブレード群とでブレードのスキュー角が異なるので、スキュー角が変化しない先行技術(特許文献1)よりも回転音が抑制される。
本発明の第7観点に係るクロスフローファンでは、少なくとも手動ロウ付けよりも生産性が高く、合理的である。
本発明の第8観点に係るクロスフローファンでは、位置に応じてブレード群のブレード数を異ならせた配置が可能となるので、ブレード群ごとに流れる流体流量を設定しておき、風量分布に併せて配置することが可能となり、熱交換性能の向上を図ることができる。
本発明の第9観点に係る空調機では、送風機能と熱交換機能とを兼ね備えたクロスフローファンを採用することにより、空調機のさらなる小形化を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係るクロスフローファンを用いた空調機の構成図。 利用側ユニットを吹出口下方から視たときの外観図。 利用側ユニットを吸込口上方から視たときの外観図。 利用側ユニットの側断面図。 クロスフローファン及びそれを支持する支持枠の斜視図。 クロスフローファンの断面図。 伝熱管を変更したクロスフローファンの断面図。 第1シャフト及び第2シャフトを外した羽根車の正面図。 羽根車を図5のA−A線で切断したときの当該羽根車の断面図。 ブレードの断面図。 本発明の第2実施形態に係るクロスフローファンを用いた空調機の構成図。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)空調機1の概要
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱交換機能付きクロスフローファン100を用いた空調機1の構成図である。図1において、空調機1は熱源側ユニット10と利用側ユニット30とを備えている。
熱源側ユニット10は、利用側ユニット30に冷却水を供給する。利用側ユニット30は、配管20によって熱源側ユニット10と結ばれており、熱源側ユニット10で生成された冷却水は、配管20を通って利用側ユニット30に到達し、吸熱して再び配管20を通って熱源側ユニット10へ戻ってくる。
(1−1)熱源側ユニット10
熱源側ユニット10は、第1ポンプ11と、第2ポンプ12と、熱交換器15と、集合冷却器17とを備えている。熱源側ユニット10には、一つ若しくは二以上の熱交換器15が設けられており、熱交換器15ごとに第1ポンプ11及び第2ポンプ12が設置されている。
配管20から戻ってきた温度上昇した冷却水は、第1ポンプ11によって熱交換器15へ引き入れられて冷却される。冷却された冷却水は、第1ポンプ11によって再び配管20へ送られる。なお、配管20と第1ポンプ11とは、送水用ヘッダー19aを介して接続されている。また、配管20から戻ってきた水は、返水用ヘッダー19bを介して熱交換器15に流れる。
熱交換器15は冷却水配管16によって集合冷却器17と結ばれており、冷却用水は第2ポンプ12によって熱交換器15と集合冷却器17との間を循環する。
したがって、熱交換器15からの排熱によって温度上昇した冷却用水は、集合冷却器17に送られて必要な温度まで冷却され、再び熱交換器15に戻ってくる。
(1−2)利用側ユニット30
図2Aは、利用側ユニット30を吹出口31b下方から視たときの外観図である。また、図2Bは、利用側ユニット30を吸込口31a上方から視たときの外観図である。さらに、図2Cは、利用側ユニット30の側断面図である。
図2A、図2B及び図2Cにおいて、利用側ユニット30は、吸込口31a及び吹出口31bを有する本体ケーシング31によって外郭が形成されている。図2A及び図2Bに示すように、本体ケーシング31の天面に吸込口31aが設けられ、下面には吹出口31bが形成されている。吹出口31bは、モータ駆動によりスイングするフラップ32によって開閉される。
図2Cに示すように、本体ケーシング31内にクロスフローファン100が搭載されている。本実施形態では、クロスフローファン100は、空気が羽根車60の軸に直角な断面内で通り抜けるクロスフローファン(JIS B 0132)に相当する。
図3は、クロスフローファン100及びそれを支持する支持枠78の斜視図である。支持枠78は、羽根車60の背面側と下方側とを覆うように略L字状に形成された構造体である。
羽根車60は、熱媒体が流通可能な熱交換器を兼ねており、クロスフローファン100は、熱交換器機能付きクロスフローファンである。以下、クロスフローファン100について説明する。
(2)クロスフローファン100の構成
図4Aは、クロスフローファン100の断面図である。図4Aにおいて、クロスフローファン100は、モータ50と、モータ50によって駆動される羽根車60とを有している。羽根車60は、長細い円筒形状に形成されており、長軸が水平になるように配置される。
(2−1)モータ50
モータ50は、アウターロータ型のモータであり、固定子51と回転子53とを有している。
(2−1−1)固定子51
固定子51は、磁界を発生させるための鉄心やコイルなどを収納する円柱部511を有しており、回転子53の内周面と一定の隙間を保って配置される。また、固定子51は、円柱部511の中央を軸方向に貫通する円筒空間である貫通空間510をさらに有している。
(2−1−2)回転子53
回転子53は、微小な磁石粒を含む樹脂材料により形成されており、固定子51から発生する磁力により回転する。
回転子53は、固定子51の外径よりも僅かに大きい内径を成す円筒壁531を有しており、その円筒壁531で囲まれた空間内に、固定子51の円柱部511が一定の隙間を保って配置される。つまり、回転子53は、固定子51の径方向外側に配置される。
(2−2)羽根車60
図4Aに示すように、羽根車60は、第1エンドプレート62A、第2エンドプレート62B、中空フィンプレート65、第1シャフト611、第2シャフト612、伝熱管63及びブレード64を有している。
また、図5は、第1シャフト611及び第2シャフト612を外した羽根車60の正面図である。以下、図4A及び図5を用いて各部の説明を行う。
(2−2−1)第1エンドプレート62A、第2エンドプレート62B
第1エンドプレート62A及び第2エンドプレート62Bは、羽根車60の両側に配置される円盤状の中空部材であり、熱伝導性の高い金属、例えば、アルミニウム若しくはアルミニウム合金から成形される。
第1エンドプレート62Aの中央には、伝熱管63の第1管631及び第2管632が嵌合する程度の貫通孔が設けられている。また、第2エンドプレート62Bの中央には、伝熱管63の第2管632及び第3管633が嵌合する程度の貫通孔が設けられている。
また、第1エンドプレート62Aには、ブレード64の一端が嵌合する複数のブレード挿入孔が、その外周縁に沿って、一定の間隔で、中心を取り囲むように設けられている。同様に、第2エンドプレート62Bにも、ブレード64の他端が嵌合する複数のブレード挿入孔が、その外周縁に沿って、一定の間隔で、中心を取り囲むように設けられている。
また、第1エンドプレート62Aには、モータ50の回転子53が同軸上に配置され、機械的に連結されている。
(2−2−2)中空フィンプレート65
中空フィンプレート65は、第1エンドプレート62Aと第2エンドプレート62Bとの間に配置される円盤状(短円筒形状)の中空部材であり、熱伝導性の良い金属、例えば、アルミニウム若しくはアルミニウム合金で成形されている。この実施形態では、第1エンドプレート62Aと第2エンドプレート62Bとの間に19個の中空フィンプレート65が同軸上に等間隔で配置されている。
中空フィンプレート65の中央には、伝熱管63の第2管632が嵌合する程度の貫通孔が設けられている。また、中空フィンプレート65には、ブレード64の一端が嵌合する複数のブレード挿入孔が、その外周縁に沿って、一定の間隔で、中心を取り囲むように設けられている。
(2−2−3)第1シャフト611
第1シャフト611は第1エンドプレート62Aの回転軸線上に配置され、第1エンドプレート62Aに連結されている。本実施形態では、第1シャフト611は固定子51の貫通空間510に挿入され、固定子51の外側で軸支される。
また、第1シャフト611には、その中央を軸に沿って貫く貫通孔が形成されており、その内側は予めネジ切りされている。
第1シャフト611は、支持枠78側に回転可能に保持され、羽根車60が回転する際の回転軸となる。
(2−2−4)第2シャフト612
第2シャフト612は第2エンドプレート62Bの回転軸線上に配置され、第2エンドプレート62Bに連結されている。また、第2シャフト612にも、その中央を軸に沿って貫く貫通孔が形成されており、その内側は予めネジ切りされている。
第2シャフト612は、支持枠78側に回転可能に保持され、羽根車60が回転する際の回転軸となる。
(2−2−5)伝熱管63
伝熱管63は、第1管631、第2管632及び第3管633とで構成されている。
(2−2−5−1)第1管631
第1管631は、第1シャフト611を貫通して第1エンドプレート62Aに至る。第1管631の一端は、第1エンドプレート62Aの中空部62Aa内に露出するように第1エンドプレート62Aと接合されている。
接合方法としては、例えば、第1エンドプレート62Aの中央の貫通孔に第1管631の一端を中空部62Aaに露出するまで挿入し、その状態でロウ付けする方法が採用される。
(2−2−5−2)第2管632
第2管632は、第1エンドプレート62Aとそれに隣接する中空フィンプレート65との間、及び互いに隣接する中空フィンプレート65の間、並びに中空フィンプレート65とそれに隣接する第2エンドプレート62Bとの間を結ぶ。
例えば、第2管632の一端が一つの第1エンドプレート62Aの中空部62Aa内に露出するように第1エンドプレート62Aと接合され、第2管632の他端が中空フィンプレート65の中空部65a内に露出するように中空フィンプレート65と接合される。
同様に、別の第2管632の一端が一つの中空フィンプレート65の中空部65a内に露出するように中空フィンプレート65と接合され、当該第2管632の他端が隣接する中空フィンプレート65の中空部65a内に露出するように当該中空フィンプレート65と接合される。
同様に、さらに別の第2管632の一端が一つの中空フィンプレート65の中空部65a内に露出するように中空フィンプレート65と接合され、当該第2管632の他端が第2エンドプレート62Bの中空部62Ba内に露出するように第2エンドプレート62Bと接合される。
第2管632と、第1エンドプレート62A、中空フィンプレート65、第2エンドプレート62Bとの接合方法は、第1エンドプレート62Aの中央の貫通孔に第2管632の一端を中空部62Aaに露出するまで挿入し、さらに中空フィンプレート65の中央の貫通穴に第2管632の他端を中空部65aに露出するまで挿入し、その状態でロウ付けする方法が採用される。
同様に、中空フィンプレート65の中央の貫通孔に第2管632の一端を中空部65aに露出するまで挿入し、さらに第2エンドプレート62Bの中央の貫通穴に第2管632の他端を中空部62Baに露出するまで挿入し、その状態でロウ付けする方法が採用される。
(2−2−5−3)第3管633
第3管633は、第2エンドプレート62Bから突出して第2シャフト612を貫通する。第3管633の一端は、第2エンドプレート62Bの中空部62Ba内に露出するように第2エンドプレート62Bと接合されている。
接合方法としては、第1管631の場合と同様に、第2エンドプレート62Bの中央の貫通孔に第3管633の一端を中空部62Baに露出するまで挿入し、その状態でロウ付けする方法が採用される。
(2−2−6)ブレード64
図6は、羽根車60を図5のA−A線で切断したときの当該羽根車60の断面図である。図6において、複数のブレード64は、中空フィンプレート65の外周縁に沿って、一定の間隔で、中心を取り囲むように配置されている。
ブレード64は軸方向の側面を中空フィンプレート65で覆われているので、図6の実線矢印B方向に回転しても軸方向からの空気の流入はなく、空気は羽根車60の軸に直角な断面内で通り抜ける(破線矢印参照)。
図7は、ブレード64の断面図である。図7において、ブレード64は中空構造である。但し、内部に熱媒体を流通させて熱交換機能を持たせるため、熱伝導性の高い金属、例えば、アルミニウム若しくはアルミニウム合金で押出成形されている。ブレード64は、第1ブレード64Aと、第2ブレード64Bとを含んでいる。
また、第1ブレード64A群の各ブレードのスキュー角と第2ブレード64B群の各ブレードのスキュー角とは異なり、スキュー角が変化しない先行技術(特許文献1)よりも回転音が抑制されている。
さらに、ブレード64では、風量分布と熱交換量とのバランスを調整するため、第1ブレード64A群及び第2ブレード64B群のブレード数を異ならせている。本実施形態では、ブレード数の多い第2ブレード64B群を中央部に配置し、それらを挟むようにブレード数が第2ブレード64B群よりも少ない第1ブレード64A群を配置している。
勿論、風量分布と熱交換量とのバランス調整をより細かく設定するために、第1ブレード64A群と第2ブレード64B群との間に、さらにブレード数の異なるブレード群を配置して、少なくとも3個のブレード群とすることも可能である。
(2−2−6−1)第1ブレード64A
第1ブレード64Aは、一端が第1エンドプレート62A又は第2エンドプレート62Bに接合され、他端が中空フィンプレート65に接合される。
第1ブレード64Aの一端は、第1エンドプレート62Aの中空部62Aa内、又は第2エンドプレート62Bの中空部62Ba内に露出するように第1エンドプレート62A又は第2エンドプレート62Bに接合されている。
そして、第1ブレード64Aの他端は、中空フィンプレート65の中空部65a内に露出するように中空フィンプレート65と接合されている。
なお、第1ブレード64Aと、第1エンドプレート62A及び中空フィンプレート65、との接合方法は、第1エンドプレート62Aのブレード挿入孔に第1ブレード64A群の各ブレードの一端を中空部62Aaに露出するまで挿入し、その状態でロウ付けする方法が採用される。同様に、中空フィンプレート65のブレード挿入孔にも、当該各ブレードの他端を中空部65aに露出するまで挿入し、その状態でロウ付けする方法が採用される。
(2−2−6−2)第2ブレード64B
第2ブレード64Bは、一端が互いに隣接する中空フィンプレート65の一方に接合され、他端が他方の中空フィンプレート65に接合される。第2ブレード64B群は、風量の多い羽根車60の中央部に配置されるので、ブレード数が第1ブレード64A群よりも多く設定され、熱交換量の増大を図っている。
第2ブレード64Bの両端は、中空フィンプレート65の中空部65a内に露出するように中空フィンプレート65と接合されている。
なお、第2ブレード64Bと中空フィンプレート65との接合方法は、中空フィンプレート65のブレード挿入孔に第2ブレード64B群の各ブレードの端を中空部65aに露出するまで挿入し、その状態でロウ付けする方法が採用される。
(2−2−7)連結プレート66
連結プレート66は、第1ブレード64A群または第2ブレード64B群の各ブレードを貫通させて支持する。各ブレードが連結プレート66で支持されることによって、羽根車60が全体的に補強される。なお、連結プレート66は、樹脂又は金属で成形されており、本実施形態では樹脂製である。
(2−3)ロータリージョイント71
ロータリージョイント71は、熱媒体を静止部から回転部へ移送する部材であり、静止部に相当するジョイントハウジング711と回転部に相当するジョイントシャフト713とを有している。ジョイントシャフト713の一部は、ジョイントハウジング711内のベアリング軸受け(図示せず)によって回転可能に保持されている。
(2−3−1)ジョイントハウジング711
ジョイントハウジング711には、流路711aが形成されている。また、ジョイントハウジング711には、その側方から流路711aに合流する流通口711bが形成されている。流通口711bは、配管20を介して熱源側ユニット10と繋がっており、熱媒体が出入りする。
(2−3−2)ジョイントシャフト713
ジョイントシャフト713には、回転軸と同心の筒状の流路713aが形成されている。ジョイントシャフト713の先端部は、第1シャフト611の端部に連結されるため、ジョイントシャフト713の先端部は予めネジ切りされている。
それゆえ、ジョイントシャフト713の先端部を第1シャフト611の貫通孔の内側に螺合させることによって、ジョイントシャフト713の先端部と第1シャフト611の端部との連結が完了する。
同様に、ジョイントシャフト713の先端部を第2シャフト612の貫通孔の内側に螺合させることによって、ジョイントシャフト713の先端部と第2シャフト613の端部との連結が完了する。
(3)クロスフローファン100の動作
モータ50の固定子51に通電されると、回転子53が回転し、その回転子53に同軸に固定された羽根車60も回転する。羽根車60の回転によって、ブレード64が周囲の空気を取り込む。
取り込まれた空気は、羽根車60の中心を貫く伝熱管63、及び伝熱管63に接合された中空フィンプレート65の表面を通過して、羽根車60の軸に直角な断面内で通り抜けていく。
図1において、熱媒体としての冷却水は、熱源側ユニット10から配管20を介して利用側ユニット30に到達する。
図4Aにおいて、冷却水は一つのロータリージョイント71から入り、第1管631を経由して第1エンドプレート62Aの中空部62Aaに流れる。冷却水の水圧に加えて、第1エンドプレート62Aの回転による遠心力で、冷却水は中空部62Aaを隅々まで充たす。その後、冷却水は第2管632、複数の第1ブレード64Aそれぞれの内部を経由して中空フィンプレート65に至る。
冷却水の水圧に加えて、中空フィンプレート65の回転による遠心力で、冷却水は中空部65aを隅々まで充たす。その後、冷却水は第2管632、複数の第2ブレード64Bそれぞれの内部を経由して隣接する中空フィンプレート65に至る。
このように、分流した冷却水を一旦集合させてから再び分流させる構成を採ることによって、上流側で発生した偏流を解消することができる。冷却水は、この流れを繰返しながら第2エンドプレート62Bに至る。
ブレード64自体が回転しているので、ブレード64内を通過する冷却水とブレード64の回転によって発生する空気流との熱交換によって、空気流の熱量が冷却水に奪われる。また、冷却水は、第2管632及び中空フィンプレート65を介して、ブレード64の回転によって発生する空気流と熱交換を行う。このように、熱交換によって冷却された空気は利用側ユニット30から吹き出されて、周囲空間を冷却する。
冷却水は、熱交換しながら第2エンドプレート62Bに到達する。第2エンドプレート62Bの中空部62Baは、熱交換よって温度上昇した冷却水で満たされるが、後続する冷却水の圧力で中央に集合し、伝熱管63の第3管633に流れ、もう一つのロータリージョイント71から出て行く。
(4)その他の構成
上記第1実施形態では、第1エンドプレート62Aと中空フィンプレート65との間、及び中空フィンプレート65と第2エンドプレート62Bとの間が第2管632で繋がり、冷却水の流通が可能となっているが、使用条件等により複数のブレード64それぞれ分流量への影響を排除したい場合には、図4Bに示すように、第2管632のみを塞いでもよい。
(5)第1実施形態の特徴
(5−1)
クロスフローファン100では、入口部61Aと出口部61Bとの間に第1ブレード64A群と第2ブレード64B群とを配置し、中空フィンプレート65を第1ブレード64A群と第2ブレード64B群との間に配置することによって、仮に第1ブレード64A群で偏流が生じていても、第1ブレード64Aを流れてきた冷却水を一旦集合させて第2ブレード64B群へ冷却水を再分岐させるので、冷却水の偏流を解消する機会が与えられる。
その結果、一つのブレード群だけが存在する場合に比べて、冷却水の偏流の発生が抑制され、少なくとも、風量の少ないところに多くの冷却水が流通するような事態を抑制することができる。
さらに、冷却水流路が中空フィンプレート65で拡大するので、それがマフラー効果を発揮して騒音を抑制することもできる。
(5−2)
クロスフローファン100では、短円筒形状の中空フィンプレート65に入った冷却水は、中空フィンプレート65の回転によって冷却水に圧力が作用し、粗密なく冷却水が分布する。それゆえ、冷却水がブレード群の各ブレードに均等に分流するので、偏流が回避される。
(5−3)
クロスフローファン100では、その特徴として、風量は中央が多くなるので、中央に位置するブレード群のブレード数を他のブレード群のブレード数より増やすことによって、中央を流れる冷却水の分流路が多くなり、その分、熱交換が促進されるので、熱交換性能が高まる。
(5−4)
クロスフローファン100では、第1ブレード64A群と第2ブレード64B群とでブレードのスキュー角が異なるので、スキュー角が変化しない先行技術(特許文献1)よりも回転音が抑制される。
(5−5)
クロスフローファン100では、位置に応じてブレード群のブレード数を異ならせた配置が可能となるので、ブレード群ごとに流れる冷却水流量を設定しておき、風量分布に併せて適切なブレード群を配置することが可能となり、熱交換性能の向上を図ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、クロスフローファン100に冷却水を流通させる空調機について説明したが、ここでは、クロスフローファンに冷媒を流通させる空調機について説明する。
(1)空調機201の構成
図8は、本発明の第2実施形態に係るクロスフローファンを用いた空調機の概略構成図である。空調機201は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転によって、ビル等の室内の冷暖房を行う装置である。空調機201は、熱源側ユニットである一台の室外ユニット220と、それに並列に接続された複数台(本実施形態では、4台)の利用側ユニットである室内ユニット240と、室外ユニット220と室内ユニット240とを接続する液冷媒連絡管281およびガス冷媒連絡管282とを備えている。
空調機201の冷媒回路211は、室外ユニット220と、室内ユニット240と、液冷媒連絡管281およびガス冷媒連絡管282とが接続されることによって構成されている。
(1−1)室内ユニット240
室内ユニット240は、ビル等の室内の天井に吊り下げ等により、または、室内の壁面に壁掛け等により設置されている。
室内ユニット240は、冷媒回路211の一部を構成する室内側冷媒回路211aを有している。この室内側冷媒回路211aには、室内膨張弁241と、熱交換機能付きクロスフローファン200とが含まれている。なお、本実施形態では、室内ユニット240それぞれに室内膨張弁241が設けられているが、これに限らずに、膨張機構(膨張弁を含む)が室外ユニット220に設けられてもよいし、室内ユニット240や室外ユニット220とは独立した接続ユニットに設けられてもよい。
(1−1−1)室内膨張弁241
室内膨張弁241は、電動式膨張弁である。室内膨張弁241は、室内側冷媒回路211a内を流れる冷媒の流量の調節等を行うために、熱交換機能付きクロスフローファン200の液側に接続される。また、室内膨張弁241は、冷媒の通過を遮断することもできる。
(1−1−2)クロスフローファン200
熱交換機能付きクロスフローファン200は、第1実施形態のクロスフローファン100を原形とし、耐圧性を向上させた上で採用する。ここでは、図4Aを用いて説明する。
クロスフローファン200は、室内ユニット240内に室内空気を吸入して、自身の熱交換機能を発揮して冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給する。また、クロスフローファン200は、空気の風量を所定風量範囲において変更することができる。
また、クロスフローファン200では、風量固定モードと風量自動モードとをリモコン等の入力装置を介して選択することができる。
ここで、風量固定モードとは、風量が最も小さい弱風、風量が最も大きい強風、および弱風と強風との中間程度の中風の3種類の固定風量に設定するモードである。また、風量自動モードとは、過熱度SHや過冷却度SCなどに応じて弱風から強風までの間において自動的に変更するモードである。
例えば、利用者が「弱風」、「中風」、および「強風」のいずれかを選択した場合には風量固定モードとなり、「自動」を選択した場合には、運転状態に応じて自動的に風量が変更される風量自動モードとなる。
なお、本実施形態では、クロスフローファン200の風量のファンタップは「弱風」、「中風」、および「強風」の3段階で切り換えられる。ここで、この切り換え段数は3段階に限らずに、例えば10段階などであってもよい。
クロスフローファン200の風量は、モータ50の回転数によって演算される。ここで、風量の演算は、モータ50の電流値に基づいて演算されてもよいし、設定されているファンタップに基づいて演算されてもよい。
(1−2)室外ユニット220
室外ユニット220は、ビル等の室外に設置されており、液冷媒連絡管281およびガス冷媒連絡管282を介して室内ユニット240に接続されており、室内ユニット240とともに冷媒回路211を構成している。
室外ユニット220は、冷媒回路211の一部を構成する室外側冷媒回路211bを有している。この室外側冷媒回路211bは、圧縮機221と、四路切換弁222と、室外熱交換器223と、室外膨張弁238と、アキュムレータ224と、液側閉鎖弁226と、ガス側閉鎖弁227とを有している。
(1−2−1)圧縮機221
圧縮機221は容量可変式圧縮機であり、そのモータ221mの駆動はインバータにより回転数が制御される。本実施形態において、圧縮機221は1台のみであるが、これに限定されず、空調室内機の接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機が並列に接続されていても良い。
(1−2−2)四路切換弁222
四路切換弁222は、冷媒の流れの方向を切り換える弁である。冷房運転時、四路切換弁222は圧縮機221の吐出側と室外熱交換器223のガス側とを接続するとともに圧縮機221の吸入側(具体的には、アキュムレータ224)とガス冷媒連絡管282側とを接続する(冷房運転状態:図1の四路切換弁222の実線を参照)。
その結果、室外熱交換器223は冷媒の凝縮器として、熱交換機能付きクロスフローファン200は冷媒の蒸発器として機能する。
暖房運転時、四路切換弁222は、圧縮機221の吐出側とガス冷媒連絡管282側とを接続するとともに圧縮機221の吸入側と室外熱交換器223のガス側とを接続する(暖房運転状態:図1の四路切換弁222の破線を参照)。
その結果、熱交換機能付きクロスフローファン200は冷媒の凝縮器として、室外熱交換器223は冷媒の蒸発器として機能する。
(1−2−3)室外熱交換器223
室外熱交換器223は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器である。但し、これに限定されず、他の型式の熱交換器であっても良い。
室外熱交換器223は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。室外熱交換器223は、そのガス側が四路切換弁222に接続され、その液側が室外膨張弁238に接続されている。
(1−2−4)室外膨張弁238
室外膨張弁238は、電動膨張弁であり、室外側冷媒回路211b内を流れる冷媒の圧力や流量等の調節を行う。室外膨張弁238は、冷房運転時の冷媒回路211における冷媒の流れ方向において室外熱交換器223の下流側に配置されている。
(1−2−5)室外ファン228
室外ファン228は、吸入した室外空気を室外熱交換器223に送風して冷媒と熱交換させる。室外ファン228は、室外熱交換器223に送風する際の風量を可変することができる。室外ファン228は、プロペラファン等であり、DCファンモータ等からなるモータ228mによって駆動される。
(1−2−6)液側閉鎖弁226及びガス側閉鎖弁227
液側閉鎖弁226及びガス側閉鎖弁227は、液冷媒連絡管281及びガス冷媒連絡管282との接続口に設けられる弁である。
液側閉鎖弁226は、冷房運転時の冷媒回路211における冷媒の流れ方向において室外膨張弁238の下流側であって液冷媒連絡管281の上流側に配置されている。ガス側閉鎖弁227は、四路切換弁222に接続されている。液側閉鎖弁226及びガス側閉鎖弁227は、冷媒の通過を遮断することができる。
(1−3)冷媒連絡管281,282
冷媒連絡管281,282は、空調機201をビル等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管である。冷媒連絡管281,282は、設置場所や空調室外機と空調室内機との組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用されるので、空調機201の据付時には、冷媒連絡管281,282の長さや管径等の設置条件に応じた適正な量の冷媒が充填される。
(2)運転動作
次に、本実施形態に係る空調機201の運転動作について説明する。空調機201では、冷房運転と暖房運転とが切り換えて行われる。
(2−1)冷房運転
冷房運転では、図8に示す四路切換弁222が実線で示す状態となり、室外膨張弁238は全開となり、圧縮機221、熱交換機能付きクロスフローファン200、室外ファン228が運転状態となる。これにより、冷媒回路211では、室外熱交換器223が凝縮器となり、クロスフローファン200が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
具体的には、圧縮機221で圧縮された高圧冷媒は、室外熱交換器223を流れ、室外空気と熱交換する。室外熱交換器223では、高圧冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器223で凝縮した冷媒は、室内ユニット240へ送られる。室内ユニット240では、冷媒が室内膨張弁241で減圧された後、ロータリージョイント71を介してクロスフローファン200の入口部61Aに流入する(図9A参照)。
冷媒は、第1エンドプレート62A内部に均等に拡散して複数のブレード64のそれぞれ内部に分流する。その後、各ブレード64を流れる冷媒は中空フィンプレート65で集合し、各ブレード64で発生した偏流を解消する。そして、中空フィンプレート65で集合した冷媒は、再び複数のブレード64のそれぞれの内部に均等に分流し、次の中空フィンプレート65に向かう。冷媒は、このような流れを繰り返して、最終的に第2エンドプレート62Bに集合し、出口部61Bから流出する。
室内ユニット240では、室内空気がクロスフローファン200を通過する際に、第1エンドプレート62A、第2エンドプレート62B、中空フィンプレート65、及びブレード64を介して冷媒と熱交換し、冷媒は室内空気から吸熱して蒸発し、空気は冷媒によって冷却される。
クロスフローファン200で冷却された空気は、室内空間へ供給される。また、クロスフローファン200で蒸発した冷媒は、ロータリージョイント71を介して室外ユニット220に戻り、圧縮機221に吸入され再び圧縮される。
(2−2)暖房運転
暖房運転では、図8に示す四路切換弁222が破線で示す状態となり、室内膨張弁241は全開となり、圧縮機221、熱交換機能付きクロスフローファン200、室外ファン228が運転状態となる。これにより、冷媒回路211では、クロスフローファン200が凝縮器となり、室外熱交換器223が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
具体的には、圧縮機221で圧縮された高圧冷媒は、室内ユニット240のクロスフローファン200を流れる。
室内ユニット240では、冷媒の流れ方向が冷房運転時とは逆方向になるので、ロータリージョイント71を介してクロスフローファン200の出口部61Bから流入する(図9A参照)。
そして、冷媒は、第2エンドプレート62B内部に均等に拡散して複数のブレード64のそれぞれの内部に分流する。その後、各ブレード64を流れる冷媒は中空フィンプレート65で集合し、各ブレード64で発生した偏流を解消する。そして、中空フィンプレート65で集合した冷媒は、再び複数のブレード64のそれぞれの内部に均等に分流し、次の中空フィンプレート65に向かう。冷媒は、このような流れを繰り返して、最終的に第1エンドプレート62Aに集合し、入口部61Aから流出する。
室内ユニット240では、室内空気がクロスフローファン200を通過する際に、第2エンドプレート62B、第1エンドプレート62A、中空フィンプレート65、ブレード64を介して冷媒と熱交換し、冷媒は室内空気へ放熱して凝縮し、空気は冷媒によって加熱される。
クロスフローファン200で加熱された空気は、室内空間へ供給される。また、クロスフローファン200で凝縮した冷媒は、ロータリージョイント71を介して室外ユニット220に戻り、室外膨張弁238で減圧された後、室外熱交換器223を流れる。室外熱交換器223では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器223で蒸発した冷媒は、圧縮機221に吸入され再び圧縮される。
(3)第2実施形態の特徴
(3−1)
クロスフローファン200では、入口部61Aと出口部61Bとの間に第1ブレード64A群と第2ブレード64B群とを配置し、中空フィンプレート65を第1ブレード64A群と第2ブレード64B群との間に配置することによって、仮に第1ブレード64A群で偏流が生じていても、第1ブレード64Aを流れてきた冷媒を集合させて第2ブレード64B群へ冷媒を分岐させるので、冷媒の偏流を解消する機会が与えられる。
その結果、一つのブレード群だけが存在する場合に比べて、冷媒の偏流の発生が抑制され、少なくとも、風量の少ないところに多くの冷媒が流通するような事態を抑制することができる。
さらに、冷媒流路が中空フィンプレート65で拡大するので、それがマフラー効果を発揮して騒音を抑制することもできる。
(3−2)
クロスフローファン200では、短円筒形状の中空フィンプレート65に入った冷媒は、中空フィンプレート65の回転によって冷媒に圧力が作用し、粗密なく冷媒が分布する。それゆえ、冷媒がブレード群の各ブレードに均等に分流するので、偏流が回避される。
(3−3)
クロスフローファン200では、その特徴として、風量は中央が多くなるので、中央に位置するブレード群のブレード数を他のブレード群のブレード数より増やすことによって、中央を流れる冷媒の分流路が多くなり、その分、熱交換が促進されるので、熱交換性能が高まる。
(3−4)
クロスフローファン200では、第1ブレード64A群と第2ブレード64B群とでブレードのスキュー角が異なるので、スキュー角が変化しない先行技術(特許文献1)よりも回転音が抑制される。
(3−5)
クロスフローファン200では、位置に応じてブレード群のブレード数を異ならせた配置が可能となるので、ブレード群ごとに流れる冷媒流量を設定しておき、風量分布に併せて適切なブレード群を配置することが可能となり、熱交換性能の向上を図ることができる。
上記の通り、本発明に係る熱交換機能付きクロスフローファンは空調機の利用側ユニットに有用であるが、容量の拡大等により将来的には、冷凍装置の熱源側ユニットにも有用である。
60 羽根車
61A 入口部
61B 出口部
64A 第1ブレード64A(第1中空ブレード群)
64B 第2ブレード64B(第2中空ブレード群)
65 中空フィンプレート(中空部材)
66 連結プレート
100 クロスフローファン
200 クロスフローファン
特開2011−2187号公報

Claims (9)

  1. 回転する羽根車(60)を備えるクロスフローファンであって、
    前記羽根車(60)が、
    流体を導入する入口部(61A)と、
    前記流体を排出する出口部(61B)と、
    前記入口部(61A)と前記出口部(61B)との間に配置され前記流体を内部に通す第1中空ブレード群(64A)および第2中空ブレード群(64B)と、
    前記第1中空ブレード群(64A)と前記第2中空ブレード群(64B)との間に配置され、前記第1中空ブレード群(64A)内を流れてきた前記流体を集合させ、前記第2中空ブレード群(64B)へ前記流体を分岐させる中空部材(65)と、
    を有する、
    クロスフローファン。
  2. 前記中空部材(65)は、短円筒形状である、
    請求項1に記載のクロスフローファン。
  3. 前記第1中空ブレード群(64A)のブレード数と前記第2中空ブレード群(64B)のブレード数が異なる、
    請求項1又は請求項2に記載のクロスフローファン。
  4. 前記羽根車(60)の長手方向中央部で最多のブレード数となるように前記第1中空ブレード群(64A)又は前記第2中空ブレード群(64B)を配置する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクロスフローファン。
  5. 前記第1中空ブレード群(64A)又は前記第2中空ブレード群(64B)のブレードを貫通させて支持する連結プレート(66)をさらに備える、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクロスフローファン。
  6. 前記第1中空ブレード群(64A)のブレードのスキュー角と前記第2中空ブレード群(64B)のブレードのスキュー角とが異なる、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のクロスフローファン。
  7. 前記第1中空ブレード群(64A)および前記第2中空ブレード群(64B)と、前記中空部材(65)とが、炉中ロウ付けにより接合される、
    請求項1から請求項6に記載のクロスフローファン。
  8. 前記羽根車(60)は、前記第1中空ブレード群(64A)および前記第2中空ブレード群(64B)を含めて少なくとも3個のブレード群(64)を有する、
    請求項1から請求項7に記載のクロスフローファン。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のクロスフローファンを備えた、
    空調機。
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