JP2018028799A - 問診受付システム、問診受付方法、及びプログラム - Google Patents

問診受付システム、問診受付方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが問診情報を登録する際の利便性を向上させることができる問診受付システムを提供することである。
【解決手段】本発明にかかる問診受付システム1は、ユーザ端末15から送信されたユーザ識別情報を受信し、ユーザ端末15に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信するアクセス処理部11と、ユーザ端末15が問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、ユーザ識別情報と患者区分とで構成される患者IDと問診情報とを対応付けてストレージ13に格納する問診受付処理部12と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は問診受付システム、問診受付方法、及びプログラムに関し、特にネットワークを利用した問診受付システム、問診受付方法、及びプログラムに関する。
患者が医療機関を受診する際、医療機関に準備されている問診票に患者が予め症状や体温を記入することで、医師は患者を効率よく診察することができる。例えば、患者が医療機関を受診する際、事前に問診情報をネットワーク経由で医療機関に提供することで、医師は更に効率よく患者を診察することができる。
特許文献1には、病院で診察を受ける前に患者の病状をある程度把握でき、病状に合わせて診察の予約を行うことのできる病院予約支援システムに関する技術が開示されている。
特開2002−099615号公報
特許文献1に開示されている技術のように、問診情報を登録する際は、問診情報と当該問診情報の対象者である患者の情報とを対応付けて保存する必要がある。例えば、ユーザ端末を用いて問診情報を登録する場合は、メールアドレスのようなユーザを識別するための情報(以下、ユーザ識別情報)を用いて患者IDを発行し、この患者IDと問診情報とを対応付けて保存することができる。
しかしながら、ユーザ識別情報はユーザ本人を識別するための情報であり、このユーザ識別情報を用いて、他のユーザの問診情報を登録することはできない。例えば親が子である乳児の問診情報を登録するなど、ユーザ識別情報で特定される「ユーザ端末を操作して問診情報を入力する者」と、問診対象である「患者」とが異なる場合、親のユーザ識別情報を用いて患者IDを生成することができないため、問診情報を登録することはできない。このため、ユーザが問診受付システムに問診情報を登録する際の利便性が低下するという問題がある。
本発明にかかる問診受付システムは、ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信するアクセス処理部と、前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けて第1のストレージに格納する問診受付処理部と、を備える。
本発明にかかる問診受付方法は、ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信し、前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けてストレージに格納する。
本発明にかかるプログラムは、ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信し、前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けてストレージに格納する、処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明により、ユーザが問診情報を登録する際の利便性を向上させることができる問診受付システム、問診受付方法、及びプログラムを提供することができる。
実施の形態1にかかる問診受付システムを説明するためのブロック図である。 実施の形態1にかかる問診受付システムの動作フローを説明するための図である。 ユーザ識別情報、患者区分、患者IDの一例を示す表である。 患者区分の一例を示す表である。 実施の形態2にかかる問診受付システムを説明するためのブロック図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムの動作フローを説明するための図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムの動作を説明するための図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムの動作を説明するための図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムで用いられるチケット情報の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムの問診フォームの一例を示す図である(基本情報入力画面)。 実施の形態2にかかる問診受付システムの問診フォームの一例を示す図である(詳細情報入力画面)。 実施の形態2にかかる問診受付システムの問診フォームの一例を示す図である(詳細情報入力画面)。 実施の形態2にかかる問診受付システムの入力内容確認画面の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムの予約確認画面の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムで用いられるチケット情報の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムで用いられるチケット情報の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムで用いられるチケット情報の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムで用いられるチケット情報の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムにおけるPHRストレージ及び医療機関ストレージのデータ構造を示す図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムのPHRストレージ及び医療機関ストレージの構成例を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる問診受付システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる問診受付システムを説明するためのブロック図である。図1に示すように、問診受付システム1は、アクセス処理部11、問診受付処理部12、及びストレージ13を備える。ユーザ端末15および医療機関端末16はそれぞれ、問診受付システム1にアクセス可能に構成されている。具体的には、ユーザ端末15は、問診受付システム1にアクセスして患者の問診情報を登録する。また、医療機関端末16は、問診受付システム1にアクセスして患者の問診情報を参照する。
問診受付システム1は、例えば、サーバシステム、クラウドシステム等を用いて構成することができる。ユーザ端末15および医療機関端末16は、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末装置やパーソナルコンピュータ等を用いて構成することができる。
なお、図1では、1台のユーザ端末15および1台の医療機関端末16が問診受付システム1にそれぞれ接続されている例を示しているが、問診受付システム1に接続されるユーザ端末15および医療機関端末16はそれぞれ複数であってもよい。また、ユーザ端末15および医療機関端末16は、無線または有線のネットワーク回線を介して問診受付システム1にそれぞれ接続されている。
アクセス処理部11は、ユーザ端末15から送信されたユーザ識別情報を受信し、ユーザ端末15に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信する。ここで、問診情報登録サイトへのアクセス情報とは、ユーザ端末15を用いて患者の問診情報を入力するためのサイトに関する情報である。問診情報登録サイトは、問診受付システム1(例えば、問診受付処理部12)が提供するように構成されている。アクセス処理部11は、問診情報登録サイトのURL(Uniform Resource Locator)をアクセス情報としてユーザ端末15に供給する。
問診受付処理部12は、ユーザ端末15が問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、ユーザ識別情報と患者区分とで構成される患者IDと問診情報とを対応付けてストレージ13に格納する。ストレージ13は、例えばハードディスクドライブを用いて構成されている。
ここで、ユーザ識別情報は、ユーザ端末15を操作して問診情報を入力する者を識別するための情報であり、例えば図3に示すようにメールアドレスを用いることができる。また、患者区分は、問診対象である患者を示すコードであり、複数のユーザ(第1のユーザおよび第2のユーザ)にそれぞれ付与された区分である。例えば図4に示すように、患者区分は、ユーザ本人およびユーザの子供にそれぞれ付与された区分の中から選択される。患者IDは、ユーザ識別情報と患者区分とを用いて生成されるID情報である。例えば、図3に示すように、ユーザ識別情報であるメールアドレス「aaa@xxx.yyy」の後に患者区分「1」を付加することで、患者ID「aaa@xxx.yyy:1」を生成することができる。
このように、本実施の形態にかかる問診受付システム1では、ユーザ識別情報と患者区分とを用いて患者IDを構成している。よって、ユーザ識別情報で特定される「ユーザ端末15を操作して問診情報を入力する者」と、問診対象である「患者」とが異なっていても、適切に患者IDを生成することができる。例えば、乳幼児が受診する場合は、母親が問診情報を入力する必要がある。このような場合は、母親のメールアドレス「aaa@xxx.yyy」をユーザ識別情報とし、患者区分を「1」(第一子)とすることで、問診対象の患者(乳幼児)を示す患者ID「aaa@xxx.yyy:1」を生成することができる。
また、例えば、母親本人が受診する場合は、母親のメールアドレス「aaa@xxx.yyy」をユーザ識別情報とし、患者区分を「0」(本人)とすることで、母親本人の患者ID「aaa@xxx.yyy:0」を生成することができる。すなわち、ユーザ識別情報であるメールアドレスを基に、患者区分に応じた患者IDを生成することができる。
なお、図3ではユーザ識別情報にメールアドレスを用いた例を示したが、本実施の形態ではユーザ識別情報として任意のIDをユーザが設定するようにしてもよい。本人確認の精度を向上させることを考慮すると、メールアドレス、ICカード番号、クレジットカード番号等を用いることが好ましい。
特にユーザ識別情報にメールアドレスを用いた場合は、ユーザ端末15からアクセス処理部11に空メールを送信し、その返信としてアクセス処理部11から問診情報登録サイトのURLを受信し、このURLに示される問診情報登録サイトにアクセスする。これにより、本人確認の精度を向上させることができる。
また、図4では、患者区分として、本人、第一子、第二子、第三子を備える場合を例として示した。しかし、本実施の形態では患者区分はこれ以外の構成であってもよく、例えば、家族を構成する他のメンバー、具体的には配偶者、祖父母等を患者区分に加えてもよい。また、家族以外のメンバーで患者区分を構成してもよい。また、本実施の形態では複数の患者区分を選択可能に構成してもよい。この場合は、選択した複数の患者区分のそれぞれについて、患者IDが生成される。例えば、患者区分として、第一子と第二子が選択された場合、2つの患者ID「aaa@xxx.yyy:1」、「aaa@xxx.yyy:2」が生成され、各々の患者の問診情報が患者IDと対応付けて登録可能になる。
次に、本実施の形態にかかる問診受付システムの動作(問診受付方法)について説明する。図2は、本実施の形態にかかる問診受付システムの動作フローを説明するための図である。なお、以下では、ユーザ識別情報としてユーザのメールアドレスを用いた場合を例として説明している。
図2に示すように、ユーザ端末15は、アクセス処理部11に空メールを送信する(ステップS1)。アクセス処理部11は、ユーザ端末15から送信された空メールを受信するとユーザ端末15に問診情報登録サイトのURLを送信する(ステップS2)。
その後、ユーザはユーザ端末15を用いて問診情報登録サイトのURLにアクセスし、患者区分と問診情報とを入力する。入力された患者区分と問診情報は問診受付処理部12に送信される(ステップS3)。問診受付処理部12は、送信された患者区分と問診情報とを受け付け、患者IDと問診情報とを対応付けてストレージ13に格納する(ステップS4)。医療機関は、医療機関端末16を用いて、ストレージ13に格納されている患者IDおよび問診情報を確認する(ステップS5)。
このようなフローにより、ユーザ端末15は、問診受付システム1にアクセスして患者の問診情報を登録することができる。また、医療機関端末16は、問診受付システム1にアクセスして患者の問診情報を参照することができる。
特許文献1に開示されている技術のように、問診情報を登録する際は、問診情報と当該問診情報の対象者である患者の情報とを対応付けて保存する必要がある。例えば、ユーザ端末を用いて問診情報を登録する場合は、メールアドレスのようなユーザを識別するための情報(ユーザ識別情報)を用いて患者IDを生成し、この患者IDと問診情報とを対応付けて保存することができる。
しかしながら、ユーザ識別情報はユーザ本人を識別するための情報であり、このユーザ識別情報を用いて、他のユーザの問診情報を登録することはできない。例えば親が子である乳児の問診情報を登録するなど、ユーザ識別情報で特定される「ユーザ端末を操作して問診情報を入力する者」と、問診対象である「患者」とが異なる場合、親のユーザ識別情報を用いて患者IDを生成することができないため、問診情報を登録することはできない。このため、ユーザが問診受付システムに問診情報を登録する際の利便性が低下するという問題があった。
これに対して本実施の形態にかかる問診受付システムでは、ユーザ端末15から送信されたユーザ識別情報と患者区分とを用いて患者IDを生成し、この患者IDと対応付けてストレージ13に問診情報を格納している。よって、ユーザ識別情報で特定される「ユーザ端末15を操作して問診情報を入力する者」と、問診対象である「患者」とが異なっていても、適切に患者IDを生成することができ、問診情報をこの患者IDと対応付けてストレージに格納することができる。
したがって、本実施の形態にかかる発明により、ユーザが問診情報を登録する際の利便性を向上させることができる問診受付システム、問診受付方法、及びプログラムを提供することができる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、実施の形態1で説明した問診受付システムのより詳細な構成について説明している。なお、本実施の形態では、実施の形態1と重複する部分については適宜説明を省略している。
図5は、実施の形態2にかかる問診受付システムを説明するためのブロック図である。図5に示すように、問診受付システム2は、問診システム20および予約システム30を備える。問診システム20は、アクセス処理部21、問診受付処理部22、PHR(Personal Health Records)ストレージ23、問診提出処理部24、医療機関ストレージ25、問診参照処理部26、及び更新処理部27を備える。ここで、図5に示すアクセス処理部21は図1に示したアクセス処理部11に対応し、図5に示す問診受付処理部22は図1に示した問診受付処理部12に対応し、図5に示すPHRストレージ23および医療機関ストレージ25は図1に示したストレージ13に対応している。予約システム30は、予約処理部31および予約参照処理部32を備える。
ユーザ端末15および医療機関端末16はそれぞれ、問診受付システム2にアクセス可能に構成されている。具体的には、ユーザ端末15は、問診受付システム2にアクセスして患者の問診情報を登録する。また、医療機関端末16は、問診受付システム2にアクセスして患者の問診情報および予約状況をを参照する。
問診受付システム2は、例えば、サーバシステム、クラウドシステム等を用いて構成することができる。ユーザ端末15および医療機関端末16は、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末装置やパーソナルコンピュータ等を用いて構成することができる。
なお、図5では、1台のユーザ端末15および1台の医療機関端末16が問診受付システム2にそれぞれ接続されている例を示しているが、問診受付システム2に接続されるユーザ端末15および医療機関端末16はそれぞれ複数であってもよい。また、ユーザ端末15および医療機関端末16は、無線または有線のネットワーク回線を介して問診受付システム2にそれぞれ接続されている。
問診システム20が備えるアクセス処理部21は、ユーザ端末15から送信されたユーザ識別情報を受信すると、ユーザ端末15に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信する。ここで、問診情報登録サイトへのアクセス情報とは、ユーザ端末15を用いて患者の問診情報を入力するためのサイトに関する情報である。問診情報登録サイトは、問診システム20(例えば、問診受付処理部22)が提供するように構成されている。アクセス処理部21は、問診情報登録サイトのURLをアクセス情報としてユーザ端末15に供給する。
問診受付処理部22は、ユーザ端末15が問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、ユーザ識別情報と患者区分とで構成される患者IDと問診情報とを対応付けてPHRストレージ23に格納する。また、問診受付処理部22はチケット情報を生成する。チケット情報の詳細については後述する。なお、ユーザ識別情報、患者区分、及び患者IDについては、実施の形態1で説明した場合(図3、図4参照)と同様であるので重複した説明は省略する。
PHRストレージ23は、患者の問診情報を患者IDと対応付けて格納している。例えば、PHRストレージ23は、特定の患者の複数の医療機関における問診情報を患者IDと対応付けて格納している。これにより、特定の患者の問診情報を生涯にわたって蓄積することができ、健康状態を生涯にわたって管理することができる。患者はユーザ端末15を用いて自分の問診情報の履歴を確認することができる。
また、PHRストレージ23には、複数の患者の問診情報を各々の患者の患者IDと対応付けて格納してもよい。このように、複数の患者の問診情報を蓄積することで多数の問診情報を蓄積することができ、蓄積した問診情報のデータを統計的に解析して活用することができる。この場合は、プライバシー保護の観点から、各々の患者は自分の患者IDの情報しか参照することができないようにすることが好ましい。PHRストレージ23は、例えばハードディスクドライブを用いて構成されている。
問診提出処理部24は、医療機関がアクセス可能な医療機関ストレージ25に、PHRストレージ23に格納されている患者ID及び問診情報をコピーする。このとき、問診提出処理部24は、チケット情報を用いてPHRストレージ23から医療機関ストレージ25に患者ID及び問診情報をコピーする。なお、PHRストレージ23は、医療機関がアクセスできないように構成されている。
医療機関ストレージ25は、問診提出処理部24から供給された問診情報を患者IDと対応付けて格納する。医療機関ストレージ25は、複数の医療機関の問診情報を格納することができる。医療機関ストレージ25に格納されている問診情報には、患者が受診する医療機関に対応した医療機関コードが付与されている。よって、医療機関は、複数の医療機関の問診情報のうち、自分の医療機関コードが付与されている問診情報のみを医療機関ストレージ25から引き出すことができる。医療機関ストレージ25は、例えばハードディスクドライブを用いて構成されている。
問診参照処理部26は、医療機関ストレージ25に格納されている患者IDおよび問診情報を医療機関端末16に送信する。これにより、医療機関は、医療機関ストレージ25に格納されている患者IDおよび問診情報を医療機関端末16を用いて参照することができる。このとき、問診参照処理部26は、医療機関端末16を使用している医療機関の医療機関コードに対応する問診情報のみを医療機関端末16に送信する。
更新処理部27は、PHRストレージ23および医療機関ストレージ25に格納されている患者IDを更新する。具体的には、患者が医療機関を初めて受診する場合、この医療機関に対して問診情報を初めて登録することになる。この場合は、この患者の患者番号が存在しないため、上記で説明したユーザ識別情報と患者区分とを用いて患者IDを生成する。PHRストレージ23および医療機関ストレージ25には、ユーザ識別情報と患者区分とを用いて生成された患者IDを用いて問診情報が格納される。その後、医療機関において患者の本人確認がとれた後、医療機関は医療機関端末16に患者番号を入力する。この入力された患者番号は更新処理部27に供給される。更新処理部27は、PHRストレージ23および医療機関ストレージ25に格納されている患者ID、つまりユーザ識別情報と患者区分とで構成されている患者IDを、医療機関が付与した患者番号に更新する。以降、この患者がこの医療機関に対して問診情報を登録する場合は、患者IDとしてこの患者番号が使用される。なお、本実施の形態では、患者IDを更新する際、患者IDを削除せずに、患者IDと患者番号とを紐付けするようにしてもよい。
予約システム30が備える予約処理部31は、問診受付処理部22から取得した問診情報に基づいてユーザに予約枠候補を提示し、提示した予約枠候補の中からユーザが選択した予約枠を、確定した予約枠として処理する。このとき、予約処理部31は、問診情報に基づいて判断された緊急度に応じて予約枠候補を決定してもよい。例えば、予約処理部31は、患者の体温に応じて緊急度を設定してもよい。例えば、体温が39.0℃以上の場合は緊急度を「高」とし、体温が38.0℃以上38.9℃未満の場合は緊急度を「中」とし、体温が38.0℃よりも低い場合は緊急度を「低」としてもよい。また、例えば、誤飲、けいれん症状がある場合など、緊急度が高い症状の場合には緊急度を「高」としてもよい。
予約参照処理部32は、予約処理部31で確定された予約枠に関する情報を医療機関端末16に送信する。これにより、医療機関は、医療機関端末16を用いて受診予定の患者の予約枠を参照することができる。
次に、本実施の形態にかかる問診受付システムの動作(問診受付方法)について説明する。図6は、本実施の形態にかかる問診受付システムの動作フローを説明するための図である。なお、以下では、ユーザ識別情報としてユーザのメールアドレスを用いた場合を例として説明している。
図6に示すように、ユーザ端末15は、アクセス処理部21に空メールを送信する(ステップS11)。アクセス処理部21は、ユーザ端末15から送信された空メールを受信すると、ユーザ端末15に問診情報登録サイトのURLを送信する(ステップS12)。
図7を用いて具体的に説明すると、例えばユーザ端末15は、医療機関のホームページに掲載されているQRコード(登録商標)41を読み取り、このQRコード41に記録されている医療機関のメールアドレスに空メールを送信する(ステップS11)。アクセス処理部21は、ユーザ端末15に問診情報登録サイトのURL(42)を送信する(ステップS12)。空メールの送信先は、医療機関毎に設定されているので、アクセス処理部21は空メールの送信先、つまり医療機関のメールアドレスを用いて、ユーザが受診する医療機関を識別することができる。
その後、図6に示すように、ユーザはユーザ端末15を用いて問診情報登録サイトのURLにアクセスし、患者区分を含む患者情報を入力する。入力された患者情報は問診受付処理部22に送信される(ステップS13)。問診受付処理部22は、患者情報が供給されるとチケット情報を生成する(ステップS14)。
図8を用いて具体的に説明すると、例えばユーザ端末15を用いて問診情報登録サイトのURLにアクセスすると、ユーザ端末15には患者情報入力画面45が表示される。ユーザは、患者の続柄、生年月日、性別を記入し、これらの患者情報を問診受付処理部22に送信する(ステップS13)。患者が医療機関を初めて受診する場合は診察券番号を空欄とする。
問診受付処理部22は、患者情報が供給されるとチケット情報を生成する(ステップS14)。ここでチケット情報は、問診提出処理部24がPHRストレージ23から医療機関ストレージ25に患者ID及び問診情報をコピーする際に用いられる情報であり、送信元情報である患者IDと送信先情報である医療機関情報とを含む情報である。
図9は、チケット情報の一例を示す図である。図9に示すように、チケット情報には、チケット発行番号、発行元コード、発行元患者番号、発行元回答番号、発行先コード、発行先患者番号、及び発行先回答番号の項目が設けられている。
チケット発行番号は、問診受付処理部22がチケット情報を生成した際に付与される通し番号である。発行元コードは、問診情報の発行元を示すコードであり、「9999」は発行元がPHRストレージ23であることを示している。発行元患者番号は、ユーザ識別情報と患者区分とで構成される患者IDであり、ユーザ識別情報がメールアドレスである場合は、図9に示すようなメールアドレスに患者区分を付加した文字列「aaa@xxx.yyy:1」となる。発行元回答番号は、問診情報が入力された際に付与される番号である。
発行先コードは、選択された医療機関の識別コード、換言すると、患者が受診する医療機関の識別コードである。この医療機関の識別コードは、ユーザが空メールを送信した際の送信先のメールアドレスに対応する医療機関の識別コードである。発行先患者番号は、ユーザ識別情報と患者区分とで構成される患者IDであり、ユーザ識別情報がメールアドレスである場合は、図9に示すようなメールアドレスに患者区分が付加した文字列「aaa@xxx.yyy:1」となる。発行先回答番号は、PHRストレージ23から医療機関ストレージ25に問診情報がコピーされたときに付与される番号である。チケット情報は、図6に示すステップS25の問診提出処理のときに使用される。この処理については後述する。
図6に示すように、問診受付処理部22は、ユーザ端末15に問診フォームを送信する(ステップS15)。その後、ユーザは、ユーザ端末15を用いて問診フォームに患者の問診情報を入力する(ステップS16)。
例えば、問診情報には、(1)基本情報、(2)プロフィール情報、(3)今回情報が含まれている。基本情報は、患者の生年月日、性別の基本的な情報である。プロフィール情報は、患者のアレルギー、予防接種の履歴等の過去の事実である。今回情報は、体重、現在の体温、来院理由等の情報である。
図10は、問診フォームの一例を示す図であり、基本情報入力画面の一例を示している。図10に示すように、基本情報入力画面には、問診項目として、生年月日、性別、体重、回答者、現在の体温、最も高い時の体温、発熱開始時の欄があり、ユーザはこれらの欄に問診内容を記入する。ここで、生年月日、性別は基本情報に対応し、体重、現在の体温、最も高い時の体温、発熱開始時は今回情報に対応している。
図11、図12は、問診フォームの一例を示す図であり、詳細情報入力画面の一例を示している。図11に示す詳細情報入力画面では、溺水、熱傷、打撲、ねんざ等の症状毎に問診内容(今回情報)を記入できるように構成されている。また、図12に示す詳細情報入力画面では、画面に示される部位毎に問診内容を入力できるように構成されている。なお、これらの問診フォームは一例であり、本実施の形態にかかる問診受付システムではこれら以外の問診フォームを用いてもよい。
また、図6のステップS15において問診受付処理部22が問診フォームをユーザ端末15に送信する際、患者の問診情報の登録が2回目以降である場合は、共通項目である基本情報およびプロフィール情報の入力を省略することができる。
つまり、問診受付処理部22は、ユーザ端末15から患者情報が送信されると(ステップS13)、この患者が初めての受診であるのか、または2回目以降の受診であるのかを識別することができる。問診受付処理部22は、患者が初めて受診する場合は、基本情報、プロフィール情報、および今回情報を含む問診情報を入力可能な問診フォームをユーザ端末15に送信する(ステップS15)。一方、問診受付処理部22は、患者が2回目以降の受診である場合は、共通項目である基本情報およびプロフィール情報の前回の入力値が反映された問診フォームをユーザ端末15に送信する(ステップS15)。
ユーザが問診フォームに患者の問診情報を入力した後、ユーザ端末15は予約システム30に予約枠を要求する(ステップS17)。具体的には、図5に示すユーザ端末15は問診受付処理部22に問診情報を送信する。問診受付処理部22は、ユーザ端末15から送信された問診情報を予約処理部31に送信する。その後、予約処理部31は、受診予定の医療機関の空き状況および問診受付処理部22から取得した問診情報に基づいて予約枠候補を決定する。このとき、予約処理部31は、問診情報に基づいて判断された緊急度に応じて予約枠候補を決定してもよい。例えば、予約処理部31は、患者の体温に応じて緊急度を設定してもよい。
その後、予約処理部31は、予約枠候補を問診受付処理部22を経由してユーザ端末15に提示する(ステップS18)。図13は、問診受付システムの入力内容確認画面の一例を示す図である。図13に示す入力内容確認画面には複数の予約枠候補46が表示されており、ユーザはこの予約枠候補の中から予約枠を選択して予約枠を確定する(ステップS19)。
その後、ユーザ端末15は、ユーザによって入力された問診情報を問診受付処理部22に送信する(ステップS20)。また、ユーザ端末15は、確定した予約枠を問診受付処理部22を経由して予約処理部31に送信する(ステップS21)。具体的には、ユーザ端末15は、確定した予約枠を問診受付処理部22に送信する。その後、問診受付処理部22は、確定した予約枠を予約処理部31に送信する。
問診受付処理部22は、ユーザ端末15から問診情報と予約枠とを受け付けると、ユーザ端末15に登録確認通知を送信する(ステップS22)。これにより、ユーザ端末15には、図14に示すような予約日時48と問診内容49とが表示された確認画面が表示される。
また、問診受付処理部22は、患者ID及び問診情報をPHRストレージ23に格納する(ステップS23)。これにより、PHRストレージ23に患者ID及び問診情報が格納される(ステップS24)。患者ID及び問診情報をPHRストレージ23に格納する際、問診受付処理部22は、図15に示すように、チケット情報の発行元回答番号を新たに付与する。図15では、発行元回答番号を「100」としている。ここで、チケット情報の発行元回答番号は、PHRストレージ23に格納された問診情報を識別するための番号である。
その後、問診提出処理部24は、PHRストレージ23に格納されている患者ID及び問診情報を医療機関ストレージ25にコピーする(ステップS25:問診提出処理)。これにより、医療機関ストレージ25に患者ID及び問診情報が格納される(ステップS26)。このとき、問診提出処理部24は、チケット情報を用いてPHRストレージ23から医療機関ストレージ25に患者ID及び問診情報をコピーする。つまり、患者が受診する医療機関に対応する医療機関ストレージ25は、チケット情報の「発行先コード」(図15の発行先コード「0001」参照)によって識別され、問診提出処理部24はこの発行先コードに対応する医療機関ストレージ25に患者ID及び問診情報をコピーする。このチケット情報の「発行先コード」は、医療機関毎に設定されている空メールの送信先のアドレスに、ユーザが空メールを送信することで付与される。チケット情報は、問診受付処理部22から問診提出処理部24に供給される。
患者ID及び問診情報を医療機関ストレージ25に格納する際、問診提出処理部24は、図16に示すように、チケット情報の発行先回答番号を新たに付与する。図16では、発行元回答番号を「101」としている。ここで、チケット情報の発行先回答番号は、医療機関ストレージ25に格納された問診情報を識別するための番号である。
その後、問診参照処理部26は、医療機関端末16からの要求に応じて、医療機関ストレージ25に格納されている患者IDおよび問診情報を医療機関端末16に送信する(ステップS27:問診参照処理)。これにより、医療機関は、医療機関ストレージ25に格納されている患者IDおよび問診情報を医療機関端末16を用いて参照することができる(ステップS28)。
また、予約参照処理部32は、医療機関端末16からの要求に応じて、予約処理部31で確定された予約枠に関する情報を医療機関端末16に送信する(ステップS29:予約参照処理)。これにより、医療機関は、医療機関端末16を用いて受診予定の患者の予約枠を参照することができる(ステップS30)。例えば、医療機関は医療機関端末16を用いて当日の予約枠を確認することができる。
患者が医療機関を初めて受診する場合、患者が医療機関を受診し、医療機関において患者の本人確認が取れると、医療機関の担当者(例えば、医師など)は医療機関端末16を用いて患者番号を確定する(ステップS31)。
更新処理部27は、図6のステップS31にて患者番号が確定されると、PHRストレージ23および医療機関ストレージ25に格納されている患者IDを更新する(ステップS32)。つまり、患者が医療機関を初めて受診する場合、PHRストレージ23および医療機関ストレージ25に格納されている患者IDは、ユーザ識別情報(メールアドレス)と患者区分とを用いて生成された患者ID(例えば、「aaa@xxx.yyy:1」)となっている。更新処理部27は、PHRストレージ23および医療機関ストレージ25に格納されているこの患者IDを、医療機関が付与した患者番号(例えば、「12345」)に更新する。図17に、患者IDを患者番号(「12345」)に更新した後のチケット情報の一例を示す。以降、この患者がこの医療機関に対して問診情報を登録する場合は、患者IDとしてこの患者番号が使用される。
なお、過去に医療機関を受診したことがある場合、つまり患者番号が既に存在する場合は図6のステップS31〜S32の処理は省略される。
次に、過去に受診したことがある医療機関を患者が再び受診する場合の動作フローについて説明する。図6に示すように、ユーザ端末15は、アクセス処理部21に空メールを送信する(ステップS11)。アクセス処理部21は、ユーザ端末15から送信された空メールを受信すると、ユーザ端末15に問診情報登録サイトのURLを送信する(ステップS12)。
その後、ユーザはユーザ端末15を用いて問診情報登録サイトのURLにアクセスし、患者区分を含む患者情報を入力する。入力された患者情報は問診受付処理部22に送信される(ステップS13)。その後、問診受付処理部22は、ユーザ識別情報と患者区分とで構成される患者ID(aaa@xxx.yyy:1)を生成する。ここで、患者が過去に医療機関(発行先コード「0001」)を受診したことがある場合は、既に図18に示すようなチケット情報が存在する。この場合は、問診受付処理部22で生成された患者ID(aaa@xxx.yyy:1)が、既に存在するチケット情報の「発行元患者番号」と一致するので、発行先患者番号である「12345」を患者IDとして使用する。
以降の動作フロー、つまり図6に示すステップS15〜S30の動作フローは上記で説明した場合と同様であるので重複した説明は省略する。
なお、上記のステップS32において更新処理部27がPHRストレージ23および医療機関ストレージ25に格納されている患者IDを更新する際、図18に示すように、チケット情報の「発行先患者番号」も医療機関が付与した患者番号「12345」に更新される。しかし、「発行元患者番号」は医療機関が付与した患者番号に更新せず、ユーザ識別情報と患者区分とで構成される患者ID(aaa@xxx.yyy:1)としている。これは、上記で説明したように、同一の患者が同一の医療機関を受診したことがあるか否か、つまり既にチケット情報が存在するか否かを「発行元患者番号」(aaa@xxx.yyy:1)を用いて調べるためである。
次に、本実施の形態にかかる問診受付システムにおけるPHRストレージ23及び医療機関ストレージ25のデータ構造について、図19を用いて説明する。図19に示すように、PHRストレージ23及び医療機関ストレージ25は、データテーブルとして基本情報テーブル51と問診テーブル52とを備える。基本情報テーブル51は、患者の基本情報を格納するテーブルである。問診テーブル52は、問診情報、つまり患者の具体的な問診内容を格納するテーブルである。
基本情報テーブル51は、ID番号、回答日、医療機関コード、患者ID、及び問診回答コードを項目として備える。問診テーブル52は、問診回答コード、誕生日、身長、体重、性別、及び問診回答(複数)を項目として備える。基本情報テーブル51と問診テーブル52は一対一の関係にあり、各々のテーブルは問診回答コードをキーとして互いに連結されている。なお、問診テーブル52の問診回答コード、誕生日、性別は、問診情報の基本情報に対応している。
基本情報テーブル51の医療機関コードは、PHRストレージ23に格納される場合はPHRストレージ23を示すコード(例えば「9999」)であり、これはチケット情報の発行元コードに対応している。また、医療機関ストレージ25に格納される場合は、医療機関コードは患者が受診する医療機関を示すコード(例えば、「0001」)であり、これはチケット情報の発行先コードに対応している。
また、基本情報テーブル51の患者IDは、新規登録時にはメールアドレスと患者区分とで構成される患者ID(例えば、「aaa@xxx.yyy:1」)であり、既に医療機関から患者番号が付与されているときは患者番号(例えば、「12345」)である。なお、図6のステップS32において更新処理が実施される際は、基本情報テーブル51の患者ID(例えば、「aaa@xxx.yyy:1」)が医療機関が付与した患者番号(例えば、「12345」)に更新される。
次に、本実施の形態にかかる問診受付システムのPHRストレージ23及び医療機関ストレージ25の構成例について、図20に示すブロック図を用いて説明する。図20では、複数の患者および複数の医療機関が問診受付システムにアクセスする場合を示している。図20に示すように、PHRストレージ23は、患者Aがアクセス可能な患者データ領域A、患者Bがアクセス可能な患者データ領域B、患者Cがアクセス可能な患者データ領域Cをそれぞれ備える。ここで、各々の患者データ領域A〜Cは、各々異なるハードディスクドライブを用いて構成して物理的に分離されていてもよく、また、同一のハードディスクドライブで構成して、ソフトウェア的に分離されていてもよい。各々の患者データ領域A〜Cをソフトウェア的に分離する場合は、例えば図19に示す基本情報テーブル51の「患者ID」を用いてデータを分離することができる。
このように、各々の患者がアクセスできる患者データ領域を制限することで問診受付システムのセキュリティレベルを維持することができる。また、PHRストレージ23には複数の患者A〜Cの問診情報を各々の患者の患者IDと対応付けて格納されているので、蓄積された問診情報のデータを統計的に解析して活用することができる。この場合、PHRストレージ23には患者の個人情報が格納されていないので患者のプライバシーを保護しつつ、患者の問診情報を活用することができる。
また、図20に示すように、医療機関ストレージ25は、医療機関Aがアクセス可能な医療機関データ領域A、医療機関Bがアクセス可能な医療機関データ領域B、医療機関Cがアクセス可能な医療機関データ領域Cをそれぞれ備える。ここで、各々の医療機関データ領域A〜Cは、各々異なるハードディスクドライブを用いて構成して物理的に分離されていてもよく、また、同一のハードディスクドライブで構成して、ソフトウェア的に分離されていてもよい。各々の医療機関データ領域A〜Cをソフトウェア的に分離する場合は、例えば図19に示す基本情報テーブル51の「医療機関コード」を用いてデータを分離することができる。このように、各々の医療機関がアクセスできる医療機関データ領域を制限することで問診受付システムのセキュリティレベルを維持することができる。
本実施の形態にかかる問診受付システム2においても、ユーザ端末15から送信されたユーザ識別情報と患者区分とを用いて患者IDを生成し、この患者IDと対応付けてPHRストレージ23及び医療機関ストレージ25に問診情報を格納している。よって、ユーザ識別情報で特定される「ユーザ端末15を操作して問診情報を入力する者」と、問診対象である「患者」とが異なっていても、適切に患者IDを生成することができ、問診情報をこの患者IDと対応付けてストレージに格納することができる。したがって、本実施の形態にかかる発明により、ユーザが問診情報を登録する際の利便性を向上させることができる問診受付システムを提供することができる。
また、医療機関は患者番号を持たない新規の患者の問診情報を受け付けることができる。また、患者は患者番号を管理することなく、ユーザ識別情報(例えば、メールアドレス)のみで問診情報の登録が可能になる。また、患者は患者の生涯の記録を単一のIDであるユーザ識別情報(例えば、メールアドレス)で管理することができる。更に、既に患者ID(チケット情報)が作成されている場合は、過去に登録した問診情報を表示することができるため、問診情報の登録にかかる時間を短縮することができる。また、本実施の形態にかかる問診受付システムを複数の医療機関で利用することで、複数の医療機関における問診情報を問診受付システムに蓄積することができ、この蓄積された問診情報を有効活用することができる。
次に、実施の形態1、2にかかる問診受付システム1、2のハードウェア構成例について、図21に示すブロック図を用いて説明する。問診受付システム1、2は、例えば、サーバシステム、クラウドシステム等を用いて構成することができる。
問診受付システム1、2は、ネットワークインターフェース101、プロセッサ102、メモリ103、及びストレージ104を備える。ネットワークインターフェース101は、ユーザ端末15および医療機関端末16と通信を実施するためのインターフェースである。
プロセッサ102は、メモリ103に格納されているソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上記の実施の形態1の図1、図2、及び実施の形態2の図5、図6で説明した処理を行う。プロセッサ102は、例えばマイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)を用いて構成することができる。プロセッサ102は、複数のプロセッサを備えていてもよい。
メモリ103は、プロセッサ102で実行されるソフトウェア(コンピュータプログラム)を格納している。メモリ103は、例えば揮発性メモリ、不揮発性メモリ、又はこれらの組み合わせで構成することができる。揮発性メモリには、例えばSRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いることができる。不揮発性メモリには、例えばフラッシュメモリ等を用いることができる。
ストレージ104は、図1に示したストレージ13、図5に示したPHRストレージ23及び医療機関ストレージ25に対応しており、患者IDや問診情報を格納する。ストレージ104は、例えばハードディスクドライブを用いて構成することができる。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
(付記1)
ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信するアクセス処理部と、
前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けて第1のストレージに格納する問診受付処理部と、を備える、
問診受付システム。
(付記2)
前記ユーザ識別情報はユーザのメールアドレスである、付記1に記載の問診受付システム。
(付記3)
前記患者区分は、第1のユーザおよび第2のユーザにそれぞれ付与された区分の中から選択された少なくとも一つの区分である、付記1または2に記載の問診受付システム。
(付記4)
前記アクセス処理部は、前記ユーザ識別情報の送信先のアドレスを医療機関毎に有し、
前記問診受付処理部は、前記ユーザ端末が前記ユーザ識別情報を送信したアドレスに対応した医療機関と対応付けて前記問診情報を前記第1のストレージに格納する、
付記1乃至3のいずれか一項に記載の問診受付システム。
(付記5)
前記第1のストレージには、複数の医療機関における前記患者の問診情報が前記患者IDと対応付けて格納されている、付記1乃至4のいずれか一項に記載の問診受付システム。
(付記6)
前記第1のストレージに格納されている前記患者ID及び前記問診情報を第2のストレージにコピーする問診提出処理部を更に備え、
前記第1のストレージは医療機関がアクセス不可能に構成されており、前記第2のストレージは前記医療機関がアクセス可能に構成されており、
前記問診提出処理部は、送信元情報である患者IDと送信先情報である医療機関情報とを含むチケット情報を用いて、前記第1のストレージから前記第2のストレージに前記患者ID及び前記問診情報をコピーする、
付記1乃至5のいずれか一項に記載の問診受付システム。
(付記7)
前記第2のストレージに格納されている前記患者IDおよび前記問診情報を医療機関端末を用いて参照するための問診参照処理部を更に備える、付記6に記載の問診受付システム。
(付記8)
前記第1及び第2のストレージに格納されている前記患者IDを、前記医療機関が付与した患者番号に更新する更新処理部を更に備える、付記6または7に記載の問診受付システム。
(付記9)
前記問診受付システムは予約処理部を更に備え、
前記予約処理部は、
前記問診情報に基づいてユーザに予約枠候補を提示し、
前記提示した予約枠候補の中から前記ユーザが選択した予約枠を、確定した予約枠として処理する、
付記1乃至8のいずれか一項に記載の問診受付システム。
(付記10)
前記予約処理部は、前記問診情報に基づいて判断された緊急度に応じて前記予約枠候補を決定する、請求項9に記載の問診受付システム。
(付記11)
前記予約処理部で確定された前記予約枠を医療機関端末を用いて参照するための予約参照処理部を更に備える、請求項9または10に記載の問診受付システム。
(付記12)
ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信し、
前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けてストレージに格納する、
問診受付方法。
(付記13)
ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信し、
前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けてストレージに格納する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
1、2 問診受付システム
11 アクセス処理部
12 問診受付処理部
13 ストレージ
15 ユーザ端末
16 医療機関端末
20 問診システム
21 アクセス処理部
22 問診受付処理部
23 PHRストレージ
24 問診提出処理部
25 医療機関ストレージ
26 問診参照処理部
27 更新処理部
30 予約システム
31 予約処理部
32 予約参照処理部

Claims (11)

  1. ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信するアクセス処理部と、
    前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けて第1のストレージに格納する問診受付処理部と、を備える、
    問診受付システム。
  2. 前記ユーザ識別情報はユーザのメールアドレスである、請求項1に記載の問診受付システム。
  3. 前記患者区分は、第1のユーザおよび第2のユーザにそれぞれ付与された区分の中から選択された少なくとも一つの区分である、請求項1または2に記載の問診受付システム。
  4. 前記アクセス処理部は、前記ユーザ識別情報の送信先のアドレスを医療機関毎に有し、
    前記問診受付処理部は、前記ユーザ端末が前記ユーザ識別情報を送信したアドレスに対応した医療機関と対応付けて前記問診情報を前記第1のストレージに格納する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の問診受付システム。
  5. 前記第1のストレージには、複数の医療機関における前記患者の問診情報が前記患者IDと対応付けて格納されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の問診受付システム。
  6. 前記第1のストレージに格納されている前記患者ID及び前記問診情報を第2のストレージにコピーする問診提出処理部を更に備え、
    前記第1のストレージは医療機関がアクセス不可能に構成されており、前記第2のストレージは前記医療機関がアクセス可能に構成されており、
    前記問診提出処理部は、送信元情報である患者IDと送信先情報である医療機関情報とを含むチケット情報を用いて、前記第1のストレージから前記第2のストレージに前記患者ID及び前記問診情報をコピーする、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の問診受付システム。
  7. 前記第2のストレージに格納されている前記患者IDおよび前記問診情報を医療機関端末を用いて参照するための問診参照処理部を更に備える、請求項6に記載の問診受付システム。
  8. 前記第1及び第2のストレージに格納されている前記患者IDを、前記医療機関が付与した患者番号に更新する更新処理部を更に備える、請求項6または7に記載の問診受付システム。
  9. 前記問診受付システムは予約処理部を更に備え、
    前記予約処理部は、
    前記問診情報に基づいてユーザに予約枠候補を提示し、
    前記提示した予約枠候補の中から前記ユーザが選択した予約枠を、確定した予約枠として処理する、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の問診受付システム。
  10. ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信し、
    前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けてストレージに格納する、
    問診受付方法。
  11. ユーザ端末から送信されたユーザ識別情報を受信し、前記ユーザ端末に問診情報登録サイトへのアクセス情報を送信し、
    前記ユーザ端末が前記問診情報登録サイトにアクセスして送信した問診情報と当該問診情報の対象者を示す患者区分とを受け付け、前記ユーザ識別情報と前記患者区分とで構成される患者IDと前記問診情報とを対応付けてストレージに格納する、
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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