JP2018032879A - 半導体モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体素子を封止している樹脂成形品の外部に絶縁シートを配置し、その絶縁シートに損傷が生じることを抑制する。
【解決手段】半導体モジュール10は、半導体装置5と絶縁シート46と冷却器13が積層された構造を有する。半導体装置5は、半導体素子56と、半導体素子56に接続されている伝熱板46と、半導体素子56と伝熱板46を封止している樹脂成形品48で構成されている。樹脂成形品48の側面48bは、樹脂成形品48の絶縁シート46に接触する接触面48aと直交する直交方向に対して、樹脂成形品48の中心から離れるように傾斜している。直交方向に対する側面48bの傾斜角は、3°以上17°以下である。
【選択図】図3

Description

本明細書では、半導体装置と絶縁シートと冷却器が積層されている半導体モジュールを開示する。
特許文献1に、樹脂成形品で封止された半導体素子を備える半導体装置と冷却器とを積層し、発熱する半導体素子を冷却する技術が開示されている。特許文献1の技術では、半導体素子の熱を伝達する伝熱板が半導体装置(樹脂成形品)の表面に露出しており、その伝熱板を冷却器に固定している。
特開2011−216564号公報
伝熱性が良好な伝熱板は電気伝導性が高いことが多く、冷却性が良好な冷却器も電気伝導性が高いことが多い。特許文献1の技術では、半導体素子の電極と冷却器を電気的に絶縁するために、半導体素子の電極(実際には電極と導通しているヒートスプレッダ)と伝熱板の間に絶縁シートを設けている。すなわち、半導体素子を封止している樹脂成形品の内部に絶縁シートを配置している。絶縁シートは、樹脂製であり、半導体素子を樹脂成形品で封止するときに硬化される。
特許文献1は、半導体装置を冷却器に固定するために、接合材を用いて両者を固定している。樹脂製の絶縁シートを半導体装置の外部に配置し、その絶縁シートを硬化させることにより半導体装置と冷却器を固定すれば、接合材の使用を不要とすることができる。
しかしながら、絶縁シートを半導体装置(樹脂成形品)の外部に配置すると、樹脂成形品が熱膨張したときに、樹脂成形品から絶縁シートに引張応力あるいは剪断応力が加わり易くなる。絶縁シートに引張応力,剪断応力が加わると、絶縁シートが剥離したり、クラックが生じたりすることがある。本明細書では、半導体装置の外部に配置した絶縁シートに損傷が生じることを抑制する技術を開示する。
樹脂成形品は、絶縁シートに接触する接触面と、接触面に連続しているとともに絶縁シートから離反する向きに延びている側面を備えている。その側面の傾斜角が、絶縁シートに作用する応力に影響し、絶縁シートに損傷が発生し易いのか発生し難いのかに密接に影響することが判明した。
図6は、樹脂成形品48と絶縁シート46と冷却器13の積層構造を例示している。樹脂成形品48は、接触面48a(その一部には図示しない伝熱板が露出している)と側面48bを備えている。本明細書では、側面48bの傾斜角について、接触面48aに直交する直交方向57を基準にする(傾斜角をゼロとする)。そして直交方向57に対して側面48bが樹脂成形品48の中心に向かうように傾斜しているときの傾斜角を負とし、直交方向57に対して側面48bが樹脂成形品48の外側に向かうように傾斜しているときの傾斜角を正とする。研究の結果、図6に例示した側面48bが3°以上17°以下の角度範囲で正方向に傾斜しているときに、絶縁シート46に損傷が発生し難く、高品質な樹脂成形品48を量産できることが判明した。本明細書に記載の技術は、上記の知見に基づいて創作された。
本明細書で開示する半導体モジュールは、半導体装置と絶縁シートと冷却器が積層されている。半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続されている伝熱板と、半導体素子と伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されている。樹脂成形品は、絶縁シートに接触する接触面と、絶縁シートから離反する側面を備えている。伝熱板は、接触面の一部に露出している。本明細書で開示する半導体モジュールでは、樹脂成形品の側面が、接触面と直交する直交方向に対して樹脂成形品の中心から離れるように傾斜している。直交方向に対する樹脂成形品の側面の傾斜角は、3°以上17°以下である。
研究の結果、樹脂成形品の側面の傾斜角が+17°以下であると、樹脂成形品の熱膨張によって樹脂成形品から絶縁シートに加わる応力が低下し、絶縁シートの耐力以下に抑制されることが判明した。実際に、樹脂成形品の側面の傾斜角が+17°以下であると、絶縁シートの損傷を抑制することができる。樹脂成形品の側面の傾斜角が+3°以上であれば、樹脂成形品を成形型から容易に抜き出すことができる。樹脂成形品の側面が3°以上17°以下の角度範囲で正方向に傾斜していれば、絶縁シートに損傷が発生し難く、高品質な樹脂成形品(半導体装置)を量産できる。
本明細書で開示する半導体モジュールでは、樹脂成形品の側面と絶縁シートの双方に接触する樹脂部材を付加してもよい。その場合、半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続されている伝熱板と、半導体素子と伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されている。樹脂成形品は、絶縁シートに接触する第1接触面と、絶縁シートから離反する側面を備えている。伝熱板は、第1接触面の一部に露出している。この場合、樹脂成形品の側面が、第1接触面と直交する直交方向に対して樹脂成形品の中心から離れるように傾斜している。また、直交方向に対する樹脂成形品の側面の傾斜角が、3°以上である。また、樹脂部材は、絶縁シートに接触する第2接触面と、絶縁シートにも樹脂成形品にも接しない表面を備えている。樹脂部材の表面が第2接触面と直交する方向に対して樹脂成形品の中心から離れる方向に傾斜しているときの傾斜角を正としたときに、直交方向に対する樹脂部材の表面の傾斜角が、17°以下である。樹脂部材の表面の傾斜角が17°以下であれば、絶縁シートに生じる応力の大きさが低下し、絶縁シートが損傷することを抑制することができる。この場合、樹脂成形品の側面の傾斜角を17°より大きく成形することができる。
実施例1の半導体モジュールを用いた装置の斜視図を示す。 図1の装置の一部について、分解斜視図を示す。 図1のIII-III線に沿った断面図を示す。 実施例2の半導体モジュールの断面図を示す。 実施例3の半導体モジュールの断面図を示す。 樹脂成形品から絶縁シートに加わる応力の関係を説明するための図を示す。 樹脂成形品と絶縁シートが形成する角度と、成形品から絶縁シートに加わる力の関係を示す。
(第1実施例)
図1から図3を参照し、半導体モジュール10と半導体モジュール10を用いた電力変換器100について説明する。なお、以下の説明では、実質的に同じ構造を有する部品について説明する場合、参照番号に付しているアルファベットを省略して説明することがある。
図1に示す力変換器100は、直流電流を交流電流に変換する装置であり、例えば電気自動車に搭載される。電力変換器100は、バッテリの出力電圧を昇圧する電圧コンバータと、昇圧された直流を交流に変換して走行用モータに供給するインバータを含んでいる。電力変換器100は、複数の半導体装置5a〜5dを備えている。半導体装置5a〜5dの内部には、上記した電圧コンバータ,インバータ等を構成する半導体素子が収容されている。詳細は後述するが、半導体装置5a〜5dは、本実施例の半導体装置10の一部を構成している。なお、半導体装置5の数は、必要に応じて増減することができる。詳細は後述するが、半導体装置5は、半導体素子と、半導体素子に接続されている伝熱板と、半導体素子と伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されている。このような半導体装置は、パワーカードと呼ばれることもある。
電力変換器100は、4個の半導体装置5(半導体装置5a〜5d)と、5個の冷却器3(冷却器3a〜3e)を備えている。X方向(積層方向)において、半導体装置5と冷却器3は、交互に積層されている。冷却器3aの半導体装置が接していない面には、カバー4aが取り付けられている。また、冷却器3eの半導体装置が接してない面には、カバー4bが取り付けられている。カバー4aとカバー4bに対してX方向に圧縮力を加えることにより、冷却器3と半導体装置5が固定されている。詳細は後述するが、冷却器3の内部は空洞であり、冷却器3a〜3eは連通している。冷却器3には、冷媒供給管91と冷媒排出管92が接続されている。冷媒供給管91から供給された冷媒は、冷却器3の内部を循環する間に半導体装置5を冷却し、冷媒排出管92から排出される。冷媒は、典型的に、水あるいはLLC(Long Life Coolant)が用いられる。
図2は、図1の半導体装置5a,冷却器3b及び半導体装置5bが積層している部分の分解斜視図である。なお、半導体装置5aと半導体装置5bは仮想線で示している。冷却器3bは、樹脂製の冷却器本体30と、一対の金属板13a,13bと、一対のガスケット12a,12bを備えている。金属板13の材料として、銅,アルミニウム(Al),銅及び/又はアルミニウムを含む合金が用いられる。冷却器本体30の内部に、冷媒が流れる流路Psが形成されている。冷却器本体30には、両側の半導体装置5と対向する位置に開口32a、32bが設けられている。開口32a、32bは、流路Psと連通している。なお、図2では、後述する絶縁シート46の図示を省略している。
冷却器本体30のY方向(X方向に直交する方向であり、冷媒供給管91と冷媒排出管92を結ぶ方向)の一方の端部に、筒部35aが設けられている。筒部35aには、X方向の一端から他端に至る連通孔34aが設けられている。また、冷却器本体30のY方向の他方の端部に、筒部35bが設けられている。筒部35bには、X方向の一端から他端に至る連通孔34bが設けられている。連通孔34a,34bは、隣接する冷却器3(図1の冷却器3a,3c)の筒部に設けられている連通孔と連通している。冷却器3a〜3eの構造は同一である。そのため、全ての冷却器3が連通しており、冷媒供給管91から導入された冷媒が全ての冷却器に行き渡る。
金属板13aは、半導体装置5aに固定されている。同様に、金属板13bは、半導体装置5bに固定されている。なお、図2では図示を省略しているが、半導体装置5aには、金属板13aの反対側に、冷却器3aを構成する金属板13bが固定されている(図1も参照)。半導体装置5bには、金属板13bの反対側に、冷却器3cを構成する金属板13aが固定されている。半導体装置5と金属板13との関係については後述する。
冷却器開口32aは、ガスケット12aを挟んで金属板13aによって塞がれる。冷却器開口32bは、ガスケット12bを挟んで金属板13bによって塞がれる。金属板13aの流路Ps側の表面15には、複数のフィン14aが設けられている。金属板13bの流路Ps側の表面15には、複数のフィン14bが設けられている。フィン14は、冷媒の流れの中に配置される。フィン14を設けることにより、金属板13と冷媒の接触面積が増大する。半導体装置5の熱は、金属板13を介して冷媒に吸収される。
図3を参照し、半導体モジュール10について説明する。図3は、図1の半導体装置5bの周囲の断面図を示している。半導体モジュール10は、半導体装置5bと、絶縁シート46a,46bと、金属板13a,13bを備えている(図2も参照)。すなわち、半導体モジュール10は、半導体装置5と、絶縁シート46と、冷却器3の構成部品の一部(金属板13)を備えている。金属板13a,絶縁シート46a,半導体装置5b,絶縁シート46b,金属板13bの順に積層されている。
半導体装置5bは、半導体素子56aと半導体素子56bを備えている。半導体素子56aは、伝熱板40aと伝熱板52aの間に配置されている。半導体素子56bは、伝熱板40bと伝熱板52bの間に配置されている。半導体素子56a,56bの各々は、IGBTと、そのIGBTに並列に接続された帰還ダイオードを備えている。図示は省略するが、IGBTのエミッタと帰還ダイオードのアノードが共通の電極に接続しており、IGBTのコレクタと帰還ダイオードのカソードが共通の電極に接続している。
半導体素子56aのアノード電極(エミッタ電極)は、金属製の接合部材54aを介して伝熱板52aに接合されている。半導体素子56aのカソード電極(コレクタ電極)は、金属製の接合部材58aを介して金属製のスペーサ44aに接合されている。スペーサ44aは、金属製の接合部材42aを介して伝熱板40aに接合されている。半導体素子56bのアノード電極(エミッタ電極)は、金属製の接合部材54bを介して伝熱板52bに接合されている。半導体素子56bのカソード電極(コレクタ電極)は、金属製の接合部材58aを介して金属製のスペーサ44bに接合されている。スペーサ44bは、金属製の接合部材42bを介して伝熱板40bに接合されている。伝熱板40aは金属製の接合部材60aを介して金属製のリード45に接合されている。また、伝熱板52bは接合部材60bを介して金属製のリード45に接合されている。すなわち、伝熱板40aと伝熱板52bは、電気的に接続されている。半導体素子56aと半導体素子56bは、直列に接続されている。接合部材42,54,58及び60は、はんだである。伝熱板40,52及びスペーサ44の材料は銅(Cu)である。
半導体素子56a,56bは、樹脂製の第1成形品48で封止されている。第1成形品48の一方の表面が、絶縁シート46aを介して金属板13a(冷却器3の一部)に接合されている。また、第1成形品48の他方の表面が、絶縁シート46bを介して金属板13bに接合されている。すなわち、第1成形品48の両面が、絶縁シート46を介して金属板13に接合されている。これにより、半導体装置5の両面が冷却器3によって冷却される。伝熱板40a,40b,52a及び52bは、表面を除くほぼ全体が第1成形品48に覆われている。伝熱板40a,40b,52a及び52bは、一部が第1成形品48に覆われているとともに、金属板13に対向する表面(絶縁シート46に接する表面)が第1成形品48から露出している。すなわち、伝熱板40a,40b,52a及び52bは、半導体装置5と絶縁シート46が接触する接触面48aの一部に露出している。第1成形品48は、樹脂成形品の一例である。金属板13の材料として、銅,アルミニウム(Al),銅及び/又はアルミニウムを構成元素として含む合金が用いられる。
第1成形品48の側面48b(第1成形品48のY方向の面)は、絶縁シート46から離反している。側面48bは、X方向の中心に向かうに従って、Y方向のサイズが大きくなっている。より具体的には、第1成形品48のY方向のサイズは、X方向の端部で最も小さく、X方向の中点で最も大きい。側面48bは、接触面48aに対してテーパー状である。すなわち、第1成形品48のY方向のサイズは、接触面48aの外縁からX方向の中点に向けて、一定の割合で増加している。第1成形品48のX方向の両端部(接触面48a)の面積は等しい。第1成形品48の材料として、エポキシ系樹脂,PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂が用いられる。
絶縁シート46(絶縁シート46a,46b)は、樹脂製である。絶縁シートは、伝熱板40と金属板13(冷却器3の一部)の間に配置されている。絶縁シート46は、伝熱板40と金属板13を絶縁している。また、絶縁シート46は、金属板13と、第1成形品48及び伝熱板40とを接合している。絶縁シート46のサイズは、第1成形品48の接触面48aのサイズより大きい。すなわち、絶縁シート46の第1成形品48と接する側の面積は、第1成形品48の表面(接触面48a)の面積より大きい。また、絶縁シート46の金属板13と接する側の面積は、金属板13の表面(絶縁シート46と接する面)の面積より小さい。絶縁シート46の材料として、エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂等が用いられる。
絶縁シート46は、金属板13と伝熱板40を絶縁しているとともに、金属板13と半導体装置5を接合している。金属板13と半導体装置5の間に絶縁シート46を配置し、金属板13と半導体装置5の間に荷重を加えることにより、金属板13と半導体装置5を接合することができる。より具体的には、半導体装置5(半導体装置5a〜5d)と、冷却器3(冷却器3a〜3e)を交互に積層した状態で、冷却器3aと冷却器3eの間(より正確には、カバー4aとカバー4bの間)に圧縮力を加えることにより、金属板13と半導体装置5を接合することができる(図1も参照)。上記したように、金属板13は、冷却器3の一部である。そのため、半導体装置5は、冷却器3に固定されているといえる。なお、第1成形品48のX方向の両端部の面積は等しいので、第1成形品48と絶縁シート46aの接触面48aの面積と、第1成形品48と絶縁シート46bの接触面48aの面積は等しい。
図3の仮想線70は、第1成形品48と絶縁シート46の接触面48aに直交する直交方向に伸びる線分を示している。また、仮想線72は、第1成形品48の側面48bに沿って伸びる線分を示している。半導体モジュール10では、第1成形品48の側面48bが、接触面48aに直交する直交方向(仮想線70が伸びる方向)に対して第1成形品48の中心から離れるように傾斜している。また、第1成形品48は、側面48bの傾斜角θ1が3°以上17°以下になるように形成されている。なお、本明細書でいう「角度,傾斜角」は鋭角のことをいう。
半導体モジュール10の利点について説明する。上記したように、半導体モジュール10では傾斜角θ1が3°以上17°以下に調整されている。半導体素子56を第1成形品48で封止する場合、金属板13と対向する面を平坦にするために、X方向に分割する金型の内部に樹脂を注入して半導体素子56を封止する。この場合、例えば傾斜角θ1が3°より小さいと、半導体装置5(樹脂が硬化した後の第1成形品48)を金型から分離することが困難になる。傾斜角θ1を3°以上にすることによって、半導体装置5と金型の離型性を良好にすることができる。また、傾斜角θ1を17度以下にすることにより、絶縁シート46が損傷することを抑制することができる。以下、傾斜角θ1を17度以下にすることによって絶縁シート46の損傷が抑制できる理由について、図7を参照して説明する。
図7は、ポリイミド系の樹脂シートを絶縁シート46として用いたときの、傾斜角θ1と第1成形品48が熱膨張したときに第1成形品から絶縁シート46に加わる応力の関係を示している。横軸は傾斜角θ1(度)を示し、縦軸は絶縁シート46に加わる応力(Mpa)を示している。直線80は絶縁シート46に加わる垂直引張応力を示し、直線82は絶縁シート46に加わる剪断応力を示している。
図7に示すように、傾斜角θ1が17度以下の場合、絶縁シート46に加わる応力(垂直引張応力及び剪断応力)が18Mpaより小さい。上記したように、絶縁シート46は、金属板13と第1成形品48を絶縁するとともに、両者を接合している。このような特性を有する絶縁シートとして、ポリイミド系の樹脂シート,エポキシ系の樹脂シートが挙げられる。ポリイミド系の樹脂シートの強度(引張強度、剪断強度)は18MPaであり、ポリイミド系の樹脂シートの強度は20MPaである。そのため、例えば絶縁シート46としてポリイミド系の樹脂シートを用いた場合、絶縁シート46に18Mpaより大きい力が加わると、絶縁シート46が破損することがある。図7から明らかなように、傾斜角θ1が17度以下であれば、絶縁シート46に加わる力を、絶縁シート46に破損が生じる力(ポリイミド系の樹脂シートの強度)より小さくすることができる。なお、絶縁シート46としてエポキシ系の樹脂シートを用いた場合であっても、傾斜角θ1を17度以下であれば、絶縁シート46に加わる力を、絶縁シート46に破損が生じる力(20MPa)より小さくすることができる。傾斜角θ1が17度以下に調整することにより、絶縁シート46が破損すことを防止することができる。
図3に示すように、半導体モジュール10には、冷却器3の一部(金属板13,フィン14)が予め取り付けられている。そのため、冷却器3を組み立てると、冷却器3に対する半導体装置5の位置が一義的に決定する。冷却器3に対する半導体装置5の位置合わせを不要にすることができる。なお、上記したように、半導体装置5と冷却器3は、積層方向の両端に存在する冷却器3(冷却器3aと冷却器3e)の間に圧縮力を加えることにより接合されている。積層方向の両端に存在する冷却器の間に圧縮力を加える工程は、絶縁シートが樹脂成形品の内部に配置されている形態(従来技術)でも実施される。本実施例で開示する半導体モジュール10は、従来技術に対して工程数を増やすことなく、絶縁シート46を樹脂成形品48の外部に配置し、絶縁シート46の硬化を利用して半導体装置5の両面に冷却器3を固定することができる。半導体装置5と冷却器3の間に、両者を接合するためのだけの接合材(グリス等)を用いることを省略することができる。また、絶縁シート46を樹脂成形品48の外部に配置することにより、絶縁シート46の材料として熱伝導率の高い材料を選択したり、絶縁シート46の厚みを薄くする等、絶縁シート46そのものの熱伝導性を高くすることができる。
(第2実施例)
図4を参照し、半導体モジュール210について説明する。半導体モジュール210は、半導体モジュール10の変形例である。そのため、半導体モジュール210については、半導体モジュール10と同じ部品には同一又は下二桁が同じ参照番号を付し、説明を省略することがある。半導体モジュール210は、半導体装置5(5b)の周囲の構造が、半導体モジュール10と異なる。なお、半導体モジュール210は、半導体モジュール10と同様に、電力変換器の部品として使用することができる(図1も参照)。
半導体モジュール210は、第1成形品48と第2成形品78を備えている。第1成形品48,及び、第1成形品48の内部の構造は、半導体モジュール10と同一である。第2成形品78は、第1成形品48の側面48bと絶縁シート46の双方に接触している。より具体的には、第2成形品78は、絶縁シート46の表面と、第1成形品48の側面48bの一部を覆っている。また、第2成形品78は、絶縁シート46と第1成形品48のどちらにも接しない表面78aを備えている。第2成形品78は、半導体装置5と絶縁シート46の接触範囲(すなわち接触面48a)の周りを一巡している。第2成形品78は、樹脂部材の一例である。
半導体モジュール210では、第1成形品48が絶縁シート46と接触している部分において、第2成形品78が、第1成形品48の周りを覆っている。第2成形品78は、絶縁シート46を用いて第1成形品48と金属板13を接合した後、第1成形品48と絶縁シート46の接触部分にポッティング樹脂を塗布することにより形成される。すなわち、第2成形品78は、半導体素子56を第1成形品48で封止し、封止後の半導体素子56(すなわち、第1成形品48)を金型から取り出した後に形成される。なお、第2成形品78(ポッティング樹脂)の材料として、エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂等が用いられる。
上記したように、第1成形品48が絶縁シート46と接触している部分において、第1成形品48が第2成形品78に覆われている。そのため、第1成形品48及び第2成形品78が熱膨張すると、第1成形品48及び第2成形品78の熱膨張による力は、第2成形品78と絶縁シート48の接触面78aの外縁部分に集中する。
図4の仮想線71は、第2成形品78と絶縁シート46の接触面78aに直交する直交方向に伸びる線分を示している。また、仮想線73は、第2成形品78の表面48bに沿って伸びる線分を示している。ここで、表面48bが直交方向に対して第1成形品48の中心から離れる方向に傾斜しているときの傾斜角を正とし、表面48bが直交方向に対して第1成形品48の中心に向かう方向に傾斜しているときの傾斜角を負とすると、表面48bの傾斜角θ2は負の値となる。上記したように、半導体モジュール10において、傾斜角θ1が17°以下の場合、第1成形品48から絶縁シート46に加わる力を、絶縁シート46に破損が生じる力より小さくすることができる(図7も参照)。この現象は、第2成形品78と絶縁シート46にも当てはまる。すなわち、傾斜角θ2が17°以下であれば、第2成形品78から絶縁シート46に加わる力を、絶縁シート46に破損が生じる力より小さくすることができる。
図7から明らかなように、傾斜角θ(θ1,θ2)と絶縁シートに加わる力は比例関係にある。この現象は、傾斜角θが負の値であっても当てはまる。特に、傾斜角θ2が−15°以下になると、成形品(第1成形品48,第2成形品78)から絶縁シート46に対して圧縮力が加わり、成形品と絶縁シート46を剥離し難くすることができる。なお、上記したように、半導体モジュール210は、傾斜角θ1が3°以上に調整されている。そのため、半導体モジュール10と同様に、第1成形品48と金型の離型性を良好にすることができる。また、半導体モジュール210は、第1成形品48及び第2成形品78の熱膨張による力は、第2成形品78の外縁部分に集中する。そのため、傾斜角θ1が17°以上であっても、絶縁シート46が破損することを防止することができる。換言すると、第2成形品78を用いることにより、第1成形品48の傾斜角θ1を17°以上にすることができる。第1成形品48と金型の離型性をより良好にすることができる。
(第3実施例)
図5を参照し、半導体モジュール310について説明する。半導体モジュール310は、半導体モジュール210の変形例であり、半導体装置5(5b)の周囲の構造が、半導体モジュール210と異なる。半導体モジュール310について、半導体モジュール210と同一の構造については、同一又は下二桁が同一の参照番号を付すことにより、説明を省略することがある。
図5に示すように、第2成形品378は、絶縁シート46の表面全体を覆い、金属板13の表面の一部も覆っている。換言すると、絶縁シート46は、第2成形品378よって封止されている。そのため、第2成形品378の端部は、絶縁シート46の表面に位置しない。そのため、第1成形品48及び第2成形品378が熱膨張しても、絶縁シート46の表面に力が集中しない。絶縁シート46が損傷することをより確実に抑制することができる。また、第2成形品378が第1成形品48と金属板13の双方に接触し、第1成形品48と金属板13の接合強度をより高くすることができる。
上記したように、第2成形品78(ポッティング樹脂)の材料として、エポキシ系樹脂,ポリイミド系樹脂等が用いられる。第2成形品78として、線膨張係数が第1成形品48の線膨張係数より大きく、金属板13の線膨張係数より小さい材料を用いている。例えば、第1成形品48の材料がエポキシ系樹脂であり、金属板13の材料がアルミニウムの場合、エポキシ系樹脂(線膨張係数14ppm/K)とアルミニウム(線膨張係数23ppm/K)の間の熱膨張係数を有するポリイミド系樹脂を用いる。なお、第2成形品378は、ポッティング樹脂を半導体モジュール210よりも多く使用することにより形成することができる。
なお、上記実施例では、半導体装置5の両面に冷却器3(金属板13)が固定されている形態について説明した。しかしながら、本明細書で開示する技術は、半導体装置5の片面に絶縁シート46を介して冷却器3が固定されている形態にも適用することができる。重要なことは、半導体モジュール10の場合、第1成形品48の側面48bが、第1成形品48と絶縁シート46の接触面48aに直交する直交方向に対して第1成形品48の中心から離れるように傾斜しており、直交方向に対する側面48bの傾斜角θ1が、3°以上で17°以下になるように第1成形品48が形成されていることである。また、半導体モジュール210,310の場合、第1成形品48の側面48bの傾斜角θ1が3°以上であり、第2成形品78(378)と絶縁シート46の接触面78a(378a)に直交する直交方向に対して、第2成形品48の表面78b(378b)の傾斜角θ2が17°以下であることである。
以下、本明細書で開示する半導体モジュールの技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
半導体モジュールは、半導体装置と絶縁シートと冷却器が積層されている。半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続されている伝熱板と、半導体素子と伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されていてよい。樹脂成形品は、絶縁シートに接触する接触面と絶縁シートから離反する側面を備えていてよい。伝熱板は、樹脂成形品と絶縁シートの接触面の一部に露出していてよい。伝熱板は、半導体素子の電極と導通していてもよい。なお、伝熱板は、半導体素子の電極と直接接続されていてもよいし、他の部品を介して間接的に接続されていてもよい。半導体装置は、完成した冷却器ではなく、冷却器を構成する部品の一部に固定されていてよい。絶縁シートの面積は、半導体装置の絶縁シートに接触する接触面より広くてよい。また、冷却器の面積は、絶縁シートの冷却器に接触する接触面より広くてよい。
樹脂成形品の側面(半導体装置の側面)は、テーパー状であってよい。樹脂成形品の側面は、樹脂成形品と絶縁シートの接触面に直交する直交方向に対して、樹脂成形品の中心から離れるように傾斜していてよい。直交方向に対する樹脂成形品の側面の傾斜角は、ら3°以上17°以下であってよい。換言すると、樹脂成形品の絶縁シートに接触する表面と、樹脂成形品の側面との角度が、93°以上107°以下であってよい。
半導体モジュールは、樹脂成形品の側面と絶縁シートの表面の双方に接触する樹脂部材を備えていてもよい。樹脂部材は、樹脂成形品の側面を一巡していてもよい。あるいは、樹脂部材は、樹脂成形品の側面に部分的に設けられていてもよい。この樹脂部材は、絶縁シートに接触する接触面と、絶縁シートにも樹脂成形品にも接しない表面を備えていてよい。樹脂部材は、冷却器に接していてもよい。この場合、樹脂部材は、樹脂成形品と絶縁シートの接触面の外側において、絶縁シートを覆っていてよい。樹脂部材の線膨張係数は、樹脂成形品の線膨張係数より大きく、冷却器の線膨張係数のより小さくてよい。
樹脂部材を備える半導体モジュールにおいて、樹脂成形品と絶縁シートの接触面を第1接触面とし、樹脂部材と絶縁シートの接触面を第2接触面としたときに、樹脂成形品の側面が、第1接触面と直交する直交方向に対して樹脂成形品の中心から離れるように傾斜しており、直交方向に対する樹脂成形品の側面の傾斜角が3°以上であってよい。また、樹脂部材の表面が第2接触面と直交する直交方向に対して樹脂成形品の中心から反れる方向に傾斜しているときの傾斜角を正(樹脂部材の表面が第2接触面と直交する直交方向に対して樹脂成形品の中心に向かう方向に傾斜しているときの傾斜角を負)としたときに、直交方向に対する樹脂部材の表面の傾斜角が、17°以下であってよい。換言すると、樹脂成形品の絶縁シートに接触する表面と樹脂成形品の側面との角度が93°以上であり、樹脂部材の絶縁シートに接触する表面と樹脂部材絶縁シートにも樹脂成形品にも接しない表面との角度が107°以下であってよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
3:冷却器
5:半導体装置
10:半導体モジュール
40:伝熱板
46:絶縁シート
48:樹脂成形品
48a:接触面
48b:樹脂成形品の側面
52:伝熱板
しかしながら、絶縁シートを半導体装置(樹脂成形品)の外部に配置すると、樹脂成形品が熱膨張したときに、樹脂成形品から絶縁シートに引張応力あるいは剪断応力が加わり易くなる。絶縁シートに引張応力,剪断応力が加わると、絶縁シートが剥離したり、クラックが生じたりすることがある。特許文献1の半導体装置は、半導体素子を表裏面から冷却するタイプである。本明細書では、半導体素子を表裏面から冷却するタイプの半導体装置において、半導体装置の外部に配置した絶縁シートに損傷が生じることを抑制する技術を開示する。
図6は、樹脂成形品48と絶縁シート46と冷却器13の積層構造を例示している。樹脂成形品48は、接触面48a(その一部には図示しない伝熱板が露出している)と側面48bを備えている。本明細書では、側面48bの傾斜角について、接触面48aに直交する直交方向57を基準にする(傾斜角をゼロとする)。そして直交方向57に対して側面48bが樹脂成形品48の中心に向かうように傾斜しているときの傾斜角を負とし、直交方向57に対して側面48bが樹脂成形品48の外側に向かうように傾斜しているときの傾斜角を正とする。研究の結果、図6に例示した側面48bが3°以上17°以下の角度範囲で正方向に傾斜しているときに、絶縁シート46に損傷が発生し難く、高品質な樹脂成形品48を量産できることが判明した。本明細書に記載の技術の一形態は、上記の知見に基づいて創作された。
本明細書で開示する半導体モジュールの一形態は、半導体装置と絶縁シートと冷却器が積層されている。半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続されている伝熱板と、半導体素子と伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されている。樹脂成形品は、絶縁シートに接触する接触面と、絶縁シートから離反する側面を備えている。伝熱板は、接触面の一部に露出している。本明細書で開示する半導体モジュールでは、樹脂成形品の側面が、接触面と直交する直交方向に対して樹脂成形品の中心から離れるように傾斜している。直交方向に対する樹脂成形品の側面の傾斜角は、3°以上17°以下である。
本明細書で開示する半導体モジュールでは、樹脂成形品の側面と絶縁シートの双方に接触する樹脂部材を付加してもよい。その場合、半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続されている伝熱板と、半導体素子と伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されている。樹脂成形品は、絶縁シートに接触する第1接触面と、絶縁シートから離反する側面を備えている。伝熱板は、第1接触面の一部に露出している。この場合、樹脂成形品の側面が、第1接触面と直交する直交方向に対して樹脂成形品の中心から離れるように傾斜している。また、直交方向に対する樹脂成形品の側面の傾斜角が、3°以上である。また、樹脂部材は、絶縁シートに接触する第2接触面と、絶縁シートにも樹脂成形品にも接しない表面を備えている。樹脂部材の表面が第2接触面と直交する方向に対して樹脂成形品の中心から離れる方向に傾斜しているときの傾斜角を正としたときに、直交方向に対する樹脂部材の表面の傾斜角が、17°以下である。樹脂部材の表面の傾斜角が17°以下であれば、絶縁シートに生じる応力の大きさが低下し、絶縁シートが損傷することを抑制することができる。この場合、樹脂成形品の側面の傾斜角を17°より大きく成形することができる。
また、本明細書で開示する半導体モジュールの他の一形態は、半導体装置と絶縁シートと冷却器が第1方向に積層されている。半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子の第1方向の表裏面に配置されているとともにその半導体素子に接続されている一対の伝熱板と、半導体素子と伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されている。樹脂成形品は、第1方向において絶縁シートに接触する接触面と、絶縁シートから離反する側面を備えている。一対の伝熱板の各々が、第1方向において接触面の一部に露出している。本明細書で開示する半導体モジュールの他の一形態では、樹脂成形品の側面が、第1方向に対して樹脂成形品の中心から離れるように傾斜している。

Claims (4)

  1. 半導体装置と絶縁シートと冷却器が積層されており、
    前記半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続されている伝熱板と、前記半導体素子と前記伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されており、
    前記樹脂成形品は、前記絶縁シートに接触する接触面と前記絶縁シートから離反する側面を備えており、
    前記伝熱板が、前記接触面の一部に露出しており、
    前記側面が、前記接触面と直交する直交方向に対して前記樹脂成形品の中心から離れるように傾斜しており、
    前記直交方向に対する前記側面の傾斜角が、3°以上17°以下である半導体モジュール。
  2. 半導体装置と絶縁シートと冷却器が積層されており、
    前記半導体装置は、半導体素子と、その半導体素子に接続されている伝熱板と、前記半導体素子と前記伝熱板を封止している樹脂成形品で構成されており、
    前記樹脂成形品は、前記絶縁シートに接触する第1接触面と前記絶縁シートから離反する側面を備えており、
    前記伝熱板が、前記第1接触面の一部に露出しており、
    前記側面が、前記第1接触面と直交する直交方向に対して前記樹脂成形品の中心から離れるように傾斜しており、
    前記直交方向に対する前記側面の傾斜角が、3°以上であり、
    前記側面と前記絶縁シートの双方に接触する樹脂部材が設けられており、
    前記樹脂部材は、前記絶縁シートに接触する第2接触面と、前記絶縁シートにも前記樹脂成形品にも接しない表面を備えており、
    前記表面が前記第2接触面と直交する直交方向に対して前記樹脂成形品の中心から離れる方向に傾斜しているときの傾斜角を正としたときに、前記直交方向に対する前記表面の傾斜角が、17°以下である半導体モジュール。
  3. 前記第1接触面より前記絶縁シートが広く、前記絶縁シートより前記冷却器が広く、
    前記樹脂部材が、前記樹脂成形品と前記絶縁シートと前記冷却器に接している請求項2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記樹脂部材の線膨張係数が、前記樹脂成形品の線膨張係数より大きく、前記冷却器の線膨張係数のより小さい請求項3に記載の半導体モジュール。
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