JP2018026202A - ヒューズ - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシングの長さ方向の寸法に個体差があっても、ヒューズの寸法のバラツキを抑えることができるヒューズを提供する。【解決手段】一対の端子部110と、当該端子部110の間の溶断部120とからなるヒューズエレメント100と、当該溶断部120を収容するケーシング400と、当該ケーシング400の両側の端部430の開口部410を塞ぐキャップ300と、を備えたヒューズ500であって、前記ケーシング400の長さ方向に弾性変形可能な弾性変形部と、前記ヒューズエレメント100の少なくとも一端において、前記開口部410から突出した前記端子部110を挟む2つの保持部200と、を備え、当該保持部200は、前記端子部110を挟む挟部210と、当該挟部210から立ち上がる基部220とを備え、前記弾性変形部は、前記キャップ300と、前記ケーシング400の端部430との間に位置している。【選択図】図3

Description

本願発明は、主に自動車用電気回路等に用いられるヒューズに関し、特に、ケーシング内にヒューズエレメントを張架して保持するヒューズに関する。
従来から、ヒューズは、自動車等に搭載されている電気回路や、電気回路に接続されている各種電装品を保護するために用いられてきた。詳しくは、電気回路中に意図しない過電流が流れた場合に、ヒューズに内蔵されたヒューズエレメントの溶断部が過電流による発熱により溶断して、各種電装品に過度な電流が流れないように保護している。
そして、このヒューズは用途に応じて様々な種類があり、例えば、比較的大きい過電流から保護するための特許文献1に記載のヒューズが知られている。
このヒューズは、筒型のケーシング内部にヒューズエレメントを張架して保持するタイプのものである。具体的には、筒状のカバー体(ケーシング)と、前記カバー体の内部に張架される可溶体(ヒューズエレメント)と、前記カバー体の両端において前記可溶体の両端部をそれぞれ挟み込む2つの可溶体保持部と、を備えている。そして、2つの可溶体保持部の基部が、前記可溶体の両端部を挟み込んだ状態で、カバー体の両側の開口部の周縁部にそれぞれ当接している。これにより、カバー体の内部に可溶体(ヒューズエレメント)を張架して、ズレないように保持している。さらに、筒状のカバー体の両端を密閉するために、カバー体の内部に可溶体(ヒューズエレメント)を張架した状態で、両側からキャップを取り付けている。
ところで、ケーシングの長さ方向の寸法には個体差があるため、そのケーシングにキャップを取り付けて完成したヒューズの寸法に、バラツキが生じることがある。特に、ケーシングがセラミックで形成されている場合は、ケーシングの寸法の公差が大きく、ヒューズの寸法のバラツキも大きくなっていた。
特開2012−43573号
そこで、本願発明は、ケーシングの長さ方向の寸法に個体差があっても、ヒューズの寸法のバラツキを抑えることができるヒューズを提供する。
本願発明のヒューズは、一対の端子部と、当該端子部の間の溶断部とからなるヒューズエレメントと、当該溶断部を収容するケーシングと、当該ケーシングの両側の端部の開口部を塞ぐキャップと、を備えたヒューズであって、前記ケーシングの長さ方向に弾性変形可能な弾性変形部と、前記ヒューズエレメントの少なくとも一端において、前記開口部から突出した前記端子部を挟む2つの保持部と、を備え、当該保持部は、前記端子部を挟む挟部と、当該挟部から立ち上がる基部とを備え、前記弾性変形部は、前記キャップと、前記ケーシングの端部との間に位置していることを特徴とする。
上記特徴によれば、保持部の弾性変形部が弾性変形して、長さを調節することができるため、ヒューズの長さのバラツキを抑えることができる。
さらに、本願発明のヒューズは、前記弾性変形部が、前記キャップと、前記開口部の周縁部に当接した基部との間に位置することを特徴とする。
上記特徴によれば、基部はケーシングの開口部の周縁部に当接しているので、弾性変形部が弾性変形しても、保持部は移動することなく、キャップのみが開口部に向けて移動するので、ケーシング内部の溶断部には、全く負荷がかからないのである。
さらに、本願発明のヒューズは、前記基部は弾性変形可能な板材で構成され、前記弾性変形部は、前記基部の一部を屈曲させた構造であることを特徴とする。
上記特徴によれば、弾性変形部を、弾性変形可能な板材で構成された基部の一部を屈曲させて形成できることから、製造が容易で、製造コストを削減することができる。
上記のように、本願発明のヒューズによれば、ケーシングの長さ方向の寸法に個体差があっても、ヒューズの寸法のバラツキを抑えることができる。
(a)は本願発明の実施形態1に係るヒューズの保持部を展開した状態の平面図、(b)は当該保持部を展開した状態の側面図、(c)は当該保持部の基部及び弾性変形部を立ち上げる様子を示した側面図、(d)は当該基部及び弾性変形部を立ち上げる様子を示した正面図、(e)は当該弾性変形部を拡大して示した側面図である。 (a)は本願発明の実施形態1に係るヒューズのケーシングの側面図、(b)は当該ケーシングの正面図である。 (a)及び(b)は本願発明の実施形態1に係るヒューズを組み立てる様子を示した斜視図、(c)は当該様子を示した側面図である。 本願発明の実施形態1に係るヒューズのケーシングの端部周辺における内部構造を拡大して示した側面図である。 (a)は本願発明の実施形態2に係るヒューズの保持部を展開した状態の平面図、(b)は当該保持部を展開した状態の側面図、(c)は当該保持部の基部及び弾性変形部を屈曲させる様子を示した側面図、(d)は当該基部及び弾性変形部を屈曲させる様子を示した正面図である。 (a)は本願発明の実施形態3に係るヒューズの保持部の側面図、(b)は当該保持部の正面図、(c)は当該保持部の弾性変形部を拡大して示した側面図、(d)は当該実施形態3に係るヒューズのケーシングの端部周辺における内部構造を拡大して示した側面図である。
100 ヒューズエレメント
110 端子部
120 溶断部
200 保持部
210 挟部
220 基部
230 弾性変形部
300 キャップ
400 ケーシング
410 開口部
420 周縁部
430 端部
500 ヒューズ
以下に、本願発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下で説明する実施形態におけるヒューズの各部材の形状や材質等は、一例を示すものであって、これらに限定されるものではない。なお、本明細書に記載されている「上下方向」とは、ヒューズエレメントの長尺方向に対して直角方向のことである。また、ケーシングの「長さ方向」とは、ケーシングの両端の開口部同士を結んだ方向のことである。
(実施形態1)
図1では、本願発明の実施形態1に係るヒューズを構成する部品である保持部200の製造方法について説明する。まず、銅やその合金等の導電性金属からなる、厚さが均一の平坦な板材を、図1(a)及び(b)に示すような形状にプレス機等で打ち抜く。この図1(a)に示すような所定の形状にかたどられた一枚の金属板には、挟部210及び展開された状態の基部220が形成されている。また、基部220の縁部の一部には、弾性変形部230が形成されており、当該弾性変形部230の両端と周囲の縁部は、切欠部231によって切り離されている。そのため、後述するように、弾性変形部230を屈曲させることができる。なお、基部220は略半円形状をしており、外径R1となっている。
次に、展開された状態の基部220を、挟部210から立ち上がるように形成していく。まず、折り目X1にて、基部220を挟部210に対して略直角に折り曲げる。また、折り目X2にて、弾性変形部230が基部220から少し突出するように、弾性変形部230を屈曲させる。すると、図1(c)から(d)に示すような、保持部200が完成する。
なお、基部220は、銅やその合金等の導電性金属からなる弾性変形可能な板材でできており、当該板材の一部を屈曲させた弾性変形部230も、弾性変形可能となっている。例えば、図1(e)に示すように、弾性変形部230に、その屈曲方向とは反対方向への力Fを加えると、弾性変形部230は少し押し込まれるように変形する。ただし、弾性変形部230には、元の屈曲した状態に戻ろうとする弾性力が働くので、力Fを取り除くと、弾性変形部230は元の屈曲した状態に戻ることになる。そして、この弾性変形部230は、力Fを加える前の屈曲した状態から、最大限まで弾性変形した状態、すなわち、弾性変形部230が基部220と同一平面になるまで変形した状態まで、弾性変形することができる。よって、この弾性変形部230が弾性変形可能な範囲は、図1(e)に示す可変長L1となる。
なお、保持部200は、一枚の金属板を屈曲させて形成しているが、これに限定されない。例えば、挟部210と基部220をそれぞれ個別に形成し、挟部210と基部220を溶接等で連結してもよい。
では、次に図2を参照して、ケーシング400について説明する。このケーシング400は、既存の部品であり、両側の端部430に開口部410を備えた筒型形状をしており、その開口部410の周縁部420は、外径R2で、内径R3(外径R2>内径R3)となっている。なお、ケーシング400は、セラミックや合成樹脂等の様々な材質で製造できる。また、このケーシング400の長さL2には固体差があり、特に、セラミックの材質で製造されたものは公差が大きく、その固体差によるバラツキが生じることがある。
では、次に本願発明のヒューズの組み立て方法(製造方法)について、図3を参照して説明する。
まず、図3に示すように、ケーシング400の内部にヒューズエレメント100を収容する。この収容された状態で、ヒューズエレメント100の端子部110は、ケーシング400の開口部410から突出している。
なお、ヒューズエレメント100は、既存の部品であり、一枚の薄板状の金属板から成形され、一対の端子部110と、当該端子部110の間に位置する溶断部120とからなる。この溶断部120は、幅が狭くなったヒューズエレメント100の一部に複数の小孔121をあけて形成したもので、電気回路等に意図しない過電流が流れた際に、発熱して溶断し、過電流を遮断するものである。
次に、図3(a)に示すように、2つの保持部200によって、上下方向から端子部110を挟み込む。具体的には、保持部200の挟部210を端子部110に重ね合わせ、両者を溶着又は接着する。なお、この挟部210の形状は、端子部110の形状に対応するように設計されているので、図3(b)に示すように、重ね合わされた端子部110と挟部210の形状は、互いに一致する。
そして、図3(b)に示すように、保持部200の基部220が、ケーシング400の開口部410の周縁部420に当接しているので、両端を支持されたヒューズエレメント100は、ケーシング400の内部で長手方向にズレないよう保持されている。また、基部220の外径R1は、周縁部420の外径R2以下から内径R3より大きい範囲で、尚且つ、基部220が周縁部420の外側へはみ出さない範囲に設定されている。このように設定されている理由は、基部220の外径R1が、周縁部420の外径R2以下から内径R3より大きい範囲であれば、基部220が周縁部420に確実に当接することができるからである。さらに、基部220の外径R1を、基部220が周縁部420の外側へはみ出さない範囲に設定すれば、開口部410を塞ぐようにキャップ300を取り付ける際に、基部220が邪魔にならないからである。
なお、内部が空洞の円筒形状をしたキャップ300は既存の部品であり、後述するように、ケーシング400の端部430に取り付けて、開口部410を塞ぐことができる。また、キャップ300の端面311の中央には、直線状の貫通孔312が設けられている。この貫通孔312は、ヒューズエレメント100の端子部110及び保持部200の挟部210を挿通できるように構成されている。なお、キャップ300は、金属や樹脂等の様々な材質で製造できる。
次に、図3(b)に示すように、ケーシング400の開口部410を塞ぐように、キャップ300を取り付けていく。具体的には、端子部110及び挟部210が重なった部分を、キャップ300の貫通孔312に挿通させて、キャップ300を嵌め込んでいく。そして、両側のキャップ300を取り付ければ、図5(c)に示すような、本願発明のヒューズ500が完成する。さらに、キャップ300の内側面とケーシング400の外側面との間に、接着材等を塗布して、キャップ300を強固に取り付けてもよい。
ここで、ケーシング400の長さL2には固体差があるため、そのケーシング400にキャップ300を取り付けて完成したヒューズ500の長さL3に、バラツキが生じる虞がある。なお、ヒューズ500の長さL3とは、両端のキャップ300の端面311間の距離のことである。しかしながら、図4に示すように、保持部200の弾性変形部230が弾性変形して、ケーシング400の長尺方向の長さを調節することができるため、ヒューズ500の長さL3のバラツキを抑えることができる。
より詳しく説明すると、図4に示すように、キャップ300の端面311の裏面が保持部200の弾性変形部230に接触するまで、キャップ300を嵌め込んでいく。そして、作業者がキャップ300に力Tを加えると、弾性変形部230は、開口部410側へ押し込まれるように弾性変形する。さらに、作業者がより強い力Tを加えれば、弾性変形部230は開口部410側へより大きく弾性変形し、キャップ300をより深く押し込むことができる。このキャップ300を押し込む量は、弾性変形部230が弾性変形可能な範囲、すなわち、ケーシング400の長さ方向への可変長L1の範囲で任意に調節できる。そして、両端のキャップ300の端面311間の距離、すなわち、ヒューズ500の長さL3は、キャップ300を押し込む量によって適宜変更することができるのである。なお、キャップ300はケーシング400に固定されるので、弾性変形部230の弾性力によってキャップ300が押し戻されることはない。また、その固定方法としては、キャップ300をケーシング400に焼嵌する方法や、キャップ300をケーシング400に圧入する方法、さらにはキャップ300をケーシング400に接着材で固定する方法等を適宜採用することができる。
このように、弾性変形部230はキャップ300とケーシング400の端部430との間に位置しているので、弾性変形部230をケーシング400の長さ方向に弾性変形させて、キャップ300の押し込む量を変えれば、ヒューズ500の長さL3を調節できるのである。その結果、ケーシング400の長さL2に固体差があったとしても、弾性変形部230によって長さを調節することができるため、ヒューズ500の長さL3のバラツキを抑えることができる。
また、図4に示す弾性変形部230は、弾性変形可能な板材で構成された基部220の一部を屈曲させて形成したものであるため、製造が容易で、製造コストを削減することができる。
なお、この弾性変形部230は、弾性変形可能な板材で構成された基部220の一部を屈曲させて形成したものであったが、これに限定されず、キャップ300とケーシング400の端部430との間に位置する、弾性変形可能な部材であればよい。例えば、弾性変形部としてバネを採用することができ、当該バネの一端を基部220又は周縁部420に当接させ、当該バネの他端をキャップ300の端面311の裏面に当接させる。これにより、バネは、キャップ300とケーシング400の端部430との間に位置することになる。そして、バネによって長尺方向の長さを調節することができるため、ヒューズ500の長さL3のバラツキを抑えることができるのである。
(実施形態2)
以下では、図5を参照して、本願発明の実施形態2に係るヒューズについて説明する。このヒューズは、保持部200Aの弾性変形部230Aの形状が実施形態1に係るヒューズ500の保持部200の弾性変形部230と異なるが、その他の点については、ヒューズ500と共通するので、その共通する構成については説明を省略する。
図5(a)及び(b)に示すように、展開された状態の保持部200Aの基部220Aは略半円形状をしており、その縁部に切り込みは設けられていない。次に、展開された状態の基部220Aを、挟部210Aから立ち上がるように形成していく。まず、折り目X3にて、基部220Aを挟部210Aに対して略直角に折り曲げる。また、折り目X4にて、弾性変形部230Aが略U字状になるまで屈曲させる。すると、図5(c)及び(d)に示すような、保持部200Aが完成する。
この弾性変形部230Aは略U字状になっており、力F(図5(c)参照)を加えると、弾性変形部230AのU字状部分が圧縮されるように弾性変形する。そして、弾性変形部230Aには、元の状態に戻ろうとする弾性力が働いている。また、この弾性変形部230Aは、圧縮されてU字状部分が潰れるまで弾性変形することができる。したがって、その弾性変形ができる範囲内で、長尺方向の長さを調節することができるため、ヒューズの長さL3のバラツキを抑えることができるのである。
(実施形態3)
以下では、図6を参照して、本願発明の実施形態3に係るヒューズ500Bについて説明する。このヒューズ500Bは、保持部200Bの弾性変形部230Bの形状が実施形態1に係るヒューズ500の保持部200の弾性変形部230と異なるが、その他の点については、ヒューズ500と共通するので、その共通する構成については説明を省略する。
図6(a)から(c)に示すように、基部220Bの縁部の一部には、弾性変形部230Bが形成されており、当該弾性変形部230Bの両端と周囲の縁部は、切欠部231Bによって切り離されている。そして、折り目X5にて、弾性変形部230Bが基部220Bから少し突出するように、弾性変形部230Bを屈曲させている。
そして、図6(c)に示すように、弾性変形部230Bに、その屈曲方向とは反対方向への力Fを加えると、弾性変形部230Bは少し押し込まれるように変形する。ただし、弾性変形部230Bには、元の屈曲した状態に戻ろうとする弾性力が働いており、力Fを取り除くと、弾性変形部230Bは元の屈曲した状態に戻ることになる。そして、この弾性変形部230Bは、力Fを加える前の屈曲した状態から、最大限にまで弾性変形した状態、すなわち、弾性変形部230Bが基部220Bと同一平面になるまで変形した状態まで、弾性変形することができる。この弾性変形部230Bが弾性変形可能な範囲は、図6(c)に示す可変長L4となる。
そして、図6(d)に示すように、各部品を組み付けた状態のヒューズ500Bにおいて、キャップ300の端面311の裏面が保持部200Bの基部220Bに接触するまで、キャップ300を嵌め込んでいく。そして、作業者がキャップ300に力Tを加えると、弾性変形部230Bの先端はケーシング400の周縁部420に当接しているので、弾性変形部230Bが基部220Bへ向けて押し戻されるように弾性変形し、キャップ300を深く押し込むことができる。このキャップ300を押し込む量は、弾性変形部230Bが弾性変形可能な範囲、すなわち、ケーシング400の長さ方向への可変長L4の範囲で任意に調節できる。そして、ヒューズ500Bの長さL3は、キャップ300を押し込む量によって適宜変更することができるのである。
このように、弾性変形部230Bはキャップ300とケーシング400の端部430との間に位置しているので、弾性変形部230Bをケーシング400の長さ方向に弾性変形させて、キャップ300の押し込む量を変えれば、ヒューズ500Bの長さを調節できるのである。その結果、ケーシング400の長さL2に固体差があったとしても、弾性変形部230Bによって長尺方向の長さを調節することができるため、ヒューズ500Bの長さL3のバラツキを抑えることができるのである。
ここで、図4に示す実施形態1に係るヒューズ500の弾性変形部230は、キャップ300と基部220の間に位置しているが、図6に示す実施形態3に係るヒューズ500Bの弾性変形部230Bは、基部220Bとケーシング400の端部430との間に位置している。以下では、この配置の違いについて説明する。
まず、図6に示す保持部200Bの弾性変形部230Bがキャップ300に押されて弾性変形すると、弾性変形部230Bは基部220B側に押し込まれる。すると、弾性変形部230Bが弾性変形した分だけ、保持部200Bは開口部410側へ押し込まれて移動し、保持部200Bに挟まれた端子部110も開口部410に向けて移動することになる。そして、ヒューズエレメント100の端子部110が開口部410側へ移動すると、端子部110に連続する溶断部120には圧縮するように力が加わることになる。よって、弾性変形部230Bが基部220Bとケーシング400の端部430との間に位置する場合は、弾性変形時に、保持部200Bの移動を伴うため、ケーシング400内部の溶断部120に負荷がかかるのである。
ただ、溶断部120に負荷がかかるのが好ましくない場合もある。そこで、図4に示す実施形態1に係るヒューズ500の弾性変形部230は、キャップ300と基部220の間に位置するようにしている。そして、保持部200の弾性変形部230がキャップ300に押されて弾性変形すると、弾性変形部230は基部220側に押し込まれる。ただ、基部220は開口部410の周縁部420に当接しているので、保持部200は移動することなく、キャップ300のみが開口部410に向けて移動するのである。そのため、ケーシング400内部の溶断部120には、全く負荷がかからないのである。
なお、本明細書ではヒューズエレメント100の両端のそれぞれにおいて、端子部110を挟む2つの保持部200を備えており、ヒューズ500全体としては合計4つの保持部200を備えていたが、これに限定されない。つまり、ヒューズエレメント100の一端のみにおいて、端子部110を挟む2つの保持部200を備えるように構成してもよい(つまり、ヒューズ500全体としては合計2つの保持部200を備える)。そして、その場合は、ヒューズエレメント100の他端において、例えば、端子部110自体がケーシング400の周縁部420に当接できるような構成にすれば、ヒューズエレメント100の一端では保持部200が周縁部420に当接し、ヒューズエレメント100の他端では端子部110が周縁部420に当接して、ヒューズエレメント100がケーシング400内に保持されることになる。
また、本明細書では、ヒューズ500は、一枚のヒューズエレメント100を備える構造であったが、これに限定されることはなく、複数枚のヒューズエレメント100が一枚の金属板から形成されて電気的に一体となった構造や、複数枚のヒューズエレメント100が個別に形成され、その端子部を互いに連結した構造など適宜任意の構造を採用できる。
なお、本明細書では、ヒューズエレメントの中央に複数の小孔を設けて、溶断部を形成していたが、これに限定されることはなく、例えば、エレメントの中央の厚さを薄くして溶断部を形成したり、エレメントの狭小部に、錫、鉛、銀、ニッケル、又はこれらの合金等からなる低融点金属をデポジットして、溶断部を形成したものも含む。
また、本願発明のヒューズは、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (3)

  1. 一対の端子部と、当該端子部の間の溶断部とからなるヒューズエレメントと、
    当該溶断部を収容するケーシングと、
    当該ケーシングの両側の端部の開口部を塞ぐキャップと、を備えたヒューズであって、
    前記ケーシングの長さ方向に弾性変形可能な弾性変形部と、
    前記ヒューズエレメントの少なくとも一端において、前記開口部から突出した前記端子部を挟む2つの保持部と、を備え、
    当該保持部は、前記端子部を挟む挟部と、当該挟部から立ち上がる基部とを備え、
    前記弾性変形部は、前記キャップと、前記ケーシングの端部との間に位置していることを特徴とするヒューズ。
  2. 前記弾性変形部は、前記キャップと、前記開口部の周縁部に当接した基部との間に位置することを特徴とする請求項1に記載のヒューズ。
  3. 前記基部は弾性変形可能な板材で構成され、
    前記弾性変形部は、前記基部の一部を屈曲させた構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒューズ。
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