JP2018024592A - 抗生物質含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】速く効果が現れる抗生物質を提供する。【解決手段】本発明は、抗生物質にかかる発明である。この抗生物質は、グネチンCと、レスベラトロールと、ビタミンEと、流動化物質とを含む。グネチンCの重量%が0.17重量%以上4.11重量%以下である。レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上1.33重量%以下である。ビタミンEの重量%が0.28重量%以上2.22重量%以下である。グネチンCの重量%が0.17重量%以上1.37重量%以下であることが好ましい。この場合、レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.44重量%以下であることが好ましい。グネチンCの重量%とレスベラトロールの重量%との和が0.23重量%以上1.81重量%以下であることがより好ましい。【選択図】図4

Description

本発明は、抗生物質に関する。
特許文献1は、インフルエンザウィルス感染予防剤を開示する。特許文献1に開示されたインフルエンザウィルス感染予防剤は、チャノキの葉を有効成分とする。特許文献1に開示されたインフルエンザウィルス感染予防剤は、抗原性に依存せずウィルスの感染を有効に防ぐことができ、かつ、人体に対して有害な副作用を持たない。
特許文献2は、医薬組成物を開示する。特許文献2に開示された医薬組成物は修飾カテキンを含む。特許文献2に開示された医薬組成物は抗菌活性を上昇させることができる。
特開平3−101623号公報 特表2007−521239号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたインフルエンザウィルス感染予防剤と特許文献2に開示された医薬組成物には、その効果の発現が遅いという問題点がある。
本発明は、速く効果が現れる抗生物質の提供を目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、メリンジョエキスとビタミンEとを含む抗生物質が細菌およびウィルスの活動を迅速に抑えることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、抗生物質にかかる発明である。この抗生物質は、グネチンCと、レスベラトロールと、ビタミンEと、流動化物質とを含む。グネチンCの重量%が0.17重量%以上4.11重量%以下である。レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上1.33重量%以下である。ビタミンEの重量%が0.28重量%以上2.22重量%以下である。
また、上述したグネチンCの重量%が0.17重量%以上1.37重量%以下であることが好ましい。この場合、レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.44重量%以下であることが好ましい。
もしくは、上述したグネチンCの重量%とレスベラトロールの重量%との和が0.23重量%以上1.81重量%以下であることが好ましい。
また、上述したグネチンCの重量%が0.17重量%以上0.69重量%以下であることが好ましい。この場合、レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.22重量%以下であることが好ましい。
本発明の抗生物質は、速く効果が現れる。
実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから100分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから150分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから180分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。
[成分の説明]
本発明について以下詳細に説明する。本発明の抗生物質は、グネチンCと、レスベラトロールと、ビタミンEと、流動化物質とを含む。
(グネチンCの説明)
グネチンCは、レスベラトロールの二量体である。グネチンCの構造式は周知なのでここでは繰り返されない。グネチンCは、例えばメリンジョ(学名:Gnetum gnemon)の果実に含まれる。本発明においては、グネチンCの重量%は0.17重量%以上4.11重量%以下である。好ましくは、グネチンCの重量%は0.17重量%以上1.37重量%以下である。より好ましくは、グネチンCの重量%は0.17重量%以上0.69重量%以下である。
(レスベラトロールの説明)
レスベラトロールはスチルベン誘導体の一種である。レスベラトロールの構造式は周知なのでここでは繰り返されない。レスベラトロールは、赤ワイン、赤ブドウの果皮、ピーナッツの皮、イタドリ、メリンジョなどに含まれる。本発明においては、レスベラトロールの重量%は0.06重量%以上1.33重量%以下である。好ましくは、レスベラトロールの重量%は0.06重量%以上0.44重量%以下である。より好ましくは、レスベラトロールの重量%は0.06重量%以上0.22重量%以下である。
なお、グネチンCの重量%が0.17重量%以上1.37重量%以下であり、かつ、レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.44重量%以下であるとき、グネチンCの重量%とレスベラトロールの重量%との和が0.23重量%以上1.81重量%以下であることが好ましい。
(ビタミンEの説明)
ビタミンEの構造は周知なのでここではその説明が繰り返されない。本発明においては、ビタミンEの重量%は0.28重量%以上2.22重量%以下である。好ましくは、ビタミンEの重量%は0.28重量%以上1.11重量%以下である。
(流動化物質の説明)
流動化物質は、本発明の抗生物質を流動しやすくする物質である。流動化物質の具体的な成分は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を完全に失わせるものでない限り、特に限定されない。ただし、流動化物質は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を損なわない物質であることが好ましい。流動化物質は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を高める物質であることがより好ましい。流動化物質の例には、ジメチルスルホキシド、精製水がある。
(その他の成分の説明)
本発明の抗生物質は、グネチンC、レスベラトロール、ビタミンE、および、流動化物質以外の成分を含んでもよい。そのような成分の例には、グネチンCの配糖体がある。グネチンCの配糖体の例には、グネモノシドAと、グネモノシドCと、グネモノシドDとがある。そのような成分の具体的な内容は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を完全に失わせるものでない限り、特に限定されない。もちろん、本発明の抗生物質は、グネチンC、レスベラトロール、ビタミンE、および、流動化物質のみからなっていてもよい。
[製造方法の説明]
本発明の抗生物質の製造方法は特に限定されない。その一例は、エキス抽出工程と、果実粉砕工程と、ビタミンE添加工程と、流動化工程とを備える。エキス抽出工程は、メリンジョの果実からメリンジョエキスを抽出する工程である。メリンジョエキスは、メリンジョの果実のエキスである。メリンジョエキスがグネチンCとレスベラトロールとを含む。果実粉砕工程は、メリンジョの果実を粉砕する工程である。メリンジョの果実が粉砕されるのは、エキス抽出工程においてメリンジョの果実からメリンジョエキスが抽出される前である。ビタミンE添加工程は、エキス抽出工程の後にメリンジョエキスにビタミンEを添加する工程である。流動化工程は、メリンジョエキスに流動性を付与する工程である。
[用途及び使用方法の説明]
本発明にかかる抗生物質は、次に述べられる様々な用途に利用できる。その用途は、細菌およびウィルスの駆除、それらの殺菌、ならびに、それらの増殖抑制である。本発明にかかる抗生物質が対象とする細菌およびウィルスの範囲は特に限定されない。本発明にかかる抗生物質は、様々な細菌および様々なウィルスを駆除できる。本発明にかかる抗生物質は、様々な方法で使用できる。その例には、内服薬、塗り薬、湿布、および、スプレーがある。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
[実施例1]
(1) 試験手順
(A) メリンジョエキスチューブの調製
作業者は、メリンジョエキスチューブを調製した。「メリンジョエキスチューブ」とは、後述される精製メリンジョエキス溶液が後述される所定のチューブに収容されたものである。作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかるメリンジョエキスチューブを調製した。まず、作業者は、メリンジョ(学名:Gnetum gnemon)の果実を摂氏110度で10分間焙煎した。メリンジョエキスチューブ1本分のメリンジョの果実の質量は50グラムであった。焙煎により、そのメリンジョの含水率は8重量%となった。そのメリンジョは、果皮と果実と種子とが丸ごと粉砕されたものであった。焙煎が終了すると、作業者は、焙煎されたメリンジョを密封されたビンの中で55重量%のエチルアルコールに24時間漬けた。メリンジョエキスチューブ1本分のエチルアルコールの体積は500ミリリットルであった。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールの温度は摂氏90度に維持された。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールはスターラによって撹拌され続けられていた。24時間メリンジョがエチルアルコールに漬けられた後、作業者は、そのエチルアルコールの上澄から未精製メリンジョエキスを抽出した。未精製メリンジョエキスの抽出には遠心エバポレータ(株式会社佐久間製作所製EC−57C)が用いられた。抽出時間は12時間であった。遠心エバポレータによって抽出された未精製メリンジョエキスは乾燥した粉末状であった。未精製メリンジョエキスが抽出されると、作業者は、その未精製メリンジョエキスにジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加え撹拌した。ジメチルスルホキシド水溶液の添加量は、未精製メリンジョエキスが抽出されたエチルアルコールの上澄5ミリリットルに対し、3ミリリットルであった。ジメチルスルホキシド水溶液が加えられ撹拌された未精製メリンジョエキスが、本実施例における未精製メリンジョエキス溶液である。撹拌が終了すると、作業者は、遠心分離機(Eppendorf社 Model 5415R)を用いることにより、その未精製メリンジョエキス溶液から不純物を除去した。この遠心分離機の回転速度は15400rpmであった。この遠心分離機の使用時間は10分間であった。不純物が除去されたことにより、未精製メリンジョエキス溶液は精製メリンジョエキス溶液となった。作業者は、この精製メリンジョエキス溶液2グラム(30ミリリットル)を所定のチューブに収容した。これが、メリンジョエキスチューブである。1本のメリンジョエキスチューブに入っている精製メリンジョエキス溶液の成分は、グネチンCが0.46重量%、レスベラトロールが0.15重量%、ジメチルスルホキシドが62.62重量%、水分が36.77重量%である。
(B) ビタミンチューブの調製
作業者は、ビタミンE (山口化研株式会社製)の粉末50グラムをビンに入れた。次に、作業者は、そのビンにエチルアルコール(濃度は55%重量)500ミリリットルを入れた。これにより、ビタミンEの粉末はそのエチルアルコールに漬けられたこととなる。その粉末はそのビンに密封された状態のままそのエチルアルコールに12時間漬けられた。その間、エチルアルコールの温度は摂氏80〜摂氏90度であった。その間、その粉末とそのエチルアルコールとはスターラで攪拌された。その後、作業者は、その混合物を12時間放置した。12時間経過後、その混合物表面に薄い油膜が形成された。その油膜が精製されたビタミンE(以下「精製ビタミンE」と称される)である。作業者は、この精製ビタミンE10ミリグラム(20ミリリットル)を所定のチューブに収容した。このチューブは、メリンジョエキスチューブの調製に用いられるものと同じ種類のチューブである。精製ビタミンE10ミリグラムが収容されたそのチューブが、ビタミンチューブである。
(B) 試料の調製
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液(質量は6グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが60.46重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が35.51重量%である。
(C) 液体培地の調製
まず、作業者は、1リットルの滅菌精製水(アズワン株式会社製)に次の7種類の物質を加えた。1つ目の物質は、10グラムの粉末培地(和光純薬工業株式会社製,E−MEM Powder,品番054−09001)である。2つ目の物質は、生後10日以内の新生児仔牛の血清 (コスモ・バイオ株式会社製,品番04−102−1A)である。作業者は、この血清を100ミリリットル前述された滅菌精製水に加えた。3つ目の物質はペニシリン・ストレプトマイシン(和光純薬工業株式会社製,品番168−23191)である。このペニシリン・ストレプトマイシンの添加量は10ミリリットルであった。4つ目の物質は、ビタミン液(和光純薬工業株式会社製,MEMビタミン溶液,品番130−17141)である。このビタミン液の添加量は10ミリリットルであった。5つ目の物質は、非必須アミノ酸液(和光純薬工業株式会社製,MEM非必須アミノ酸溶液,品番139−15651)である。この非必須アミノ酸液の添加量は10ミリリットルであった。6つ目の物質は、ピルビン酸ナトリウム溶液(和光純薬工業株式会社製,ピルビン酸ナトリウム溶液,品番190−14881)である。このピルビン酸ナトリウム溶液の添加量は10ミリリットルであった。7つ目の物質は、13.4グラムの炭酸水素ナトリウム(和光純薬工業株式会社製,品番198−01315)である。これら7種類の物質が前述された滅菌精製水に加えられると、作業者は、それらの物質が加えられた滅菌精製水を撹拌した。撹拌された滅菌精製水が本実施例にかかる液体培地である。以下の説明では、この液体培地を「液培地」と称する。
(D) コラーゲンゲルコートのプレパラート作製
まず、作業者は、くぼみのあるプレパラートに、50マイクロリットルのコラーゲン培地(株式会社ニッピ製,コラーゲンゲル細胞培養キット,品番891503)を塗り広げた。コラーゲン培地が塗り広げられると、作業者は、そのプレパラートをインキュベータに収容した。インキュベータの内部の気温は摂氏37度であった。インキュベータ内部で、そのプレパラートには波長365ナノメートルの紫外線が照射されていた。これにより、その培地は乾燥した。紫外線が2時間照射されると、作業者はそのプレパラートをインキュベータから取り出した。これが、細胞の観察に用いられるコラーゲンゲルコートのプレパラートである。
(E) 細胞の観察
まず、作業者は、コラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに20マイクロリットルの液培地で培養されているMDCK.2細胞(ATCC番号CRL-2936)をその液培地ごと入れた。MDCK.2細胞がそのプレパラートに入れられてから60分が経過した後、作業者は、そのMDCK.2細胞に次に述べられる液体20マイクロリットルをかけた。その液体はインフルエンザウィルスであるH3N2(ATCC番号VR−1680)を含んでいた。これにより、そのMDCK.2細胞はH3N2に感染した。感染から50分が経過した後、作業者は、H3N2に感染したMDCK.2細胞へ本実施例にかかる試料20マイクロリットルをかけた。これらの作業は、光学顕微鏡で観察可能な環境で実施された。これらの作業が完了した後、作業者は、引続きMDCK.2細胞を光学顕微鏡で観察した。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられてから10分後、一部のMDCK.2細胞が死滅したものの、大部分のMDCK.2細胞はプレパラート底面に接着し正常な形態に戻り始めた。試料がかけられてから約50分後にはMDCK.2細胞の細胞分裂が開始された。試料がかけられてから50分後にMDCK.2細胞が正常に戻り分裂を開始することから、H3N2が死滅したものと考えられる。
[実施例2]
(1) 試験手順
作業者は、9本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが4.11重量%、レスベラトロールが1.33重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が34.17重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、ほぼすべてのMDCK.2細胞は正常に戻った。試料がかけられてから約50分後に細胞分裂が開始された。
[実施例3]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は2倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは2分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.69重量%、レスベラトロールが0.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.72重量%、ビタミンEが1.11重量%、水分が36.26重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例2と同様であった。
[実施例4]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は4倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは4分の1に希釈された 。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.34重量%、レスベラトロールが0.11重量%、ジメチルスルホキシドが62.36重量%、ビタミンEが0.56重量%、水分が36.63重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例2と同様であった。
[実施例5]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は8倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは8分の1に希釈された 。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.17重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.68重量%、ビタミンEが0.28重量%、水分が36.81重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例2と同様であった。
[実施例6]
(1) 試験手順
作業者は、試料の調製にあたり、メリンジョエキスチューブ9本(精製メリンジョエキス溶液18グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが4.11重量%、レスベラトロールが1.33重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が34.17重量%である。また、作業者は、細胞の観察にあたり、コラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみにMDCK.2細胞を入れた。このMDCK.2細胞は20マイクロリットルの液培地で培養されていた。このMDCK.2細胞はその液培地ごとそのくぼみに入れられた。MDCK.2細胞がそのプレパラートに入れられてから60分が経過した後、作業者は、そのMDCK.2細胞に次に述べられる液体20マイクロリットルをかけた。その液体はRSウィルス(ATCC番号VR−1580)を含んでいた。これにより、そのMDCK.2細胞はRSウィルスに感染した。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
図1は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図2は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点(RSウィルスに感染してから10分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図3は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから100分経過した時点(RSウィルスに感染してから40分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図4は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点(RSウィルスに感染してから60分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図5は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから150分経過した時点(RSウィルスに感染してから90分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図6は、図1乃至図5すなわち実施例6にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。図1乃至図6特に図1と図2とに示されているように、MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、一部のMDCK.2細胞が死滅したものの、大部分のMDCK.2細胞は正常に戻った。試料がかけられてから約10分後に細胞分裂が開始された。また、図5にも示されているように、試料がかけられてから約40分経過した時点で、膨張していた細胞がプレパラートの底に接着し、細胞の形態が正常に戻った。細胞数は減っていない。試料がかけられた後10分後にMDCK.2細胞が分裂を開始し、60分経過するまでに正常な形態に戻ることから、RSウィルスが死滅したものと考えられる。
[実施例7]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが60.46重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が35.51重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、ほぼすべてのMDCK.2細胞は正常に戻った。試料がかけられてから約10分後に細胞分裂が開始された。試料がかけられてから約60分後に細胞数が増え、形態が正常にもどることから、RSウィルスが死滅したと考えられる。
[実施例8]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は2倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは2分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.69重量%、レスベラトロールが0.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.72重量%、ビタミンEが1.11重量%、水分が36.26重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例7と同様であった。
[実施例9]
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は4倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは4分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.34重量%、レスベラトロールが0.11重量%、ジメチルスルホキシドが62.36重量%、ビタミンEが0.56重量%、水分が36.63重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例7と同様であった。
[実施例10]
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は8倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは8分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.17重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.68重量%、ビタミンEが0.28重量%、水分が36.81重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例7と同様であった。
[実施例11]
(1) 試験手順
(A) メリンジョエキスチューブの調製
作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかるメリンジョエキスチューブを調製した。まず、作業者は、メリンジョの果実を密封されたビンの中で55重量%のエチルアルコールに12時間漬けた。そのメリンジョは、果皮と果実と種子とが丸ごと粉砕されたものであった。そのメリンジョは乾燥品ではない生のメリンジョであった。メリンジョエキスチューブ1本分のメリンジョの果実の質量は50グラムであった。メリンジョエキスチューブ1本分のエチルアルコールの体積は500ミリリットルであった。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールの温度は摂氏90度に維持された。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールはスターラによって撹拌され続けられていた。12時間メリンジョがエチルアルコールに漬けられた後、作業者は、そのエチルアルコールからメリンジョの固形成分を除去した。そのエチルアルコールから固形成分が除去されると、作業者は、そのエチルアルコールを密封されたビンに入れた。作業者は、ポンプにそのビンの中の気体をビンの外へ排出させた。その際、そのビンの内部の温度は摂氏40度であった。気体の排気に伴い、そのビンの内部のエチルアルコールは蒸発した。作業者は、ビンの中に残った固形分30ミリリットルを所定のチューブに入れた。この固形分が収容されたチューブが本実施例におけるメリンジョエキスチューブである。
(B) 試料の調製
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが60.46重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が35.51重量%である。
(C) 細菌の培養
まず、作業者は、米飯を素手で握ることによってその米飯の塊を形成した。米飯の塊が形成されると、作業者はその米飯の塊を1日放置した。米飯の塊が一日放置された後、作業者は、その米飯の塊を5g取り、pH7.4かつ7.5重量%塩化ナトリウム含有のリン酸緩衝生理食塩水PBS(希釈液)に混ぜ、すり潰した。作業者はそのすり潰された希釈液を卵黄添加マンニット食塩培地に塗りつけた。すり潰された米飯が卵黄添加マンニット食塩培地に塗りつけられると、作業者はその卵黄添加マンニット食塩培地を摂氏36度で48時間放置した。これにより、細菌のコロニーが形成された。卵黄添加マンニット食塩培地が48時間放置された後、作業者は、その卵黄添加マンニット食塩培地に形成された細菌のコロニーをリン酸緩衝生理食塩水100マイクロリットルに溶かした。この細菌のコロニーが溶けたリン酸緩衝生理食塩水が本実施例にかかる細菌試料である。
(E) 細菌の観察
まず、作業者は、プレパラートのくぼみにリン酸緩衝生理食塩水を20マイクロリットル入れた。そのくぼみにリン酸緩衝生理食塩水が20マイクロリットル入ると、作業者は、そのくぼみに20マイクロリットルの細菌試料を入れた。次に、作業者は、その細菌試料に本実施例にかかる試料をかけた。その後、作業者は、そのくぼみの中の細菌を光学顕微鏡で観察した。
(2) 観察結果
細菌試料には、黄色ブドウ球菌および棹菌が含まれた。これらの細菌は、本実施例にかかる試料がかけられてから1時間経過した時点で、プレパラートのくぼみの底に沈んでいた。試料がかけられてから1時間後にすべての細菌が死滅した。
[実施例12]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、9本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが4.11重量%、レスベラトロールが1.33重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、水分が34.17重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例11と同様であった。
[比較例1]
(1) 試験手順
作業者は、30本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液(質量は60グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で45ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は60ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが13.7重量%、レスベラトロールが4.4重量%、ジメチルスルホキシドが50.20重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が29.48重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。試料がかけられた後、MDCK.2細胞が次第に減少した。MDCK.2細胞の細胞分裂は観察されなかった。
[比較例2]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は16倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは16分の1に希釈された。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.09重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.81重量%、ビタミンEが0.14重量%、水分が36.90重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、MDCK.2細胞の形態に変化は見当たらなかった。MDCK.2細胞の分裂は見られず60分後に細胞数が減った。膨張した感染細胞も見られた。
[比較例3]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが61.86重量%、水分が36.33重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例4]
(1) 試験手順
作業者は、1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.60重量%、水分が36.18重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例5]
(1) 試験手順
(A) カテキンエキスチューブの調製
作業者は、カテキンエキスチューブを調製した。「カテキンエキスチューブ」とは、後述される精製カテキンエキス溶液が後述される所定のチューブに収容されたものである。作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかるカテキンエキスチューブを調製した。まず、作業者は、チャノキ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze)の葉を摂氏110度で10分間焙煎した。カテキンエキスチューブ1本分のチャノキの葉の質量は50グラムであった。焙煎が終了すると、作業者は、焙煎されたチャノキの葉を密封されたビンの中で55重量%のエチルアルコールに24時間漬けた。カテキンエキスチューブ1本分のエチルアルコールの体積は500ミリリットルであった。そのチャノキの葉が漬けられている間、そのエチルアルコールの温度は摂氏90度に維持された。そのチャノキの葉が漬けられている間、そのエチルアルコールはスターラによって撹拌され続けられていた。24時間チャノキの葉がエチルアルコールに漬けられた後、作業者は、そのエチルアルコールの上清から未精製カテキンエキスを抽出した。未精製カテキンエキスの抽出には遠心エバポレータ(株式会社佐久間製作所製EC−57C)が用いられた。抽出時間は12時間であった。遠心エバポレータによって抽出された未精製カテキンエキスは乾燥した粉末状であった。未精製カテキンエキスが抽出されると、作業者は、その未精製カテキンエキスにジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加え撹拌した。ジメチルスルホキシド水溶液の添加量は、未精製メリンジョエキスが抽出されたエチルアルコールの上澄5ミリリットルに対し、3ミリリットルであった。ジメチルスルホキシド水溶液が加えられ撹拌された未精製キテキンエキスが、本実施例における未精製カテキンエキス溶液である。撹拌が終了すると、作業者は、遠心分離機(Eppendorf社 Model 5415R)を用いることにより、その未精製カテキンエキス溶液から不純物を除去した。この遠心分離機の回転速度は15400rpmであった。この遠心分離機の使用時間は10分間であった。不純物が除去されたことにより、未精製キテキンエキス溶液は精製カテキンエキス溶液となった。作業者は、この精製カテキンエキス溶液2グラム(30ミリリットル)を所定のチューブに収容した。これが、カテキンエキスチューブである。
(B) 試料の調製
本比較例においては、作業者は、9本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが16.80重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが51.02%、水分が29.96重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後もMDCK.2細胞の状態に改善は見られず、60分後にMDCK.2細胞は順次死滅した。MDCK.2細胞に細胞分裂は観察されず、膨張した感染細胞も見られた。
[比較例6]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、水分が34.11重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例5と同様であった。
[比較例7]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシド61.6重量%、水分が36.18重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例8]
(1) 試験手順
作業者は、試料の調製にあたり、メリンジョエキスチューブ30本(精製メリンジョエキス溶液60グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で45ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は60ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが13.7重量%、レスベラトロールが4.4重量%、ジメチルスルホキシドが50.20重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が29.48重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。試料がかけられた後、MDCK.2細胞が次第に減少した。MDCK.2細胞の細胞分裂は観察されなかった。
[比較例9]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は16倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは16分の1に希釈された。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.09重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.81重量%、ビタミンEが0.14重量%、水分が36.90重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、MDCK.2細胞の形態に変化は見当たらなかった。膨張した感染細胞も見られた。
[比較例10]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は29ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は10ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。その他の点は実施例6と同様である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが61.86重量%、水分が36.33重量%である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。試料がかけられた後、比較的な多くのMDCK.2細胞は正常に戻ったが、一部のMDCK.2細胞MDCK.2細胞は膨張したままだった。MDCK.2細胞の細胞分裂は生じなかった。
[比較例11]
(1) 試験手順
作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.07重量%、水分が34.11重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例9と同様であった。
[比較例12]
(1) 試験手順
作業者は、9本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが16.80重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが51.02重量%、水分が29.96重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例13]
(1) 試験手順
本比較例の試料は比較例7のものと同一である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例14]
(1) 試験手順
本比較例では、実施例1と同様の手順でMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートに入れた。MDCK.2細胞をそのプレパラートに入れてから60分が経過した後、作業者は、そのMDCK.2細胞に次に述べられる液体20マイクロリットルをかけた。その液体はRSウィルス(ATCC番号VR−1580)を含んでいた。これにより、そのMDCK.2細胞はRSウィルスに感染した。その後、そのMDCK.2細胞へは何もかけられなかった。RSウィルスを含む液体がかけられた後、作業者は、引続きMDCK.2細胞を光学顕微鏡で観察した。
(2) 観察結果
図7は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図8は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点(RSウィルスに感染してから10分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図9は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点(RSウィルスに感染してから60分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図10は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから180分経過した時点(RSウィルスに感染してから120分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図11は、図7乃至図10すなわち比較例14にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。図7乃至図11に示されているように、MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。
[比較例15]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、9本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが16.80重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが51.02重量%、水分が29.96重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
細菌は、試料がかけられてから2時間が経過した後も生存し、全滅しなかった。黄色ブドウ球菌の大部分は弱り死滅した。棹菌は死滅せず生き残っていた。
[比較例16]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.07重量%、水分が34.11重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例15と同様であった。
[比較例17]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.6重量%、水分が36.18重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
細菌は、試料がかけられてから2時間経過した時点において、黄色ブドウ球菌の形態にもその数にも何ら変化は見当たらなかった 。
[比較例18]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ジメチルスルホキシドが58.07重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が34.11重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例15と同様であった。
[比較例19]
本比較例では、実施例11で培養された細菌試料が用いられた。作業者は、細菌試料へ実施例11の説明にて記述されたリン酸緩衝生理食塩水20マイクロリットルのみをかけた。その後、作業者は、細菌試料の観察を行った。リン酸緩衝生理食塩水がかけられてから2時間経過した時点において、黄色ブドウ球菌の形態にもその数にも何ら変化は見当たらなかった。
本発明は、抗生物質含有組成物に関する。
特許文献1は、インフルエンザウィルス感染予防剤を開示する。特許文献1に開示されたインフルエンザウィルス感染予防剤は、チャノキの葉を有効成分とする。特許文献1に開示されたインフルエンザウィルス感染予防剤は、抗原性に依存せずウィルスの感染を有効に防ぐことができ、かつ、人体に対して有害な副作用を持たない。
特許文献2は、医薬組成物を開示する。特許文献2に開示された医薬組成物は修飾カテキンを含む。特許文献2に開示された医薬組成物は抗菌活性を上昇させることができる。
特開平3−101623号公報 特表2007−521239号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたインフルエンザウィルス感染予防剤と特許文献2に開示された医薬組成物には、その効果の発現が遅いという問題点がある。
本発明は、速く効果が現れる抗生物質含有組成物の提供を目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、メリンジョエキスとビタミンEとを含む抗生物質含有組成物が細菌およびウィルスの活動を迅速に抑えることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、抗生物質含有組成物にかかる発明である。この抗生物質含有組成物は、グネチンCと、レスベラトロールと、ビタミンEと、流動化物質とを含む。グネチンCの重量%が0.17重量%以上4.11重量%以下である。レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上1.33重量%以下である。ビタミンEの重量%が0.28重量%以上2.22重量%以下である。
また、上述したグネチンCの重量%が0.17重量%以上1.37重量%以下であることが好ましい。この場合、レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.44重量%以下であることが好ましい。
もしくは、上述したグネチンCの重量%とレスベラトロールの重量%との和が0.23重量%以上1.81重量%以下であることが好ましい。
また、上述したグネチンCの重量%が0.17重量%以上0.69重量%以下であることが好ましい。この場合、レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.22重量%以下であることが好ましい。
本発明の抗生物質含有組成物は、速く効果が現れる。
実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから100分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから150分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 実施例6にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから180分経過した時点のそのMDCK.2細胞の顕微鏡写真である。 比較例14にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。
[成分の説明]
本発明について以下詳細に説明する。本発明の抗生物質含有組成物は、グネチンCと、レスベラトロールと、ビタミンEと、流動化物質とを含む。
(グネチンCの説明)
グネチンCは、レスベラトロールの二量体である。グネチンCの構造式は周知なのでここでは繰り返されない。グネチンCは、例えばメリンジョ(学名:Gnetum gnemon)の果実に含まれる。本発明においては、グネチンCの重量%は0.17重量%以上4.11重量%以下である。好ましくは、グネチンCの重量%は0.17重量%以上1.37重量%以下である。より好ましくは、グネチンCの重量%は0.17重量%以上0.69重量%以下である。
(レスベラトロールの説明)
レスベラトロールはスチルベン誘導体の一種である。レスベラトロールの構造式は周知なのでここでは繰り返されない。レスベラトロールは、赤ワイン、赤ブドウの果皮、ピーナッツの皮、イタドリ、メリンジョなどに含まれる。本発明においては、レスベラトロールの重量%は0.06重量%以上1.33重量%以下である。好ましくは、レスベラトロールの重量%は0.06重量%以上0.44重量%以下である。より好ましくは、レスベラトロールの重量%は0.06重量%以上0.22重量%以下である。
なお、グネチンCの重量%が0.17重量%以上1.37重量%以下であり、かつ、レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.44重量%以下であるとき、グネチンCの重量%とレスベラトロールの重量%との和が0.23重量%以上1.81重量%以下であることが好ましい。
(ビタミンEの説明)
ビタミンEの構造は周知なのでここではその説明が繰り返されない。本発明においては、ビタミンEの重量%は0.28重量%以上2.22重量%以下である。好ましくは、ビタミンEの重量%は0.28重量%以上1.11重量%以下である。
(流動化物質の説明)
流動化物質は、本発明の抗生物質含有組成物を流動しやすくする物質である。流動化物質の具体的な成分は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を完全に失わせるものでない限り、特に限定されない。ただし、流動化物質は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を損なわない物質であることが好ましい。流動化物質は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を高める物質であることがより好ましい。流動化物質の例には、ジメチルスルホキシド、精製水がある。
(その他の成分の説明)
本発明の抗生物質含有組成物は、グネチンC、レスベラトロール、ビタミンE、および、流動化物質以外の成分を含んでもよい。そのような成分の例には、グネチンCの配糖体がある。グネチンCの配糖体の例には、グネモノシドAと、グネモノシドCと、グネモノシドDとがある。そのような成分の具体的な内容は、グネチンC、レスベラトロール、および、ビタミンEの相乗効果を完全に失わせるものでない限り、特に限定されない。もちろん、本発明の抗生物質含有組成物は、グネチンC、レスベラトロール、ビタミンE、および、流動化物質のみからなっていてもよい。
[製造方法の説明]
本発明の抗生物質含有組成物の製造方法は特に限定されない。その一例は、エキス抽出工程と、果実粉砕工程と、ビタミンE添加工程と、流動化工程とを備える。エキス抽出工程は、メリンジョの果実からメリンジョエキスを抽出する工程である。メリンジョエキスは、メリンジョの果実のエキスである。メリンジョエキスがグネチンCとレスベラトロールとを含む。果実粉砕工程は、メリンジョの果実を粉砕する工程である。メリンジョの果実が粉砕されるのは、エキス抽出工程においてメリンジョの果実からメリンジョエキスが抽出される前である。ビタミンE添加工程は、エキス抽出工程の後にメリンジョエキスにビタミンEを添加する工程である。流動化工程は、メリンジョエキスに流動性を付与する工程である。
[用途及び使用方法の説明]
本発明にかかる抗生物質含有組成物は、次に述べられる様々な用途に利用できる。その用途は、細菌およびウィルスの駆除、それらの殺菌、ならびに、それらの増殖抑制である。本発明にかかる抗生物質含有組成物が対象とする細菌およびウィルスの範囲は特に限定されない。本発明にかかる抗生物質含有組成物は、様々な細菌および様々なウィルスを駆除できる。本発明にかかる抗生物質含有組成物は、様々な方法で使用できる。その例には、内服薬、塗り薬、湿布、および、スプレーがある。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
[実施例1]
(1) 試験手順
(A) メリンジョエキスチューブの調製
作業者は、メリンジョエキスチューブを調製した。「メリンジョエキスチューブ」とは、後述される精製メリンジョエキス溶液が後述される所定のチューブに収容されたものである。作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかるメリンジョエキスチューブを調製した。まず、作業者は、メリンジョ(学名:Gnetum gnemon)の果実を摂氏110度で10分間焙煎した。メリンジョエキスチューブ1本分のメリンジョの果実の質量は50グラムであった。焙煎により、そのメリンジョの含水率は8重量%となった。そのメリンジョは、果皮と果実と種子とが丸ごと粉砕されたものであった。焙煎が終了すると、作業者は、焙煎されたメリンジョを密封されたビンの中で55重量%のエチルアルコールに24時間漬けた。メリンジョエキスチューブ1本分のエチルアルコールの体積は500ミリリットルであった。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールの温度は摂氏90度に維持された。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールはスターラによって撹拌され続けられていた。24時間メリンジョがエチルアルコールに漬けられた後、作業者は、そのエチルアルコールの上澄から未精製メリンジョエキスを抽出した。未精製メリンジョエキスの抽出には遠心エバポレータ(株式会社佐久間製作所製EC−57C)が用いられた。抽出時間は12時間であった。遠心エバポレータによって抽出された未精製メリンジョエキスは乾燥した粉末状であった。未精製メリンジョエキスが抽出されると、作業者は、その未精製メリンジョエキスにジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加え撹拌した。ジメチルスルホキシド水溶液の添加量は、未精製メリンジョエキスが抽出されたエチルアルコールの上澄5ミリリットルに対し、3ミリリットルであった。ジメチルスルホキシド水溶液が加えられ撹拌された未精製メリンジョエキスが、本実施例における未精製メリンジョエキス溶液である。撹拌が終了すると、作業者は、遠心分離機(Eppendorf社 Model 5415R)を用いることにより、その未精製メリンジョエキス溶液から不純物を除去した。この遠心分離機の回転速度は15400rpmであった。この遠心分離機の使用時間は10分間であった。不純物が除去されたことにより、未精製メリンジョエキス溶液は精製メリンジョエキス溶液となった。作業者は、この精製メリンジョエキス溶液2グラム(30ミリリットル)を所定のチューブに収容した。これが、メリンジョエキスチューブである。1本のメリンジョエキスチューブに入っている精製メリンジョエキス溶液の成分は、グネチンCが0.46重量%、レスベラトロールが0.15重量%、ジメチルスルホキシドが62.62重量%、水分が36.77重量%である。
(B) ビタミンチューブの調製
作業者は、ビタミンE (山口化研株式会社製)の粉末50グラムをビンに入れた。次に、作業者は、そのビンにエチルアルコール(濃度は55%重量)500ミリリットルを入れた。これにより、ビタミンEの粉末はそのエチルアルコールに漬けられたこととなる。その粉末はそのビンに密封された状態のままそのエチルアルコールに12時間漬けられた。その間、エチルアルコールの温度は摂氏80〜摂氏90度であった。その間、その粉末とそのエチルアルコールとはスターラで攪拌された。その後、作業者は、その混合物を12時間放置した。12時間経過後、その混合物表面に薄い油膜が形成された。その油膜が精製されたビタミンE(以下「精製ビタミンE」と称される)である。作業者は、この精製ビタミンE10ミリグラム(20ミリリットル)を所定のチューブに収容した。このチューブは、メリンジョエキスチューブの調製に用いられるものと同じ種類のチューブである。精製ビタミンE10ミリグラムが収容されたそのチューブが、ビタミンチューブである。
(B) 試料の調製
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液(質量は6グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが60.46重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が35.51重量%である。
(C) 液体培地の調製
まず、作業者は、1リットルの滅菌精製水(アズワン株式会社製)に次の7種類の物質を加えた。1つ目の物質は、10グラムの粉末培地(和光純薬工業株式会社製,E−MEM Powder,品番054−09001)である。2つ目の物質は、生後10日以内の新生児仔牛の血清 (コスモ・バイオ株式会社製,品番04−102−1A)である。作業者は、この血清を100ミリリットル前述された滅菌精製水に加えた。3つ目の物質はペニシリン・ストレプトマイシン(和光純薬工業株式会社製,品番168−23191)である。このペニシリン・ストレプトマイシンの添加量は10ミリリットルであった。4つ目の物質は、ビタミン液(和光純薬工業株式会社製,MEMビタミン溶液,品番130−17141)である。このビタミン液の添加量は10ミリリットルであった。5つ目の物質は、非必須アミノ酸液(和光純薬工業株式会社製,MEM非必須アミノ酸溶液,品番139−15651)である。この非必須アミノ酸液の添加量は10ミリリットルであった。6つ目の物質は、ピルビン酸ナトリウム溶液(和光純薬工業株式会社製,ピルビン酸ナトリウム溶液,品番190−14881)である。このピルビン酸ナトリウム溶液の添加量は10ミリリットルであった。7つ目の物質は、13.4グラムの炭酸水素ナトリウム(和光純薬工業株式会社製,品番198−01315)である。これら7種類の物質が前述された滅菌精製水に加えられると、作業者は、それらの物質が加えられた滅菌精製水を撹拌した。撹拌された滅菌精製水が本実施例にかかる液体培地である。以下の説明では、この液体培地を「液培地」と称する。
(D) コラーゲンゲルコートのプレパラート作製
まず、作業者は、くぼみのあるプレパラートに、50マイクロリットルのコラーゲン培地(株式会社ニッピ製,コラーゲンゲル細胞培養キット,品番891503)を塗り広げた。コラーゲン培地が塗り広げられると、作業者は、そのプレパラートをインキュベータに収容した。インキュベータの内部の気温は摂氏37度であった。インキュベータ内部で、そのプレパラートには波長365ナノメートルの紫外線が照射されていた。これにより、その培地は乾燥した。紫外線が2時間照射されると、作業者はそのプレパラートをインキュベータから取り出した。これが、細胞の観察に用いられるコラーゲンゲルコートのプレパラートである。
(E) 細胞の観察
まず、作業者は、コラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに20マイクロリットルの液培地で培養されているMDCK.2細胞(ATCC番号CRL-2936)をその液培地ごと入れた。MDCK.2細胞がそのプレパラートに入れられてから60分が経過した後、作業者は、そのMDCK.2細胞に次に述べられる液体20マイクロリットルをかけた。その液体はインフルエンザウィルスであるH3N2(ATCC番号VR−1680)を含んでいた。これにより、そのMDCK.2細胞はH3N2に感染した。感染から50分が経過した後、作業者は、H3N2に感染したMDCK.2細胞へ本実施例にかかる試料20マイクロリットルをかけた。これらの作業は、光学顕微鏡で観察可能な環境で実施された。これらの作業が完了した後、作業者は、引続きMDCK.2細胞を光学顕微鏡で観察した。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられてから10分後、一部のMDCK.2細胞が死滅したものの、大部分のMDCK.2細胞はプレパラート底面に接着し正常な形態に戻り始めた。試料がかけられてから約50分後にはMDCK.2細胞の細胞分裂が開始された。試料がかけられてから50分後にMDCK.2細胞が正常に戻り分裂を開始することから、H3N2が死滅したものと考えられる。
[実施例2]
(1) 試験手順
作業者は、9本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが4.11重量%、レスベラトロールが1.33重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が34.17重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、ほぼすべてのMDCK.2細胞は正常に戻った。試料がかけられてから約50分後に細胞分裂が開始された。
[実施例3]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は2倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは2分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.69重量%、レスベラトロールが0.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.72重量%、ビタミンEが1.11重量%、水分が36.26重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例2と同様であった。
[実施例4]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は4倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは4分の1に希釈された 。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.34重量%、レスベラトロールが0.11重量%、ジメチルスルホキシドが62.36重量%、ビタミンEが0.56重量%、水分が36.63重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例2と同様であった。
[実施例5]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は8倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは8分の1に希釈された 。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.17重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.68重量%、ビタミンEが0.28重量%、水分が36.81重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例2と同様であった。
[実施例6]
(1) 試験手順
作業者は、試料の調製にあたり、メリンジョエキスチューブ9本(精製メリンジョエキス溶液18グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが4.11重量%、レスベラトロールが1.33重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が34.17重量%である。また、作業者は、細胞の観察にあたり、コラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみにMDCK.2細胞を入れた。このMDCK.2細胞は20マイクロリットルの液培地で培養されていた。このMDCK.2細胞はその液培地ごとそのくぼみに入れられた。MDCK.2細胞がそのプレパラートに入れられてから60分が経過した後、作業者は、そのMDCK.2細胞に次に述べられる液体20マイクロリットルをかけた。その液体はRSウィルス(ATCC番号VR−1580)を含んでいた。これにより、そのMDCK.2細胞はRSウィルスに感染した。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
図1は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図2は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点(RSウィルスに感染してから10分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図3は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから100分経過した時点(RSウィルスに感染してから40分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図4は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点(RSウィルスに感染してから60分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図5は本実施例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから150分経過した時点(RSウィルスに感染してから90分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図6は、図1乃至図5すなわち実施例6にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。図1乃至図6特に図1と図2とに示されているように、MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、一部のMDCK.2細胞が死滅したものの、大部分のMDCK.2細胞は正常に戻った。試料がかけられてから約10分後に細胞分裂が開始された。また、図5にも示されているように、試料がかけられてから約40分経過した時点で、膨張していた細胞がプレパラートの底に接着し、細胞の形態が正常に戻った。細胞数は減っていない。試料がかけられた後10分後にMDCK.2細胞が分裂を開始し、60分経過するまでに正常な形態に戻ることから、RSウィルスが死滅したものと考えられる。
[実施例7]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが60.46重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が35.51重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、ほぼすべてのMDCK.2細胞は正常に戻った。試料がかけられてから約10分後に細胞分裂が開始された。試料がかけられてから約60分後に細胞数が増え、形態が正常にもどることから、RSウィルスが死滅したと考えられる。
[実施例8]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は2倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは2分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.69重量%、レスベラトロールが0.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.72重量%、ビタミンEが1.11重量%、水分が36.26重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例7と同様であった。
[実施例9]
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は4倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは4分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.34重量%、レスベラトロールが0.11重量%、ジメチルスルホキシドが62.36重量%、ビタミンEが0.56重量%、水分が36.63重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例7と同様であった。
[実施例10]
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は8倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは8分の1に希釈された。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.17重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.68重量%、ビタミンEが0.28重量%、水分が36.81重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例7と同様であった。
[実施例11]
(1) 試験手順
(A) メリンジョエキスチューブの調製
作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかるメリンジョエキスチューブを調製した。まず、作業者は、メリンジョの果実を密封されたビンの中で55重量%のエチルアルコールに12時間漬けた。そのメリンジョは、果皮と果実と種子とが丸ごと粉砕されたものであった。そのメリンジョは乾燥品ではない生のメリンジョであった。メリンジョエキスチューブ1本分のメリンジョの果実の質量は50グラムであった。メリンジョエキスチューブ1本分のエチルアルコールの体積は500ミリリットルであった。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールの温度は摂氏90度に維持された。そのメリンジョが漬けられている間、そのエチルアルコールはスターラによって撹拌され続けられていた。12時間メリンジョがエチルアルコールに漬けられた後、作業者は、そのエチルアルコールからメリンジョの固形成分を除去した。そのエチルアルコールから固形成分が除去されると、作業者は、そのエチルアルコールを密封されたビンに入れた。作業者は、ポンプにそのビンの中の気体をビンの外へ排出させた。その際、そのビンの内部の温度は摂氏40度であった。気体の排気に伴い、そのビンの内部のエチルアルコールは蒸発した。作業者は、ビンの中に残った固形分30ミリリットルを所定のチューブに入れた。この固形分が収容されたチューブが本実施例におけるメリンジョエキスチューブである。
(B) 試料の調製
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが60.46重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が35.51重量%である。
(C) 細菌の培養
まず、作業者は、米飯を素手で握ることによってその米飯の塊を形成した。米飯の塊が形成されると、作業者はその米飯の塊を1日放置した。米飯の塊が一日放置された後、作業者は、その米飯の塊を5g取り、pH7.4かつ7.5重量%塩化ナトリウム含有のリン酸緩衝生理食塩水PBS(希釈液)に混ぜ、すり潰した。作業者はそのすり潰された希釈液を卵黄添加マンニット食塩培地に塗りつけた。すり潰された米飯が卵黄添加マンニット食塩培地に塗りつけられると、作業者はその卵黄添加マンニット食塩培地を摂氏36度で48時間放置した。これにより、細菌のコロニーが形成された。卵黄添加マンニット食塩培地が48時間放置された後、作業者は、その卵黄添加マンニット食塩培地に形成された細菌のコロニーをリン酸緩衝生理食塩水100マイクロリットルに溶かした。この細菌のコロニーが溶けたリン酸緩衝生理食塩水が本実施例にかかる細菌試料である。
(E) 細菌の観察
まず、作業者は、プレパラートのくぼみにリン酸緩衝生理食塩水を20マイクロリットル入れた。そのくぼみにリン酸緩衝生理食塩水が20マイクロリットル入ると、作業者は、そのくぼみに20マイクロリットルの細菌試料を入れた。次に、作業者は、その細菌試料に本実施例にかかる試料をかけた。その後、作業者は、そのくぼみの中の細菌を光学顕微鏡で観察した。
(2) 観察結果
細菌試料には、黄色ブドウ球菌および棹菌が含まれた。これらの細菌は、本実施例にかかる試料がかけられてから1時間経過した時点で、プレパラートのくぼみの底に沈んでいた。試料がかけられてから1時間後にすべての細菌が死滅した。
[実施例12]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、9本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本実施例にかかる試料である。したがって、本実施例にかかる試料の成分は、グネチンCが4.11重量%、レスベラトロールが1.33重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、水分が34.17重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は実施例11と同様であった。
[比較例1]
(1) 試験手順
作業者は、30本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液(質量は60グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で45ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は60ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが13.7重量%、レスベラトロールが4.4重量%、ジメチルスルホキシドが50.20重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が29.48重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。試料がかけられた後、MDCK.2細胞が次第に減少した。MDCK.2細胞の細胞分裂は観察されなかった。
[比較例2]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は16倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは16分の1に希釈された。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.09重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.81重量%、ビタミンEが0.14重量%、水分が36.90重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、MDCK.2細胞の形態に変化は見当たらなかった。MDCK.2細胞の分裂は見られず60分後に細胞数が減った。膨張した感染細胞も見られた。
[比較例3]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが61.86重量%、水分が36.33重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例4]
(1) 試験手順
作業者は、1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.60重量%、水分が36.18重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例5]
(1) 試験手順
(A) カテキンエキスチューブの調製
作業者は、カテキンエキスチューブを調製した。「カテキンエキスチューブ」とは、後述される精製カテキンエキス溶液が後述される所定のチューブに収容されたものである。作業者は、以下の手順に従って本実施例にかかるカテキンエキスチューブを調製した。まず、作業者は、チャノキ(学名:Camellia sinensis (L.) Kuntze)の葉を摂氏110度で10分間焙煎した。カテキンエキスチューブ1本分のチャノキの葉の質量は50グラムであった。焙煎が終了すると、作業者は、焙煎されたチャノキの葉を密封されたビンの中で55重量%のエチルアルコールに24時間漬けた。カテキンエキスチューブ1本分のエチルアルコールの体積は500ミリリットルであった。そのチャノキの葉が漬けられている間、そのエチルアルコールの温度は摂氏90度に維持された。そのチャノキの葉が漬けられている間、そのエチルアルコールはスターラによって撹拌され続けられていた。24時間チャノキの葉がエチルアルコールに漬けられた後、作業者は、そのエチルアルコールの上清から未精製カテキンエキスを抽出した。未精製カテキンエキスの抽出には遠心エバポレータ(株式会社佐久間製作所製EC−57C)が用いられた。抽出時間は12時間であった。遠心エバポレータによって抽出された未精製カテキンエキスは乾燥した粉末状であった。未精製カテキンエキスが抽出されると、作業者は、その未精製カテキンエキスにジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加え撹拌した。ジメチルスルホキシド水溶液の添加量は、未精製メリンジョエキスが抽出されたエチルアルコールの上澄5ミリリットルに対し、3ミリリットルであった。ジメチルスルホキシド水溶液が加えられ撹拌された未精製キテキンエキスが、本実施例における未精製カテキンエキス溶液である。撹拌が終了すると、作業者は、遠心分離機(Eppendorf社 Model 5415R)を用いることにより、その未精製カテキンエキス溶液から不純物を除去した。この遠心分離機の回転速度は15400rpmであった。この遠心分離機の使用時間は10分間であった。不純物が除去されたことにより、未精製キテキンエキス溶液は精製カテキンエキス溶液となった。作業者は、この精製カテキンエキス溶液2グラム(30ミリリットル)を所定のチューブに収容した。これが、カテキンエキスチューブである。
(B) 試料の調製
本比較例においては、作業者は、9本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが16.80重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが51.02%、水分が29.96重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、H3N2に感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後もMDCK.2細胞の状態に改善は見られず、60分後にMDCK.2細胞は順次死滅した。MDCK.2細胞に細胞分裂は観察されず、膨張した感染細胞も見られた。
[比較例6]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.17重量%、水分が34.11重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例5と同様であった。
[比較例7]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシド61.6重量%、水分が36.18重量%である。その他の点は実施例1と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例8]
(1) 試験手順
作業者は、試料の調製にあたり、メリンジョエキスチューブ30本(精製メリンジョエキス溶液60グラム)と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)とを試験管内で45ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は60ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが13.7重量%、レスベラトロールが4.4重量%、ジメチルスルホキシドが50.20重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が29.48重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。試料がかけられた後、MDCK.2細胞が次第に減少した。MDCK.2細胞の細胞分裂は観察されなかった。
[比較例9]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。次に、作業者は、その混合液にジメチルスルホキシド水溶液(ジメチルスルホキシドの濃度は63重量%)を加えた。これにより、その混合液の体積は16倍となった。グネチンCの濃度とレスベラトロールの濃度とビタミンEの濃度とは16分の1に希釈された。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが0.09重量%、レスベラトロールが0.06重量%、ジメチルスルホキシドが62.81重量%、ビタミンEが0.14重量%、水分が36.90重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。試料がかけられた後、MDCK.2細胞の形態に変化は見当たらなかった。膨張した感染細胞も見られた。
[比較例10]
(1) 試験手順
作業者は、3本のメリンジョエキスチューブに収容されていた精製メリンジョエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は29ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は10ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。その他の点は実施例6と同様である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、グネチンCが1.37重量%、レスベラトロールが0.44重量%、ジメチルスルホキシドが61.86重量%、水分が36.33重量%である。
(2) 観察結果
MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。試料がかけられた後、比較的な多くのMDCK.2細胞は正常に戻ったが、一部のMDCK.2細胞MDCK.2細胞は膨張したままだった。MDCK.2細胞の細胞分裂は生じなかった。
[比較例11]
(1) 試験手順
作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.07重量%、水分が34.11重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例9と同様であった。
[比較例12]
(1) 試験手順
作業者は、9本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが16.80重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが51.02重量%、水分が29.96重量%である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例13]
(1) 試験手順
本比較例の試料は比較例7のものと同一である。その他の点は実施例6と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例2と同様であった。
[比較例14]
(1) 試験手順
本比較例では、実施例1と同様の手順でMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートに入れた。MDCK.2細胞をそのプレパラートに入れてから60分が経過した後、作業者は、そのMDCK.2細胞に次に述べられる液体20マイクロリットルをかけた。その液体はRSウィルス(ATCC番号VR−1580)を含んでいた。これにより、そのMDCK.2細胞はRSウィルスに感染した。その後、そのMDCK.2細胞へは何もかけられなかった。RSウィルスを含む液体がかけられた後、作業者は、引続きMDCK.2細胞を光学顕微鏡で観察した。
(2) 観察結果
図7は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから30分経過した時点のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図8は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから70分経過した時点(RSウィルスに感染してから10分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図9は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから120分経過した時点(RSウィルスに感染してから60分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図10は本比較例にかかるMDCK.2細胞をコラーゲンゲルコートのプレパラートのくぼみに入れてから180分経過した時点(RSウィルスに感染してから120分経過した時点)のそのMDCK.2細胞の光学顕微鏡写真である。図11は、図7乃至図10すなわち比較例14にかかるMDCK.2細胞の顕微鏡写真を時系列に沿って示した図である。図7乃至図11に示されているように、MDCK.2細胞は、RSウィルスに感染した後、膨張し始めた。MDCK.2細胞の細胞分裂は止まった。
[比較例15]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、9本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で13.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は18ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが16.80重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが51.02重量%、水分が29.96重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
細菌は、試料がかけられてから2時間が経過した後も生存し、全滅しなかった。黄色ブドウ球菌の大部分は弱り死滅した。棹菌は死滅せず生き残っていた。
[比較例16]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液と1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンEとを試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが58.07重量%、水分が34.11重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例15と同様であった。
[比較例17]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、1本のビタミンチューブに収容されていた精製ビタミンE(10ミリグラム)を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、ビタミンEが2.22重量%、ジメチルスルホキシドが61.6重量%、水分が36.18重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
細菌は、試料がかけられてから2時間経過した時点において、黄色ブドウ球菌の形態にもその数にも何ら変化は見当たらなかった 。
[比較例18]
(1) 試験手順
本比較例においては、作業者は、3本のカテキンエキスチューブに収容されていた精製カテキンエキス溶液を試験管内で4.5ミリリットルのジメチルスルホキシド原液に溶解させた。その後、作業者は、それらの混合液に精製水を添加した。精製水が添加された混合液の体積は6ミリリットルであった。作業者は、その混合液に、45ミリリットルのジメチルスルホキシド水溶液をさらに添加した。このジメチルスルホキシド水溶液のうちジメチルスルホキシドの体積は28ミリリットルであった。このジメチルスルホキシド水溶液のうち精製水の体積は17ミリリットルであった。この混合液が、本比較例にかかる試料である。したがって、本比較例にかかる試料の成分は、カテキンが5.6重量%、ジメチルスルホキシドが58.07重量%、ビタミンEが2.22重量%、水分が34.11重量%である。試料の調製におけるその他の点と、細菌の培養の手順と、細菌の観察の手順とは実施例11と同様である。
(2) 観察結果
観察結果は比較例15と同様であった。
[比較例19]
本比較例では、実施例11で培養された細菌試料が用いられた。作業者は、細菌試料へ実施例11の説明にて記述されたリン酸緩衝生理食塩水20マイクロリットルのみをかけた。その後、作業者は、細菌試料の観察を行った。リン酸緩衝生理食塩水がかけられてから2時間経過した時点において、黄色ブドウ球菌の形態にもその数にも何ら変化は見当たらなかった。

Claims (4)

  1. グネチンCと、
    レスベラトロールと、
    ビタミンEと、
    流動化物質とを含む抗生物質であって、
    前記グネチンCの重量%が0.17重量%以上4.11重量%以下であり、
    前記レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上1.33重量%以下であり、
    前記ビタミンEの重量%が0.28重量%以上2.22重量%以下であることを特徴とする抗生物質。
  2. 前記グネチンCの重量%が0.17重量%以上1.37重量%以下であり、
    前記レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.44重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の抗生物質。
  3. 前記グネチンCの重量%と前記レスベラトロールの重量%との和が0.23重量%以上1.81重量%以下であることを特徴とする請求項2に記載の抗生物質。
  4. 前記グネチンCの重量%が0.17重量%以上0.69重量%以下であり、
    前記レスベラトロールの重量%が0.06重量%以上0.22重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の抗生物質。
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