JP2018030348A - インクジェット装置および染色システム - Google Patents

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芳郎 柏原
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Abstract

【課題】複数のインクジェットヘッドが並んで配置されている場合にも、簡素な構成により適正に、インクジェットヘッドの吐出不良を検出することが可能なインクジェット装置を提供する。【解決手段】インクジェット装置2は、布地50を送る搬送部と、布地50の送り方向に並んで配置されたインクジェットヘッド11〜14と、インクジェットヘッド11〜14に設けられたノズルにそれぞれ対応する参照位置において、布地50から赤、緑および青の信号を取得するスキャナ15と、スキャナ15により取得された信号に基づいて、インクジェットヘッド11〜14の吐出不良を検出する吐出検査部700と、を備える。吐出検査部は、スキャナ15により取得された信号が他の参照位置に比べて大きく変化する特異な参照位置が存在するか否かに基づいて、インクジェトヘッド11〜14におけるインクの吐出不良を検出する。【選択図】図5

Description

本発明は、被印刷面にインクを吐出してインクの液滴を着弾させるインクジェット装置およびそれを用いた染色システムに関する。
インクジェット装置は、インクジェットヘッドからインクを吐出することにより、被印刷面に印字や描画を行う装置である。インクジェットヘッドには、微細なノズルが列に並んで多数設けられている。被印刷面に対する描画のパターンに応じて、インクを吐出するノズルとインクの吐出量が設定される。
以下の特許文献1には、記録ヘッドに搭載されたイメージセンサによって、記録紙に印字されたドットの有無を読み取り、読み取り結果を印字データと比較することによって、唄射ノズルの噴射ミスを検出するインクジェットプリンタが記載されている。
特開昭63−260448号公報
布地等の大きな被印刷面にインクを吐出するインクジェット装置では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色を吐出する複数のインクジェットヘッドが、被印刷面の送り方向に並んで配置されるよう構成され得る。この構成の場合、上記特許文献1の方法では、それぞれのインクジェットヘッドに個別にイメージセンサを配置する必要があるため、構成の複雑化とコストの上昇を招いてしまう。
かかる課題に鑑み、本発明は、複数のインクジェットヘッドが並んで配置されている場合にも、簡素な構成により適正に、インクジェットヘッドの吐出不良を検出することが可能なインクジェット装置およびそれを用いた染色システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、被印刷面にインクを吐出して前記被印刷面に画像を印刷するためのインクジェット装置に関する。第1の態様に係るインクジェット装置は、前記被印刷面を移動させる搬送部と、少なくともシアン、マゼンタおよびイエローのインクをそれぞれ吐出し、前記被印刷面の移動方向に並んで配置された複数のインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドに設けられた複数のノズルにそれぞれ対応する検出位置において、前記被印刷面から赤、緑および青の信号を取得する信号取得部と、前記信号取得部により取得された前記信号に基づいて、前記インクジェットヘッドの吐出不良を検出する吐出検査部と、を備える。ここで、前記吐出検査部は、輝度レベルが所定の閾値よりも低い元画像上の領域に対応する低輝度領域を前記被印刷面上に設定し、前記低輝度領域において前記信号取得部により取得された前記赤、緑および青の信号の状態に基づいて、前記インクジェトヘッドにおける前記インクの吐出不良を検出する。
本態様に係るインクジェット装置によれば、被印刷面上に設定された低輝度領域において信号取得部により取得された前記赤、緑および青の信号の状態に基づいて各インクジェトヘッドにおけるインクの吐出不良が検出される。よって、複数のインクジェットヘッドが並んで配置されている場合にも、下流側に共通の信号取得部を配置するのみで、各インクジェットヘッドの吐出不良を検出することができる。
なお、上記において「被印刷面を移動させる」とは、インクジェットヘッドの並び方向において、被印刷面をインクジェットヘッドに対し相対的に移動させることを意味するものであり、被印刷面を移送する形態の他、インクジェットヘッドを前記並び方向に移動させる形態も含むものである。
本発明の第2の態様は、染色システムに関する。第2の態様に係る染色システムは、第1の態様に係るインクジェット装置と、片面が前記被印刷面となる布地を前記搬送部に供給する布供給部と、前記複数のインクジェットヘッドにより染色された布地を乾燥させる乾燥部と、を備える。
本態様に係る染色システムによれば、第1の態様と同様の効果が奏され得る。
以上のとおり、本発明に係るインクジェット装置および染色システムによれば、複数のインクジェットヘッドが並んで配置されている場合にも、簡素な構成により適正に、インクジェットヘッドの吐出不良を検出することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)は、実施の形態に係る染色システムの外観構成を模式的に示す平面図、図1(b)は、実施の形態に係る染色システムの外観構成を模式的に示す側面図である。 図2は、実施の形態に係るインクジェット装置の構成を模式的に示す斜視図である。 図3(a)は、実施の形態に係るヘッドブロックの構成を模式的に示す斜視図である。図3(b)は、実施の形態に係るヘッド部の下面の構成を模式的に示す平面図である。図3(c)は、実施の形態に係るヘッドブロックをZ軸負方向に見た場合のヘッドモジュールの配置構成を模式的に示す図である。 図4は、実施の形態に係るインクジェットヘッドのノズル位置とスキャナの検出位置との関係を模式的に示す図である。 図5は、実施の形態に係るインクジェット装置の構成を示すブロック図である。 図6(a)は、実施の形態に係る吐出検査の基本フローを示すフローチャートである。図6(b)は、実施の形態に係る検査処理を示すフローチャートである。 図7(a)〜(e)は、実施の形態に係る各色のインクの吐出とスキャナの検出結果との関係を模式的に示す図である。 図8(a)〜(c)は、実施の形態に係る吐出不良の検出に用いる低輝度領域の設定方法を説明する図である。 図9(a)〜(f)は、実施の形態に係る所定のノズルに吐出不良が生じた場合の画像をスキャナで読み取って取得した信号の分布と低輝度領域との関係を模式的に示す図である。 図10(a)〜(c)は、実施の形態に係るシアン、マゼンタ、イエローの各インクに吐出不良が生じたことを検出する方法を模式的に示す図である。図10(d)は、実施の形態に係る赤、緑、青の各色の信号の異常とシアン、マゼンタ、イエローのインクの吐出異常との相関を示す表である。 図11(a)〜(c)は、実施の形態に係るブラックのインクに吐出不良が生じたことを検出する方法を模式的に示す図である。図11(d)は、実施の形態に係る赤、緑、青の各色の信号の異常と黒のインクの吐出異常との相関を示す表である。 図12(a)〜(f)は、変更例に係る低輝度領域の設定方法を説明する図である。 図13(a)、(b)は、他の変更例に係る低輝度領域の設定方法と吐出不良の検出方法を説明する図である。
本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。便宜上、各図には互いに直交するX、Y、Z軸が付記されている。XY平面は水平面に平行であり、Z軸方向は鉛直方向に平行である。X軸正方向が布地の搬送方向であり、Y軸方向は布地の幅方向である。
図1(a)は、染色システム1の外観構成を模式的に示す平面図、図1(b)は、染色システム1の外観構成を模式的に示す側面図である。
染色システム1は、インクジェット装置2と、布供給部30と、乾燥部40とを備えている。インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15と、搬送部20とを備えている。
第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、布地50の搬送方向(X軸正方向)に所定の間隔で配置されている。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、互いに異なる色のインクを、布地50に向けて吐出する。たとえば、第1のインクジェットヘッド11、第2のインクジェットヘッド12、第3のインクジェットヘッド13および第4のインクジェットヘッド14は、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクを吐出する。
スキャナ15は、第4のインクジェットヘッド14から所定の間隔をおいて、第4のインクジェットヘッド14の下流側(X軸正側)に配置されている。スキャナ15は、光で布地50を幅方向(Y軸方向)にスキャンして、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14により布地50の上面に印刷された画像を読み取る光学式のカラースキャナである。スキャナ15は、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14に設けられた複数のノズル111a(図3(b)参照)にそれぞれ対応する検出位置において、布地50から赤、緑および青の信号を取得する信号取得部である。スキャナ15は、単一のユニットで構成されてもよく、布地50の幅方向(Y軸方向)に並ぶ複数のユニットを組み合わせて構成されてもよい。
搬送部20は、搬送ベルト21と、ローラ22、23とを備えている。布地50は搬送ベルト21の上面に貼り付いた状態で、搬送ベルト21によってX軸正方向に送られる。搬送部20の構成については、追って、図2を参照して説明する。
布供給部30は、支軸31aを備える設置ユニット31と、フレームに支持されたローラ32〜34とを備えている。一方向に巻き取られた布地50が、回転可能に設置ユニット31の支軸31aにセットされる。設置ユニット31にセットされた布地50の端部が引き出されて、ローラ32、33の上面に掛けられる。布地50の端部がローラ34の下面に掛けられて、搬送ベルト21へと導かれる。布地50の端部は、搬送ベルト21の上面に貼り付けられる。搬送ベルト21の移動に伴い、設置ユニット31から布地50が引き出されて、布地50がX軸正方向に移動する。
乾燥部40は、乾燥機41と、ローラ42、43とを備える。乾燥機41は、ローラ42を介して導入された布地50のインクを乾燥させる。ローラ42は、搬送ベルト21の上面から布地50を剥離させて乾燥機41へと導入させるためのものである。ローラ43は、乾燥機41から搬出された布地50を後方へと案内するためのものである。
図2は、インクジェット装置2の構成を模式的に示す斜視図である。
インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14、スキャナ15、搬送ベルト21およびローラ22、23の他に、支柱61、62と、支持部63〜67と、を備える。インクジェット装置2は、布地50にインクを吐出して布地50を染色する。なお、図2では、便宜上、支持部66と第4のインクジェットヘッド14の外形が破線で示されており、第4のインクジェットヘッド14の内部が透視され、第4のインクジェットヘッド14の内部のヘッドブロック100が図示されている。
支柱61、62は、X軸方向に延びた枠部材であり、Y軸方向に互いに離れている。支柱61と支柱62の間には、X軸負側の位置にローラ22が設けられ、X軸正側の位置にローラ23が設けられている。ローラ22、23は、それぞれ、Y軸方向に延びた支軸22a、23aを備えている。支軸22a、23aは、回転可能となるよう支柱61、62に支持されている。また、支軸22a、23aは、図示しないモータによりY軸正方向に見て反時計回りに回転される。
搬送ベルト21は、Y軸方向に所定の幅を有し、ローラ22、23に掛け渡されている。搬送ベルト21の表面には、布地50が滑らないように、粘着剤樹脂が塗布されている。印写が終わると、粘着剤樹脂がベルトから剥離される。支軸22a、23aがモータにより回転されると、ローラ22、23が回転し、搬送ベルト21に設置された布地50がX軸正方向に搬送される。
支持部63〜67は、Y軸方向に延びた枠部材であり、支柱61と支柱62に掛け渡されている。第1のインクジェットヘッド11は、支持部63に設置されており、第2のインクジェットヘッド12は、支持部64に設置されており、第3のインクジェットヘッド13は、支持部65に設置されており、第4のインクジェットヘッド14は、支持部66に設置されている。また、スキャナ15が、支持部67に設置されている。
第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15は、搬送ベルト21によって搬送される布地50に対して対向するように設置されている。第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、それぞれ、6つのヘッドブロック100を備える。
図3(a)は、ヘッドブロック100の構成を模式的に示す斜視図である。
図3(a)に示すように、ヘッドブロック100は、フレーム101と、6つのヘッドモジュール110と、を備える。ヘッドモジュール110は、フレーム101に形成された矩形の凹部(図示せず)に嵌まるようにフレーム101設置されている。フレーム101の凹部には、ヘッドブロック100からZ軸正方向にインクを吐出可能とするための開口が形成されている。ヘッドモジュール110は、X軸方向に並んだ4つのヘッド部111からなる。
図3(b)は、ヘッド部111の下面の構成を模式的に示す平面図である。
図3(b)に示すように、ヘッド部111の下面には、インクを吐出するための多数のノズル111aがY軸方向に並ぶように配置されている。ヘッド部111の下面には、ノズル111aの列が4つ配置されている。各列には、多数のノズル111aが一定間隔で設けられている。各列のノズル111aの位置は、Y軸方向に互いにずれている。すなわち、列L1のノズル111aに対して、列L2のノズル111aはY軸正方向に1/2ピッチずれている。また、列L1のノズル111aに対して、列L3のノズル111aはY軸正方向に1/4ピッチずれており、列L1のノズル111aに対して、列L4のノズル111aはY軸正方向に3/4ピッチずれている。後述するインク供給部400(図4参照)から供給されたインクは、ノズル111aから下方向(Z軸正方向)に吐出され、搬送ベルト21上の布地50に印写される。
図3(c)は、ヘッドブロック100をZ軸負方向に見た場合のヘッドモジュール110の配置構成を模式的に示す図である。
上述したように、ヘッド部111の下面には、ノズル111aがY軸方向に並んで配置されている。ヘッドモジュール110は、X軸方向に並んだ4つのヘッド部111からなる。したがって、図3(c)に示すように、1つのヘッドモジュール110を下面側から見ると、Y軸方向に並んだノズル111aの列がX軸方向に16列並ぶことになる。
また、図3(c)に示すように、6つのヘッドモジュール110は、Y軸方向の位置が重なるように並んでいる。すなわち、Y軸負側から1、3、5番目のヘッドモジュール110は、X軸正側に配置されており、Y軸負側から2、4、6番目のヘッドモジュール110は、X軸負側に配置されている。そして、X軸方向に隣り合う2つのヘッドモジュール110は、Y軸方向に所定の幅w1だけ重なるように配置されている。
上記のように、1つのヘッドモジュール110においては、Y軸方向に並んだノズル111aの列がX軸方向に16列並んでいる。ここで、16の列を、X軸負側から順に、列LB1〜列LB16とすると、X軸正側のヘッドモジュール110の列LBnのY軸負側の端のノズル111aとX軸負側のヘッドモジュール110の列LBnのY軸正側の端のノズル111aとの間のY軸方向の距離が、各列のノズル111aの間隔と同じになっている。
このように6つのヘッドモジュール110が配置されることにより、1つのヘッドブロック100内の列LBnのノズル111aは、Y軸方向において等間隔となるように、並ぶこととなる。これにより、1列のノズル数の6倍の幅で等間隔に、インクの液滴を布地50に吐出することができる。
図2に戻り、インクジェット装置2によって布地50を染色する際には、図1(a)、(b)を参照して説明したようにして、布地50が搬送ベルト21上に設置され、ローラ22、23が回転される。これにより搬送ベルト21上の布地50が、各インクジェットヘッドの吐出領域を通過するようにX軸正方向に搬送される。このとき、布地50に対して、第1のインクジェットヘッド11、第2のインクジェットヘッド12、第3のインクジェットヘッド13および第4のインクジェットヘッド14のノズル111aから、適宜、各色のインクが吐出される。
図4は、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14のノズル位置とスキャナ15の検出位置との関係を模式的に示す図である。便宜上、図4では、各ヘッドブロック100において、ノズル111aを示すドットが矩形に分布して示されているが、実際は、各ヘッドブロック100のノズル111aは、図3(b)に示すように分布している。
図4に示すように、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14は、それぞれ、6つのヘッドブロック100を備えている。
たとえば、第1のインクジェットヘッド11には、6つのヘッドブロック100が、Y軸方向の位置が重なるように並んで配置されている。すなわち、Y軸正側から1、3、5番目のヘッドブロック100は、X軸負側に配置されており、Y軸正側から2、4、6番目のヘッドブロック100は、X軸正側に配置されている。そして、Y軸方向に隣り合う2つのヘッドブロック100は、Y軸方向に隣り合う端のノズル111aのY軸方向の間隔が、ヘッドブロック100内のノズル111aの間隔と同じとなるように配置されている。これにより、X軸方向に並ぶノズル群を1つのラインとした場合、第1のインクジェットヘッド11内の全てのラインが一定のピッチでY軸方向に並んでいる。
第2のインクジェットヘッド12〜第4のインクジェットヘッド14も、第1のインクジェットヘッド11と同様に、6つのヘッドブロック100が配置されている。ここで、第1のインクジェットヘッド11のX軸方向に並ぶノズル群のうちY軸正側のi番目(iは整数)のノズル群と、第2のインクジェットヘッド12のX軸方向に並ぶノズル群のうちY軸正側からi番目のノズル群と、第3のインクジェットヘッド13のX軸方向に並ぶノズル群のうちY軸正側からi番目のノズル群と、第4のインクジェットヘッド14のX軸方向に並ぶノズル群のうちY軸正側からi番目のノズル群は、X軸に平行な同一直線上に位置づけられている。
Y軸正側からi番目のノズル群の位置をノズル位置Pniとすると、スキャナ15は、ノズル位置Pniに対応する検出位置Priにおいて、布地50の色を読み取って、赤、緑、青の信号を出力する。こうして、スキャナ15は、Y軸正側の端のノズル位置Pn1に対応する検出位置Pr1からY軸負側の端のノズル位置Pnkに対応する検出位置Prkまでの各検出位置において、布地50から赤、緑、青の信号を取得する。
なお、ここでは、1つのノズル位置Pniに1つの検出位置Priが対応付けられたが、Y軸方向に並ぶ複数のノズル位置に対して1つの検出位置が対応付けられていてもよい。すなわち、スキャナ15の解像度が第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェトヘッド14の解像度よりも低い場合、Y軸方向に並ぶ複数のノズル位置における第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14の各色の印写を、スキャナ15の赤、緑、青の1組の画素群で検出するようにしてもよい。
図5は、インクジェット装置2の構成を示すブロック図である。
インクジェット装置2は、第1のインクジェットヘッド11と、第2のインクジェットヘッド12と、第3のインクジェットヘッド13と、第4のインクジェットヘッド14と、スキャナ15の他、制御部200と、搬送部300と、インク供給部400と、インターフェース500と、印刷データ生成部600と、吐出検査部700とを備える。
搬送部300は、ローラ22、23と、ローラ22、23を回転させるためのモータと、搬送ベルト21の他に、ローラ22の回転を検出するためのエンコーダを含んでいる。エンコーダは、ローラ22が一定角度回転するごとにパルスを1つ出力する。たとえば、エンコーダは、ローラ22が1回転する間に、10000個程度のパルスを出力する。エンコーダからの出力は、布地50を一定速度で搬送するための制御に用いられる
制御部200は、信号処理回路とメモリを備え、メモリに保持されたプログラムに従って、インクジェット装置2の各部を制御する。制御部200は、印刷データ生成部600から入力された印刷データに基づいて、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14と、インク供給部400と、搬送部300と、を制御し、元画像に基づく画像を布地50に印写する。また、制御部200は、インターフェース500から入力された元画像データと印刷データ生成部600から入力された印刷データを、吐出検査部700に出力する。
インク供給部400は、4つのインクジェットヘッドにそれぞれ対応する色のインクを供給するための構成を備える。インターフェース500は、布地50に印写すべき元画像データの入力を受け付け、入力された元画像データを印刷データ生成部600と制御部200に出力する。元画像データは、画素ごとに赤、緑、青の色および色調を示すデータを含んでいる。
印刷データ生成部600は、インターフェース500から入力された元画像データから、シアン、マゼンタ、イエローの布地50上の分布およびインク量を示す印刷データを生成して、制御部200に出力する。
吐出検査部700は、スキャナ15を含み、スキャナ15で取得した赤、緑、青の信号と元画像データおよび印刷データとに基づいて、第1のインクジェットヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14における吐出不良を検出する。後述のように、吐出検査部700は、検出位置Pr1〜Prkにおいてスキャナ15が取得した赤、緑、青の信号を積算するためのレジスタ701a〜701c(図10(a)〜(c)参照)およびレジスタ702a〜702c(図11(a)〜(c)参照)を備えている。
図6(a)は、吐出検査部700における吐出検査の基本フローを示すフローチャートである。以下、インクジェットヘッドから吐出されるインクの色(シアン、マゼンタ、イエロー)のことを「インク色」といい、スキャナ15で取得される色(赤、緑、青)のことを「検出色」という。
まず、吐出検査部700は、制御部200から元画像データと印刷データを取得する(S11)。次に、吐出検査部700は、布地50に印刷される印刷画像上に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの吐出不良を検出するための低輝度領域を、インク色ごとに設定する(S12)。低輝度領域の設定方法は、追って、図8(a)〜(c)を参照して説明する。そして、吐出検査部700は、設定した低輝度領域からスキャナ15が取得した赤、緑、青の信号の状態に基づいて、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの吐出不良を検出する検査処理を実行する(S13)。この検査処理において吐出不良を検出すると(S14:YES)、吐出検査部700は、吐出異常を示す異常情報を制御部200に送信する(S15)。その後、吐出検査部700は、S11に戻って、同様の処理を繰り返す。
図6(b)は、図6(a)の検査処理(S13)を示すフローチャートである。なお、検査処理(S13)の検査原理については、追って、図7(a)〜図11(d)を参照して説明し、ここでは、処理の流れについて説明する。
吐出検査部700は、図6(a)のS12においてインク色ごとに設定した低輝度領域について、各検出色の信号を検出位置Pr1〜Prkごとに積算する(S21)。ここで、検査対象のインク色がシアンの場合、吐出不良を検出すると低輝度領域から赤の検出色の信号が取得され、検査対象のインク色がマゼンタの場合、低輝度領域から緑の検出色の信号が取得され、検査対象のインク色がイエローの場合、低輝度領域から青の検出色の信号が取得され、検査対象のインク色がブラックの場合、低輝度領域から赤、緑、青の検出色の信号が取得される。また、シアン、マゼンタ、イエローに対する低輝度領域とブラックに対する低輝度領域とは互いに相違している。
次に、吐出検査部700は、各インク色の低輝度領域について取得した各検出色の信号の平均値を求め(S22)、検出位置Pr1〜Prkごとに積算した信号値がこの平均値を大きく超える特異的な検出位置が存在するかを判定する(S23)。ここで、特異的な検出位置が存在する場合(S23:YES)、吐出検査部700は、特異的な検出位置が存在した信号の検出色に対応するインク色に、吐出不良が生じていると判定し、当該インク色と特異的な検出位置を特定する異常信号を生成する(S24)。他方、特異的な検出位置が存在しない場合(S23:NO)、吐出検査部700は、何れのインク色にも吐出不良が生じていないとして、検査処理を終了する。
以下、検査処理(S13)の検査原理について説明する。ここでは、便宜上、黒、白、赤、緑の一定幅の長方形のパターンが布地50の搬送方向に順番に並ぶように、布地50に画像が印刷される場合を例に挙げて、検査原理の説明を行う。
図7(a)〜(e)は、各色のインクの吐出とスキャナ15の検出結果との関係を模式的に示す図である。各図において、左から1〜4番目のパターン上のハッチング領域は、それぞれ、左から5番目の印刷結果(黒、白、赤、緑のストライプパターン)を得るために、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インク色が吐出される吐出領域を示している。また、各図において、左から6〜8番目のパターン上の各ハッチング領域は、それぞれ、左から5番目の印刷結果をスキャナ15で読み取ったときの、赤、緑、青の各検出色の信号レベルの分布を模式的に示している。図4に示したノズル位置Pn1〜Pnkは、ストライプの長手方向に並び、布地50の送り方向は、ストライプの短手方向である。
図7(a)は、何れのインク色においても吐出不良が生じていない場合の各インク色の吐出領域の状態と、印刷結果およびスキャナ15による検出結果を示している。図7(a)では、印刷結果として、元画像がそのまま描画された黒、白、赤、緑のストライプパターンが得られている。
この印刷結果をスキャナ15で読み取ると、主として印刷結果の赤(R)と白(W)の領域において赤の信号が取得され、これらの領域において赤の信号が高レベルとなる。印刷結果の黒(K)の領域では、赤の信号は略取得されず、赤の信号レベルは顕著に低くなる。また、印刷結果の緑(G)の領域では、赤の信号がやや取得され、赤の信号レベルは低レベルとなる。
また、図7(a)の印刷結果をスキャナ15で読み取ると、主として印刷結果の緑(G)と白(W)の領域において緑の信号が取得され、これらの領域において緑の信号が高レベルとなる。印刷結果の黒(K)の領域では、緑の信号は略取得されず、緑の信号レベルは顕著に低くなる。また、印刷結果の赤(R)の領域では、緑の信号がやや取得され、緑の信号レベルは低レベルとなる。
また、図7(a)の印刷結果をスキャナ15で読み取ると、主として印刷結果の白(W)の領域において青の信号が取得され、これらの領域において青の信号が高レベルとなる。印刷結果の黒(K)の領域では、青の信号は略取得されず、青の信号レベルは顕著に低くなる。また、印刷結果の赤(R)と緑(G)の領域では、青の信号がやや取得され、青の信号レベルは低レベルとなる。
なお、上記のように各検出色において高レベルの信号が得られる領域が互いに異なるのは、スキャナ15において、各検出色の光を抽出するためのフィルタの光透過特性に基づくものである。
図7(b)〜(e)は、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク色において吐出不良が生じた場合の各インク色の吐出領域の状態と、印刷結果およびスキャナ15による検出結果を示している。ここでは、図7(b)〜(e)の矢印で示すノズル位置において吐出不良(不吐出)が生じている。
図7(b)に示すように、シアンのインク色において吐出不良が生じると、この吐出不良が、印刷結果の緑(G)の領域に影響を与え、さらに、赤の検出色の信号に影響を与える。この場合、印刷結果の緑(G)の領域上の吐出不良のノズル位置において、イエローのインク色が現れる。このため、緑の領域(通常は、赤の信号レベルが低い領域)上の吐出不良のノズル位置において、赤の信号のレベルが高くなる。したがって、所定のノズル位置において、赤の信号のレベルが大きく変化したか否かを監視することにより、シアンのインク色の吐出不良を検出することができる。
図7(c)に示すように、マゼンタのインク色において吐出不良が生じると、この吐出不良が、印刷結果の赤(R)の領域に影響を与え、さらに、緑の検出色の信号に影響を与える。この場合、印刷結果の赤(R)の領域上の吐出不良のノズル位置において、イエローのインク色が現れる。このため、赤の領域(通常は、緑の信号レベルが低い領域)上の吐出不良のノズル位置において、緑の信号のレベルが高くなる。したがって、所定のノズル位置において、緑の信号のレベルが大きく変化しているか否かを監視することにより、マゼンタのインク色の吐出不良を検出することができる。
図7(d)に示すように、イエローのインク色において吐出不良が生じると、この吐出不良が、印刷結果の赤(R)と緑(G)の領域に影響を与え、さらに、青の検出色の信号に影響を与える。この場合、印刷結果の赤(R)と緑(G)の領域上の吐出不良のノズル位置において、シアンとマゼンタのインク色が現れる。このため、赤と緑の領域(通常は、青の信号レベルが低い領域)上の吐出不良のノズル位置において、青の信号のレベルが高くなる。したがって、所定のノズル位置において、青の信号のレベルが大きく変化しているか否かを監視することにより、イエローのインク色の吐出不良を検出することができる。
図7(e)に示すように、ブラックのインク色において吐出不良が生じると、この吐出不良が、印刷結果の黒(K)の領域に影響を与え、さらに、赤、緑、青の検出色の信号に影響を与える。この場合、印刷結果の黒(K)の領域上の吐出不良のノズル位置において、白が現れる。このため、黒の領域(通常は、赤、緑、青の信号レベルが何れも顕著に低い領域)上の吐出不良のノズル位置において、赤、緑、青の信号のレベルが高くなる。したがって、所定のノズル位置において、赤、緑、青の信号のレベルが何れも大きく変化しているか否かを監視することにより、ブラックのインク色の吐出不良を検出することができる。
図7(b)〜(d)を参照すると、シアン、マゼンタ、イエローのインク色に吐出不良が生じた場合は、インクの不吐出が、印刷結果の赤(R)と緑(G)の領域に影響を与える。ここで、赤(R)と緑(G)の領域は、元画像の輝度が黒(K)の領域ほどまで低くない中度の低輝度領域(以下、「第1の低輝度領域」という)である。したがって、元画像データに基づいて印刷画像に第1の低輝度領域を設定し、設定した第1の低輝度領域において赤、緑、青の信号のレベルの何れかが大きく変化したかを監視することにより、シアン、マゼンタ、イエローのインク色の吐出不良を検出することができる。
図7(e)を参照すると、ブラックのインク色に吐出不良が生じた場合は、インクの不吐出が、印刷結果の黒(K)の領域に影響を与える。ここで、黒(K)の領域は、元画像の輝度が顕著に低い低輝度領域(以下、「第2の低輝度領域」という)である。したがって、元画像データに基づいて、印刷画像に第1の輝度領域とは別に第2の低輝度領域を設定し、設定した第2の低輝度領域において赤、緑、青の信号のレベルが何れも大きく変化したかを監視することにより、ブラックのインク色の吐出不良を検出することができる。
図8(a)〜(c)は、吐出不良の検出に用いる低輝度領域(第1の低輝度領域、第2の低輝度領域)の設定方法を説明する図である。
吐出検査部700は、図8(a)に示す元画像の元画像データが制御部200から入力された場合、入力された元画像データに基づいて、図8(b)に示す輝度画像を生成する。ここで、輝度画像は、元画像の各画素位置を輝度で表現した画像である。次に、吐出検査部700は、生成した輝度画像において、図8(c)に示すように、輝度レベルが第1の閾値よりも低く、第2の閾値よりも高い領域を第1の低輝度領域VMとして画定し、また、輝度レベルが第2の閾値以下の領域を第2の低輝度領域VLとして画定する。
ここで、第1の閾値と第2の閾値は、元画像中の黒付近または白付近を除く中程度の輝度領域(着色領域)を抽出可能に設定される。したがって、輝度レベルが第2の閾値以下の領域は、黒付近の色味の領域である。
吐出検査部700は、こうして画定した第1の低輝度領域VMおよび第2の低輝度領域VLを、当該元画像が印写された布地50上の印刷画像に設定する。この設定処理が、図6(a)のS12に対応する。そして、吐出検査部700は、印刷画像に設定した第1の低輝度領域VMおよび第2の低輝度領域VLについて、スキャナ15を介して、赤、緑、青の信号を取得する。
図9(a)〜(f)は、図8(a)の元画像を布地50に印刷する際に、所定のノズル111aに吐出不良が生じた場合の印刷画像を、スキャナ15で読み取って得られた各検出色(赤、緑、青)の信号の分布と、第1の低輝度領域VMおよび第2の低輝度領域VLとの関係を模式的に示す図である。
図9(a)〜(c)は、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエローのインク色に吐出不良が生じた場合の印刷画像から赤、緑、青を検出した信号の分布を示している。また、 図9(d)〜(e)は、それぞれ、ブラックのインク色に吐出不良が生じた場合の印刷画像から赤、緑、青を検出した信号の分布を示している。
図9(a)に示すように、シアンのインク色に吐出不良が生じた場合、赤の検出信号の分布上の領域S1において、信号レベルの変化(図中、矢印で示す)が生じる。信号レベルの変化位置は、吐出不良が生じたノズル位置に対応する。領域S1は、第1の低輝度領域VMに含まれている。
図9(b)に示すように、マゼンタのインク色に吐出不良が生じた場合、緑の検出信号の分布上の領域S2において、信号レベルの変化(図中、矢印で示す)が生じる。信号レベルの変化位置は、吐出不良が生じたノズル位置に対応する。領域S2は、第1の低輝度領域VMに含まれている。
図9(c)に示すように、イエローのインク色に吐出不良が生じた場合、青の検出信号の分布上の領域S3において、信号レベルの変化(図中、矢印で示す)が生じる。信号レベルの変化位置は、吐出不良が生じたノズル位置に対応する。領域S2は、第1の低輝度領域VMに含まれている。
図9(d)〜(f)に示すように、ブラックのインク色に吐出不良が生じた場合、赤、緑、青の検出信号の分布上の領域S4において、信号レベルの変化(図中、矢印で示す)が生じる。信号レベルの変化位置は、吐出不良が生じたノズル位置に対応する。領域S4は、第2の低輝度領域VLに一致する。
図10(a)〜(c)は、シアン、マゼンタ、イエローの各インク色に吐出不良が生じたことを検出する方法を模式的に示す図である。図10(a)〜(c)には、それぞれ、図9(a)〜(c)の信号分布と、第1の低輝度領域VMが示されている。
図10(a)〜(c)において、実線の矢印は、スキャナ15の走査ラインを模式的に示している。第1の低輝度領域VMは、まず、左上の角の位置から下方向に走査される。その後、布地50の搬送に伴い、左上の角の位置から所定ピッチだけ右方向に変位した位置から次の走査が行われる。こうして、第1の低輝度領域VMは、布地50の搬送に伴い、左側(搬送方向下流側)から順番に、走査ラインを所定ピッチずつずらしながら走査される。
スキャナ15は、各走査ラインにおける走査の際に、ノズル位置Pniに対応する検出位置Pri(図4参照)において、赤、緑、青の検出信号を出力する。出力された検出信号の信号値(強度レベル)が、検出位置Priごとに、赤、緑、青用のレジスタ701a〜701cに入力されて積算される。図10(a)〜(c)において、破線の矢印は、スキャナ15により取得された赤、緑、青の信号値がレジスタ701a〜701cに入力されることを模式的に示している。
こうして、第1の低輝度領域VMの全てが走査され、赤、緑、青の検出信号の積算が終了すると、吐出検査部700は、レジスタ701a〜701cの積算値から、レジスタごとに、積算値の平均値(平均レベル)を求める。そして、吐出検査部700は、検出位置Pr1〜Prkのうち、求めた平均レベルから積算値が大きく変化する特異な検出位置が存在するか否かを判定する。すなわち、吐出検査部700は、求めた平均レベルに対して通常起こり得る変動幅ΔLを設定し、積算値がこの変動幅ΔLをさらに超える特異な検出位置が存在するか否かを判定する。
図10(a)〜(c)において、信号分布を示す図の右側のグラフは、積算値の平均レベルおよび変動幅ΔLと、変動幅ΔLを超える信号値の存在を模式的に示している。図10(a)に示すように、シアンの吐出不良が生じた場合、赤の検出信号において、領域S1の白破線で示す部分(吐出不良のノズル位置に相当)の信号レベルが領域S1の他の部分の信号レベルに比べて高くなる。このため、積算値は、白の破線で示す部分に対応する検出位置の積算値が、平均値を大きく上回る。同様に、図10(b)、(c)に示すように、マゼンタの吐出不良が生じた場合は、緑の検出信号において、領域S2の白破線で示す部分(吐出不良のノズル位置に相当)に対応する検出位置の積算値が、平均値を大きく上回り、また、イエローの吐出不良が生じた場合は、青の検出信号において、領域S3の白破線で示す部分(吐出不良のノズル位置に相当)に対応する検出位置の積算値が、平均値を大きく上回る。
このように、第1の低輝度領域VMについて、赤、緑、青の検出信号の何れかが平均値を大きく上回る特異な検出位置が検出されたか否かによって、シアン、マゼンタ、イエローのインク色に吐出不良が生じているか否かを判定することでできる。すなわち、図10(d)に示すように、赤(R)の検出信号により第1の低輝度領域VMに特異な検出位置を検出した場合、シアンのインクに吐出不良があると判定でき、緑(G)の検出信号により第1の低輝度領域VMに特異な検出位置を検出した場合、マゼンタのインクに吐出不良があると判定でき、青(B)の検出信号により第1の低輝度領域VMに特異な検出位置を検出した場合、イエローのインクに吐出不良があると判定できる。
図11(a)〜(c)は、ブラックのインク色に吐出不良が生じたことを検出する方法を模式的に示す図である。検出原理は、図10(a)〜(c)に示すシアン、マゼンタ、イエローのインク色の場合と同様である。
ブラックのインク色の吐出不良の検出では、第1の低輝度領域VMに代えて、第2の低輝度領域VLにおいて、赤、緑、青の検出信号が、検出位置ごとに、レジスタ702a〜702cに入力されて積算される。そして、各色の積算値について平均値(平均レベル)が求められ、この平均レベルと、各検出位置の積算値が比較される。
ブラックのインクに吐出不良が生じた場合、赤、緑、青の検出信号において、領域S4の白破線で示す部分(吐出不良のノズル位置に相当)の信号レベルが領域S4の他の部分の信号レベルに比べて高くなる。このため、積算値は、白の破線で示す部分に対応する検出位置の積算値が、平均値を大きく上回る。したがって、第2の低輝度領域VLについて、赤、緑、青の検出信号の全てについて、平均値を大きく上回る特異な検出位置を検出できたか否かによって、ブラックのインク色に吐出不良が生じているか否かを判定することでできる。すなわち、図11(d)に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の全ての検出信号により第2の低輝度領域VLに特異な検出位置を検出した場合に、ブラックのインクに吐出不良があると判定できる。
図6(b)のS21において、吐出検査部700は、図10(a)〜(c)および図11(a)〜(c)を参照して説明したレジスタ701a〜701cおよびレジスタ702a〜702cにおける積算処理を実行する。図6(b)のS22において、吐出検査部700は、レジスタ701a〜701cおよびレジスタ702a〜702cで積算された積算値から、レジスタごとに平均値(平均レベル)を求める処理を実行する。図6(b)のS23において、吐出検査部700は、図10(a)〜(c)および図11(a)〜(c)を参照して説明したとおり、積算値が平均レベルを大きく超える特異な検出位置が存在するか否かを検出色ごとに判定する。図6(b)のS24において、吐出検査部700は、図10(d)および図11(d)の相関表に基づいて、吐出不良のインク色を特定し、特定したインク色と、特異な検出位置とを含む異常情報を生成する。
吐出検査部700は、こうして生成した異常情報を、図6(a)のS15において、制御部200に送信する。これにより制御部200は、布地50に対する印刷動作を中断する。このとき、制御部200は、受信した異常情報に基づいて、図示しない表示部に、吐出不良のインク色と、吐出不良のノズル位置(特異な検出位置に対応するノズル位置)を表示させる。これにより、ユーザは、吐出不良が生じていること、および、吐出不良を起こしたインクジェットヘッドとそのノズル位置を把握でき、復旧に向けた対応(ヘッド洗浄、等)を速やかに行うことができる。
<実施形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
布地50上に設定された低輝度領域(第1の低輝度領域VMおよび第2の低輝度領域VL)においてスキャナ15により取得された赤、緑および青の信号の状態に基づいて、第1のインクジェトヘッド11〜第4のインクジェットヘッド14におけるインクの吐出不良が検出される。よって、複数のインクジェットヘッドが並んで配置されている場合にも、下流側に共通のスキャナ15を配置するのみで、各インクジェットヘッドの吐出不良を検出することができる。
また、低輝度領域(第1の低輝度領域VMおよび第2の低輝度領域VL)においてスキャナ15により取得された赤、緑および青の信号の積算値の平均レベルを求め、これら信号の積算値が平均レベルを超える特異な検出位置が低輝度領域(第1の低輝度領域VMおよび第2の低輝度領域VL)に存在するか否かにより、各インクジェットヘッドの吐出不良が検出される。これにより、簡易な処理により円滑に、特異な検出位置を検出でき、各インクジェットヘッドの吐出不良を検出できる。
また、特異な検出位置の存在が検出された場合、吐出検査部700は、特異な検出位置の存在を検出した信号の色に対応するインクジェットヘッドを図10(d)および図11(d)の相関表に基づいて特定し、さらに、特定したインクジェットヘッドと、特異な検出位置とを示す異常情報を生成して、制御部200に送信する。こうして送信された異常情報が表示されることにより、ユーザは、吐出不良を起こしたインクジェットヘッドとそのノズル位置を的確に把握でき、復旧に向けた対応を速やかに行うことができる。
また、第1の低輝度領域VMと、これより輝度レベルが低い第2の低輝度領域とを用いて、シアン、マゼンタ、イエローの吐出不良の検出と、ブラックの吐出不良の検出が行われるため、各インク色に対する吐出不良を、円滑かつ適正に検出することができる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何らの制限を受けるものではない。
たとえば、上記実施の形態では、図12(a)〜(c)に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の検出において、第1の低輝度領域VMが同じ範囲に設定されたが、第1の低輝度領域VMが検出色ごとに異なるように設定されてもよい。たとえば、図12(d)に示すように、赤(R)の検出においては、シアンの吐出領域である領域S1に第1の低輝度領域VMをさらに制限してもよく、また、図12(e)に示すように、緑(G)の検出においては、マゼンタの吐出領域である領域S2に第1の低輝度領域VMをさらに制限してもよい。この場合、吐出検査部700は、制御部200から入力された印刷データに基づいて、シアンおよびマゼンタの吐出領域を特定し、特定した吐出領域に第1の低輝度領域VMを制限する。
こうすると、シアンの吐出不良による影響が生じる領域S1(制限後の第1の低輝度領域VM)のみにおいて、図10(a)における赤の信号の積算および平均レベルの算出が行われるため、平均レベルを大きく超える積算値の検出感度を高めることができる。よって、赤の検出信号による特異な検出位置の検出をより適切に行うことができる。同様に、マゼンタの吐出不良による影響が生じる領域S2(制限後の第1の低輝度領域VM)のみにおいて、図10(b)における緑の信号の積算および平均レベルの算出が行われるため、平均レベルを大きく超える積算値の検出感度を高めることができる。よって、緑の検出信号による特異な検出位置の検出をより適切に行うことができる。
なお、この場合、青(b)の検出においては、第1の低輝度領域VMと、シアンの吐出領域S3とが同一であるため、第1の低輝度領域VMは、制限されずにそのまま維持される。
また、上記実施の形態では、便宜上、黒、白、赤、緑の一定幅の長方形のパターンが布地50の搬送方向に順番に並ぶように、布地50に画像が印刷される場合を例に挙げて、検査原理の説明を行ったが、吐出不良の検出に参照する領域は、必ずしも長方形でなくともよい。すなわち、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの少なくとも1つがその領域に含まれ、且つ、吐出不良のノズル位置に対応する検出位置において、赤、緑、青の検出信号が、その領域中の他の検出位置に比べて大きく変化することを検出可能であれば、吐出不良の検出において、他の形状の領域が参照されてもよい。
たとえば、図13(a)、(b)に示すように、元画像の輝度画像に基づいて設定される第1の低輝度領域VMと第2の低輝度領域VLが円弧状であってもよい。この場合も、上記と同様、第1の低輝度領域VMを走査して各検出位置で得られた赤、緑、青の信号がそれぞれレジスタ701a、701b、701cに入力されて積算され、また、第2の低輝度領域VLを走査して各検出位置で得られた赤、緑、青の信号がそれぞれレジスタ702a、702b、702cに入力されて積算される。この場合も、上記と同様、平均レベルと変動幅ΔLを用いて、赤、緑、青の信号の積算値から、吐出不良のノズル位置(図中、矢印位置)に対応する特異な検出位置を特定でき、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの吐出不良を適切に検出することができる。
なお、上記実施の形態では、ブラックの吐出不良を、第2の低輝度領域VLから取得した赤、緑、青の全ての信号に基づいて検出したが、第2の低輝度領域VLから取得した赤、緑、青の信号の何れか1つにより特異な検出位置を検出した場合にブラックの吐出不良があると判定してもよく、あるいは、第2の低輝度領域VLから取得した赤、緑、青の信号の何れか2つにより特異な検出位置を検出した場合にブラックの吐出不良があると判定してもよい。ただし、この場合は、上記実施の形態のように、第2の低輝度領域VLにおいて取得した赤、緑および青の全ての信号について、特異な検出位置を検出したことにより、ブラックのインクに吐出不良があると判定する場合に比べて、ブラックの吐出不良の検出精度が低下する。
また、上記実施の形態では、黒の印刷用にブラックのインクを吐出する第4のインクジェットヘッド14が配置されたが、第4のインクジェットヘッド14が省略されてもよい。この場合、第1のインクジェットヘッド11〜第3のインクジェットヘッド13から吐出されるインクによって、黒が表現される。この場合も、第2の低輝度領域VLは上記と同様に設定され、また、ブラックの吐出不良も上記と同様に検出される。
この構成では、第1のインクジェットヘッド11〜第3のインクジェットヘッド13から吐出されるインクによって黒が表現されるため、ブラックの吐出不良が検出された場合は、第1のインクジェットヘッド11〜第3のインクジェットヘッド13の少なくとも1つに吐出不良があると判定される。異常情報には、ブラックの吐出不良を示す情報と、特異な検出位置が含められる。この異常情報が表示部に表示されることにより、ユーザは、第1のインクジェットヘッド11〜第3のインクジェットヘッド13の少なくとも1つにおいて、表示されたノズル位置(特異な検出位置に対応するノズル位置)に吐出不良が生じていることを知ることができる。
また、上記実施の形態では、スキャナ15を用いて、低輝度領域から赤、緑、青の信号を取得したが、他の光学機器を用いて低輝度領域から赤、緑、青の信号を取得してもよい。
なお、上記実施の形態には、布地50に画像を印刷する染色システム1を示したが、本発明は、染色システムに限らず、紙等の他の印刷面に画像を印刷する他の種類のインクジェット装置にも広く適用可能である。この場合、紙等の印刷面は、必ずしも、移送されなくてもよい。たとえば、紙等の印刷面は移送されずに、インクジェットヘッドの方が移動して、印刷面がインクジェットヘッドに対し相対的に移動する構成であってもよい。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 染色システム
2 … インクジェット装置
11 … 第1のインクジェットヘッド
12 … 第2のインクジェットヘッド
13 … 第3のインクジェットヘッド
14 … 第4のインクジェットヘッド
15 … スキャナ(信号取得部)
300 … 搬送部
700 … 吐出検査部

Claims (13)

  1. 被印刷面にインクを吐出して前記被印刷面に画像を印刷するためのインクジェット装置であって、
    前記被印刷面を移動させる搬送部と、
    少なくともシアン、マゼンタおよびイエローのインクをそれぞれ吐出し、前記被印刷面の移動方向に並んで配置された複数のインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドに設けられた複数のノズルにそれぞれ対応する検出位置において、前記被印刷面から赤、緑および青の信号を取得する信号取得部と、
    前記信号取得部により取得された前記信号に基づいて、前記インクジェットヘッドの吐出不良を検出する吐出検査部と、を備え、
    前記吐出検査部は、輝度レベルが所定の閾値よりも低い元画像上の領域に対応する低輝度領域を前記被印刷面上に設定し、前記低輝度領域において前記信号取得部により取得された前記赤、緑および青の信号の状態に基づいて、前記インクジェトヘッドにおける前記インクの吐出不良を検出する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記低輝度領域において前記信号取得部により取得された前記各信号の平均レベルを求め、前記信号が前記平均レベルを超える特異な前記検出位置が前記低輝度領域に存在するか否かに基づいて、前記インクジェトヘッドにおける前記インクの吐出不良を検出する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記特異な検出位置の存在を検出した前記信号の色に対応する前記インクジェットヘッドを特定し、特定したインクジェットヘッドと前記特異な検出位置とを示す異常情報を生成する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  4. 請求項2または3に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、輝度レベルが第1の閾値よりも低く第2の閾値よりも高い元画像上の領域に対応する第1の低輝度領域を前記被印刷面上に設定し、前記第1の低輝度領域において前記信号取得部により取得された前記信号を参照し、前記第1の低輝度領域に前記特異な検出位置が存在するか否かに基づいて、前記シアン、マゼンタおよびイエローに対するインクの吐出不良を検出する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  5. 請求項4に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記信号取得部により取得された赤の前記信号により前記第1の低輝度領域に前記特異な検出位置を検出した場合、前記シアンのインクに吐出不良があると判定する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  6. 請求項4または5に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記信号取得部により取得された緑の前記信号により前記第1の低輝度領域に前記特異な検出位置を検出した場合、前記マゼンタのインクに吐出不良があると判定する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  7. 請求項4ないし6の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記信号取得部により取得された青の前記信号により前記第1の低輝度領域に前記特異な検出位置を検出した場合、前記イエローのインクに吐出不良があると判定する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  8. 請求項4ないし7の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記元画像に基づいて、前記第1の低輝度領域を前記シアンの吐出領域に制限するよう調整し、調整後の前記第1の低輝度領域において、前記信号取得部により取得された赤の前記信号により、前記特異な検出位置を検出した場合に、前記シアンのインクに吐出不良があると判定する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  9. 請求項4ないし8の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記元画像に基づいて、前記第1の低輝度領域を前記マゼンタの吐出領域に制限するよう調整し、調整後の前記第1の低輝度領域において、前記信号取得部により取得された緑の前記信号により、前記特異な検出位置を検出した場合に、前記マゼンタのインクに吐出不良があると判定する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、輝度レベルが前記第2の閾値以下の元画像上の領域に対応する第2の低輝度領域を前記被印刷面上に設定し、前記第2の低輝度領域において前記信号取得部により取得された前記信号を参照し、前記第2の低輝度領域に前記特異な検出位置が存在するか否かに基づいて、ブラックのインクの吐出不良を検出する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  11. 請求項10に記載のインクジェット装置において、
    前記吐出検査部は、前記第2の低輝度領域において、赤、緑および青の前記信号の全てについて、前記特異な検出位置を検出した場合、前記ブラックのインクに吐出不良があると判定する、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか一項に記載のインクジェット装置において、
    シアン、マゼンタおよびイエローのインクをそれぞれ吐出する前記複数のインクジェットヘッドとともに、ブラックのインクをそれぞれ吐出する前記複数のインクジェットヘッドが、前記被印刷面の移動方向に並んで配置されている、
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  13. 請求項1ないし12の何れか一項に記載のインクジェット装置と、
    片面が前記被印刷面となる布地を前記搬送部に供給する布供給部と、
    前記複数のインクジェットヘッドにより染色された布地を乾燥させる乾燥部と、を備える、染色システム。
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