JP2018031170A - 排水口接続構造 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、排水口と排水管アダプタとは、排水管アダプタを排水口の上方向から挿入し、排水管アダプタのフランジ部と排水口の底面とを当接させ、排水口の下方向から排水管アダプタをパッキンを介してナットで締め付けて止水と固定を行っている。つまり、排水口の底面をフランジ部とパッキンを介したナットで上下方向から挟持することにより、排水口と排水管アダプタとの間の止水と排水管アダプタの固定をすることが知られている。
一方で、特許文献1には、フランジ部上面から伸展されてフランジ部より薄く周設された環状舌片の変形によってフランジ部の先端面と排水口の内周面との間に可能な限り隙間を生じさせないようにした排水口接続構造が開示されている。
さらに、フランジ部の傾斜した先端面に形成された溝に環状パッキンが取付けられているので、排水管アダプタが上方から下方に挿入されて排水口に固定される際に、環状パッキンは、排水口の内周面と当接して、摩擦力が下方から上方にかかり弾性変形することとなる。その結果、環状パッキンが溝の上方に偏った状態で潰されて排水口と排水管アダプタとが止水され、その状態で、締結部材によって排水口に固定されることになる。
つまり、排水管アダプタの排水口への固定時には環状パッキンを取付けている溝の上方側に微細な隙間がなくなるので、毛細管現象によって排水がフランジ部の先端面の上端より下方へ浸入しづらくなり、カビが繁殖したり黒ずみや異臭の発生することを抑制することができる。
さらに、フランジ部の根元から徐々に変形することで、フランジ部の先端を大きく変形させることなく、排水口の内周面にフランジ部の先端面を当接させることができ、排水口とフランジ部の先端との間により隙間を形成しにくい。
洗面化粧台1は、キャビネット200の上方に設けられた洗面台100と、洗面台の上方に設けられた化粧鏡300と、を備える。
ボウル部110の底面111は、排水口130に向かって下方に傾斜した排水勾配が形成されている。
また、ボウル部110の底面111と排水口130とは、一体で成形されているため、段差が無く汚れのたまりにくくなっている。
水栓装置120は、吐水部121と、操作レバー122とを有する。吐水部121は、ボウル部110に洗浄水を吐出する。具体的に説明すると、水栓装置120は、図示しない開閉弁を介して給水源に接続されている。洗浄水は、水栓装置120の操作部である操作レバー122への手動操作により開閉弁が開状態となった際に、吐水部121からボウル部110に吐出される。
排水口130の内周面131は、上方から下方に向かい滑らかに傾斜し、徐々に絞られて形成されている。つまり、内周面131の上端よりも、内周面131の下端の半径のほうが狭くなっている。
なお、本実施形態においては、環状パッキンとして、断面が円形のOリングが用いられているが、これに限らず、Xリングなどの他の断面形状のものでもよい。
排水口130に固定された状態では、排水管アダプタ160のフランジ部161の先端面161aは、排水口130の内周面131と当接している。
また、フランジ部161より下方の排水管アダプタ160の外周面160aには、締結部材170と螺合するためにネジ加工がされている。
締結部材170は、下方に垂下して形成された延在部171が設けられている。
延在部171の外周は、ネジ加工されており、排水管150に形成されたネジ溝を螺合させることで、排水管150をボウル部110の排水口130に固定することができる。
図4に示すように、排水管アダプタ160のフランジ部161は、半径方向外側になるにつれ、フランジ部161の厚みが増すように形成されている。つまり、フランジ部161は、その先端161cのほうが、根元161dよりも肉厚に形成されているので、フランジ部の根元から徐々に弾性変形しやすい。そのため、フランジ部161は、フランジ部161の先端面161aに半径方向の外側から内側に荷重がかかった場合に、排水管アダプタ160の半径方向に縮径することができる。その結果、フランジ部161が局所的に変形することを抑制しつつ、フランジ部161の先端面161aを内周面131に隙間無く当接させることができる位置まで、排水管アダプタ160を挿入することができる。
また、排水管アダプタ160の挿入時において、根元161dからフランジ部161を徐々に変形させて、排水口に当接させることができるので、先端161cの形状を大きく変形させることなく、内周面131に先端面161aを当接させることができ、排水口130とフランジ部161との間に隙間を形成しにくい。
言い換えると、溝162にOリング180が取付けられていることにより、ナットを用いたフランジの下面とナットとの上下からの挟持でなく、排水管アダプタ160を挿入する際に、排水口130の内周面131とフランジ部161の先端面161aとを隙間無く当接させるだけで、排水口130と排水管アダプタ160との止水を行うことができる。
また、フランジ部161の先端面161aに溝162内にOリング180が設けられているにより、先端面161aからOリング180の位置がずれず、確実に先端面161aでの止水を行うことができる。
また、排水口130の内周面131とフランジ部161の先端面161aを当接させ、止水を行うので、排水口130の寸法誤差により、フランジ部161の固定位置が上下した場合でも、確実に止水をすることができる。
そのため、排水管アダプタ160が排水口130に取付けられた際には、毛細管現象によって排水がフランジ部の先端面の上端より下方へ浸入しづらくなり、カビが繁殖したり黒ずみや悪臭が発生したりすることを抑制することができる。具体的には、排水管アダプタ160を排水口130に取付けた際にできる溝162内の下方の隙間及び空間Sに排水が入らなくなる。
また、Oリング180の弾性変形の反作用力により、排水管アダプタ160は、上方に移動しようとするが、締結部材170によって固定されているため、排水管アダプタ160が上方への移動するのを妨げ、止水状態を保つことができる。
100…洗面台
110…ボウル部
111…底面
120…水栓装置
121…吐水部
122…操作レバー
130…排水口
131…内周面
140…排水栓
150…排水管
160…排水管アダプタ
160a…外周面
160b…内周面
161…フランジ部
161a…先端面
161b…上面
162…溝
170…締結部材
171…延在部
180…Oリング
200…キャビネット
300…化粧鏡
S…空間
Claims (3)
- ボウル部と、前記ボウル部に設けられた排水口と、前記排水口の上方から挿入され、前記排水口と接続される排水管アダプタと、前記排水管アダプタを前記排水口に固定し、排水管と接続される締結部材と、を備えた排水口接続構造であって、
前記排水口は、前記ボウル部の底面の一部が凹んだ筒状で形成され、前記排水口の内周面が、下方に向けて絞られており、
前記排水管アダプタは、上部に半径方向に拡大して形成されたフランジ部と、前記フランジ部の先端面に設けられ、径方向内側に凹んで周設された溝と、前記溝内に設けられた環状パッキンと、を有し、
前記フランジ部の先端面は、前記排水口の内周面と当接するように前記排水管アダプタの径方向内側に向かって傾斜しており、
前記排水口の上方から挿入された前記排水管アダプタが前記締結部材によって前記排水口に固定された状態において、前記環状パッキンは、前記排水口の内周面と当接することで前記溝の上方の隙間を埋めるように潰されて前記排水口と前記排水管アダプタとを止水している
ことを特徴とする排水口接続構造。
- 前記フランジ部は、先端が根元よりも肉厚であって、半径方向に拡大するにつれて、前記フランジ部の厚みが増すように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の排水口接続構造。
- 前記フランジ部の上面は、前記フランジ部の先端から下方に傾斜している
ことを特徴とする請求項2記載の排水口接続構造。
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- 2016-08-24 JP JP2016163584A patent/JP2018031170A/ja active Pending
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