JP2018032226A - 介護スケジュール管理装置 - Google Patents

介護スケジュール管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018032226A
JP2018032226A JP2016164231A JP2016164231A JP2018032226A JP 2018032226 A JP2018032226 A JP 2018032226A JP 2016164231 A JP2016164231 A JP 2016164231A JP 2016164231 A JP2016164231 A JP 2016164231A JP 2018032226 A JP2018032226 A JP 2018032226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caregiver
schedule
care
unit
caregivers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016164231A
Other languages
English (en)
Inventor
山本 雅也
Masaya Yamamoto
雅也 山本
尾鷲 幹夫
Mikio Owashi
幹夫 尾鷲
風見 一之
Kazuyuki Kazami
一之 風見
岡田 一志
Kazushi Okada
一志 岡田
智敬 鈴木
Tomotaka Suzuki
智敬 鈴木
和敏 坂口
Kazutoshi Sakaguchi
和敏 坂口
嘉修 吉川
Kashu Yoshikawa
嘉修 吉川
純司 丸山
Junji Maruyama
純司 丸山
宏之 大原
Hiroyuki Ohara
宏之 大原
浩太郎 久本
Kotaro Hisamoto
浩太郎 久本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2016164231A priority Critical patent/JP2018032226A/ja
Publication of JP2018032226A publication Critical patent/JP2018032226A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】一部のスケジュールが予定通りに終了しないと、以降のスケジュール表が無効になる。【解決手段】介護スケジュール管理装置であって、複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、介護者に対応付けられた端末から、介護者の補助の要請を介護者IDに対応付けて受け付ける補助要請受付部と、介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられてスケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて、介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、補助介護者の候補として抽出された介護者に対応付けられた端末に、介護者から補助が要請されている旨を通知する通知部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、介護スケジュール管理装置に関する。
複数の被介護者を収容した施設において、複数の介護者のスケジュールを管理するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2001−325362号公報
介護作業は事前に予想された通りに完了するとは限らない。このため、予め立案したスケジュールのひとつが未完のままに次のスケジュールの開始予定時間が到来する場合がある。
本発明の第1の態様においては、複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、介護者に対応付けられた端末から、介護者の補助の要請を介護者IDに対応付けて受け付ける補助要請受付部と、介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられてスケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて、介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、補助介護者の候補として抽出された介護者に対応付けられた端末に、介護者から補助が要請されている旨を通知する通知部とを備える介護スケジュール管理装置が提供される。
本発明の第2の態様においては、複数の介護者のそれぞれをに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、複数の介護者のスケジュールを表示する表示部と、介護者に対応付けられた端末から、介護者の補助の要請を介護者IDに対応付けて受け付ける補助要請受付部と、介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられてスケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部とを備え、表示部は、補助介護者の候補として抽出された介護者を示す情報を表示部に表示する介護スケジュール管理装置が提供される。
本発明の第3の態様においては、複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、介護者に対応付けられた端末から、介護者の介護作業の終了の通知を介護者IDに対応付けて受け付ける終了通知受付部と、スケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールのそれぞれの介護作業について、終了時刻を含む予め定められた時間範囲内に終了通知受付部が通知を受け取ったか否かを監視し、予め定められた時間範囲内に通知を受け取らなかった場合に、介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられてスケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、補助介護者の候補として抽出された介護者に対応付けられた端末に補助の要請を通知する通知部とを備える介護スケジュール管理装置が提供される。
本発明の第4の態様においては、複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、複数の介護者のスケジュールを表示する表示部と、介護者に対応付けられた端末から、介護者の介護作業の終了の通知を介護者IDに対応付けて受け付ける終了通知受付部と、スケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールのそれぞれの介護作業について、終了時刻を含む予め定められた時間範囲内に終了通知受付部が通知を受け取ったか否かを監視し、予め定められた時間範囲内に通知を受け取らなかった場合に、介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられてスケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、を備え、表示部は、補助介護者の候補として抽出された介護者を示す情報を表示部に表示する介護スケジュール管理装置が提供される。
本発明の第5の態様においては、複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、複数の介護者の介護のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、介護者に対応付けられた端末から、介護者の介護作業の負荷値を介護者IDに対応付けて受け付ける負荷値受付部と、負荷値受付部が予め定められた閾値を超える負荷値を受け付けた場合に、介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられてスケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、補助介護者の候補として抽出された介護者に対応付けられた端末に補助の要請を通知する通知部とを備える介護スケジュール管理装置が提供される。
本発明の第6の態様においては、複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、複数の介護者のスケジュールを表示する表示部と、介護者に対応付けられた端末から、介護者の介護作業の負荷値を介護者IDに対応付けて受け付ける負荷値受付部と、負荷値受付部が予め定められた閾値を超える負荷値を受け付けた場合に、介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられてスケジュール格納部に格納された介護のスケジュールに基づいて介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部とを備え、表示部は、補助介護者の候補として抽出された介護者を示す情報を表示部に表示する介護スケジュール管理装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
介護スケジュール管理装置101のブロック図である。 格納部111のブロック図である。 表示部115の動作を説明する図である。 介護者を軸にして表示したスケジュール表を例示する図である。 管理部110の動作手順を説明する図である。 補助要請受付部112の動作を説明する図である。 抽出部113の動作を説明する図である。 通知部114の動作を説明する図である。 表示部115の表示例を示す図である。 抽出部113の他の動作を説明する図である。 通知部114の他の動作を説明する図である。 表示部115の他の表示例を示す図である。 介護スケジュール管理装置102のブロック図である。 管理部210の動作手順を説明する図である。 終了通知受付部212の動作を説明する図である。 介護スケジュール管理装置103のブロック図である。 管理部310の動作手順を説明する図である。 負荷値受付部312の動作を説明する図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、介護スケジュール管理装置101全体のブロック図である。介護スケジュール管理装置101は、A〜Eの介護者IDにより識別される介護者130を含む複数の介護者130のスケジュールを管理する。
介護スケジュール管理装置101は、管理部110を備える。管理部110は、補助要請受付部112、抽出部113、通知部114、および表示部115を有する。また、管理部110は、複数の介護者130の全員と通信できるネットワーク120に接続されている。更に、管理部110は、格納部111に格納された情報を参照して管理処理を実行する。なお、格納部111が格納し、管理部110が参照する情報については、図2を参照して後述する。
補助要請受付部112は、介護者130のいずれかから、補助の要請を受け付ける。より具体的には、介護者130に対応付けられた、例えば、介護者130が携帯している端末から、当該介護者130の補助の要請を、その介護者130を識別させる介護者IDに対応付けて受け付ける。ここで、「補助の要請」は、介護者130が、介護作業をスケジュール通りに終了させることができない見通しを得た場合に、当該スケジュールを完遂するために、当該スケジュールに係る介護作業を補助する補助介護者の提供を要請する通知を意味する。
なお、以降の説明において、上記した補助の要請に応じて、他の介護者の介護作業を補助する介護者を、当該補助に係る介護作業が完了するまでの間、「補助介護者」と記載する。また、補助介護者により、他の介護者の介護作業に対する補助として実行される介護作業を、「補助介護作業」と記載する。
抽出部113は、補助要請受付部112が補助の要請を受け付けた場合に、当該要請に応えて派遣する補助介護者として、補助の要請をした介護者130とは別の介護者130を、複数の介護者130の各々に対応付けられた複数の介護者IDから抽出する。介護者IDが抽出された場合、当該介護者IDに対応する介護者130には、補助介護者として、当初のスケジュール表には記載されていなかった補助介護作業が割り振られる。
抽出部113による、補助介護者になる介護者130の介護者ID抽出は、予め格納部111に格納されている情報に基づいて抽出部113が判断してもよい。ここで、抽出部113が参照する情報とは、予め立案されたスケジュール表の他、介護者130の各々の適性、技能、疲労度等を含む。
また、抽出部113は、補助介護者となり得る介護者の介護IDが複数存在した場合に、それらの介護者IDから必要な数を選び出す処理も合わせて実行してもよい。この場合、介護者IDを選択する条件を更に増やしてもよいし、候補者に問い合わせて、最も早く応諾したものを選択してもよい。
更に、抽出部113は、選択した介護者IDに対応する介護者に、補助介護者となることを承諾するか否かを確認してもよい。ここで、補助介護者となることを拒否された場合は、既に存在する複数の候補から次点の候補を選んでもよい。こうして抽出部113により抽出された候補者IDは通知部114に伝えられる。
通知部114は、補助介護者となることが確定した事実と共に、補助介護作業の情報を含む新しいスケジュールを、少なくとも、通知された介護者IDに対応し、補助介護作業を実行する介護者130に通知する。ここで、補助介護の情報は、補助介護作業の内容、補助介護作業の対象となる被介護者のID、補助介護作業を実行する期間等を含んでもよい。
また、通知部114は、補助介護作業を含む新しいスケジュールを、補助の要請をした介護者130に対しても併せて通知してよい。これにより、補助の要請を発した介護者130は、遅れることを見込んだスケジュールがやがて回復されることが判る。更に、通知部114は、他の複数の介護者130全員に、補助介護作業を含む新しいスケジュールを通知してもよい。これにより、個々の介護者130が、施設全体のスケジュールの進捗を把握して、状況を共有することができる。
また更に、通知部114は、補助介護作業者の特定と補助介護作業を含む新しいスケジュールを、介護を受ける被介護者に通知してもよい。これにより、被介護者は、新たなスケジュールに対する心構えがしやすく、補助介護作業を円滑に進める助けとなる。
表示部115は、通知部114が発生した通知の一部または全部を取得して、その通知内容および通知対象に応じて、管理者用表示装置116および公開用表示装置117の表示画像を生成する。例えば、表示部115は、通知部114により通知された補助介護作業含む新しいスケジュールを、更新したスケジュール表の形で、管理者用表示装置116および公開用表示装置117に表示してもよい。ここで、管理者用表示装置116には、主に、介護者130のスケジュールを管理しやすい形式のスケジュール表が表示されてもよい。
また、表示部115は、公開用表示装置117に、主に、被介護者が活動予定を把握しやすいことを旨とした形式でスケジュール表を表示してもよい。このように、管理者用表示装置116および公開用表示装置117には、互いに異なる画像を表示してもよい。
上記のような介護スケジュール管理装置101により管理される介護者130は、それぞれが、位置マーカ133および通信端末135を身につけている。また、一部の介護者130は、携帯電話等の移動体通信機134を所持している。
位置マーカ133の一例は、介護の各現場に設置されたビーコンからの電波により位置を検出する位置検出装置であり、検出した位置を当該介護者のIDに対応づけて管理部110に通知する。ビーコンを補完するべく、または、ビーコンに代えて、位置マーカ133は、GPS(Global Positioning System)等を利用した位置検出機能を有していてもよい。これにより、管理部110は、介護者130のそれぞれの居場所と移動状態とを自動的に検出して、管理部110に通知している。
更に、位置マーカ133は、カメラ、マイク、温度センサ、気圧計、湿度計等の環境センサを搭載してもよい。これにより、介護者130が介護作業をする環境の情報を、管理部110に自動的に通知できる。また、介護作業の状態、被介護者の容体等を、カメラ、マイク等を搭載することにより、介護者130の周辺の状況を自動的に収集して管理部110に通知してもよい。
通信端末135は、ネットワーク120を通じて管理部110と通信する機能を有している。また、通信端末135は、表示部および入力部等を備え、管理部110から介護者130への通知を介護者130に伝える機能を有する。ここで、通信端末135の表示部は、液晶ディスプレイ等の画像または文字を表示するものの他、発音部、発光部等であってもよい。入力部は、キーボード、タッチパネル等の他、機械的なボタン、レバー、ダイヤル等であってもよい。通信端末135は、介護者130の操作、音声入力等により、介護者130の各々から管理部110への通知を発生して、ネットワーク120を通じて管理部110に伝えることができる。
更に、通信端末135は、脈拍、血圧、体温、血中酸素濃度等の生体情報を検出する生体情報センサを備えて、介護者130の生体情報を実時間で管理部110に通知するようにしてもよい。更に、生体情報センサのひとつとして筋電位計を設け、介護者130の筋肉に対する負荷、筋肉疲労等を直接に計測して、介護者130の負荷値として管理部110に通知してもよい。さらに、生体情報センサの他の例としてロードセルを有する筋硬さ計を設け、筋肉からロードセルが押される力を筋硬さとして検出してもよい。この場合に、筋硬さによる検出値が筋肉が硬いことを示しているほど、筋肉活動が盛んで負荷が高いことを示す。
これらセンサ類が検出した情報は、介護者130による補助の要請とは別に、管理部110が、介護者130の状況を判断して補助の要請をする場合の判断に使用できる。例えば、介護者130自身が気づいていなくても、介護者130の肉体的負担が大きいと、管理部110が生体情報に基づいて自動的に判断できる。これにより、管理部110は、介護者130の健康状態も管理できる。
更に、管理部110は、取得した介護者130の生体情報を格納部111に蓄積して、抽出部113が補助介護者の介護IDを抽出する場合に、判断の条件として蓄積した情報を参照してもよい。また更に、管理部110は、介護者130のスケジュールを次に立案する場合に、蓄積した情報を参照して、複数の介護者130の負担が均一になるように調整してもよい。
介護者130が、携帯電話、スマートホン、PDA、PHS等の移動体通信機134を所持している場合は、上記通信端末135に代えてその機能を移動体通信機134に実行させてもよい。
また、一部の介護者130は、制御部132を含む筋力補助装置131を装着している。筋力補助装置131は、介護者130の筋力を補助するアクチュエータ類を備え、被介護者を抱き上げる等の機械的負荷を介護者130が受ける場合に、介護者130の負担を軽減する。ここで、筋力補助装置131の制御部132は、ネットワーク120を介して管理部110と通信している。これにより、筋力補助装置131の動作状態に基づいて、介護者130が負担している負荷の値である負荷値により管理部110に通知することもできる。また、筋力補助装置131の補助力の情報を管理部110に通知してもよい。
なお、上記した制御部132、位置マーカ133、移動体通信機134、および通信端末135の一部または全部は、互いに異なる通信回線を通じて管理部110と通信してもよい。ここで、通信回線とは、電話回線、無線LAN等を含む。また、制御部132、位置マーカ133、移動体通信機134、および通信端末135の通信プロトコロルも、互いに異なっていてもよい。
逆に、制御部132、位置マーカ133、移動体通信機134、および通信端末135は、その一部を分離または統合してもよい。例えば、位置マーカ133、通信端末135等の少なくとも一部を、筋力補助装置131に実装してもよい。また、筋力補助装置131の制御部132を、通信端末135等と一体化してもよい。更に、位置マーカ133と通信端末135とを一体化してもよい。
図2は、介護スケジュール管理装置101の管理部110が参照する格納部111の構造を模式的に示すブロック図である。格納部111は、大別して、介護者130が従事する介護作業に関する介護作業情報140と、複数の介護者130それぞれに関する介護者情報150とを格納して、管理部110に参照させる。
ここで、介護作業情報140は、予め立案されたスケジュール表141の他、介護作業一覧142、緊急度情報143、負荷値情報144、被介護者情報145等を含む。介護作業一覧142は、介護スケジュール管理装置101が管理の対象する介護作業の種類が格納されている。介護者130のスケジュール表を立案する場合、介護作業の内容は、格納部111に格納された介護作業一覧142に含まれるものから選択される。
緊急度情報143は、介護作業一覧142に種類が記載された介護作業の各々について、実行の緊急度を示す情報を含む。これにより、介護者130による補助の要請に応じてスケジュールを変更する場合に、緊急度が高い介護作業から優先的に実行するスケジュールが立案される。
負荷値情報144は、介護作業一覧142に種類が記載された介護作業の各々について、当該介護作業を実行する介護者130に対する機械的負荷の大きさを含む。管理部110は、負荷値情報144を参照することにより、負荷値の大きな介護作業に関するスケジュールを立案する場合に、負荷値情報144を参照して、適性の高い介護者130を選択および抽出できる。
被介護者情報145は、被介護者を特定する情報、例えば被介護者のIDを含む。被介護者情報145はさらに、アレルギー、既往症、健康状態等、介護作業をする上で配慮が必要な情報を含んでもよい。管理部110は、被介護者情報145を参照することにより、介護者130の割り振りを調整できる他、個々の介護作業に必要な情報を、スケジュール情報と共に介護者に通知できる。
一方、介護者情報150は、複数の介護者130の個々の介護者ID151の他、生体情報152、技能情報153、実績情報154、備考情報155等を含む。介護者IDは介護者のそれぞれに固有に割り付けられたIDであり、介護者を特定するための情報である。例えば介護者や管理者等がマニュアルで入力してもよいし、予め介護者IDの情報が入力された携帯電話、スマートホン、PDA、PHS等の移動体通信機134や筋力補助装置131から自動的に取得してもよい。
生体情報152は、既に説明した通り、センサ類により検出した介護者130の身体状態に関する情報を含む。生体情報152を参照することにより、管理部110は、介護者130の医学的な安全を図ると共に、実行している介護作業の種類および作業量が介護者130にとって適切かどうかを判断する場合の指標となる。
技能情報153は、介護者130の個々の技能に関する情報を含む。管理部110は、スケジュールを立案する場合に技能情報153を参照することにより、投薬、透析、リハビリテーション等、専門的な技能を要する介護作業に適切な介護者130を割り当てることができる。
実績情報154は、介護者130の個々の実績が、例えば、過去3日間の短期実績、過去3カ月の中期実績、過去1年の長期実績といったように、分類されている。管理部110は、実績情報154を参照することにより、例えば、短期実績情報に基づいて介護者130の疲労の蓄積状態を監視し、中期実績情報に基づいて介護者130が実行した介護作業を評価し、更に、長期実績情報に基づいて、介護者130に割り当てる介護作業の調整等を実行できる。
備考情報155は、介護者130の個々の労働条件、契約期間、労働単価等に関する情報を含む。これにより、管理部110は、個々の介護者130に割り当てるスケジュールを調整できる他、例えば、残業が生じる場合の費用予測ができる。このように、格納部111は、様々な情報を格納して管理部110に参照させることにより、介護スケジュール管理の精度を向上させることができる。
図3は、上記のような介護スケジュール管理装置101において、格納部111に予め格納され、管理部110が参照するスケジュール表を例示する図である。図示の例では、A〜Eを含む複数の介護者130が、P、Q、R、Sを含む複数の被介護者を介護する場合のスケジュールを、15分を単位期間として2時間分示す。
格納部111において、スケジュールの各々は、それを実行する介護者130の介護者IDに対応付けて格納されている。また、スケジュールの各々は、介護を受ける被介護者のIDも、介護作業の内容と共に表示されている。
ここで、図示のスケジュール表は、格納部111に格納されたスケジュール表のデータ構造を示す図であると共に、表示部115を通じて公開用表示装置117に表示される画像の表示例でもある。公開用表示装置117に表示したスケジュール表は、介護者130および被介護者の全員の閲覧を許してもよい。
図4は、表示部115が管理者用表示装置116に表示する画像におけるスケジュール表の例を示す。ここで管理者とは、複数の介護者130を監督する立場で介護スケジュール管理装置101を運用する者を意味する。図示の例では、図示の表示画像は、AからEまでの介護者IDを有する介護者130の各々について時間軸に沿ってスケジュールを配置した様子を示す。表示されたスケジュールの各々は、個々の介護作業の作業対象となる被介護者のIDも併せて表示される。介護者130の各々は、図示のスケジュール表を見て、各自の介護者IDに対応する段毎のスケジュールを順次実行する。
なお、図示のスケジュール表に現れるスケジュールには、介護者130自身の休憩も含まれる。図示の例では、休憩の文字が矩形で囲まれており、被介護者が特定されていない時間枠が、介護者130自身が休憩をとるスケジュールであることを示す。また、図示の例における介護者AからEは、図示された種々の介護作業、即ち、離床、移動、投薬、トイレ、食事、バイタルチェック等をそれぞれがすべて実行できる技能を有する。
ただし、介護者130の体格、性別、体力等の相違により、介護作業の内容に対する適不適があるので、どの介護者がやっても負担が変わらないわけではない。よって、スケジュールの割り振りには、割り振られた介護作業の内容には偏りがある。また、一部の被介護者と、特定の介護者との相性が作業効率に影響する場合があるので、そのような情報が、スケジュールを立案する場合の条件として加えられる場合もある。
図5は、介護スケジュール管理装置101における管理部110の処理実行手順を示す図である。管理部110においては、補助要請受付部112が、ネットワーク120を介して通信する複数の介護者A〜Eのいずれかから、介護作業に関する補助の要請が発信されていないかどうかを監視する(ステップS101)。補助要請受付部112は、補助の要請を検出するまで待機する(ステップS101:NO)。
補助の要請は、複数の介護者130のいずれかが、移動体通信機134、通信端末135等を用いて、自発的に発信する。また、補助の要請は、介護者130が身につけた制御部132、位置マーカ133、通信端末135等から自動的に発信されてもよい。更に、制御部132、位置マーカ133、通信端末135等に設けられたセンサ類の出力信号の変化に基づいて、補助要請受付部112が、補助が要請されたと判断してもよい。例えば、位置センサの出力に基づいて、介護者130が全く移動しない状態が予め定めた閾値時間以上に継続した場合に、管理部110側で、補助の要請が発生していると判断して、補助の要請を受け付けてもよい。
補助要請受付部112が補助の要請を受け付けた場合(ステップS101:YES)、補助要請受付部112は、補助の要請を受け付けた旨を、当該補助の要請を発信した介護者130の介護者IDと共に、抽出部113に通知する(ステップS102)。抽出部113は、補助の要請を受けたことを通知された場合、補助介護者になる介護者130の介護者IDを抽出する(ステップS103)。介護者IDの抽出手順については、図6、図7および図8を参照して後述する。
抽出部113により補助介護者の介護者IDが抽出されると、当該介護者IDに対応付けられた介護者130の通信端末135へ補助が要請された旨が通知される(ステップS104)。この場合に、補助が要請された旨に加えて、補助介護作業の内容、補助介護作業を実行する時間等を含む新たなスケジュールが通知されることが好ましい。更に、管理部110においては、補助介護作業を加味した新しいスケジュールが、表示部115により、管理者用表示装置116および公開用表示装置117等に表示されてもよいが、必須ではない(ステップS105)。
図6は、図3および図4に示したスケジュール表に記載されたスケジュール対する介護スケジュール管理装置101の処理を例示する図である。図示の例は、介護者A〜Eの、午前10時になる前のスケジュールの進捗を示す。図示のスケジュールは、図中水平方向に時間の経過が示されている。
介護スケジュール管理装置101において、介護者130の各々は、各スケジュールに係る介護作業を開始する時点で、通信端末135を通じて作業開始の通知Nを管理部110に向かって発信する。また、介護者130の各々は、ひとつのスケジュールに係る介護作業を終了する毎に、通信端末135を通じて、作業終了の通知Nを管理部110に送信する。これらの通知N、Nに基づいて、管理部110は、介護者130による介護作業スケジュールの進捗を監視する。
なお、図示のグラフでは、介護作業の進捗を、ハッチングを有する太いバーにより表す。また、管理部110が終了の通知Nを受信したことを、バーの延伸を打ち切ることにより表示する。図示の例では、介護者A、C、およびEは、9時45分から10時までの間に割り当てられたスケジュールを既に終了している。一方、介護者BとDとはスケジュールに係る介護作業が継続しており、終了予定の10時が迫っている。
ここで、図示のタイミングTに、ひとりの介護者Dが、スケジュール通りに介護作業を終了できないと予測して、通信端末135を通じて、補助の要請をする通知Nを管理部110に送信した。管理部110が補助の要請の通知Nを受信したことにより、管理部110においては、補助要請受付部112が補助の要請を受け付ける。
次いで、抽出部113は補助介護者の候補を抽出する。図7は、抽出部113による補助介護者の候補の抽出を説明する図である。
抽出部113は、予め指定された条件に従って、補助介護作業を実行可能な介護者の候補を抽出する。予め定めた条件とは、例えば、補助の要請が発生した時点から後に、補助の要請に応えた補助介護作業を実行する時間を有することである。より具体的には、当初定められたスケジュールのうちに、休憩のように、介護作業に転化できるスケジュールを有するものが、例えば、スケジュール表に含まれる「休憩」の文字列を検索することにより抽出する。
また、格納部111を参照して、補助介護者の候補となる介護者130に割り当てられている介護作業の重要性または緊急性と、補助作業の重要性または緊急性とを比較して、補助介護者の既存のスケジュールをキャンセルして補助介護者として抽出する場合もある。例えば、補助の対象となる介護作業が欠かすことのできない食事であり、補助介護者が担当する介護作業が、散歩のように天候等に応じて実行しなくてもよいものである場合には、散歩に割り当てられたスケジュールを補助介護作業に転化できるスケジュールと見做す場合もある。
このような判断をするために、スケジュール表を構成するスケジュール内容の種類、即ち、食事、散歩、投薬、移動、等々の介護項目には、抽出部113が判断する場合に参照すべく、予め優先順位が付与されていてもよい。また、投薬、食事等のように欠かすことができない介護項目には、補助介護作業への転化を禁止するフラグを立ててもよい。
なお、すべての介護者130が重要度または緊急度の高い介護作業に従事している等、状況によっては、抽出部113が、補助介護者の候補を抽出できない場合がある。そのような場合に、抽出部113が管理部110にエラーを返す例外処理も実装することが好ましい。
図示の例では、抽出部113は、図4に示したスケジュール表を参照しつつ、補助の要請をした介護者D以外の介護者について、タイミングTの後の最初の単位期間から順に先のスケジュールを調べる。これにより、抽出部113は、介護者Aと介護者Eとに、次の単位期間のスケジュールとして休憩が割り当てられていることを検出する。
次に、抽出部113は、過去の実績等、格納部111に格納された他の情報を参照して、補助介護者の候補である介護者Aおよび介護者Eのいずれかを選択する判断をしてもよい。また、この段階では、抽出部113は、単一の補助介護者候補の介護者IDを抽出するだけではなく、複数の補助介護者候補の介護者IDに、序列をつけて候補者リストとして保持してもよい。
次に、抽出部113は、抽出した補助介護者候補または候補者リストの序列第1位の介護者130に、補助介護者となることを承諾するか否かを問い合わせてもよい。これにより、補助介護者候補から応諾が得られた場合、抽出部113は、補助介護者の介護者IDの抽出を完了する。こうして、抽出部113は、介護者Dによる補助の要請に対して、介護者Aを補助介護者として指定すべく、介護者Aの介護者IDを通知部114に送信する。
なお、候補者から承諾が得られなかった場合は、例えば、予め用意した候補者リストから次点の介護者130に、補助介護者となることを承諾するか否かを問い合わせてもよい。また、抽出部113は、抽出した補助介護者の介護者IDを通知部114に送信する前に、当該介護者IDに対応する介護者130の直近の生体情報等を確認してもよい。これにより、例えば、補助介護者候補の介護者130が、直近のスケジュールで大きな負荷を負っていた場合、介護者自身の体調に問題がある場合、長期間にわたって休憩をとっていない場合等に、抽出部113の判断で、当該介護者130を補助介護者の候補から除外してもよい。
これにより、通知部114は、介護者Aの通信端末135に、補助介護者として実行すべきスケジュールがあることを通知する。また、通知部114は、補助の要請をした介護者Dの、次の単位期間のスケジュールを参照して、被介護者Sの移動が、補助介護者である介護者Aの補助介護作業であることを介護者Aの通信端末135に通知する。
更に、通知部114は、補助の要請をした介護者Dの通信端末135に、次の単位期間に介護者Dが実行するはずであった「被介護者Sの移動」という介護作業を、介護者Aが補助することを通知する。これにより、介護者Dは、終了していない「被介護者Rの食事」というスケジュールを、次の単位期間まで継続できることを認識できる。
こうして、介護者Dの補助の要請に応じた管理部110は、更に、表示部115が、管理者用表示装置116および公開用表示装置117に表示する画像を用意する。図8は、表示部115が、管理者用表示装置116に表示すべく生成したスケジュール表を例示する図である。図示のように、管理者用表示装置116には、介護者Aに、10時から10時15分まで、被介護者Sの移動という介護作業が、補助介護作業として割り当てられたことが表示される。また、介護者Dには、10時前から着手していた被介護者Rの食事を、終了が予定されていた10時を超えて継続し、その作業が終了した残り時間は、介護者D自身の休憩に当てられたことが表示される。
図9は、表示部115が、公開用表示装置117に表示すべく生成したスケジュール表の他の態様を例示する図である。図示のスケジュール表は、被介護者毎にスケジュールを並べて形成されており、被介護者がこのスケジュール表を見た場合に、自分自身の活動と、それに伴う介護を担当する介護者とを予め知ることができる。
こうして、介護者Dによる補助の要請は満足され、10時15分の時点で、当初予定されていたスケジュールをすべて終了できる。こうして、介護者A、Dの両方のスケジュールが変更されたことにより、介護者130全体では、10時15分の時点で作業の遅れが解消されている。
このように、上記の介護スケジュール管理装置101においては、介護者Aが介護者Dのスケジュールの一部を肩代わりして補助することにより、介護者Dが遅らせた介護作業は、1単位期間以内の遅れで回収される。ただし、介護者A自身の休憩が補助介護作業に変更されたので、介護者Aの休憩が1単位期間分無くなっている。
ここで、介護スケジュール管理装置101において、管理部110の補助要請受付部112は、介護者Aが10時から取るはずであった休憩がとれていないという状態を、補助の要請が発生している状態と認識してもよい。これにより、補助要請受付部112は、介護者Aに休憩を与えるベく、抽出部113に、補助介護者となる介護者の介護者IDを抽出させる。
図10は、引き続き、通知部114による処理を説明する図である。介護者Dについて、補助要請受付部112が要請を受け付けた時刻以降のスケジュールを調べると、図示のように、10時30分から、介護者D自身の休憩がスケジュールとして割り当てられていることが判る。
そこで、通知部114は、介護者Dの休憩時間と同じ単位期間に介護者Aに割り当てられているスケジュールを調べる。その結果、介護者Aに割り当てられていた被介護者Pのバイタルチェックが、介護者Dでも実行できる介護作業であることが判る。
そこで、通知部114は、介護者Dの通信端末135へ、10時30分からの休憩のスケジュールに換えて、被介護者Pのバイタルチェックを、介護者Aに代わって実行すべき旨を通知する。また、通知部114は、10時30分からの1単位期間を、新たに休憩のスケジュールに割り当てたことを介護者Aの通信端末135に通知する。こうして、介護者Aは、補助介護作業を実行したことにより失った休憩を取り戻すことができる。
図11は、上記のような通知部114による通知の結果が、表示部115による管理者用表示装置116の表示に反映された状態を示す。図示のように、10時30分からの単位期間において、介護者Aのスケジュールが、被介護者Pのバイタルチェックから休憩に変更されたことが表示されている。また、介護者Dのスケジュールが、休憩から被介護者Pのバイタルチェックに変更されていることが判る。
図12は、上記のような通知部114による通知の結果が、表示部115による公開用表示装置117の表示に反映された状態を示す。図示のように、10時30分からの単位期間における被介護者Pのスケジュールがバイタルチェックであることに変わりはないが、そのスケジュールの介護者130が、介護者Aから介護者Dに変更されていることが判る。
図13は、他の形態に係る介護スケジュール管理装置102のブロック図である。介護スケジュール管理装置102は、次に説明する部分を除くと、図1に示した介護スケジュール管理装置101と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
介護スケジュール管理装置102は、管理部110が、補助要請受付部112に加えて、終了通知受付部212を有する点において、介護スケジュール管理装置101と異なる構造を有する。終了通知受付部212は、各スケジュールを終了した場合に、介護者130の各々が管理部110に送信する終了通知の有無を監視する。
図14は、介護スケジュール管理装置102における管理部110の動作手順を説明する図である。図14も、ステップS101とステップS102との間に、ステップS201が加わったことを除いて、介護スケジュール管理装置102と同じ手順を有する。よって、同じ手順について重複する説明は省く。
図示のように、介護スケジュール管理装置102においては、補助要請受付部112が補助の要請を受け付けていない場合(ステップS101:NO)に、終了通知受付部212は、スケジュールの予定終了時間毎に、当該スケジュールに対する終了信号を受けたか否かを調べる(ステップS201)。これにより、スケジュール上の終了時刻の時点で終了通知を受け付けていないことが判った場合は(ステップS201:YES)、該当作業がそのスケジュール通りに終了していないことから、終了通知受付部212は、当校に係る介護作業を終わらせるために補助が必要である旨を判断して、終了通知受付部212から抽出部113に補助の要請を通知する。
図15は、終了通知受付部212により補助の要請が発生するまでの処理を説明する図である。図示の例では、介護者A、B、C、およびEの各々は、9時45分に始まった単位期間が終了する10時の時点でスケジュールに沿った介護作業を終えて、通信端末135を用いて管理部110に終了信号Nを送信している。
これに対して、介護者130のひとりDは、10になった段階でも介護作業を継続しており、終了通知も送信していない。よって、当該単位期間の作業が、他のスケジュールに係る作業にくい込むことが予測される。そこで、終了通知受付部212は、抽出部113に向かって、補助の要請と同様の意味を有する信号を送信する。
抽出部113が補助の要請を受けた以降の処理は、介護スケジュール管理装置101について説明した場合と同様に、スケジュール通りに終了しなかったスケジュールに対して、他の介護者130を抽出して、スケジュールの処理を分担することにより、介護スケジュール管理装置101全体として、作業時間を延ばすことなく、介護作業を完了できる。
なお、上記の例では、管理部110が、補助要請受付部112と終了通知受付部212とを備え、補助の要請と終了通知の未達との2つの条件により補助の要請が認識される。しかしながら、管理部110の構成から補助要請受付部112を省略することにより、補助の要請の検出を終了通知受付部212に限ってもよい。これにより、補助の要請を自動化すると共に、個々の介護者130の判断基準の相違、錯誤等に起因する誤った補助の要請を回避できる。
図16は、また他の形態に係る介護スケジュール管理装置103のブロック図である。介護スケジュール管理装置103は、次に説明する部分を除くと、図13に示した介護スケジュール管理装置102と同じ構造を有する。よって、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
介護スケジュール管理装置103は、管理部110が、補助要請受付部112および終了通知受付部212に加えて、負荷値受付部312を有する点において、介護スケジュール管理装置102と異なる構造を有する。負荷値受付部312は、介護者130にかかっている機械的負荷に基づく負荷値、ネットワーク120を通じて介護者130の各々から取得する。また、負荷値受付部312は、受信した負荷値を予め設定された閾値と比較して、取得した負荷値が閾値を超えた場合に、過負荷の発生を通知する過負荷情報を生成する。
図17は、介護スケジュール管理装置103における管理部110の動作手順を説明する図である。図17も、ステップS201とステップS102との間に、ステップS301が加わったことを除いて、介護スケジュール管理装置102と同じ手順を有する。よって、同じ手順について重複する説明は省く。
図示のように、介護スケジュール管理装置102においては、補助要請受付部112が補助の要請を受け付けていない場合(ステップS101:NO)おらず、且つ、終了通知受付部212が終了通知の受信を検出している場合(ステップS201:NO)に、負荷値受付部312は、ユーザに過負荷が生じていないかどうかを調べる(ステップS301)。そして、負荷値受付部312は、ユーザに置いて過負荷が生じたことを検出した場合は、即座に、補助が必要である旨を判断して、負荷値受付部312から抽出部113に補助の要請を通知する。
図18は、負荷値受付部312により補助の要請が発生するまでの処理を説明する図である。図示の例では、介護者A、B、C、D、およびEの全員がまだスケジュールを終了していない。しかしながら、図示のタイミングTに、介護者130のひとりDについて、過負荷の発生を意味する、閾値を超える負荷値が負荷値受付部312に検出される。そこで、負荷値検出信号が受信する値を有する負荷値信号の発生をもって、負荷値受付部312は、抽出部113に向かって、補助の要請と同様の意味を有する信号を送信する。
抽出部113が補助の要請を受けた以降の処理は、介護スケジュール管理装置101、102について説明した場合と同様に、スケジュール通りに終了しなかったスケジュールに対して、他の介護者130を抽出して、スケジュールの処理を分担することにより、介護スケジュール管理装置101全体として、作業時間を延ばすことなく、介護作業を完了できる。
上記の例では、管理部110が、補助要請受付部112、終了通知受付部212、および負荷値受付部312を備え、補助の要請、終了通知の未達、過負荷の検出の3つの条件のいずれかにより補助の要請が認識される。しかしながら、管理部110の構成から補助要請受付部112および終了通知受付部212の少なくとも一方を省略することにより、管理部110の構造を簡素化してもよい。
なお、介護スケジュール管理装置101、102、103においては、抽出部113が介護者IDの抽出を試みた段階で、手が空いている他の介護者がいない場合には、抽出部113は、まだ着手されていない作業に、新たに発生した補助介護作業を加えて、以降のスケジュールを改めて立案してもよい。この場合、より複雑あるいは技能が求められる作業を熟練者に割り振る等、作業効率を重視して新しいスケジュールを立案することにより、補助介護作業を割り込ませる時間的な余裕をつくることができる。
また、補助が要求された作業の緊急性または重要性が高い場合は、相対的に重要性が低い作業の着手を翌日以降に延期して、補助介護作業を先に着手するようにスケジュールを変更してもよい。なお、補助の要請が発生したにもかかわらず、補助介護作業を受け持つことができる介護者130が全く見つからない場合は、補助の要請に応えることなく、スケジュールを全体に遅らせる場合もあり得る。
通知部114は、少なくとも変更されたスケジュールを実行する介護者130に、新しいスケジュールを通知する(ステップS103)。換言すれば、通知部114は、通知部114が変更した新たなスケジュールを、少なくとも、変更されたスケジュールを実行する介護者130に通知する。換言すれば、スケジュール変更の影響を受けない介護者130には、変更されたスケジュールを通知しなくてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲に限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態もまた本発明の技術的範囲に含まれることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
101、102、103 介護スケジュール管理装置、110、210、310 管理部、111 格納部、112 補助要請受付部、113 抽出部、114 通知部、115 表示部、116 管理者用表示装置、117 公開用表示装置、120 ネットワーク、130 介護者、131 筋力補助装置、132 制御部、133 位置マーカ、134 移動体通信機、135 通信端末、140 介護作業情報、141 スケジュール表、142 介護作業一覧、143 緊急度情報、144 負荷値情報、145 被介護者情報、150 介護者情報、151 介護者ID、152 生体情報、153 技能情報、154 実績情報、155 備考情報、212 終了通知受付部、312 負荷値受付部

Claims (6)

  1. 複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、前記複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、
    前記介護者に対応付けられた端末から、前記介護者の補助の要請を前記介護者IDに対応付けて受け付ける補助要請受付部と、
    前記介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられて前記スケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて、前記介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、
    前記補助介護者の候補として抽出された介護者に対応付けられた端末に、前記介護者から補助が要請されている旨を通知する通知部と、
    を備える介護スケジュール管理装置。
  2. 複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、前記複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、
    前記複数の介護者のスケジュールを表示する表示部と、
    前記介護者に対応付けられた端末から、前記介護者の補助の要請を前記介護者IDに対応付けて受け付ける補助要請受付部と、
    前記介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられて前記スケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて前記介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と
    を備え、
    前記表示部は、前記補助介護者の候補として抽出された介護者を示す情報を前記表示部に表示する介護スケジュール管理装置。
  3. 複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、前記複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、
    前記介護者に対応付けられた端末から、前記介護者の介護作業の終了の通知を前記介護者IDに対応付けて受け付ける終了通知受付部と、
    前記スケジュール格納部に格納された介護のスケジュールのそれぞれの介護作業について、終了時刻を含む予め定められた時間範囲内に前記終了通知受付部が前記通知を受け取ったか否かを監視し、前記予め定められた時間範囲内に前記通知を受け取らなかった場合に、前記介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられて前記スケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて前記介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、
    前記補助介護者の候補として抽出された介護者に対応付けられた端末に補助の要請を通知する通知部と
    を備える介護スケジュール管理装置。
  4. 複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、前記複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、
    前記複数の介護者のスケジュールを表示する表示部と、
    前記介護者に対応付けられた端末から、前記介護者の介護作業の終了の通知を前記介護者IDに対応付けて受け付ける終了通知受付部と、
    前記スケジュール格納部に格納された介護のスケジュールのそれぞれの介護作業について、終了時刻を含む予め定められた時間範囲内に前記終了通知受付部が前記通知を受け取ったか否かを監視し、前記予め定められた時間範囲内に前記通知を受け取らなかった場合に、前記介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられて前記スケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて前記介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記補助介護者の候補として抽出された介護者を示す情報を前記表示部に表示する介護スケジュール管理装置。
  5. 複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、前記複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、
    前記介護者に対応付けられた端末から、前記介護者の介護作業の負荷値を前記介護者IDに対応付けて受け付ける負荷値受付部と、
    前記負荷値受付部が予め定められた閾値を超える負荷値を受け付けた場合に、前記介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられて前記スケジュール格納部に格納された介護作業に基づいて前記介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と、
    前記補助介護者の候補として抽出された介護者に対応付けられた端末に補助の要請を通知する通知部と
    を備える介護スケジュール管理装置。
  6. 複数の介護者のそれぞれに固有に割り付けられた介護者IDに対応付けて、前記複数の介護者の介護作業のスケジュールを格納するスケジュール格納部と、
    前記複数の介護者のスケジュールを表示する表示部と、
    前記介護者に対応付けられた端末から、前記介護者の介護作業の負荷値を前記介護者IDに対応付けて受け付ける負荷値受付部と、
    前記負荷値受付部が予め定められた閾値を超える負荷値を受け付けた場合に、前記介護者以外の他の介護者の介護者IDに対応付けられて前記スケジュール格納部に格納された介護作業のスケジュールに基づいて前記介護者を補助する補助介護者の候補を抽出する抽出部と
    を備え、
    前記表示部は、前記補助介護者の候補として抽出された介護者を示す情報を前記表示部に表示する介護スケジュール管理装置。
JP2016164231A 2016-08-25 2016-08-25 介護スケジュール管理装置 Pending JP2018032226A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016164231A JP2018032226A (ja) 2016-08-25 2016-08-25 介護スケジュール管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016164231A JP2018032226A (ja) 2016-08-25 2016-08-25 介護スケジュール管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018032226A true JP2018032226A (ja) 2018-03-01

Family

ID=61303410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016164231A Pending JP2018032226A (ja) 2016-08-25 2016-08-25 介護スケジュール管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018032226A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020003758A1 (ja) * 2018-06-26 2020-01-02 コニカミノルタ株式会社 レポート出力プログラム、レポート出力方法、およびレポート出力装置
JP2021051575A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社ジェイテクト 介護支援システム及び介護情報管理装置
WO2022060644A1 (en) * 2020-09-17 2022-03-24 Vocera Communications, Inc. Care provider coverage filter for communication devices

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020003758A1 (ja) * 2018-06-26 2020-01-02 コニカミノルタ株式会社 レポート出力プログラム、レポート出力方法、およびレポート出力装置
JPWO2020003758A1 (ja) * 2018-06-26 2021-07-08 コニカミノルタ株式会社 レポート出力プログラム、レポート出力方法、およびレポート出力装置
JP7363780B2 (ja) 2018-06-26 2023-10-18 コニカミノルタ株式会社 レポート出力プログラム、レポート出力方法、およびレポート出力装置
JP2021051575A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社ジェイテクト 介護支援システム及び介護情報管理装置
WO2022060644A1 (en) * 2020-09-17 2022-03-24 Vocera Communications, Inc. Care provider coverage filter for communication devices
GB2615001A (en) * 2020-09-17 2023-07-26 Stryker Corp Care provider coverage filter for communication devices

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8432263B2 (en) System and method for the collection, storage, analysis and reporting of event information
US8255225B2 (en) Voice assistant system
US20120253838A1 (en) Examination reservation management system
JP6345305B1 (ja) 接種管理プログラム、接種管理方法、および接種管理サーバ
JP2018032226A (ja) 介護スケジュール管理装置
US10276012B2 (en) Display device and display method for system for monitoring person to be monitored, and system for monitoring person to be monitored
US20160042623A1 (en) Patient Monitoring System
US20180374570A1 (en) Central processing device and central processing method for subject observation system and subject observation system
US20220157457A1 (en) An integrated health and security management system
JP2017191548A (ja) 救急手配システム及び救急手配プログラム
JP2011221774A (ja) ワクチン管理システム
US20160132650A1 (en) Nursing Home Bed Reservation System
JP2008171298A (ja) 診療スケジュール管理装置及び方法
CN112489750A (zh) 一种基于智慧医疗云服务平台的导医系统
JP2009110038A (ja) 情報提示システム
KR101215024B1 (ko) 요양보호사 관리 시스템 및 방법
JP6534171B2 (ja) 呼出支援システム
JP2019057168A (ja) コンピュータプログラム、サーバ装置、指導システム、指導方法、指導者端末装置及び被指導者端末装置
JP4150377B2 (ja) 情報収集システム及び携帯端末
WO2017026280A1 (ja) 被監視者監視システムの表示装置および表示方法ならびに被監視者監視システム
JP2009075914A (ja) スケジューリング装置
JP2009217795A (ja) 医療施設向け当日順番受付システム
CN109189530B (zh) 一种基于医护表的数据处理方法及医护表
EP3035221A1 (en) Systems and methods for managing an electronic database
JP2017059186A (ja) 介護サービス支援システム及び介護サービス支援プログラム