JP2018032221A - 電子機器およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続された外部機器から論理的に判定した給電能力で電力を受け取ることができるか否かを確認し、外部機器からの給電による動作を安定に実施できるようにする。
【解決手段】電子機器は、外部機器と有線で接続し、外部機器から外部電力を受電する受電部を有する接続部と、設定された動作状態に応じて、外部電力を用いて所定の機能を実行することが可能な制御部とを有する。電子機器は、接続部に接続された外部機器の給電能力を論理的に判定し、論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で外部機器が給電可能か否かを判定し、論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で外部機器が給電可能であると判定した場合は外部電力を用いた所定の機能の実行が可能な許可状態を制御部に設定し、そうでない場合は、外部電力を用いた所定の機能の実行ができない不許可状態を制御部に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有線で電力の受電を行う電子機器およびその制御方法に関する。
通信インターフェースとしてUSB(Universal Serial Bus)を有し、接続された外部機器のUSBのVBUSライン(以下、VBUS)から得られる電力を用いることができる電子機器が知られている。この種の電子機器では、外部機器のVBUSから得られる電力を、二次電池の充電に利用するだけでなく、諸機能の動作電源としても利用するようになってきている。このように、USBのVBUSから得られる電力の用途が拡大しているため、USB2.0規格の2.5Wに制限された給電では、電子機器の動作電源としての供給電力が不足する場合が増えている。電子機器による供給電力上昇の要求に応え、USB BC(Battery Charging)やUSB PD(Power Delivery)といった規格が策定され、7.5Wから10Wを超える電力をVBUSから利用することが可能になっている。
電子機器は、USB接続先検出やエニュメレーションを行うことにより接続されている外部機器の電力供給能力を判定し、判定した電力供給能力に従ってVBUSから電力を得る。電力供給能力の判定方法は、規格で策定されており、USBインターフェースの信号線の電圧、信号線を用いた通信、VBUSを用いた通信によって論理的に行われる。
しかし、外部機器からVBUSを通して得ることのできる実際の電力が、論理的に判定された電力供給能力と一致しない場合がある。例えば、USB接続先検出やエニュメレーションを実行した際のエラー等により、判定された外部機器の電力供給能力が正しくない場合が考えられる。あるいは、USBインターフェースケーブルやコネクタの電力損失が大きい場合も考えられる。このような場合、電子機器が論理的に判定した外部機器の電力供給能力よりも、外部機器の実際の電力供給能力が小さくなる。電子機器が論理的に判定した外部機器の電力供給能力よりも、外部機器の実際の電力供給能力が小さく、電子機器が外部電源で動作している場合に、電子機器の動作中に機能停止やエラーが発生することがある。
特許文献1は、複数の電流レベルで充電源(外部機器)から電流を引き込むよう配置される第1回路と、第1回路を用いて充電源の充電電流容量を決定するよう配置される第2回路とを有する装置(電子機器)を提案している。特許文献1に記載された装置では、充電源から充電電流を引き込み、入力線における電圧降下を検出する。そして電圧降下が観測されない場合には充電電流のレベルを上げ、電圧降下が観測された場合には充電電流のレベルを下げる。このようにして、充電源から最大の電流を引き込むことを可能としている。したがって、電子機器は、論理的に判定された電力供給能力によらずに、最大の電流を引き込むことを可能としている。
特表2014−509829号公報
しかしながら、特許文献1は、外部機器の供給電圧が閾値よりも下がらない範囲で供給電流を最大にすることを条件としており、外部機器の定格が考慮されていない。そのため、例えば5V/0.5A定格の2.5W外部機器から0.5Aを超える電流を引き込むことも可能となり、定格を超えた電力供給が実行されてしまう可能性があった。定格を超えた電力供給が実行される場合、外部機器の動作が不安定になり、結果的に、電子機器への電力供給が不安定となる懸念がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、電子機器が、接続された外部機器から論理的に判定した給電能力で電力を受け取ることができるか否かを確認し、外部機器からの給電による動作を安定に実施できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の一態様による電子機器は以下の構成を備える。すなわち、
外部機器と有線で接続し、前記外部機器から外部電力を受電する受電手段を有する接続手段と、
前記接続手段に接続された前記外部機器の給電能力を論理的に判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で、前記外部機器が給電可能か否かを判定する第2判定手段と、
設定された動作状態に応じて、前記外部電力を用いて所定の機能を実行することが可能な制御手段と、
前記第2判定手段が、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能であると判定した場合、前記外部電力を用いた前記所定の機能の実行が可能な許可状態を前記制御手段に設定し、そうでない場合、前記外部電力を用いた前記所定の機能の実行ができない不許可状態を前記制御手段に設定する設定手段と、を備える。
本発明によれば、電子機器は、接続された外部機器から論理的に判定した給電能力で電力を受け取ることができるか否かを確認することができる。この確認により、電子機器は、外部機器からの電力により動作する場合に、より安全に動作することができる。
第1の実施形態の電子機器による動作を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験回路のタイミングチャート。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験回路のタイミングチャート。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験回路のタイミングチャート。 第1の実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験結果と動作条件の関係を示す図。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験回路のタイミングチャート。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験回路のタイミングチャート。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験回路のタイミングチャート。 第1の実施形態に係る電子機器の負荷試験回路のタイミングチャート。 第2の実施形態に係る電子機器による動作を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、電子機器が送電側装置として接続された外部機器の接続先検出と、接続先検出の結果に基づく条件での電流負荷試験による電力供給能力判定とを行う。接続先検出では、接続された外部機器の給電能力が論理的に判定される。そして、接続先検出の結果と電力供給能力判定の結果とが一致した場合に、電子機器は、接続先検出の結果に基づく電力条件で二次電池無しにおける動作の可否を設定する。なお、本実施形態では、外部機器との接続にUSBが用いられており、外部機器の給電能力の論理的な判定をUSB接続先検出とも称する。また、電子機器としては、たとえばデジタルカメラ、スマートフォンなどの携帯端末などが挙げられる。また、外部機器としては、電子機器へUSBインターフェースを用いて充電を行うことのできるPC(パーソナルコンピュータ)や充電アダプタ等が挙げられる。
まず、図3Aと図3Bを参照して、第1の実施形態による電子機器の構成について説明する。図3A、3Bは第1の実施形態に係る電子機器の構成例を示すブロック図である。なお、図3A、3Bでは、本実施形態の説明に不要なブロックと、そのようなブロックへの電源接続などは省略されている。
図3A、3Bにおいて、外部機器401は電子機器301へ有線で電力供給が可能な装置である。外部機器401と電子機器301はたとえばUSBで接続される。外部機器401は電力供給のみが可能な装置であっても良いし、電力供給以外の機能を備えた装置であっても良い。また、外部機器401が対応するUSB規格は、USB2.0、USB3.0、USB3.1、USB BC、USB PDのいずれであっても良い。以下では、電子機器301がUSB BCまたはUSB PDによる電力供給を用いる場合を説明するが、これに限られるものでない。
外部機器401において、VBUS電源402は、外部機器401から電子機器301へ電力を供給するVBUSの電源である。VBUS電源402の電力としては、外部機器401の外部から供給される電力が用いられても良いし、外部機器401の内部に備えた電池から供給される電力が用いられても良い。USBコネクタ403は、USB規格に対応したコネクタである。USBインターフェースケーブル404は、外部機器401と電子機器301のUSBインターフェースを接続するケーブルである。ケーブル損失R−LOSS405は、USBインターフェースケーブル404のVBUSラインに発生する抵抗損失と、USBコネクタ403の接触抵抗成分を含む損失を図示したものである。
電子機器301は外部機器401から有線で(USBのVBUSラインから)電力を受けとることができる。本実施形態では、電子機器301と外部機器401はそれぞれUSBコネクタ321、403を有し、USBインターフェースケーブル404で接続される。USBコネクタ321,403は、外部機器401から有線で外部電力を受電する受電部(VBUS)を有する接続手段の一例である。したがって、図3A、3Bのブロック図において、USBコネクタ321、403は電子機器301及び外部機器401の装置構成を限定するものではなく、他の規格のインターフェースであってもよい。また、USBインターフェースの各信号は周知であるので詳細な説明を省略する。
CPU304は電子機器301の制御を司るプロセッサである。CPU304は、たとえば、ワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)、処理手順を記憶するROM(Read Only Memory)などのメモリを内包する。CPU304の主機能はVDDIN_CPUへ供給される電力により動作する。CPU304のUSB機能であるUSB_PHYは、VDDIN_USBへ供給される電力により、上記の主機能とは独立して動作することが可能である。CPU304のUSB機能(USB_PHY)は主機能よりも低い電力で動作でき、USB接続先検出機能とUSB信号処理機能を備える。USB接続先検出機能では、VBUS、D+、D−、CC信号の論理検出および/または通信により電子機器301に接続された外部機器が、USB2.0、USB3.0、USB3.1、USB BC、USB PDのいずれかに対応しているかを判定する。USB信号処理機能は、USBを介した通信を実行する。
CHG−IC302は電池320の充電を制御する充電制御ICである。CHG−IC302は、また、電圧入力VDDIN_VBUS_Aを定電圧出力VOUT_PWRに変換して電源IC−B312などへ供給する機能を備える。CHG−IC302は、これらの機能を、外部からの電圧入力VDDIN_VBUS_Aにより実行する。さらに、CHG−IC302は、外部からの電圧入力VDDIN_VBUS_Aがない場合に、電池320の入力(VBAT)を受けて、電源IC−B312などへVOUT_PWRとして出力する機能を有する。また、CHG−IC302は、CPU304と同様のUSB接続先検出機能を備えている。CHG−IC302はCPU304とBUSで接続されている。CPU304は、BUSを用いた通信により、CHG−IC302の状態を取得したり、CHG−IC302の動作を制御したりする。
電池320は、例えば電子機器301との着脱が可能な1セルのリチウムイオン二次電池であり、電子機器301を動作させるための電力(VBATT)を出力する。電源IC−A311は、電圧入力VIN−1を定電圧出力VOUT−1に変換し、CPU304のUSB機能(USB_PHY)を動作させるための電源(VDDIN_USB)を提供する電源ICである。電源IC−A311は、制御信号EN−1によって出力VOUT−1における出力のONとOFFが制御される。本実施形態では、EN−1とVIN−1はともにVBUSに接続されている。したがって、VBUSに外部機器401から電力が供給されると、電源IC−A311は、定電圧出力VOUT−1をCPU304のVDDIN_USBに供給する。電源IC−B312は、外部からの電圧入力VIN−2を定電圧出力VOUT−2に変換し、CPU304のVDDIN_CPUへ供給する電源ICである。電源IC−B312では、制御信号EN−2によって出力VOUT−2における出力のONとOFFが制御される。
SELSW−C313は、USB接続先検出に用いる信号線(D+、D−、CC1、CC2)の接続をCPU304側かCHG−IC302側のいずれかに切り替えるセレクタスイッチである。SELSW−C313は、CPU304(BUSSEL_OUT)からのBUSSEL_IN信号にしたがって接続を切り替える。ただし、SELSW−C313の初期状態では、USB接続先検出に用いる信号はCHG−IC302側に接続されておりCHG−IC302でUSB接続先検出が行われる。なお、上述したとおり、USB接続先検出はCPU304でも実行可能である。したがって、SELSW−C313の初期状態においてUSB接続先検出に用いる信号をCPU304側に接続するようにして、CPU304でUSB接続先検出を行うようにしてもよい。
送電側装置としての外部機器401からVBUSを介して供給される電力により、CPU304およびCHG−IC302へ機能電流(FUNC_CURRENT)が流れる。SW−D314は、外部機器からVBUSを介して供給された電力をCPU304のUSB機能(USB_PHY)へ接続するか否かを切り替えるスイッチである。USBコネクタ321は、USB規格に対応したコネクタである。USBコネクタ321は電子機器301のコネクタ構成を限定しないので定義は省略する。また、電子機器301側のUSBインターフェースの各信号は、周知であるので、各信号の説明は省略する。
FUNCTION−A315、FUNCTION−B316、FUNCTION−C317は、それぞれCPU304により制御される機能部である。FUNCTION−A315は、例えばレンズおよびその駆動系で構成される光学ユニットと撮像素子と撮像素子で撮像された映像をデジタルデータに変換する撮像処置部などで構成される電子機器301の撮像機能部である。FUNCTION−B316は、例えばデジタルデータの書き込みおよび読み込みを行うことができるフラッシュメモリーカードを装着可能な記録部である。FUNCTION−C317は、例えば電子機器301の操作情報や映像を表示することのできるLCD(液晶表示器)で構成される表示機能部である。FUNCTION−A315、FUNCTION−B316、FUNCTION−C317の機能は上記に限定されるものではないし、機能部の数も3つに限られるものではない。
ボタンスイッチ318は、電子機器301のCPU304の主機能を動作開始させるための電源ボタンスイッチである。ボタンスイッチ318が押下されると、VOUT_PWR信号とPWR_SW信号が導通する。すなわち、ボタンスイッチ318は、押下されると、CHG−IC302から出力された定電圧出力VOUT_PWRを、他の回路へPWR_SW信号として出力する。PWR_SW信号は、AND521とAND522を介してCPU304のVDDEN_OUT信号とOR319でOR接続する。電子機器301はPWR_SW信号またはCPU304のVDDEN_OUT信号のいずれかの入力で電源IC−B312をONすることができる。OR319とボタンスイッチ318の間のAND521とAND522の動作については後述する。なお、ボタンスイッチ318は操作スイッチの一例であり、他の形態のスイッチであってもかまわない。
負荷試験回路303は、USB接続先検出結果に基づいて設定された条件(負荷電流と電圧閾値)で電流負荷試験を実施し、外部機器401の電力供給能力を判定する回路である。負荷試験回路303は、USB接続先検出の結果、論理的に判定された外部機器の給電能力に応じた給電能力で、外部機器が給電可能か否かを判定する。負荷試験回路303は、その全体の電源VDDIN_CIRを電源IC−A311の出力VOUT−1から得る。したがって、外部機器からVBUSへ電力が供給されている間、負荷試験回路303に常に電源が供給される。負荷試験回路303において、電源VDDIN_CIRが供給されていない状態から供給が開始された場合、以降説明する負荷試験回路303の各回路の論理は初期状態に設定されて機能はネゲートされる。また、負荷試験回路303において電源VDDIN_CIRが供給されている状態から供給が終了された場合、以降説明する負荷試験回路303の各回路の機能はネゲートされる。また、本実施形態に係る説明に不要な各回路の過渡的状態の説明は省略する。
USB接続先検出結果はCPU304またはCHG−IC302のどちらから受信されてもよい。CPU304のUSB接続先検出結果はUDET_OUT_1BおよびUDET_OUT_2Bから出力され、負荷試験回路303のOR331およびOR332で受信される。また、CHG−IC302のUSB接続先検出結果はUDET_OUT_1AおよびUDET_OUT_2Aから出力され、負荷試験回路303のOR331およびOR332で受信される。OR331の出力(USBDET_1)およびOR332の出力(USBDET_2)はOR333、SELSW−A381、SELSW−B391の入力に接続されている。
OR333の出力(/SUSPEND)は、AND334の入力およびCHG−IC302の/SUSPEND_IN入力に接続されている。負荷試験回路303から出力される/SUSPEND信号は、CHG−IC302へUSB接続先検出結果を伝え 、CHG−IC302の入力電流制御に用いられる。AND334の出力(TRIG)は、OneShotTimer−A335の入力に接続している。OneShotTimer−A335は入力の立ち上がりエッジをトリガに所定時間Taの間、H信号を出力する。OneShotTimer−A335では、所定時間Taの間に再度立ち上がりエッジが入力されても出力信号は変化しない。また、OneShotTimer−A335は/RESET入力によりH信号出力を停止する(L信号を出力する)。
OneShotTimer−A335の出力(LOAD_EN)は、インバータ337およびOneShotTimer−B339の入力に接続されている。インバータ337の出力はSW−L382の入力に接続され、インバータ337の出力がH(LOAD_ENがL)のときSW−L382はOFFに、インバータ337の出力がL(LOAD_ENがH)のときSW−L382はONになる。SW−L382はPNPトランジスタまたはPchMOSFETなどのように、ON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子であればよい。SW−L382がONの間(LOAD_ENがHの間)、NchMOSFET396によるVBUSからの負荷電流(LOAD_CURRENT)の引き出しが行われ、負荷試験が実施されることになる。
OneShotTimer−B339は入力の立ち上がりエッジをトリガに所定時間Tbの間、H信号を出力する。OneShotTimer−B339では、H信号を出力している所定時間Tbの間は再度立ち上がりエッジが入力されても出力信号は変化しない。OneShotTimer−B339の出力(DATA_EN)は、DLY−A340の入力、D−FF341のD入力、D−FF342のD入力に接続されている。ここで、D−FFは、Dフリップフロップ回路である。DLY−A340は、入力を所定時間Tdaだけ遅延させて信号を出力する。DLY−A340の出力は、D−FF342のCLK2入力に接続されている。D−FF341の出力(Q1)は、インバータ501の入力に接続されている。インバータ501の出力(BSEL)はAND502の入力に接続している。D−FF342の出力(Q2)はDLY−C343の入力に接続されている。DLY−C343は、入力を所定時間Tdcだけ遅延させて信号を出力する。
DLY−C343の出力(BSEL_EN)は、AND502の入力に接続されている。AND502の出力(BOOTSEL)は、CHG−IC302のLIMSEL_IN入力およびCPU304のBOOTSEL_IN入力に接続されている。負荷試験回路303から出力されるBOOTSEL信号は、CHG−IC302およびCPU304へ外部機器401のVBUS負荷試験による電力供給能力の判定結果を伝える。図3Bから明らかなように、負荷試験で検出される電圧(VBUS_LEV)が電圧閾値(VREF_V)以上であればBOOTSEL信号がHとなり、負荷試験で検出される電圧が電圧閾値未満になるとBOOTSELがLになる。すなわち、BOOTSEL信号がHの場合、外部機器401はUSB接続先検出で判定されたUSBの規格を満足する電力供給能力を有している。他方、BOOTSEL信号がLの場合、外部機器401はUSB接続先検出で判定されたUSBの規格を満足する電力供給能力を有していない。負荷試験回路303から出力されたBOOTSEL信号は、CPU304のBOOTSEL_INに入力され、外部機器からVBUSを介して供給される外部電力を用いた電子機器301の動作の許可、不許可に用いられる。また、BOOTSEL信号はCHG−IC302のLIMSEL_INに入力され、CHG−IC302の入力電流制御に用いられる。
BOOTSEL信号はAND522に入力され、ボタンスイッチ318によるCPU304の起動(電源IC−B312によるVOT−2出力のON)を制限する。これは、OR319とボタンスイッチ318の間に設けられたAND521とAND522により実現されている。PWR_SW信号とVBATT信号はAND521の入力に接続している。AND521はPWR_SW信号とVBATT信号とが共にHの場合にHを出力し、電源IC−B312をONする。電子機器301に電池320が装着されている場合、CHG−IC302は電池320の電圧をVOUT_PWRとして出力する。よって、VBATT信号とボタンスイッチ318のON、OFFで電源IC−B312のON、OFFすなわちCPU304の主機能のON、OFFを制御することができる。
PWR_SW信号とBOOTSEL信号はAND522の入力に接続している。AND522はPWR_SW信号とBOOTSEL信号とが共にHの場合にHを出力し、電源IC−B312をONする。電子機器301に外部機器401が接続されると、USB接続先検出結果に基づき負荷試験回路303によって電流負荷試験による電力供給能力判定が行われBOOTSEL信号が出力される。CHG−IC302は外部機器401から供給されたVBUS電圧をVOUT_PWRとして出力する。よって、BOOTSEL信号がHであれば、外部電力以外の電力の供給が無い状態であっても、ボタンスイッチ318のON、OFFで電源IC−B312のON、OFFすなわちCPU304の主機能のON、OFFを制御できる。本実施形態では、外部電力以外の電力の供給が無い状態とは、VBATTがLの状態、たとえば、電池320が装着されていない状態、または電池320からの給電が不足する状態である。
以上のように、BOOTSEL信号がHの場合、外部電力以外の電力の供給の有無にかかわらず、CPU304は、外部電力を用いて機能を実行することが許可された許可状態となる。他方、BOOTSEL信号がLの場合、CPU304は、外部電力を用いて機能を実行することが禁止された、不許可状態となる。不許可状態では、外部電力以外の電力の供給が無い状態で、CPU304の主機能を起動することはできない。つまり、AND522は、入力されたBOOTSEL信号に応じて、CPU304に許可状態もしくは不許可状態を設定する回路であると言える。
負荷試験回路303の説明に戻る。コンパレータ361のIN+入力は、VBUS電圧を抵抗363と抵抗364で分圧した信号(VBUS_LEV)である。コンパレータ361のIN−入力は、基準電圧362を抵抗373と、抵抗374、375、376、377のいずれかとにより分圧された信号(VREF_V)である。コンパレータ361は、IN+入力とIN−入力の信号を比較し、IN+の信号の方が大きい場合はHを出力し、IN−の信号の方が大きい場合はLを出力する。コンパレータ361の出力(COMP_OUT)は、インバータ345の入力、DLY−B346の入力、AND334の入力、インバータ351の入力に接続されている。
インバータ345の出力は、D−FF341のCLK1入力に接続されている。DLY−B346は、入力された信号を所定時間(時間:Tdbとする)遅延させて出力する。DLY−B346の出力は、OneShotTimer−A335の/RESET入力に接続されている。OneShotTimer−A335は、DLY−B346の出力がLの場合(/RESETがLの場合)に出力を停止し、立ち上がりエッジでのトリガ入力で再度信号出力を行う。
抵抗375はSW−1A378のON、OFFでGNDとの接続がON、OFFされる。同様に抵抗376はSW−2A379の、抵抗377はSW−3A380のON、OFFでGNDとの接続がON、OFFされる。SW−1A378、SW−2A379、SW−3A380は、ON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子であり、たとえばNPNトランジスタまたはNchMOSFETで構成される。SELSW−A381は、USB接続先検出の結果を示すUSBDET_1とUSBDET_2の組み合わせに応じてSW−1A378、SW−2A379、SW−3A380のON、OFFを制御し、VREF_Vの電圧を制御する。これにより、USB接続先検出の結果に応じた電圧閾値の設定が実現される。
インバータ351の出力はSW−V352に接続され、インバータ351の出力がHのときSW−V352はOFF、インバータ351の出力がLのときSW−V352はONになる。SW−V352はON時に導通状態になりOFF時に高インピーダンス状態となる素子であり、たとえば、PNPトランジスタまたはPchMOSFETなどで構成される。
コンパレータ353のIN+入力には、電池320の電圧VBATTがSW−V352を介して接続される。SW−V352のON、OFFにより、コンパレータ353のIN+入力とVBATTの間の接続がON、OFFされる。コンパレータ353のIN−入力は、基準電圧用電源354による電圧(VTH)が印加される。コンパレータ353は、IN+入力とIN−入力を比較し、IN+入力信号の方が大きい場合はHを出力し、VIN−入力信号の方が大きい場合はLを出力する。コンパレータ353の出力(VBATT_CP_OUT)は、インバータ503の入力に接続している。
インバータ503の出力は、PWR_SW信号、BOOTSEL信号の反転値(インバータ507の出力)と共にAND504の入力に接続されている。したがって、AND504は、BOOTSELがL、PWR_SWがH、VBATT≦VTHの場合にHを出力する。AND504の出力は、点滅回路505の入力に接続されている。点滅回路505は、信号が入力されている期間、点滅信号パターンを出力する。点滅回路505の出力は、CPU304のLED_OUT信号と共にOR506の入力に接続している。OR506の出力(LED_DRV)はSW−LD513の入力に接続される。SW−LD513は、LED_DRV信号がHのときON、LED_DRV信号がLのときOFFになる。SW−LD513はON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子であり、たとえば、NPNトランジスタまたはNchMOSFETで構成され得る。LED(発光ダイオード)512のアノードは、抵抗511を介してVOUT_PWRと接続されており、LED512のカソードはSW−LD513を介してGNDと接続されている。OR506の出力によって、LED512に流れる電流がON、OFF制御され、LED512の点灯、消灯が制御される。LED512は電子機器301の動作状態を示すインジケーターとして使用される。
点滅回路505に入力されるPWR_SW信号がH、BOOTSEL信号がL、およびVBATT≦VTHの場合に、点滅回路505は、点滅信号パターンを出力し、電子機器301のLED512が点滅する。すなわち、LED512の点滅によって、ユーザーに対電子機器301は電池320無しでの動作が「不可能(DISABLE)」であることを示すことができる。
オペアンプ395のIN+入力は、基準電圧362を抵抗383、384、385、386、387で分圧した信号(VREF_I)である。オペアンプ395のIN+入力とGND間にはキャパシタ392が接続されている。基準電圧362はSW−L382を介して抵抗383と接続される。SW−L382のON、OFFによりオペアンプ395のIN+への入力電圧信号VREF_IがON、OFFされる。オペアンプ395のIN−には、抵抗397に流れる電流によって発生する電圧信号が入力される。オペアンプ395の出力はNchMOSFET396のゲートに接続され、オペアンプ395の出力電圧によってNchMOSFET396のドレインからソースに流れる電流が制御される。NchMOSFET396のドレインはVBUSに接続され、ソースは抵抗397を介してGNDに接続される。VBUSからNchMOSFET396へVBUS負荷試験電流(LOAD_CURRENT)が流れる。
オペアンプ395、NchMOSFET396、抵抗397は、オペアンプ395のIN+入力電圧信号VREF_IによってVBUSから抵抗397を介してGNDへ流す電流量を制御する定電流回路を形成している。上述のキャパシタ392は、SW−L382のONでオペアンプ395のIN+入力電圧信号VREF_IがONした場合に、信号VREF_Iのスルーレートを遅くし、流れる電流のスルーレートを遅くするソフトスタートの効果を有する。なお、NchMOSFET396はNchMOSFETに限ったものではなく、NPNトランジスタなどのように、電圧や電流制御でVBUSから抵抗397を介しGNDへ流す電流量を制御可能な素子であれば何でもよい。
抵抗385はSW−1B388のON、OFFによりGNDとの接続がON、OFFされる。同様に抵抗386はSW−2B389の、抵抗387はSW−3B390のON、OFFでGNDとの接続がON、OFFされる。SW−1B388、SW−2B389、SW−3B390は、ON時に導通状態になり、OFF時に高インピーダンス状態となる素子であり、たとえば、NPNトランジスタまたはNchMOSFETなどで構成され得る。SELSW−B391は、入力信号USBDET_1、USBDET_2の組み合わせによってSW−1B388、SW−2B389、SW−3B390のON、OFFを制御する。これにより、VREF_Iの電圧がUSB接続先検出結果に応じて制御される。これにより、USB接続先検出の結果に応じた負荷電流の設定が実現される。以上、図3A、3Bの電子機器301のブロック図の説明を行った。
図1は、電子機器301に電池320が装着されていない場合に、電子機器301がUSB接続先検出を行い、外部電力以外に電力の供給が無い場合に動作をするか否かを判定する手順の例を示すフローチャートである。上述のように、本実施形態では、外部電力以外に電力の供給が無い状態とは、たとえば、電池320が装着されていない状態、或いは、電池320からの供給電力が不足する状態である。USB接続先検出はCHG−IC302とCPU304とのどちらでも実行可能であるが、図1のフローチャートでは、CHG−IC302がUSB接続先検出を行うものとして説明を行う。電子機器301は、初期状態すなわちUSB接続先が未検出の場合、/SUSPEND信号をLに制御する。そのため、CHG−IC302によるVBUS入力電流値制限は、SUSPEND電流値であるISUSP=2.5mAとなる。
USBコネクタ321に外部機器401が接続されると、電子機器301のCHG−IC302はUSB接続先検出を実行し、USBの種別を判定する(S101)。USB接続先検出とは、USBコネクタ321に接続された相手装置がUSB2.0、USB3.0、USB3.1、USB BC、USB PDのいずれかに対応しているかを検出することである。USB接続先が検出されない場合、すなわちUSB接続先検出結果が不明を示す場合(S101でNO)、UDET_OUT_1AとUDET_OUT_2AはLのままとなる。したがって、負荷試験回路303は、/SUSPEND信号をL、BOOTSEL信号をLに制御し、出力する。これを受けてCHG−IC302は、VBUS入力電流値制限をSUSPEND電流値であるISUSP=2.5mAに制限し(S120)、図1のフローチャートを終了する。
USB接続先が検出された場合(S101でYES)、電子機器301の負荷試験回路303はCPU304またはCHG−IC302から接続先検出結果を受信する(S102)。CHG−IC302による接続先検出結果は、UDET_OTU_1A、UDET_OTU_2Aから出力される。負荷試験回路303では、接続先検出結果により、信号USBDET_1およびUSBDET_2の少なくとも一方がHになるので、/SUSPEND信号をHに制御し(OR333)、VBUS負荷試験の条件を決定する(S103)。VBUS負荷試験の条件は、USBDET_1およびUSBDET_2信号によるSELSW−A381およびSELSW−B391の出力状態により決定される。つまり、VBUS負荷試験の条件とは、負荷試験回路303のオペアンプ395のVREF_Iの値により決定されるVBUS負荷試験電流(負荷電流)の値、および、コンパレータ361のVREF_Vの値により決定される電力供給能力判定レベルの値(電圧閾値)である。本実施形態では、負荷電流は、規格により規定された定格電流またはこれに近い値が設定されるとする。また、本実施形態では、電圧閾値は、規格により規定された定格電圧の95%の値が設定されるとする。
負荷試験条件が決定され、負荷試験回路303への条件設定がなされると、負荷試験回路303はVBUS負荷試験を開始する(S104)。VBUS負荷試験では、LOAD_ENがHにアサートされている間、VBUSラインから負荷電流(LOAD_CURRENT)を引き込んで流し、VBUSラインの電圧が維持されるかどうかを試す。本実施形態では、VBUSラインの電圧が電圧閾値以上を維持するか否かを判定する。そして、負荷試験回路303は、VBUS負荷試験の結果を記憶する(S105)。VBUS負荷試験結果の記憶とは、DATA_EN信号およびCOMP_OUT信号により記憶されるD−FF341およびD−FF342の状態(Q1、Q2)のことである。その後、負荷試験回路303はVBUS負荷試験を終了する(S106)。
次に、電子機器301は記憶したVBUS負荷試験結果より、VBUS負荷試験中のVBUS電圧が電圧閾値以上かを判定する(S107)。S107におけるVBUS電圧の閾値判定とは、D−FF341およびD−FF342の出力状態(Q1,Q2)により決まるBOOTSEL信号の論理による判定と同義である。負荷試験においてVBUS電圧が閾値以上であった場合、負荷試験回路303はBOOTSEL信号をHに制御する。BOOTSEL信号がHの場合(S107でYES)、CHG−IC302は、VBUS入力電流値制限をUSB接続先検出結果にしたがったプロファイルの電流値に設定する(S108)。例えば外部機器401のUSB接続先検出結果がUSB BC規格の5V/1.5Aプロファイルの電流値であった場合、CHG−IC302はVBUS入力電流値制限をI3=1.5Aに制限する。そして、電子機器301は、電池320無しでの動作を「可能(ENABLE)」に設定する(S109)。ここで、「電池320無し」とは、電池320が装着されていない状態、或いは、電池320からの供給電力が不足する状態のことである。また、「電池320無しでの動作を「可能(ENABLE)」に設定する」とは、外部電力を用いた機能の実行を許可状態にすることである。本実施形態では、このような許可状態を、AND522へ入力されるBOOTSEL信号がHになることで、PWR_SW信号のH、Lに応じて電源IC−B312をON、OFFできる状態にすることで実現している。
一方、負荷試験でVBUS電圧が電圧閾値未満になったと判定された場合(S107でNO)、負荷試験回路303はBOOTSEL信号をLに制御する。CHG−IC302は、BOOTSEL信号がLであることに応じて、USB接続検出の結果に関わらず、VBUS入力電流値制限を第2の電流値であるI2=0.5Aに制限する(S110)。例えば外部機器401のUSB接続先検出結果がUSB BC規格の5V/1.5Aプロファイルの電流値であった場合であっても、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限をI2=0.5Aに設定する。そして、電子機器301は電池320無しでの動作を「不可能(DISABLE)」に設定する(外部電力を用いた機能の実行を不許可状態にする)(S111)。本実施形態では、このような不許可状態を、AND522へ入力されるBOOTSEL信号がLになることで、PWR_SW信号に関わらず電源IC−B312がOFFに維持された状態とすることで実現している。
S109またはS111の処理が終了した後、ボタンスイッチ318が押下され(S112でYES)、電池320無しでの動作が可能に設定されている場合(S113でYES)、電源IC−B312のEN−2がHとなる。これにより、電源IC−B312は、VOUT−2からCPU304のVDDIN_CPUへの電力供給を開始し、CPU304は、主機能およびFUNCTIONの一部を起動し、動作を開始する(S114)。そして、図1のフローチャートを終了する。S114で起動するFUNCTIONの一部とは電子機器301のFUNCTION−A315、FUNCTION−B316、FUNCTION−C317の一部または全部のことである。外部機器の給電能力が正しく検出されているので、S108で制限された電流値の範囲で種機能およびFUNCTIONを動作させることで、安定に電子機器を稼働させることができる。
電池320無しでの動作が不可能に設定されている場合(S113でNO)は、電源IC−B312のEN−2のLが維持され、電源IC−B312はCPU304のVDDIN_CPUへの電力供給を開始しない。このとき、負荷試験回路303はLED512を点滅させ、電子機器301が外部電力による駆動できない旨を報知する(S115)。そして、図1のフローチャートを終了する。
図2A〜図2Cは、本実施形態に係る電子機器301の負荷試験回路303での電流負荷試験による電力供給能力判定を行う信号制御手順の例を示すタイミングチャートである。図2A〜図2Cのタイミングチャートでは、USB接続先検出を行ってVBUS負荷試験条件を設定するまでの期間をPHASE0、VBUS負荷試験を行って動作条件を決定する期間をPHASE1、動作条件が有効になる期間をPHASE2としている。図4は、本実施形態に係る電子機器301のUSB接続先検出結果と動作条件の真理値表の例である。
図1のフローチャートでUSB接続先検出結果が不明であり、S120を通るフローとなる場合の信号制御手順の例を示すタイミングチャートについて図2Aを用いて説明する。図2Aにおいて、VBUSが投入されると負荷試験回路303の論理を所定時間Tngだけネゲートする。時間Tngの経過後、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHとなる。USB接続先検出結果が不明であるので、PHASE0でUSBDET_1およびUSBDET_2信号はともにLである。図4の真理値表に示されるように、USBDET_1およびUSBDET_2信号がともにLである場合、VBUS負荷試験は行われないため、TRIG、DATA_EN、LOAD_EN信号もLである。よって、PHASE0の状態が維持され、負荷試験は実行されない。
図2Aのタイミングチャートでは、負荷試験が実行されないので、/SUSPEND、BOOTSEL信号もLのままである。そのため、電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLE(不許可状態)となり、機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。図4の真理値表に示されるように、図2AのPHASE0において、電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLE、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限はSUSPEND電流値であるISUSP=2.5mAである。
次に、図1のフローチャートでUSB接続先検出結果が有効であり、S108を通るフローとなる場合の信号制御手順の例を示すタイミングチャートについて図2Bを用いて説明する。
図2Bにおいて、VBUSが投入されると負荷試験回路303の論理を所定時間Tngだけネゲートする。所定時間Tngが経過し、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHとなる。USB接続先検出結果が有効であり、接続先検出結果がUSB BC規格に対応した装置の場合、PHASE0でUSBDET_1信号はH、USBDET_2信号はL、/SUSPEND信号はHとなる。これに応じてTRIG、DATA_EN、LOAD_EN信号がHになり、PHASE1に移行する。PHASE1において、LOAD_EN信号がHであるTaの期間、VBUS負荷試験が行われる。USB接続先検出結果で接続先がUSB BC規格の外部機器401と判定しているとすると、VBUS負荷試験電流LOAD_CURRENTはIL3=約1.5Aに設定される。
VBUS負荷試験を開始してから終了するまでの間、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHの出力を継続する。本実施形態の例では、VBUS電圧が4.75V以上の場合にVBUS_LEVが閾値VREF_V以上になる設定とする。なお、本実施形態はそれに限らず、VBUS電圧と閾値VREF_Vの関係は、電子機器301、CHG−IC302、負荷試験回路303の設計により任意に設定しても良い。
Taの期間にVBUS負荷試験結果がD−FF341(Q1)に、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342(Q2)に記憶される。図2BのタイミングチャートのPHASE1では、BSEL信号はH、BSEL_EN信号はL、/SUSPEND信号はHである。PHASE1の時点では電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLEであり、機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。VBUS負荷試験結果がD−FF341に記憶され、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶されてから、DLY−C343はTdc時間後にBSEL_ENをLからHに遷移し、PHASE2に移行する。BSEL_ENのHへの遷移に応じてBOOTSEL信号もHに遷移し、電池320無しの動作設定はENABLE(許可状態)になる。
図2Bのタイミングチャートにおいて、PHASE2でBOOTSEL信号はHであるので、電池320無しの状態であっても、ボタンスイッチ318の押下により電子機器301の主機能を起動することが可能となる。図2BのPHASE2では、USB BC規格の5V/1.5Aプロファイルの電流値であるI3=1.5Aの制限下で機能電流FUNC_CURRENTを引き込み、電子機器301の主機能動作を実現することが可能である。
図4の真理値表の図2BのPHASE2のタイミングチャートに対応する行に示すように、電池320無しの動作設定はENABLE、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限は接続先検出結果のプロファイル電流値であるI3=1.5Aである。
次に、図1のフローチャートでUSB接続先検出結果が有効であり、S110を通るフローとなる場合の信号制御手順の例を示すタイミングチャートについて図2Cを用いて説明する。図2Cにおいて、VBUSが投入されると負荷試験回路303の論理を所定時間Tngの間ネゲートする。所定時間Tngの経過後、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHとなる。USB接続先検出結果が有効、接続先検出結果がUSB BC規格対応装置の場合、PHASE0でUSBDET_1信号はH、USBDET_2信号はL、/SUSPEND信号はHとなる。
TRIG、DATA_EN、LOAD_EN信号がHになると、PHASE1に遷移し、LOAD_EN信号がHを出力する期間、VBUS負荷試験が行われる。USB接続先検出結果で接続先がUSB BC規格の外部機器401と判定しているとすると、VBUS負荷試験電流LOAD_CURRENTはIL3=約1.5Aに設定される。VBUS負荷試験の間にVBUS_LEVが閾値VREF_V未満になると、COMP_OUT信号はLを出力する。本実施形態の例では、VBUS電圧が4.75V未満の場合にVBUS_LEVが閾値VREF_V未満になる設定とする。なお、本実施形態はそれに限らず、VBUS電圧と閾値VREF_Vの関係は、電子機器301、CHG−IC302、負荷試験回路303の設計により任意に設定しても良い。
COMP_OUT信号がLを出力した結果、VBUS負荷試験結果がD−FF341に記憶される(Q1)。そして、OneShotTimer−A335が/RESET入力により信号出力を停止しLOAD_EN信号がLになりVBUS負荷試験が停止する。Taの期間にVBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶される(Q2)。
図2CのタイミングチャートのPHASE1において、BSEL信号はL、BSEL_EN信号はL、/SUSPEND信号はHである。電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLEであり、機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。VBUS負荷試験結果がD−FF341に、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶されてから、DLY−C343は時間Tdcの経過後にBSEL_ENはLからHに遷移する。BOOTSEL信号はLのままであるので、電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLE(不許可状態)になる。図2Cのタイミングチャートでは、PHASE2でBOOTSEL信号はLであるので、電池320無しの状態ではボタンスイッチ318を押下しても電子機器301の主機能は起動しない。よって、PHASE2で電子機器301の機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。
図4の真理値表の図2CのPHASE2に対応する行に示すように、電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLE、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限は第2の電流値であるI2=0.5Aである。
なお、上記では、USB接続先検出により、外部機器401がUSB BCであると判定された場合に、負荷試験の条件である負荷電流として、USB BCの規格の最大値である1.5Aを設定したがこれに限られるものではない。たとえば、電子機器301が必要とする電流値(1.5A以下)を負荷電流として設定するようにしてもよい。
以上のように、上記実施形態では、外部機器401の電力供給能力を論理的に判定するUSB接続先検出を実行し、その結果に基づいて設定された条件でVBUS負荷試験を実行し、外部機器401の実際の電力供給能力の実力を判定する。接続先検出結果と電力供給能力とが一致した場合、外部電力を用いた機能の実行が許可され、電子機器301は、電池320無しの状態であっても、USB接続先検出結果に基づく電力条件で外部機器401からの電力供給を受けて動作を開始することができる。
そのため、実施形態によれば、電子機器301は、電池320無しの状態で動作を開始した後に、機能電流の変化によって発生する外部機器401からのVBUS電圧の低下による機能停止とエラーの発生を防止することができる。また、外部機器401と電子機器301との間のUSBインターフェースケーブル404に存在するVBUSラインのケーブル損失R−LOSS405と機能電流の変化によって発生するVBUS電圧低下による機能停止とエラーの発生も防止することができる。
以上では、外部機器がUSB BCであった場合に、負荷試験回路303においてUSB BC規格に対応した条件(負荷電流=1.5A、電圧閾値=4.75V)で電流負荷試験が行われ、二次電池無し時における動作の可否が設定される場合を説明した。以下では、さらに、接続されている外部機器がUSB PD規格に対応している場合の動作について説明する。
図5A〜図5Dは、本実施形態に係る電子機器301の負荷試験回路303での電流負荷試験による電力供給能力判定を行う信号制御手順の例を示すタイミングチャートである。図5A〜図5Dのタイミングチャートは、USB接続先検出を行ってVBUS負荷試験条件を設定するまでの期間をPHASE0、VBUS負荷試験を行って動作条件を決定する期間をPHASE1、電子機器301の機能動作を行う期間をPHASE2として示している。また、図4の真理値表の下段(USBDET_2がHの状態)には、電子機器301のUSB接続先検出結果がUSB PDの場合の例が示されている。USB PDの場合、PROFILE1(5V/2.0A)かPROFILE2(12V/1.5A)かがさらに判定され、その判定結果に応じてUSBDET_1がLまたはHに設定される。
図1のフローチャートでUSB接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE1の5V出力対応装置であり、S108を通るフローとなる場合の信号制御手順の例について、図5Aのタイミングチャートを用いて説明する。図5Aにおいて、VBUSが投入されると負荷試験回路303の論理を時間Tngの間ネゲートする。時間Tngの経過後、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHとなる。
USB接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE1の5V出力対応装置の場合、PHASE0でUSBDET_1信号はL、USBDET_2信号はH、/SUSPEND信号はHとなる。また、TRIG、DATA_EN、LOAD_EN信号がHになり、LOAD_EN信号がHを出力するTaの期間、VBUS負荷試験が行われる。USB接続先検出結果で接続先である外部機器401がUSB PD規格PROFILE1の5V出力対応装置と判定しているとすると、負荷電流LOAD_CURRENTはIL4=約2.0Aに設定される。
VBUS負荷試験を開始してから終了するまでの間、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHの出力を継続する。本実施形態の例では、VBUS電圧が4.75V以上の場合にVBUS_LEVが閾値VREF_V以上になる設定とする。なお、本実施形態はそれに限らず、VBUS電圧と閾値VREF_Vの関係は、電子機器301、CHG−IC302、負荷試験回路303の設計により任意に設定しても良い。また、Taの期間にVBUS負荷試験結果がD−FF341に、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶される。
図5AのタイミングチャートのPHASE1において、BSEL信号はH、BSEL_EN信号はL、/SUSPEND信号はHである。PHASE1の時点では電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLE(不許可状態)であり、機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。VBUS負荷試験結果がD−FF341に、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶されてから、DLY−C343はTdc時間後にBSEL_ENをLからHに遷移する。結果、BOOTSEL信号はHに遷移し、電子機器301の電池320無しの動作設定はENABLEになる(PHASE2)。
図5Aのタイミングチャートにおいて、PHASE2でBOOTSEL信号はHであるので、電池320無しの状態でボタンスイッチ318を押下して電子機器301の主機能を起動することが可能となる。よって、電子機器301は、PHASE2において、USB PD規格PROFILE1、5V/2.0Aの電流値であるI4=2.0Aの制限下で機能電流FUNC_CURRENTを引き込み、主機能動作を実行することが可能である。
図4の真理値表の図5A、PHASE2に対応する行に示すように、電池320無しの動作設定はENABLE、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限は接続先検出結果のプロファイル電流値であるI4=2.0Aである。
次に、図1のフローチャートでUSB接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE1の5V出力対応装置であり、S110を通るフローとなる場合の信号制御手順の例について、図5Bタイミングチャートを用いて説明する。図5Bにおいて、VBUSが投入されると負荷試験回路303の論理を所定時間Tngの間ネゲートする。所定時間Tngの経過後、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHとなる。
USB接続先検出結果が有効、接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE1の5V出力対応装置の場合、PHASE0でUSBDET_1信号はL、USBDET_2信号はH、/SUSPEND信号はHとなる。TRIG、DATA_EN、LOAD_EN信号がHになり、LOAD_EN信号がHを出力する期間、VBUS負荷試験が行われる。USB接続先検出結果で接続先である外部機器401がUSB PD規格PROFILE1の5V出力対応装置と判定しているとすると、VBUS負荷試験電流LOAD_CURRENTはIL4=約2.0Aに設定される。
VBUS負荷試験の間にVBUS_LEVが閾値VREF_V未満になると、COMP_OUT信号はLを出力する。本実施形態の例では、VBUS電圧が4.75V未満の場合にVBUS_LEVが閾値VREF_V未満になる設定とする。なお、VBUS電圧と閾値VREF_Vの関係は、電子機器301、CHG−IC302、負荷試験回路303の設計により任意に設定することができる。COMP_OUT信号がLを出力した結果、VBUS負荷試験結果がD−FF341に記憶される。そして、OneShotTimer−A335が/RESET入力により信号出力を停止しLOAD_EN信号がLになりVBUS負荷試験が停止する。Taの期間にVBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶される。
図5BのタイミングチャートのPHASE1では、BSEL信号はL、BSEL_EN信号はL、/SUSPEND信号はHである。電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLEであり、機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。VBUS負荷試験結果がD−FF341に、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶されてから、DLY−C343はTdc時間後にBSEL_ENをLからHに遷移する。BSEL信号がLであるため、BOOTSEL信号はLのままであり、電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLE(不許可状態)になる。PHASE2でBOOTSEL信号はLであるので、電池320無しの状態ではボタンスイッチ318を押下しても電子機器301の主機能は起動しない。よって、PHASE2で電子機器301の機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。
図4の接続先検出結果と動作条件の真理値表の図5B、PHASE2のタイミングチャートに対応する行に示すように、電池320無しの動作設定はDISABLE、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限は第2の電流値であるI2=0.5Aである。
次に、図1のフローチャートでUSB接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE2の12V出力対応装置であり、S108を通るフローとなる場合の信号制御手順の例について、図5Cのタイミングチャートを用いて説明する。図5Cにおいて、VBUSが投入されると負荷試験回路303の論理を所定時間Tngの間ネゲートする。所定時間Tngの経過後、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHとなる。
USB接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE2の12V出力対応装置の場合、PHASE0でVBUS電圧はUSB PD規格PROFILE2に対応する12Vに設定される。そして、USBDET_1信号はH、USBDET_2信号はH、/SUSPEND信号はHとなる。TRIG、DATA_EN、LOAD_EN信号がHになり、LOAD_EN信号がHを出力するTaの期間、VBUS負荷試験が行われる。
USB接続先検出結果で接続先である外部機器401がUSB PD規格PROFILE2の12V出力対応装置と判定しているとする。その場合、VBUS_LEVの電圧閾値はVREF_V2(たとえば11.4V)に設定され、負荷電流LOAD_CURRENTはIL3=約1.5Aに設定される。
VBUS負荷試験を開始してから終了するまでの間、VBUS_LEVが閾値VREF_V2以上であれば、COMP_OUT信号はHの出力を継続する。本実施形態の例では、VBUS電圧が11.4V以上の場合にVBUS_LEVが閾値VREF_V2以上と判定される。なお、VBUS電圧と閾値VREF_V2の関係は、電子機器301、CHG−IC302、負荷試験回路303の設計により任意に設定しても良い。Taの期間にVBUS負荷試験結果がD−FF341に記憶され、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶される。
図5CのタイミングチャートのPHASE1では、BSEL信号はH、BSEL_EN信号はL、/SUSPEND信号はHである。PHASE1の時点では電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLEであり、機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。VBUS負荷試験結果がD−FF341に、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶されてから、DLY−C343はTdc時間後にBSEL_ENをLからHに遷移する。BSEL信号がHを維持しているので、BSEL_ENがLからHに遷移するのにしたがってBOOTSEL信号はHに遷移し、電子機器301の電池320無しの動作設定はENABLEになる。
図5CのタイミングチャートはPHASE2でBOOTSEL信号はHであるので、電池320無しの状態であっても、ボタンスイッチ318を押下して電子機器301の主機能を起動することが可能となる。よって、PHASE2で、USB PD規格PROFILE2、12V/1.5Aの電流値であるI3=1.5Aの制限下で機能電流FUNC_CURRENTが引き込まれ、電子機器301は主機能動作が可能である。
図4の真理値表の図5CPHASE2のタイミングチャートに対応する行に示すように、電池320無しの動作設定はENABLE、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限は接続先検出結果のプロファイル電流値であるI3=1.5Aである。
次に、図1のフローチャートでUSB接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE2の12V出力対応装置であり、S110を通るフローとなる場合の信号制御手順の例について図5Dのタイミングチャートを用いて説明する。図5Dにおいて、VBUSが投入されると負荷試験回路303の論理を所定時間Tgの間ネゲートする。所定時間Tgの経過後、VBUS_LEVが閾値VREF_V以上であれば、COMP_OUT信号はHとなる。
USB接続先検出結果がUSB PD規格PROFILE2の12V出力対応装置の場合、PHASE0でVBUS電圧はUSB PD規格PROFILE2の12V出力に対応する12Vに設定される。そして、USBDET_1信号はH、USBDET_2信号はH、/SUSPEND信号はHとなる。また、TRIG、DATA_EN、LOAD_EN信号がHになり、LOAD_EN信号がHを出力する期間、VBUS負荷試験が行われる。
電圧閾値VBUS_LEVは閾値VREF_V2=11.4Vに設定され、負荷電流LOAD_CURRENTはIL3=約1.5Aに設定される。VBUS負荷試験の間にVBUS_LEVが閾値VREF_V2未満になると、COMP_OUT信号はLを出力する。本実施形態の例では、VBUS電圧が11.4V未満の場合にVBUS_LEVが閾値VREF_V2未満になる設定となっている。なお、本実施形態はそれに限らず、VBUS電圧と閾値VREF_V2の関係は、電子機器301、CHG−IC302、負荷試験回路303の設計により任意に設定しても良い。
COMP_OUT信号がLを出力した結果、VBUS負荷試験結果がD−FF341に記憶される。そして、OneShotTimer−A335が/RESET入力により信号出力を停止しLOAD_EN信号がLになりVBUS負荷試験が停止する。Taの期間にVBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶される。
図5DのタイミングチャートのPHASE1では、BSEL信号はL、BSEL_EN信号はL、/SUSPEND信号はHである。電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLEであり、機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。VBUS負荷試験結果がD−FF341に、VBUS負荷試験を実施した履歴がD−FF342に記憶されてから、DLY−C343はTdc時間後にBSEL_ENをLからHに遷移する。BSELがLのため、BOOTSEL信号はLのままとなり、電子機器301の電池320無しの動作設定はDISABLEになる。PHASE2でBOOTSEL信号がLの場合、電池320無しの状態ではボタンスイッチ318を押下しても電子機器301の主機能は起動しない。よって、PHASE2で電子機器301の機能電流FUNC_CURRENTはゼロである。
図4の接続先検出結果と動作条件の真理値表の図5D、PHASE2のタイミングチャートに対応する行に示すように、電池320無しの動作設定はDISABLE、CHG−IC302のVBUS入力電流値制限は第2の電流値であるI2=0.5Aである。
以上のように、本実施形態によれば、電子機器301は、外部機器401からの外部電力でUSB接続先検出を行って外部機器401の電力供給能力を論理的に判定する。そして、電子機器301は、論理的に判定された外部機器401の電力供給能力に応じた電力供給能力で、外部機器401が給電可能か否かを判定する。具体的には、電子機器301は、USB接続先検出結果に基づいてVBUS負荷試験の電圧閾値と負荷電流を設定し、VBUS負荷試験によって外部機器401の電力供給能力の実力を判定する。そして、電子機器301が論理的に判定された外部機器401の電力供給能力に応じた電力供給能力で、外部機器401が給電可能であると判定した場合に、電子機器301は、USB接続先検出結果に基づく電力条件で外部機器401から供給された電力を用いて、機能を実行することが可能であるように設定する。この電力供給により、電子機器301は、電池320無しの状態で動作を開始することができる。
言い換えると、本実施形態の電子機器301は、外部機器401の給電能力に応じて、外部機器401から給電された電力を用いて、動作を開始することが可能か否かを決定するとも言える。
本実施形態に従えば、電子機器301は複数の給電規格に対応して適切なVBUS負荷試験を行うことができる。さらに、USB接続先検出を行う信号の論理数を拡張し、VREF_VとVREF_Iの値の設定数も拡張することも可能である。その場合、本実施形態で説明したUSB BC規格、USB PD規格PROFILE1、USB PD規格PROFILE2以外の規格にも対応することが可能である。例えばUSB接続先検出結果によって、下記の規格に対応するように設定しても良い。
USB BC規格対応5V/1.5Aまでの対応装置
USB PD規格PROFILE1の5V/2.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE2の5V/2.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE2の12V/1.5A出力対応装置
USB PD規格PROFILE3の5V/2.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE3の12V/3.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE4の5V/2.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE4の12V/3.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE4の20V/3.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE5の5V/2.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE5の12V/5.0A出力対応装置
USB PD規格PROFILE5の20V/5.0A出力対応装置。
但し、上記の12個の種別を識別するため、USBDETには4つの信号(4ビット)が必要となる。SELSW−A381、SELSW−B391は、それぞれこれら4つの信号の入力に応じてVREF_Vの値、VREF_Iの値を切り替えて、検出された規格に応じた負荷条件(電圧閾値と負荷電流値)を設定する。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、CPUの主機能およびFUNCTIONが動作していない状態で電流負荷試験が行われ、二次電池無しでのCPUの主機能の動作可否が設定される場合を説明した。たとえば、二次電池が装着されていない状態で外部機器が接続されると、CPUの主機能およびFUNCTIONが動作していない状態で電流負荷試験が行われることになる。第2の実施形態では、電子機器の二次電池が装着され、CPUの主機能およびFUNCTIONが動作している状態で外部機器が接続されたことに応じて、電流負荷試験を行い、二次電池無しでの動作の可否(許可状態/不許可状態)を設定する場合を説明する。
第2の実施形態に係る電子機器301の構成例を示すブロック図は、第1の実施形態(図3A、図3B)と同様である。図6は、電子機器301に電池320が装着され、CPUの主機能が実行されている最中に、USB接続先検出を行い電子機器301が電池320無しでの動作を判定する手順の例を示すフローチャートである。第2の実施形態に係るUSB接続先検出はCHG−IC302とCPU304とのどちらでも可能であるが、図6のフローチャートはCPU304がUSB接続先検出を行うものとして説明を行う。
電子機器301は、初期状態すなわちUSB接続先が未検出の場合、/SUSPEND信号をLに制御するのでCHG−IC302のVBUS入力電流値制限はSUSPEND電流値であるISUSP=2.5mAに制限されている。
電子機器301はCPU304の主機能と、FUNCTION−A315、FUNCTION−B316、FUNCTION−C317の一部または全部を起動する(S751)。USBコネクタ321に外部機器401が接続されると、CPU304はUSB接続先検出を実行する(S701)。USB接続先が検出されない場合、すなわちUSB接続先検出結果が不明を示す場合(S701でNO)、負荷試験回路303は/SUSPEND信号をL、BOOTSEL信号をLに制御する。これによりCHG−IC302は、VBUS入力電流値制限をSUSPEND電流値であるISUSP=2.5mAに制限し(S720)、図6のフローチャートを終了する。
USB接続先が検出された場合(S701でYES)、負荷試験回路303は、UDET_OUT_1BおよびUDET_OUT_2B信号によりUSB接続先検出結果をCPU304から受信する(S702)。そして、負荷試験回路303は、/SUSPEND信号をHに制御し、検出されたUSBの種別に応じてVBUS負荷試験の条件(電圧閾値と負荷電流)を決定する(S703)。第1実施形態と同様に、VBUS負荷試験の条件は、USBDET_1およびUSBDET_2信号によるSELSW−A381およびSELSW−B391の出力状態により決定される。VBUS負荷試験の条件とは、負荷試験回路303のオペアンプ395のVREF_Iの値により決定されるVBUS負荷試験電流の値(負荷電流)と、コンパレータ361のVREF_Vの値により決定される電力供給能力判定レベルの値(電圧閾値)である。
次に、電子機器301はVBUS負荷試験を開始する(S704)。VBUS負荷試験では、負荷試験回路303のLOAD_ENがHにアサートされている間VBUSラインから負荷電流を引き込み、VBUSの電圧が電圧閾値以上かどうかをチェックする。負荷試験回路303はVBUS負荷試験結果を記憶する(S705)。VBUS負荷試験結果の記憶とは、DATA_EN信号およびCOMP_OUT信号により記憶されるD−FF341およびD−FF342の状態(Q1、Q2)のことである。そして、負荷試験回路303はVBUS負荷試験を終了する(S706)。
CHG−IC302は、記憶したVBUS負荷試験結果よりVBUS負荷試験中のVBUS電圧が閾値以上であったかを判定する(S707)。VBUS電圧の閾値判定とは、D−FF341およびD−FF342の出力状態により決まるBOOTSEL信号の論理による判定と同義である。以下、より具体的に説明する。
USB負荷試験においてVBUSが電圧閾値以上であった場合、負荷試験回路303はBOOTSEL信号をHにする。CHG−IC302は、BOOTSEL信号がHの場合(S707でYES)、VBUS入力電流値制限をUSB接続先検出により検出されたUSB規格のプロファイルの電流値に設定する(S708)。例えば、外部機器401のUSB接続先検出結果がUSB BC規格の5V/1.5Aプロファイルの電流値であった場合、CHG−IC302はVBUS入力電流値制限をI3=1.5Aに設定する。電子機器301は電池320無しでの動作を可能(許可状態)に設定する(S709)。第1実施形態で説明したように、AND522の入力であるBOOTSEL信号がHに設定されることにより実現される。
一方、USB負荷試験においてVBUS電圧が電圧閾値未満になったと判定された場合(S707でNO)、負荷試験回路303は、BOOTSEL信号をLにする。CHG−IC302は、BOOTSEL信号がLであることに応じて、VBUS入力電流値制限を第2の電流値であるI2=0.5Aに設定する(S710)。たとえば、外部機器401のUSB接続先検出結果がUSB BC規格の5V/1.5Aプロファイルの電流値であった場合であっても、CHG−IC302のVBUS入力電流値がI2=0.5Aに制限される。電子機器301は電池320無しでの動作を不可に設定する(S711)。本実施形態では、AND522の入力のBOOTSEL信号がLに設定されるため、AND522のもう一方の入力であるPWR_SW信号のL、Hにかかわらず、電源IC−B312のEN−2がLに維持され、電源IC−B312は動作しない。
S709またはS711の処理が終了したら、電子機器301のCPU304は電池320が抜去されたかを判定する(S752)。電池320が抜去されていない場合(S752でNO)はS752の処理が繰り返される。電池320が抜去され、電池320無しでの動作が可能に設定されている場合、電子機器301はCPU304の主機能およびFUNCTIONの動作を継続する(S752でYES、S713でYES、S753)。そして、図6のフローチャートを終了する。S753で動作を継続するFUNCTIONとは電子機器301のFUNCTION−A315、FUNCTION−B316、FUNCTION−C317の一部または全部のことである。
他方、電池320無しでの動作が不可能に設定されている場合、電子機器301はCPU304により実行中の主機能およびFUNCTIONの動作を停止する(S713でNO、S754)。そして、負荷試験回路303は、LED512を点滅し、その旨を報知する。そして、図6のフローチャートを終了する。
本実施形態に係る電子機器301の負荷試験回路303での電流負荷試験による電力供給能力判定を行う信号制御手順の例を示すタイミングチャートは、第1の実施形態の図2A〜2Cおよび図5A〜5Dのタイミングチャートと同様である。また、本実施形態に係る電子機器301のUSB接続先検出結果と動作条件の真理値表の例は、第1の実施形態で説明した図4の真理値表と同様である。
以上、第2の実施形態では、電子機器301は電池320が装着され、CPU304の主機能およびFUNCTIONが動作している状態で外部機器401が接続された場合の動作について説明した。電子機器301は、外部機器401の接続に応じて実行されたUSB接続先検出の結果と実際の電力供給能力の判定結果との比較により、電池320が抜去された場合の動作の継続の許可状態/不許可状態を決定する。比較の結果、両者が一致した場合は、USB接続先検出結果に基づく電力条件で外部機器401からの電力供給を受けて電池320無しの状態でも動作を継続する許可状態が設定される。一方、両者が一致しない場合は、電池320無しの状態になると、種機能およびFUNCTIONを停止する不許可状態が設定される。本実施形態に従えば、電子機器301は電池320が装着されており主機能およびFUNCTIONが動作している状態から電池320が抜去された状態となっても、外部電力を用いて主機能およびFUNCTIONの動作を安全に継続させることができる。なお、本実施形態も第1の実施形態のように複数の給電規格に対応するように制御することも可能である。
<第3の実施形態>
第1の実施形態および第2の実施形態では、電子機器の負荷試験回路の動作は全てハードウェアシーケンス制御で行うことを例として説明した。第3の実施形態では、電子機器の負荷試験回路の動作の一部をCPU304とは異なるCPUによるソフトウェアシーケンス制御で行う構成を説明する。
図7は第3の実施形態に係る電子機器301の構成例を示すブロック図である。本実施形態の説明に使用するブロック図では、本実施形態の説明に不要なブロックへの電源接続は省略している。また、本実施形態の説明に不要なブロックと動作の詳細な説明は省略している。
図7において、SUB−CPU1004は、第1の実施形態の図3で説明した負荷試験回路303のうちのハードウェアシーケンス制御を構成する回路の機能を、ソフトウェアシーケンス制御により実現する。SUB−CPU1004は、CPU304とは別に設けられている。第3の実施形態に係る電子機器301の負荷試験回路303と、第1の実施形態で説明した電子機器301の負荷試験回路303(図3B)の構成は、CPU304およびCHG−IC302から見て同様の動作をする。
SUB−CPU1004の電源は負荷試験回路303の全体の電源VDDIN_CIRと同じ電源IC−A311の出力VOUT−1から得る。したがって、外部機器401のVBUSが接続されている場合は常にSUB−CPU1004に電源が供給される。負荷試験回路303全体の電源VDDIN_CIRが供給されていない状態から供給が開始された場合、SUB−CPU1004の論理は初期状態に設定されて機能はネゲートされるものとする。また、負荷試験回路303全体の電源VDDIN_CIRが供給されている状態から供給が終了された場合、SUB−CPU1004の機能はネゲートされるものとする。なお、本実施形態に係る説明に不要な各回路の過渡的状態の説明は省略する。
SUB−CPU1004は、USB接続先検出結果をCPU304またはCHG−IC302のどちらから受信しても良い。CPU304のUSB接続先検出結果はCPU304のUDET_OUT_1BおよびUDET_OUT_2Bから出力され、SUB−CPU1004で受信される。CHG−IC302のUSB接続先検出結果はCHG−IC302のUDET_OUT_1AおよびUDET_OUT_2Aから出力され、SUB−CPU1004で受信される。
CPU304から出力されるLED_OUT信号、コンパレータ361から出力されるCOMP_OUT信号、コンパレータ353から出力されるVBATT_CP_OUT信号はSUB−CPU1004で受信される。SUB−CPU1004から出力されるLOAD_EN信号はインバータ337に入力される。SUB−CPU1004から出力されるUSBDET_1およびUSBDET_2信号は、SELSW−A381およびSELSW−B391に入力される。SUB−CPU1004から出力されるLED_DRV信号はSW−LD513の制御信号として入力される。SUB−CPU1004から出力される/SUSPEND信号はCHG−IC302の/SUSPEND_INに入力される。SUB−CPU1004から出力されるBOOTSEL信号は、CHG−IC302のLIMSEL_IN入力およびCPU304のBOOTSEL_INに入力される。
本実施形態に係る図7の電子機器301の負荷試験回路303は、図3の電子機器301の負荷試験回路303のハードウェア回路動作の一部をSUB−CPU1004のソフトウェア制御で置き換えた以外の部分は同様の動作をする。よって、第3の実施形態に係る電子機器301がUSB接続先検出を行い、電池320無しでの動作を判定する手順には、第1の実施形態の図1のフローチャートで示された手順および第2の実施形態の図6のフローチャートで示された手順が適用可能である。
図1のフローチャートを適用する場合、本実施形態に係る負荷試験回路303での信号制御手順の例と動作条件の例は、図2のタイミングチャートと図4の真理値表および図5のタイミングチャートと図4の真理値表が適用される。同様に、図6のフローチャートを適用する場合、本実施形態に係る負荷試験回路303での信号制御手順の例と動作条件の例は、図2のタイミングチャートと図4の真理値表および図5のタイミングチャートと図4の真理値表が適用される。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、電子機器の負荷試験回路がハードウェアシーケンス制御でなくソフトウェアシーケンス制御であってもUSB接続先検出結果に基づいてVBUS負荷試験を実施することが可能である。そして、第1、第2の実施形態と同様に、VBUS負荷試験によって外部機器401の電力供給能力の実力が判定される。接続先検出結果と電力供給能力判定結果とが一致した場合に、電子機器301は接続先検出結果に基づく電力条件で外部機器401からの電力供給を受け、電池320無しの状態で動作を行うことができる。
<他の実施形態>
第1の実施形態から第3の実施形態では、USB接続先検出結果を判定する信号として、USBDET_1およびUSBDET_2信号の2bitを用いる構成を具体例として用いた。しかし、本発明を適用可能なUSB接続先検出結果を判定する信号は2bitに限ったものではなく、例えば、USB接続先検出結果を判定する信号をさらに多値化して適用可能なUSB接続先の種類を増やす構成としても良い。この点に関しては第1実施形態で12個の種別を判定する場合に4bitを用いるように拡張する例を示した。その場合、VREF_VおよびVREF_Iの信号レベルも同様にUSB接続先の種類に対応して多値化される構成が望ましい。
また、第1の実施形態から第3の実施形態では、CPUおよびCHG−ICと負荷試験回路間の信号伝達をパラレル信号で行うことを例として説明を行ったが、本発明を適用可能な信号はパラレル信号に限ったものでない。例えば、CPUおよびCHG−ICと負荷試験回路間の信号伝達をシリアル信号で行う構成としても良い。その場合、シリアル信号として2線、3線などの汎用シリアル通信規格を用いると良い。
第1、第2の実施形態では、負荷試験を行う例としてハードウェア回路を用いることを例として説明し、第3の実施形態では、負荷試験を行う例としてCPUを用いることを例として説明した。しかし、本発明を適用可能な負荷試験回路制御はハードウェア回路やCPUだけに限ったものでない。例えば、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、PLD(Programmable Logic Device)などのように再構成可能なICを用いても本発明は適用可能である。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのように再構成不可能なICを用いても本発明は適用可能である。
この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれ、上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有する通信システムまたは電子機器に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記録媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記録し、接続のあったクライアントコンピュータがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、図1、図6に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
301:電子機器、302:CHG−IC、303:負荷試験回路、304:CPU、311:電源IC−A、312:電源IC−B、320:電池、401:外部機器、1004:SUB−CPU

Claims (17)

  1. 外部機器と有線で接続し、前記外部機器から外部電力を受電する受電手段を有する接続手段と、
    前記接続手段に接続された前記外部機器の給電能力を論理的に判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で、前記外部機器が給電可能か否かを判定する第2判定手段と、
    設定された動作状態に応じて、前記外部電力を用いて所定の機能を実行することが可能な制御手段と、
    前記第2判定手段が、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能であると判定した場合、前記外部電力を用いた前記所定の機能の実行が可能な許可状態を前記制御手段に設定し、そうでない場合、前記外部電力を用いた前記所定の機能の実行ができない不許可状態を前記制御手段に設定する設定手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に基づいて、負荷電流と電圧閾値を設定する条件設定手段と、
    前記接続手段を介して、前記外部機器から前記負荷電流を引き出しながら、前記外部機器から供給される電圧を検出する負荷試験を実行する試験手段と、
    をさらに備え、
    前記第2判定手段は、前記負荷試験で検出された電圧が、前記電圧閾値以上である場合に、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能であると判定し、そうでない場合に、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能でないと判定することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記条件設定手段は、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に対応する定格電流を前記負荷電流に設定し、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に対応する定格電圧に基づいて前記電圧閾値を設定することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記負荷試験で検出する電圧が前記電圧閾値以上であった場合、前記外部電力の電流値制限を第1の電流値に設定し、前記負荷試験で検出する電圧が前記電圧閾値未満になった場合、前記外部電力の電流値制限を前記第1の電流値より小さい第2の電流値に設定する手段をさらに備えることを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。
  5. 前記試験手段は、所定時間の間、または、前記負荷試験で検出された電圧が前記電圧閾値未満になるまで、前記負荷電流の引き込みを継続することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、
    前記第2判定手段が、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能であると判定した場合、前記外部電力以外の電力の供給の有無にかかわらず、前記制御手段は、所定の操作に応じて前記所定の機能の実行を開始し、
    前記第2判定手段が、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能でないと判定し、かつ、前記外部電力以外に電力供給が無い場合に、前記所定の操作に応じて前記所定の機能を実行しないことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記第2判定手段が、前記第1判定手段により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能でないと判定し、前記外部電力以外の電力の供給が無い場合に、態で前記所定の操作に応じて前記所定の機能の実行を開始できない旨を報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記外部電力以外に電力供給が無い状態とは、二次電池が装着されていない状態または、二次電池から前記制御手段への給電が不足する状態であることを特徴とする請求項6または7に記載の電子機器。
  9. 前記制御手段は、前記不許可状態の場合において、前記外部電力以外の電力で前記所定の機能を実行中に、前記外部電力以外の電力が不足する状態になると前記所定の機能を停止することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記外部電力以外の電力が不足する状態とは、二次電池が取り出された場合もしくは前記二次電池からの供給電力が不足する状態であることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記制御手段が前記所定の機能を停止する状態になった場合に、報知を行う報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項9または10に記載の電子機器。
  12. 前記設定手段が前記制御手段に前記許可状態を設定するまでは、前記制御手段は前記外部電力を用いて前記所定の機能の実行をしないことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 前記第1判定手段、前記第2判定手段、前記設定手段は、前記接続手段に前記外部機器が接続されたことに応じて機能することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 前記第1判定手段による、前記外部機器の給電能力の論理的な判定ができない場合、前記外部電力の電流値制限をUSBのSUSPEND電流値である2.5mAに設定すること、を特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電子機器。
  15. 外部機器と有線で接続し、前記外部機器から外部電力を受電する受電手段と、
    前記外部電力を用いて、所定の機能を実行することが可能な制御手段と、
    前記外部機器の給電能力に基づいて、前記外部電力を用いて前記制御手段が前記所定の機能を実行することが可能か否かを決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  16. 外部機器と有線で接続し、前記外部機器から外部電力を受電する受電手段を有する接続手段と、設定された動作状態に応じて、前記外部電力を用いて所定の機能を実行することが可能な制御手段とを備えた電子機器の制御方法であって、
    前記接続手段に接続された前記外部機器の給電能力を論理的に判定する第1判定工程と、
    前記第1判定工程で論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で、前記外部機器が給電可能か否かを判定する第2判定工程と、
    前記第2判定工程において、前記第1判定工程により論理的に判定された給電能力に応じた給電能力で前記外部機器が給電可能であると判定した場合、前記外部電力を用いた前記所定の機能の実行が可能な許可状態を前記制御手段に設定し、そうでない場合、前記外部電力を用いた前記所定の機能の実行ができない不許可状態を前記制御手段に設定する設定工程と、を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  17. 外部機器と有線で接続し、前記外部機器から外部電力を受電する受電手段と、前記外部電力を用いて、所定の機能を実行することが可能な制御手段と、を備えた電子機器の制御方法であって、
    前記外部機器の給電能力を判定する判定工程と、
    前記外部機器の給電能力に基づいて、前記外部電力を用いて前記制御手段が前記所定の機能を実行することが可能か否かを決定する決定工程と、
    を有することを特徴とする電子機器の制御方法。


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