JP2018034097A - 粒状ろ層の逆洗浄方法 - Google Patents

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靖英 古川
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将史 舟川
Masafumi Funakawa
将史 舟川
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愛 長谷川
祐二 山▲崎▼
Yuji Yamazaki
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Abstract

【課題】本発明は、粒状ろ層の洗浄効率を高めつつ、逆洗浄装置の構造を単純化することができる粒状ろ層の逆洗浄方法を提供することを目的とする。【解決手段】粒状ろ層の逆洗浄方法は、被ろ過液W1をろ過する粒状ろ層44に、当該被ろ過液W1とは逆方向に洗浄液Lを流して粒状ろ層44を逆洗浄する粒状ろ層44の逆洗浄方法であって、洗浄液Lは、被ろ過液W1よりも高粘度とされる。【選択図】図3

Description

本発明は、粒状ろ層の逆洗浄方法に関する。
ろ過装置の粒状ろ層の洗浄方法として、粒状ろ層に対し、ろ過時とは逆方向に洗浄水及び洗浄空気を流す併流逆洗が知られている(例えば、特許文献1参照)。
なお、膜ろ過装置の膜ろ層の洗浄方法としては、圧縮空気等で加圧した洗浄水を、ろ過時とは逆方向に膜ろ層に流す空気加圧方式の逆洗浄方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−119807号公報 特開2009−226345号公報
特許文献1に開示された技術では、粒状ろ層に洗浄水及び洗浄空気を流すことにより粒状ろ層の洗浄効率を高めることができるものの、洗浄空気を生成するブロアが必要になるため、逆洗浄装置の構造が複雑化する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、粒状ろ層の洗浄効率を高めつつ、逆洗浄装置の構造を単純化することができる粒状ろ層の逆洗浄方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の粒状ろ層の逆洗浄方法は、被ろ過液をろ過する粒状ろ層に、該被ろ過液とは逆方向に洗浄液を流して前記粒状ろ層を逆洗浄する粒状ろ層の逆洗浄方法であって、前記洗浄液は、前記被ろ過液よりも高粘度とされる。
請求項1に係る粒状ろ層の逆洗浄方法によれば、被ろ過液よりも高粘度の洗浄液を粒状ろ層に流すことにより、粒状ろ層を逆洗浄する。これにより、洗浄液の粘度が被ろ過液の粘度以下の場合と比較して、粒状ろ層を構成する粒状ろ材が拡散し易くなる。この結果、被ろ過液のろ過時に、粒状ろ層を構成する粒状ろ材に付着した汚濁物質が、当該粒状ろ材から剥がれ易くなる。したがって、粒状ろ層の洗浄効率が向上する。
また、本発明では、従来技術(例えば、特許文献1)のようなブロアを省略することができる。したがって、逆洗浄装置の構造を単純化することができる。
請求項2に記載の粒状ろ層の逆洗浄方法は、請求項1に記載の粒状ろ層の逆洗浄方法において、前記被ろ過液は、前記粒状ろ層の上方から下方へ流し、前記洗浄液は、前記粒状ろ層の下方から上方へ流す。
請求項2に係る粒状ろ層の逆洗浄方法によれば、被ろ過液は、粒状ろ層の上方から下方へ流す。これにより、被ろ過液が粒状ろ層でろ過され、被ろ過液中の汚濁物質が粒状ろ層に堆積される。
一方、洗浄液は、粒状ろ層の下方から上方へ流す。この際、粒状ろ層には、被ろ過液よりも高粘度の洗浄液を流す。これにより、洗浄液の粘度が被ろ過液の粘度以下の場合と比較して、粒状ろ材が巻き上がり易くなる。この結果、被ろ過液のろ過時に、粒状ろ層を構成する粒状ろ材に付着した汚濁物質が、当該粒状ろ材からさらに剥がれ易くなる。したがって、粒状ろ層の洗浄効率がさらに向上する。
請求項3に記載の粒状ろ層の逆洗浄方法は、請求項1又は請求項2に記載の粒状ろ層の逆洗浄方法において、前記被ろ過液よりも高温の高温洗浄液を前記粒状ろ層に前記逆方向に流した後、前記粒状ろ層に前記洗浄液を流す。
請求項3に係る粒状ろ層の逆洗浄方法によれば、先ず、被ろ過液よりも高温の高温洗浄液を、被ろ過液とは逆方向に粒状ろ層に流す。これにより、バイオフィルムを形成する微生物等が分解(死滅)し易くなるため、粒状ろ材からバイオフィルム等が剥がれ易くなる。
その後、被ろ過液よりも高粘度の洗浄液を粒状ろ層に流すことにより、当該粒状ろ層を逆洗浄する。これにより、粒状ろ層の洗浄効率がさらに向上する。
以上説明したように、本発明に係る粒状ろ層の逆洗浄方法によれば、粒状ろ層の洗浄効率を高めつつ、逆洗浄装置の構造を単純化することができる。
一実施形態に係る地下土壌浄化システムが適用された地盤を示す縦断面図である。 図1に示される水処理装置を示す模式図である。 図2に示される粒状ろ過器を示す縦断面図である。 水の温度と粘度との相関関係を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る粒状ろ層の逆洗浄方法について説明する。
(地下土壌浄化システム)
先ず、本実施形態に係る地下土壌浄化システム10について説明する。
図1には、本実施形態に係る地下土壌浄化システム10が適用された地盤12の一例が示されている。地盤12は、難透水層12Aと、難透水層12Aの上に堆積された帯水層12Bとを有している。なお、図1に示される符号Sは、帯水層12Bの地下水位を示している。また、図1に示される矢印Vは、地下水の流れを示している。
帯水層12Bは、難透水層12Aよりも通水性が高く、地下水が流動し易くなっている。この帯水層12Bは、VOC(揮発性有機化合物)等の汚染物質を含む汚染土壌12B1を有している。
汚染物質としては、例えば、有機化合物(塗料、印刷インキ、接着剤、洗浄剤、ガソリン、シンナーなどに含まれるトルエン、キシレンや、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、シス−1,2−ジクロロエチレン、クロロエチレン(塩化ビニルモノマー)などの揮発性有機化合物)、重金属化合物、無機化合物、油類等が挙げられる。
なお、本実施形態に係る地下土壌浄化システム10は、上記の地盤12に限らず、例えば、難透水層12Aが存在しない地盤12等の種々の地盤にも適用可能である。
地下土壌浄化システム10は、遮水壁14、注入槽16、注入井戸20、揚水井戸22、及び水処理装置26を備えている。この地下土壌浄化システム10には、バイオレメディエーションが採用されている。
ここで用いるバイオレメディエーションは、例えば、水素徐放剤や酵母抽出物質等の活性剤(栄養剤)が添加された注入液を注入井戸20から汚染土壌12B1に注入し、汚染土壌12B1中の汚染物質を分解する微生物(以下、「分解微生物」という)を増殖、活性化させて分解微生物による汚染物質の浄化を促進させるバイオスティミュレ―ションという方法である。
また、地下土壌浄化システム10では、帯水層12B中の地下水(常温地下水)よりも高温に加温された注入液を帯水層12Bに注入する。これにより、汚染土壌12B1に存在する分解微生物が増殖、活性化されるとともに、汚染土壌12B1から汚染物質が剥離し易くなる。したがって、汚染土壌12B1の浄化効率が向上する。なお、注入液の温度は、土壌中の分解微生物が増殖、活性化し易い温度(例えば、注入液の温度は25℃〜60℃)に適宜設定される。
さらに、地下土壌浄化システム10では、汚染土壌12B1を通過した地下水が揚水井戸22から揚水され、水処理装置26によって水処理される。また、水処理された地下水は、注入槽16において前述した活性剤が添加されるとともに、所定温度に加温された後、注入井戸20から汚染土壌12B1に再び注入される。
このように本実施形態に係る地下土壌浄化システム10では、汚染土壌12B1と水処理装置26との間で地下水を循環させながら、汚染土壌12B1を浄化する。以下、地下土壌浄化システム10の各構成要素の構成について説明する。
(遮水壁)
遮水壁14は、コンクリートや地盤改良等によって、帯水層12Bに形成されている。また、遮水壁14は、汚染土壌12B1を囲むように平面視にて枠状に形成されている。この遮水壁14は帯水層12Bを貫通し、その下端部が難透水層12Aに根入れされている。これにより、汚染土壌12B1で汚染された地下水等の拡散が防止されている。なお、遮水壁14は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
(注入槽)
注入槽16には、配管50を介して後述する水処理装置26が接続されており、水処理装置26によって水処理された地下水が供給される。この注入槽16において、前述した活性剤等が地下水に添加される。また、注入槽16には、図示しないヒータ等の加温器が設けられている。この加温器によって、地下水が所定温度に加温される。
また、注入槽16には、配管18を介して注入井戸20が接続されている。この配管18には、図示しない注入ポンプが設けられている。この注入ポンプが作動されることにより、注入槽16に貯留された地下水が、配管18を介して注入井戸20に供給される。
(注入井戸及び揚水井戸)
注入井戸20は、遮水壁14による区画領域の一端側に配置されており、揚水井戸22は、遮水壁14による区画領域の他端側に配置されている。各注入井戸20及び揚水井戸22は、地盤12を掘削することにより形成されている。また、各注入井戸20及び揚水井戸22は、地盤12の帯水層12Bを貫通し、難透水層12Aに達している。そして、注入槽16から注入井戸20に供給された注入液は、矢印Vで示されるように、汚染土壌12B1を通過し、揚水井戸22から揚水される。
なお、注入井戸20及び揚水井戸22の数や配置は、浄化対象となる汚染土壌12B1の範囲に応じて適宜変更可能である。
(水処理装置、ろ過装置)
図2に示されるように、水処理装置26は、ろ過装置30及び逆洗浄装置60を備えている。ろ過装置30は、揚水井戸22(図1参照)から揚水された地下水に含まれる汚濁物質を除去し、地下水を浄化する装置である。このろ過装置30は、被ろ過液槽32と、ろ過用ポンプ36と、粒状ろ過器40と、ろ過液受槽48とを有している。
被ろ過液槽32には、配管24を介して揚水井戸22(図1参照)が接続されている。配管24には、図示しない揚水ポンプが設けられている。この揚水ポンプが作動されることにより、帯水層12Bの地下水が揚水井戸22から配管24を介して被ろ過液槽32に汲み上げられる。この地下水は、被ろ過液槽32に被ろ過液W1として貯留される。
また、被ろ過液槽32には、被ろ過液供給配管34を介して粒状ろ過器40が接続されている。被ろ過液供給配管34には、ろ過用ポンプ36が設けられている。このろ過用ポンプ36がろ過処理時に作動されることにより、被ろ過液槽32に貯留された被ろ過液W1が、被ろ過液供給配管34を介して粒状ろ過器40に供給される。
粒状ろ過器40は、ろ過タンク42と、粒状ろ層44とを備えている。ろ過タンク42は、内部に被ろ過液(地下水)を貯留する容器とされている。このろ過タンク42の内部には、粒状ろ層44が設けられている。なお、被ろ過液供給配管34は、粒状ろ層44よりも上方でろ過タンク42に接続されている。
図3に示されるように、粒状ろ層44は、粒径が異なる2種類の粒状ろ材によって2層に構成されている。具体的には、粒状ろ層44は、小粒径層44Lと、小粒径層44Lの上に積層される大粒径層44Uとを有している。
小粒径層44Lを構成する粒状ろ材は、大粒径層44Uを構成する粒状ろ材よりも小径で、かつ、比重が大きくされている。この小粒径層44Lは、例えば、セラミック珪砂等の粒状ろ材で構成され、大粒径層44Uは、例えば、アンスラサイト等の粒状ろ材で構成される。
なお、粒状ろ層44は、2層構造に限らず、3層以上の多層構造にしても良いし、単層構造にしても良い。また、粒状ろ層44の構成する粒状ろ材としては、例えば、アンスラサイト、マンガン砂、珪砂、セラミック珪砂、ゼオライト、活性炭等が用いられる。
ここで、ろ過処理時に、ろ過用ポンプ36(図2参照)が作動されると、被ろ過液供給配管34からろ過タンク42の上部に被ろ過液W1が供給される。この被ろ過液W1は、矢印aで示されるように、粒状ろ層44を上方から下方へ通過する。この際、被ろ過液W1に含まれる汚濁物質Pが粒状ろ層44に付着、堆積され、被ろ過液W1から除去される。なお、汚濁物質Pとしては、例えば、バイオフィルム等の有機物、マンガン等のスケール、土壌粒子が挙げられる。
図2に示されるように、ろ過タンク42の下部には、ろ過液排出配管46を介してろ過液受槽48が接続されている。ろ過液排出配管46は、粒状ろ層44よりも下方でろ過タンク42に接続されている。これにより、粒状ろ層44によってろ過されたろ過液W2が、ろ過液排出配管46を介してろ過液受槽48に供給される。なお、ろ過液排出配管46には、当該ろ過液排出配管46を開閉する図示しないバルブが設けられている。
ろ過液受槽48には、配管50を介して注入槽16(図1参照)が接続されている。配管50には、ポンプ52が設けられている。このポンプ52が作動されることにより、ろ過液受槽48に貯留されたろ過液(処理液)W2が、配管50を介して注入槽16に供給される。
(逆洗浄装置)
逆洗浄装置60は、粒状ろ過器40の粒状ろ層44に、被ろ過液W1とは逆方向に洗浄液Lを流すことにより、当該粒状ろ層44を逆洗浄(逆洗処理)する装置である。この逆洗浄装置60は、洗浄液槽62と、逆洗用ポンプ66と、洗浄液受槽70とを有している。
洗浄液槽62は、洗浄液供給配管64を介してろ過タンク42の下部に接続されている。この洗浄液槽62には、粒状ろ層44を逆洗浄するための洗浄液Lが貯留されている。洗浄液Lは、例えば、常温水(例えば、5℃〜20℃)とされており、図示しない水道等の水源から洗浄液槽62に供給される。
また、洗浄液供給配管64には、逆洗用ポンプ66が設けられている。この逆洗用ポンプ66が逆洗処理時に作動されることにより、洗浄液槽62に貯留された洗浄液Lが、洗浄液供給配管64を介してろ過タンク42の下部に供給される。
図3に示されるように、ろ過タンク42の下部に供給された洗浄液Lは、矢印bで示されるように、被ろ過液W1とは逆方向に粒状ろ層44を通過する。これにより、粒状ろ層44に付着、堆積された汚濁物質Pが除去される。
なお、逆洗処理時には、ろ過用ポンプ36(図2参照)が停止され、ろ過処理が中断される。また、ろ過処理時には、例えば、被ろ過液W1が粒状ろ層44を線速度5〜15m/hrで通過するように、ろ過タンク42に被ろ過液W1が供給される。一方、逆洗処理時には、洗浄液Lが粒状ろ層44を線速度5〜150m/hrで通過するように、ろ過タンク42に洗浄液Lが供給される。
ここでいう線速度とは、単位時間当たりに粒状ろ層44を通過する液体の速度を意味し、当該液体の流量を粒状ろ層の断面積で割ることで算出される(線速度=流量/粒状ろ層の断面積)。なお、被ろ過液W1及び洗浄液Lの線速度は、適宜変更可能である。
ここで、本実施形態では、洗浄液Lを被ろ過液W1よりも低温にすることにより、洗浄液Lが被ろ過液W1よりも高粘度とされている。これにより、洗浄液Lが粒状ろ層44を通過した際に、粒状ろ層44(小粒径層44L及び大粒径層44U)を構成する粒状ろ材が巻き上がり易くなる。この結果、粒状ろ層44を構成する粒状ろ材に付着した汚濁物質Pが剥がれ易くなる。したがって、粒状ろ層44の逆洗浄効率が向上する。
また、洗浄液Lの粘度について補足すると、図4には、水の温度と粘度との関係を示すグラフが示されている。このグラフから分かるように、例えば、水の場合、温度が低くなるに従って粘度が高くなる。したがって、洗浄液Lを被ろ過液W1よりも低温にすることで、洗浄液Lが被ろ過液W1よりも高粘度にすることができる。
なお、本実施形態では、前述したように、汚染土壌12B1中の分解微生物を増殖、活性化するために、加温された注入液を汚染土壌12B1に注入する。そのため、揚水井戸22から揚水された地下水の温度は、常温水よりも高温(例えば、25℃〜60℃)になっている。したがって、本実施形態では、洗浄液Lとして常温水(5℃〜20℃)を用いることで、洗浄液Lを被ろ過液W1よりも高粘度にすることができる。
図2に示されるように、洗浄液受槽70は、洗浄液排出配管68を介してろ過タンク42の上部に接続されている。洗浄液排出配管68は、粒状ろ層44よりも上方でろ過タンク42に接続されている。この洗浄液受槽70には、逆洗処理時に、粒状ろ層44を下方から上方へ通過した洗浄液が、洗浄液排出配管68を介して排出される。
なお、洗浄液受槽70には、図示しない排出ポンプが設けられている。この排出ポンプが作動されることにより、洗浄液受槽70に貯留された洗浄液Lは系外に排出される。また、この排出ポンプにより、例えば、被ろ過液槽32等に供給することも可能である。また、洗浄液排出配管68には、当該洗浄液排出配管68を開閉する図示しないバルブが設けられている。
次に、本実施形態に係る粒状ろ層の逆洗浄方法の一例について説明するとともに、本実施形態に係る粒状ろ層の逆洗浄方法の効果について説明する。
図3に示されるように、粒状ろ過器40の粒状ろ層44には、ろ過処理に伴って地下水に含まれる汚濁物質Pが付着、蓄積される。そして、粒状ろ層44に汚濁物質Pが付着、蓄積すると、粒状ろ層44が目詰まりし、ろ過効率が低下する。そのため、本実施形態では、定期的に、以下の逆洗処理を実施する。
図2に示されるように、逆洗処理時には、ろ過用ポンプ36を停止し、ろ過処理を一時的に中断する。また、ろ過液排出配管46に設けられた図示しないバルブを閉じ、当該ろ過液排出配管46を閉塞する。これにより、ろ過タンク42からろ過液受槽48に洗浄液が流出しないようにする。この状態では、ろ過タンク42の下部に粒状ろ層44でろ過されたろ過液が貯留され、ろ過タンク42の上部に粒状ろ層44でろ過される前の被ろ過液が貯留されている。
この状態で、洗浄液排出配管68に設けられたバルブを開き、逆洗用ポンプ66を作動する。これにより、洗浄液槽62に貯留された洗浄液Lが洗浄液供給配管64を介してろ過タンク42の下部に供給され、ろ過タンク42の貯留されたろ過液等と混合される。
次に、図3に示されるように、ろ過タンク42に供給された洗浄液Lは、矢印bで示されるように、被ろ過液W1(矢印a)とは逆方向に、すなわち粒状ろ層44を下方から上方へ通過する。この際、洗浄液Lによって、粒状ろ層44に付着、堆積された汚濁物質Pが除去される。
また、ろ過タンク42に洗浄液Lが供給されると、ろ過タンク42内の水位が徐々に上昇する。そして、粒状ろ層44を通過した洗浄液Lは、汚濁物質Pと共にろ過タンク42の上部から洗浄液排出配管68を介して洗浄液受槽70(図2参照)に排出される。
ここで、洗浄液Lは、被ろ過液W1よりも高粘度とされている。これにより、洗浄液Lの粘度が被ろ過液W1の粘度以下の場合と比較して、洗浄液Lが粒状ろ層44を下方から上方へ通過した際に、粒状ろ層44を構成する粒状ろ材が巻き上がり易くなる。この結果、粒状ろ材に付着した汚濁物質Pが剥がれ易くなる。したがって、粒状ろ層44の洗浄効率が向上する。
また、本実施形態では、従来技術(例えば、特許文献1)のようなブロアを省略することができる。したがって、水処理装置26の構造を単純化することができる。
このように本実施形態では、粒状ろ層44の洗浄効率を高めつつ、水処理装置26の構造を単純化することができる。
また、本実施形態では、汚染土壌12B1中の分解微生物を増殖、活性化するために、加温された注入液を汚染土壌12B1に注入する。そのため、揚水井戸22から揚水された地下水の温度は、常温水よりも高温(例えば、25℃〜60℃)になっている。したがって、本実施形態では、洗浄液Lに常温水(5℃〜20℃)を用いることで、洗浄液Lを被ろ過液W1よりも容易に高粘度にすることができる。
また、本実施形態の粒状ろ層44は、小粒径層44Lと、小粒径層44Lの上に積層された大粒径層44Uとの2層構造とされている。大粒径層44Uを構成する粒状ろ材の粒径は、小粒径層44Lを構成する粒状ろ材の粒径よりも大きくされている。この大粒径層44Uで、大きな汚濁物質Pをろ過することにより、小粒径層44Lの目詰まりが抑制される。そのため、定期的に実施する逆洗処理の間隔を広げることができる。つまり、逆洗処理の頻度を少なくすることができる。したがって、逆洗処理に必要な洗浄液L等が低減されるため、コストを圧縮することができる。
また、小粒径層44Lを構成する粒状ろ材は、大粒径層44Uを構成する粒状ろ材よりも比重が大きくされている。これにより、逆洗処理時に、洗浄液Lによって小粒径層44L及び大粒径層44Uが巻き上げられて混合されたとしても、小粒径層44Lを構成する粒状ろ材が、大粒径層44Uを構成する粒状ろ材よりも先に沈殿し、大粒径層44Uの下に小粒径層44Lが形成される。したがって、逆洗処理後においても、小粒径層44Lの目詰まりを抑制することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
逆洗処理時には、先ず、被ろ過液W1よりも高温の洗浄液(以下、「高温洗浄液」という)で粒状ろ層44を逆洗浄し、次に、被ろ過液W1よりも高粘度の洗浄液Lで粒状ろ層44を逆洗浄しても良い。
具体的には、先ず、被ろ過液W1よりも高温の高温洗浄液を、被ろ過液W1とは逆方向に粒状ろ層44に流すことにより、当該粒状ろ層44を逆洗浄する。これにより、汚濁物質Pを形成する微生物等が分解(死滅)し易くなるため、粒状ろ層44を構成する粒状ろ材から汚濁物質Pが剥がれ易くなる。
その後、被ろ過液W1よりも高粘度の洗浄液Lを、被ろ過液W1とは逆方向に粒状ろ層44に流すことにより、当該粒状ろ層44を逆洗浄する。これにより、粒状ろ層44の洗浄効率をさらに高めることができる。
なお、高温洗浄液は、ヒータ等の図示しない加熱器によって加熱される。この高温洗浄液は、被ろ過液よりも高温であれば良く、例えば、約40℃以上に設定される。
次に、上記実施形態では、洗浄液Lとして、常温水(例えば、5℃〜20℃)を用いたが、上記実施形態はこれに限らない。洗浄液としては、例えば、常温水を冷却器によって冷却した冷却液を用いても良い。また、洗浄液Lは、被ろ過液W1よりも高粘度であれば良く、すなわち洗浄液Lの温度は、被ろ過液W1の温度よりも低温であれば良く、例えば、5℃〜50℃の範囲で適宜設定することができる。
また、上記実施形態では、洗浄液Lを被ろ過液W1よりも低温にすることにより、洗浄液Lを被ろ過液W1よりも高粘度にしたが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、粘度を高める増粘剤を洗浄液に添加することにより、洗浄液を被ろ過液W1よりも高粘度にしても良い。
また、冷却液には、水に限らず、被ろ過液W1よりも高粘度の他の液体を用いても良い。
また、上記実施形態では、ろ過処理時に、被ろ過液W1を粒状ろ層44の上方から下方へ流し、逆洗処理時に、洗浄液Lを粒状ろ層44の下方から上方へ流したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、上記とは逆に、ろ過処理時に、被ろ過液W1を粒状ろ層44の下方から上方へ流し、逆洗処理時に、洗浄液Lを粒状ろ層44の上方から下方へ流しても良い。
また、上記実施形態では、汚染土壌12B1に注入する注入液を加温したが、注入液は加温しなくても良い。また、上記実施形態では、バイオレメディエーションとして、バイオスティミュレーションを用いたが、これに限らない。例えば、外部で培養された微生物を活性剤等と共に帯水層12B中に注入するバイオオーグメンテーションを用いても良い。
また、上記実施形態に係る逆洗浄方法は、汚染土壌12B1から揚水した地下水をろ過する粒状ろ過器40に限らず、種々の用途に用いられる粒状ろ過器に適用可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
44 粒状ろ層
W1 被ろ過液
L 洗浄液

Claims (3)

  1. 被ろ過液をろ過する粒状ろ層に、該被ろ過液とは逆方向に洗浄液を流して前記粒状ろ層を逆洗浄する粒状ろ層の逆洗浄方法であって、
    前記洗浄液は、前記被ろ過液よりも高粘度とされる、
    粒状ろ層の逆洗浄方法。
  2. 前記被ろ過液は、前記粒状ろ層の上方から下方へ流し、
    前記洗浄液は、前記粒状ろ層の下方から上方へ流す、
    請求項1に記載の粒状ろ層の逆洗浄方法。
  3. 前記被ろ過液よりも高温の高温洗浄液を前記粒状ろ層に前記逆方向に流した後、前記粒状ろ層に前記洗浄液を流す、
    請求項1又は請求項2に記載の粒状ろ層の逆洗浄方法。
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