JP2018033797A - 医用画像診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査において生じた異常の原因の追究を容易にすることができる医用画像診断装置を提供すること。【解決手段】実施形態の医用画像診断装置は、検知部と、受付部と、取得部と、送信部とを備える。検知部は、所定の入力操作を検知する。受付部は、医用画像診断装置における構成要素を指定する指定操作を受け付ける。取得部は、前記医用画像診断装置における処理記録のうち、前記検知部が前記入力操作を検知した時間を含む所定時間の処理記録を取得する。送信部は、前記取得部が取得した処理記録、前記入力操作を検知した時間の情報、及び、前記指定操作によって指定された構成要素の情報を、サービスセンタに送信する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用画像診断装置に関する。
医用画像診断装置を用いた検査において、医用画像診断装置の動作や医用画像の表示等に通常と異なる点がある場合、操作者はサービスセンタに連絡し、原因の解明や医用画像診断装置の修理等を受ける。例えば、サービスセンタは、医用画像診断装置の所在する病院から送信された医用画像診断装置の処理記録(ログ)に基づいて原因を追究する。なお、医用画像診断装置の構成要素とは、コンソールや寝台装置、ガントリ等の医用画像診断装置を構成する要素や、医用画像データや検査情報、フィルミング等の医用画像診断装置による処理に係る要素をいう。また、以下では、検査において医用画像診断装置の構成要素に発生した不具合や不調、あるいは検査において操作者が感じた不具合や不調、違和感等を、単に異常とも記載する。
特開2012−133767号公報 特開2011−054194号公報 特開2015−036858号公報
本発明が解決しようとする課題は、検査において生じた異常の原因の追究を容易にすることができる医用画像診断装置を提供することである。
実施形態の医用画像診断装置は、検知部と、受付部と、取得部と、送信部とを備える。検知部は、所定の入力操作を検知する。受付部は、医用画像診断装置における構成要素を指定する指定操作を受け付ける。取得部は、前記医用画像診断装置における処理記録のうち、前記検知部が前記入力操作を検知した時間を含む所定時間の処理記録を取得する。送信部は、前記取得部が取得した処理記録、前記入力操作を検知した時間の情報、及び、前記指定操作によって指定された構成要素の情報を、サービスセンタに送信する。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るログの管理について説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係るボタンについて説明するための図である。 図4Aは、第1の実施形態に係るボタンについて説明するための図である。 図4Bは、第1の実施形態に係るボタンについて説明するための図である。 図4Cは、第1の実施形態に係るボタンについて説明するための図である。 図4Dは、第1の実施形態に係るボタンについて説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係るログの取得について説明するための図である。 図6Aは、第1の実施形態に係る問いかけについて説明するための図である。 図6Bは、第1の実施形態に係る問いかけについて説明するための図である。 図7Aは、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の処理の一連の流れを説明するためのシーケンス図である。 図7Bは、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の処理の一連の流れを説明するためのシーケンス図である。 図8は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。 図9は、第3の実施形態に係る指定操作について説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る医用画像診断装置を説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて第1の実施形態に係る医用画像診断装置100の構成の一例を説明する。図1は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、第1のログ管理回路110と、第2のログ管理回路120と、ディスプレイ130と、入力回路140と、画面キャプチャ回路150と、処理回路160とを備える。また、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、サービスプロセッサ200と接続される。また、サービスプロセッサ200は、サービスセンタ300と接続される。そして、医用画像診断装置100は、図1に示すように、各回路が相互に接続され、各回路間で種々のデータを送受信したり、サービスプロセッサ200にデータを出力したりする。また、サービスプロセッサ200は、医用画像診断装置100から入力されたデータを、サービスセンタ300に送信する。また、医用画像診断装置100は、RIS(Radiology Information System)やHIS(Hospital Information System)等の種々のシステムと接続される。
なお、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、X線診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission computed Tomography)装置、SPECT装置とX線CT装置とが一体化されたSPECT−CT装置、PET装置とX線CT装置とが一体化されたPET−CT装置等である。
また、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、X線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置、SPECT装置、PET装置、SPECT−CT装置又はPET−CT装置等の別に応じた構成と、図1に示す各構成を含むコンソールとを有する。例えば、医用画像診断装置100がX線CT装置である場合、医用画像診断装置100は、図1に示す構成に加え、ガントリや寝台装置等を備える。ここで、ガントリは、X線管、検出器、回転フレーム等を有する架台である。また、ガントリは、被検体に対してX線を照射し、被検体を透過したX線に基づく投影データを収集して、コンソールに出力する。また、寝台装置は移動可能な天板を有し、天板に載置された被検体を、ガントリの回転フレーム内に移動させる。そして、コンソールが有する処理回路160は、操作者による操作を受け付けるとともに、ガントリによって収集された投影データを用いてX線CT画像データを再構成する。
即ち、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、医用画像データを収集するための構成を備える。なお、以下では、医用画像診断装置100が有する医用画像データを収集するための構成であって、医用画像診断装置100の種類に応じた構成を、単に収集系とも記載する。例えば、医用画像診断装置100がX線CT装置である場合、ガントリや寝台装置が収集系に含まれる。そして、医用画像診断装置100は、収集系を制御することによって医用画像データを収集し、収集した医用画像データをディスプレイ130に表示させる。また、医用画像診断装置100は、収集した医用画像データを、図示しない記憶回路に格納する。
図1に示す医用画像診断装置100においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で図示しない記憶回路へ記憶されている。第1のログ管理回路110、第2のログ管理回路120、画面キャプチャ回路150及び処理回路160は、記憶回路からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の各回路は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
なお、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。
第1のログ管理回路110は、処理回路160による制御の下、医用画像診断装置100のログを管理する。例えば、第1のログ管理回路110は、医用画像診断装置100のログを、図示しない記憶回路に格納して管理する。ここでログとは、検査において医用画像診断装置100が有する回路(図1に図示しない回路を含む)によって実行された処理の記録である。
一例を挙げると、検査において、RISやHIS等のシステムから患者情報(被検体の年齢や性別、身長、体重など)を取得する処理が実行された場合、第1のログ管理回路110は、「患者情報の取得」というイベントがあったことを示す情報や、取得された患者情報、処理が実行された時間を示す情報、どこから患者情報を取得したのかを示す情報等をログとして管理する。
また、一例を挙げると、医用画像診断装置100がX線CT装置である場合において、投影データの収集が実行された場合、第1のログ管理回路110は、「投影データの収集」というイベントがあったことを示す情報や、処理が実行された時間を示す情報、収集した投影データ、各投影データを収集した位置を示す情報(天板の長手方向における座標など)、各投影データを収集した角度を示す情報(回転フレームの回転に伴って移動するX線管及び検出器の位置など)等をログとして管理する。
なお、第1のログ管理回路110は、医用画像診断装置100におけるログを、一定時間ごとに区切って管理する。例えば、第1のログ管理回路110は、ログを一定時間ごとに一つのファイルとし、各ファイルを図示しない記憶回路に格納して管理する。なお、この点については後述する。
第2のログ管理回路120は、第1のログ管理回路110が管理するログのうち、所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを、図示しない記憶回路に格納して管理する。即ち、医用画像診断装置100のログは、第1のログ管理回路110及び第2のログ管理回路120のそれぞれにより、2つの階層において管理される。また、第2のログ管理回路120は、所定の入力操作を検知した時間の情報や、指定操作によって指定された構成要素の情報、構成要素に生じた異常の度合いの情報、画面キャプチャ回路150がキャプチャした画面スナップショットを、図示しない記憶回路に格納して管理する。なお、第2のログ管理回路120が管理するログ、時間の情報、構成要素の情報、異常の度合いの情報及び画面スナップショットについては後述する。
ディスプレイ130は、操作者によって参照されるモニタであり、処理回路160による制御の下、種々の画像を表示する。例えば、ディスプレイ130は、操作者の指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したり、収集した医用画像を表示したりする。なお、医用画像診断装置100は複数のディスプレイ130を備えることができ、例えば、収集系が配置される検査室や、操作室などにディスプレイ130をそれぞれ配置することもできる。
入力回路140は、各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等を有し、操作者からの指示や設定を受け付ける。例えば、入力回路140は、所定の入力操作を検知するためのボタンを有し、ボタン操作がされた場合、所定の入力操作があったことを処理回路160に通知する。また、例えば、入力回路140は、医用画像診断装置100における構成要素の各々を表す複数のボタンを有し、ボタン操作がされた場合、所定の入力操作及び指定操作があったことを処理回路160に通知する。なお、所定の入力操作及び指定操作については後述する。
画面キャプチャ回路150は、処理回路160による制御のもと、所定の入力操作を検知した時間において、ディスプレイ130に表示された表示画面をキャプチャする。例えば、画面キャプチャ回路150は、所定の入力操作を検知したことをトリガとして、ディスプレイ130に表示された表示画面を画像データとして取り込む。なお、画面キャプチャ回路150がキャプチャした画像データは、第2のログ管理回路120により管理される。なお、画面キャプチャ回路150がキャプチャしたディスプレイ130の表示画面については、画面スナップショットとも記載する。
処理回路160は、制御機能161、管理機能162、検知機能163、受付機能164、取得機能165及び送信機能166を制御することで、医用画像診断装置100全体の動作を制御する。例えば、処理回路160は、制御機能161に対応するプログラムを記憶回路から読み出して実行することにより、収集系を制御して医用画像データを収集したり、収集した医用画像データを記憶回路に格納したり、画像ネットワーク(病院内で収集された医用画像データをデータベース登録して管理するシステム)に登録したりする。なお、処理回路160は、単一の回路として構成される場合であってもよいし、複数の独立した回路を組み合わせて構成される場合であってもよい。一例を挙げると、処理回路160は、制御機能161を実現する回路と、管理機能162、検知機能163、受付機能164、取得機能165及び送信機能166を実現する回路との組み合わせであってもよい。なお、以下では、図1に示すように、処理回路160が単一の回路として構成される場合を一例として説明する。
以上、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100の全体構成について説明した。かかる構成のもと、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、検査において生じた異常の原因の追究を容易にする。具体的には、医用画像診断装置100は、第1のログ管理回路110が管理するログのうち、異常が生じたときのログを第2のログ管理回路120において管理する。また、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、第2のログ管理回路120が管理するログ、異常が発生した時間の情報、及び、異常が発生した構成要素の情報を、サービスセンタ300に送信する。以下、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100が行う処理について、詳細に説明する。
まず、制御機能161は、検査情報を取得する。例えば、制御機能161は、RISやHIS等のシステムから、患者情報や、撮像又は撮影の条件(検査対象となる被検体の部位や、撮像又は撮影を実行する日付、時間など)を取得する。次に、制御機能161は、取得した検査情報をディスプレイ130に表示させる。そして、ディスプレイ130に表示した検査情報を参照した操作者から、検査を実行するとの指示が入力された場合、制御機能161は、検査を実行する。
例えば、医用画像診断装置100がX線CT装置である場合、制御機能161は、寝台装置の動作を制御し、天板に載置された被検体を、ガントリの回転フレーム内に移動させる。また、制御機能161は、ガントリの動作を制御して、被検体に対してX線を照射し、被検体を透過したX線に基づく投影データを収集する。また、制御機能161は、収集した投影データを用いてX線CT画像データを再構成する。また、制御機能161は、再構成したX線CT画像データに対して種々の画像処理を施したり、X線CT画像データの解析を行ったりする。また、制御機能161は、再構成したX線CT画像データを記憶回路に格納したり、画像ネットワークに登録したり、ディスプレイ130に表示させたり、フィルムに転写(フィルミング)したりする。即ち、制御機能161は、検査における種々の処理を実行して、検査を実行する。
管理機能162は、検査が実行されている間、実行された各処理についてのログを生成する。そして、管理機能162は、第1のログ管理回路110を制御し、医用画像診断装置100のログを管理する。また、管理機能162は、ログを一定時間ごとに区切って管理する。ここで、図2を用いて、管理機能162によるログの管理について説明する。図2は、第1の実施形態に係るログの管理について説明するための図である。なお、図2における軸「t」は、時間軸を示す。管理機能162は、第1のログ管理回路110を制御することで、医用画像診断装置100における各処理についてのログを、図2に示すように、一定時間ごとに分割して管理する。例えば、管理機能162は、図2に示す時間内のログを、時間「t0」におけるログ、時間「t1」におけるログ、時間「t2」におけるログ、時間「t3」におけるログ、時間「t4」におけるログ、時間「t5」におけるログ、及び、時間「t6」におけるログとして、それぞれ管理する。即ち、管理機能162は、図2に示す時間内のログを、7つのファイルとして管理する。
ここで、検査においては、医用画像診断装置100の構成要素に異常が生じる場合がある。例えば、医用画像診断装置100がX線CT装置である場合において、寝台装置を駆動させて天板を移動させる際に、寝台装置から異音がする場合や、天板の移動が実行できない場合などである。また、例えば、ディスプレイ130に表示される医用画像にアーチファクトが生じる場合や、ディスプレイ130における医用画像の表示が実行できない場合などである。
異常が発生した場合、検知機能163は、異常が発生したことに対する操作者の反応を検知する。以下では、異常が発生したことに対する操作者の反応であって、入力回路140を介して検知機能163が検知する操作を、所定の入力操作とも記載する。例えば、入力回路140は所定の入力操作を検知するためのボタンを有し、検知機能163は、異常が発生したことに対して操作者がボタンを押す操作を、所定の入力操作として検知する。
ここで、入力回路140が有するボタンは、例えば、物理的なボタンであり、検知機能163は、操作者がボタンを押下したことを、所定の入力操作として検知する。また、入力回路140が有するボタンは、例えば、ディスプレイ130に表示されるGUI(アイコン)であり、検知機能163は、操作者のボタンに対する操作(クリック等)を、所定の入力操作として検知する。また、ディスプレイ130がタッチパネルである場合において、検知機能163は、ディスプレイ130に表示されるボタンに対するタップ操作や、長押し操作等を、所定の入力操作として検知する。なお、所定の入力操作を検知するためのボタンは、収集系が設置される検査室及び操作室のうち少なくとも一方に設置される。また、ボタンは、室内の複数箇所に設置される場合であってもよい。
以下、検知機能163が所定の入力操作を検知するためのボタンが、構成要素の各々を表す複数のボタンである場合について、図3を用いて説明する。図3は、第1の実施形態に係るボタンについて説明するための図である。なお、図3に示す4つのボタンは、それぞれ、医用画像診断装置100における構成要素を示す。また、以下では、医用画像診断装置100がX線CT装置である場合について説明する。
図3に示すボタンB1はガントリを示し、ボタンB2は寝台装置を示し、ボタンB3はコンソールを示し、ボタンB4は画像表示(ディスプレイ130へのX線CT画像の表示)を示す。例えば、制御機能161は、図3に示すように、検査において操作者が異常を感じた場合に操作するための4つのボタンを表示させる。そして、例えば、ガントリから異音がする、あるいは、ガントリの駆動が実行されないといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB1に対する選択操作を実行する。また、例えば、天板の移動が滑らかでない、移動時に異音がする、あるいは、天板の移動が実行されないといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB2に対する選択操作を実行する。
また、例えば、コンソールが処理を実行する際に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB3に対する選択操作を実行する。ここで、コンソールが処理を実行する際に異常が生じた場合とは、例えば、X線CT画像データの再構成が終了しない場合や、画像処理前のX線CT画像に生じていなかったアーチファクトが画像処理後に生じる場合、解析結果が実際上ありえない結果となる場合(例えば、X線CT画像データから被検体の心臓の位置を抽出する処理を行った場合において、胸部でない位置が結果として示された場合等)、X線CT画像データを記憶回路へ格納する処理又は画像ネットワークへ登録する処理が実行されない場合、ディスプレイ130へ表示させたX線CT画像やGUIの一部が欠ける場合、X線CT画像やGUIがディスプレイ130に表示されない場合等である。
また、例えば、ディスプレイ130に表示されたX線CT画像にアーチファクトが生じる、X線CT画像の一部が欠ける、あるいはディスプレイ130にX線CT画像が表示されないといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB4に対する選択操作を実行する。このように、操作者がボタンに対する選択操作を実行すると、検知機能163は、上述したボタンに対する操作者の選択操作を、所定の入力操作として検知する。
また、受付機能164は、上述したボタンに対する操作者の選択操作を、医用画像診断装置100における構成要素を指定する指定操作として受け付ける。例えば、操作者がボタンB1に対する選択操作を実行した場合、受付機能164は、上記選択操作を、異常のあった構成要素としてガントリを指定する指定操作として受け付ける。即ち、入力回路140が有する複数のボタンに対する選択操作があった場合、検知機能163が所定の入力操作を検知すると同時に、受付機能164は、構成要素を指定する指定操作を受け付ける。なお、指定操作によって指定された構成要素の情報は、ログに対応付けられて、第2のログ管理回路120により管理される。
なお、ディスプレイ130に表示されたX線CT画像の一部が欠ける場合、画像表示の異常であるか、コンソールの異常であるかを操作者が判断できない場合がある。この場合、操作者は、ボタンB3及びボタンB4に対する選択操作を実行する。即ち、操作者は、異常が発生した構成要素の判断が難しい場合には、2つ以上のボタンを選択してもよい。また、操作者が2つ以上のボタンを選択した場合、受付機能164は、上記選択操作を、2つ以上の構成要素を指定する指定操作として受け付ける。
また、所定の入力操作を検知するためのボタンがディスプレイ130に表示されるGUIである場合、表示されるボタンは、検査の段階(フェイズ)に応じて変化する場合であってもよい。ここで、所定の入力操作を検知するためのボタンが変化する場合について、図4A、図4B、図4C及び図4Dを用いて説明する。図4A、図4B、図4C及び図4Dは、第1の実施形態に係るボタンについて説明するための図である。
まず、検査開始時のフェイズにおいて、制御機能161は、例えば、図4Aの4つのボタンをディスプレイ130に表示させる。図4Aに示すボタンB5は患者情報を示し、ボタンB6は検査オプションを示し、ボタンB7はコンソールを示し、ボタンB8は予約ネットワークを示す。なお、ボタンB5が示す患者情報とは、RISやHIS等の種々のシステムから取得され、ディスプレイ130に表示される被検体の年齢や性別、身長、体重などである。
また、ボタンB6が示す検査オプションとは、RISやHIS等の種々のシステムから取得され、あるいは入力回路140を介して操作者によって入力され、ディスプレイ130に表示される収集条件である。検査オプションの内容は、例えば、検査対象となる被検体の部位や、撮像又は撮影を実行する日付、時間などである。また、検査オプションの内容は、例えば、造影剤の注入の有無や造影剤の種類などである。また、検査オプションの内容は、例えば、医用画像診断装置100がMRI装置である場合において、アタッチメント(部位に応じた形状の局所的な高周波コイル)の有無や、アタッチメントを用いる部位などである。また、ボタンB8が示す予約ネットワークとは、例えば、RISやHIS等のシステムとの接続状況である。また、ボタンB8が示す予約ネットワークとは、例えば、ディスプレイ130に表示される予約内容(検査において使用される検査室の番号や、検査の時間、操作者及び被検体の氏名など)である。
例えば、検査を開始する時間において患者情報がディスプレイ130に表示されない、あるいはディスプレイ130に表示された患者情報が文字化けしているといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB5に対する選択操作を実行する。また、例えば、検査を開始する時間において検査オプションがディスプレイ130に表示されない、あるいはディスプレイ130に表示された検査オプションが文字化けしているといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB6に対する選択操作を実行する。また、例えば、コンソールが処理を実行する際に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB7に対する選択操作を実行する。また、例えば、予約ネットワークと接続されない、あるいはディスプレイ130に表示された予約内容が文字化けしているといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB8に対する選択操作を実行する。そして、検知機能163は、操作者による選択操作を所定の入力操作として検知し、また、受付機能164は、操作者による選択操作を構成要素の指定操作として受け付ける。
次に、医用画像データ収集のフェイズにおいて、制御機能161は、例えば、図4Bの4つのボタンをディスプレイ130に表示させる。図4Bに示すボタンB7はコンソールを示し、ボタンB9はガントリを示し、ボタンB10は寝台を示し、ボタンB11は画像表示を示す。なお、コンソールのように複数の段階に係る構成要素については、図4A及び図4Bに示すように、対応するボタンB7が引き続き表示される。
例えば、コンソールが処理を実行する際に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB7に対する選択操作を実行する。また、例えば、ガントリを駆動させる際に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB9に対する選択操作を実行する。また、例えば、寝台装置を駆動させる際に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB10に対する選択操作を実行する。また、例えば、ディスプレイ130での画像表示において異常が生じた場合、操作者は、ボタンB11に対する選択操作を実行する。そして、検知機能163は、操作者による選択操作を所定の入力操作として検知し、また、受付機能164は、操作者による選択操作を構成要素の指定操作として受け付ける。
次に、医用画像の参照や、医用画像データの解析のフェイズにおいて、制御機能161は、例えば、図4Cの4つのボタンをディスプレイ130に表示させる。また、図4Cに示すボタンB7はコンソールを示し、ボタンB11は画像表示を示し、ボタンB12は解析・計測結果を示し、ボタンB13は画像ネットワークを示す。なお、図4B及び図4CのボタンB11に示すように、一定の構成要素を示すボタンを表示する画面上の位置は、検査のフェイズごとに変更される場合であってもよい。
図4CのボタンB12が示す解析・計測結果は、収集した医用画像データに対する画像解析の結果や、医用画像データ又は医用画像データと併せて収集したデータに基づく計測値である。例えば、解析・計測結果は、X線CT画像データの解析に基づく部位や腫瘍の位置やサイズである。また、例えば、解析・計測結果は、医用画像診断装置100が超音波診断装置である場合において、超音波プローブから送信され、被検体の体内にて反射されて超音波プローブにより受信された反射波信号における周波数偏移(ドプラ偏移)に基づく血液の流速である。また、図4CのボタンB13が示す画像ネットワークとは、例えば、画像ネットワークとの接続状況や、収集した医用画像データの登録状況である。
例えば、コンソールが処理を実行する際に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB7に対する選択操作を実行する。また、例えば、ディスプレイ130での画像表示において異常が生じた場合、操作者は、ボタンB11に対する選択操作を実行する。また、例えば、解析・計測結果に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB12に対する選択操作を実行する。ここで、解析・計測結果に異常が生じた場合とは、例えば、X線CT画像データから被検体の心臓の位置を抽出する処理を行った場合において、胸部でない位置が結果として示された場合などである。また、解析・計測結果に異常が生じた場合とは、例えば、医用画像診断装置100が超音波診断装置である場合において、ドプラ偏移に基づく血液の流速が、実際上ありえないほど大きい値となっている場合などである。また、例えば、画像ネットワークと接続されない、あるいは画像ネットワークとの接続が確立されているにもかかわらず医用画像データの登録が行われないといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB13に対する選択操作を実行する。そして、検知機能163は、操作者による選択操作を所定の入力操作として検知し、また、受付機能164は、操作者による選択操作を構成要素の指定操作として受け付ける。
次に、フィルミングのフェイズにおいて、制御機能161は、例えば、図4Dの4つのボタンをディスプレイ130に表示させる。また、図4Dに示すボタンB7はコンソールを示し、ボタンB11は画像表示を示し、ボタンB13は画像ネットワークを示し、ボタンB14はフィルミングを示す。なお、ボタンB14が示すフィルミングとは、収集した医用画像データをフィルムに転写する処理や、医用画像データが転写されたフィルムである。
例えば、コンソールが処理を実行する際に異常が生じた場合、操作者は、ボタンB7に対する選択操作を実行する。また、例えば、ディスプレイ130での画像表示において異常が生じた場合、操作者は、ボタンB11に対する選択操作を実行する。また、例えば、画像ネットワークにおいて異常が生じた場合、操作者は、ボタンB13に対する選択操作を実行する。また、例えば、ディスプレイ130に表示されたX線CT画像とフィルムに転写されたX線CT画像とが異なっている、複数収集したX線CT画像のうち一部のフィルムが欠落している、フィルミングが実行できないといった異常が生じた場合、操作者は、ボタンB14に対する選択操作を実行する。そして、検知機能163は、操作者による選択操作を所定の入力操作として検知し、また、受付機能164は、操作者による選択操作を構成要素の指定操作として受け付ける。
上述したように検知機能163が所定の入力操作を検知した場合、取得機能165は、第1のログ管理回路110が管理するログのうち、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを取得する。また、取得機能165が取得したログについては、第2のログ管理回路120において管理される。ここで、図5を用いて、取得機能165によるログの取得について説明する。図5は、第1の実施形態に係るログの取得について説明するための図である。
まず、管理機能162は、上述したように、第1のログ管理回路110を制御して、医用画像診断装置100におけるログを一定時間ごとに区切って管理する。例えば、管理機能162は、図5の左図に示すように、検査時のログを、時間「t0」におけるログ、時間「t1」におけるログ、時間「t2」におけるログ、時間「t3」におけるログ、時間「t4」におけるログ、時間「t5」におけるログ、及び、時間「t6」におけるログに分割して、それぞれを管理する。なお、一定時間ごとに区切ったログについては、単位処理記録とも記載する。
ここで、例えば、時間「t2」において、検知機能163が所定の入力操作を検知した場合、取得機能165は、時間「t1」におけるログ、時間「t2」におけるログ、及び、時間「t3」におけるログを、第1のログ管理回路110から取得する。そして、第2のログ管理回路120は、図5の右図に示すように、取得機能165が取得した時間「t1」におけるログ、時間「t2」におけるログ、及び、時間「t3」におけるログを管理する。
なお、異常が発生してから、操作者が異常を認識して所定の操作を行うまでには一定の時間を要する。例えば、検知機能163が所定の入力操作を検知したのが時間「t2」であり、医用画像診断装置100に異常が生じたのは時間「t1」である場合がある。また、異常が生じていた時間が長く、例えば、時間「t1」、時間「t2」及び時間「t3」にわたって異常が生じる場合がある。そこで、取得機能165は、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間「t2」におけるログに加え、時間「t2」の前後における単位処理記録(時間「t1」におけるログ、及び、時間「t3」におけるログ)を取得することにより、医用画像診断装置100に異常が生じた時間のログを取得することができる。なお、取得機能165は、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間における単位処理記録のみを取得する場合であってもよい。
そして、送信機能166は、取得機能165が取得したログ、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間の情報、及び、受付機能164が受け付けた指定操作によって指定された構成要素の情報を、サービスプロセッサ200に出力し、サービスセンタ300に送信する。例えば、送信機能166は、取得機能165によって取得されて第2のログ管理回路120によって管理される所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを、第2のログ管理回路120から取得して、サービスセンタ300に送信する。ここで、送信機能166は、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間の情報、及び、受付機能164が受け付けた指定操作によって指定された構成要素の情報を、第2のログ管理回路120から取得して、ログに対応付けてサービスセンタ300に送信する。
なお、取得機能165は、所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログに加え、所定の入力操作を検知した時間における画面スナップショットを取得することができる。例えば、図5に示すように、時間「t2」において所定の入力操作を検知した場合、取得機能165は、時間「t2」における画面スナップショットを取得する。一例を挙げると、取得機能165は、画面キャプチャ回路150を制御し、時間「t2」においてディスプレイ130に表示された表示画面を、時間「t2」における画面スナップショットとしてキャプチャする。また、取得機能165は、時間「t1」におけるログ、時間「t2」におけるログ及び時間「t3」におけるログを取得する。そして、第2のログ管理回路120は、図5の右図に示すように、時間「t1」におけるログ、時間「t2」におけるログ及び時間「t3」におけるログに対応付けて、時間「t2」における画面スナップショットを管理する。
また、時間「t5」において、検知機能163が所定の入力操作を更に検知した場合、取得機能165は、図5に示すように、時間「t4」におけるログ、時間「t5」におけるログ、時間「t6」におけるログ、及び、時間「t5」における画面スナップショットを取得する。そして、第2のログ管理回路120は、図5に示すように、取得機能165が取得した時間「t4」におけるログ、時間「t5」におけるログ及び時間「t6」におけるログに対応付けて、時間「t5」における画面スナップショットを管理する。
そして、取得機能165が画面スナップショットを取得した場合、送信機能166は、取得機能165が取得したログ、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間の情報及び受付機能164が受け付けた指定操作によって指定された構成要素の情報に加えて、画面スナップショットをサービスセンタ300に送信する。なお、画面スナップショットは、所定の入力操作を検知した時間における1つの画像であってもよいし、所定の入力操作を検知した時間及び前後の時間における複数の画像であってもよい。また、画面スナップショットは、所定の入力操作を検知した時間を含む動画像であってもよい。
また、検知機能163は、ボタンに対する操作の受付け方に基づいて、医用画像診断装置100の構成要素に生じた異常の度合いの情報を取得することができる。例えば、画像表示に繰り返し異常が発生する場合、操作者は、画像表示を示すボタンに対する選択操作を繰り返し実行する。また、例えば、寝台から大きな異音がする場合、操作者は、寝台を示すボタンを強い力で押したり、長押ししたり、連打したりする。そして、検知機能163は、選択操作が繰り返し行われる場合や、ボタンが強い力で押される場合、ボタンが長押しされる場合、ボタンが連打される場合等は、異常の度合いが大きいものと判断する。なお、以下では、異常の度合いの情報を重篤度とも記載する。また、検知機能163が取得した重篤度については、第2のログ管理回路120により管理される。そして、検知機能163が重篤度を取得した場合、送信機能166は、取得機能165が取得したログ、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間の情報及び受付機能164が受け付けた指定操作によって指定された構成要素の情報に加えて、重篤度をサービスセンタ300に送信する。なお、重篤度は、例えば、操作の受付け方に応じて予め割り当てられた数値などによって表される。
なお、サービスセンタ300に対するログ等の送信は、検知機能163が所定の入力操作を検知したことをトリガとして即時実行される場合であってもよいし、重篤度に応じたタイミングで実行される場合であってもよいし、検査終了時に実行される場合であってもよい。例えば、検知機能163が重篤度を取得した場合において、送信機能166は、重篤度が閾値を超える場合においては、サービスセンタ300に対するログ等の送信を即時実行する。また、例えば、送信機能166は、重篤度が閾値を超えない場合においては、サービスセンタ300に対するログ等の送信を検査終了時に実行する。
ここで、検査終了時におけるログ等の送信について説明する。例えば、制御機能161は、検査が終了したタイミングで操作者への問いかけを行い、送信機能166は、操作者からの要求があった場合に、取得機能165が取得したログ、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間の情報、受付機能164が受け付けた指定操作によって指定された構成要素の情報、画面スナップショット及び重篤度を、第2のログ管理回路120から取得し、サービスセンタ300に送信する。以下、検査終了時における操作者への問いかけについて、図6A及び図6Bを用いて説明する。図6A及び図6Bは、第1の実施形態に係る問いかけについて説明するための図である。
例えば、検査終了時において、制御機能161は、GUIや医用画像をディスプレイ130に表示させ、検査における異常に関して操作者への問いかけを行う。なお、検査終了時とは、被検体に対する検査が終了した時点であってもよいし、一日の検査が終了した時点(業務終了時)であってもよい。また、検査終了時は、被検体に対する検査が終了した後、操作者が指定する任意の時点であってもよい。
まず、制御機能161は、図6Aに示すGUI(ダイアログ)をディスプレイ130に表示させ、検査時に異常があったか否かの入力操作を受け付ける。ここで、例えば、操作者から「異常なし」が選択された場合、制御機能161は、操作者への問いかけを終了する。一方で、操作者から「異常あり」が選択された場合、制御機能161は、図6Bに示す画面をディスプレイ130に表示させる。
ここで、図6Bに示す領域R1には、検査において検知機能163が所定の入力操作を検知した時点における画面スナップショットが表示される。例えば、制御機能161は、第2のログ管理回路120から画面スナップショットを取得し、領域R1に表示させる。なお、領域R1は、例えば、図6Bに示すように、検査時に表示されていた医用画像を示す領域R2や、検査時に表示されていたGUIを示す領域R3を含む。
また、画面スナップショットを示す領域R1には、領域R4及び領域R5が重畳して表示される。領域R4には、検知機能163が所定の入力操作を検知した日付や時刻等が表示される。また、領域R5には、矢印や文字列、囲み等を示すアノテーションボタンが表示される。例えば、制御機能161は、操作者によるアノテーションボタンの選択操作、及び、矢印や文字列、囲み等を配置する操作を受け付けることで、注釈をつける操作を受け付ける。一例を挙げると、制御機能161は、図6Bに示すように、領域R2の医用画像のうち、操作者が異常と判断した部分についての注釈をつける操作を受け付ける。
また、領域R6及び領域R7は、複数の画面スナップショットが取得された場合において、領域R1に表示される画面スナップショットを変更するためのボタンである。例えば、領域R6のボタンが選択された場合、制御機能161は、より早い時間に取得された画面スナップショットを領域R1に表示させる。また、例えば、領域R7のボタンが選択された場合、制御機能161は、より遅い時間に取得された画面スナップショットを領域R1に表示させる。
領域R8には、受付機能164が指定操作を受け付けるためのボタンが表示される。例えば、操作者は、検査時に複数のボタンに対する選択操作を実行したものの、ボタンを押し間違えていたり、ボタンを押した後に異常に係る構成要素についての判断が変わったりした場合、検査終了時において、領域R8の複数のボタンに対する再度の選択操作を実行する。そして、受付機能164は、検査終了時において、再度、構成要素を指定する指定操作を受け付ける。
また、入力回路140が有するボタンが構成要素の各々を表す複数のボタンでなく、例えば、一つの物理的なボタンである場合、検知機能163が所定の入力操作を検知するのと同時に、受付機能164が指定操作を受け付けることはできない。そこで、操作者は、検査終了時において、領域R8の複数のボタンの中から、異常が発生した構成要素に対応するボタンを選択する選択操作を実行する。そして、受付機能164は、検査終了時において、構成要素を指定する指定操作を受け付ける。
領域R9は、重篤度を設定するための領域であり、例えば、重篤度を調整するためのインジケータが表示される。例えば、操作者は、検査時にボタンに対して行った操作に基づいて検知機能163が取得した重篤度が適切でないと判断した場合、検査終了時において、領域R9のインジケータで重篤度を調整する。また、例えば、検査時に検知機能163が重篤度を取得していなかった場合、操作者は、検査終了時において、領域R9のインジケータで重篤度を調整する。そして、検知機能163は、検査終了時において、重篤度を取得する。
領域R10は、検知機能163が検知した所定の入力操作、及び、受付機能164が受け付けた指定操作のうち少なくとも一方に関するコメントを入力するための領域である。例えば、操作者は、検査において発生した異常に関するコメントや、異常の原因に関するコメント、指定操作においてその構成要素を指定した理由に関するコメントの記入操作を行う。そして、受付機能164は、領域R10において、所定の入力操作及び指定操作のうち少なくとも一方に関するコメントの記入操作を受け付ける。
領域R11は、サービスセンタ300への連絡を行うか否かの選択を受け付けるための領域である。例えば、操作者は、検査中に所定の入力操作を行ったものの、サービスセンタ300への連絡を要しない程度の軽微な異常であると判断した場合や、サービスセンタ300によらずとも異常を解消し得る手段がある場合、再度異常が発生した際にまとめて連絡を行う場合等においては、領域R11の「キャンセル」を選択することができる。一方で、サービスセンタ300への連絡を行う場合、操作者は、領域R11の「送信」を選択することができる。
領域R11の「送信」が選択された場合、送信機能166は、取得機能165が取得したログ、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間の情報、受付機能164が受け付けた指定操作によって指定された構成要素の情報を、サービスプロセッサ200に出力し、サービスセンタ300に送信する。ここで、取得機能165が取得したログは、第1のログ管理回路110において管理されるログの一部であり、データサイズは小さい。従って、送信機能166は、取得機能165が取得したログを、サービスセンタ300に容易に送信することができる。
なお、検査終了時に構成要素の指定操作が再度行われていた場合、送信機能166は、後の指定操作により指定された構成要素の情報をサービスセンタ300に送信する。あるいは、検査終了時に構成要素の指定操作が再度行われていた場合、送信機能166は、先の指定操作により指定された構成要素の情報及び後の指定操作により指定された構成要素の情報をサービスセンタ300に送信する。
また、検知機能163が、検査において、あるいは検査終了時に重篤度を取得していた場合、送信機能166は、更に、重篤度の情報をサービスセンタ300に送信する。また、取得機能165が、所定の入力操作を検知した時間における画面スナップショットを取得していた場合、送信機能166は、更に、画面スナップショットをサービスセンタ300に送信する。また、受付機能164が、検査終了時にコメントの記入操作を受け付けていた場合、送信機能166は、更に、所定の入力操作及び指定操作のうち少なくとも一方に関するコメントをサービスセンタ300に送信する。
次に、医用画像診断装置100による処理の手順の一例を、図7A及び図7Bを用いて説明する。図7A及び図7Bは、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100の処理の一連の流れを説明するためのシーケンス図である。なお、図7A及び図7Bに示すステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS104、ステップS105、ステップS106、ステップS107、ステップS108、ステップS109、ステップS110、ステップS111、ステップS112、ステップS113、ステップS114及びステップS115の各処理は、処理回路160による制御の下で実行され、あるいは処理回路160を経由して実行される。
まず、入力回路140は、図7Aに示すように、操作者からのボタンに対する操作に基づいて所定の入力操作を検知し(ステップS101)、処理回路160に対して所定の入力操作が検知されたことを示す情報を送信する(ステップS102)。次に、処理回路160は、所定の入力操作が検知されたことを示す情報を第1のログ管理回路110に送信し(ステップS103)、所定の入力操作が検知された時間を含む所定時間のログを、第1のログ管理回路110から第2のログ管理回路120にコピーする(ステップS104)。
ここで、処理回路160は、ログをコピーするとともに、所定の入力操作が検知された時間の情報、構成要素の各々を表す複数のボタンに対する選択操作に基づいて指定された構成要素の情報を第2のログ管理回路120に保存する。また、処理回路160は、所定の入力操作が検知された時間における画面スナップショットを取得し、第2のログ管理回路120に保存する(ステップS105)。さらに、処理回路160は、所定の入力操作が検知された際のボタンに対する操作の受付け方に基づく重篤度を第2のログ管理回路120に保存する。そして、各情報をサービスセンタ300に送信する際に、処理回路160は、第2のログ管理回路120において管理されているログ、所定の入力操作が検知された時間の情報、指定された構成要素の情報、重篤度及び画面スナップショットを取得する(ステップS106)。
ここで、即時送信モードの場合、処理回路160は、ステップS106において取得したログ、所定の入力操作が検知された時間の情報、指定された構成要素の情報、重篤度及び画面スナップショットを、サービスプロセッサ200に送信する(ステップS107)。なお、即時送信モードであるか否かは、例えば、重篤度の大きさに応じて決定される。例えば、重篤度が一定の閾値を超える場合、即時送信モードが選択される。即ち、重篤度に応じたタイミングにおいて、送信が実行される。また、検査においては、即時送信モードでない場合、ステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS104、ステップS105及びステップS106が繰り返し実行される。また、即時送信モードの場合は、ステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS104、ステップS105、ステップS106及びステップS107が繰り返し実行される。
一方、検査終了後に各情報をサービスセンタ300に送信する場合、処理回路160は、図7Bに示すように、操作者から検査が終了したことを示す情報の入力を受け付け(ステップS108)、第2のログ管理回路120において管理されているログや所定の入力操作が検知された時間の情報を取得する(ステップS109)。ここで、処理回路160は、取得したログ及び時間の情報に基づいて、検査中に所定の入力操作が検知されたと判断した場合、検査時に所定の入力操作があったことを操作者に通知する(ステップS110)。
次に、処理回路160は、操作者から画面スナップショットを参照することを示す情報の入力を受け付け(ステップS111)、第2のログ管理回路120において管理されている画面スナップショットを取得し(ステップS112)、画面スナップショットを表示する(ステップS113)。ここで、処理回路160は、画面スナップショットを参照した操作者によるコメントを取得する(ステップS114)。
ここで、処理回路160は、送信を実行するか否かの指示操作を操作者から受け付け、送信を実行しない場合には処理を終了する。一方で、送信を実行する場合、処理回路160は、第2のログ管理回路120において管理されているログ、所定の入力操作が検知された時間の情報、指定された構成要素の情報、重篤度及び画面スナップショットをサービスプロセッサ200に送信し(ステップS115)、処理を終了する。
次に、医用画像診断装置100による処理の手順の一例を、図8を用いて説明する。図8は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100の処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。ステップS201、ステップS202及びステップS207は、制御機能161に対応するステップである。ステップS203は、検知機能163及び受付機能164に対応するステップである。ステップS204は、取得機能165に対応するステップである。ステップS205、ステップS206、ステップS208、ステップS209及びステップS210は、送信機能166に対応するステップである。
まず、処理回路160は、検査開始コマンドを受け付けたか否かを判定し(ステップS201)、検査開始コマンドを受け付けない場合には待機状態となる(ステップS201否定)。一方で、処理回路160は、検査開始コマンドを受け付けた場合(ステップS201肯定)、検査を実行する(ステップS202)。ここで、処理回路160は、所定の入力操作を検知したか否かを判定する(ステップS203)。
所定の入力操作を検知した場合(ステップS203肯定)、処理回路160は、第1のログ管理回路110において管理されているログのうち、所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを、第2のログ管理回路120にコピーする(ステップS204)。なお、処理回路160は、ステップS203において、構成要素の各々を表す複数のボタンに対する選択操作を、所定の入力操作として検知するとともに、構成要素を指定する指定操作として受け付ける。
ここで、処理回路160は、即時送信モードか否かを判定する(ステップS205)。即時送信モードでない場合(ステップS205否定)、処理回路160は、再度ステップS202に移行する。一方で、即時送信モードの場合(ステップS205肯定)、処理回路160は、第2のログ管理回路120のログ、所定の入力操作を検知した時間の情報及び指定操作によって指定された構成要素の情報をサービスセンタ300へ送信し(ステップS206)、再度ステップS202に移行する。
一方で、所定の入力操作を受け付けず(ステップS203否定)、検査を終了すると(ステップS207)、処理回路160は、検査において所定の入力操作を検知したか否かを判定する(ステップS208)。検査において所定の入力操作を検知していた場合(ステップS208肯定)、処理回路160は、サービスセンタ300への送信を行うか否かを判定する(ステップS209)。サービスセンタ300への送信を行う場合(ステップS209肯定)、処理回路160は、第2のログ管理回路120のログ、所定の入力操作を検知した時間の情報及び指定操作によって指定された構成要素の情報をサービスセンタ300へ送信し(ステップS210)、再度ステップS201に移行する。一方で、検査において所定の入力操作を検知しなかった場合(ステップS208否定)、あるいはサービスセンタ300への送信を行わない場合(ステップS209否定)、処理回路160は、処理を終了する。
なお、ステップS205及びステップS206は行わないこととし、ステップS204の後に再度ステップS202に移行する場合であってもよい。また、ステップS210において、第2のログ管理回路120のログ、所定の入力操作を検知した時間の情報及び指定操作によって指定された構成要素の情報をサービスセンタ300へ送信した後は処理を終了する場合であってもよい。また、ステップS206及びステップS210においては、第2のログ管理回路120のログ、所定の入力操作を検知した時間の情報及び指定操作によって指定された構成要素の情報に加え、画面スナップショットや重篤度をサービスセンタ300へ送信する場合であってもよい。
上述したように、第1の実施形態によれば、検知機能163は、所定の入力操作を検知する。受付機能164は、医用画像診断装置100における構成要素を指定する指定操作を受け付ける。取得機能165は、医用画像診断装置100におけるログのうち、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを取得する。送信機能166は、取得機能165が取得したログ、所定の入力操作を検知した時間の情報、及び、指定操作によって指定された構成要素の情報を、サービスセンタ300に送信する。従って、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、医用画像診断装置100におけるログに加え、異常が発生した時間の情報や構成要素の情報を、サービスセンタ300に通知し、検査において生じた異常の原因の追究を容易にすることができる。
また、第1の実施形態によれば、取得機能165は、第1のログ管理回路110において管理されるログのうち、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを取得する。従って、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、第1のログ管理回路110が管理するログと比べてデータサイズの小さいログを取得し、短時間でサービスセンタ300に送信することができる。また、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、短時間でログの送信を実行するため、検査中にログの送信を行う場合であっても、検査が中断される時間を短縮することができる。
また、第1の実施形態によれば、取得機能165は、第1のログ管理回路110において管理されるログのうち、異常発生時におけるログを第2のログ管理回路120において管理する。ここで、ログは検査において終始生成されて増大していくものであるから、第1のログ管理回路110においては、管理するログのうち一定期間が経過したものについては削除したり、新しいログによって上書きしたりするが、第2のログ管理回路120において管理されるログはデータサイズが小さく、記憶回路の容量を圧迫しにくいため、異常発生時におけるログを長期間にわたって保管することができる。従って、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、第1のログ管理回路110がサイクリックにログを管理する場合であっても、異常発生時におけるログを第2のログ管理回路120において保管し、異常発生時におけるログが失われてしまうことを回避することができる。
また、第1の実施形態によれば、送信機能166は、重篤度に応じたタイミングにおいて、取得機能165が取得したログ、所定の入力操作を検知した時間の情報、及び、指定操作によって指定された構成要素の情報を、サービスセンタ300に送信する。従って、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、異常の程度が大きい場合においては、迅速にサービスセンタ300への連絡を実行することができる。
また、第1の実施形態によれば、送信機能166は、異常発生時のログ、異常が発生した時間の情報及び異常が発生した構成要素の情報に加え、異常発生時の画面スナップショットや重篤度をサービスセンタ300に送信する。また、送信機能166は、更に、所定の入力操作及び指定操作のうち少なくとも一方に関するコメントをサービスセンタ300に送信する。従って、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、検査において生じた異常に関する種々の情報をサービスセンタ300に連絡し、異常の原因の追究を容易にすることができる。
また、第1の実施形態によれば、管理機能162は、医用画像診断装置100におけるログを一定時間ごとに区切った単位処理記録として管理し、取得機能165は、単位処理記録のうち、所定の入力操作を検知した時間を含む一又は複数の単位処理記録を取得する。従って、第1の実施形態に係る医用画像診断装置100は、異常が発生した時間を含む所定時間のログを効率的に取得することができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、入力回路140が備えるボタンに対する操作に基づいて、所定の入力操作が検知される場合について説明した。これに対して第2の実施形態では、入力回路140が備える表情取得装置により取得される操作者の所定の表情に関する情報が、所定の入力操作として検知される場合について説明する。
第2の実施形態に係る医用画像診断装置100は、図1に示した第1の実施形態に係る医用画像診断装置100と同様の構成を有し、検知機能163による処理の一部が相違する。そこで、第1の実施形態において説明した構成と同様の構成を有する点については、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、入力回路140は所定の入力操作を検知するための表情取得装置を有し、表情取得装置が操作者の所定の表情に関する情報を取得した場合、所定の入力操作があったことを検知機能163に通知する。ここで、入力回路140が備える表情取得装置の一例について説明する。例えば、表情取得装置は、検査室及び操作室の少なくとも一方に設けられ、カメラで操作者の画像を撮影する。次に、表情取得装置は、周知のパターン認識技術等の画像解析技術を用いることにより、例えば撮影した画像から利用者の顔などの各構成部分(例えば眉、目、口など)を抽出し、その形状や変化などに基づいて喜怒哀楽の感情(例えば、笑顔等)を数値化した指数を取得する。また、表情取得装置は、例えば、怒りや悲しみの度合いを基にネガティブな感情を推定した指数を取得する。そして、入力回路140は、表情取得装置が取得した喜怒哀楽の指数や、ネガティブな感情の指数が、所定の閾値を超えた場合、所定の入力操作があったことを検知機能163に通知する。
一例を挙げると、検査において異常が発生した場合、操作者の表情においては、喜びを示す指数に比べて、怒りや悲しみの度合いを示す指数が大きくなる。また、一例を挙げると、検査において異常が発生した場合、操作者にはネガティブな感情が生じ、表情取得装置が取得するネガティブな感情の指数は大きくなる。そして、検知機能163は、このような操作者の所定の表情に関する情報を、所定の入力操作として検知する。
更に、検知機能163は、操作者の表情に基づいて、医用画像診断装置100の構成要素に生じた異常の度合いの情報(重篤度)を取得する。例えば、検知機能163は、操作者の表情において、表情取得装置が取得した怒りの度合いを示す指数が大きい場合は、異常の度合いが大きいものと判断する。そして、検知機能163が取得した重篤度に応じたタイミングで、取得機能165が取得したログ、所定の入力操作を検知した時間の情報、指定操作によって指定された構成要素の情報及び重篤度が、サービスセンタ300に送信される。例えば、送信機能166は、重篤度が閾値を超える場合、所定の入力操作を検知したことをトリガとして、ログ等をサービスセンタ300に即時送信する。また、例えば、送信機能166は、重篤度が閾値を超えない場合、検査終了時に操作者に問いかけを行い、操作者からの要求があった場合にログ等をサービスセンタ300に送信する。なお、受付機能164は、例えば、図6Bの領域R8に示すように、検査終了時において、構成要素の各々を表す複数のボタンに対する選択操作を受け付けることにより、構成要素を指定する指定操作を受け付けることができる。
上述したように、第2の実施形態によれば、検知機能163は、操作者の所定の表情に関する情報を、所定の入力操作として受け付ける。従って、第2の実施形態に係る医用画像診断装置100は、操作者の手がふさがっている場合等において、ボタンに対する操作が行われない場合であっても所定の入力操作を検知し、所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを取得することができる。
また、第2の実施形態によれば、検知機能163は、操作者の表情に基づいて重篤度を取得する。従って、第2の実施形態に係る医用画像診断装置100は、ボタンに対する操作が行われない場合であっても重篤度を取得し、取得機能165が取得したログ、所定の入力操作を検知した時間の情報及び指定操作によって指定された構成要素の情報を重篤度に応じたタイミングでサービスセンタ300に送信したり、更に重篤度をサービスセンタ300に送信したりすることができる。
(第3の実施形態)
上述した第1及び第2の実施形態では、入力回路140が備えるボタンに対する操作に基づいて、または、入力回路140が備える表情取得装置が取得する操作者の所定の表情に関する情報に基づいて、所定の入力操作が検知される場合について説明した。これに対して第3の実施形態では、入力回路140が備える姿勢取得装置により取得される操作者の姿勢に関する情報が、所定の入力操作として検知される場合について説明する。
第3の実施形態に係る医用画像診断装置100は、図1に示した第1の実施形態に係る医用画像診断装置100と同様の構成を有し、検知機能163及び受付機能164による処理の一部が相違する。そこで、第1の実施形態において説明した構成と同様の構成を有する点については、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。
まず、入力回路140は所定の入力操作を検知するための姿勢取得装置を有し、姿勢取得装置が操作者の所定の姿勢に関する情報を取得した場合、所定の入力操作があったことを処理回路160に通知する。ここで、入力回路140が備える姿勢取得装置の一例について説明する。例えば、姿勢取得装置は、検査室及び操作室の少なくとも一方に設けられ、カメラで操作者の画像を撮影したり、距離センサで操作者の各部位との距離を測定したりする。
次に、姿勢取得装置は、操作者の姿勢の情報を取得する。例えば、姿勢取得装置は、撮影した画像を解析したり、距離センサで測定した操作者の各部位との距離を解析したりすることによって、操作者の姿勢の情報として、操作者の手の状態(立っている指の有無、立っている指が向いている方向等)や、腕の状態(上腕及び前腕がそれぞれ向いている方向等)の情報を取得する。そして、入力回路140は、姿勢取得装置が取得した操作者の姿勢の情報に基づき、操作者が所定の姿勢となっている場合、所定の入力操作があったことを検知機能163に通知する。例えば、入力回路140は、姿勢取得装置が取得した操作者の姿勢の情報に基づいて操作者の所定の指が立っていると判定した場合に、所定の入力操作があったことを検知機能163に通知する。
また、検知機能163は、このような操作者の所定の姿勢に関する情報を、所定の入力操作として検知する。即ち、検知機能163は、操作者による一定のジェスチャに基づいて、所定の入力操作を検知する。更に、受付機能164は、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間において姿勢取得装置が取得した操作者の所定の姿勢に関する情報を、構成要素を指定する指定操作として受け付ける。以下、受付機能164が受け付ける指定操作について、図9を用いて説明する。図9は、第3の実施形態に係る指定操作について説明するための図である。
例えば、姿勢取得装置は、検査室及び操作室のレイアウト(図1に示す各構成要素の配置等)及び操作者の手の状態に基づいて、操作者が指さしている装置を判定する。例えば、姿勢取得装置は、図9に示すように、操作室における操作者の姿勢に関する情報を取得し、検査室及び操作室のレイアウトに基づいて、操作者が「ガントリ」を指さしていると判定する。そして、受付機能164は、「ガントリ」を指定する指定操作を受け付ける。
上述したように、第3の実施形態によれば、検知機能163は、操作者の所定の姿勢に関する情報を、所定の入力操作として受け付ける。従って、第3の実施形態に係る医用画像診断装置100は、ボタンが設置されている箇所まで操作者が移動できない場合等において、ボタンに対する操作が行われない場合であっても所定の入力操作を検知し、所定の入力操作を検知した時間を含む所定時間のログを取得することができる。
また、第3の実施形態によれば、受付機能164は、検知機能163が所定の入力操作を検知した時間における操作者の所定の姿勢に関する情報を、構成要素を指定する指定操作として受け付ける。従って、第3の実施形態に係る医用画像診断装置100は、操作者が所定の姿勢となることによって、所定の入力操作を検知することに加え、構成要素を指定する指定操作を受け付けることができる。
(第4の実施形態)
さて、これまで第1〜第3の実施形態について説明したが、上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した実施形態では、入力回路140が備えるボタンに対する操作に基づいて、または、入力回路140が備える表情取得装置が取得する操作者の所定の表情に関する情報に基づいて、または、入力回路140が備える姿勢取得装置により取得される操作者の姿勢に関する情報に基づいて、所定の入力操作が検知される場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、検知機能163は、入力回路140が備える動き取得装置が取得する操作者の所定の動きに関する情報に基づいて、所定の入力操作を検知する場合であってもよい。
例えば、入力回路140が備える動き取得装置は、検査室や操作室の出入り口に配置されるセンサを有し、ドアの開閉や、ドアを通過する操作者を検知する。そして、動き取得装置は、操作者によるドアの開閉の頻度や、操作者がドアを通過する頻度などが閾値を超えた場合に異常が発生したものと判定する。そして、検知機能163は、このような操作者の所定の動きに関する情報を、所定の入力操作として検知する。また、検知機能163は、操作者によるドアの開閉の頻度や、操作者がドアを通過する頻度などに応じて、構成要素に生じた異常の度合いの情報(重篤度)を取得し、取得機能165が取得したログ、所定の入力操作を検知した時間の情報及び指定操作によって指定された構成要素の情報を重篤度に応じたタイミングでサービスセンタ300に送信したり、更に重篤度をサービスセンタ300に送信したりする。
第1〜第4の実施形態に係る各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成する事ができる。更に、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
また、第1〜第4の実施形態で説明した制御方法は、予め用意された制御プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、検査において生じた異常の原因の追究を容易にすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 医用画像診断装置
160 処理回路
161 制御機能
162 管理機能
163 検知機能
164 受付機能
165 取得機能
166 送信機能

Claims (14)

  1. 所定の入力操作を検知する検知部と、
    医用画像診断装置における構成要素を指定する指定操作を受け付ける受付部と、
    前記医用画像診断装置における処理記録のうち、前記検知部が前記入力操作を検知した時間を含む所定時間の処理記録を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した処理記録、前記入力操作を検知した時間の情報、及び、前記指定操作によって指定された構成要素の情報を、サービスセンタに送信する送信部と、
    を備える、医用画像診断装置。
  2. 前記医用画像診断装置における処理記録を、一定時間ごとに区切った単位処理記録として管理する管理部を更に備え、
    前記取得部は、前記単位処理記録のうち、前記入力操作を検知した時間を含む一又は複数の前記単位処理記録を、前記所定時間の処理記録として取得する、請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記検知部は、前記入力操作を検知するためのボタンに対する操作を検知する、請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記検知部は、前記医用画像診断装置における構成要素の各々を表す複数のボタンに対する選択操作を検知し、
    前記受付部は、前記ボタンに対する選択操作において選択されたボタンに対応する構成要素を、前記指定操作により指定された構成要素として受け付ける、請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記検知部は、更に、前記ボタンに対する操作の受付け方に基づいて、前記医用画像診断装置における構成要素に生じた異常の度合いの情報を取得し、
    前記送信部は、更に、前記異常の度合いの情報を、前記サービスセンタに送信する、請求項3又は4に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記検知部は、操作者の所定の表情に関する情報を、前記入力操作として検知する、請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記検知部は、更に、操作者の表情に基づいて、前記医用画像診断装置における構成要素に生じた異常の度合いの情報を取得し、
    前記送信部は、更に、前記異常の度合いの情報を、前記サービスセンタに送信する、請求項6に記載の医用画像診断装置。
  8. 前記検知部は、操作者の所定の姿勢に関する情報を、前記入力操作として検知する、請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。
  9. 前記受付部は、前記検知部が前記入力操作を検知した時間における操作者の所定の姿勢に関する情報を、前記指定操作として受け付ける、請求項8に記載の医用画像診断装置。
  10. 前記検知部は、操作者の所定の動きに関する情報を、前記入力操作として検知する、請求項1又は2に記載の医用画像診断装置。
  11. 前記検知部は、更に、操作者の動きに基づいて、前記医用画像診断装置における構成要素に生じた異常の度合いの情報を取得し、
    前記送信部は、更に、前記異常の度合いの情報を、前記サービスセンタに送信する、請求項10に記載の医用画像診断装置。
  12. 前記送信部は、前記検知部が取得した前記異常の度合いに応じたタイミングで、前記取得部が取得した処理記録、前記入力操作を検知した時間の情報、前記指定操作によって指定された構成要素の情報、及び、前記異常の度合いの情報を、前記サービスセンタに送信する、請求項5、7又は11に記載の医用画像診断装置。
  13. 前記送信部は、更に、前記入力操作を検知した時間において表示部に表示された表示画面を、前記サービスセンタに送信する、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  14. 前記受付部は、更に、前記入力操作及び前記指定操作のうち少なくとも一方に関するコメントの記入操作を受け付け、
    前記送信部は、更に、前記コメントを前記サービスセンタに送信する、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
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