JP2018034702A - ダイナミックダンパ - Google Patents

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Masaya Omote
将也 表
友夫 窪田
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Abstract

【課題】 車両のばね下振動を抑制するダイナミックダンパにおいて、錘が前後左右に振れるのを抑制して、目的とするばね下部材の上下方向の振動を充分に抑制できるようにするとともに、錘の前後左右の振れを抑制したとしても搭載性を良好にできるダイナミックダンパを提供する。【解決手段】 錘2と、錘2と車両Vのばね下部材Lとの間に介装されるばね要素3と、車両Vのばね上部材Uで支えられて錘2の上下方向への移動をガイドする板ばね4とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイナミックダンパに関する。
従来、車両のばね下振動を抑制するのにダイナミックダンパを利用することがある。このようなダイナミックダンパは、例えば、車輪を上下動可能に支持するアームに取り付けられており、所定の質量を有する錘と、錘とアームとの間に介装されるばね要素とを備える(例えば、特許文献1)。
特開2003−14037号公報
特開2003−14037号公報に記載のダイナミックダンパのように、錘を複数に分割してばね要素をゴム等の弾性を有するゴム部材で形成すると、ダイナミックダンパの取り付けスペースを確保し易い。しかしながら、この場合、錘が上下方向以外にも前後左右に動くことができるので、目的とするばね下部材の上下方向の振動をダイナミックダンパで充分に抑制するのが難しくなる。そうかといって、錘の振動方向を上下に制限するため、ボール螺子、ガイド用の軸、又はテレスコピック型のシリンダ装置等を追加したのでは、ダイナミックダンパの構造が複雑になる。すると、ダイナミックダンパの小型化が難しくなるので、ダイナミックダンパの取り付けスペースを確保するのが困難になり、搭載性が悪化してしまう。
そこで、本発明は、錘が前後左右に振れるのを抑制しつつ、搭載性を良好にできるダイナミックダンパの提供を目的とする。
上記課題を解決するダイナミックダンパは、錘とばね下部材との間に介装されるばね要素と、ばね上部材で支えられて前記錘の上下方向への移動をガイドする板ばねとを備える。このため、錘が前後左右へ触れるのを板ばねで抑制できる。また、板ばねの構成は簡易であるので、板ばねで錘をガイドしたとしてもダイナミックダンパの搭載性を良好にできる。
前記ダイナミックダンパでは、前記板ばねの一端が前記ばね上部材の中央部下端に固定され、前記板ばねの他端に前記錘が連結されているとよい。当該構成によれば、板ばねの長さを長くできるので、錘が上下に振動する際の軌道が鉛直方向へ延びる直線に近くなる。よって、ばね下振動を抑制する効果を高められる。また、板ばねを長くしたとしても、当該板ばねをばね上部材の下側に設けられるので、ダイナミックダンパの搭載性が損なわれることがない。
前記ダイナミックダンパにおいては、前記板ばねの両端が前記ばね上部材にスライド自在に支持されている、若しくは、前記板ばねの一端が前記ばね上部材にスライド自在に支持されるとともに前記板ばねの他端が前記ばね上部材に固定されていて、前記板ばねの中央部に前記錘が連結されているとしてもよい。当該構成によれば、錘が前後左右へ触れるのを板ばねで抑制できる。さらに、前記板ばねの両端が前記ばね上部材にスライド自在に支持されている場合には、板ばねの長さを充分に長くできなくても、錘が上下に振動する際の軌道が鉛直方向へ延びる直線に近くなる。よって、ばね下振動を抑制する効果を高められる。
板ばねの中央部に錘が連結された前記ダイナミックダンパでは、前記板ばねが前記車両の前後方向に沿って配置されており、前記錘の前記板ばね側に、前記板ばねに連結される先端へ向かうに従って前後方向の幅が徐々に狭くなるように湾曲面又は傾斜面が形成されているのが好ましい。当該構成によれば、錘が板ばねの中央部に連結される場合であっても、錘が板ばねの変形の妨げとなるのを防止できる。
前記ダイナミックダンパでは、前記ばね下部材が、車輪と、前記車輪を上下動可能に支持するアームとを有して構成されていて、前記錘が前記ばね要素を介して前記アームに吊り下げられて前記アームの下側に配置されており、前記板ばねが前記ばね上部材の下側に配置されているとよい。当該構成によれば、車両の下部にできる空きスペースを利用してダイナミックダンパを取り付けられるので、ダイナミックダンパの搭載性が良好である。また、ばね上部材の下側に板ばねを配置しても、板ばねと錘を容易に連結できる。
本発明のダイナミックダンパによれば、錘が前後左右に振れるのを抑制しつつ、搭載性を良好にできる。
本発明の第一の実施の形態に係るダイナミックダンパを備えた車両の一部を簡略的に示した正面図である。 本発明の第一の実施の形態に係るダイナミックダンパの板ばねを示した斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係るダイナミックダンパの変形例を示した平面図である。 本発明の第二の実施の形態に係るダイナミックダンパを備えた車両を簡略的に示した側面図である。 本発明の第二の実施の形態に係るダイナミックダンパを備えた車両を簡略的に示した側面図であり、ダイナミックダンパの向きを変えて取り付けた状態を示す。 本発明の第三の実施の形態に係るダイナミックダンパを備えた車両を簡略的に示した側面図である。 本発明の第三の実施の形態に係るダイナミックダンパの支持部材部分を拡大して示した縦断面図である。 図6に示すダイナミックダンパの錘部分を拡大して示した図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
<第一の実施の形態>
図1に示すように、本発明の第一の実施の形態に係るダイナミックダンパ1は、四輪自動車等の車両Vに利用されている。車両Vについての詳細な図示を省略するが、車両Vは、車体Bと、四つの車輪Wとを備え、車体Bの前後左右にそれぞれ車輪Wが配置されている。
車輪Wは、車体Bの側部から車輪Wへ向けて車幅方向へ延びるアームAを介して車体Bに連結されている。アームAは、その一端が車体Bに回転自在に連結されるとともに、他端がナックル(図示せず)に連結されており、車輪Wを支持しつつ上下に揺動する。そして、車体BとアームAとの間に懸架ばねSとダンパDが介装されるとともに、アームAの下側にダイナミックダンパ1が取り付けられている。
ダンパDは、アームAに連結されるアウターシェルd1と、車体Bに連結されてアウターシェルd1に出入りするロッドd2とを備え、アウターシェルd1とロッドd2の軸方向の相対移動を抑制する減衰力を発揮する。懸架ばねSは、コイルばねであり、ダンパDの外周に配置されて、ロッドd2とアウターシェルd1との間に介装されている。
上記構成によれば、車両Vが凹凸のある路面を走行する等して、車輪Wが上下に動いてアームAが上下に揺動すると、アウターシェルd1にロッドd2が出入りしてダンパDが伸縮し、減衰力を発揮する。また、前述のようにアームAが上下に揺動すると、懸架ばねSが伸縮して圧縮量に見合った弾性力を発揮する。当該懸架ばねSの弾性力は、車体Bを上方へ押し上げる方向へ作用するので、懸架ばねSで車体を弾性支持できる。車両Vにおいて、懸架ばねSで支持される車体B等を含む部材がばね上部材Uであり、懸架ばねSにぶら下がる車輪W、アームA等の部材がばね下部材Lである。
また、ダンパDの減衰力は、アームAの揺動を抑制するように作用するので、ダンパDでばね上部材Uとばね下部材Lの上下方向の相対移動を抑制できる。よって、懸架ばねSで車体Bを弾性支持して路面凹凸による衝撃を懸架ばねSで吸収する場合、衝撃吸収に伴う懸架ばねSの伸縮運動をダンパDで抑制し、ばね上部材Uの振動を抑制できる。
なお、懸架ばねS及びダンパDの構成は適宜変更できる。例えば、懸架ばねSは、コイルばねであるが、エアばねでもよい。また、ダンパDは、作動油等の液体の流れに抵抗を与えて減衰力を発揮する液圧ダンパでもよく、減衰力を発揮するのに電磁力を利用する電磁ダンパでもよく、これ以外のダンパでもよい。さらに、ダンパDをアクチュエータに代えて、当該アクチュエータでアームAを積極的に駆動するようにしてもよい。
また、ダンパDと懸架ばねSの配置も図示する限りではなく、例えば、ダンパDのアウターシェルd1を車体Bに連結するとともにロッドd2をアームAに連結してダンパDを倒立型にしたり、懸架ばねとダンパとを横並びに配置したりしていてもよい。
つづいて、ダイナミックダンパ1は、錘2と、錘2とアームAとの間に介装されるばね要素3と、錘2の上下方向への移動をガイドする板ばね4とを備える。ばね要素3は、例えば、コイルばね、又はゴム等の弾性部材であり、弾性を有して圧縮量に見合った弾性力を発揮する。錘2は、ばね要素3を介してアームAに吊り下げられており、当該錘2の質量を、ばね要素3を介してばね下部材Lに付加できるようになっている。錘2の質量は、ばね下部材Lの質量と、当該ばね下部材Lを制振するのに必要な慣性力の大きさに応じて最適に設定される。
板ばね4は、長板状のばねであり、その板面(正面と裏面)4a,4bを上下に向けるとともに、長手側の辺が車幅方向に延びるようにして、車体Bの下側に配置されている。このように車体Bの左右へ延びる板ばね4の一端(図1中右端)は、ブラケット5を介して車体Bの中央部下端に固定されており、他端(図1中左端)は錘2に連結されている。
板ばね4は、板面4a,4bに対して垂直方向に加わる力(図2中F1,F2)に対して変形し易く、水平方向(側面に対して垂直方向)に加わる力(図2中F3,F4,F5)に対して非常に変形し難い性質を持っている。このため、前述のように板ばね4を配置すると、上下方向に比べて前後左右方向の板ばね4のばね定数が高くなる。よって、板ばね4で錘2の前後左右の動きを抑制し、錘2が上下に動くように錘2をガイドできる。
上記構成によれば、車両Vが凹凸のある路面を走行する等して車輪Wが車体Bに対して上下に移動し、アームAが上下に揺動すると、ダイナミックダンパ1の錘2が同調して上下に振動する。すると、錘2の慣性力が反力として与えられて、ばね下部材Lの上下の振動が抑制される。前述のように、錘2は板ばね4でガイドされていて、前後左右の動きが抑制されており、錘2の移動方向が上下に制限されている。よって、ダイナミックダンパ1による上下方向のばね下制振力が他の方向に分散せず、ばね下振動(ばね下部材Lの振動)を充分に抑制できる。
以下、本実施の形態に係るダイナミックダンパ1の作用効果について説明する。
ダイナミックダンパ1の制振対象であるばね下部材Lは、車輪Wと、車輪Wを上下動可能に支持するアームAとを有して構成されている。そして、ダイナミックダンパ1の錘2がばね要素3を介してアームAに吊り下げられてアームAの下側に配置されるとともに、板ばね4がばね上部材Uの下側に配置されている。当該構成によれば、車両Vの下部にできる空きスペースを利用してダイナミックダンパ1を取り付けられるので、ダイナミックダンパの搭載性が良好である。また、車体B等のばね上部材Uの下側に板ばね4を配置した場合であっても、板ばね4と錘2とを容易に連結できる。
なお、車両の上下にアームが複数設けられる場合には、最も下側に位置するアームにばね要素で錘を吊り下げれば、同様の効果を得られる。また、アームの形状に応じてダイナミックダンパの構成を変更できる。例えば、図3に示すように、アームA1がナックルNから車体Bの前方へ延びるアーム部a1と、後方へ延びるアーム部a2とを有して構成される場合には、平面視において錘2が両アーム部a1,a2と重なるように設けて、両アーム部a1,a2と錘2との間にそれぞればね30,31を設けてもよい。当該変形例に係るダイナミックダンパ10では、ばね30,31がばね要素として機能する。
また、図1,3に示すダイナミックダンパ1,10では、錘2がアームA,A1の下側に配置されているが、上側に配置されていてもよく、アームA,A1以外の部分にばね要素を連結してもよい。このように、錘の質量がばね要素を介してばね下部材に付加されるようになっている限り、ばね下部材の構成、並びに、錘とばね要素の配置及び構成は、適宜変更できる。
また、ダイナミックダンパ1では、車両Vの車幅方向に沿って配置される板ばね4の一端がばね上部材Uの車幅方向の中央部下端に固定されており、板ばね4の他端に錘2が連結されている。当該構成によれば、板ばね4を長くできる。このように板ばね4を長くすると、錘2が上下に振動する際の軌道が鉛直方向へ延びる直線に近くなる。なぜなら、板ばね4の固定端となる一端よりも他端側に錘2が連結されている場合、錘2は、板ばね4の固定端を中心とし、固定端と錘2とを結ぶ線分を半径とする円の円周上を移動するので、錘2が上下動する際の軌跡は円弧状となる。このような場合、前述のように板ばね4が長くなると、板ばね4の固定端から錘2までの距離が長くなり、錘2の上記軌跡の曲率半径が大きくなるためである。
そして、錘2が上下に振動する際の軌道が鉛直方向へ延びる直線に近くなると、錘2の上下動に伴う左右の移動が少なくなるので、ばね下振動を抑制する効果を向上できる。さらに、上記構成によれば、前述のように板ばね4の長さを長くしたとしても、板ばね4をばね上部材Uの下側に設けられるので、ダイナミックダンパ1の搭載性が損なわれることがない。
なお、錘の上下方向の移動をガイドできれば、板ばねの配置、構成、及び支持方法、並びに、板ばねと錘との連結方法、及び連結位置を適宜変更できる。これらの変更の形態の具体例については、第二、第三の実施の形態で述べる。そして、これらの変更は、ばね下部材の構成、並びに、錘とばね要素の配置及び構成によらず可能である。
また、ダイナミックダンパ1は、錘2と、錘2とばね下部材Lとの間に介装されるばね要素3と、ばね上部材Uで支えられて、錘2の上下方向への移動をガイドする板ばね4とを備えている。このように、板ばね4で錘2が前後左右に動くのを抑制できるので、目的とするばね下部材Lの上下方向の振動をダイナミックダンパ1で充分に抑制できる。
さらに、板ばね4は、構造が簡易であるとともに容易に取り付けられる。よって、錘2をガイドするようにしたとしても、板ばね4を利用しているので、ダイナミックダンパ1を安価にできるとともに、ダイナミックダンパ1の取り付けスペースを容易に確保でき、搭載性を良好にできる。さらに、ばね要素3と錘2を配置した後に、錘2に連結した板ばね4をばね上部材Uに支持させるだけで良いので、ダイナミックダンパ1の取り付けも容易であり、安価にできる。
そして、これらの効果は、ダイナミックダンパ10でも得られるのは勿論である。また、上記効果は、ばね下部材の構成、錘とばね要素の配置及び構成、板ばねの配置、構成、及び支持方法、並びに、板ばねと錘との連結方法及び連結位置によらず得られる。
<第二の実施の形態>
次に、図4,5に示す本発明の第二の実施の形態に係るダイナミックダンパ1Aについて説明する。ダイナミックダンパ1Aは、主に、板ばねが車体の前後方向へ延びるように配置される点でダイナミックダンパ1と異なる。ダイナミックダンパ1Aにおいて、ダイナミックダンパ1と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4,5には、車体Bの前部と後部にそれぞれダイナミックダンパ1Aを配置した状態を示しており、図5は、図4に記載の前後のダイナミックダンパ1A,1Aを前後逆向きに取り付けた状態を示す。これらの図面では、省略した後輪(図4,5中右側の車輪W)を二点鎖線で示して後側のダイナミックダンパ1Aを露出させるとともに、前側のダイナミックダンパ1Aの一部が前輪(図4,5中左側の車輪W)で隠れた状態を示している。
ダイナミックダンパ1Aの板ばね40は、その板面を上下に向けるとともに、長手側の辺が車体Bの前後方向へ延びるようにして車体Bの下側に配置されている。ダイナミックダンパ1Aでは、車体Bの前後へ延びる板ばね40の一端(前端と後端の一方)がブラケット5を介して車体Bの下端に固定されており、他端(前端と後端の他方)が錘2に連結されている。
先に述べた通り、板ばねは、板面に対して垂直方向に加わる力に対して変形し易く、水平方向(側面に対して垂直方向)に加わる力に対して非常に変形し難い性質を持っている。このため、前述のように板ばね40を配置すると、上下方向に比べて前後左右方向の板ばね40のばね定数が高くなる。よって、板ばね40で錘2の前後左右の動きを抑制し、錘2が上下に動くように錘2をガイドできるので、ダイナミックダンパ1Aによる上下方向のばね下制振力が他の方向に分散せず、ばね下振動を充分に抑制できる。
以下、本実施の形態に係るダイナミックダンパ1Aの作用効果について説明する。第一の実施の形態のダイナミックダンパ1と同様の構成については、同様の作用効果があり、同様の変更が可能であるので、ここでの詳細な説明を省略する。
ダイナミックダンパ1Aでは、板ばね40が車体Bの前後方向へ延びている。車体Bの前後方向長さは、車体Bの車幅と比較して一般的に長いので、上記構成によれば、板ばね40を長くできる。このように、板ばね40を長くすると、錘2が上下に振動する際の軌跡が鉛直方向へ延びる直線に近くなる。すると、錘2の上下動に伴う前後の移動が少なくなるので、ばね下振動を抑制する効果を向上できる。
さらに、ダイナミックダンパ1Aにおいても、板ばね40をばね上部材Uの下側に設けているので、板ばね40の長さを長くしたとしても、ダイナミックダンパ1Aの搭載性が損なわれることがない。
また、図5に示すダイナミックダンパ1Aでは、車両Vの前後方向に沿って配置される板ばね40の一端がばね上部材Uの前後方向の中央部下端に固定されている。そして、図5に示すダイナミックダンパ1Aの板ばね40の方が、図4に示す板ばね40の長さよりも長いので、ばね下振動を抑制する効果が高い。さらに、図5に示す前後ダイナミックダンパ1A,1Aでは、ブラケット5を共有しているので、車両を構成する部品数を削減できる。しかし、車両の形状等によっては、図4に示すように、板ばね40の一端をばね上部材Uの前部下端又は後部下端に固定してもよく、ダイナミックダンパ1Aの取付方法は適宜変更できる。
また、一台の車両において、第一の実施の形態に係るダイナミックダンパ1,10と、第二の実施の形態に係るダイナミックダンパ1Aを組み合わせて利用してもよいのは勿論である。
<第三の実施の形態>
次に、図6に示す本発明の第三の実施の形態に係るダイナミックダンパ1Bについて説明する。ダイナミックダンパ1Bは、主に、板ばねを支持するための方法がダイナミックダンパ1,1Aと異なり、それに伴って錘の連結位置と形状が変更されている。ダイナミックダンパ1Bにおいて、ダイナミックダンパ1,1Aと同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図6には、車体Bの前部と後部にダイナミックダンパ1Bを配置した状態を示しており、省略した後輪(図6中右側の車輪W)を二点鎖線で示して後側のダイナミックダンパ1Bを露出させるとともに、前側のダイナミックダンパ1Bの一部が前輪(図6中左側の車輪W)で隠れた状態を示している。
図6に示すように、ダイナミックダンパ1Bの板ばね40は、その板面を上下に向けるとともに、長手側の辺が車体Bの前後方向へ延びるようにして車体Bの下側に配置されている。よって、上下方向に比べて前後左右方向の板ばね40のばね定数が高くなる。
このように車体Bの前後へ延びる板ばね40の両端は、一対の支持部材50,50を介してばね上部材Uの下端部にスライド自在に支持されており、板ばね40の中央部に錘20が連結されている。図6に示すように、この錘20の下面が湾曲しており、板ばね40との連結端となる下端へ向かうに従って、錘20の前後方向の幅が狭くなるようになっている。
支持部材50は、図7に示すように、上下一対のローラ51,52を備えており、これらローラ51,52の間に板ばね40が挿通されている。ローラ51,52の間から突出する板ばね40の先端には、ストッパ6が取り付けられており、板ばね40が支持部材50から脱落しないようになっている。さらに、ローラ51,52を収容するケース53とストッパ6との間には、ゴム、又はばね等の弾性部材7が設けられている。
上記構成によれば、板ばね40の中央部が上下に動くと、両端部が引き寄せられて板ばね40がアーチ状に撓む。そして、板ばね40で錘2の前後左右の動きを抑制し、錘20が上下に動くように錘20をガイドできる。また、板ばね40自体が取付位置から車両の前後方向へスライドすると、一対の支持部材50のうちの一方の支持部材50の弾性部材7の圧縮量が、他方の支持部材50の弾性部材7の圧縮量よりも大きくなって板ばね40を押し戻すので、板ばね40自体の前後のずれが抑制される。よって、ダイナミックダンパ1Bによる上下方向のばね下制振力が他の方向に分散せず、ばね下振動を充分に抑制できる。
以下、本実施の形態に係るダイナミックダンパ1Bの作用効果について説明する。第一、第二の実施の形態のダイナミックダンパ1,1Aと同様の構成については、同様の作用効果があり、同様の変更が可能であるので、ここでの詳細な説明を省略する。
ダイナミックダンパ1Bでは、支持部材50が一対のローラ51,52を有し、板ばね40の端部がローラ51,52の間に挿通されている。当該構成によれば、支持部材50で板ばね40の端部をスライド自在に支持できる。しかし、支持部材50の構成は、適宜変更できる。例えば、支持部材がローラ51,52に代えて、滑り軸受を有するとしてもよい。
また、ダイナミックダンパ1Bにおいて、板ばね40が車両の前後方向に沿って配置されており、錘20の下端部(錘20の板ばね40側)が、板ばね40に連結される下端(先端)へ向かうに従って前後方向の幅が徐々に狭くなるように形成されている。そして、錘20の下端(板ばね40側)に湾曲面が形成されている。このため、図8中破線で示すように、板ばね40がアーチ状に撓んだとしても、錘20における板ばね40との連結部以外の部分が板ばね40に干渉せず、錘20が板ばね40の変形の妨げになるのを防止できる。
なお、錘20の質量を確保しつつ、連結部以外の部分での錘20と板ばね40との干渉を避ける上では、前述のように、錘20の板ばね側に湾曲面を形成するのが好ましい。しかし、錘20の板ばね40側に傾斜面又は球面を形成する場合であっても、連結部以外の部分での錘20と板ばね40との干渉を避けられる。このように、錘20の形状は、上記の限りではなく、適宜変更できる。また、錘が板ばねの中央部に連結される場合、錘を板ばねの上側、又は上下に連結するようにしてもよい。このような場合にも、各錘の板ばね側に湾曲面等を形成するのが好ましい。そして、これらの変更は、支持部材の構成によらず可能である。
また、ダイナミックダンパ1Bにおいて、板ばね40は、両端がばね上部材Uにスライド自在に支持されており、錘20が板ばね40の中央部に連結されている。当該構成によれば、板ばね40の長さを充分に長くできなかったとしても、錘20が上下に振動する際の軌道が鉛直方向へ延びる直線に近くなり、錘20の上下動に伴う左右の移動が少なくなるので、ばね下振動を抑制する効果を向上できる。
なお、図示しないが、板ばねの一端がばね上部材にスライド自在に支持されるとともに、板ばねの他端がばね上部材に固定されていてもよい。板ばねの支持方法等を変更できるのは、先に述べた通りであり、当該変更は、支持部材の構成、並びに、錘の連結位置及び形状によらず可能である。また、一台の車両において、第一の実施の形態に係るダイナミックダンパ1,10、第二の実施の形態に係るダイナミックダンパ1A、及び第三の実施の形態に係るダイナミックダンパ1Bを、どのように組み合わせて利用してもよいのは勿論である。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、及び変更が可能である。
A,A1・・・アーム、L・・・ばね下部材、U・・・ばね上部材、V・・・車両、W・・・車輪、1,1A,1B,10・・・ダイナミックダンパ、2,20・・・錘、3・・・ばね要素、4,40・・・板ばね

Claims (5)

  1. 錘と、
    前記錘と車両のばね下部材との間に介装されるばね要素と、
    前記車両のばね上部材で支えられて、前記錘の上下方向への移動をガイドする板ばねとを備える
    ことを特徴とするダイナミックダンパ。
  2. 前記板ばねの一端が、前記ばね上部材の中央部下端に固定されており、
    前記板ばねの他端に、前記錘が連結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイナミックダンパ。
  3. 前記板ばねの両端が前記ばね上部材にスライド自在に支持されている、若しくは、前記板ばねの一端が前記ばね上部材にスライド自在に支持されるとともに前記板ばねの他端が前記ばね上部材に固定されており、
    前記板ばねの中央部における少なくとも上下の一方に、前記錘が連結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイナミックダンパ。
  4. 前記板ばねは、前記車両の前後方向に沿って配置されており、
    前記錘の前記板ばね側に、前記板ばねに連結される先端へ向かうに従って前後方向の幅が徐々に狭くなるように湾曲面又は傾斜面が形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のダイナミックダンパ。
  5. 前記ばね下部材は、車輪と、前記車輪を上下動可能に支持するアームとを有して構成されており、
    前記錘は、前記ばね要素を介して前記アームに吊り下げられて、前記アームの下側に配置されており、
    前記板ばねは、前記ばね上部材の下側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のダイナミックダンパ。
JP2016170439A 2016-09-01 2016-09-01 ダイナミックダンパ Pending JP2018034702A (ja)

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