JP2018025594A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤の検知精度を向上させる。【解決手段】現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置であって、前記画像形成装置の本体に着脱可能で、前記本体に補給するための現像剤を収容する補給容器と、前記補給容器から前記本体に現像剤を供給するように前記補給容器を駆動する駆動手段と、前記補給容器から補給された現像剤を検知する第1の検知手段と、前記駆動手段により前記補給容器が駆動された後、前記補給容器内の現像剤が所定の状態となった後に前記駆動手段により前記補給容器を再び駆動するように制御する制御部とを具備することを特徴とする画像形成装置。【選択図】図5

Description

本発明はプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来から、複写機、プリンタ及びファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置が知られている。電子写真方式の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、現像器によって感光体ドラムに対してトナーを供給して静電潜像を現像する。その後、現像によって感光体ドラムに形成されたトナー像を用紙等のシートに転写して、定着装置によって定着させる。
従来、電子写真複写機等の画像形成装置には微粉末の現像剤が使用されている。このような画像形成装置では、画像形成に伴い消費されてしまう現像剤を、現像剤補給容器から補給される構成となっている。
こうした従来の現像剤補給容器として、例えば特許文献1に記載の装置では、画像形成装置から入力された回転駆動力を、容積可変型のポンプ部を動作させる力へ変換する駆動変換機構を有する現像剤補給容器を採用している。そして、特許文献1に記載の装置では、現像剤補給容器が備えている搬送部とともにポンプ部を動作させ、現像剤補給容器に収容された現像剤を搬送するとともに現像剤をポンプ部により現像剤補給容器から排出させることができる構成となっている。
排出されたトナーは、トナー補給装置の下部に設けられたトナー搬送路部に一時的に受容され、トナー搬送スクリューによってトナー搬送路部のトナーを現像器に向かって搬送される。
具体的には、ホッパーにおけるトナーの量が基準量より少なくなった場合には、CPUからの補給指令信号に基づき、トナーボトル回転駆動機構が駆動して、トナーボトルの回転が開始されて内部に収容されているトナーが排出される。一方、ホッパー部におけるトナーの量が基準量以上となった場合には、補給停止信号に基づき、回転駆動機構の駆動が停止されてトナーボトルの回転が停止される。
同様に、現像器内のトナー量が基準より少なくなった場合にはCPUからの補給指令信号に基づいて、トナー搬送路内の搬送スクリュー回転機構が駆動することにより、搬送スクリューが回転し、現像器へトナーが供給される。一方、現像器におけるトナーの量が基準量以上となった場合には、補給停止信号に基づいて、ホッパー内の搬送スクリュー回転駆動機構の駆動が停止されホッパー内の搬送スクリューの回転が停止される。
このように、トナーボトル、ホッパー内の搬送スクリューを必要に応じて回転させることにより、ホッパー部及び現像器に対するトナーの供給が行われる。また、ホッパー内のトナー重量と、現像器内のトナー重量をある程度一定に保つ事が出来る。
しかしながら、近年の市場ニーズとして、大量印字、メンテナンスフリーが求められており、トナーボトルの大容量化によりスペースを確保する必要がある一方、画像形成装置自体は省スペース化が推進されており、いかに収容スペースを確保するかが課題である。
このため、近年は、トナーボトルを大きくし、トナーボトルからの現像器へのトナー供給は搬送路を用いるのが一般的である。搬送路には少量のトナーしか保持できない為、現像剤補給容器からのトナー排出量にバラツキが生じると現像器内のトナー量が増減しやすい。
現像剤補給容器からのトナー排出量を検知するものとして、特許文献2では、搬送路にトナーセンサを設け、トナーボトルから排出されたトナーを搬送路のトナーセンサにより検知する検知手段が開示されている。
特開2010−256893号公報 特開2011−43792号公報
前述のように搬送路を用いる構成においては、現像剤補給容器からのトナー排出量のバラツキによって現像器内のトナー量が増減しやすい。そのため画像の記録濃度に変動が生じてしまったり、現像器内のトナー量調整のために記録動作を一時的に停止させると生産性が低下してしまったりする。
特許文献2では、搬送路にトナーセンサを設けて搬送路内のトナー検知を行うことで排出量を検出しているが、トナー排出量自体のバラツキを抑制する事は出来ない。また、個々のトナーセンサ毎に出力のバラツキが生じるため、トナー排出量のバラツキとセンサ出力のバラツキを区別する事ができず、トナー排出量を正確に把握する事ができない。
本発明は、上述した従来の技術に存在する課題を鑑みてなされたものであり、安定した量のトナーを補給可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、現像剤補給手段により現像剤が補給される画像形成装置において、
前記現像剤補給手段に所定回数繰り返し現像剤を補給するように指示する指示手段と、
前記現像剤補給手段が前記繰り返し現像剤を補給する際の補給間隔を現像剤が安定して補給されるような時間間隔とするための時間間隔設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、安定した量のトナーを補給することができる。
本発明の実施形態の画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態のトナー補給装置の構成を示す図である。図2(a)は、トナー補給装置を含む画像形成装置の断面図であり、図2(b)は、トナー補給装置の側面図であり、図2(c)は、トナー補給装置の上視図である。 本発明の実施形態のトナーボトルとトナーボトル装着部を示す図である。図3(a)は、トナーボトルのポンプ部が使用上最大限伸張した状態を示す側面図であり、図3(b)は、トナーボトルのポンプ部が使用上最大限収縮した状態を示す側面図である。図3(c)、図3(d)は、それぞれ、図3(a)、図3(b)の上視図である。 本発明の実施形態のトナー搬送路を横方向がから見た図と断面方向から見た図とを並べた図である。 本発明の実施形態のトナー補給制御の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のトナー補給動作を行う制御部のブロック図を示している。 本発明の実施形態のトナーボトルの駆動間の時間に対する、トナーボトルからの現像剤の排出量のグラフである。 本発明の他の実施形態の設置モードのシーケンスを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態において、トナーセンサの補正係数を決定した後のトナーボトルの空検知シーケンスの動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態において、トナー搬送路のトナーセンサの感度差による、ボトル残量に対するボトル空判断用トナーON検知回数をプロットしたグラフである。図10(a)は、従来の装置においてボトル空検知した際のボトル残結果を示しており、図10(b)は、本発明の他の実施形態においてボトル空検知した際のボトル残結果を示している。 本発明の他の実施形態において、ボトル空判断用トナーON検知回数が3回以下を30回連続で検知した際のボトル内のトナー残量を測定した表である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態の画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。
同図に示すように、本実施形態の画像形成装置は、例えば有機感光体より構成される感光体ドラム1を有している。感光体ドラム1は、例えば、帯電ローラ2によって一様に帯電される。一様に帯電した感光体ドラム1に対して、画像読込部40の画像情報に基づいて、レーザースキャナ41からレーザー光を放射して露光を行うことにより静電荷像が形成される。感光体ドラム1に形成された静電荷像は、現像器3(現像容器)により現像されトナー像が形成される。感光体ドラム1に形成されたトナー像は、転写部4により、紙などの転写材に転写させる。転写材の表面に転写されたトナー像は定着装置5により定着される。転写材に転写されずに感光体ドラム1上に残った残現像剤は、回収機構Aにより回収される。
また、感光体ドラム1上の静電潜像のトナーによる現像は、現像スリーブ8に印加している現像バイアスによる、感光体ドラム1と現像スリーブ8との間の電位差でトナーが飛翔することにより行われる。
現像バイアスとして不図示の高圧印加基板から所定の出力が印加されている。本実施形態ではAC(交流)バイアスとDC(直流)バイアスを重畳させている。
次に、本実施形態におけるトナー補給装置について説明する。
(トナー補給装置)
図2は、トナー補給装置の構成を示す図である。図2(a)は、トナー補給装置を含む画像形成装置の断面図であり、図2(b)は、トナー補給装置の側面図であり、図2(c)は、トナー補給装置の上視図である。
これらの図に示すように、トナー補給装置は、トナーボトル50を回転可能に支持するトナーボトル装着部9と、駆動することによりトナーボトル50のトナー収容部のみを回転させるトナーボトル駆動機構10とにより構成されている。トナーボトル50は、トナーボトル装着部9に着脱可能とされている。
図3は、トナーボトル50とトナーボトル装着部9を示す図である。図3(a)は、トナーボトル50のポンプ部が使用上最大限伸張した状態を示す側面図であり、図3(b)は、トナーボトル50のポンプ部が使用上最大限収縮した状態を示す側面図である。図3(c)、図3(d)は、それぞれ、図3(a)、図3(b)の上視図である。
円筒状のトナーボトル50においては、図3に示すようにトナー収容部(現像剤収容部)とトナー排出部に分けられる。トナー収容部の内周面には、螺旋状の突起50Aがトナーボトル50の内方に突出して形成され、突起50Aの回転駆動によりトナーはトナー収容部からトナー排出部へ案内される。
次に、往復動に伴いその容積が可変で往復動可能なポンプ部51について同様に図3を用いて説明する。
ポンプ部51は、排出口52を介して吸気動作と排気動作を交互に行わせる吸排気機構として機能する。すなわち、ポンプ部51は、排出口52を通してトナーボトル50の内部に向かう気流とトナーボトル50から外部に向かう気流を交互に繰り返し発生させる。
ポンプ部51は、円筒部57の回転方向へ自らが回転することがないように設けられている。そして、ポンプ部51として、往復動に伴いその容積が可変な樹脂製の容積可変型ポンプを採用している。具体的には、図3に示すように、蛇腹状ポンプを採用しており、「山折り」部と「谷折り」部が周期的に交互に複数形成されている。従って、このポンプ部51は、トナーボトル駆動機構10から受けた駆動力により、圧縮、伸張を交互に繰り返し行う(伸縮する)ことができる。なお、本実施形態では、ポンプ部51の伸縮時の容積変化量は、17cm(cc)に設定されている。
このようなポンプ部51を採用することにより、トナーボトル50の容積を、可変させるとともに、所定の周期で、交互に繰り返し変化させることができる。即ち、図3(a)に示すようにポンプ部51が伸びた場合には容積が大きくなり、一番伸びた場合に最大容積となる。逆に、図3(b)に示すようにポンプ部51が縮んだ場合には容積は小さくなり、一番縮んだ場合に最小容積となる。このように、ポンプ部51の伸縮に伴い容積が変化する構成となっている。その結果、小径(直径が約2mm)の排出口52から現像剤を効率良く、排出させることが可能となる。
次に、トナーボトル50の駆動変換機構(駆動変換部)について説明する。なお、本実施形態では、駆動変換機構の例としてカム機構を用いた場合について説明する。
トナーボトル50には、ギア部53が受けたトナー収容部を回転させるための回転駆動力を、ポンプ部51を往復動させる方向の力へ変換する駆動変換機構として機能するカム機構が設けられている。
すなわち、トナー収容部の回転とポンプ部51の往復動のための駆動力を1つの駆動受入れ部であるギア部53で受け、ギア部53が受けた回転駆動力を、トナーボトル50側で往復動力へ変換する構成としている。
これは、トナーボトル50に駆動受入部を2つ別々に設ける場合に比して、トナーボトル50の駆動入力機構の構成を簡易化できるからである。
回転駆動力をポンプ部51の往復動力に変換する部材として往復動部材54を用いている。具体的には、トナーボトル駆動機構10から回転駆動を受けるギア部53と、一体となっており、全周に溝が設けられているカム溝55が回転する。このカム溝55には、往復動部材54から一部が突出した係合突起56がカム溝55に係合している。このため、ギア部53が回転すると係合突起56がカム溝55の形状に沿って動くことにより往復動部材54が往復運動をする。
なお、本実施形態では、往復動部材54は図3に示すように、円筒部57の回転方向へ自らが回転することがないように固定している(ガタ程度は許容する)。このように回転方向が規制されることで、カム溝55に沿って往復動するように規制されている。さらに、係合突起56はカム溝55に複数係合するように設けられている。具体的には、円筒部57の外周面に2つの係合突起56が約180°対向するように設けられている。
なお、係合突起56の配置個数については、少なくとも1つ設けられていれば構わない。しかし、ポンプ部51の伸縮時の抗力により駆動変換機構等にモーメントが発生し、スムーズな往復動が行われない恐れがあるため、カム溝55の形状との関係が破綻しないよう複数個設けるのが好ましい。
つまり、トナーボトル駆動機構10から入力された回転駆動力でカム溝55が回転することで、カム溝55に沿って係合突起56が往復動作をする。これにより、ポンプ部51が伸張した状態(図3(a))とポンプ部51が収縮した状態(図3(b))を交互に繰り返すことで、トナーボトル50の容積可変を実現することができる。
次にトナー搬送路の構成について説明する。
図4はトナー搬送路60を横方向から見た図と断面方向から見た図とを並べた図である。トナー搬送路60にはトナーボトル50の排出口52と連結している供給口61を備えている。また、トナー搬送路60内部には現像器3へトナーを搬送するトナー搬送スクリュー13(搬送手段)が設けられている。
トナー搬送路60には、トナー搬送路60内におけるトナーの量を検知する、例えば透磁率でトナーの有り無しを検出するトナーセンサ14(第1の検知手段)が設けられている。トナーセンサ14はトナー搬送路60におけるトナーの量から得られる信号値に基づいて、トナーボトル50からトナー搬送路60へのトナー補給指令信号及びトナー補給停止信号を発する。
トナー搬送スクリューによって搬送されたトナーは、排出口62から排出されて現像器3に供給される。
(トナー補給動作)
次にトナー補給制御について説明する。
図5は、トナー補給制御の動作を示すフローチャートである。
画像形成装置本体の電源を投入し(ステップS501)、通常の画像形成動作が開始されると(ステップS502)、現像器3の駆動が開始され(ステップS503)、現像器3のトナーが消費される。そして、現像器3側のトナーセンサ16(第2の検知手段)がトナー無しを検知し(ステップS504)、トナー搬送路60内部のトナーセンサ14がトナー有りを検知すると(ステップS505)、トナー搬送路60に対してトナーの供給命令を行う。これにより搬送路モータが駆動され、トナー搬送路60内のトナー搬送スクリュー13が回転し(ステップS506)、現像器3へトナーが供給される。
一方、現像器3へのトナー供給により、トナー搬送路60内部のトナーセンサ14がトナー無しを検知した時は(ステップS505)、前回、トナーボトル50が駆動してから所定時間経過しているかを確認する(S507)。
すなわち、本実施形態においては、トナーボトル50内のトナーの状態が沈静化してトナー排出量が安定するまで15秒間隔を設ける必要があるため、前回、トナーボトル50が駆動してポンプ部51が動作してから所定の時間として15秒経過しているかを確認している。
15秒経過していなかった場合(ステップS507)、トナーボトル50から排出されるトナー量が安定しないため、15秒経過するまでトナーボトルの駆動を待つ(ステップS507)。一方、15秒経過していた場合、トナーボトル50内のトナー状態が沈静化しておりトナー排出量が安定していると判断し、トナーボトル駆動機構10を動作させ、トナーボトル50を回転させ(ステップS508)、トナーボトル50からトナー搬送路60へトナーを供給する。
(トナーボトルの駆動間の時間とトナー排出量)
トナーボトル50からのトナー排出量は、トナーボトルの駆動間の時間、言い換えればポンプ51によるポンプ動作の間隔によってバラツキが生じる。
図7は、トナーボトル50の駆動間隔に対する、トナーボトル50からの現像剤の排出量を示すグラフである。
ポンプ部51を有するトナーボトル50においては、トナー補給の為にポンプ部51が駆動してから、次のトナー補給のためのポンプ動作が行われるまでの時間(ポンプ間時間)によって、トナーボトル50からのトナー排出量が安定しない場合が発生する。例えば、ポンプ間の時間が短いと、ポンプ部51の引き動作によりポンプ部51で舞ったトナーが、トナーボトル50内の排出部内で沈静化せず、トナーが舞っている状態で、次のトナー補給のためにトナーボトルの駆動を行うこととなる。そのため、排出部内のトナー量が多い状態や少ない状態でトナー補給を行うため、トナーの排出量が安定しない。
一方、ポンプ間時間が長いと、トナーボトル内の排出部で舞ったトナーが沈静化した状態となり、トナーボトル50からのトナー排出量は安定する。
このため本実施形態においては、トナーボトル50が前回駆動してから15秒経過しているかを確認した後に、次のトナーボトル50の駆動を行っている。この動作により、常に排出量の安定した領域でトナー排出を行うことができる。本実施形態におけるトナーボトル50においては、トナーボトル50内の排出部のトナーが沈静化した状態になるまで15秒かかるが、本発明は、この秒数に限ったものではなく、トナー排出量が安定する時間以上の間隔をポンプ動作の間に設ければよい。
(トナー残量検知)
トナーボトルからのトナー排出量を安定化させることで、トナーボトル内のトナー残量検知を精度良く行うことが可能となる。このトナー残量検知について説明する。
トナーボトル50には前述したトナーボトル駆動機構10が設けられており、トナーボトル駆動機構10が回転することでトナーボトル50を回転させトナーボトル50からトナーがトナー搬送路60へ排出される。一定時間、トナーボトル50を回転させ、トナーボトル50からのトナー供給を行っても、トナー搬送路内のトナーセンサ14がトナー有りにならなかった時、ボトル空と判断する。そして画像形成動作は継続させるもののユーザに対してはトナーボトル50内の残量ゼロである旨の警告をする。この警告は、画像形成装置の表示部に表示することで行われる。
トナー搬送路60には前述した、トナー搬送スクリュー13が設けられており、現像器3内に配置してあるトナーセンサ16が現像器内トナー無しを検知した時、トナー搬送スクリュー13を回転させ、トナー搬送路60からトナーを現像器3へ供給する。
トナーボトル50の空を検知した後、一定時間、トナー搬送スクリュー13を回転させ、トナー搬送路60からトナー供給動作を行っても、現像器3内のトナーセンサ16がトナー有りにならなかった時、トナーエンドと判断する。そして、画像形成動作を禁止させ、ユーザに対してはトナーボトル50の交換を促す。これは、例えば、画像形成装置の表示部にトナーの交換が必要である旨を表示することで報知する。
トナー搬送路60内のトナーセンサ14がトナー有りと判断すれば、トナーボトル50からトナー搬送路60へのトナー供給を停止させる。また、現像器3内のトナーセンサ16がトナー有りと判断すれば、トナー搬送路60から現像器3へのトナー補給をそれぞれ停止させる。
同様に、トナー搬送路60内のトナーセンサ14がトナー無しと判断すれば、トナーボトル50からトナー搬送路60へのトナー供給、トナー搬送路60から現像器3へのトナー補給をそれぞれ開始させる。
(トナー補給動作を行う制御部の構成)
図6は、トナー補給動作を行う制御部のブロック図を示している。
同図に示すように、CPU30がトナー搬送路60内のトナーセンサ14、現像器3内のトナーセンサ16、搬送路駆動モータ31、現像器駆動モータ32、トナーボトル駆動モータ33を制御している。また、CPU30には、電源34が供給されている。
トナー排出量が安定せずに非常に少ない排出量の状態でトナーボトル50内のトナー残量の判定を行った場合、トナーボトル50内にトナーが残っているにもかかわらず、トナーエンドであると誤判定してしまう場合がある。それに対して本実施形態では上述したトナー補給動作によりトナー排出量が安定した領域を用いてトナーの補給を行うため、トナー排出量のばらつきを排除してトナーボトル50の残量検知を精度良く行うことが可能となる。
<第2実施形態>
本実施形態は、基本的には、第1実施形態の構成を採用している。従って、第1実施形態と異なる部分のみを以下に説明する。また、第1実施形態の構成と同一又は類似の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
第1実施形態により、トナー排出量のバラツキを排除したトナーボトル50の空検知は可能である。しかし、トナーボトルの空検知のバラツキとして、トナー搬送路60のトナーセンサ14の検知感度のバラツキによる寄与も排出量と同様に大きいことが分かっている。本実施形態は、トナーボトルからのトナー排出量を安定化させることでトナー搬送路60のトナーセンサ14のバラツキを補正し、トナーボトルの空検知の精度を向上するものである。
本実施形態においては、ポンプ部51を有するトナーボトル50からのトナー排出量が安定する領域を用いて、トナーセンサ14の補正を行うことを特徴とする。
本実施形態の特徴部分であるトナーセンサ14のバラツキの補正は、現像器3を始めて設置する設置モードを行う際に行う。
図8は、設置モードのシーケンスを示すフローチャートである。
同図に示すように、まず、サービスマン等が現像器3を始めて設置する際に設置モードを選択し(ステップS801)、メインモータON、現像器駆動、搬送路モータをONされる(ステップS802)。これにより現像器3内のトナーセンサ16によるトナー検知が開始され(ステップS803)、補給シーケンスが開始される(ステップS804)。
現像器3内のトナーセンサ16がトナー無しを検知している場合に(ステップS804)現像器3へのトナー供給を継続する。
現像器3内のトナーセンサ16がトナー有りを検知していれば(ステップS805)、3分間の空回転モードを開始する(ステップS806)。空回転を行わなかった場合、トナーの帯電量が低い為、画像形成動作初期に濃度薄が発生する。このため、現像器3内のトナーを十分に帯電させるために、3分間の空回転を行っている。一方、現像器3内のトナーセンサ16がトナー無しを検知し(ステップS805)、設置モード開始後10分間が経過していなければ(ステップS815)、現像器3へのトナー補給を継続する(ステップS803)。10分間が経過していた際は、現像器3にトナーが所定量供給されなかったとして、設置シーケンスNGとし(ステップS816)、メインモータOFF、現像器3の駆動OFF、搬送路モータの駆動OFFする(ステップS817)。
3分間の空回転モード移行時における動作について説明する。空回転モード移行時、現像器3には画像形成を開始できる最低限のトナー量しか補給されていない。そのため、現像器3内にトナーを十分に満たすために、現像器3への補給を継続する。補給の仕方としては、ボトルの駆動を15秒間欠で行う(ステップS807)。そして、トナー搬送路60のトナーセンサ14により、100msec間隔でトナーセンサ14のON/OFF検知を行い(ステップS808)、センサON回数をカウントし(ステップS809)、バックアップを行う(ステップS809)。この補給動作は、3分間の空回転モードが終了するまで行う(ステップS811)。3分間の空回転モード終了後、トナーボトル間のトナーON検知回数の平均値を算出し(ステップS812)、トナー搬送路60のトナーセンサ14の補正を行う(ステップS813)。
具体的には、k=B/Aの式で補正を行う。Bは、中心センサにおけるトナーON検知回数の固定値(基準値)であり、本実施形態における透磁率センサのトナーON検知回数の数値としては、B=8回としているが、数値は限定していない。上記式により、ボトル空を検知する際のトナーON検知閾値の補正係数kを決定する(ステップS813)。
すなわち、トナーセンサ14は、製品としてバラツキがあるが、トナーセンサ14の検知結果を固定値(基準値)と比較して、検知結果が固定値(基準値)に近づくように補正している。
トナー搬送路60のトナーセンサ14の補正係数決定後、設置シーケンスを完了して(ステップS814)、メインモータOFF、及び現像器駆動、搬送路モータをOFFする(ステップS817)。
次に、トナーセンサの補正係数を決定した後のトナーボトルの空検知シーケンスについて説明する。
図9は、トナーセンサの補正係数を決定した後のトナーボトルの空検知シーケンスの動作を示すフローチャートである。
トナーボトル50の空検知シーケンスの実行のタイミングは、トナーボトルの駆動が完了した後(ステップS901)、トナー搬送路60のトナーセンサ14のトナーの有無を確認する際(ステップS902)に行われる。
トナーボトル50の駆動後、トナー搬送路60のトナーセンサ14の検知を行い、搬送路がトナー無しを検知するまでトナーセンサ14のON/OFF検知を行う(ステップS903)。
トナー搬送路60のトナーセンサ14がトナー無し検知後(ステップS903)、トナーボトル駆動後からトナー搬送路60のトナー無しまでの搬送路トナーON検知回数:Xを計測する(ステップS904)。計測後、算出したトナー搬送路60のトナーセンサ14の補正係数:kと、搬送路トナーON検知回数から、ボトル空判定に用いるトナー有り信号X*kを算出し(ステップS905)、その算出結果が3回以下であるかを判断する(ステップS906)。
すなわち、搬送路トナーON検知回数:Xに補正係数:kを掛けることで、トナーセンサ14の製品ごとのバラツキが補正され、基準となる製品の値に近くなる。
3回以下であった場合には(ステップS906)、ボトル空カウントを+1(インクリメント)する(ステップS907)。3回以上であった場合は、ボトルは空でないと判断し、ボトル空カウント=0としてリセットし(ステップS910)、ボトルモータを駆動してトナー搬送路へのトナー補給を継続する(ステップS911)。
トナーボトルの空カウントは、本実施形態においては30回を超えているか否かを判断する(ステップS908)。
トナーボトルの空カウントが30回になった場合(ステップS908)、トナーボトル50からはトナーが排出されていないと判断し、ボトル空の通知(報知)をする(ステップS909)。一方、ボトル空カウントが30回以下ならば(ステップS908)、ボトルモータを駆動してトナー補給を継続する(ステップS911)。
すなわち、トナーボトル50の駆動を開始してからトナーセンサ14が所定の期間、現像剤を検知しなかった場合には、トナーボトル50が空であると判断してトナーボトル50が空である旨をユーザに報知する。この報知は、例えば、画像形成装置の本体に表示することで行われる。
(効果)
本実施形態の効果について説明する。
図10は、トナー搬送路60のトナーセンサ14の感度差による、ボトル残量に対するボトル空判断用トナーON検知回数をプロットしたものである。図10(a)は、従来の装置においてボトル空検知した際のボトル残結果を示しており、図10(b)は、本実施形態においてボトル空検知した際のボトル残結果を示している。
図11は、ボトル空判断用トナーON検知回数が3回以下を30回連続で検知した際のボトル内のトナー残量を測定した表である。
なお、図10、図11中で、MAXセンサ、TYPセンサ、MINセンサは、トナーセンサ14のバラツキを示している。MAXセンサは、トナーセンサ14の製品群の中で検知結果が最大値を示すもの、MINセンサは、トナーセンサ14の製品群の中で検知結果が最小値を示すもの、TYPセンサは、トナーセンサ14の製品群の中で検知結果が中心値を示すものをそれぞれ示している。
図10、図11に示すように、本実施形態によりトナーボトルからのトナー排出量が安定している状態でトナーセンサの補正を行うことで、ボトル空検知時のボトル残量のバラツキの精度を高めることが可能となった。
1…感光体ドラム
3…現像器
10…トナーボトル駆動機構
13…トナー搬送スクリュー
14、16…トナーセンサ
50…トナーボトル
50A…突起
51…ポンプ部
52…排出口
60…トナー搬送路
61…供給口
62…排出口

Claims (8)

  1. 現像剤補給手段により現像剤が補給される画像形成装置において、
    前記現像剤補給手段に所定回数繰り返し現像剤を補給するように指示する指示手段と、
    前記現像剤補給手段が前記繰り返し現像剤を補給する際の補給間隔を現像剤が安定して補給されるような時間間隔とするための時間間隔設定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補給手段により補給された現像剤を収容する現像容器と、
    前記補給手段により補給された現像剤を前記現像容器に搬送するための搬送路と、
    前記搬送路の現像剤を検出する搬送路現像剤検出手段と、
    前記時間間隔設定手段により設定された時間間隔で補給される現像剤の量に基づいて前記搬送路現像剤検出手段の補正を行う補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、画像形成装置を初めて使用する際の設置モードで前記搬送路現像剤検出手段の補正を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記時間間隔設定手段は、前記設置モード以外では、前記補給間隔を現像剤の補給が安定化する時間より短い間隔とすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像容器内の現像剤量を検出する現像容器現像剤検出手段を更に有し、前記現像容器内の現像剤が所定量以下であり前記搬送路に現像剤が有る場合に前記搬送路の現像剤を前記現像容器に搬送することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置の本体に着脱可能で、前記本体に補給するための画像を形成するための現像剤を収容する補給容器と、
    前記時間間隔設定手段により設定された時間間隔で補給される現像剤の量に基づいて前記補給容器の内部の現像剤の量を判定する判定手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記判定手段は、補給動作を開始してから前記第1の検出手段が所定の期間、現像剤を検出しなかった場合には、前記補給容器内の現像剤が所定量以下であると判定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記補給容器は、
    現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記現像剤収容部に収容された現像剤を排出する排出口と、
    伸縮することにより容積が可変するポンプ部と
    を有し、
    前記ポンプ部を伸縮させて前記排出口から現像剤を排出することにより現像剤の補給を行うことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置。
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