JP2018031037A - 金属部材の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】サポート部材を容易に除去することができる金属部材の成形方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る金属部材1の成形方法は、中空部材10を3Dプリンタにより製造する際に、中空部材10の内面と接続する中空部サポート21と、中空部サポート21の一端から中空部材10の入り口に向かって、中空部材10の内面14と離間して延びる除去アーム部22と、を中空部材10の形成と同時に形成する。中空部材10は中空部11を有している。サポート部材20は、中空部サポート21及び除去アーム部22を含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、金属部材の成形方法に関するものであり、例えば、3次元造形装置、いわゆる3Dプリンタを用いた金属部材の成形方法に関する。
金属粉末や光硬化性樹脂等の原料に光ビームを照射し、3次元形状の部材を造形する3Dプリンタの構成が特許文献1に開示されている。具体的には、原料層の所定領域に光ビームを照射し、選択的に溶融凝固をさせて造形層を繰り返し形成することにより、多数の造形層が積層一体化された3次元形状の部材を製造する。
特開平08−025487号公報
3Dプリンタにおいて中空部材を製造する場合には、中空部分にサポート部材を配置し、中空部材の造形後にサポート部材を、工具を使って捩り取ることによって中空部材を製造することが考えられる。
しかしながら、複雑な中空部材の形状の場合には、サポート部材を捩りとるための工具が入らず、サポート部材の除去が困難となる事がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、サポート部材を容易に除去することができる金属部材の成形方法を提供する。
本発明の一態様に係る金属部材の成形方法は、中空部材を3Dプリンタにより製造する際に、前記中空部材の内面と接続する中空部サポートと、前記中空部サポートの一端から前記中空部材の入り口に向かって、前記中空部材の前記内面と離間して延びる除去アーム部と、を前記中空部材の形成と同時に形成する。このような構成によって、サポート部材を容易に除去することができる。
本発明により、サポート部材を容易に除去することができる金属部材の成形方法を提供する。
実施形態1に係る金属部材の成形方法において、中空部材及びサポート部材を例示した図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、下面図である。 実施形態1に係る金属部材の成形方法において、サポート部材を例示した斜視図である。 比較例1に係る金属部材の成形方法において、オーバーハング部及びサポート部材の成形方法を例示した斜視図である。 比較例2に係る金属部材の成形方法において、中空部材及びサポート部材を例示した斜視図である。 実施形態2に係る金属部材の成形方法において、中空部材及びサポート部材を例示した斜視図ある。 実施形態3に係る金属部材の成形方法において、中空部材及びサポート部材を例示した斜視図ある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施形態1)
実施形態1に係る金属部材の成形方法を説明する。本実施形態は、例えば、3次元造形装置(3Dプリンタ)による金属部材の成形方法である。金属部材は、例えば、中空部材及びサポート部材を含んでいる。まず、中空部材を含む金属部材の構成を説明する。続いて、金属部材の成形方法、さらに、サポート部材の除去方法も説明する。その後、比較例1及び比較例2を説明する。そして、比較例1及び比較例2と対比させて、実施形態1の効果を説明する。まず、金属部材の構成を説明する。
図1は、実施形態1に係る金属部材の成形方法において、中空部材及びサポート部材を例示した図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、下面図である。図1(a)及び(b)に示すように、金属部材1の成形方法においては、中空部材10とともに、中空部材10を支持するサポート部材20を形成する。図1(a)では、図が煩雑にならないように、中空部材10を一点鎖線で示し、サポート部材20を実線または点線で示している。図1(b)では、ベースプレート30を省略している。
図1(a)及び(b)に示すように、中空部材10は、例えば、中空部11を有するU字管の形状をしている。中空部材10には、開口12が形成されている。開口12は、中空部材10の外面13に形成されている。開口12は、例えば、U字管の両端に形成されている。中空部11は、中空部材10の開口12から中空部材10の内部につながって形成されている。すなわち、中空部11は、中空部材10の内部に拡がった中空の空間となっている。開口12を中空部11の入り口ともいう。中空部11に接している中空部材10の内部の面を、内面14という。中空部11は、U字管の両端の開口12から延びて内部で連通している。中空部11は、中空部材10の内部で湾曲してもよい。この場合には、中空部11における湾曲した奥の部分には、工具等を差し込むことが困難となる。
図1(a)に示すように、中空部材10を含む金属部材1を3Dプリンタで形成する場合には、中空部材10及び中空部材10を支持するサポート部材20をベースプレート30(台座ともいう)上に形成する。ここで、ベースプレート30の上面に直交する方向をZ軸方向とする。+Z軸方向を上方とする。ベースプレート30の上面に平行な面内の一方向をX軸方向、一方向に直交する方向をY軸方向とする。例えば、U字管形状をした中空部材10の2つの端部を結ぶ方向をY軸方向とする。ベースプレート30の上面は、例えば、水平面である。
U字管形状をした中空部材10の2つの端部に形成された開口12を、ベースプレート30の上面に対向させるように中空部材10を形成する。すなわち、U字を上下逆にした状態で、ベースプレート30上に形成する。そうすると、中空部材10は、ベースプレート30の上方にオーバーハング部15を有するようになる。
オーバーハング部15とは、中空部材10において、外面13または内面14が水平面に対して所定の角度以下、例えば、30°以下となる部分であり、金属部材1の3Dプリンタによる成形過程において、サポート部材20により下方から支持することが必要な部分である。
例えば、U字管形状のU字を逆にした状態でベースプレート30に中空部材10を形成する場合には、上方に位置する湾曲部分が、オーバーハング部15となっている。中空部材10を3Dプリンタにより形成する場合には、オーバーハング部15を支持するサポート部材20を必要とする。本実施形態では、中空部材10の中空部11にサポート部材20を形成する。これにより、中空部11の上方に位置するオーバーハング部15を支持することができる。なお、中空部11の下方に位置するオーバーハング部15を支持するために、オーバーハング部15とベースプレート30との間にサポート部材37も形成している。
図2は、実施形態1に係る金属部材1の成形方法において、サポート部材20を例示した斜視図である。図1(a)、(b)及び図2に示すように、サポート部材20は、中空部材10の中空部11に形成されている。サポート部材20は、中空部11の形状に沿って湾曲した棒状となっている。したがって、棒状のサポート部材20の中心軸も、中空部11に沿って湾曲している。サポート部材は、U字を逆にした形状となっている。サポート部材20は、例えば、中実の構造となっている。
サポート部材20には、溝23が形成されている。溝23は、例えば、サポート部材20の側面に形成されている。溝23は、側面において、中心軸に沿って延びるように形成されている。溝23は、中心軸に直交した断面を見ると、周囲から中心軸に向かって1本または複数本形成されている。溝23により、サポート部材20を中心軸に沿って複数個に分割することができる。これにより、サポート部材20の除去を容易にすることができる。例えば、溝23を4本形成し、サポート部材20を4分割できるようにしてもよい。
サポート部材20は、例えば、中空部サポート21及び除去アーム部22を含んでいる。中空部サポート21は、中空部11の上方に位置するオーバーハング部15を支持するように形成され、中空部材10の内面14に接続する部分を有している。例えば、中空部材10の内面14に接続する部分は、中空部サポート21の上面21a及び下面21bである。中空部サポート21は、総形の形状、すなわち、中空部サポート21の上面21a及び下面は、中空部材10の内面14の形状に合わせた形状となっている。
中空部サポート21の上面21a及び下面21bと、中空部材10の内面14との間には、隙間25(ギャップともいう)が設けられてもよい。隙間25は、金属部材1の原料である金属粉末を、未溶融・未凝固のままで含んでいる。したがって、中空部サポート21は、中空部材10の内面14と金属粉末を介して接続されている。隙間25の間隔は、例えば、0.3〜0.8mmである。例えば、隙間25の間隔は、0.8mmである。
なお、各部材と、水平面との角度の関係により、隙間25の一部または隙間25の全体に、アンカー膜(図示せず)を設け、中空部サポート21を、中空部材10の内面14に接合させてもよい。アンカー膜は、例えば、ハニカム構造またはハニカム構造以外の任意の構造としてもよい。中空部サポート21と、中空部材10の内面との間に、隙間25またはアンカー膜を形成することにより、サポート部材20の除去を容易にすることができる。
中空部サポート21の上面21aまたは下面21bに溝28が形成されてもよい。これにより、中空部サポート21を内面14から容易に引き剥がすことができる。
除去アーム部22は、中空部サポート21の一端21cから中空部材10の開口12(入り口)に向かって延びている。中空部材10がU字管の形状をしている場合には、除去アーム部22の一端22a側は、湾曲して中空部サポート21の一端21cに接続している。除去アーム部22の他端22b側は、ベースプレート30の上面に直交するように延びている。除去アーム部22の他端22bは、ベースプレート30に図示しないサポート部材または上述のアンカー膜を介して接合している。これにより、サポート部材20をベースプレート30から容易に除去することができる。
除去アーム部22の他端22b近傍には、孔24が形成されている。孔24に工具等を嵌合させることにより、工具等によるサポート部材20の除去を容易にすることができる。孔24の形状は角孔に限らないが、オーバーハング部を含まない形状が好ましい。
除去アーム部22は、中空部材10の内面14と離間している。例えば、除去アーム部22は、一端22aから他端22bに渡って、中空部材10の内面14と一定の間隔を空けて形成されている。
次に、金属部材1の成形方法を説明する。図1(a)及び(b)に示すように、まず、ベースプレート30を準備する。ベースプレート30は、例えば、板状の部材である。次に、ベースプレート30上に金属部材の原料となる金属粉末を層状に敷き詰める。金属粉末は、例えば、マルエージング鋼、インコネル718等である。リコータ(すじ切り)を用いてベースプレート30上に金属粉末を薄く、例えば、0.04mmの厚さの層状にして緻密に敷き詰める。そして、ベースプレート30上に敷き詰めた金属粉末層の所定領域に光ビームを照射し、選択的に溶融・凝固させた造形層を形成する。
溶融・凝固させた造形層には、中空部材10及びサポート部材20のうちの少なくともいずれか1つの部材の断面形状が形成される。溶融・凝固させる部分は、STL形式の3Dデータをもとに、3Dプリンタにより制御する。溶融・凝固させない部分には、原料の金属粉末が残留する。
次に、造形層及び未溶融・未凝固の金属粉末上に、金属粉末を敷き詰める。そして、所定領域に光ビームを照射して造形層を形成する。このように、金属粉末の敷き詰め、及び、光ビームの照射を繰り返して造形層を積層させる。数十ミクロン単位で上方に造形層を積み上げる。所定の高さまで造形層を積み上げる。造形層を繰り返し形成することによって、中空部11を有する中空部材10を、中空部材10を支持するサポート部材20と共に造形する。
次に、サポート部材20の除去方法を説明する。まず、未溶融・未凝固の金属粉末をベースプレート30上の中空部材10及びサポート部材20から払い出す。次に、中空部材10及びサポート部材20をベースプレート30から切り離す。例えば、ベースプレート30の上面に沿ってバンドソー(平鋸)を配置させる。そして、バンドソーを、ベースプレート30の上面に沿って移動させる。これにより、一体形成された中空部材10及びサポート部材20をベースプレート30から切り離す。次に、中空部材10からサポート部材20を分離除去する。例えば、把持用のペンチでサポート部材20の除去アーム部22を把持して引き剥がす。または、除去アーム部22の孔24に工具等を嵌合させて引き剥がす。中空部材10に接続または接合していた全てのサポート部材20を切り離す。このようにして、中空部材10が製造される。
次に、本実施形態の効果を説明する前に、比較例1及び比較例2を説明する。その後、比較例1及び比較例2と対比させて、本実施形態の効果を説明する。
図3は、比較例1に係る金属部材100の成形方法において、オーバーハング部115及びサポート部材120の成形方法を例示した斜視図である。図3に示すように、比較例1に係る金属部材100は、オーバーハング部115を含んでいる。したがって、金属部材100の製造過程において、オーバーハング部115を形成するとともに、オーバーハング部115を支持するサポート部材120を同時に形成する。なお、図3では、金属部材100におけるオーバーハング部115を含む部分のみが図示されており、金属部材100における他の部位については省略されている。
図3に示すように、金属部材100の3Dプリンタによる製造方法でも、ベースプレート130上における金属粉末の敷き詰め、光ビームの照射を繰り返して造形層を積層させる。溶融・凝固させる部分は、STL形式の3Dデータをもとに、3Dプリンタにより制御する。造形層を繰り返し形成することによって、オーバーハング部115を、オーバーハング部115を支持するサポート部材120と共に形成する。サポート部材120は、例えば、上方に延びた中空のハニカム構造を有している。サポート部材120は、ベースプレート130と、オーバーハング部115との間に形成される。
サポート部材120の除去は、実施形態1と同様の以下の手順により実施される。すなわち、未溶融・未凝固の金属粉末の払い出し、オーバーハング部115を含む金属部材100のベースプレート130からの切り離し、オーバーハング部115からのサポート部材120の分離除去の順に行われる。サポート部材120の分離除去は、例えば、把持用のペンチでサポート部材120を把持して引き剥がすことにより行われる。
比較例1に係る金属部材100の成形方法では、サポート部材120をハニカム構造とし、除去作業を容易にしている。しかしながら、比較例1の成形方法では、中空部を有する中空部材の場合に、中空部の上方に位置するオーバーハング部115を支持する内部サポート137が内部に詰まった状態でしか焼成できず除去が困難である。
次に、比較例2を説明する。図4は、比較例2に係る金属部材200の成形方法において、中空部材210及びサポート部材220を例示した斜視図である。図4に示すように、比較例2に係る金属部材200は、中空部211を有する中空部材210を含んでいる。図4に示すように、金属部材200の成形方法の説明のために、中空部材210の底面210aに直交する方向をZ軸方向とする。図4においては、ベースプレートを省略している。
中空部211は、例えば、中心軸がX軸方向に延びた円柱の形状となっている。中空部211の上方には、オーバーハング部215が形成されている。なお、図4では、中空部材210におけるオーバーハング部215を含む部分のみが図示されており、金属部材200における他の部位については省略されている。
中空部211の内部には、サポート部材220が設けられている。サポート部材220は、例えば、中実の構造とされている。サポート部材220は、例えば、総形隙間支持サポート部材である。総形隙間支持サポート部材は、中空部211の内面214と接続する部分を、内面214の形状に合わせた形状としている。例えば、サポート部材220は、上面220a及び下面220bが、中空部211の内面214に嵌合する曲面を有しており、全体として略直方体の形状となっている。
サポート部材220は、オーバーハング部215の下方に配置されている。そして、サポート部材220の上面220aと、中空部材210の内面214との間には、隙間225が設けられている。隙間225は、未溶融・未凝固の金属粉末を含んでいる。サポート部材220は、金属粉末を含む隙間225を介してオーバーハング部215を支持している。サポート部材220の+Y軸方向側及び−Y軸方向側は中空のままとなっている。サポート部材220の下面220bと、中空部材210の内面214との間にも隙間225が設けられている。
隙間225の間隔は、例えば、0.3〜0.8mmである。隙間240の一部には、例えば、ハニカム構造もしくはハニカム構造以外の任意の構造のアンカー膜216が形成されている。
図4に示すように、サポート部材220には、X軸方向に垂直な面で構成された溝223が形成されている。これにより、サポート部材220を溝223で分割して容易に引き剥がすことができる。また、開口212に露出したサポート部材220の−X軸側の面には、孔224が設けられている。孔224に工具等を嵌合させることにより、サポート部材220を容易に引き剥がすことができる。
本比較例に係る金属部材200の成形方法は、金属部材200が中空部材210を含むこと、及び、オーバーハング部215を支持するサポート部材220を中空部材210とともに形成すること以外は、比較例1と同様である。すなわち、金属粉末の敷き詰め、及び、光ビームの照射を繰り返して造形層を積層させる。溶融・凝固させる部分は、STL形式の3Dデータをもとに、3Dプリンタにより制御する。
サポート部材220の除去は、比較例1と同様の以下の手順により実施される。すなわち、未溶融・未凝固の金属粉末の払い出し、オーバーハング部215を含む中空部材210のベースプレート(図示せず)からの切り離し、中空部材210からのサポート部材220の分離除去の順に行われる。サポート部材220の分離除去は、例えば、把持用のペンチでサポート部材220を把持して引き剥がす。または、サポート部材220の孔224に工具等を嵌合させて引き剥がす。例えば、サポート部材220を溝223で分割して小さな断片として引き剥がす。中空部材210に接続または接合した全てのサポート部材220を切り離すことにより、中空部材210が製造される。
本比較例では、中空部211の上方に位置するオーバーハング部215を、中空部211の内部に形成されたサポート部材220により支持している。中空部211に形成されたサポート部材220は、開口212から工具等が届く範囲に形成されている。よって、中空部211に工具等を差し込んで、サポート部材220を捩り、容易に引き剥がすことができる。
しかしながら、開口212から工具等が届かない範囲に形成されたサポート部材220には、工具等による打撃や捩りを加えることができない。また、中空部211が開口212から湾曲し、開口212から工具等が届かない範囲に位置するサポート部材220には、工具等による打撃や捩りを加えることができない。したがって、そのような位置に形成されたサポート部材220を除去することができない。したがって、比較例2においては、中空部材210を分割して成形し、その後、溶接で接合する。そのため、接合工程を要することとなる。
次に、本実施形態の金属部材1の成形方法の効果を説明する。本実施形態に係る金属部材1の成形方法では、中空部材10を含む金属部材1を3Dプリンタにより製造する際に、中空部材10の内面14と接続または接合する中空部サポート21と、中空部サポート21の一端21cから中空部材10の入り口に向かって、中空部材10の内面14と離間して延びる除去アーム部22と、を中空部材10の形成と同時に形成する。これにより、工具等を差し込むことが困難な中空部11の奥にサポート部材20を形成することができる。よって、中空部11の奥にオーバーハング部15を有する中空部材10を一体成型することができる。
また、除去アーム部22は、中空部サポート21の一端から中空部11の入り口に向かって延び、入り口から工具等が届く範囲まで延びるように設けられている。よって、中空部11の奥の工具等が届かない部分に、サポート部材20が設けられていても、除去アーム部22を使って、サポート部材20を容易に除去することができる。
サポート部材20には溝23が形成されているので、サポート部材20を分割して除去することができる。よって、開口12が小さい場合でも、サポート部材20を容易に除去することができる。
また、中空部サポート21と中空部材10の内面14との間に隙間を形成している。隙間25の一部には、アンカー膜を形成することもできる。よって、隙間25及びアンカー膜により、サポート部材20を中空部材10から容易に引き剥がすことができる。中空部材10の内面14に接続または接合する面に溝28を形成することにより、引き剥がしをさらに容易にすることができる。
中空部材10及びサポート部材20を一体成型することができる。よって、中空部材210を分割して成形し、その後、溶接で接合する必要がない。これにより、接合工程を必要としない。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る金属部材2の成形方法を説明する。本実施形態の中空部材10は箱状、例えば、直方体状であり、内部に中空部11を有している。本実施形態でも、中空部材10と、サポート部材20とを同時に形成する。まず、金属部材2の構成を説明する。
図5は、実施形態2に係る金属部材2の成形方法において、中空部材10及びサポート部材20を例示した斜視図ある。図5に示すように、本実施形態の中空部材10は、直方体状の中空部材10である。なお、中空部材10は、直方体状に限らない。例えば、立方体、平行六面体等の箱状のものでもよい。中空部材10の内部は中空部11となっている。中空部11も直方体状となっている。中空部材10を3Dプリンタで成形する場合には、中空部材10を構成する各側面16の、ベースプレート30に対する角度θ1及びθ2を所定の角度、例えば、30°以上となるように形成する。
例えば、直方体の一つの側面16aを構成する辺のうち、2辺を辺18a及び辺18bとし、辺18a及び辺18bに挟まれる頂点を、頂点17aとする。このとき、図5に示すように、側面16aをベースプレート30に平行に置いた状態から、中空部材10を、辺18aを回転軸にして傾斜させ、さらに、辺18bを回転軸にして傾斜させる。このようにして、各側面16を、ベースプレート30に対して所定の角度で傾斜するような配置で、中空部材10をベースプレート30上に形成する。ここで、ベースプレート30の上面に直交する方向をZ軸方向としたXYZ直交座標軸系を導入し、+Z軸方向を上方とする。頂点17aを、最も下方の頂点にする。なお、頂点17aと対角の位置にある頂点17bは、最も上方の頂点となる。頂点17bを含む側面16bの中央には、開口12が形成されている。
このような配置で中空部材10を形成することにより、形状的には、オーバーハング部15となる部分が形成されない。よって、中空部11にサポート部材20が不要のようにも思われる。
しかしながら、実際上は、頂点17bを含む部分であって、中空部11の上方に位置する角部の部分(以下、天井部19という)を支持するサポート部材20が必要となる。ここで、天井部19は、中空部11の天井に相当する位置に形成されている。
直方体状の中空部11の角部の内面14には、曲線部(R部)が設けられている。よって、天井部19の下面の内面14におけるR部は、3Dプリンタによる加熱時に、過熱による熱ダレで、変形及び崩れを起こすことがある。したがって、天井部19を支持するサポート部材20を形成する。そして、天井部19をサポート部材20で支持することにより、変形及び崩れを抑制することができる。
本実施形態では、サポート部材20は、棒状の中空部サポート21及び棒状の除去アーム部22を有している。中空部サポート21は、Z軸方向に延びた棒状である。中空部サポート21の上面21aは、天井部19の下面の内面14に、金属粉末を含む隙間25を介して接続している。中空部サポート21は、天井部19を支持している。中空部サポート21の下面21bは、中空部11の下部の内面14に、金属粉末を含む隙間25を介して接続している。隙間25の間隔は、例えば、0.8mmである。隙間25の一部には、アンカー膜26が形成されてもよい。例えば、中空部サポート21の下面21と中空部材10の内面14との間には、一辺が略2.5mmの正方形でZ軸方向に延びた正方ハニカム構造のアンカー膜26が形成されている。ハニカム構造の壁厚は0.2mmである。
除去アーム部22の一端22aは、中空部サポート21の一端21cに接合されている。除去アーム部22の他端22bは、開口12に位置している。除去アーム部22は、中空部サポート21の一端21cから中空部材10の入り口に向かって、中空部材10の内面と離間して延びている。除去アーム部22の中心軸は、水平面に対して、例えば、30°以上となっている。
サポート部材20には、溝23が形成されている。溝23の形状及び配置は、上述の実施形態1と同様である。
中空部材10の頂点17aを囲む側面16のうち、少なくとも1つは、外面13に接続したサポート部材27により、ベースプレート30上に支持される。外面13に接続したサポート部材27は、例えば、ハニカム構造である。サポート部材27は、側面16とベースプレート30との間に形成される。
金属部材2の成形方法は、中空部材10の形状及びサポート部材20の形状が異なる以外は、上述の実施形態1と同様である。サポート部材20の除去方法は、上述の実施形態1と同様である。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態によれば、直方体状の中空部材10の天井部19を支持するサポート部材20を形成することができる。これにより、3Dプリンタによる加熱時の過熱による天井部19の変形及び崩れを抑制することができる。その他の効果は、実施形態1と同様である。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る金属部材の成形方法を説明する。本実施形態の金属部材は、中空部11が湾曲し、中空部11の最奥部が止まり穴または袋小路状となった中空部材10を含んでいる。
図6は、実施形態3に係る金属部材3の成形方法を例示した斜視図である。図6に示すように、本実施形態の中空部材10は、直方体状の中空部材10である。本実施形態でも、中空部材10を構成する各側面16の、ベースプレート30に対する角度θ1及びθ2を、所定の角度以上となるように中空部材10を形成する。実施形態2と同様のXYZ直交座標軸系を導入する。頂点17aを最も下方の頂点とし、頂点17bを最も上方の頂点となるようにする。
開口12は、例えば、サポート部材27が接続されていない側面16cに形成されている。中空部11は、開口12から内部に延び、内部で湾曲している。そして、中空部11は、内部で行き止まりとなっている。すなわち、中空部11は、中空部材10の内部で袋小路状となっている。中空部11は、例えば、側面16b側から透視して、L字状となっている。中空部11の最奥部の上方は、オーバーハング部15となっている。
サポート部材20は、中空部11に形成されている。サポート部材20は、棒状の中空部サポート21及び棒状の除去アーム部22を有している。中空部サポート21は、Z軸方向に延びた棒状である。中空部サポート21の上面21aは、最奥部におけるオーバーハング部15の内面14に、金属粉末を含む隙間25を介して接続している。これにより、中空部サポート21は、オーバーハング部15を支持している。中空部サポート21の下面21bは、中空部11の下部の内面14に、金属粉末を含む隙間25を介して接続している。隙間25の間隔は、例えば、0.8mmである。隙間25は、未溶融・未凝固の金属粉末を含んでいる。隙間25の一部は、アンカー膜26を含んでいてもよい。例えば、中空部サポート21の下面21と中空部材10の内面14との間には、上述した実施形態2と同様のアンカー膜26が形成されている。
除去アーム部22は、棒状である。棒状をした除去アーム部22の一端22aは、中空部サポート21の一端21cに接合されている。他端22bは、中空部11の湾曲した部分に位置している。除去アーム部22は、中空部サポート21の一端21cから中空部材10の入り口に向かって湾曲した部分まで延びているが、開口12までは延びていない。除去アーム部22は、中空部材10の内面14と離間して延びている。
サポート部材20には、溝23が形成されている。溝23の形状及び配置は、上述の実施形態1と同様である。また、中空部材10の外面13に接続したサポート部材27の形状及び配置は実施形態2と同様である。
本実施形態では、除去アーム部22は、中空部11の湾曲した部分まで延びており、開口12までは延びていない。除去アーム部22を、中空部サポート21の一端21cから中空部11に沿って開口12まで形成した場合に、干渉してサポート部材20を取り出せない場合がある。つまり、除去アーム部22の湾曲した部分が、中空部11の湾曲した部分に、ひっかかり、取り出すことが困難となる。
そこで、本実施形態では、除去アーム部22を中空部11における湾曲した部分まで形成し、開口12までは延ばしていない。サポート部材20を取り出す際には、長い工具等を開口12から差し込んで、中空部11の湾曲した部分に出ている除去アーム部22を引き抜く。
本実施形態によれば、中空部11は、オーバーハング部15を有する最奥部が袋小路となっている。そして、開口12と最奥部との間に湾曲した部分が形成されている。このような場合でも、除去アーム部22を、中空部11における湾曲した部分まで延ばし、開口12まで延ばさないようにすることにより、最奥部に形成されたサポート部材20を取り出すことができる。その他の効果は、実施形態1及び2と同様である。
以上、本発明に係る金属部材の成形方法についての実施の形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
例えば、サポート部材20の構造を、ハニカム構造等、他の構造としてもよい。また、中空部サポート21の構造と除去アーム部22の構造を変えてもよい。このようにして、サポート部材20の除去の容易化を図ってもよい。また、隙間25には、適宜、アンカー膜を形成してもよいし、未溶融・未凝固の金属粉末で満たしてもよい。
1、2、3 金属部材
10 中空部材
11 中空部
12 開口
13 外面
14 内面
15 オーバーハング部
16、16a、16b、16c 側面
17、17a、17b 頂点
18a、18b 辺
19 天井部
20 サポート部材
21 中空部サポート
21a 上面
21b 下面
21c 一端
22 除去アーム部
22a 一端
22b 他端
23 溝
24 孔
25 隙間
26 アンカー膜
27 サポート部材
28 溝
30 ベースプレート
37 サポート部材
100 金属部材
115 オーバーハング部
120 サポート部材
130 ベースプレート
137 内部サポート
200 金属部材
210 中空部材
210a 底面
211 中空部
212 開口
214 内面
215 オーバーハング部
216 アンカー膜
220 サポート部材
220a 上面
220b 下面
223 溝
224 孔
225 隙間

Claims (1)

  1. 中空部材を3Dプリンタにより製造する際に、
    前記中空部材の内面と接続する中空部サポートと、
    前記中空部サポートの一端から前記中空部材の入り口に向かって、前記中空部材の前記内面と離間して延びる除去アーム部と、
    を前記中空部材の形成と同時に形成する、
    金属部材の成形方法。
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