JP2018035533A - 間仕切り壁用連結部材及び間仕切り壁連結構造 - Google Patents

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平田 恒一郎
Koichiro Hirata
恒一郎 平田
清行 岡田
Kiyoyuki Okada
清行 岡田
崇司 三橋
Takashi Mihashi
崇司 三橋
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Abstract

【課題】 組立て(施工)及び解体を容易に行うことができ、間仕切り壁同士の密着性の向上を可能にすると共に、隣室からの明かりや音の漏れの防止を可能にする間仕切り壁用連結部材、及び間仕切り壁連結構造を提供する。【解決手段】 この間仕切り用装着部材は、左右方向に配置される複数の間仕切り壁4a,4bの、相対する端部の一方側に設けられる溝部3bを有する框部材3と、この框部材3に緊締具5によって固定され、かつ前記框部材3との間に上下方向に延びる空隙部Xを形成する他方の封止部材2とから構成されている。したがって、この間仕切り用装着部材は、板状体同士の当接と異なり、框部材3と封止部材2とを緊締具5で結合させた場合には、両者の接合面が密着するので隙間が生ぜず、光や音が他室に漏れることがないものである。【選択図】 図1

Description

この発明は、間仕切り壁同士を連結するための、間仕切り壁用連結部材及び間仕切り壁連結構造に関するものである。
より詳しくは、隣接する間仕切り壁間の連結部の密着性を向上させるとともに、隣室からの明かりや音の漏れの防止を可能にする、間仕切り壁用連結部材及び間仕切り壁連結構造に関するものである。
従来、室内空間を間仕切る、間仕切壁構造が知られている。
このような間仕切壁構造の施工に際し、間仕切パネルの連結部の構成の一例が、特許文献1〜3に開示されている。
例えば、特開2014−015743号公報(特許文献1)においては、隣設する間仕切パネルの対向部同士の、当接箇所が目立たない移動間仕切装置が提案されている。
この移動間仕切装置は、
天井に架設したレールに沿って案内される複数の間仕切パネルのうち、隣設する間仕切パネルの対向する対向部同士を突き合わせて、部屋内を仕切るようにした移動間仕切装置において、
前記両対向部は、枠体と、前記枠体から突出する断面が均一で上下方向に延びる緩衝部を備え、
少なくとも、隣設する間仕切パネルの対向する対向部同士の突き合わせ状態で、前記両緩衝部同士が前後方向に重なるように、一方の枠体に設けられた緩衝部と、他方の枠体に設けられた緩衝部とが、断面視非線対称の形状に形成されているものである。
さらに、特開2003−247291号公報(特許文献2)においては、木質材料を用いてなる大型の住宅用間仕切り壁パネルの反りを軽減する一方、併せて、連結する間仕切り壁パネル相互間の密着性を積極的に向上せしめ、隣室との遮音性の確保、隣室からの明かり漏れの防止を図ることのできる間仕切り壁パネルシステムが提案されている。
この間仕切り壁パネルシステムは、
同一の敷居レール上を走行し、相互に連結可能な木質材料を用いてなる間仕切り壁パネルを、複数枚備えた間仕切り壁パネルシステムであって、
前記間仕切り壁パネルの左右両側の縁に、前記間仕切り壁パネルと略同一の高さの金属製の縁材を備え、
前記縁材が、前記間仕切り壁パネルと略同一の長さの縦溝部を、前記縁材の表裏両面で有し、かつ、
前記縁材の表裏両面が、前記間仕切り壁パネルの表裏両面よりも内側に収まるように形成され、
相互に連結可能な二つの前記間仕切り壁パネルが、前記縁材の開放端に弾力性を有する素材よりなる前記連結に係る、召し合わせ部を備え、
前記二つの間仕切り壁パネルが、相互に連結する際、前記召し合わせ部が、相互に嵌合可能な単一の凹凸構造を有し、
前記凹凸構造の凸部の前記開放端方向への突出部が、前記縁材の開放端方向の最端部よりも突出していて、かつ、
前記突出部の裾部が前記縁材の内側に収まるように形成されたもの
である。
さらにまた、特開2000−192577号公報(特許文献3)において、光や音の直線的通過を、簡単に遮ることができる間仕切パネルの接合構造が提案されている。
この間仕切パネルの接合構造は、
間仕切パネルの左右両側部における上下方向に延びる縦枠体を中空四角形状に形成し、
前記縦枠体における端面を挟む表裏両角部には、棚用ブラケット等を係止するための縦長係合孔を穿設し、
前記端面のうち、前記表裏角部を含む左右両側の端面のうち一方に対して、他方を段違い状に形成して、
相隣合った一方の間仕切パネルの縦枠体における一方の端面と、他方の間仕切パネルの縦枠体における他方の端面とが相接合するように構成する一方、
前記端面の中央部を、前記縦長係合孔の間仕切パネルの間口方向寸法より大きく凹む、凹部を設けたもの
である。
特開2014−015743号公報(特許請求の範囲,図4) 特開2003−247291号公報(請求項3,図4) 特開2000−192577号公報(特許請求の範囲,図5)
前記特許文献1及び2に開示されている間仕切り壁パネルシステムは、間仕切りパネル間に、緩衝部材や召し合わせ部を介在させる構成であるため、部品点数が多くなるとともに、取付作業も煩雑になるという問題があった。
さらに、前記特許文献3に開示されている間仕切り壁の接合構造は、間仕切パネルの左右両側部に、特定の縦枠体を設ける構成であって、これらの縦枠体は複雑な加工を必要とするものであるため、汎用性に欠けるという問題があった。
さらにまた、前記特許文献1〜3に開示されている間仕切り壁の連結構造については、間仕切り壁間の接合部(連結部)における密着性や、隣室からの明かりや音の漏れの防止効果において、さらなる改良が求められる。
この発明はかかる現状に鑑み、組立て(施工)及び解体を容易に行うことができ、間仕切り壁同士の密着性の向上を可能にすると共に、隣室からの明かりや音の漏れの防止を可能にする間仕切り壁用連結部材、及び間仕切り壁連結構造を提供せんとするものである。
前記目的を達成するため、この発明にかかる請求項1に記載の発明は、
左右方向において端部同士が相対するよう配置される間仕切り壁の、一方の間仕切り壁の端部に、上下方向に形成された溝部を外向きにして配置される框部材と、前記框部材の溝部を封止した状態で、他方の間仕切り壁の端部に設けられる柱状の封止部材からなること
を特徴とする間仕切り壁用連結部材である。
この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の間仕切り壁用連結部材において、
前記溝部を有する框部材は、
前記溝部内に、所要の間隔で前記封止部材を装着させる係合孔を有すること
を特徴とするものである。
この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の間仕切り壁用連結部材において、
前記封止部材は、
前記框部材に形成された係合孔と相対する部位に、緊締具を挿入するための挿通部が形成されていること
を特徴とするものである。
この発明の請求項4に記載の発明は、
左右方向に連結する複数の間仕切り壁と、この間仕切り壁を相互に連結するための連結部材とからなるものであって、
前記連結部材は、一方の間仕切り壁の端縁に、上下方向に形成された溝部を外側にして設けられる框部材と、他方の間仕切り壁の相対する端縁に設けられる封止部材とで構成され、
前記框部材と封止部材との間に、空隙部が形成されること
を特徴とする間仕切り壁の連結構造である。
この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の間仕切り壁の連結構造において、
前記框部材は、
前記溝部内に所要の間隔で緊締具の先端部を受け入れる係合孔を有し、
前記封止部材は、
柱状体からなるもので、前記框部材に形成される係合孔と相対する位置に、緊締具を挿通させるための挿通孔を有すること
を特徴とするものである。
この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載の間仕切り壁の連結構造において、
前記封止部材は、
前記框部材に緊締具によって固定されたのち、他方の間仕切り壁の端縁に固定されること
を特徴とするものである。
この発明の間仕切り用装着部材は、左右方向に配置される複数の間仕切り壁の、相対する端部の一方側に設けられる溝部を有する框部材と、この框部材に緊締具によって固定され、かつ前記框部材との間に上下方向に延びる空隙部を形成する他方の封止部材とから構成されているので、板状体同士の当接と異なり、框部材と封止部材とを緊締具で結合させた場合には、両者の接合面が密着するので隙間が生ぜず、光や音が他室に漏れることがない。
特に、この発明においては、一方の間仕切り壁の端部に溝部を外側にして装着する框部材と、他方の間仕切り壁の端部に設けられる封止部材とで、間仕切り用装着部材を構成しているので、構成がきわめて簡易であって、技能者である職人による設置作業を必要としないので、設置に要する費用と手間とを大幅に軽減することができる。
この発明にかかる間仕切り壁用連結部材を用いて構成した間仕切り壁の連結構造の一例を示す説明図である。 図1の間仕切り壁の連結構造の横断面図である。
以下、この発明の間仕切り壁用連結部材の一実施の形態の構成を、図面を参照して説明する。
なお、この発明は、図面に示す形態にのみ限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲内において種々改良を加えることができるものである。
この発明にかかる間仕切り壁の連結構造1は、複数の間仕切り壁4a,4b・・・と、隣接する間仕切り壁4a,4b同士を連結するため間仕切り壁4a,4b間に介在する間仕切り壁用連結部材から構成される。
前記間仕切り用連結部材は、左右方向において隣接する間仕切り壁4a,4b同士を連結するためのものであって、一方の間仕切り壁4aの端部に設けられる框部材3と、他方の間仕切り壁4bに設けられる封止部材2、および前記框部材3と封止部材2とを固定する緊締具5とから構成されるものである。
前記一方の間仕切り壁4aの端縁部に設けられる框部材3は、柱状体の長手方向で相対する側縁部にそれぞれ突出部3a,3aを形成して長手方向に沿って溝部3bを形成したものである。
この框部材3の溝部3b内には、上下方向に所要の間隔を存して後述する緊締具5の係合孔3cが形成されている。
前記封止部材2は、最終的には、間仕切り壁4bに固定されて使用されるもので、前記框部材3とほぼ同一の厚みを有する柱状体から構成され、前記框部材3に形成された係合孔3c,3c・・・・と相対する部位に、ボルトやビスなどからなる前記緊締具5を挿通するための挿通孔2a,2a・・・が形成されたものである。
かかる框部材3と封止部材2は、まず、框部材3を、その溝部3bが外側に位置するようにして一方の間仕切り壁4aの端縁に適宜手段で固着したのち、前記溝部3bを閉止するようにして封止部材2を当接して、緊締具5を使用して封止部材2を框部材3に固定したのち、前記封止部材2を、接着剤などを使用して連結しようとする間仕切り部材4bの端縁部に沿って固定して、間仕切り部材4aと4bとを相互に連結するもので、同様の手法で所要の長さの間仕切り壁を構成するものである。
なお、前記框部材3に形成する溝部3bは、この実施例においては、断面チャンネル状としているが、その形状は弧状であっても、三角形状であってもよく、要は、框部材3と封止部材2との接合面に空隙による溝が形成されればよいものである。
以下、この発明にかかる間仕切り用連結部材を用いて、間仕切り壁4a,4b・・・同士を連結する方法を具体的に説明する。
まず、図1及び2に示すように、連設しようとする間仕切り壁4a,4bの相対する端縁の一方に、前記框部材3を、その溝部3bを外側にして固定するとともに、前記溝部3bを閉止するようにして封止部材2を緊締具5で固定する。
その際、前記框部材3には溝部3bが形成されているので、緊締具5を用いて封止部材2を固着すると、前記溝部3cによる空隙部Xの作用によって、前記框部材3と封止部材2との接合をより緊密にさせることができる。
なお、使用する緊締具5は、ボルトやビス、木ネジなどの着脱可能なものを使用することによって、間仕切り壁の施工や解体を容易なものとすることができる。
このように各間仕切り壁4a,4b・・・は、左右方向において相対する端縁の一方に框部材3を固定したのち、当該框部材3の溝部3bの開口部を覆って封止部材2を緊締具5によって固定し、当該封止部材2を連設しようとする間仕切り壁4bの相対する側縁に接着などの適宜手段で固定することで、連設することができる。
したがって、熟練技術者を必要とせずに、低コストで施工することができる。
なお、間仕切り壁の解体は、上記と逆の手順で行えばよい。
このように構成された間仕切り壁の連結構造は、前記間仕切り壁の一方の端縁に設けられる溝部を有する框部材と、この框部材に緊締具によって固定され、しかるのちに、その背面部を連設しようとする、他方の間仕切り壁の端縁に固着される封止部材とからなるので、前記溝部によって両者を緊密に接合させることができるので、連結部において光や音の漏れが確実に防止されるものである。
この発明にかかる間仕切り壁用の連結部材及び間仕切り壁の連結構造は、組立て(施工)及び解体を容易に行うことができるもので、間仕切り壁間の密着性の向上を可能にすると共に、隣室からの明かりや音の漏れの防止を可能にするので、建築業界において幅広く利用されるものである。
1 間仕切り壁連結構造
2 封止部材
2a 挿通孔
3 框部材
3a 溝部
3c 挿入孔
4a,4b 間仕切り壁
5 緊締具
X 空隙部

Claims (6)

  1. 左右方向において端部同士が相対するよう配置される間仕切り壁の、一方の間仕切り壁の端部に、上下方向に形成された溝部を外向きにして配置される框部材と、前記框部材の溝部を封止した状態で、他方の間仕切り壁の端部に設けられる柱状の封止部材からなること
    を特徴とする間仕切り壁用連結部材。
  2. 前記溝部を有する框部材は、
    前記溝部内に、所要の間隔で前記封止部材を装着させる係合孔を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の間仕切り壁用連結部材。
  3. 前記封止部材は、
    前記框部材に形成された係合孔と相対する部位に、緊締具を挿入するための挿通部が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の間仕切り壁用連結部材。
  4. 左右方向に連結する複数の間仕切り壁と、この間仕切り壁を相互に連結するための連結部材とからなるものであって、
    前記連結部材は、一方の間仕切り壁の端縁に、上下方向に形成された溝部を外側にして設けられる框部材と、他方の間仕切り壁の相対する端縁に設けられる封止部材とで構成され、
    前記框部材と封止部材との間に、空隙部が形成されること
    を特徴とする間仕切り壁の連結構造。
  5. 前記框部材は、
    前記溝部内に所要の間隔で緊締具の先端部を受け入れる係合孔を有し、
    前記封止部材は、
    柱状体からなるもので、前記框部材に形成される係合孔と相対する位置に、緊締具を挿通させるための挿通孔を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の間仕切り壁の連結構造。
  6. 前記封止部材は、
    前記框部材に緊締具によって固定されたのち、他方の間仕切り壁の端縁に固定されること
    を特徴とする請求項5に記載の間仕切り壁の連結構造。
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