JP2018024570A - ニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法、および非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施形態のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法の一例を示す図である。図2は、その製造方法によって得られるニッケルマンガン複合水酸化物の一例を示す模式図である。図2に示すように、ニッケルマンガン複合水酸化物1(以下、「複合水酸化物1」ともいう。)は、複数の一次粒子2が凝集した二次粒子3から構成される。二次粒子3は、一次粒子2間に空隙4を有する。以下、図1を説明する際に、適宜、図2を参照する。
反応水溶液中の溶存酸素濃度は、例えば、0.2mg/L以上8.5mg/L以下の範囲で適宜調整することができる。溶存酸素濃度を上記の範囲で制御することで、二次粒子3の疎密度を所望の範囲に制御して正極活物質の前駆体として好適な複合水酸化物を得ることができる。また、晶析工程中、溶存酸素濃度は、一定の範囲となるように制御することが好ましい。溶存酸素濃度の変動幅は、例えば、±0.2mg/L以内とすることが好ましく、±0.1mg/L以内とすることがより好ましい。
反応水溶液中の溶解ニッケル濃度は、例えば、反応水溶液の温度を基準として10mg/L以上1500mg/L以下の範囲で調整することができ、10mg/L以上1200mg/L以下の範囲で調整することが好ましい。溶解ニッケル濃度を上記範囲で、適宜調整することにより、粒径及び疎密度を所望の範囲に制御することができ、正極活物質の前駆体として好適な粒子形態や高い球状性を有するニッケルマンガン複合水酸化物を容易に得ることができる。反応水溶液中の溶解ニッケル濃度が10mg/Lより低い場合、一次粒子の成長速度が速く、粒子成長よりも核生成が起こりやすくなるため、一次粒子2が微細となり過ぎ、小粒径でかつ球状性の悪い二次粒子となりやすい。このような二次粒子は充填性が著しく低いために、複合水酸化物から得られた正極活物質を電池に用いた際に高いエネルギー密度が得られないことがある。一方、溶解ニッケル濃度が1500mg/Lを超える場合、複合水酸化物1(二次粒子3)の生成速度が著しく遅くなり、濾液中にニッケルが残留し、得られる複合水酸化物1の組成が目標値から大きくずれることがある。さらに、溶解ニッケル濃度が高すぎる条件では、複合水酸化物1中に含有される不純物量が著しく多くなり、複合水酸化物から得られた正極活物質を電池に用いた際の電池特性を低下させることがある。また、晶析工程中、溶解ニッケル濃度は、一定の範囲となるように制御することが好ましい。溶解ニッケル濃度の変動幅は、例えば、±20mg/L以内とすることができる。なお、溶解ニッケル濃度は、例えば、反応水溶液の液成分中のNi量をICP発光分光法により化学分析することにより測定することができる。
反応水溶液に負荷する撹拌動力は、例えば、0.5kW/m3以上15kW/m3以下の範囲で調整することができ、2kW/m3以上14kW/m3以下の範囲で調整することがより好ましく、3kW/m3以上12kW/m3以下の範囲とすることがさらに好ましい。攪拌動力を上記範囲とすることで、二次粒子の過度の微細化や粗大化を抑制し、複合水酸化物1の粒径を正極活物質としてより好適なものとすることができる。また、撹拌動力が0.5kW/m3未満である場合、一次粒子2が過度に凝集しやすくなり、粗大な二次粒子3が形成されることがある。また、溶存酸素濃度を低く、かつ攪拌動力を低くすると二次粒子3が疎となりやすく、得られる正極活物質の充填性が低下することがある。一方、15kW/m3を超えると、一次粒子の凝集が過度に抑制されやすく、二次粒子3が小さくなり過ぎることがある。また、晶析工程中、撹拌動力は、一定の範囲となるように制御することが好ましい。撹拌動力の変動幅は、例えば±0.2kW/m3以内とすることができる。また、攪拌動力は、例えば、7kW/m3以下の範囲で調製してもよく、6.5kW/m3以下の範囲で調製してもよい。なお、攪拌動力は、反応容器中に備えられた攪拌羽根などの攪拌装置の大きさ、回転数等を調整することにより、上記範囲に制御する。
晶析反応槽内の反応水溶液の温度は、35℃以上60℃以下の範囲であることが好ましく、38℃以上50℃以下の範囲とすることがより好ましい。反応水溶液の温度が60℃超える場合、反応水溶液中で、粒子成長よりも核生成の優先度が高まり、複合水酸化物1を構成する一次粒子2の形状が微細になり過ぎやすい。このような複合水酸化物1を用いると、得られる正極活物質の充填性が低くなるという問題がある。一方、反応水溶液の温度が35℃未満の場合、反応水溶液中で、核生成よりも、粒子成長が優先的となる傾向があるため、複合水酸化物1を構成する一次粒子2及び二次粒子3の形状が粗大になりやすい。このような粗大な二次粒子3を有する複合水酸化物を正極活物質の前駆体として用いた場合、電極作製時に凹凸が発生するほどの非常に大きい粗大粒子を含む正極活物質が形成されるという問題がある。さらに、反応水溶液が35℃未満の場合、反応水液中の金属イオンの残存量が高く反応効率が非常に悪いという問題が発生するとともに、不純物元素を多く含んだ複合水酸化物が生成してしまう問題が生じやすい。
反応水溶液のpH値は、液温25℃基準として10.0以上13.0以下の範囲であることが好ましい。pH値が上記範囲である場合、一次粒子2の大きさ及び形状を制御して所望の範囲に疎密度を制御しながら、二次粒子3のモフォロジーを適切に制御して、正極活物質の前駆体としてより好適な複合水酸化物1を得ることができる。また、pH値が10.0未満である場合、複合水酸化物1の生成速度が著しく遅くなり、濾液中にニッケルが残留し、得られる複合水酸化物1の組成が目標値から大きくずれることがある。一方、pH値が13.0を超える場合、粒子の成長速度が速く、核生成が起こりやすくなるため、小粒径かつ球状性の悪い粒子となりやすい。
本実施形態の製造方法は、反応水溶液中において、少なくともニッケルとマンガンをそれぞれ含む塩を中和してニッケルマンガン複合水酸化物粒子を生成させる晶析工程を含む。晶析工程の具体的な実施態様としては、例えば、反応槽内の少なくともニッケル(Ni)、マンガン(Mn)を含む混合水溶液を一定速度にて撹拌しながら、中和剤(例えば、アルカリ溶液など)を加えて中和することによりpHを制御して、複合水酸化物1粒子を共沈殿により生成させることができる。本実施形態の製造方法においては、バッチ方式による晶析法、あるいは連続晶析法のいずれの方法も採用できる。ここで、連続晶析法とは、上記混合水溶液を連続的に供給しながら中和剤を供給してpHを制御しつつ、オーバーフローにより生成した複合水酸化物粒子を回収する晶析法である。連続晶析法は、バッチ法と比較して粒度分布の広い粒子が得られ、充填性の高い粒子が得られやすい。また、連続晶析法は、大量生産に向いており、工業的にも有利な製造方法となる。例えば、上述した本実施形態の複合水酸化物1の製造を、連続晶析法で行う場合、得られる複合水酸化物1粒子の充填性(タップ密度)をより向上させることができ、より高い充填性及び疎密度を有する複合水酸化物1を、簡便かつ大量に生産することができる。
本実施形態の製造方法で得られる複合水酸化物1は、平均粒径と疎密度とを制御することが可能なため、複合水酸化物1を前駆体として用いた正極活物質を含む非水系電解質二次電池は、容量と出力特性のバランスを容易に制御できる。また、複合水酸化物1は、一次粒子2が凝集して構成された二次粒子3からなるため、平均粒径及び疎密度の制御が容易である。なお、複合水酸化物1は、主に一次粒子2が凝集した二次粒子3から構成されるが、本実施形態の製造方法において、得られる複合水酸化物は、例えば、二次粒子3として凝集しなかった一次粒子2や、凝集後に二次粒子3から脱落した一次粒子2など、少量の一次粒子2を含んでもよい。
図7は、本実施形態の正極活物質の製造方法の一例を示す図である。図7に示すように、本実施形態の正極活物質の製造方法は、一般式(2):Li1+tNixMnyMzO2+β(式(2)中、Mは、Co、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、Fe及びWから選択される少なくとも1種以上の添加元素であり、tは、−0.05≦t≦0.5、xは、0.1≦x≦0.9、yは、0.05≦y≦0.8、zは、0≦z≦0.8であり、かつ、x+y+z=1.0を満たし、βは、0≦β≦0.5である。)で表され、一次粒子が凝集した二次粒子からなるリチウムニッケルマンガン複合酸化物を含む非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法であって、上記の製造方法によって得られた複合水酸化物1と、リチウム化合物とを混合して混合物を得る工程と、混合物を焼成してリチウムニッケルマンガン複合酸化物を得る焼成工程と、を含む。上記の複合水酸化物1を前駆体として用いて得られた正極活物質は、それを用いた二次電池の容量と出力特性を容易に制御できるため、その工業的価値は極めて大きい。以下、正極活物質の製造方法について説明する。
まず、上述の複合水酸化物1とリチウム化合物と混合して、混合物を形成する。リチウム化合物としては、特に限定されず公知のリチウム化合物が用いられることができ、例えば、入手が容易であるという観点から、水酸化リチウム、硝酸リチウム、炭酸リチウム、又は、これらの混合物が好ましく用いられる。これらの中でも、リチウム化合物としては、取り扱いの容易さ、品質の安定性の観点から、酸化リチウム又は炭酸リチウムがより好ましい。なお、混合工程の前に、複合水酸化物1を酸化して、少なくとも一部をニッケルマンガン複合酸化物の形態にした後、混合してもよい。
次いで、リチウム混合物を焼成して、リチウムニッケルマンガン複合酸化物を得る。焼成は、例えば、酸化性雰囲気中で、700℃以上1100℃以下で行う。焼成温度が700℃未満である場合、焼成が十分行われず、タップ密度が低下することがある。また、焼成温度が700℃未満である場合、リチウムの拡散が十分に進行せず、余剰のリチウムが残存し、結晶構造が整わなくなったり、粒子内部のニッケル、マンガンなどの組成の均一性が十分に得られず、電池に用いられた場合に十分な特性が得られないことがある。一方、1100℃を超えると、粒子表面の疎の部分が緻密化してしまうことがある。また、リチウムニッケルマンガン複合酸化物の粒子間で激しく焼結が生じるとともに異常粒成長を生じる可能性があり、このため、焼成後の粒子が粗大となって略球状の粒子形態を保持できなくなる可能性がある。このような正極活物質は、比表面積が低下するため、電池に用いた場合、正極の抵抗が上昇して電池容量が低下する問題が生じる。また、焼成時間は、特に限定されないが、1時間以上24時間以内程度である。
[複合水酸化物の作製]
反応槽(60L)に純水を所定量入れ、攪拌動力を6.0kW/m3に調整した。次いで、攪拌しながら反応槽内の温度(液温)を45℃に設定した。このとき反応槽内に、窒素ガス(N2)を供給して反応槽液中の溶存酸素濃度が2.8mg/LとなるようになるようにN2流量を調整した。この反応槽内にニッケル:コバルト:マンガンのモル比が35:35:30となるように硫酸ニッケル、硫酸コバルト及び硫酸マンガンを溶解した2.0mol/Lの混合水溶液と、アルカリ溶液である25質量%水酸化ナトリウム水溶液と、錯化剤として25質量%アンモニア水と、を反応槽に同時に連続的に添加して反応水溶液を形成し、中和晶析反応を行った。溶解ニッケル濃度が1080mg/Lで一定となるように、pH値とアンモニウムイオン濃度とで調整した。この際、反応槽内のアンモニウムイオン濃度は、12〜15g/Lの範囲であった。また、混合水溶液に含まれる金属塩の滞留時間は8時間となるように混合溶液と水酸化ナトリウム水溶液とアンモニア水の合計の流量を制御した。反応槽が安定した後、オーバーフロー口からニッケルマンガン複合水酸化物を含むスラリーを回収した後、吸引濾過を行いニッケルマンガン複合水酸化物のケーキを得た。濾過後、濾過機内にあるニッケルコバルトマンガン複合水酸化物ケーキ140gに対して1Lの純水を供給しながら吸引濾過して通液することで、不純物の洗浄を行った。さらに、洗浄後のニッケルマンガン複合水酸化物ケーキを120℃で大気乾燥してニッケルマンガン複合水酸化物を得た。
晶析工程における攪拌動力を5.8kW/m3に調整し、反応槽内の溶解ニッケル濃度を970mg/L、溶存酸素濃度を4.5mg/LとなるようにN2流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。図3C、Dに得られたニッケルマンガン複合水酸化物の表面(図3C)および断面構造(図3D)を示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を5.5kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を410mg/L、溶存酸素濃度を5.8mg/LとなるようにN2に替えて空気とN2との混合ガスを供給し、その流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガンン複合水酸化物の特性を表1に示す。図3E、Fに得られたニッケルマンガン複合水酸化物の表面(図3E)および断面構造(図3F)を示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を5.2kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を300mg/L、溶存酸素濃度を6.2mg/LとなるようにN2に替えて空気を供給し、その流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。図3G、Hに得られたニッケルマンガン複合水酸化物の表面(図3G)および断面構造(図3H)を示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を6.0kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を1080mg/L、溶存酸素濃度を0.3mg/LとなるようにN2流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を5.2kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を200mg/L、溶存酸素濃度を8.5mg/LとなるようにN2に替えて空気を供給し、その流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を5.8kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を1700mg/L、溶存酸素濃度を3.0mg/LとなるようにN2流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を5.8kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を8mg/L、溶存酸素濃度を0.3mg/LとなるようにN2流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を1.8kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を970mg/L、溶存酸素濃度を4.5mg/LとなるようにN2流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を7.2kW/m3に調整し、反応水溶液中の溶解ニッケル濃度を300mg/L、溶存酸素濃度を6.2mg/LとなるようにN2に替えて空気を供給し、その流量とpH値を調整したこと以外は、実施例1と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
[複合水酸化物の作製]
反応槽(60L)に純水を所定量入れ、攪拌動力を6.0kW/m3に調整した。次いで、攪拌しながら反応槽内の温度(液温)を45℃に設定した。このとき反応槽内に、窒素ガス(N2)を供給して反応槽液中の溶存酸素濃度が3.5mg/LとなるようになるようにN2流量を調整した。この反応槽内にニッケル:コバルト:マンガンのモル比が60:20:20となるように硫酸ニッケル、硫酸コバルト及び硫酸マンガンを溶解した2.0mol/Lの混合水溶液と、アルカリ溶液である25質量%水酸化ナトリウム水溶液と、錯化剤として25質量%アンモニア水と、を反応槽に同時に連続的に添加して反応水溶液を形成し、中和晶析反応を行った。溶解ニッケル濃度が720mg/Lで一定となるように、pH値とアンモニウムイオン濃度とで調整した。この際、反応槽内のアンモニウムイオン濃度は、12〜15g/Lの範囲であった。また、混合水溶液に含まれる金属塩の滞留時間は8時間となるように混合溶液と水酸化ナトリウム水溶液とアンモニア水の合計の流量を制御した。反応槽が安定した後、オーバーフロー口からニッケルマンガン複合水酸化物を含むスラリーを回収した後、吸引濾過を行いニッケルマンガン複合水酸化物のケーキを得た。濾過後、濾過機内にあるニッケルコバルトマンガン複合水酸化物ケーキ140gに対して1Lの純水を供給しながら吸引濾過して通液することで、不純物の洗浄を行った。さらに、洗浄後のニッケルマンガン複合水酸化物ケーキを120℃で大気乾燥してニッケルマンガン複合水酸化物を得た。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。図5I、Jに得られたニッケルマンガン複合水酸化物の表面(図5I)および断面構造(図5H)を示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を5.8kW/m3に調整し、反応槽内の溶解ニッケル濃度を350mg/L、溶存酸素濃度を5.8mg/LとなるようにN2流量とpH値を調整したこと以外は、実施例11と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。図5K、Lに得られたニッケルマンガン複合水酸化物の表面(図5K)および断面構造(図5L)を示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
晶析工程における攪拌動力を5.5kW/m3に調整し、反応槽内の溶解ニッケル濃度を150mg/L、溶存酸素濃度を7.8mg/LとなるようにN2流量とpH値を調整したこと以外は、実施例11と同様にしてニッケルマンガン複合水酸化物を作製した。得られたニッケルマンガン複合水酸化物の特性を表1に示す。図5M、Nに得られたニッケルマンガン複合水酸化物の表面(図5M)および断面構造(図5N)を示す。なお、各評価は、実施例1と同様に行った。
実施例1〜13は、溶存酸素濃度、溶解ニッケル濃度及び攪拌動力を調整することにより、種々の範囲の平均粒径及び平均疎密度となるように制御されている。実施例1〜7(Ni:Co:Mn=0.35:0.35:0.30)、および実施例11〜13(Ni:Co:Mn=0.60:0.20:0.20)は、ほぼ同じ平均粒径MVとなるように制御し、かつ、溶存酸素濃度、溶解ニッケル濃度及び攪拌動力を調整することにより、種々の平均疎密度を有する。表1から、体積平均粒径を一定として、疎密度を制御することで、タップ密度や比表面積などの物性が制御できることが示されている。
2…一次粒子
3…二次粒子
4…二次粒子内の空隙
d…二次粒子の粒径
Claims (12)
- 一般式(1):NixMnyMz(OH)2+α(前記式(1)中、Mは、Co、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、Fe、Wから選択される少なくとも1種以上の添加元素であり、xは、0.1≦x≦0.9、yは、0.05≦y≦0.8、zは、0≦z≦0.8であり、かつ、x+y+z=1.0を満たし、αは、0≦α≦0.4である。)で表され、複数の一次粒子が凝集した二次粒子から構成されたニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法であって、
反応水溶液中で少なくともニッケルとマンガンをそれぞれ含む塩を中和してニッケルマンガン複合水酸化物を生成させる晶析工程を含み、
前記晶析工程において、前記反応水溶液中の溶存酸素濃度と、溶解ニッケル濃度と、前記反応水溶液に負荷する撹拌動力とを調整することにより、体積平均粒径と、〔(前記二次粒子内部の空隙面積/前記二次粒子断面積)×100〕(%)で表される疎密度と、をそれぞれ所望の範囲に制御することを特徴とするニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。 - 前記疎密度は、少なくとも前記溶存酸素濃度と前記溶解ニッケル濃度とを調整することにより、制御されることを特徴とする請求項1に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記体積平均粒径は、少なくとも前記溶解ニッケル濃度と前記攪拌動力とを調整することにより、制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 任意の前記体積平均粒径において、前記疎密度に対して、前記溶存酸素濃度が正の相関を有し、前記溶解ニッケル濃度及び前記攪拌動力がそれぞれ負の相間を有するという関係に基づいて、前記平均粒径と前記疎密度とを制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記晶析工程において、前記溶存酸素濃度を0.2mg/L以上8.0mg/L以下の範囲で調整し、前記溶解ニッケル濃度を10mg/L以上1500mg/L以下の範囲で調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記晶析工程において、前記撹拌動力を0.5kW/m3以上15kW/m3以下の範囲で調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記晶析工程において、反応水溶液の温度を35℃以上60℃以下の範囲とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記晶析工程において、反応水溶液の液温25℃基準として測定するpH値が10.0以上13.0以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記晶析工程は、反応槽にニッケルとマンガンを含む混合水溶液を連続的に加えて、中和させて生成するニッケルマンガン複合水酸化物粒子を含むスラリーをオーバーフローさせて粒子を回収することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記ニッケルマンガン複合水酸化物は、体積平均粒径が5μm以上20μm以下、平均疎密度が0.5%以上40%以下の範囲で制御されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 前記ニッケルマンガン複合水酸化物の粒度分布の広がりを示す指標である〔(D90−D10)/体積平均粒径〕が0.7以上であることを特徴とする請求項10に記載のニッケルマンガン複合水酸化物の製造方法。
- 一般式(2):Li1+tNixMnyMzO2+β(式(2)中、Mは、Co、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、Fe、Wから選択される少なくとも1種以上の添加元素であり、tは、−0.05≦t≦0.5であり、xは、0.1≦x≦0.9、yは、0.05≦y≦0.8、zは、0≦z≦0.8であり、かつ、x+y+z=1.0を満たし、βは、0≦β≦0.5である。)で表され、一次粒子が凝集した二次粒子からなるリチウムニッケルマンガン複合酸化物を含む非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法であって、
請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の製造方法によって得られたニッケルマンガン複合水酸化物と、リチウム化合物とを混合して混合物を得る工程と、前記混合物を焼成してリチウムニッケルマンガン複合酸化物を得る工程と、を含むことを特徴とする非水系電解質二次電池用正極活物質の製造方法。
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