JP2018030433A - 踏切障害物検知装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記の平面掃引計測部は、障害物検知領域に向けて空中伝搬波の送信と反射波の受信とを行う空中伝搬波送受信部と、この空中伝搬波送受信部を通常は所定角度の範囲内で回転運動させる回転機構と、その回転運動を制御するとともに空中伝搬波の送受信の方向計測を行う又は可能にする回転制御部と、空中伝搬波送受信部の送受信信号に基づいて送信位置から反射位置までの距離を計測する信号処理部とを具えている。
そこで、平面掃引レーダ方式であっても踏切通行体に対する検出能力が高い踏切障害物検知装置を実現することが技術的な課題となる。
なお、解決手段1を引用する解決手段2を引用する解決手段3にあっては、上記の反射体は、「前記反射体のうち前記の他の空中伝搬波送受信部に対するもの」である。
したがって、この発明によれば、平面掃引レーダ方式であっても踏切通行体に対する検出能力が高い踏切障害物検知装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、検出能力が一層向上する。
したがって、この発明によれば、平面掃引レーダ方式であっても踏切通行体に対する検出能力が高い踏切障害物検知装置を安価に実現することができる。
図1〜図2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜4(出願当初の請求項1〜4)を具現化したものであり、図3に示した実施例2は、その変形例であり、図4に示した実施例3は、上述した解決手段5〜6(出願当初の請求項5〜6)を具現化したものであり、図5に示した実施例4は、上述した解決手段7(出願当初の請求項7)を具現化したものであり、図6〜図7に示した実施例5は、上述した解決手段8〜9(出願当初の請求項8〜9)を具現化したものであり、図8〜図9に示した実施例6は、上述した解決手段10(出願当初の請求項10)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電動モータ等の駆動源,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
このようにして中間判別を行った後、中間判別部26a,26bは、何れも、該当する平面掃引計測部21〜24に対する計測結果の取得から繰り返すようになっている(ステップS35,S37,S39→S31)、
照査手段は、反射体15から反射を検出して方位と距離とを計測し、その計測結果を既知の反射体位置情報としてデータ保持するといったことを行うようになっている。
多重検出確認手段は、複数の中間判別部26a,26bの中間判別について各計測位置毎に障害物存在の論理積を採ったり或いは障害物存在の判別結果を計数したりするようになっており、反射体を手にした者や反射率の高い服を纏った者に障害物検知領域11の内側をくまなく移動させながら該手段を動作させることで、総ての計測位置に向けて複数の平面掃引計測部21a〜24a,21b〜24bから空中伝搬波が送信されていることを確認するのを支援するものとなっている。
すると、随時、平面掃引計測部21a〜24aによって障害物検知領域11の全域に対して平面掃引計測が行われ更にその計測結果に基づき中間判別部26aによって障害物存否の中間判別が出されるとともに、平面掃引計測部21b〜24bによって障害物検知領域11の全域に対して別方向から平面掃引計測が行われ更にその計測結果に基づき中間判別部26bによっても障害物存否の中間判別が出される。
このように、踏切障害物検知装置20にあっては、障害物が障害物検知領域11の何処であろうと障害物検知領域11に入っていると、異なる二方向から障害物が検出されるので、空中伝搬波の反射率に斑のある障害物であっても高率で検出される。
さらに、複数の反射体15のうち幾つかは、空中伝搬波送受信部21と共に同じ送受信部保持機構40に装備されているため、平面掃引計測部21〜24の設置に随伴して設置されるので、部材兼用によるコストダウンにとどまらず、設置作業に係るコストも低減される。
そのため、本例の踏切障害物検知装置は、障害物と反射体とが共に検出されるような状況下では(図5(a)参照)、障害物の検出が漏れなく行われるのに対し、反射体の検出に応じた照査手段での照査は省かれることとなる。
また、平面掃引計測部21b〜24bのうち少なくとも空中伝搬波送受信部21bと、平面掃引計測部21c〜24cのうち少なくとも空中伝搬波送受信部21cとが、線路12cと線路12dとの両側に分散かつ対向して設置されている。
また、空中伝搬波送受信部21bに係る切替データは(図7参照)、予め決定されて中間判別部26bにデータ設定されて保持されており、それには障害物検知領域規定データ26b1と検索表データ26b2とが含まれている。障害物検知領域規定データ26b1は、障害物検知領域11の全部または一部を規定するデータであり、本例では、9個の個別規定データA〜Iを含んでいる。なお、個別規定データにはA等の符号を複数の切替データについて重複使用したが、その内容は図示の如く個別に規定されている。
図示の例で具体的に説明すると、図中の右上と左下とに分かれて空中伝搬波送受信部21a,21bが設置された斜交対向配設形では(図1(a),図8(a),図8(c),図9(a),図9(c)参照)、図中の左上と右下とのうち何れか一方または双方に独立タイプ反射体15が設置されて、上述の対向状態になっている。
さらに、付設タイプ反射体15は、踏切道10と線路12a,12bとのうち何れか一方または双方を間にして、付設先の空中伝搬波送受信部21a(又は21b)と対向している他の空中伝搬波送受信部21b(又は21a)と対向し合っている。
そして、チェックの結果に応じて自動で又は手動で、警報の出力や,障害物検知機能の無効化,照査機能の無効化など、適宜な対処を採用・実行することができる。
上記実施例では、空中伝搬波として赤外線を挙げたが、ミリ波や,マイクロ波など、他の光や電波なども使用することができる。
上記実施例では、送受信部を一体物として説明したが、送信部と受信部とが適切に対応していれば別体になっていても良い。
回転機構22は、空中伝搬波送受信部21の全体を回転させる必要は無く、空中伝搬波の送受信方向を必要な範囲で振れれば、一部分を回転や揺動させるものでも良い。
11,11a,11b,11c…障害物検知領域、
12a,12b,12c,12d…線路、
13…踏切しゃ断機、14…遮断桿、15…反射体、
20…踏切障害物検知装置、
21a〜24a,21b〜24b,21c〜24c…平面掃引計測部、
21,21a,21b,21c…空中伝搬波送受信部、
22a,22b…回転機構、
23a,23b,23c…回転制御部(方向計測)、
24a,24b,24c…信号処理部(距離計測)、
25…判定部、26a,26b,26c…中間判別部、
27…論理和演算部(最終判別部)、
40…送受信部保持機構、41…支柱、42…箱体、43…フード(覆い)、
43a…輻射熱防護用フード、43b…雨滴防護用フード、
50…踏切障害物検知装置、51a,51b,51c…掃引範囲
Claims (10)
- 踏切道の障害物検知領域に向けて空中伝搬波を掃引送信しながら反射波を受信する空中伝搬波送受信部を具備していて距離と方向とを計測する平面掃引計測部と、その計測で得られた距離と方向とから前記障害物検知領域における障害物の存否を判定する判定部とを備えた踏切障害物検知装置において、前記平面掃引計測部が複数設けられるとともにそれらに属する前記空中伝搬波送受信部が離隔して複数設けられており、前記障害物検知領域の何れの部位についても前記空中伝搬波送受信部のうち二つ以上のものが空中伝搬波を送信しうるように前記空中伝搬波送受信部が配置されており、前記判定部が、前記平面掃引計測部それぞれの計測結果に基づいて障害物の存否を中間判別するとともに、何れかの中間判別で障害物が存在するとされたときには、障害物が存在すると判定するようになっていることを特徴とする踏切障害物検知装置。
- 前記障害物検知領域の外に設置された反射体に係る既知の反射体位置情報がデータ保持されており、この反射体位置情報と前記平面掃引計測部の計測結果との照合によって前記反射体の検出されたことが判明したときに前記平面掃引計測部の方向計測と距離計測とに係る照査を行う照査手段が設けられており、前記反射体に向けて空中伝搬波が送信されたが反射波が検出されなかったことが前記反射体位置情報と前記平面掃引計測部の計測結果との照合によって判明したときに障害物が存在するとの判定がなされるようになっていることを特徴とする請求項1記載の踏切障害物検知装置。
- 前記空中伝搬波送受信部のうち何れか一つが何れか他のものの空中伝搬波掃引可能範囲に設置されており、前記の他の空中伝搬波送受信部に対する反射体が前記の一つの空中伝搬波送受信部に付設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された踏切障害物検知装置。
- 前記反射体が、前記の一つの空中伝搬波送受信部の上方を覆うフードの下方に位置していることを特徴とする請求項3記載の踏切障害物検知装置。
- 前記フードが、上方に設けられた輻射熱防護用フードとその下方に設けられた雨滴防護用フードとを具備したものであり、前記反射体が前記雨滴防護用フードに付設されていることを特徴とする請求項4記載の踏切障害物検知装置。
- 前記雨滴防護用フードが、前記の一つの空中伝搬波送受信部の下方にまで配設されており、前記反射体が前記雨滴防護用フードのうち上側部分と下側部分との双方に配設されていることを特徴とする請求項5記載の踏切障害物検知装置。
- 前記判定部が、前記平面掃引計測部それぞれの計測結果に基づく中間判別で障害物が存在するとされたときに、前記平面掃引計測部のうち該当するものについては前記照査手段での照査を省くようになっていることを特徴とする請求項2乃至請求項6のうち何れか一項に記載された踏切障害物検知装置。
- 前記空中伝搬波送受信部のうち何れか二つ以上のものが、前記踏切道を通る線路のうち何れか一つ以上のものの両側に分散して設置されており、前記障害物検知領域の全部または一部を規定するデータであって前記平面掃引計測部に係る障害物検知領域規定データが、各平面掃引計測部毎に複数ずつ定められて前記判定部にデータ保持されており、前記線路に係る踏切通過列車の有無を示す踏切通過列車有無情報を取得する列車情報取得手段が、設けられており、前記判定部が、前記平面掃引計測部に係る障害物存否判定の対象領域を、各平面掃引計測部毎に、前記踏切通過列車有無情報に基づいて複数の前記障害物検知領域規定データから何れか一つを選出することにより、切り替えうるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち何れか一項に記載された踏切障害物検知装置。
- 前記踏切通過列車有無情報を索引として前記障害物検知領域規定データの在処を検索しうる検索表データが前記判定部にデータ保持されていることを特徴とする請求項8記載の踏切障害物検知装置。
- 前記の複数の空中伝搬波送受信部が、前記踏切道を通る線路を間にして対向し合う状態で設置されており、前記反射体が、複数箇所に設置されていて、何れの箇所のものも前記踏切道および前記線路の何れか一方または双方を間にして前記の複数の空中伝搬波送受信部のうち何れか一つ以上のものと対向し合う状態で設置されていることを特徴とする請求項2若しくは請求項3又はその何れかを引用する請求項4乃至請求項9のうち何れか一項に記載された踏切障害物検知装置。
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